文香「本は食べ物じゃありません!!」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 14:28:20.16 ID:jN12/8aA0
スタッフ「はい、オッケー!以上で撮影は終了となります!」

スタッフ「皆さん、お疲れ様でしたー!!」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1498109299
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/22(木) 14:34:01.65 ID:r3vOiw3Do
文学少女かな?
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga ]:2017/06/22(木) 14:52:36.21 ID:jN12/8aA0
カメラマン「いやー、お疲れ文香ちゃん。なかなかいい写真撮れたよー!」

文香「…お疲れ様です。…長い時間お付き合いいただき、ありがとうございました」

カメラマン「いやいや、こちらこそ撮影しがいがあってとても楽しかっよ。文香ちゃんが被写体だといつまでも撮ってても飽きないねえ」

文香「…そんな…私なんか全然…」

カメラマン「またまた謙遜しちゃってー。じゃあ、我々はこれから会社に戻って写真のチェックがあるので次に会う機会があったらまたよろしくたのむよ!」

文香「…はい、お疲れ様でした」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 15:00:48.19 ID:jN12/8aA0
P「文香、お疲れ」

文香「あっ…お疲れ様です、プロデューサーさん…」

P「いい仕事ぶりだったな」

文香「…そうですね。…皆さんの仕事に対する誇り…写真に対する思いや情熱が、あのように形として表れてくるんですね。…本当に素晴らしい方達です」

P「…ん?いや、あの人達じゃくてお前のことなんだが…」

文香「えっ…私ですか?」

P「ああ。撮影時の表情にお前ね仕事に対する情熱が満ち溢れてたぞ。文香のおかげでとても良い写真が出来上がるだろうな」

文香「…そ、そんな…それはカメラマンさんやスタッフさんのお力によるものです。…私は何も…」

P「確かにそれが主な要因だが、あの人達の撮影に対する情熱を引き出したのは文香の魅力によるものだよ。お前の魅力がよりあの人達のポテンシャルを引き出したのだと俺は思っている」

文香「…私の…魅力?」

P「俺の目は間違っていなかった。お前は俺にとって自慢のアイドルだ」

文香「……ありがとうございます。…とても嬉しいです」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 15:13:45.58 ID:jN12/8aA0
スタッフ「プロデューサーさん、そろそろ始めますよー!」

P「…!はい、すぐに行きます!」

P「すまない文香、これから次回の撮影についてミーティングがあるから行ってくる」

文香「…お時間かかりそうですか?」

P「おそらく…約1時間くらいで終わると思うから少し待っててもらえるか?」

文香「…はい、わかりました」

P「…あ、なんなら近くを散歩してきてもいいぞ。何やらこの付近に本屋があるらしくて…」

文香「本屋!!」キュン

P「…」

文香「…あっ」

P「…」ニヤニヤ

文香「…う、うんっ!///」

文香「…少し興味はあります」

P「決まりだな。じゃ、終わりしだい連絡するからゆっくりしてこい」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 15:23:29.32 ID:jN12/8aA0
文香「…静かな町ですね。…とても心地よい雰囲気です」

文香「…このような町の本屋…さぞ落ち着いたお店なのでしょうね…」

文香「…あちらにあるのは喫茶店でしょうか?…どうやらお休みみたいですが…」

文香「…あっ…奥にもお店があるみたいですね」

文香「…!ここは…」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 15:30:06.11 ID:jN12/8aA0
文香「……古本屋、ひととせ」

文香(ここがプロデューサーさんが話してた本屋でしょうか…?どうやら古書店みたいですけど…)

文香(…少し覗いてみましょう)

文香「…」チラッ

「くー…くー…」

文香(…!…女の子がレジで寝ています。…店員さんでしょうか?)

「……はっ!?」

「…い、いけないいけない。店番中にうたた寝してしまうとは…」

文香(…どうやら店員さんみたいですね。…ふふっ、可愛らしいお方です)
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 15:35:56.11 ID:jN12/8aA0
ぐぅー

文香(…!?)

「うっ…ひと眠りした影響かお腹が空きましたね…」

文香(あ、先ほどの音はあの方のお腹が鳴った音でしたか…)

「しかし夕飯までにはまだ時間が…」



「……こうなったら仕方ありませんね」スッ…

文香(…?何をするのつもりなのでしょう…)
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 15:44:13.93 ID:jN12/8aA0
ガサガサ…

「よし、今日はこれにしましょう!」バッ!

文香(……本を手に取りました…)

文香(あ、そうか…。読書で気を紛らわすつもりなのですね…。なかなか効果的な方法だと思います…)

文香(確かに物語の中に入り込んでしまうと現実の事が疎かになりますからね…。私も食事を取らずに本に集中しすぎてプロデューサーさんによく叱られてますし…)

文香(一体どのような本をご覧に…)

「…」ムシャムシャ…

文香「」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 15:47:55.40 ID:jN12/8aA0
「んー…なかなかマイルドです」

文香「なっ…なっ…」

バンッ

文香「本は食べ物じゃありません!!」

くいな「!?」

文香「はぁ…はぁ…」

文香「……はっ!」

くいな「…い、いらっしゃいませー」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 15:56:24.87 ID:jN12/8aA0
というわけで「デレマス」×「ひなこのーと」クロスSSです。
登場キャラは文香(とP)とひなこのーと主要メンバー5人を出す予定です。

時間が空いた時にちまちま書いていきます。
誤字脱字、キャラの違和感等あるかもしれませんが遅筆なりに頑張るのでよろしくお願いします。

とりあえず一度休憩に入ります。
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/22(木) 17:11:14.68 ID:NYY5s/yg0
期待

