【艦これ】 大淀「提督、秘書艦を選んで下さい。」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/22(木) 21:30:15.57 ID:WOAAbiuF0


ゆっくり、きまぐれ更新、筆遅いですが宜しくお願いいたします



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1498134615
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/22(木) 21:32:14.01 ID:WOAAbiuF0


提督「また、随分と藪から棒な話だね。」


大淀「えー、ぶっちゃけちゃうと事務作業がめんどくさいんです。」


提督「うわぁ。」


大淀「あのですね、私、任務の受任作業から新任務の案内。


   誰かの改二が実装されたらそれに伴う新規実装任務の案内とか面倒なんですよ。」


提督「はい。」


大淀「更に最近改二ペースが例年になく多いせいで任務整理が大変です。」


提督「お疲れ様です。バスクリン差し上げましょうか?」


大淀「あっ、ゆずの香でお願いします。」


提督「仕事あがりのお風呂は気持ちいいですよね。」


大淀「一緒に入りますか?///」


提督「お誘いはありがたいですがそんな事したら即日閻魔に会うことになりそうなので止めておきます。」


提督「とある戦艦からの嫉妬のバーニングで私の体がバーニング!なんて洒落にならんです。」


大淀「そうですか、残念です。と、話がそれました。そういう訳で事務作業が増えて大変なんですよ。」




3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/22(木) 21:33:20.82 ID:WOAAbiuF0


提督「かといって艦隊司令部の定める秘書運用システムを基本どおりに運用すると。」


大淀「秘書艦=艦隊旗艦で出撃していっちゃいますね。」


提督「そうそう、だから事務作業なんて無理筋な訳ですよ。えぇ。」


大淀「そこでです、提督。


   艦隊司令部は最近その事に気付いた様で私達の鎮守府にとある装置のモニターを依頼してきたわけです。」


提督「いやな予感しかしないなぁ。」


提督「だいたいこういう装置ってさ明石辺りが


  『 提督!いい物がありますよ! 』とかいい笑顔しながら持ってきて酷い目にあう黄金パターンじゃん。」


大淀「艦隊司令部の命令を拒否すると後が大変かと。」


大淀「後、こちらの手紙を。」


つ 手紙


4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/22(木) 21:34:12.87 ID:WOAAbiuF0


男君!おひさ!元帥さんだよ!キャハッ☆


仕事がんばってる!?


提督の仕事頑張ってるって聞いたから元帥ちゃん頑張って応援ツール作ったよ!


役立ててね!ミャハッ☆





提督「元帥軽るっ!えっ!?何があったの?!海軍大丈夫!?」


大淀「以前から気になっていたのですが元帥とどういう御関係なのですか?」


提督「あー、直属の部下と言うか、うーん、まぁ、色々あったのよ。」


提督「まぁ、それは措いて置くとしてそのツールって何だろう。」


大淀「こちらのようですね。」


つ タブレット


5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/22(木) 21:34:27.06 ID:PCJLZJdo0
出たなバスクリン
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/22(木) 21:35:39.07 ID:WOAAbiuF0


大淀「こちらの画面で秘書艦を設定すると


   その艦娘の持つステータスが鎮守府の艦娘全員に付加される、という事のようです。」


提督「あー、つまり大和とか武蔵みたいな高火力艦の娘を秘書にすると。」


大淀「恐らく駆逐艦の火力の底上げになるのではなかろうかと。」


提督「ある意味チートっぽい。RPGとかにいる魔法使い?みたいな感じかね。」


大淀「敵の弱点属性を味方の武器にエンチャンスト!」ポージング


提督「ふふふ。結構可愛いな。」


大淀「ありがとうございます。それでは、まずは誰にしましょう。」


提督「ノリノリだね。」

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/22(木) 21:37:19.47 ID:WOAAbiuF0


大淀「無難な所にしておきますか?」


提督「そうだね。大和とか設定して火力は莫迦みたいに上がったけど消費も莫迦みたいに上がります!


とかだと資源があっというまに払底しちゃうからね。」


大淀「考えるだに恐ろしいですね。」


提督「まったくだよ。ゾッとしない。」


二人は思案する。選べば鎮守府の火力の底上げになりそうで無難。


提督「うーん。」


大淀「どうしましょうか……。」


その時だった、ドアを開け夕立が飛び込んできたのだった。


夕立「提督さーーーん!夕立MVPとったっぽい!褒めて褒めて!」


ドシッ


提督「ぶふぇあぁ。」グワァア


艦娘のタックルを受け提督は転がった。


その拍子にタブレットに表示されていた艦娘一覧のとある名前に提督の指が触れてしまった。


8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/22(木) 21:38:16.77 ID:WOAAbiuF0


ポーン♪



今週の秘書艦は『 ポーラ 』に設定されました


特殊ステータスが鎮守府の所属艦娘全員に付加されます。




機械的、かつ実に可愛らしい音声が執務室に響く。


夕立「ぽい?」


提督「げぇぇぇ!!ポーラぁ!?」


大淀「罠じゃ罠じゃ!孔明の罠に違いない!」


提督「うちの大淀は本当にノリが良いね。」


大淀「ありがとうございます。」


こうして秘書官はポーラに決定したのだった。


9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/22(木) 21:39:53.51 ID:TAWwNkCTo
酒と吐しゃ物の臭いが染み付く鎮守府になりそう
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/22(木) 21:41:15.22 ID:WOAAbiuF0


あっ、早速の誤字……


>7   艦娘のタックルを受け → 夕立のタックルを受け


>8   秘書官 × →秘書艦 ○ です、申し訳ありません


初っ端からのやらかし、すみません


今日はここまでです、お読みいただきありがとうございました
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/22(木) 21:56:36.28 ID:2lwoxp+A0
元帥ついに壊れたのかな?
と思ったけどあの元帥が壊れるわけ無いな
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/22(木) 22:36:40.16 ID:w3JtQbMPO
バスクリンの人乙
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/25(日) 13:05:17.42 ID:591MBmIDo
小隊長スキル的なアレか
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 21:44:38.21 ID:PBKsgKXo0
おせわになります


更新にまいりました、お時間宜しければお付き合い宜しくお願いいたします
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 21:45:44.13 ID:PBKsgKXo0


提督「んなわけあるかい!酒!飲まずにいられない!になるじゃねぇか!」


提督「リセットボタンとかないのかな?」


ゴソゴソ


ポチッ


♪ 雷!10万ボルト!なのです!


