森久保乃々「地下世界に迷い込んでしまったんですけど…」

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1 : ◆f78aCjJkJj1x [sage]:2017/06/24(土) 23:28:27.62 ID:ltbx09Fx0
*遠い昔、地球は人間と
 モンスターが治めていました。

*ある日、人間とモンスターの間で
 争いが起きました。

*長い戦いの末、人間たちは
 戦いに勝ち…

*モンスターたちは魔法で
 地下に封印されました。

*そして長い年月が流れ…


*エボット山 201X


――――――――――――――――――――

*アイドルマスターシンデレラガールズ×undertaleのSSです

*一部、非公式日本語化パッチ(http://bmr20915.wix.com/emblog)の訳文を引用、参考にしています

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1498314507
2 : ◆f78aCjJkJj1x [saga]:2017/06/24(土) 23:30:23.37 ID:ltbx09Fx0
乃々「…」

乃々「…うう…あ、あれ…?」

乃々「ここは…一体…」

乃々「私…事務所にいたんじゃ…」チラッ

*あなたは上を見上げた。
ポッカリと空いた穴から空が覗いている。
途方もない高さに目がくらみそうだ。

乃々「…そ、空があんなに遠いんですけど…」
3 : ◆f78aCjJkJj1x [saga]:2017/06/24(土) 23:33:03.81 ID:ltbx09Fx0
乃々(ど、どうしてこんなことになったんだろう…)

乃々(…落ち着いて…冷静に…冷静に考えなきゃ…)

乃々(ここは…どう考えたって事務所じゃない)

乃々(すぐ上には出口(?)があるけど、いくら手を伸ばしたって届かないほど遠い…)

乃々(どうやって私はここに迷い込んだんだろう…)

乃々(確か…朝からトレーナーさんにイジメ…じゃなくてレッスンを受けてて…)

乃々(うまく出来たからってレッスンを見にきてくれたプロデューサーさんに激しく褒められそうになって…)

乃々(だから、机の下に逃げ込んで…)

乃々(それで…)

乃々(…それ…で…)
4 : ◆f78aCjJkJj1x [saga]:2017/06/24(土) 23:34:54.84 ID:ltbx09Fx0
乃々「…や…」

乃々「やっぱり冷静になるなんてむーりぃー!」

乃々「プ、プロデューサーさぁん!凛さぁん!」

乃々「誰か…助けて!」



*…

*しかし誰も来なかった。



乃々「…あ…ああ…」ヘタリ
5 : ◆f78aCjJkJj1x [saga]:2017/06/24(土) 23:36:30.05 ID:ltbx09Fx0
乃々(…どうしよう、どうしてこんなことに?)

乃々(私…これからどうしたら…)

乃々(…)

乃々(…)

乃々(プロデューサーさん…)

乃々(…そうだ、プロデューサーさん。)

乃々(きっと今頃、私のことを探してる…)

乃々(どこにいても見つけるって言ってくれた、プロデューサーさんが…)
6 : ◆f78aCjJkJj1x [saga]:2017/06/24(土) 23:38:08.88 ID:ltbx09Fx0
乃々(…)

乃々(…帰らなきゃ)スクッ

乃々(ここが何処かはわからないし…暗いし、怖いけど…)

乃々(プロデューサーさんを悲しませる訳にもいかないから

乃々(…だから…)



?「やぁ!」にゅっ


7 : ◆f78aCjJkJj1x [saga]:2017/06/24(土) 23:39:58.48 ID:ltbx09Fx0
乃々「ヒィイイィイィイイイィイイィイイイィーッ!?」ズデン

?「おやおや、黄色いお花はちょっと刺激的だったかな?」

乃々「喋る花であることの方が…よっぽど刺激的すぎるんですけど…!」ドキドキドキドキ

?「この地下世界では珍しいことでもないよ!」

乃々「人間界では珍しいどころの話じゃないんですけど…」

乃々「と、いうか…”ちかせかい”?それって…」

?「そうだよ!いま君が落ちてきたここは地下世界っていうんだ!」

flowey「そして僕はflowey!お花のfloweyさ!」

乃々「ご、ご丁寧にどうも…森久保乃々です…」
8 : ◆f78aCjJkJj1x [saga]:2017/06/24(土) 23:42:07.95 ID:ltbx09Fx0
flowey「オーケー、乃々!君のその困りっぷりから察するに、ここに来たのは初めてだね?」

