仮面ライダーゴースト「化物語?」

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 18:25:42.92 ID:4br2aMn00
第1章 ひたぎクラブ


俺は天空寺タケル!

18歳の誕生日に襲ってきた眼魔に倒され、紆余曲折あって生き返る事ができた

今は失われた時間を取り戻すべく勉学に勤しんでいる

やっと普通の生活が戻ってきた!

はずだったんだけど・・・
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 19:04:35.03 ID:4br2aMn00
タケル「・・・・・」

ひたぎ「・・・・・」

今、俺は少々面倒な事に巻き込まれている

教室を出たら、いきなりある女子生徒に襲われ、言わゆる「壁ドン」をされている所だ

それだけならまだいい、彼女は更に俺の口の中にホチキスを突っ込んでいるのだ

何故彼女、戦場ヶ原ひたぎがこんな事をするのか、俺には見当はついていた

あれは今朝の事だった・・・
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 19:08:51.21 ID:4br2aMn00
タケル「ハァ・・・ハァ・・・」タタタ・・・

俺は急いでいた、昨夜遅くまで勉強していたせいで寝坊してしまったのだ

タケル「まずいぞ、ただでさえ出席日数ヤバイのに遅刻なんて・・・」

俺は階段を駆け上がっていた、ふと上を見上げると、信じられない物が目に映った
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 19:12:34.07 ID:4br2aMn00
タケル「な・・・」

階段の上から、1人の少女が落下してきたのだ

俺は迷わず、彼女を助けるべく身構える

ストッ・・・

結果だけ言おう、彼女を受け止める事には成功した、だが・・・

ひたぎ「・・・・・」

彼女、戦場ヶ原ひたぎからは、重さが全く感じられなかった
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 19:14:02.23 ID:4br2aMn00
タケル(あれは結局何だったんだ・・・当の彼女は何も言わず去ってしまったし・・・)

そう考えてる内に放課後になっていた

??「天空寺君?手が止まってるよ?」

タケル「ああゴメン羽川さん、ちょっと考え事しててさ」

翼「へぇ・・・」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 19:15:59.28 ID:4br2aMn00
彼女は羽川翼、このクラスの委員長だ

翼「それにしても助かるよ天空寺君、文化祭の準備手伝ってくれて」

タケル「羽川さんにはノートを見せてもらった上にわかりやすい解説までしてくれたからね、これくらいお安い御用さ」

翼「男手があると助かるよ〜」

タケル「家お寺だからね、鍛えてますから」シュッ

翼「何だろう、それは別の人の台詞な気がする・・・」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 19:18:23.40 ID:4br2aMn00
翼「で、何を考えてたのかな?」

タケル「ああ、戦場ヶ原さんの事なんだけどさ」

翼「戦場ヶ原さん?」

タケル「うん、半年休んでた俺が言うのも何だけど、彼女の雰囲気が妙だと思ってさ」

翼「確かにねぇ・・・前はもっと明るかったんだけど」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 19:20:42.12 ID:4br2aMn00
翼「丁度半年前・・・天空寺君が学校にこなくなったあたりかな・・・彼女突然人が変わったみたいに誰とも話さなくなっちゃって」

タケル「そうなんだ・・・」

タケル(まさか眼魔翌絡み・・・それとも)

翼「天空寺君?」

タケル「あ、ゴメン、何でもないよ」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 19:22:04.00 ID:4br2aMn00
タケル「おっと、もうこんな時間か、そろそろ帰らないと・・・」

翼「用事?」

タケル「うん、今日はアカリの家庭教師の日だから・・・」

翼「ま、アカリさんの名前出されちゃしょうがないね」

タケル「本当にゴメンね」

翼「いいよ、君やアカリさん、御成さん達には私もお世話になったし」

タケル「埋め合わせはちゃんとするから、今度たこ焼き奢るよ」

翼「はいはい、楽しみにしてまーす」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 19:24:30.86 ID:4br2aMn00
こうして、俺は教室を出た

タケル「さて・・・」

ひたぎ「羽川さんと、何を話していたの?」

タケル「へ?」

ドカッ
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 20:05:45.32 ID:4br2aMn00
こうして現在に至る

タケル「あが・・・」

ひたぎ「動かないで」

タケル「!」

ひたぎ「ああ違うわね、動いてもいいけど、危険よ」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 20:07:18.09 ID:4br2aMn00
ひたぎ「全く私もうかつだったわ、あんな所にバナナの皮が捨ててあるなんて」

タケル(バナナって・・・)

ひたぎ「ねぇ天空寺君、天空寺タケル君、本当はあなたも気づいてるんでしょう?」

タケル「!」

ひたぎ「そう、私には体重が・・・ない」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 20:11:54.87 ID:4br2aMn00
タケル(やはりか・・・)

ひたぎ「といっても、全くないわけじゃないのよ、私くらいの体格だと平均体重は40キロ後半強という所かしら」

ひたぎ「でも今の私の体重は・・・5キロ」

タケル(そんな・・・)

ひたぎ「半年ほど前よ、4匹の蟹に出会ってね、体重を根こそぎ持っていかれたわ」

タケル(蟹?)
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 20:14:23.61 ID:4br2aMn00
ひたぎ「気にしなくていいわ、信じてもらえるとも思ってないし」