提督「ぎゃぁぁぁ!」


大淀「リセットは無理のようですね。」


のんびりと説明書を確認しながら大淀が告げる。


大淀「解除しようとすると高電圧が流れるようになっているようです。」


提督 シュゥゥゥー


大淀「少し遅かったようですね。」


提督「遅いよ!おかげで髪の毛アフロだよ!ドリフの高木ブーかよ!雷さまだよ!」


大淀「また古い例えを……。」フフフ


16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 21:46:49.12 ID:PBKsgKXo0


アフロ「にしても髪型がアフロになるとはね。」


夕立「ふわふわっぽい!」サワサワ


夕立「モコモコ!手触りがヴィダルサスーンっぽい!」サワサワ


アフロ「どんだけさらさらなんだよ。」


夕立「それはそうと提督さん、褒めて!」


アフロ「あっそうだった。いよーしよーし。」ワシャワシャ


夕立 ワフゥ


アフロ「じゃ、間宮券を……。」


ペシッ


アフロ「あれ?いらないの?」


夕立「夕立喉が渇いたっぽい?」


アフロ「あっ、じゃぁちょっとお小遣いあげちゃう。」


そして提督から小遣いを受け取った夕立は満足そうに退室したのだった。


大淀「なんというか小動物な感じですよね。」


アフロ「だねー。で、今更なんだけどポーラが秘書になって追加されたステータスってなんだんだろ?大方の予想はつくけど。」


溜息まじりに提督達がタブレットの画面を確認していたときにやかましい足音が近づいてきたのだった。


17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 21:48:03.53 ID:PBKsgKXo0


ドタドタドタ


バン!


明石「提督!大変です!」


アフロ「おっ、明石、どうしたの?」


明石「ブフッ。 高木ブーがいる。」


アフロ「おう、そこまで腹出てねぇだろが。あんまりブーブーいってると艦隊司令部に推薦状書くぞ。」


明石「あっ、ごめんなさい。28時間営業でエナジードリンクが水代わりの超漆黒な職場は勘弁してください。」


提督「分かればいい。で、何が大変なの?」


明石「あっ、そうでした。実は酒保にお酒を買いに来る娘達が殺到していまして何事かと。」


大淀「なるほど、自分に心当たりがないから此処へ来たということですね。」


明石「あっはい。」


大淀「実はこういうわけでして。」


事情説明


明石「なんて面白……じゃなかった凄い実験を。」


アフロ「お前、今面白そうっていったろ。まぁいいさ。これなんだけどキャンセル出来る様に設定変えられない?」


つ タブレット


18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 21:49:24.63 ID:PBKsgKXo0


明石「ちょっと預かりますね。」


ぺちぺちぺち


アフロ「おぉ!なんか高速で打ち込んでる!」


大淀「頼もしいですね!」


♪ テレーン


♪ バージョンアップされました!


♪ 戦闘以外の行動にも追加ステータスの効果が付加されます!


♪ ステータスには倍掛け効果が追加されます!


アフロ「かえって悪化してるじゃねぇか!」


明石「いやいやまってください、ほら、ここちゃんと見て!?」アセアセ


アフロ「あっ、一週間の期間が一日に短縮されてる。」


明石「ほら、私やれば出来る娘!」ドヤァ


アフロ「いや、そもそもなんで明石と大淀は影響なさそうなの?」


大淀「あっ、取説読んでみたんですけど艦隊運営に支障の出る私と明石はデフォルトで対象外みたいなんですよ。」


アフロ「えぇ!?ずるい!」


大淀「まぁまぁ、ところで特殊ステータスなんですが。」


アフロ「あぁ、そうね。見るの怖いなぁ。」


19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 21:50:29.69 ID:PBKsgKXo0


タブレット画面


『 お酒大好き 』


アフロ「予想通りだよ。」


明石「お酒大好き。」ブフォ


大淀「これはいけない。」ブフォ


アフロ「もうさ、今日は仕事しないで私室に帰っていい?効果一日なんでしょ?」


大淀「それは駄目です。今日も任務が溜まってるんですから。」


ドサッと置かれる任務書の束。


大淀「当鎮守府の資源、今だ回復していませんよね?」(冷やかな笑み)