一瞬文学少女かと思った
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/22(木) 17:36:51.33 ID:2WPMgQ9RO
文学少女じゃなかったけど期待
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/22(木) 20:32:39.08 ID:jN12/8aA0
再開します。
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 20:43:36.89 ID:jN12/8aA0
文香「…す、すみません。…いきなり怒鳴るように入ってしまい…」

くいな「いえ…こちらこそお見苦しい姿を見せてしまい申し訳ありません。ははは…」

文香「…」シーン

くいな「…」シーン

文香「……あの」

くいな「は、はい!なんでしょうか!?」ビクッ
文香「…ここは…本屋でよろしかったでしょうか?」

くいな「あ、はい。主に古本を取り扱っています」

文香「…」ハァ…

文香(店の中に古書の香りが立ち込めてます…。なんとも心地よいですね…)

文香「…いいお店だと思います」

くいな「…!ありがとうございます!」

文香「…少し手に取ってもよろしいでしょうか?」

くいな「どうぞ、好きなだけ読んでいって下さい」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 20:49:50.76 ID:jN12/8aA0
文香「…」スッ

文香「…」ペラッ…


くいな「…」ムシャムシャ…


文香「…」スッ

文香「…」ペラッ…


くいな「…」ムシャムシャ…


文香「…」スッ

文香「…」ペラッ…


くいな「…」ムシャムシャ…


文香「…」

文香「…あの」

くいな「はい、何か気になる物でも?」

文香「…先ほどからその…本を食されているのは、何なのでしょうか?」

くいな「えっ、これですか?」

文香「…」コクッ

くいな「これは…」



くいな「食事です!!」

文香「…食事」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 20:54:45.46 ID:jN12/8aA0
文香「……すみません、そちらの本を見せてもらってもよろしいですか?」

くいな「えっ、私が持ってる本をですか?」

文香「…はい」

くいな「食べかけですけどよろしいんですか!?」

文香「…知ってます」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 20:58:37.07 ID:jN12/8aA0
文香「………」ペラッ…

文香(この店の本…何か特殊な素材で出来ているのかと思い何冊か手に取りましたが、いたって普通の本でした…)

文香(そしてこのかじられた本…この本にも特に目立った所はありません…。つまりこれは…!)





文香「……店員さんは手品師か何かでしょうか?」

くいな「いえ、普通の女子高生ですけど…」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 21:04:09.64 ID:jN12/8aA0
文香「えっ…!…じゃあ本当に本を食べてらしたのですか?」

くいな「はい、大変美味でした」

文香(味があるのですか…?)

文香「…な、なぜそのような事を?」

くいな「そうですね…。お腹が空いていたのもありますが…」

くいな「この本がとても良い作品だからです!」

文香(全然分かりません…)
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 21:11:57.24 ID:jN12/8aA0
くいな「実は私、昔から本を読むのが大好きで、本を読んでいると夢中になってしまい…」

くいな「その内に段々と本が自分の子供みたいに思えてきちゃって、可愛くて目が離せなくなるといいますか…」

文香(本が可愛い…。少し、分かる気がします…)

くいな「もう本当に食べてしまうくらい可愛く思ってしまって…」

文香(でもその気持ちは全く分かりません…)
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 21:15:51.57 ID:jN12/8aA0
文香「…つまりあれは、本の愛おしさ故におこなった愛情表現だったと…」

くいな「はい…お恥ずかしながら…///」

文香(そのような感情表現をする方がおられるとは…。世界はまだまだ広いようです…)



文香(ですが…)
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 21:28:26.61 ID:jN12/8aA0
文香「…あの…個人の感情表現の仕方なのであまり口に出すべき事では無いのですが、言わせていただきます」

くいな「?」

文香「…本は本来食べる物ではありません。…食べた紙の成分で体に影響を及ぼしますし、健康を損なう可能性が大いにあります。…はっきり言ってお勧めはできません」ゴゴゴゴ…

くいな「うっ…」

文香「…それに、本を書いた作者もこのような用途で扱われる為に本を書いたのではありません。…自分の作品を読んで人を楽しませたい、人を笑顔にしたいという思いで作品を作ったはずです。…店員さんの行為は、こういった作者の気持ちを踏みにじることになります。…本が好きな者として、このような行為には怒りを覚えざるをえません」ゴゴゴゴ…

くいな「お、仰る通りです…。でも私…こればかりは自分でもどうにもできなくて…」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 21:34:32.92 ID:jN12/8aA0
文香「……ですが、店員さんの気持ちを無視することもできません」

くいな「!」

文香「…店員さんの『本が好き』、『本が大切』という思いがあのような形で表れるのなら、それを無理に抑圧する事は良くありません。…感情を抑えつける事で店員さんが本を楽しく読めなくなるかもしれません。…そうなってしまっては、同じ本が好きな者として、とても悲しいですから…」

くいな「お、お姉さん…」

文香「…ですので、今度本を食べくなってしまったら…」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 21:40:00.92 ID:jN12/8aA0
文香「…その本の作者に直接お許しを得てから召し上がるようにしましょう。…あと、本を食べ終えたあとは病院に行き精密な検査を受けて次回の食事に向けての健康管理を…」

くいな「あの、私が食べてるの主に古本なので作者基本亡くなってます」

文香「へっ…?……あっ!」

くいな「いやー、お姉さん最初すごく清楚で高嶺の花のような御方だと思っていましたが…」

くいな「話してみるとすごく面白い方ですね」

文香「おもっ!?///」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 21:55:25.11 ID:jN12/8aA0
くいな「分かりました。古本は無理ですけど新しい本で食べたい物があったら作者さんに許可を貰いますね」

