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東方野猟日誌
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1 :
◆c820aNQT76
:2017/06/25(日) 15:14:29.37 ID:fg0+2z9f0
深夜からこっちに移動した。
ゆるふわ日常系はーとふるss
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1498371269
2 :
◆c820aNQT76
:2017/06/25(日) 15:15:06.38 ID:fg0+2z9f0
男「やっぱこっちに逃げてるな...足跡がまだ新しい」
『こちら射手、勢子の現在地を教えてくれ』ザザッ
男「こちら勢子。シカは尾根から少しはずれて谷に下った。一度降りて巻返すからもう少し待機しててくれ」ザザッ
『了解。深追いしすぎるなよ』ザザッ
男「了解」ザザッ
男「恐らくこの辺りに溜まってると思うッ...見えた」
男「5頭か...うまく射手の方に行ってくれるといいんだが」カチャ
ドォンッ! ドォンッ!
3 :
◆c820aNQT76
:2017/06/25(日) 15:15:55.22 ID:fg0+2z9f0
男「3頭そっち行ったぞ!」ザザッ
『了解...来た...』
バァッ...ン.. バァ..ッ.ン バァ...ッ.ン....
男「3発...こりゃ全部仕留めたみたいだな」
『状況終了。各員脱包の確認と報告を』ザザッ
男「こちら勢子。2頭食った。目の前で転がってる」
『お前勢子なのに止めすぎだよ』ザザッ
男「いやー。良い射線が“見えた”からさ。つい」
『ガハハッ まぁそれできっちり当ててるんだからいいだろ。2頭ってことは応援いるか?』
男「んにゃ。片方は小さいから一人で大丈夫。途中で誰かと合流したら持って貰うよ」
『了解。その辺りは足場も悪いから気をつけてな』ザザッ
男「了解。じゃあまたあとで」ザザッ
4 :
◆c820aNQT76
:2017/06/25(日) 15:16:57.77 ID:fg0+2z9f0
男「とりあえずシカの首にロープを巻いて...」
『各員へ、霧が濃くなってきた。だいぶ視界が悪くなってるから十分気をつけるように』ザザッ
男「確かに霧が濃いが...この程度だったら問題なく見えるな」
周囲を見渡すとほぼ真っ白になっていた。それこそ5m先は全く見えないほどに。
しかし男には周囲の地形、状況が何となく“見えている”。
男「了解。この程度なら問題なく見えるから大丈夫だ。これから運び出すから途中で俺を見つけたら手伝ってくれ」ザザッ
『相変わらず男は目がいいのな』ザザッ
男「まぁそれだけが取り柄ですしおすし」ザッ
『まぁ一応気をつけてくれ。遭難なんかしたら洒落にならんからな』
男「りょーかい」ザザッ
5 :
◆c820aNQT76
:2017/06/25(日) 15:17:36.23 ID:fg0+2z9f0
男「ぐぬぬ...いくら小振りだからって2頭は厳しかったかな...」ゼェゼェ
男「どんどん霧も濃くなってるし...早いトコ山を抜け出さないと」ゼェゼェ
ゴンッ
男「あだっ!?っつー!すげぇ頭ぶつけた...前見て歩かんとあぶねぇ...な...」チラッ
顔を上げるとそこには古ぼけた鳥居が一つ。赤い塗装がかなり剥げている。
男「これは...鳥居?...なんでこんなところに?地図には載ってないよな」ガサガサ
男「んー、死体引きずって鳥居くぐるのもよくないけどなぁ...今回ばかりは多めに見てくれ」
6 :
◆c820aNQT76
:2017/06/25(日) 15:18:08.04 ID:fg0+2z9f0
男「失礼しまーっす」グニャ
鳥居をくぐった瞬間、視界がぼやける。
視界が反転する。徐々に頭に血が上っていく感覚がハッキリしてくる。
男「うぇ?...あれ?なんで地面が上にあるんだ?」
ドサァッ!
男「いってぇぇ!?なんでいきなり投げっぱなしジャーマンされてんだよ!っつー!!」
男「いてて...頭とれてないよな...よし、大丈夫だ」
周囲を見渡すと霧ははれて、林道のような場所の真ん中で頭を抱えている自分の状況がハッキリと認識できた。
男「あれ?俺林道なんて通ってたっけ?っつーか神社は?」
7 :
◆c820aNQT76
:2017/06/25(日) 15:18:39.01 ID:fg0+2z9f0
慌ててGar○inのGPSで現在地を確認しようとするが、画面上にはクエスチョンマークが表示されるだけ
男「こちら勢子の男、男。だれかとれる人いますかどーぞ」ザザッ
...