アフロ「あー、じゃぁ開発からいきますか。」


明石「艦載機改修用の21型と52型が足りていないんでその辺りをお願いします!」キラキラ


アフロ「地味に資源とネジ食うよね。」


大淀「主砲系統に比べればかなり安く効果は高いかと。」


アフロ「まぁねー。開発となると、空母系。」


明石「加賀さんにお願いしますか?」


アフロ「だねー。ポーラの特殊ステータス『 お酒大好き 』がどう関係することやら。」


大淀「では。移動いたしましょう。」


20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 21:51:28.98 ID:PBKsgKXo0


工廠


加賀「酔いどれ空母!百万石!」ヒック


アフロ「くっさぁ!酒くさぁ!」


大淀「ちなみに『 ほろ酔い 』だそうです。」


アフロ「何そのふわっとしたステータス。」


加賀「うっさい!この毛玉!」ムシッ


アフロ「うぎゃぁぁ!」


大淀「加賀さんがどうしょうもないくらいに酔っ払いになってますね。」


提督「髪の毛毟られた……。本当にほろ酔いなの?」シクシク


明石「後で酒保にある紫電改さしあげますから。」


提督「リアップの方がいいなぁ。」


大淀「根こそぎもってかれましたね。」フフフ


提督「もういいよ。さっさと開発してしまおうよ。」


21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 21:52:28.42 ID:PBKsgKXo0


加賀「提督。あつい。」ヒック


提督「加賀さんは体温高いらしいからねぇ。」


明石「ですね。」


加賀「服、脱ぐ。」


提督「まってまって!」


加賀「一航戦加賀。脱ぎます!」ウィー


大淀「構わん。続けろ。」


加賀「邪魔な上着なんてこうよ!」ヒック


普段の制服といえる道着を脱ぎ捨てる加賀。


そこにはたわわな果物があった。


メロン、それもホームランなどの小さい品種ではなくマスクメロン。


普段から道着できつく押さえているだけに開放された時の大きさは言うまでもない。


明石「見かけによらず結構エグイデザインの下着を着けていらっしゃるんですね。」


提督「見てない!見てない!」 ⊃ ⊂


大淀「まだまだ、脱げるだろう?構わん。続けたまえ。」


提督「大淀ぉぅ!?止めよう!?」


大淀が煽る。


22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 21:53:31.20 ID:PBKsgKXo0


明石「あっと一枚!あっと一枚!」


さらに明石が煽る。


提督「やめて!?今日が終わって加賀さんがしらふになった時に覚えてたりしたら自分で自分を解体ものだぞ!?」


大淀「では、提督だけこちらの紙袋をどうぞ。」


スポッ。


提督「何も見えない!」


提督 ※かみぶくろのなかにいる※


ファサァッ。


紙袋「紙袋の上に何か乗っかった!」


明石「それ、加賀さんの下に履かれている袴ですよ。」


紙袋「本当!?うおぉ!!」テンション ↑


紙袋「でも見えない!」


明石「加賀さん褌かと思いきや随分と素敵なパンツに最近変えられたんですね。」


大淀「Tバックダンガ、しかもレース付で横は紐ですか。」


明石「横が紐だとストリングにならないですかね?」


大淀「あー、そうですね。ですとGストリングですか?」


紙袋「お前ら冷静に分析してんじゃねぇ!見えない所為で却って妄想が膨らむじゃねぇか!」


23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 21:54:38.42 ID:PBKsgKXo0


ウロウロ


大淀「ところで開発どうしますか?」


紙袋「急に話をもとに戻すなよ。まったく。」


紙袋「とりあえず、見えないけど開発炉を操作します。」


大淀(名前がさっきからアフロとか紙袋になってるんですが)クスクス


明石(提督の威厳がない)ブフォ


大淀が提督の手をとり開発炉のボタン辺り?に据える。


ゴソゴソ。


提督は手探りで開発炉のボタン操作を始める。


もにゅもにゅ


紙袋「明石。見えないからさ、とりあえず資源各どれくらい入っているか教えてもらえる。」


明石「あっ……、えーっと。」ブフォ


紙袋「あれー?明石最近ボタンの素材変えた?なんかすっごく柔らかい。」ミエテナイヨー


もにゅん


加賀「提督、大胆ですね///」ウイック


提督「えっ。」ヒヤアセ


加賀「責任を取っていただけますよね?」


いやな予感がして提督はためらいつつも紙袋を脱いだ。


提督の手は加賀のわがままな胸の上にあった。


24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 21:55:34.20 ID:PBKsgKXo0


提督「あぁぁぁあぁぁあ!!!!」テンパル!


もみもみもみもみもみぃ!!!!


加賀「あぁあっぁぁん///」ヘブン!


大淀 明石 「「ぶははははは。」」


この後提督がジャンピング土下座の上、平謝りしたのは言うまでもない。


提督は服を脱いだ状態の加賀に自分の上着を無理やり着せ大淀と明石に説教を食らわした後再度開発炉に立つ。


加賀「提督、その、銀色でリング状の物をいただけますよね。」ヒック


提督「かっ、加賀さんいつになく大胆ね。」


加賀「流石にもみしだいておきながら……。」ウルウル


提督「あっ、あの……。」


加賀「二号、三号は認めますよ?ただ、私が一番です。」デデン!


提督「」


大淀「提督。男を見せるときですよ。」ヒューヒュー


明石「いよっ!提督!告白いっちゃえ!」イケイケー


煽る外野。



加賀「素面では言えませんよ。こんなこと。」プイ

赤面しつつ顔を横に向ける加賀。

25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 21:56:33.41 ID:PBKsgKXo0


提督「あっ、あの。少し考えても……。」


明石「あー、ヘタレですねー。」


大淀「ヘタレたわー。」


加賀「今が無理なら、せめて何か形に残る物を。」ヒック


明石「うわぁ。提督、女性にそれを言わせますかー。」


大淀「加賀さんを幸せにしないと空母陣全員敵に廻しますよー。」


提督は覚悟を決める。


提督「分かった。加賀、『 お酒大好き 』の効果は今日限り。明日、加賀も素面の時にしっかりと話をしよう。」


加賀「部屋にてお待ちしております!」ダキツキ


明石「いよっ!流石提督!」


大淀「仲人は任されました!」


提督「それはそうとして開発しないと今日のデイリーが終わらない。」


大淀「あっ、そうでしたね。では、新しく夫婦になる二人の初の共同作業です!」


提督「ちょっ!」


加賀「では早速。」


開発炉のボタンが押される。



26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 21:58:53.74 ID:PBKsgKXo0


\ デデン! /


???「おー、加賀ちゃんひさしぶりー。」


???「尻でかくなったなぁ、触らせてくれやぁ。」


一人の妖精が出てきた。


加賀「松っちゃんですか?」ヒック


赤松「いい女になっちゃってまぁ、横の男はこれか?」


加賀「これか?だなんて。」ポッ


提督「開発で妖精が出るとか何でもありなのな。」


明石「いや、私も初めてです。搭乗員妖精みたいですね。」


大淀「えっ、お二人知らないんですか?」(驚愕)


提督「あっ、すみません。」


大淀「大酒のみの撃墜王 赤松貞明さんですよ。


   色々伝説が多いですが有名なところでは75機のP-51の大編隊に


   雷電で単騎駆けして敵を1機撃墜して帰還していたりする変態ですよ。」


加賀「そして、女好きの助平。」


赤松 がははは


赤松「赤城ちゃんや龍驤ちゃんにも乗ってたことあるから飛行機くれるなら仕事はするぜぇ。」


赤松「まぁ、上に乗るじゃねぇがな!」ガハハハ


赤松「あと、酒、絶対きらすなよ!」


こうしてほろ酔い加賀と共に開発した結果は伝説の大酒飲み搭乗員を開発することに成功したのだった。(他はペンギンでした。)