タケル「・・・・・」

ひたぎ「私が欲しいのは、沈黙と無関心だけ」

ひたぎ「もし天空寺君が沈黙と無関心を約束してくれるなら、2回頷いてちょうだい」

タケル「・・・・・」コクコク

ひたぎ「そう、ありがとう」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 20:15:44.09 ID:4br2aMn00
そう言って、彼女は俺の口からホチキスを離した

ひたぎ「それじゃ天空寺君、また明日から私の事無視してね、よろしくさん」

彼女は立ち去って行った、俺はしばらく立ち尽くしていたが

タケル「くそっ!」ダッ

気がつくと、彼女を追って駆け出していた
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 20:17:46.45 ID:4br2aMn00
階段の下辺りで、彼女に追いついた

タケル「ま、待って!」

ひたぎ「呆れたわ、いえここは素直に驚いたと言っておこうかしら」

タケル「あ、あの・・・」

ひたぎ「ええわかった、わかりました天空寺君」スッ

そう言うと、彼女は両手に無数の文房具を広げ

ひたぎ「戦争をしましょう」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 20:23:09.41 ID:4br2aMn00
タケル「そんな事しないよ」

ひたぎ「しないの?なーんだ・・・じゃあ何の用よ」

タケル「君の力になれると思って・・・」

ひたぎ「ふざけないで、あなたに何ができるの?」

俺はその質問には答えず、懐から眼魂(アイコン)を取り出した
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 20:24:39.94 ID:4br2aMn00
ひたぎ「何それ、目玉?趣味の悪い玩具ね」

俺はいつの間にか腰に巻かれているベルト「ゴーストドライバー」に眼魂をセットする

アーイ! バッチリミナー! バッチリミナー!

ひたぎ「ふ、服が飛んでる・・・」

そして俺は力強く叫ぶ

タケル「変身!」ガコン

カイガン! オレ! レッツゴー! 覚悟! ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!!!

ひたぎ「天空寺君の体が・・・あの服を着て変わった・・・」

仮面ライダーゴースト「命、燃やすぜ!」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 20:26:24.74 ID:4br2aMn00
時は過ぎ、俺は彼女を後ろに乗せバイクを走らせていた

ひたぎ「不可思議現象研究所?それがあなたの家の仕事なの?」

タケル「本当はお寺だけどね、ともかく、そこのみんなのおかげで俺はまた生き返れたんだ」

ひたぎ「驚いたわ、まさかあなたが半年間死んでたなんて、しかもあの仮面ライダーだったとはね」

タケル「あの?」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 20:27:29.40 ID:4br2aMn00
ひたぎ「有名な都市伝説でしょう?人知れず悪と戦う正義のヒーロー、それが仮面ライダーって言われてるわ」

タケル「そんな大それたもんじゃ・・・」

ひたぎ「ある者は刑事、ある者は医師、またある者は魔法使い、神様だっているって噂もあるわ」

タケル「ハハハ・・・」

ひたぎ「この間の黄色い怪物が暴れたっていう事件も彼らの活躍で収まったって噂でもちきりよ」

タケル「そうなんだ・・・」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 20:28:19.28 ID:4br2aMn00
ひたぎ「でもまさかパーカーお化けなライダーがいるなんてね」

タケル「パーカーお化けって・・・」

ひたぎ「他にもその目玉が沢山あるようだけど?」

タケル「ああ、これには英雄達の魂が込められているんだ」

ひたぎ「英雄?」

タケル「宮本武蔵・・・エジソン・・・坂本竜馬・・・俺は彼等の力を借りて戦ってきたんだ」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 20:30:34.11 ID:4br2aMn00
そんな話をしているうちに、家に到着した

タケル「着いたよ」

ひたぎ「大天空寺・・・本当にお寺なのね、横にご丁寧に「不可思議現象研究所」の看板まであるし」

タケル「とりあえず上がってよ」

ひたぎ「ここまでついてきて何だけど、あなたが私を連れてきてご家族に誤解されないかしら?」

タケル「大丈夫だよ、君くらいの女の子の依頼人なんて何度も連れてきてるし」

ひたぎ「そういう事じゃないんだけど・・・まぁいいわ」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 20:32:32.95 ID:4br2aMn00
タケル「ただいま〜」

御成「おおタケル殿!随分遅かったですな!」

境内に入るとまず御成が出迎えてくれた

タケル「ああうん・・・ちょっと色々あってね」

そういうと俺は戦場ヶ原さんのほうをチラリと見た

御成「やや、そちらの方は?」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 20:33:43.24 ID:4br2aMn00
ひたぎ「初めまして、戦場ヶ原ひたぎです、天空寺君とはクラスメイトで・・・」

御成「おお!タケル殿の御友人でしたか!拙僧はここの住職代理で不可思議現象研究所の代表でもある御成と申します!以後お見知りおきを!」

ひたぎ「はぁ・・・」

タケル「御成、実はこの子・・・」

御成「まぁまぁ、詳しい話は中で!シブヤ、ナリタ、ジャベル殿!すぐにお茶の用意を!」

シブヤ・ナリタ「はーい!」

ジャベル「承知した」

ひたぎ「・・・お坊さんってもっとお堅いイメージだったのだけれど、認識を改める必要がありそうね」

タケル「ハハ・・・」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 20:34:42.20 ID:4br2aMn00
中に入ると、もう1人の仲間がまっていた