男「反応無しか...スマホも...もちろんだめかぁ」
GPSもだめ、無線もだめ、携帯電話も使えない。
自分の荷物を確認する。ザックも銃もシカ2頭もしっかり持っている。
となると...
男「これは俗に言う神隠しか?それとも遭難したか?」
「そーなのかー」
8 :
◆c820aNQT76
:2017/06/25(日) 15:19:05.21 ID:fg0+2z9f0
男「...そこは“そうなんです”だろお嬢ちゃん」
声を掛けられ後ろを振り返ると、金髪の女の子が立っていた。
男(育ちが良さそうな黒いドレスっぽいのを着ている。明らかに山に入る服装じゃないが、かと言って汚れてるわけでもない。ということは人里が近いのかな?)
「お兄さん、こんなとこで何してるの?」
男「あぁ、なんだか道に迷っちまったみたいでな。悪いんだが近くの民家まで案内してくれると助かるかな」
「迷ったの?」
男「それはもうこの上無いくらい絶賛遭難中」
「そーなのかー」
男「だから...まぁいいや。ちなみにここはどこなのかな?少なくとも○○県からは出てないと思うんだけど」
「...お兄さんもしかして外来人?」
9 :
◆c820aNQT76
:2017/06/25(日) 15:19:33.43 ID:fg0+2z9f0
男「ん?日本人だけど?...へ?」
両手を広げた少女の周りに黒いオーラが漂い始める。
男「ちょっとお嬢ちゃん?どうしたの?すしざんまいごっこ?」
「博麗の巫女のせいで幻想郷内の人間は食べちゃいけなくなったけど...外来人なら問題ないよね?」
徐々に黒いオーラが周囲を埋め尽くしていく...まだ昼間なはずなのだがさながら周囲は深夜のように闇に包まれていく。
流石にここまでくると目の前の少女がただの少女では無いと思わざるえない。
男「ちょっと待ってくれ、人間を食べる?シカじゃだめ?心臓撃ち抜いてるからうまく血抜きできてると思うよ?」
「んー。お兄さんの方が美味しそうかな?」
気が付けばすでに周囲は真っ暗に。ザックのサイドポケットからマグライトを取り出す。
男「あれ?つかない?」
「無駄だよ。この闇の中ではあらゆる光源が無効化される」
男「...お嬢ちゃん何者なん?」
ルーミア「私はルーミア。宵闇の妖怪...そして」
暗闇の中、ルーミアがスッっと近づく。
ルーミア「いただきます」ガバッ
10 :
◆c820aNQT76
[saga]:2017/06/25(日) 15:20:05.07 ID:fg0+2z9f0
男「そぉぉい!」チョップ
ルーミア「あだっ!?」ガスッ
男「暗くして見えなくしたつもりかもしれんが、俺には割と見えてるぞ?」
ルーミア「そんな...?私ですら視界を奪われてるというのに」
男「それって本末転倒なんじゃ...まぁガキの頃から目だけは異常に良くてな。霧に覆われようが暗くなろうが何となく見えるんだよ」
暗闇がルーミアに集約し、周囲が明るくなる。
ルーミア「くっ...なら力業で!」
男「はーいそこまで」カチャ
ルーミア「...なにそれ?」
男「ほー、この世界には銃が存在しないのか」
11 :
◆c820aNQT76
[saga]:2017/06/25(日) 15:20:43.90 ID:fg0+2z9f0
男「お嬢ちゃん...ルーミアちゃんか。のおかげで何となく分かった。ここは俺が居た世界とは恐らく違う世界なのだろう。さっき幻想郷とか言ったな?
そしてルーミアちゃんは妖怪」
男「いくら妖怪だろうとかわいい女の子を撃ちたくない。ここで引いてくれるとうれしいんだが?」
ルーミア「ちょっと何言ってるか分からないわね。唯の人間であるあなたが妖怪の腕力に勝てると思っているの?」
男「へぇ、やっぱりすごい力あんのか...あとで腕相撲しようぜ」
ルーミア「クスッ...そうね。じゃあ腕だけは残してあげる!」バッ
ドォンッ!