文香「…さ、先ほどの発言は忘れて下さい!…お願いします」

ひな子「くーちゃん、ただいまー」
くいな「あっ、ひなちゃん。おかえりなさいです」
文香「…ひなちゃん?」
ひな子「ひ、ひゃいっ!?お、お客様ぁーっ!?」
文香「!?」
くいな「あっ、ひなちゃんがかかしに!」
くいな「大丈夫ですよーひなちゃん。このお姉さんは怖くないですよー」
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 21:57:47.06 ID:jN12/8aA0

すみません。
投稿ミスです。
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 22:01:21.11 ID:jN12/8aA0
くいな「分かりました。古本は無理ですけど新しい本で食べたい物があったら作者さんに許可を貰いますね」

文香「…さ、先ほどの発言は忘れて下さい!…お願いします!」

ガチャ

ひな子「くーちゃん、ただいまー」

くいな「あっ、ひなちゃん。おかえりなさいです」

文香「…ひなちゃん?」

ひな子「ひ、ひゃいっ!?お、お客様ぁーっ!?」ピキーン!

文香「!?」

くいな「あっ、ひなちゃんが緊張でかかしに!」
くいな「大丈夫ですよーひなちゃん。このお姉さんは怖くないですよー」

ひな子「あっ……いっ…いらっ…いらっひゃ…」←(いらっしゃいませと言おうとしている)

チュン チュン

鳥太郎(ひな子、落ち着け!)

文香(あっ…小鳥が集まってきました…)
28 :再投稿 [sage saga]:2017/06/22(木) 22:02:32.30 ID:jN12/8aA0
くいな「分かりました。古本は無理ですけど新しい本で食べたい物があったら作者さんに許可を貰いますね」

文香「…さ、先ほどの発言は忘れて下さい!…お願いします!」

ガチャ

ひな子「くーちゃん、ただいまー」

くいな「あっ、ひなちゃん。おかえりなさいです」

文香「…ひなちゃん?」

ひな子「ひ、ひゃいっ!?お、お客様ぁーっ!?」ピキーン!

文香「!?」

くいな「あっ、ひなちゃんが緊張でかかしに!」

くいな「大丈夫ですよーひなちゃん。このお姉さんは怖くないですよー」

ひな子「あっ……いっ…いらっ…いらっひゃ…」←(いらっしゃいませと言おうとしている)

チュン チュン

鳥太郎(ひな子、落ち着け!)

文香(あっ…小鳥が集まってきました…)
29 :再投稿 [sage saga]:2017/06/22(木) 22:11:15.55 ID:jN12/8aA0
ひな子「ひゃっ、ひゃじめまひて…!しゃくらぎ(桜木)、ひっ、ひな子でしゅ!」

くいな「すみません、ひなちゃんすごく人見知りなもので…」

文香「…いえ、お気になさらず」

くいな「ほーらひなちゃん。優しいお姉さんでしょ」

ひな子「ふえぇ…」(弱パニック状態)

文香(……なぜでしょう?あの方からは親近感のようなものを感じます…)

文香(…私も昔、人見知りだったからでしょうか?)
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 22:15:15.54 ID:jN12/8aA0
文香「…なるほど、名前が『ひな子』だから『ひなちゃん』ですか」

くいな「はい、すごく可愛い名前ですよね」

文香「…では、『くーちゃん』と言うのは店員さんのことでしょうか?」

くいな「はい。そういえば自己紹介をしてませんでしたね」

くいな「『夏川くいな』です。藤宮女子高校一年で古本屋ひととせの店員をやっています」

文香「…くいなさんですか。…素敵な名前ですね」

くいな「好きな物は本と食べることです!」

文香「…それは知ってます」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 22:27:45.80 ID:jN12/8aA0
くいな「お姉さんは何というお名前ですか?」

文香「…!」

文香(どうしましょう…。私はアイドル…無闇に自分の身分を明かすべきではありませんし、プロデューサーさんにも控えるよう言われています…)

文香(でも、この方達は私の事に気付いてない様子…。本名を名乗っても問題はないのでは…?)

文香(ですが、私の正体を知って騒ぎになる可能性もあります…。一体どのようにすれば…)

文香「………」

くいな「…お姉さん?」

文香「…わ、私は…」

文香「…私は、その…文香と申します…」

くいな「文香さん!?」グイッ!

文香「!?」

くいな「文香さん…文香さんて…」プルプル…

文香(…もしかして、気付かれたでしょうか!?)





くいな「なんだか本に愛されてるって感じの名前ですね!格好いいです!」キラキラ

文香「……あ、ありがとうございます」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 22:34:36.28 ID:jN12/8aA0
鳥太朗(ひなこ、そろそろ目を覚ませ!)ピッ

ツンツン!

ひなこ「はっ!?」ピクッ

ひな子「……あれ?私、今まで何を?」

くいな「あっ!ひなちゃん。元に戻りましたか?」

ひな子「くーちゃん。戻れたって?」

くいな「ひなちゃんさっきまで文香さんに驚いてかかしになってたんですよ」

ひな子「…文香さん?」チラッ

ひな子「……あっ」

文香「こんにちは…。文香と思います…」
ひな子「さ、先ほどは失礼しました!私昔からあがり症で人を見るとかかしになってしまう体質でして…!」

文香「…大丈夫ですよ…気にしてませんから」

くいな「文香さんは優しい人ですねー」
33 :再投稿 [sage saga]:2017/06/22(木) 22:35:16.99 ID:jN12/8aA0
鳥太朗(ひなこ、そろそろ目を覚ませ!)ピッ

ツンツン!