アカリ「タ〜ケ〜ル〜」イライラ

タケル「あ、アカリ・・・ただいま」

アカリ「ただいまじゃないわよ!今何時だと思ってんの!」

タケル「お母さんか!ちょっと色々あってね・・・」

アカリ「色々?」

ひたぎ「・・・・・」ペコ

アカリ「あら、あなたは・・・」
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 20:37:25.73 ID:4br2aMn00
ひたぎ「初めまして、戦場ヶ原ひたぎです、天空寺君とはクラスメイトで・・・」

アカリ「そうなんだ、私は月村アカリ、よろしくね」

ひたぎ「・・・天空寺君の彼女さんですか?」

アカリ「違う!ただの幼馴染!」

ひたぎ「ふーん・・・そうなんですか・・・」

タケル「ごめんね・・・」

ひたぎ「いえ、気にしないで」
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 20:38:30.90 ID:4br2aMn00
アカリ「それで、タケルがわざわざここに連れて来たってことは・・・」

タケル「うん、実は・・・」

ひたぎ「大丈夫よ天空寺君、自分で話すから」

タケル「戦場ヶ原さん・・・」

ひたぎ「自分で、できるから・・・」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 20:51:17.45 ID:4br2aMn00
俺達は改めて彼女の話を聞いた

御成「た、体重5キロですとおおおおお!!!」

アカリ「そんな・・・ありえないわ・・・」

ひたぎ「信じられないのも無理は・・・」

アカリ「5キロなら人の形を保てるはずないもの!」

ひたぎ「あ、そっちですか」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 20:52:38.00 ID:4br2aMn00
ひたぎ「それより1つ気になる事があるんですけど」

タケル「何?」

ひたぎ「あの人は一体誰なんですか?」

彼女が指さす先には、仙人のおっちゃんがいた

仙人「へへへ・・・」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 20:54:35.31 ID:4br2aMn00
タケル「気にしなくていいよ」

ひたぎ「気になるわよ」

タケル「本当に何でもないから」

ひたぎ「そう」

仙人「スルーですかぁ〜へこむわぁ〜」

タケル(俺の恩人であの戦いに巻き込んだ張本人なんて言ってもしょうがないしね)
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 20:55:45.08 ID:4br2aMn00
アカリ「とりあえずあなたの体を調べてみたいんだけど、いい?」

ひたぎ「わかりました」

アカリ「はい!じゃあ男連中は全員外出て!」

タケル「わ、わかったよ」

アカリ「覗いちゃ駄目よ、御成」

御成「何で拙僧にだけ言うのですかあああああ!!!!!」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:04:28.71 ID:4br2aMn00
しばらくして、アカリと戦場ヶ原さんが部屋から出てきた

タケル「お疲れ、どうだった?」

アカリ「結論から言うと、何の以上も見られなかったわ、至って健康そのものよ」

アカリ「そこから体重だけがゴッソリなくなってるのを除けばね」

タケル「そうか・・・」

ひたぎ「・・・・・」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:06:27.40 ID:4br2aMn00
アカリ「となると・・・やっぱり人知を超えた奴らの仕業ね」

タケル「羽川さんの時と同じ・・・って事か」

ひたぎ「?」

アカリ「とりあえず私たちは色々準備するから・・・ひたぎちゃんは制服汚れたらまずいでしょうから一度着替えてきて」

ひたぎ「はぁ・・・」

アカリ「タケル、彼女を家まで送ってあげて」

タケル「わかった」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:07:33.34 ID:4br2aMn00
こうして俺は再び、彼女を乗せてバイクを走らせた

ひたぎ「一体何をしてくれるの?」

タケル「君を助けるんだよ、ちょっと怪我するかもしれないけどね」

ひたぎ「とてもこれから助ける人にかける言葉とは思えないわね」

タケル「ゴメン・・・」

ひたぎ「いいのよ、それより助けるのは本当なのね?」

タケル「うん」
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:10:08.41 ID:4br2aMn00
ひたぎ「今まで私にその台詞を吐いた人が5人いたわ、そのうち4人が詐欺師だったけど」

タケル「うわぁ・・・」

ひたぎ「でも1人は違ったわ、その人はお医者さんでね、最近流行りの病だと思って親身になってくれたわ」

タケル(それって・・・)

ひたぎ「結局違ってその人「助けてあげられなくてゴメン」って涙ながらに謝ってくれたわ」

タケル(宝生先生だ・・・)
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:11:21.93 ID:4br2aMn00
そんなことを話しているうちに、彼女の家に着いた

タケル「これは・・・」

ひたぎ「豪邸だと思った?残念、ボロアパートでした」

タケル「いやそんな事は・・・」

ひたぎ「色々事情があるのよ、とりあえず上がって」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:13:16.64 ID:4br2aMn00
彼女の家に上がると、戦場ヶ原さんはシャワーを浴びるといい奥へ消えていった