乃々「初めてどころか…来るつもりなんてなかったんですけど…」

flowey「ふむふむ。この地下世界に来たからには…」

flowey「ここでの過ごし方ってものを古株の僕が教えてあげなきゃね!」

乃々「お花なのに古W株Wなんですね…ふふっ…」

flowey「準備はいい?いくよ!」

乃々「は、はい…(無視された…)
9 : ◆f78aCjJkJj1x [saga]:2017/06/24(土) 23:44:49.29 ID:ltbx09Fx0
flowey「まずは…君は自分の中に『ソウル』を感じることが出来るかい?」

乃々「『ソウル』?」

flowey「そう、君の心や体の表れさ!」

flowey「君のソウルはまだ弱いけど、LVを上げればどんどん強くなっていくよ!」

乃々「LVって…?」

flowey「それはもちろん、LOVEのことさ!君もLOVEが欲しいよね?」

乃々「お気持ちだけで…」

flowey「んー?」

乃々「すみません…やっぱりお願いします…」

flowey「うんうん、心配しなくていいよ!僕が少し分けてあげるだけだから!」

乃々「そんな…もりくぼなんかの為に…LOVEなんて…」

flowey「なぁに、問題ないよ!僕に任せて!」

乃々「は、はい、お任せします…」
10 : ◆f78aCjJkJj1x [saga]:2017/06/24(土) 23:46:29.58 ID:ltbx09Fx0

flowey「さて、今から君にLOVEを届けるね。」

flowey「この小さくて白い…『友情の欠片』でね」ニヤッ

乃々「ゆ、ゆーじょーのかけらですか…(今…なんだかニヤついてたような…?)」

flowey「さあ、なるべくたくさん集めて!」バッ

乃々(ちゃ、ちゃんと受け止めないと…で、でも…)

乃々「むーりぃー…」スカッ

flowey「…ねえねえ?全部避けちゃったら意味ないよ?」

乃々「うぅ…もりくぼにとって…LOVEはちょっと重いかなって…」
11 : ◆f78aCjJkJj1x [saga]:2017/06/24(土) 23:48:33.46 ID:ltbx09Fx0

flowey「そんなことないよ、さあ!もう一回いくよ!」バッ

乃々「ムリです…」サッ

flowey「もう一回!」バッ

乃々「ムリ…」スッ

flowey「…ほら!」バッ

乃々「まだダメェ…」ダメェ…

flowey「ねえ、ふざけてんの?」

乃々「ふ、ふざけてないです…」

乃々「全力のもりくぼ…ぜんりょくぼです」ドヤッ

flowey「あ?」

乃々「すみません」
12 : ◆f78aCjJkJj1x [saga]:2017/06/24(土) 23:51:55.58 ID:ltbx09Fx0

flowey「御託はいいから」

flowey「さっさと弾に」

flowey「突っ込めよ(友情の欠片を取ろうよ)!」バッ

乃々「は、はい…」

乃々(floweyさん、明らかに怒ってる…)

乃々(失礼なことだって分かってる…)

乃々(…けど…)

乃々「やっぱりむーりぃー…」miss

flowey「…」

乃々「ああ…すみません、次はちゃんと受け取り…」オドオド
13 : ◆f78aCjJkJj1x [saga]:2017/06/24(土) 23:53:04.84 ID:ltbx09Fx0



flowey「さてはお前」



flowey「当たるとどうなるか初めから知ってたな?」


14 : ◆f78aCjJkJj1x [saga]:2017/06/24(土) 23:54:32.65 ID:ltbx09Fx0

乃々「…えっ?」

flowey「僕を横目で見ながら怯えたフリして」

flowey「心の中では嘲り笑ってたワケだ」

乃々「ちょ、ちょっと持って下さ」


*一瞬にしてあなたは無数の弾幕に囲まれた。


乃々「…え?」

flowey「死ね」バッ
15 : ◆f78aCjJkJj1x [saga]:2017/06/24(土) 23:59:26.05 ID:ltbx09Fx0

乃々(…嘘…)


*floweyが顔を大きく歪め、憎たらしく嗤っている


乃々(私、殺されるの?)


*弾幕はあなたに少しずつ


乃々(誰もいない、こんなところで…)


*しかし確実にあなたを殺すために近づいてくる


乃々(事務所に帰れないまま…)


*あなたがfloweyの攻撃から逃げ出すことは不可能のようだ


乃々(プロデューサーさんとも会えないまま…?)