ひなこ「はっ!?」ピクッ

ひな子「……あれ?私、今まで何を?」

くいな「あっ!ひなちゃん。元に戻りましたか?」

ひな子「くーちゃん。戻れたって?」

くいな「ひなちゃんさっきまで文香さんに驚いてかかしになってたんですよ」

ひな子「…文香さん?」チラッ

ひな子「……あっ」

文香「こんにちは…。文香と思います…」

ひな子「さ、先ほどは失礼しました!私昔からあがり症で人を見るとかかしになってしまう体質でして…!」

文香「…大丈夫ですよ…気にしてませんから」

くいな「文香さんは優しい人ですねー」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 22:46:38.60 ID:jN12/8aA0
文香「…ひな子さんも高校生ですか?」

ひな子「は、はい!」

くいな「同じクラスです」

文香「…そうですか。…毎日楽しそうですね」

ひな子「はい。くーちゃんともう一人ゆあちゃんて友達がいるんですけど、二人とも優しくて一緒にいてすごく楽しいんです♪」

くいな「私もひなちゃん達といるとすごく楽しいです!最近ではひなちゃん達の演劇の脚本を考えるのが一番生き生きしますね」

文香「…演劇ですか?」

くいな「はい、なんとこのひなちゃんは…」

くいな「藤宮女子高演劇部の若きエースにして、我らが劇団『ひととせ』の座長を務める稀代の天才少女なのです!!」

ひな子「へ、変な紹介やめてよくーちゃん!私天才なんかじゃないよー!」

文香「…そ、そのような凄い方だったのですね…」

ひな子「違いますってばー!」

くいな「そうだ!ひなちゃんの凄い所をもっと知ってもらいましょう」

ひな子「えーっ!?///」

くいな「ささっ、文香さん。こちらへ」

文香「えっ…。あの…」

ひな子「ま、待ってよくーちゃん!お店はー!?」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/22(木) 23:03:11.75 ID:jN12/8aA0
とりあえず今回はここまでです。
途中の投稿ミス連発は書き込み中に仕事の連絡が来てドタバタした結果によるものです。
不甲斐なくて申し訳ありません。

SSの方はようやくひな子を登場させる事ができました。一応声優ネタも入れてみたのですが気付いて貰えたでしょうか?
しかし、M・A・Oさんの演技の幅はすごいですね。二人が同じ声優だとは到底思えません。

と、関係ない話をした所で今日の投稿は終了します。続きは明日の夜頃に再開しようと思うので、引き続きよろしくお願いします。

頑張って残りの3人を登場させます。
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/23(金) 02:45:39.15 ID:psi3yWaiO

俺得
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/23(金) 12:35:22.05 ID:ps9Xk23BO
鳥太郎がお宝ナビゲートするんか
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/23(金) 20:06:30.64 ID:n+V3vx+A0
ただいまより投稿再開します。
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/23(金) 20:23:58.53 ID:n+V3vx+A0
【ひととせ 喫茶店側】

文香「…ここは、先ほどの喫茶店?」

くいな「今日はお休みなので遠慮なく入って下さい」

文香「…もしかして、古書店と共同営業なされてるのですか?」

くいな「はい。外に古本屋と同じ『ひととせ』の看板がかかってたはずです」

文香「……そういえば…」

文香(本屋を探す事に集中してて気にも止めてませんでした…)

くいな「さあ、どうぞこちらの席に」スッ

文香「…あ、ありがとうございます」

くいな「今お茶をお出ししますね」

ひな子「くーちゃん、私も手伝うよ」
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/23(金) 20:42:13.52 ID:n+V3vx+A0
コクコク…

文香「…はぁ」

文香「…この紅茶、すごく美味しいです」

ひな子「あ、ありがとうございます!」

くいな「ひなちゃん普段はこちらの喫茶店でメイドとして働いてるんですよ」

ひな子「く、くーちゃん…!」

文香「…なるほど…だからお上手なんですね」

ひな子「は、恥ずかしいー…」

くいな「ささっ、文香さん。お菓子もあるのでいっぱい食べて下さい」

文香「…では、いただきますね」

ぐぅー



文香「…」

くいな「…」

ひな子「…くーちゃん?」

くいな「す、すみません…!あまりにも美味しそうだったのでつい…」

くいな「わ、私のことは気にしなくていいので、どうぞ遠慮なく…」

ぐるるるる…

くいな「うっ…///」

ひな子「くーちゃん…」

文香「……あの…私だけではこんなに食べきれないのでご一緒にいただきませんか?」

くいな「えっ!…いいんですか?」

文香「…はい。…食事は大勢で食べた方が美味しいですから」

ひな子「よかったね、くーちゃん」

くいな「やったー!では、遠慮なくいただきます!」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/23(金) 21:00:14.72 ID:n+V3vx+A0
* * *

ひな子「ところでまゆちゃんは?」

くいな「今大家さんと一緒に買い出しに出かけてます」

文香「…まゆちゃんというのは?」

ひな子「私達と一緒に住み込みで働いている女の子が居るんですけど、その子がこの喫茶店を切り盛りしてるんです」

文香「…そうなんですか…住み込みで…」



文香「…住み込み?」

くいな「はい。実はここ『ひととせ荘』という寮を兼ね備えていて、お店で働くことを条件にここに住まわせて貰えるんです」

文香「…では、くいなさんとひな子さんもここに?」

ひな子「はい」

くいな「住んでます」

文香(古本屋と喫茶店が共同営業しているお店に住み込みで働いてる女の子たち…)

文香(まるでお話みたいですね…)クスッ
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/23(金) 21:14:59.37 ID:n+V3vx+A0
くいな「…どうかしましたか?」