俺はその間にある人に電話をかけていた

進ノ介『・・・というわけなんだ』

タケル「そうですか・・・調べてくれてありがとうございます」

進ノ介『このくらいお安い御用だ、じゃあなタケル』

タケル「はい、泊さんもお気をつけて、これから大変なんですから」

進ノ介『ハハッ、そうだな』ピッ

そんな会話をして電話を切った
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:14:17.16 ID:4br2aMn00
ひたぎ「誰と話していたの?」

タケル「あ、ちょっとした知り合い・・・って!!?」

俺の目に映ったのは、一糸纏わぬ彼女の姿だった

ひたぎ「何ジロジロ見てるのよ」

タケル「ふ、服は!?」

ひたぎ「持って入るのを忘れたのよ」

タケル「じゃあタオルで隠してよ///」

ひたぎ「嫌よ、そんな貧乏くさいマネ」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:15:31.11 ID:4br2aMn00
そんな俺に構わず、彼女は着替え始めた

ひたぎ「天空寺君、まさかあなた私のヌードを見て欲情したのではないでしょうね?」

タケル「そ、そんな事は・・・」

ひたぎ「そうよね、元幽霊だものね、女風呂とか覗き放題だったんでしょ?」

タケル「そんな事してないよ!」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:20:48.44 ID:4br2aMn00
ひたぎ「本当かしら?全国の男子の夢じゃないの?」

タケル「何ていうか・・・君って結構口悪いね・・・」

ひたぎ「銅40グラム、亜鉛25グラム、ニッケル15グラム、照れ隠し5グラムに悪意97キロで私の暴言は錬成されているわ」

タケル「ほぼ悪意!?」

ひたぎ「あ、照れ隠しは嘘よ」

タケル「・・・(5グラムは嘘なんだ・・・)」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:24:11.69 ID:4br2aMn00
タケル「そもそも生き返るので精一杯だったし・・・」

ひたぎ「・・・・・そう」

タケル「あの研究所だって、みんなが俺が生き返る手助けになればって創ったんだ」

ひたぎ「そうだったの、いい仲間ね」

タケル「うん」

ひたぎ「・・・・・リア充爆発しろ」

タケル「は?」

何でそう言われたのか、俺には分からなかった・・・
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:25:28.08 ID:4br2aMn00
ひたぎ「さて、着替えも終わったし、行きましょうか」

タケル「そうだね」

ひたぎ「天空寺君、すべてが終わったら蟹を食べに行きましょう」

タケル「何で?」

ひたぎ「それが報酬だと思ってくれていいわ、それに・・・」

タケル「それに?」

ひたぎ「蟹って、とっても美味しいのよ」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:26:47.43 ID:4br2aMn00
そして、俺達は再び寺に戻ってきた

アカリ「あ、お帰り」

御成「準備は万端ですぞ!」

タケル「そっか、じゃあ始めようか」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:28:15.02 ID:4br2aMn00
ひたぎ「あの・・・」

タケル「ん?」

ひたぎ「蟹って、まだ私のそばにいるの?」

タケル「どうかな、それはこれからわかる事だよ、アカリ!」

アカリ「ええ!」スチャ

そう言うと、アカリは銃の様な物を取り出した
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:29:50.89 ID:4br2aMn00
ひたぎ「何ですかそれ?」

アカリ「これこそあのKMS(イゴール)と共同開発した名付けて不知火改バージョンEXよ!」ドヤァ

ひたぎ「・・・大丈夫なの?」

タケル「まぁ効果は羽川さんで実証済みだから大丈夫だよ」

ひたぎ「・・・死んだら責任とってよね」

タケル「それは重いな・・・」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:31:32.67 ID:4br2aMn00
アカリ「じゃあ行くわよ!御成!」

御成「承知!頼みますぞクモ殿!」ペカー

御成はクモランタンで戦場ヶ原さんを照らした

アカリ「それじゃひたぎちゃん、痛みは一瞬よ!」カチッ

ひたぎ「え・・・それは別の人の・・・」

パアアア・・・

アカリがスイッチを押すと、不知火から光の粒子が放たれ、戦場ヶ原さんを包み込んだ
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:33:05.87 ID:4br2aMn00
ひたぎ「ああ・・・」ガクッ

戦場ヶ原は気を失った、すると

ズズズ・・・パリン!

彼女から眼魂が出てきた、そして・・・割れた

シオマネキング「・・・・・」

ガニコウモル「・・・・・」

キャンサー・ゾディアーツ「・・・・・」

カニレーザー「・・・・・」

そこには4匹の蟹・・・のような怪物が立っていた
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:38:21.86 ID:4br2aMn00
御成「出ましたぞおおおおお!!!!!羽川殿と同じパターンですな!」

アカリ「タケル!お願い!」

タケル「ああ!」

俺は眼魂を取り出し、そして・・・

タケル「変身!!!」

カイガン! オレ! レッツゴー! 覚悟! ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!!!

ゴースト(オレ魂)「命、燃やすぜ!」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:39:39.38 ID:4br2aMn00
こうして激闘が始まった、ある奴は渾身の跳び蹴りで吹き飛ばし

ダイカイガン! オレ! オメガドライブ!!!