12 :
◆c820aNQT76
[saga]:2017/06/25(日) 15:21:27.99 ID:fg0+2z9f0
ルーミア「...へ?」
男「...ごめんな。心臓を撃ち抜かせてもらった...」
ルーミア「...そん...な...」
男「...俺もこんなトコで死にたくないんさ」
ルーミア「...ねぇ...」
男「どうした?」
ルーミア「...お腹すいた」グゥゥ
男「...は?」
13 :
◆c820aNQT76
[saga]:2017/06/25(日) 15:22:01.59 ID:fg0+2z9f0
男「なるほど...妖怪相手に唯の物理攻撃は意味がないのか」ゼェゼェ
ルーミア「全く意味が無いわけじゃないわよ。現にわたしは今動けないんだし。ただ致命傷にはならないわね」
男「色々腹くくって引き金引いたんだけどなぁ...まぁ結果オーライか」ゼェゼェ
ルーミア「それよりもさっきのは何?魔法?」
男「ほぅ?この世界には魔法も存在するのか」ゼェゼェ
ルーミア「いるわよ。普通の魔法使いとか人形使いとか」
男「人形使いねぇ。そのうちゾナハ病とか柔らかい石とか出てくるんじゃないだろうな?」ゼェゼェ
ルーミア「なにそれ?」
男「わからんならいい。お、階段が見えてきたな」ゼェゼェ
ルーミア「あそこを上がれば博麗神社よ」
男「上がれっつったって...ザックに銃にシカ2頭にお前背負ってるんだぞ...」ゼェゼェ
ルーミア「お兄さんがケガさせたんじゃない」
男「おめーが襲ってきたんだろーが!」
「...何してるんだぜ?」
14 :
◆c820aNQT76
[saga]:2017/06/25(日) 15:22:50.06 ID:fg0+2z9f0
男「ん?」
声を掛けられた方を振り向くと、そこには一人の少女が立っていた。
黒と白のフリフリした服を着て、頭に被った大きな三角帽から金髪の長い髪が降りている...まるで
男「おぉ、普通の魔法使いか」
ルーミア「そーなのだ」
「なんでそれをっ!って、ルーミアじゃねーか?」
ルーミア「やっほー魔理沙」
魔理沙「どうしたんだぜ?男におぶってもらったりして?」
ルーミア「んー、この人襲ったら返り討ちにされちゃった」
男「おい、間違っちゃ無いけどもうちょい言い方があるだろ」
魔理沙「襲った!?おいおいルーミア、何でそんなことしたんだ?霊夢に見つかったらことなんだぜ?」
ルーミア「いやー、このお兄さん外来人みたいでね?つい」
15 :
◆c820aNQT76
[saga]:2017/06/25(日) 15:23:23.29 ID:fg0+2z9f0
魔理沙「へぇ、外来人なのにルーミアに勝ったのか。お兄さんなかなかやるんだぜ!」
男「お、おう。まぁな」
魔理沙「私の名前は霧雨魔理沙。普通の魔法使いなんだぜ!よろしくな!」スッ
男「こちらこそよろしく」アクシュ
魔理沙「それで...最初から気になってたんだが...そのシカはなんなんだぜ?」
男「お、これな。その辺りも含めて色々話したいんだが...ルーミアちゃん曰くここの神社の巫女さんが俺みたいな奴の担当らしいんだが」
魔理沙「お兄さん霊夢に会いに来たのか?私もそうなんだぜ!ちょうどいいから一緒に行くんだぜ!」
男「そうしたいんだが...なぁ魔理沙ちゃん。ちょっとお願いがあるんだが?」
魔理沙「ちゃん付けで呼ばれるとなんだかムズムズするんだぜ。どうかしたか?」
男「ルーミアちゃんのことお願いしていいか?流石にシカとルーミアちゃん持って階段上がるのはしんどいからさ」
16 :
◆c820aNQT76
[saga]:2017/06/25(日) 15:29:07.94 ID:fg0+2z9f0
ルーミア「えー?お兄さんおんぶしてくれないの?」
男「もう十分したでしょーが。すまんが魔理沙ちゃん、たのめるか?」
魔理沙「お安い御用なんだぜ!なんならそのシカも上まで運んでやるよ!」
男「それは流石に悪いだろ」
魔理沙「余裕なんだぜ!このひもを箒にくくりつけて...っと」
魔理沙「ほれルーミア、行くぞ」
男「その箒をどうするんだ?」
魔理沙「魔法使いらしくこうするんだぜ!!」ブワッ
男「!?...まさかとは思ったけど、本当に飛びやがった...」