因みにデイリーの建造は時雨の艤装が4連続だったそうである。


明石「成程、『 お酒大好き 』の効果が開発に影響したわけですね。」


提督「すっごい冷静に分析するね。」


大淀「この調子で任務を片付けて行きましょう。」眼鏡クイッ

27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 22:04:34.09 ID:PBKsgKXo0
本日はここまでです


バスクリンはいつも何処かに出てくるクオリティー


バスクリンの人乙等のレスありがとうございます、他の作品をお読みいただいきありがとうございます


ストッパー役が居ない鎮守府、提督の胃に穴が開きまくりそうです


次回はデイリーの出撃よ!出撃させることができそうな面子が固定されてますね


終わった後の次の秘書艦ノープラン、どうしたものやら、ゆっくり更新ですが今後もよろしくお願いいたします

28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/25(日) 22:11:50.69 ID:JCSQMLJDo
バスクリンわかりやすい
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/25(日) 22:44:39.83 ID:yZepvkVHo
提督と加賀の目隠し遊びが楽しそう
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/25(日) 23:11:12.05 ID:NWuLQON4O
バスクリンの人って?
作者初見なので過去作紹介おなしゃす
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/25(日) 23:11:25.43 ID:WO7C9oSOO
個人的にはバスクリンよりバスロマンの方が好き
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/25(日) 23:24:37.68 ID:Bvvh/5BA0
ここの提督も昔は洗濯のバイトだったんだよなぁ
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/03(月) 22:49:01.62 ID:WM6Z4ez/0
お世話になります


更新にまいりました、お時間宜しければお付き合いください
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/03(月) 22:50:00.04 ID:WM6Z4ez/0


大淀「提督、大変です。北方任務が残っています。」


提督「めちゃくちゃ抑揚の無い声で言うね。とういか絶対わざとだろ。」


大淀「さて?」


明石「デイリィーの敵撃破10回と合わせてやっちゃいますか!」


提督「いや、前提任務。」


大淀「私と明石で片付けておきました。」ドヤァ!


明石「いやー、久しぶりに艦艇修理施設以外を装備しましたよー。」


明石「イ級くらいなら私でも倒せます。」キリッ


大淀「そういう訳ですので編成を!」


提督「いや、出撃できる娘いるのかな。」

35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/03(月) 22:52:28.11 ID:WM6Z4ez/0


提督「さっきさ、工廠に行くまでの途中の廊下とか通路の至る所でバイオハザードマーク的なものとか。」


明石「モザイクがかかりそうな何かが色々ありましたね。」


提督「そうそう、おみせ出来ません的なあれ。いやね?雲龍がさ、裸族なのはまぁ聞いていたよ?」


提督「酒飲んで露出徘徊とかなにやってんだよと。しかも雲龍型全員ってさぁ。」


大淀「お酒飲むと理性がブレイクアウトする方多いですから。」


提督「日本ブレイク工業かよ!余りにも自然すぎてこっちが萎縮したよまったく。」


明石「でも男性の提督的には裸族ってありがたいのでは?」


提督「明石にいいたいが羞恥心の或る裸と羞恥心の無い裸は天と地程の差があるんだぞ?」


提督「理解はしなくてもいいがな。雲龍達に上着を着せるのにすごい時間かかったよ。」


提督「上着を着用しなければいけない常識が無くなってるからね……、もう……。」ハァ


提督「後、微妙に酸っぱい香が風の中に漂ってる。」


明石「実の所、ほとんどの娘が酔っ払ってて歩くのもおぼつかない状況でして。」


提督「やっぱりかぁ。駆逐艦の娘とかは?」


明石「響さんを筆頭に飲み比べ大会が行なわれ某いっちばーんさんとかが」


提督「あぁ、飲みまくったのね……。」


提督「というか明石!未成年に酒を販売しちゃだめだろ!?」


36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/03(月) 22:53:14.77 ID:WM6Z4ez/0


明石「未成年ってなんですか?艦娘に年齢があるとでも?」


大淀「今更な話ですよねぇ。」


提督「もういやだこの娘達……。全ての黒幕が大淀に見えてきた……。」


大淀「まさか今頃気づかれたんですか?」


提督「やっぱりか!」


大淀「提督、受話器を置いてください。」


明石「というノリ突っ込みですね。」


提督「はぁー……、まぁね、実際どうしよう。」


大淀「とりあえず鎮守府内をまともに動けそうな娘を明石と二人で探してきます。」


提督「もう大体の予想はついてるんだけどね。」


37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/03(月) 22:54:21.99 ID:WM6Z4ez/0


10分後


提督「何回目かは分からないけどやっぱりだよ。」


ポーラ「♪ 盗まれた 酒をー 探しつづけて 」


那智「♪ 我ら さまよう 鎮守府内を 」


隼鷹「♪ 胃液の 臭い しみついて 」


ポーラ 那智 隼鷹 「「「 むせる 」」」


提督「ひどい替え歌……。」


大淀「動けそうな方々がいましたね。」


ポーラ「キャンティワインのポーラ!」


那智「サントリーオールドの那智!」


ガン子「スピリタスのガングート!」


隼鷹「焼酎の隼鷹!」


千歳「同じく日本酒!千歳!」


伊14「キリンビールのイヨ!」


一同「6人揃って酩酊戦隊 キッチンドランカーズ!」ドヤヤァ


提督「うん、もう資源なんかいいや。解散!私は帰って寝る!」


38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/03(月) 22:55:08.75 ID:WM6Z4ez/0


明石「提督〜、改修失敗しちゃいました〜。」テヘペロ


提督「ちょっと!?☆5から☆6の改修だよ!?何やってんの!?」


大淀「いや〜、螺子が無駄になってしまいましたね。」クスクス


明石「北方任務は螺子が報酬にあったと思うんですけど〜。」クスクス


提督(こいつら計画的だ……)


大淀「まぁ、今より悪くはならないですよたぶん。」


明石「編成やってみます?」


提督「あー、そうねぇ、旗艦はポーラ?」ヤケクソ


39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/03(月) 22:56:24.52 ID:WM6Z4ez/0


♪ テローン


♪ 旗艦にポーラが設定された事によりスキルの進化が起こりました!