ゴースト「おりゃあああああ!!!」ドカッ

シオマネキング「ギャアアアアアアアアア!!!!!」

ある奴は手にした剣「ガンガンセイバー」の一閃で斬り倒す

ダイカイガン! オメガブレイク!!!

ガニコウモル「グワアアアアアアアア!!!!!」

ドカアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:40:54.08 ID:4br2aMn00
しかし、手強い奴もいた

キャンサー「名探偵とかけまして、よく研いだ包丁と説きます、その心は・・・」ヒュンヒュン

ゴースト「くっ!」ガキィン!

キャンサー「どちらも「キレ」が命ってねぇ!!!」

ゴースト「なら!」

俺は別の眼魂を取り出し、ドライバーにセットした
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:42:43.97 ID:4br2aMn00
ゴースト「頼むぞ!ムサシ!」ガコン

カイガン! ムサシ! 決闘!ズバット!超剣豪!!!

ゴースト(ムサシ魂)「はあああああ!!!」シュシュッ

キャンサー「グウウ・・・」ガキィン!

ゴースト「これで終わりだ!」

ダイカイガン! オメガスラッシュ!!!

ゴースト「せいやああああああ!!!」ズバン!!!

キャンサー「グワアアアアアアアア!!!」

ドカアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:45:17.84 ID:4br2aMn00
ゴースト「後はお前だけだ!」

カニレーザー「・・・・・フン」

ゴースト「何故戦場ヶ原さんの重さを奪った?」

カニレーザー「我が大いなる目的の為に大量エネルギーが必要だったのでな、それに・・・」

ゴースト「?」

カニレーザー「それはあの娘が望んだことだ」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:46:23.02 ID:4br2aMn00
ゴースト(それはやっぱり、「あの事」なのか・・・)

カニレーザー「お喋りはここまでだ、行くぞ!」ダッ

ゴースト「ハッ!」ダッ

ガキィン!

ゴースト「グググ・・・」

カニレーザー「フフフ・・・その程度か?」

相手の斧裁きに俺は押されていた
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:49:12.98 ID:4br2aMn00
カニレーザー「さらにこれはどうだ!!!」バシュン!

ゴースト「うわっと!」ヒョイ

突然放たれたレーザー光線を俺は寸でのところでかわした

ゴースト「そんな技まで・・・それなら」

俺はまた別の眼魂を取り出した
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:51:08.67 ID:4br2aMn00
ゴースト「行くぞエジソン!」ガコン

カイガン!エジソン! エレキ!ヒラメキ!発明王!!!

ゴースト(エジソン魂)「これで終わりだ!!!」スチャッ

俺はガンガンセイバーを銃モードにして構えた

ダイカイガン! オメガシュート!!!

カニレーザー「小癪な!!!」ギュオオオ・・・

ゴースト・カニレーザー「うおおおおおおおお!!!」

バシュウウウウウウウウン!!!

お互い放った光線がぶつかり・・・

ズキュウウウウウウウウウン!!!

カニレーザー「ぐああああ!!!」

アイツを貫いた
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:52:11.59 ID:4br2aMn00
カニレーザー「グウウ・・・」

ゴースト「よし、これでトドメを・・・」

ひたぎ「ま、待って・・・」

ゴースト「え?」

いつの間にか目を覚ました戦場ヶ原さんが、アイツに近寄って行った
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:54:11.57 ID:4br2aMn00
カニレーザー「・・・・・」

ひたぎ「うう・・・」ヨロッ

まだ本調子じゃないのか、彼女はふらついていた

ゴースト「おっと」ガシッ

俺は彼女を支えた、すると・・・

パアア・・・

目の前に別の光景が広がっていた・・・彼女の過去が、泊さんに聞いた、彼女の辛い過去が・・・
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:55:23.61 ID:4br2aMn00
ゴースト「そうか・・・家族が崩壊して・・・その思いから逃げる為に蟹に・・・」

ひたぎ「・・・・・」コクリ

ゴースト「わかった、それなら後は君次第だ」

すると彼女は、蟹に頭を下げて言った

ひたぎ「お願いします、私の重さを・・・私の想いを・・・返して下さい・・・」
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:58:06.88 ID:4br2aMn00
カニレーザー「・・・・・俺の負けだな、娘」

ひたぎ「・・・・・」

カニレーザー「だが仮面ライダーよ、忘れるな」

ゴースト「・・・・・」

カニレーザー「いずれ俺の後を継ぐ者が現れるであろう」

ゴースト「!」

カニレーザー「偉大なる首領・・・万歳!!!」

シュウウウウ・・・

そう言い残し、蟹は消えていった・・・
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 21:59:07.82 ID:4br2aMn00
御成「タケル殿〜」

アカリ「やったわね!」

タケル「・・・ああ」

俺は変身を解き、2人を迎えた、そして・・・

ひたぎ「・・・・・」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 22:33:12.69 ID:4br2aMn00
アカリ「ねぇ、本当に戻ったの?」

御成「確かめてみましょうぞ!」

タケル「そうだね、よいしょっと」ヒョイ

ひたぎ「え・・・きゃっ!」

俺は彼女を抱えてみた

タケル「おお・・・重い!重いぞ!!!」

この後、戦場ヶ原さんに鉄拳を喰らったのはいうまでもない
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 22:34:23.24 ID:4br2aMn00
ひたぎ「色々ありがとう、おかげで助かったわ」