文香「…ああ、いえ。…だから先ほどの会話に『大家さん』というワードが出てきたのですね。…どの様な方なのですか?」

ひな子「えっと…すごく綺麗で、スタイルが良くて、頭も良いし、大人っぽくて格好いい人です」

くいな「ちなみに、私たちと同じ学校の一つ上の先輩でもあります」

文香「えっ?…ということは、その方も高校生なんですか…」

ひな子「はい。あと、大家さんとまゆちゃんは同級生なんです」

文香(高校生で二つのお店を経営しつつ大家も務めてるなんて…。さぞ頼もしい方なんでしょうね…)
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/23(金) 21:22:46.91 ID:n+V3vx+A0
くいな「そういえば文香さんて、大家さんに少し似てますね…」

文香「…えっ?」

ひな子「そう言われれば…。柔らかな喋り方とか落ち着いた立ち振舞いとか…。大人っぽい雰囲気が似てる気がする」

くいな「あと、怒った感じも似ていましたね。あの時の文香さん、大家さんに勝るとも劣らない気迫と威圧感が…」

ひな子「あの時?」

文香「…く、くいなさん!…あれは忘れて下さいって言ったじゃないですか!」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/23(金) 21:38:49.01 ID:n+V3vx+A0
ガチャ

真雪「ただいまー」

千秋「あれ…?みんな…」


ひな子「あ、まゆちゃん!大家さん!」

くいな「おかえりなさいです!」

千秋「こっちに来てたんだ…」

真雪「あれ?その人は…」

文香「…!」

文香(もしかして、私の事を知ってる…?)

くいな「あっ、ご紹介します。こちらの方は…」





真雪「もしかしてゆあちゃん!?嘘っ!まゆに内緒でこんなに大人っぽくなっちゃうなんてー!?」

千秋「まゆちゃん落ち着いて…。この人はゆあちゃんじゃないから…」

三人「…」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/23(金) 21:50:22.78 ID:n+V3vx+A0
* * *

千秋「はじめまして、萩野千秋です…ひととせ荘の大家を務めています…」

真雪「柊真雪です。先ほどは変なことを言ってごめんなさい」ペコッ

文香(可愛い…。お人形さんみたい…)

文香「…文香と申します。…お邪魔させていただいてます…千秋さん、真雪さん」

千秋「いえ…どうぞ、ゆっくりしていって下さい…」

真雪「あっ、私のことは『まゆ』って呼んでくれていいですよ」

文香「…分かりました。…では、まゆさんとお呼びさせていただきます」

くいな「あー!まゆちゃんだけズルいです!」

くいな「では私も『くーちゃんさん』と呼んでいただいても構いませんよ」

文香「…く、くーちゃんさん?」

ひな子「なんだか外国の料理みたいだね…」
46 :微修正↓ [sage saga]:2017/06/23(金) 22:00:54.42 ID:n+V3vx+A0
* * *

千秋「はじめまして、萩野千秋です…ひととせ荘の大家を務めています…」

真雪「柊真雪です。さっきは変なことを言ってごめんなさい」ペコッ

文香(可愛い…。お人形さんみたい…)

文香「…文香と申します。…お邪魔させていただいてます…千秋さん、真雪さん」

千秋「いえ…どうぞ、ゆっくりしていって下さい…」

真雪「あっ、私のことは『まゆ』って呼んでくれていいですよ」

文香「…分かりました。…では、まゆさんとお呼びさせていただきます」

くいな「あー!まゆちゃんだけズルいです!」

くいな「では私も『くーちゃんさん』と呼んでいただいても構いませんよ!」

文香「…く、くーちゃんさん?」

ひな子「なんだか外国の料理みたいだね…」
47 :微修正↓ [sage saga]:2017/06/23(金) 22:25:38.21 ID:n+V3vx+A0
文香「…」

文香(お二人の話していた通りですね…。顔立ち、佇まい、声の柔らかさ…)

文香(とても高校生とは思えない大人の…母親のような雰囲気が出ている気がします…)

千秋「…」

千秋(この人…見たことある気がする…。どこかで会ったかな…?)

千秋(本人にたずねてみたいけど…なぜか話すのを躊躇いたくなるオーラを感じる…)

文香「…」ジー

千秋「…」ジー

ひな子「…二人とも見つめ合ったまま固まってる」

くいな「お互いに何か通じ合ってるみたいですね」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/23(金) 22:39:36.91 ID:n+V3vx+A0
くいな「さて…大家さん達も帰ってきて丁度いいですし、そろそろ始めましょうか」

真雪「…?くーちゃん、始めるって何を?」

くいな「我らが劇団ひととせの歴史…。そして、ひなちゃん武勇伝を語ろう会です!」ビシッ

千秋・真雪「…へっ?」

ひなちゃん「くーちゃんまだ覚えてたの!?というか本気でやるつもりだったの!?」

くいな「当然です。その為に文香さんを連れて来たんですから」

千秋「…そうなんですか…?」

文香「…ええ…まあ…」

くいな「ほらほら、まゆちゃんと大家さんも早く席について下さい♪」

真雪「待ってよくーちゃん。まだ買った材料片付けてないよー」

ドタバタッ

千秋「…」

文香「…」

千秋「…なんだか、くーちゃんがご迷惑をおかけしてるみたいで…すみません…」

文香「…いえ…お気になさらず…」
49 :消し忘れてました… [sage saga]:2017/06/23(金) 22:56:53.87 ID:n+V3vx+A0
* * *

文香「そうなのですか…咄嗟のアドリブで…」

くいな「はい。あの時のひなちゃんはとても格好良かったです」

ひな子「やめてよくーちゃん!私なんか全然大したことないよー…」

千秋「そんな事ないよひなちゃん…。私も、あの時のひなちゃんは輝いて見えた…」

真雪「それに、練習の時どんなに失敗しても諦めず頑張ってたし、ひなちゃんはとってもに偉いよ」

ひな子「お、大家さんやまゆちゃんまでー…」

文香「…これほど皆さんから認められてるにも関わらず、謙遜に徹するとは…」

文香「…ひな子さん…本当に素晴らしい御方ですね…」

ひな子「…っ!///」ピキーン!