魔理沙「先に上に上がってるぜ!お兄さんも早く来いよな!」
17 :
◆c820aNQT76
[saga]:2017/06/25(日) 15:29:36.43 ID:fg0+2z9f0
「...ふぅ、今日もお茶が美味しいわ」ズズッ
「暇ねぇ...そろそろ魔理沙辺りが来そうな予感がするけど」
オーイ、レイムー
「あら、噂をすれば....は?」
魔理沙「おっす霊夢!遊びに来たんだぜ!」
ルーミア「そーなのだー」
霊夢「魔理沙とルーミア...何このシカ」
魔理沙「お?やっぱり気になっちゃうよな?そろそろ来るんだぜ」
霊夢「そろそろ来るって...ってかルーミアケガしてんじゃないのよ、大丈夫なの?」
男「ヒィ...ヒィ...なんだよこの階段、高尾山かよ」
霊夢「...だれ!?」
男「やっと着いたぜちきしょー...おぉ、本当に巫女さんだ。えらい美人さんだ」
18 :
◆c820aNQT76
[saga]:2017/06/25(日) 15:30:05.45 ID:fg0+2z9f0
霊夢「なるほど...外来人ね」
魔理沙「そうみたいなんだぜ。けどルーミアに襲われても勝ったんだぜ!」
霊夢「だからルーミアはケガしてたのね。っつーか何人間襲ってんのよ」
ルーミア「ちょっとお腹が空いててね。外来人だしいいかなって」テヘッ
霊夢「まったく...あんたもよく無事だったわね」
男「んー?まぁね。そんな事よりルーミアちゃんは大丈夫なのか?」
霊夢「こいつは妖怪だからこの程度の傷なら大丈夫よ...というかどうやったらこんな傷がつくのかしら」
男「あー、そりゃこいつを使ったからな」カチャ
霊夢「...?なにそれ?」
魔理沙「ただの鉄の筒にしか見えないんだぜ?」
男「まぁ鉄の筒だからな。こいつは銃。散弾銃のRemingtonの1100だ」
霊夢「銃?」
魔理沙「聞いたことないんだぜ?どうやって使うんだ?」
男「そうだな...ちょうどいい、ルーミアを撃った時の薬莢を使おう」
19 :
◆c820aNQT76
[saga]:2017/06/25(日) 15:30:39.08 ID:fg0+2z9f0
男「あそこに薬莢を置いてきたのが見えるな?距離で言ったら15m位しかないんだが」
魔理沙「あの緑色のやつだろ?あれをどうするんだ?」
男「ちょっと音がでかいから耳をしっかり塞いどけ。ちなみに霊夢ちゃん、この先に人家はないよな?」
霊夢「え、ええ。森しかないわよ」
男「おっけー。じゃあ見てな...」カチャ
ドォンッ!
霊夢「!?」
魔理沙「!?」
ルーミア「...へぇ、これであたしはやられたのね」
男「これが銃だ。火薬が燃える爆発力を使って鉛の塊を高速で打ち出す仕組みだ」
魔理沙「すごい音がしてびっくりしたんだぜ」
20 :
◆c820aNQT76
[saga]:2017/06/25(日) 15:31:09.07 ID:fg0+2z9f0
霊夢「...もしかしてそのシカも?」
男「そ。俺達はグループで巻狩りをしてたんだが...いきなり山が深い霧に包まれてな。気が付いたら古い鳥居に着いてたんだよ」
霊夢「それで幻想郷に...」
魔理沙「...?どうしたんだぜ霊夢?」
霊夢「おかしいわね。この前の異変解決後に結界はかなり安定したわ。ちょっとやそっとの歪みや弾みで外の世界と繋がるなんてのはあり得ないはず...」
魔理沙「おいおいどういうことなんだぜ?お兄さんを外に戻すだけでいいんだぜ?」
霊夢「それができないのよ...結界が安定しすぎてるせいで、向こうからも入れないしこっちからも出られないようになってるの」
男「...つまりは現状俺は元の世界に戻れないってことか?」
霊夢「...ごめんなさい、私にはなんとも言えないわ。ただこういう事を起こしそうな元凶に心当たりがあるから、少し聞いてみるわね」
魔理沙「私も色々サポートするんだぜ!なんでも言ってくれ!」
男「なんかすまんな、色々迷惑かけるみたいで」
霊夢「別に構わないわ。それが私の仕事だもの」
男「まぁそんな霊夢ちゃんに礼といっちゃなんだが...御馳走しようと思う」
霊夢「御馳走?」
男「こいつ...シカ肉だよ」ドサッ
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