乃々(…)


*そんなの、お断りだ。


乃々(私…まだ死ねない…死にたくない…)

乃々(誰か…助けて!)ギュッ
16 : ◆f78aCjJkJj1x [saga]:2017/06/25(日) 00:01:56.73 ID:PfERs6Bm0

flowey(…ふぅん、あんなに驚いてた割には随分と大人しいんだな?)

flowey(諦めたのか、それとも…)

flowey(ま、関係ないや)

flowey(…第一、そんなこと”一番あり得ない”はずだし?)

flowey(ソウルさえ頂いちゃえばあとは…)


*floweyの弾幕は掻き消えた。


flowey「…は?」


*なんと、炎の魔法がfloweyを遠くまで吹き飛ばした!


flowey「」アーウ
17 : ◆f78aCjJkJj1x [saga]:2017/06/25(日) 00:03:56.83 ID:PfERs6Bm0

乃々「…え?」パチッ


*あなたはそっと瞼を開いた…


 あなたの目の前に、慈愛に満ちた表情をした


 …角の生えたウサギのモンスターが佇んでいる。


?「なんて恐ろしい魔物なんでしょう。」

乃々「人(?)のこと…言えないと思うんですけど…!?」ヒイッ
18 : ◆f78aCjJkJj1x [saga]:2017/06/25(日) 00:06:32.53 ID:PfERs6Bm0

?「あぁ、怖がらなくていいのよ。」

toriel「私はtoriel、このRUINSの管理をしているの。」

乃々「もりくぼは…森久保乃々です…」

toriel「そう、あなたは乃々っていうのね!」

乃々「は、はい…そ、その…」

toriel「あら、何かしら?」

乃々「助けて下さって…ありがとうございます…それで…」

乃々「どうして…もりくぼのことを助けてくれたんですか…?」

toriel「まぁ、どうしてって?それは、そうね…」

toriel「私がお節介焼きのおばさん、だからかしら」

toriel「そんなおばさんの耳にRUINS中に響き渡る程の大声が届いたら…」

toriel「いてもたってもいられなくなるものよ!」
19 : ◆f78aCjJkJj1x [saga]:2017/06/25(日) 00:08:10.00 ID:PfERs6Bm0

乃々「き、聞こえてたんですか…」

toriel「ええ、「ヒエエエエ!」ってとってもおかしな大声で。」

乃々「ああ…穴があったら入りたいんですけど…あ、もう入ってる…?」ボッ

toriel「まぁ! 乃々!あなたったらジョークも出来るのね!」

乃々「あ、あの…そんな大袈裟に褒めないでほしいんですけど…恥ずかしい…」カァァ

toriel「大袈裟なんかじゃないわ!ドはまりするジョークだったわよ、穴だけに!」

乃々(な…なんでだろう…何故か楓さんの面影を感じる…)

乃々(大人の女性って、こういうものなのかな…?)

toriel「…今のジョーク、私は悪くはないと思ったんだけど…」ションボリ

乃々「あ、えっと、ち、違います!反応しづらいとかじゃなくてぇ…」アタフタ

toriel「そ、そうだわ! 乃々はRUINSのことをまだ何も知らないのよね!」

toriel「付いて来て!私が案内するわ。」

乃々「は、はい…ありがとうございます…(はぐらかされた…)」
20 : ◆f78aCjJkJj1x [saga]:2017/06/25(日) 00:13:34.46 ID:PfERs6Bm0

toriel「エヘヘ…」

乃々「…? どうしたんですか?」

toriel「いいえ、久しぶりに人間とお話が出来たから嬉しいの!」

乃々「お、お役に立てたなら…私も嬉しい…ですけど…」

toriel「まぁ、乃々。あなたったら…本当に可愛らしいわ!」

乃々「エ、エヘヘ…」


乃々(…torielさん、今「久しぶりに人間と」って言ってたけど…)

乃々(私以外にも、ここに来た人がいるのかな…?)

乃々(もしかして…この人は…)

乃々(元の場所…)

乃々(プロデューサーさんのいる場所に戻る方法を知ってるの…?)
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/25(日) 00:17:13.95 ID:GJsL4xMxo
穴掘り・・・スコップ・・・うっ、頭ががガ
22 : ◆f78aCjJkJj1x [saga]:2017/06/25(日) 00:20:20.38 ID:PfERs6Bm0

*(エクステをつけた少女がfroggitに哲学的な話を得意げに話している…)

*(froggitには意味が理解らないようだ…)

*(あなたは胸に決意を抱いた。)




*今日はここまでで、おやすみなさい。
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/25(日) 00:22:01.10 ID:pscGXky40
もりくぼちゃんって、あの弱気な蝶々?みたいな感じだよね
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/25(日) 01:07:05.40 ID:4UU1Qj2no
もりくぼの中にいるChara役は誰だろう
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