♪ ポーラのユニークスキル『 お酒大好き 』が進化!
  エクストラスキル『 うわばみ 』を獲得成功!


♪ 今までの飲酒経験値からエクストラスキル『 うわばみ 』が進化!
  アルティメットスキル『 バッカス 』を獲得しました!



提督「どこのなろう作家だよ!」


大淀「異世界転生ですか?」クスクス


明石「なんか触るものすべてがお酒になりそうなスキルですね。」


提督「ミダス王と混ざってないか?」


大淀「ミダス王に力を与えたのがバッカスなのでまぁ仕方無いかと。」


明石「で、ポーラに起きたという事は……。」


大淀「他の方にも当然起きるかと?」


提督「えぇ!?」


提督が驚いている間にも無情にも音声は続く。


40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/03(月) 22:59:52.03 ID:WM6Z4ez/0


♪ テローン


♪ 那智のユニークスキル『 飲兵衛 』が進化!
  エクストラスキル『 我に酒を 』を獲得!



明石「酒!飲まずにはいられない!」


提督「底なしだぁ……。」


♪ 隼鷹のユニークスキル『 ムードメーカ 』が進化!
  エクストラスキル『 宴会部長 』を獲得!


提督「あぁ、飲み会を仕切りたがる人多いよね。」


大淀「隼鷹さんの場合、一発芸とかしてくれそうですが。」


明石「あぁー、分かるー。」


41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/03(月) 23:00:45.53 ID:WM6Z4ez/0


♪ 千歳のユニークスキル『 一杯どうぞ 』が進化!
  エクストラスキル『 俺の酒を飲め 』を獲得!


提督「えっ、アルハラ!?」


大淀「また、すごい感じのスキルですねぇ。」


♪ 伊14のユニークスキル『 姉泣かせ 』が進化!
  エクストラスキル『 他人泣かせ 』を獲得!


提督「アル中まっしぐら……。」


明石「これは酷い。」ブハハ


♪ ガングートのユニークスキル『 革命 』が進化!
  エクストラスキル『 独裁(洗脳) 』を獲得!


提督「アルコールの雨の代わりに血の雨が降りそう。」


大淀「粛清が捗りそうなスキルですね。」


提督「全員の中で一番危険な香がするわ。」


提督「で、だ、この艦隊を出撃させて大丈夫なの?」


大淀「ものは試し。昔の偉人は言いました。」


大淀「虎穴にいらずんは虎児を得ずと。」


提督「使い方違うような気がするんだけど……。」


明石「ハイリスクハイリターンですよ!」


提督「はぁっー(溜息)、じゃぁ、出撃で。」


大淀 明石 「「いってらっしゃい!」」


ポーラ「提督!いってまいります!」


こうして酩酊艦隊は北方AL海域へと出撃して行った。


42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/03(月) 23:04:22.98 ID:WM6Z4ez/0


本日ここまでです


初見の方、お読みいただきありがとうございます、1の過去作紹介です(最近のを3っつ程)


http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1496667404/

【艦これ】 鎮守府拾得物連絡掲示板 遺失物係り 陽炎型編



http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1495465343/

【艦これ】 長門さんは困っている



http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1496321818/
 
【艦これ】 艦娘でTHE 3名様 その7


他にもいくつか書いてますが最近のものを紹介させていただきます


次回でポーラ編は終了させたいです、ネタ振りありましたら使わせていただくかも知れません


ここまでお読みいただきありがとうございました
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/03(月) 23:11:05.78 ID:Q/LY4dYz0

完全に昼夜逆転する川内とか
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/03(月) 23:20:00.75 ID:mdr66DnLO
乙ー
川内鎮守府はヤバそう
あとは資材マッハな赤城鎮守府とか空が青そうな扶桑鎮守府とか面白そう
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/03(月) 23:36:13.00 ID:RfzIkQdA0
ぬいぬいにしたら落ち度だらけになるんだろうな
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/04(火) 03:55:31.90 ID:sAEfyLMlO
対潜対空対地輸送なんでもござれの皐月ちゃん
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/04(火) 09:01:06.96 ID:H17FXcXfo
>>ポーラ「♪ 盗まれた 酒をー 探しつづけて 」

の段階で脳内再生余裕


>>「「「 むせる 」」」

で、コーヒー噴いた。
しかも、♪なくなってるww



上手いわー
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/04(火) 18:27:04.87 ID:ktTTc12Qo

他人泣かせな酒飲みか……深夜の騒音でノイローゼになった近所の人が引っ越すとかあるからなあwwww
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/05(水) 23:55:51.83 ID:gjDsBtdW0
お世話になります


ネタ提供感謝いたします、川内鎮守府、扶桑鎮守府を本篇で、


おまけ的な形で赤城鎮守府、不知火鎮守府、皐月鎮守府をやらさせていただきたいと思います


ゆっくりではありますが今後ともどうぞ宜しくお願いいたします


では、深夜になってまいりますが本日の更新をさせていただきます
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/05(水) 23:58:17.01 ID:gjDsBtdW0


執務室


提督「そういえばポーラの喋り方がまともだった。」


明石「限界突破してきれいなポーラさんになったとか?」


提督「きれいなポーラってなんだよそれ。ドラえもんのきれいなジャイアンじゃないんだから。」マッタク


大淀「提督!そろそろ敵と会敵しますよ!!」


モニターにはポーラの艤装に取り付けられたカメラからの映像が映し出された。


明石「カメラの横にはセンサー類もついていますので分析はお任せください!」


そして、敵の艦隊と会敵した。


ポーラ「ポーラのスキルをとくと味わうがよい……。」ゴゴゴゴゴ


ポーラが手を翳す。


明石「提督!ポーラさん達の周囲の大気組成にアルコールが検出されました!」


提督「え。」


大淀「風向きをみるに敵側から流れてきているようですね。」


明石「なるほど、敵の周囲の大気をアルコール蒸気に変成したわけですね。」


提督「なにそれ怖い。」


深海棲艦達は濃密なアルコール蒸気に囲まれ意識を失うものが続出していた。


タ級「オレノ艦娘ドモメ……。」


タ級が意識朦朧としながらも砲塔を向け、主砲を撃つが……。


ボウォアアアーー!