文香「…!」

くいな「あーっ!ひなちゃんが恥ずかしさのあまりついにかかしに!」

真雪「この症状が無かったら完璧なんだけど…」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/23(金) 23:11:06.06 ID:n+V3vx+A0
くいな「ところで、文香さんは演劇とか興味ありませんか?」

文香「えっ…?…私、ですか?」

くいな「はい。文香さん声が綺麗ですし、よく見るとスタイルもいいですし、良い役者さんになると思うんです」

文香「…いえ…私は、その…」

真雪「確かに、私も気になってたの。文香さん色々な衣装が似合いそうだなって…」

真雪「例えばメイドさんの格好とか、お姫様の衣装とか…あ、ナース服とか女教師の格好も似合いそう!」

千秋「…」



真雪「他にも魔女の衣装とか…!着物とか…!あと、動物の衣装とかも似合いそう!うさぎさんとか…!熊さんとか…!」

真雪「きゃーっ!!」



ひな子「ま、まゆちゃん…」

くいな「まさか…」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/23(金) 23:12:24.32 ID:n+V3vx+A0
ガシッ!(肩を掴まれた音)

文香「!?」ビクッ

真雪「文香さん…」

文香「…は、はい。…何でしょうか?」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/23(金) 23:13:36.76 ID:n+V3vx+A0





真雪「服を脱いで貰えませんか?」





53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/23(金) 23:22:23.17 ID:n+V3vx+A0
ポカッ



真雪「あぅ…」

千秋「すみません文香さん…。まゆちゃん人に可愛い服を着せるのが大好きで、暴走するとあの様な行動に…」

文香「…そ、そうでしたか」

千秋「駄目でしょうまゆちゃん…。文香さんはお客様なんだから、私たちみたいな接し方したら怒られちゃうよ…」

真雪「で、でも…文香さん綺麗で可愛いし、頭の中で想像してたら色々込み上げてきちゃって…」

真雪「アキちゃんお願い!ちょっと、ちょっとだけでいいから文香さんにお洋服着させて!」

千秋「まゆちゃん、それ私に対してお願いすることじゃないと思うけど…」

くいな「暴走してるせいか頭が回ってないですね」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/23(金) 23:27:38.83 ID:n+V3vx+A0
文香「……あの…」

千秋「…?」

文香「…少しだけなら…構いませんよ」





真雪「……っ!」キラキラ

ひな子「まゆちゃん、すごく嬉しそう…」

くいな「嬉しさのあまり声が出てません」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/23(金) 23:39:22.20 ID:n+V3vx+A0
真雪「えへへ♪まずはどれから着てもらおうかなー?」ルンルン

文香「…」

千秋「すみません…まゆちゃんの我が儘に付き合ってもらって…」

文香「いえ…我が儘だなんてそんな…」

千秋「普段ならまゆちゃん…どんなに綺麗なお客様がお店に来ても絶対あんな事言わないのに…」

千秋「それだけ…文香さんが魅力的だったんだと思います…」

文香「…!」

文香「……そのように思っていただけるとは…」

文香「…とても、光栄な事です」
56 :※映像は脳内補完して下さい [sage saga]:2017/06/23(金) 23:41:52.33 ID:n+V3vx+A0
* * *

真雪「ということで…」



真雪「まずはメイド文香さんです!」ババーン

一同「おおーっ!!」

ひな子「可愛い…」

くいな「すごく似合ってます!」

千秋「綺麗…」

文香「…あ…ありがとうございます」

くいな「まゆちゃんの服選びは流石ですね!」

真雪「えへへ♪文香さんスタイルいいから選びがいがあるよ」
57 :※引き続き脳内補完して下さい [sage saga]:2017/06/24(土) 00:07:13.42 ID:Dms+wrTA0
文香(…アイドルになってから…今まで色々な衣装を着させていただきました…)

真雪「続いて、ナース文香さんです!」ジャーン!

ひな子「これも可愛いー!」

くいな「それにすごくセクシーです!」

文香(なので…おそらく大丈夫だろうと思い、まゆさんのお願いを引き受けました…))

真雪「お次は、教師文香さん!」

ひな子「格好いい!」

くいな「眼鏡がよく似合ってます!」

文香(ですが…)

真雪「今度は、妖精文香さん!」

ひな子「綺麗!」

くいな「幻想的です!」

文香(さすがに…)

真雪「さらに、魔女っ子文香さん!」

ひな子「色っぽい…///」

くいな「犯罪臭がします」

文香(そろそろ…)

真雪「そしてなんと…」

真雪「うさぎさん文香さーん!」

一同「わあーっ!!」

ひな子「可愛い!可愛いです!」

くいな「こんな可愛いうさぎさん、見たことないです!」

文香(恥ずかしくなってきました…///)
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/24(土) 00:11:02.83 ID:Dms+wrTA0
「今度はこれなんてどうですか?あっ、こっちの衣装も似合いそう!」

「まゆちゃんそろそろやめないと…文香さん疲れてるから…」

「あと一回!あと一回だけだからお願い!」





バンッ

ゆあ「ひな子ー!ゆあ様が遊びに着てあげたわよー!」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/24(土) 00:13:27.03 ID:Dms+wrTA0
ひな子「…」