タケル「いやいやそんな・・・」

ひたぎ「でも、失った物は戻ってこないわ・・・」

タケル「・・・・・」

ひたぎ「でも悪い事ばかりじゃないわね、こうして新しい友達もできたのだから」

タケル「うん、戦場ヶ原さん、これからもよろしくね」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 22:35:49.61 ID:4br2aMn00
ひたぎ「あ、勘違いしないでね、私はあなたに恩は感じてるけどそういう仲になるなんて考えてないから」

タケル「は?いや俺は別に・・・」

ひたぎ「だって・・・」

タケル「だって?」

ひたぎ「私、他に気になる人いるから」

タケル「ああそうですか・・・」

〜第1章 おわり〜
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 01:00:49.10 ID:NBE883ib0
第2章 まよいマイマイ


俺は天空寺タケル!

18歳の時に襲ってきた眼魔に倒され、紆余曲折あって生き返る事ができた

それでも俺の周りには不可思議現象が絶えないようだ

この間もクラスメイトの戦場ヶ原さんの事件を解決したばかりだ

そして今回は・・・
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 01:01:52.10 ID:NBE883ib0
ブロロロロロ・・・

タケル「・・・・・」

真宵「・・・・・」

今、俺は八九寺真宵という少女と一緒にバイクで走っている

なぜこんな事になったのかというと

話は数時間前に遡る・・・
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 01:02:46.38 ID:NBE883ib0
タケル「ふぅ、こんなもんかな」

俺は買い物帰りに公園で休憩していた

タケル「しかし休日だというのに誰もいない公園だなぁ・・・ん?」

真宵「・・・・・」

そう思っていたらこの辺の案内図を見ている小学生くらいの女の子がいた
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 01:04:55.11 ID:NBE883ib0
タケル「おおきなリュックだな・・・まさか家出?」

タタタ・・・

タケル「あ・・・」

そう考えていたら、その子は走り去って行った、その代わりに

ひたぎ「あら、天空寺君じゃないの」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 01:35:48.27 ID:NBE883ib0
タケル「あ、戦場ヶ原さん」

ひたぎ「こんな所で何してるの?」

タケル「ああ、今度友達が帰ってくるからパーティでもしようと思って買い出しをね」

ひたぎ「友達・・・ねぇ」

タケル「戦場ヶ原さんは?」

ひたぎ「新しい服を買ったものだから・・・ちょっとね」

タケル「ふーん・・・」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 01:36:47.30 ID:NBE883ib0
ひたぎ「タコに青のり・・・たこ焼きかしら?」

タケル「うん、友達の1人が無類のたこ焼き好きなんだ」

ひたぎ「へぇ・・・」

タケル「ある意味たこ焼きで世界が救われたといっても過言じゃないくらいだからね」

ひたぎ「あなたの友達って普段何してるのよ・・・」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 01:37:59.07 ID:NBE883ib0
タケル「戦場ヶ原さんはあれからどう?」

ひたぎ「ええ、もうすっかり良くなったわ」

タケル「そっか、良かった」

ひたぎ「お医者さんもびっくりしてたけど、「君の笑顔が見れてよかった」って喜んでたわ」

タケル「そ、それって・・・」

ひたぎ「ついうっかりあなたの名前を出したら不思議と納得していたわ」

タケル(宝生先生ェ・・・)
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 01:39:19.75 ID:NBE883ib0
ひたぎ「そういえば、まだお礼してなかったわね」

タケル「え、いいよ気にしなくて」

ひたぎ「それじゃ私の気が済まないわ、何でも言って」

タケル「何でもって・・・」

ひたぎ「何でもいいのよ、世界の全てを知りたいとか全てを終了させたいとか宇宙の果てへ行きたいとか人間になりたいとか不思議な森の浸食から世界を救いたいとか何でもね」

タケル「それは流石にちょっと・・・」
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 01:41:00.69 ID:NBE883ib0
ひたぎ「そうね、できれば私ができる範囲でお願いするわ」

タケル「いやだから・・・」

ひたぎ「あ、後これもダメよ」

タケル「聞いてないし・・・何?」

ひたぎ「あなたの彼女になる・・・ことよ」
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 01:43:33.05 ID:NBE883ib0
タケル「は?」

ひたぎ「だって天空寺君年上好きだものね」

タケル「いや、だからアカリの方が先に生まれただけであってそういうわけじゃ・・・」

ひたぎ「別にアカリさんの事だなんて言ってないけれども」

タケル「///」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 01:45:39.44 ID:NBE883ib0
ひたぎ「まぁ別にいいわ、それで、私は何をすればいいのかしら?」

タケル「そうだな・・・あ!」

ひたぎ「?」

タケル「そのたこ焼きパーティに参加して欲しいな・・・なんて」

ひたぎ「それお礼になってるの?」

タケル「いいじゃん別に」
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 01:46:34.60 ID:NBE883ib0
ひたぎ「まぁ考えておくわ、それじゃ」