まるでナパーム弾を落としたかの様に深海棲艦達の周囲に爆炎が広がる。


大淀「アルコール蒸気に引火したようですね。」ウヒャァ


ポーラ「朝のナパームの香りは格別だ。」ドヤヤァ

51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/06(木) 00:00:16.61 ID:IUTwSQc40


提督「うわぁ、めっちゃ地獄絵図。」


大淀「ポーラさんだけですべて勝てそうですね。でも、ちょっと物足りないですよね!提督!」キラキラ


明石「他の方のスキルのデーターも欲しいですね。」キラキラ


大淀「ということで北方棲姫戦ではポーラさんは一旦休憩という事で!」


提督「ちょっ!勝手に……グフゥ」


大淀「お願いしますね。」


ポーラ「了解です!」


提督の指示は大淀の幻の右により阻止された。


大淀「提督が気を失なわれてしまったので一時的に私、この大淀が艦隊指揮をとります。」


明石「後で記憶飛ばしておきます?」


大淀「そうですね。……、では!いざ!北方棲姫戦!」


※実際にやってみたのですが一応3-5上ルートで行けなくはないです


 ほっぽちゃんの所で敗退が続いたのでその先は不明ですが索敵は足りているはずなのでいけると思います。


 ダメコンは試してないです。


52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/06(木) 00:02:34.88 ID:IUTwSQc40


ほっぽ「カエレ!」


那智「ここは任せて貰おうか。」ズイ


隼鷹「おっ、那智いっちゃう!?」


那智「酒よこせぇ!」


那智のスキルがここで発動した。


その魂のシャウトは周囲の海面を震わせた。


大淀「おお。素手で護衛要塞を破壊してる……。」


明石「お酒を飲まないでいることにより身体能力が強化されるようですね。」


那智「酒を持っていない奴は深海棲艦だ!持っている奴はよく訓練された深海棲艦だぁ!」


大淀「アル中の方がお酒を飲まないでいると暴力的になるような感じですか?」


明石「理性があるので単純に能力強化、うーん例えるなら狂戦士みたいな?」


大淀「禁断症状が艦娘の重巡を越えるスペックを引き出したと。」


画面の向こう側ではスプラッタな展開が繰り広げられている。


53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/06(木) 00:04:57.69 ID:IUTwSQc40


千歳「私もそろそろ参戦しようかしら?」


ほっぽ「カエッテ!オネガイ!オカエリクダサイ!」


大淀「泣き声になってる。」ブフゥ


明石「容赦ない。」


千歳「私のお酒、飲んでもらえますか?」オルアァン?


撤退をしようとしていたほっぽの前に徳利をもった千歳が立ち塞がる。


電光石火、千歳の手が素早くほっぽの口をこじ開け酒を流し込んだ。


明石「子供に飲酒はいいんでしょうか?」


大淀「深海棲艦に年齢があるとでも?」


大淀「そもそも、世間一般的に年齢がそれなりでも見た目が幼い方とかいますよね?」


明石「なんと、ほっぽちゃんはロリBBAでしたか!」


大淀「その通り!艦隊司令部の研究では深海棲艦は見た目が幼いほど年齢が高い研究結果が出ています。」ドヤァ


明石「成程、確かに駆逐古姫は見た目が若いけど年齢は高い!」


大淀「だから飲酒をさせたとて問題ありません!」デーン!


大淀「そもそも人間の法律が人外に通用するわけありませんしね。」


明石「いわれてみればその通りですね。」


大淀達が深海棲艦の年齢の考察をしている間も画面の向こうでは戦闘が続いている。


ほっぽ「お酒美味しいです。」(アルハラされる新入社員の目&正座)


千歳「だいたいなんで主力艦隊が姫じゃないのかしらね?」アアン?


ほっぽ「すみません、私のせいじゃないんです。」サメザメ


ほっぽ「すみません、ボスマスじゃなくてごめんなさい。」


明石「あっ、お説教モードだ。泣かされてるよ……。」


大淀「片言日本語のカタカナ表記が平仮名漢字表記になっていますね。」


明石「お酒で浄化されたのでしょうか?」


そして、満を持してガングートが進み出た。

54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/06(木) 00:07:50.72 ID:IUTwSQc40


ガン子「私の出番のようだな。」


ガン子「聞け!祖国の民の声を!」


ガングートが手を翳すと何処からか曲が流れ始める。


祖国は我らのために(ソ連国歌)


ほっぽ「同士ガングート書記長万歳!」 ∩ ∩ バンジャーイ


大淀「赤化された!」


明石「あっ、北方海域は上の方が赤いからもともと素質があったわけですね。」


大淀「お酒で思考能力を著しく低下させた後に音楽により強烈な刺激を与え思考誘導。あれ、これって。」


明石「簡単な洗脳の手段ですね………。」


ほっぽ「同志ガングート書記長万歳!」バンジャーイ


大淀「鹵獲という事でいいのでしょうか?」


明石「面倒は提督におしつけちゃいましょう。」


大淀「成程、その意見、採用です。」


ガングートの独裁と言う名の赤化能力によりほっぽを仲間にした一同はなおも進軍する。


大淀「耳をすますとBGMがインターナショナルになっていますね。」


明石「BGMが社会主義的、世界を赤くしそうですね。」


大淀「北方AL海域の上の方はもともと赤いですから仕方ありませんね。」


明石「そろそろ敵の主力艦隊が見える頃ですよ!」


敵の主力艦隊との戦闘は惨劇を呼んだ。主に敵側に。

55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/06(木) 00:09:14.74 ID:IUTwSQc40