くいな「…」

千秋「…」

真雪「…」

文香(下着姿)「…」

ゆあ「……はっ」



ゆあ「白昼堂々なにお客さんの身ぐるみ剥いでるよー!?」

ひな子「ご、誤解だよー!」
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/06/24(土) 00:23:46.74 ID:Dms+wrTA0
すみませんが今回はここまでにします。

昨日に引き続きミスを連発してしまいました…。アニメが終ってしまい喪失感が半端なかったんです。本当に申し訳ありません。

SSの方はアニメと違い終わるめどが立ってません。明日も投稿する予定なので最後までよろしくお願いします。
頑張って土日中には終わらせたいです。
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/24(土) 21:27:05.45 ID:JVEoZwWFO

最終回というものはどんな作品でも寂しくなるよね
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 11:33:17.13 ID:qvaNgCQA0
昨日に投稿を予定していましたが私用により実施できませんでした。

今から再開します。
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 11:39:56.84 ID:qvaNgCQA0
* * *

ゆあ「なんだ、そういう事だったの。てっきりお店の経営が行き詰まって頭のおかしくなったみんなが、近くを通った人を無差別に襲って金品を強奪していたのかと…」

くいな「どんな状況ですか…」

千秋「うちの店はそこまで火の車じゃないから…」

ゆあ「わーっ!違うんです千秋先輩!私もいきなりの光景でパニックになったというか、決して千秋先輩のお店を悪く言うつもりでは…」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 12:03:39.36 ID:qvaNgCQA0
文香「…あの…彼女は?」

ひな子「あっ、あの子がゆあちゃんです。私と同じクラスの…」

文香「…ああ…先ほどからお話に出ていた…」



くいな「そうだ、ゆあちゃんにも紹介しますね。先ほどお知り合いになりました、文香さんです」

文香「…はじめまして、ゆあさん。…文香と申します」

ゆあ「…っ!」

ゆあ(うわぁ…すごく綺麗な人…。千秋先輩にも匹敵する美しさだわ…。一番は千秋先輩だけど)

ゆあ(…ていうかこの人、どこかで見た気が…)

ゆあ「…あっ!な、中島ゆあです。はじめまして」

文香「…はい。…先ほどから皆さんに色々とお話は伺っております」

ゆあ「えっ!ゆあの事を?」

文香「…ええ、たいへん友達思いな方だそうですね。…あと、演劇に対する熱意がすごいとか…」

ゆあ「そ、そんな…。全然大したことないですよ…///」

文香「文化祭でひな子さんに助けられた時のお話とかも…」

ゆあ「誰よ!?その話をしたやつ!」

くいな「まあまあ、いいじゃないですかそんな事は」

ゆあ「…!あんたねあの話をしたの!あの時はちょっと緊張してただけで、それ以降目立った失敗は…!」

くいな「せっかく来た事ですし、その変も含めてゆあちゃんも文香さんとお喋りしましょう」

ゆあ「ちょっと!まだこの話は終わってなっ…。ちょっとー!」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 12:12:06.81 ID:qvaNgCQA0
* * *

くいな「いやー、いっぱいお話ししちゃいました」

真雪「くーちゃんいつも以上に楽しそうだもんね」

ひな子「ゆあちゃんが来てからより一層盛り上がったよね」

ゆあ「ちょっとあんた!次にゆあの事を話すんだったらもうちょっと格好よく紹介しなさいよね!」

くいな「文香さんはどうでした?」

文香「…え?」

くいな「私たちのお話を聞いて楽しかったですか?」

文香「……そうですね…」
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 12:23:27.21 ID:qvaNgCQA0
文香「…皆さん、一人一人がとても個性に溢れおり…『ひととせ』という一つの舞台の中で…それぞれがそれぞれの思いで過ごす日常…そこで作り出される様々な出来事は…聞いているだけで…とても楽しく…とても面白く…」

文香「…まるで、ひとつの物語を読んでいるような気持ちになりました」

文香「…私も、皆さんとお話を聞けて本当に楽しかったです」

一同「…」シーン

文香「…あ、あの…私、何か変な事を言ってしまいましたか?」

くいな「い、いえ…!そういうわけではなくて…」

くいな「その、文香の言葉が心に響いたといいますか…なんだか感動しちゃいまして…」

千秋「とても綺麗な言葉…」

ゆあ「なんだか…詩人みたいだったわ…」

真雪「これが…大人の女性なんだ…」

ひな子「私も…あんな風にお話しができるようになりたい…」

文香「…」

文香(私の言葉が、皆さんの心にこれだけの影響を与える事ができるなんて…)

文香(…これも、私の魅力でしょうかね…プロデューサーさん…)
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 12:38:52.07 ID:qvaNgCQA0
真雪「…あっ、もうこんな時間。夕飯の支度をしないと…」

千秋「楽しい時間だったけど…そろそろお開きにしようか…」

くいな「そんなー。今度は文香さんのお話しをいっぱい聞こうと思ってたのにー」

千秋「だーめ…。ゆあちゃんや文香さんにも帰る時間があるだろうし…外が暗くなってからじゃ危ないでしょ…」

ゆあ「ゆ、ゆあはもう少し居ても大丈夫かなーて…」

千秋「駄目…。お家の人が心配する前に帰りなさい…」

ゆあ「はい…」

ひな子「考えたら私たち、三時間もお話ししてたんだね」

文香「…三時間…」

文香「…っ!」

バッ

文香「………」

くいな「ふ、文香さん!どうかしました!?」

ひな子「顔色真っ青だよ!?」

ゆあ「急に携帯を取り出しましたけど、何かあったんですか!?」

文香「…どうしましょう」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 12:54:55.04 ID:qvaNgCQA0
 「待ち合わせの約束を忘れてたー!?」