タケル「どこか行くの?」

ひたぎ「これからデートなの」

タケル「え!?それなのに俺と話してて大丈夫なの?」

ひたぎ「大丈夫よ、あなたの事を話したらとても感謝していたわ」

タケル「いやそういう問題でなく・・・」

ひたぎ「じゃあまたね」

そう言って、彼女は去って行った
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 01:47:48.38 ID:NBE883ib0
タケル「はぁ、なんかどっと疲れたな・・・俺もそろそろ帰・・・」

真宵「・・・・・」

ふと見ると、先ほどの女の子がまた案内板を見ていた

タケル「あれ、さっきの女の子・・・また戻ってきたのか?」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 01:48:55.61 ID:NBE883ib0
真宵「・・・・・」

タケル「もしや迷子なのかな?だったら・・・」

俺は迷わず彼女に近づいて話しかけて

タケル「お嬢ちゃん、道に迷ったのかな?」

真宵「!」チラ

彼女はこちらを向いて言った


真宵「話しかけないでください、あなたの事が嫌いです」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 01:49:40.37 ID:NBE883ib0
第一声からこれである

タケル「いや嫌いって・・・」

真宵「いいから話しかけないでください」

タケル「いや迷子なのかなと思って・・・」

真宵「違います!」

タケル(あ、リュックに名前書いてある・・・八九寺真宵ちゃんか)
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 01:50:25.65 ID:NBE883ib0
タケル「真宵ちゃん、俺は天空寺タケル、決して怪しい者じゃ・・・」

真宵「その紹介が既に怪しいです!てんきゅうじさん」

タケル「え?」

真宵「失礼、噛みました」

タケル「・・・・・」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 04:41:10.51 ID:NBE883ib0
真宵「とにかく!あなたの力なんか借りません!1人で大丈夫です!」ドン

タケル「うわっ!」

俺は彼女に突き飛ばされた

タケル「この・・・」スッ

俺は反射的に赤い眼魂を取り出した
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 04:42:19.31 ID:NBE883ib0
真宵「目玉のオモチャ?そんなもんでどうしようと・・・」

俺は何も言わずにいつの間にか腰に巻かれたベルトに眼魂をセットした

アーイ! バッチリミナー! バッチリミナー!

真宵「あわわ・・・服のお化け!?」

そして叫ぶ

タケル「変身!」

闘魂カイガンブースト! 俺がブースト! 奮い立つゴースト!
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 04:43:18.36 ID:NBE883ib0
仮面ライダーゴースト(闘魂ブースト魂)「うおおおおおおおお!!!」

真宵「ひゃあああああ!!!てんきゅうじさんが変身しましたあああああ!!!」ヘタッ

真宵「って、その姿はもしや・・・仮面・・・ライダー・・・?」

ゴースト「ハァハァ・・・そうだよ、だから・・・君を助けてあげるよ」

真宵「本当・・・なんですね・・・」

やっとわかってくれたか・・・

でも、彼女の足元に水たまりなんてあったかな?
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 04:44:30.50 ID:NBE883ib0
真宵「もう・・・リュックの中にスペアがあったからよかったものの・・・」

タケル「ゴメン・・・」

俺は変身を解き、彼女に怒られていた

真宵「それにしても・・・本当に仮面ライダー・・・なんですね」

タケル「うん」

真宵「輝くマシンも深紅のマフラーも緑の仮面もないですけど、そうなんですね」

タケル「ま、まぁね・・・」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 04:45:30.30 ID:NBE883ib0
タケル「で、真宵ちゃんはどこへ行こうとしているの?」

真宵「・・・・・」スッ

彼女は何も言わずにメモを差し出した

タケル「ここか・・・そんな遠くもなさそうだしすぐ着くかな」

真宵「・・・・・どうですかね?」

タケル「あ、そうだその前に・・・」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 04:46:24.66 ID:NBE883ib0
俺はある人に電話をかけた

タケル「という訳なんです、泊さん」

進ノ介「わかった、その八九寺真宵って子の住所を調べればいいんだな?」

タケル「すみません、色々お願いしてしまって・・・」

進ノ介「いいんだよ、何かわかったら連絡する、じゃあね」ピッ

タケル「よし、いざってときは泊さんに保護してもらうことも考えとかないとな・・・」
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 04:47:34.26 ID:NBE883ib0
タケル「じゃあ行こうか、あっちに俺のバイクあるから」

真宵「はぁ・・・無駄だと思いますけど、よろしくお願いします」

タケル「?」

真宵「いえ何でもありません、行きましょうか」

タケル「うん」





真宵「仮面ライダー・・・この人ならもしかして・・・」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 04:56:05.60 ID:NBE883ib0
こうして現在に至る

真宵「ふぃ〜風が気持ちいいですね〜」

タケル「そう、良かった」

彼女とはすっかり打ち解けていた、意外と素直な子なのかもしれない

真宵「ツーリングもいいですけど、車もいいですよね、あ、それだとフォーリングになっちゃいますか」

どうやらこの子は、ツーリングのスペルを勘違いしているらしい
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 04:57:10.04 ID:NBE883ib0
そんなこんなで走り続けていると、ある違和感を覚えた

タケル「おかしいな・・・そろそろこのメモの住所に着いてもいいころなんだけど・・・」

どうやら同じ場所をグルグル回っているようだった

真宵「やっぱり、無理なんですよ、私は迷子なんですから」

タケル「え?」

真宵「カタツムリの・・・迷子ですから」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 04:58:18.54 ID:NBE883ib0
タケル「カタツムリ?それってどういう・・・」

ドカ―――――ン!!!