隼鷹「隼鷹、宴会部長!一発芸やります!」


那智「いよー!!宴会部長やっちゃって!」


隼鷹「ものまね 一発芸!マーライオン!」オロオロオロ


タ級「イヤァァァー!!!クサイ、キタナイィィィーー!!」


大淀「これは汚い……。」


タ級 精神的轟沈


伊14「イヨがお送りするは艦これ泣ける話!」


イヨは語る、夜戦カットイン、雪風がカットインをしたのにダメージ53で敵ボスを倒しきれなかった悲劇を。


そして、更に語る、輸送連合で計算ミスを犯し、微妙に残してしまい、


『 もう一回、運べるドン! 』の悲劇。


伊14「悲劇だよねー。しかも、どっちもS勝利してたら終わってたんだよ?」


輸送ワ級「生マレテ来テスミマセン。」


大淀「これは泣ける。」


明石「妖怪1残しと同じくらい気が抜けますよね。」


大淀「体験したことないと分からない悲劇、ですが体験する必要のない悲劇でもありますよね。」


明石「泣ける話ですよね。」


そして、那智や千歳の奮闘により残りは旗艦のツ級だけとなった。

56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/06(木) 00:13:10.00 ID:IUTwSQc40


隼鷹「あいつだけは許せないねぇ。」


千歳「同感です。」


隼鷹「いつも艦載機を落とされる恨み、今日こそは晴らさせてもらうよ!」


隼鷹「宴会芸の王道!手品行きます!」


隼鷹「えー、種も仕掛けもありますがー。」ヒック


那智「あるんかい!」


一同 ドワッハハ


隼鷹が手品で何もない空間から何かを取り出す。


大淀「宴会芸が職人の域に達していますね。」


千歳「それは何ですか?」


隼鷹「初月が梅雨で缶詰整理しているときに貰ったんだ。」


手に乗っかっているのは膨らんだ缶詰。


千歳「賞味期限切れ?」


ガン子「ふむ。スェーデン語でニシンの塩漬けか……。」


ポーラ「総員撤退です!」


何かを察した旗艦のポーラが艦隊全員を両舷全速で撤退するよう指示をだす。


大淀「あっ、あれは……。」


明石「缶詰一つでそんなにまずいの?」


大淀「有る意味BC兵器かもしれませんね。」


プィーンとレシプロ機特有の音を立て隼鷹の艦載機がその缶詰を搭載し飛んでいく。


普段と違うのはかなり高空からの缶詰の投下。急降下爆撃など一切なし。


57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/06(木) 00:16:54.41 ID:IUTwSQc40


重力に任せ落下していく缶詰。


ツ級は本能にしたがって対空砲火によりその缶詰を射撃してしまった。


ぷしゃぁ……。


ツ級の周囲に黄色の霧が広がった。


隼鷹「やったぜ!奴はやりやがった!」


千歳「トラトラトラね!」


ポーラ「アルコールで壁を作ります!」


ポーラは臭いの拡散防止の為に壁を作る。


その壁の向こうでは無傷だったツ級が全提督の恨みをその身に受けたかのごとき事態になっていた。


顔らしきところからは吐瀉物が口の様なところや鼻らしきところからも噴出し


吐く物がなくなっても尚吐き気が収まらないのかのた打ち回りその臭い元の爆心地から逃げようとする。


しかし、自分が撃ち抜いた為、自分に全てが降り注いでしまっているのである。


つまり、臭いの震源地は自分自身。逃れようが無いのである。


10分後、その場に動くものは何もなかった。


ポーラ「大淀さん、大淀さん。あれ、生死を確認しないといけませんか?」


画面の向こうからポーラが語りかけてくる。


大淀「アルコールは昔から殺菌や消毒に使われ、消臭にも使われるものなんですよ?」


ポーラの問いかけに大淀が答える。


ポーラ「成程、了解しました。」


隼鷹「ヒャッハァーーーーー!!」


一同「「「「「「 汚物は消毒だぁーーーー!!! 」」」」」」


ポーラ達、重巡、戦艦の主砲が火を噴き敵周辺のアルコールに引火し当たりは火の海へ。


明石「文字通り汚物(吐瀉物)の消毒ですね。」


この日、北方AL海域は赤に染まった。


58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/06(木) 00:18:41.87 ID:IUTwSQc40


艦隊が母港に帰ってきました!


提督「何か後頭部がちりちりする。」


大淀「大丈夫ですか?」


提督「えっと、元帥からの実験に付き合ってたまでは覚えてるんだけど。」


明石「その認識で問題有りませんよ。」


大淀「北方AL海域に出撃した結果、大戦果をあげ敵の北方棲姫を1個体鹵獲に成功しました。」


提督「えぇ!?」


大淀「では、私は本日の業務終了時刻となりましたので帰宅しますね。」


提督「えぇぇぇ!?」


明石「私は工廠で修理がありますので。」


大淀 明石「「御用がありましたら、また明日にお願いします。」」


大淀 明石「「では。お疲れ様でした!!」」手フリフリ


こうしてすべての後始末を提督に体よく押し付けた二人は帰っていった。


提督「私に秘書艦ください!?」


提督は一人泣きながら夜遅くまで報告書、捕虜収容手続きなどの書類作成をしたそうである。



59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/06(木) 00:19:47.15 ID:IUTwSQc40


AM 4:59


明石「5・4・3・2・1……」


WG42を大淀は構える。


♪ポーン AM5:00になりました


大淀「フォィヤーーーーーーー!」


ドゴーーーン!