文香「…はい。…プロっ……とある方にその時間までに戻るよう言われてたのですが…皆さんとお話しをしている内に忘れてしまっていて…」

くいな「わ、私のせいです…私が文香さんをお誘いしたばかりに…」ガクガク

ひな子「くーちゃんだけのせいじゃないよ!私も一緒にいたんだから私も同罪だよ!」

文香「…皆さんのせいではありません!…私が…約束の事をしっかり意識していれば…」

ゆあ「今はそんな事言い合ってる場合じゃないでしょ!」

千秋「文香さん…携帯にはどのような内容があったんですか…?」

文香「…えっと…着信履歴と、メールが数件…。…留守番電話などは入ってません…」

真雪「じゃあメールの中身を確認して見よう!もしかしたら、挽回のチャンスがあるかも!」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 12:59:23.95 ID:qvaNgCQA0
くいな「お、怒ってますかね…」ガクガク

文香「…いえ、基本あまり怒らない方なので…。…ですが、こういったケースは初めてなので…もしかしたら…」

ひな子「も、もし怒ってたらどうしましょう…」ブルブル

ゆあ「そういう時は下手に言い訳しないで謝るしかないわね。とにもかくにも、まずはメールの内容を確認してからよ」

千秋「文香さん…お願いします…」

文香「…わかりました。…では開きます」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 13:04:25.90 ID:qvaNgCQA0
[一通目]

(Τ〇Τ)ごめ〜んふみか〜
      [MEETING]も〜少し
  かかりそ〜
  も〜ちょっとだけ
  待っててくれ〜

(≧▽≦)あっ!例の本屋は
  見つかった〜?
  もし良さそ〜な所
  だったら
  紹介してちょ〜♪
71 :修正 [saga]:2017/06/25(日) 13:15:00.08 ID:qvaNgCQA0
[一通目]

(Τ〇Τ)ごめ〜んふみか〜
     [MEETING]も〜少し
     かかりそ〜
     も〜ちょっとだけ
     待っててくれ〜

(≧▽≦)あっ!例の本屋は
     見つかった〜?
     もし良さそ〜な所
     だったら
     紹介してちょ〜♪
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 13:34:02.32 ID:qvaNgCQA0
[二通目]

( ̄З ̄)ふぃ〜…やっと
     [MEETING]が
     終わったぜぇ〜

(°△°)ま…結局最後まで
     話が進まずに
     終わったんだが…
( ̄▽ ̄)あはははは〜♪
     マジどうしよ…(汗)

(・∀・)そうそう!
     例の本屋は
     見つかったか〜?
     なんか電話繋がら
     ないからさ〜
(⌒v⌒)もしかして
     本に夢中に
     なってるのかな〜(笑)

(^▽^)じゃ!俺もふみかを
     探しながらこの辺
     ぶらぶらしてるから
     戻るようになったら
     連絡してちょ〜♪
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 13:48:26.15 ID:qvaNgCQA0
[三通目]

( ̄_ ̄)…おいふみかぁ…
     全然連絡ねぇぞぉ…
     どぉゆぅ事だぁ…
(°o°)ま…まさかお前…
     変な事件に
     巻き込まれて
     電話出れないとか
     じゃないよな!?

( ̄∀ ̄)な〜んて
     そんな事あるわけ
     ないか〜
     あはははは〜♪





(●)(●)本当に違うよね?



( ̄_ ̄)…まあ
     もう少しお前のこと      探してみるから
     何かあったら
     連絡してちょー…
74 :修正 [saga]:2017/06/25(日) 13:49:07.50 ID:qvaNgCQA0
[三通目]

( ̄_ ̄)…おいふみかぁ…
     全然連絡ねぇぞぉ…
     どぉゆぅ事だぁ…
(°o°)ま…まさかお前…
     変な事件に
     巻き込まれて
     電話出れないとか
     じゃないよな!?

( ̄∀ ̄)な〜んて
     そんな事あるわけ
     ないか〜
     あはははは〜♪





(●)(●)本当に違うよね?



( ̄_ ̄)…まあ
     もう少しお前のこと
     探してみるから
     何かあったら
     連絡してちょー…
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 13:59:28.36 ID:qvaNgCQA0
[四通目]

(Τ△Τ)ぶみがぁ…
     どごにいるんだぁ…?
     もう大規模な
     かくれんぼは
     飽きちゃったぞぉ…

(×_ゝ)ぐすっ…
     本に夢中になるのも
     いいけどさぁ…
     俺のことも気にかけて
     くれないと
     さびしくて
     死んじゃうぞ〜(泣)
(*○*)頼むから連絡
     返じでぐれ〜
     無言メールでも
     いいからさ〜

(;_;)…じゃあ
     連絡待ってるからな
     よろしく頼むぞ
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 14:03:39.69 ID:qvaNgCQA0
[五通目]

(・▽・)あっ!
     そんなに夢中に
     なるよ〜な作品なら
     今度俺にも
     読ませてちょ〜♪
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/25(日) 14:06:06.62 ID:qvaNgCQA0
一同「…」

ゆあ「何このメール…」

くいな「随分とテンション高いメールですね…」

文香「…すみません。…こういう人なんです」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/25(日) 14:06:43.83 ID:fW6F6E6to
キモい
79 :修正 [saga]:2017/06/25(日) 14:07:49.69 ID:qvaNgCQA0
一同「…」

ゆあ「何このメール…」

くいな「随分とテンションの高いメールですね…」

文香「…すみません。…こういう人なんです」
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