タケル「!?」

真宵「きゃっ!?」

その直後、俺達の近くで爆発が起こった

タケル「一体何が・・・?」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 04:59:04.61 ID:NBE883ib0
??「チッ、外したか・・・」

いつの間にか背後から、バイクに乗った肩に大砲をつけた牛の怪物と

ショッカー戦闘員達「イー!!!」

見覚えのある黒の全身タイツ軍団がいた
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 04:59:58.65 ID:NBE883ib0
??「俺様はタイホウバッファロー!偉大なる首領の手先だ!」

タケル「ショッカー・・・壊滅したんじゃなかったのか」

伝説の悪の組織・・・以前本郷さん達と協力して壊滅させたはずなのに・・・まだ生き残りが・・・

タイホウ「その子供をこっちに渡してもらおうか」

真宵「ひっ・・・」ビクッ
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 05:01:05.45 ID:NBE883ib0
タケル「真宵ちゃんを?一体何故・・・」

タイホウ「そんな事話す必要はない!いけショッカーオートバイ部隊!!!」

ショッカー戦闘員「イー!!!」

ブロロロ・・・

ショッカーたちはバイクでこちらに向かってきた

タケル「まずい・・・真宵ちゃん!しっかり捕まってて!」

真宵「は、はい!」ガシッ
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 05:02:16.31 ID:NBE883ib0
俺達はバイクを走らせ、さっきの公園まで戻ってきた

タケル「よしここなら・・・真宵ちゃん、物陰に隠れてて」

真宵「わ、わかりました・・・」

タイホウ「フフフ・・・もう逃げられんぞ」

タケル「それはどうかな・・・変身!」

カイガン!オレ!レッツゴー!覚悟!ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!!!
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 05:03:13.89 ID:NBE883ib0
ゴースト「命、燃やすぜ!」

真宵「あれ、さっきのと姿が・・・」

タイホウ「貴様仮面ライダーだったのか・・・ついでに奴も生け捕りにしてしまえ!」

戦闘員達「イー!!!」

ゴースト「やれるもんならやってみろ!」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 05:04:12.80 ID:NBE883ib0
そして、ショッカーとの戦いが始まった

ゴースト「ハッ!やぁ!てい!」シュッ

戦闘員達「イイイイイイイッ!!!」バタバタッ

次の戦闘員達「イー!!!」

ゴースト「ハァハァ・・・これじゃきりがない・・・なら!」

俺はアイコンを入れ変えた

カイガン!ベートーベン!曲名!運命!ジャジャジャジャーン!!!
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 05:05:24.89 ID:NBE883ib0
ゴースト(ベートーベン魂)「さぁ!奏でるぜ!」ジャジャジャジャーン♪

俺が手を振るたびに音符の塊が現れ、相手を襲っていく

戦闘員達「ギャアアアアアアアアア!!!」

そして倒れていく戦闘員達、そして・・・

ゴースト「後はお前だけだ!」

タイホウ「おのれ・・・」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 05:06:23.33 ID:NBE883ib0
ゴースト「こいつで決める!」カチッ

カイガン!ビリーザキッド!百発!百中!ズギューン!バギューン!!!

タイホウ「喰らえ!!!」ドカーン!!!

ゴースト「ハッ!!!」バキュン!

ドカーーーーン!!!

俺はガンガンセイバーとバットクロックを銃に変形させ、砲弾を撃ち落とした
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 05:07:42.11 ID:NBE883ib0
タイホウ「何!?」

ゴースト「こいつでトドメだ!」カチャ

俺は銃2つを合体させ、構えた

ダイカイガン!オメガインパクト!!!

バキュウウウウウウン!!!

タイホウ「ギャアアアアアアアアア!!!」

ドカアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!

銃から放たれた閃光は敵を貫き、爆散させた
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 05:09:05.15 ID:NBE883ib0
ゴースト「ふぅ・・・」オヤスミー

変身を解いた俺に真宵ちゃんが近寄ってきた

真宵「凄いですてんきゅうじさん!流石仮面ライダーですね!」

真宵「・・・・・失礼、噛みました」

タケル「それより何で君が狙われてるの?」

真宵「さぁ?私がカワイイからじゃないですか?」テヘペロ

タケル「はぁ・・・とにかくもう一度住所の場所を探しに行こうか」

真宵「はい!」









真宵「・・・まぁ、無事に辿り着ければですけど」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/24(土) 11:33:33.97 ID:NBE883ib0
〜一方その頃〜

俺は泊進ノ介、元・特状課で捜査一課の刑事、そして、仮面ライダードライブだ

俺は今ライダー仲間の仮面ライダーゴースト、天空寺タケルに頼まれ八九寺真宵という女の子について調べている

進ノ介「そんな・・・これって・・・」

俺は信じ難い事実に辿り着いてしまった
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