明石「やったか!?」


大淀「私、今日の任務が終わったらお風呂にバスクリン入れて入るんだ。」


明石「 ヒュゥー。 」


爆炎と硝煙の香りが漂う中、のそりと人影が動いた。


60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/06(木) 00:21:16.81 ID:IUTwSQc40


大淀「提督、おはようございます。任務更新の時間がやってまいりました。」キラッ


提督「おはようバズーカ……。懐かしいね……。」


提督「というかね?お笑い芸人じゃないんだからリアクションとれないよ?」


提督「だいたい自分らが昨日仕事押し付けて帰った所為で夜遅くまでいろいろな所に頭さげてたんだぞ!?」


提督「元帥に笑われたわ。『 ほっぽを捕虜にするとはたまげたなぁ 』って。」


大淀「相変わらずおおらかな方ですね。」


提督「いや、おおらかで済ますところなのそこ。」


明石「細かいことを気にしていたらうえに上がれませんよ?」


提督「後ね?ついぞ1時間前に夜間遠征の娘を出迎えてローテの他の娘に遠征出張ってもらったばっかりなのよ!?」


提督「寝させて!?具体的に7時くらいまで!!」


大淀「でしたらなお更、ディリーの遠征任務をチェックしませんと。」


提督「ぐぬぬ。」


大淀「後、今日の秘書艦を設定してください。」


大淀「今日の秘書艦を設定してください。」


明石「大事なことなので二度言いました。」


提督「そっちが目的だろ!!チキショウメェ!!」


61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/06(木) 00:22:47.87 ID:IUTwSQc40


提督は考えた。


そして閃いた。


『 川内 』がいいんじゃないかと?


彼女は『 馬鹿 』が付くほどに夜戦が好きだ。そして行動は主に夜。


だが、夜戦は日の暮れた夜しか行なえないのは自明の理であり、つまりは一日の半分。


現在の季節なら半分の12時間よりまだ短い時間しか活動出来ないのである。


そして、艦種は軽巡、ステータスの上昇のこういってはなんだが戦艦達の比ではないので安全だろう。


それらの要素を判断して下手におかしなのを選ぶより『 安全 』と提督は判断したのだ。


提督「じゃぁ、とりあえず選ぶから選んだら二度寝するから。」


そうぼやきながら提督は『 川内 』を選択したのだった。


これが後に『 鎮守府が闇に呑まれた日 』と言われる一日になろうとは提督はまだ知る由も無いことであった。


62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/06(木) 00:25:36.70 ID:IUTwSQc40
本日はここまでです


お読みいただきありがとうございました


ちなみな話ですが、イヨの泣ける話は1の春イベでの出来事です


E2で雪風のカットインが出たときは勝てる!と思ったのですがまさかのボフッボフッ(笑)


もう一回遊べるドン!きつかったです(笑)、ではまた次回も宜しければお付き合いください
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/06(木) 00:57:58.38 ID:YQUzxcCJo
シュールストレミングはあかん
乙カレー
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/06(木) 01:16:52.90 ID:96efrxxA0
大淀明石が一番怖い
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/06(木) 01:28:42.51 ID:raOgTM5d0
ナチュラルに殺人ボケかます二人が一番こわいさ
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/07(金) 22:02:57.08 ID:HT/aD7/H0
お世話になります


短いですが少しだけ更新させていただきます
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/07(金) 22:04:12.40 ID:HT/aD7/H0


提督「うぅぅ、眠い。」


大淀達の朝の襲撃から数時間後、提督はその目を開けた。


提督「目覚まし時計をいつのまにか消していたか……、今、何時だ?」


提督「へい、やつどきでって古典落語やってる場合じゃない。」フワァ


提督「大遅刻、大淀に殺されかねん。」


提督は時計を見て、カーテンを開ける。


提督「嘘。」


外には夜の帳が訪れておりそこには黒一色の世界が広がっていた。


時計 8:00


提督「落ち着け、こういう時は素数を……。」


提督「1・3・5・6……っていきなり間違えるのはお約束。」


提督「いや、時計よく見たらAM8:00だぞ?どういう事だ?」


確かな時間を確認する為に提督は自室のテレビを点けた。


68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/07(金) 22:05:11.57 ID:HT/aD7/H0


緑のあれ「8時だよ!ひらけ!ポンキッキー!」


赤モップ「みなさん、おはようですぞぉー!」


提督「あれ?朝8時で間違いないみたいだね。」


提督は首をひねる。どうやら朝の8時で間違えはないようだ。


提督「どちらにしても遅刻には間違いない。大淀になんて言おう。」トホホ




パッパラーンパーン


♪ 夜がくれば 夜戦の時間


♪ 24時間戦えますよ


♪ 三水戦 三水戦


♪ ぼくらの三水戦


♪ 夜偵に照明、魚雷を装填


♪ 夜戦の準備は出来ています


♪ 三水戦 三水戦


♪ 夜戦戦隊 三水戦




提督が扉を開けると川内がタックルをかましてきたのだった。


69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/07(金) 22:06:04.65 ID:HT/aD7/H0


提督「誰かーー!誰か!助けてくださーーーーい!」


大淀「提督!どうされました!」


提督「いや、突込みが追いつかなくて。後、遅刻ごめんなさい。」


大淀「大丈夫です。寝過ごすのも計算済みです。」キリッ


川内「提督!夜戦だよ!朝から夜戦だよ!」


提督「理解も追いつかない。」


明石「話は聞かせて貰った!川内さんのスキル『 夜の使者 』の効果で夜が明けなかったんだよぉ!」


提督「なっ、なんだってぇ!」


提督「いや、それ本当?」


明石「あっ、はい。観測している範囲内では鎮守府を中心として半径20km程真っ黒ですね。」


提督「かなりでかくない?」


70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/07(金) 22:06:54.61 ID:HT/aD7/H0


川内「提督!夜戦!出撃任務頂戴!提督、夜戦しよ!」


明石「奥様、聞きました?朝から夜戦しようですってよ。」ヒソヒソ


大淀「んまぁ、大胆。鉄兜を何箱使うつもりかしら。」ヒソヒソ


明石「もしかしたら突撃一番かもしれませんわよ。」ヒソヒソ


提督「朝からそんなに盛んじゃねぇから!川内離れろ!」


川内「夜戦。」クゥン


提督「あー、分かった、そんな目でみるなよ。」


提督「大淀、出撃任務なんか任せてみるか。」


大淀「提督は甘いですねぇ。まぁ、そういう所嫌いではありませんですが。」


大淀「この任務なんかいかがでしょうか?」


そう言って大淀が差し出した任務は川内が必要とされる出撃任務だった。



71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/07(金) 22:09:30.64 ID:HT/aD7/H0
以上で終了です


次回!必殺仕事人!三水戦が往く!


本日はお読みいただきありがとうございました
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