轟雷「フレームアームズ・ガールの2期ですか?」

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/20(火) 20:52:48.15 ID:FcCzwjDzo

*ヨーロッパのとある豪邸

スティレット(人間体)「ふーん、轟雷ねぇ……。どう思う、バーゼラルド?」

赤バーゼラルド「私はマスターの指示に従います」

スティレット「そう。それじゃあ、今からニホンに行くわよ」

赤バーゼラルド「かしこまりました」

スティレット「待っていなさい、轟雷。あたしのバーゼラルドがより優れていると証明してあげる」



3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/20(火) 20:53:43.96 ID:FcCzwjDzo

*あおの部屋

あお「何と言うかね、正直戻ってくるとは思っていたよ?」

轟雷「皆と再会できて嬉しいです!」

あお「まぁ、そうなんだけどさ。でもね……」

あお「いくらなんでも早過ぎない!?」

迅雷(記録1時間)「にーたろうが悪いのだ!」

アーキテクト(記録1時間)「肯定。すれいぷにーたろうには自動帰宅機能が搭載。その影響で私たちは63分であおの自宅へと帰還を果たした」

シロ(記録2時間)「私たち気付いちゃったのよね」

クロ(記録2時間)「スティレットちゃんを躾けられない生活に意味なんてないのよぉ?」

スティ子(記録3時間)「シロとクロにはもう慣れたわ……。でも、結局ここが一番なのは同意よ」

ばーぜ(記録3時間)「ばーぜたちのマスターはあおってことだね!」

フレズヴェルク(記録3分)「轟雷、バトルしようよ〜」

あお「特にフレズなんてカップラーメン作れちゃう時間だよ!? ……でも、まぁそうだね。皆、おかえり!」

FAガールたち『ただいま!』



4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/20(火) 20:54:37.15 ID:FcCzwjDzo

*立川空港

スティレット「ここがニホン……。そして、世界の中心であるタチカワね」

充電くん(令嬢らしさを滲ませてスティレットが空港ロビーで佇んでいる。彼女の肩には赤いFAガールが座っていた)

赤バーゼラルド(あ。お土産物屋にウドラソフビ人形が置いています)

スティレット「ねぇ、バーゼラルド。轟雷を倒しに行く前にジャパニーズフードを食べに行っても良い? トマト鍋のお店がそこにあるのよ」

赤バーゼラルド「……マスターの話しかけているそれはウドラソフビ人形です」

スティレット「え、嘘っ!? ご、ごめんバーゼラルド」

赤バーゼラルド「それも私ではなくウドラボールペンです」

赤バーゼラルド(私とウドラはそんなに似ているのでしょうか?)



5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/20(火) 20:55:50.77 ID:FcCzwjDzo

*あおの部屋

スティ子「バーゼラルド。あんたねぇ、いい加減に起きなさいよ! 惰眠を貪るとかFAガールとして恥ずかしくないの? バーゼラルド……?」

轟雷「スティレット、充電くんの上のそれはもしかしてバーゼラルドではないのでは?」

スティ子「え、嘘!?」

アーキテクト「スティレットの視覚機能に重大な不具合の可能性あり。FA社でのメンテナンスを推奨する」

イノセンティア「スティレットはあれが仕様ですよ」

迅雷「確かにバーゼラルド殿とあの人形は似ているからな!」

スティ子「あ、バーゼラルド! そんなところに居たのね」

フレズヴェルク「……もしかしてボクに言ってるの?」

スティ子「バーゼラルド……? はっ! よく見るとフレズヴェルクじゃない!? ややこしいから前のフレズヴェルクの色になりなさいよ!」

フレズヴェルク「ええー、流石に理不尽過ぎない? でも、アーテルモードは解除しておくね」ムラサキニナッタヨ

クロ「もしかしてスティレットちゃんって白ければなんでもバーゼラルドちゃんに見えるのかしらねぇ」

シロ「あら、それは大変ね。私もスティレットちゃんにはバーゼラルドちゃんに見えているのかしら?」

スティ子「な、何よ皆してあたしをからかって! ちょっとバーゼラルド、どこにいったのよー!」


ばーぜ「にゃはははっ。スティレットったら変なのー」ケラケラ

充電くん(普通にあおちゃんの頭の上に居ました)

あお「あれ? さっき知らない子が混ざっていたような……。まぁ、いっか」



6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/20(火) 20:57:11.41 ID:FcCzwjDzo

ピンポーン

あお「おや? お客さんかな?」

轟雷「あお。私が出ますね」

あお「いやいや、轟雷が出て行ったらお客さん驚くから。私が出るよ」

轟雷「そうですか? あおのお役に立ちたかったのに残念です」シュン

あお「ありがと。その気持ちだけもらっておくね。はーい、今出まーす」

バタン

スティレット(お嬢様)「ここが轟雷のハウスね!」

あお「おやー?」

スティレット「あんたが源内あお? 轟雷を起動させた、たった一人の選ばれし人間らしいじゃない」

あお「何それ!? うぅ、そんな恥ずかしい認識のされ方とか嫌だな……」

スティレット「聞いたわよ、轟雷に涙を流す機能が追加されたって。まぁ、そこそこ凄いじゃない。でもね、あたしのバーゼラルドはもっと凄いわよ」

あお「ばーぜ? あ、それよりも、もしかしなくてもスティレットだよね? あの時見た姿そのまんまだし」

スティレット「ふふっ、流石私ね! このニホンでも名前が知られているなんて!」

赤バーゼラルド「流石ですマスター」パチパチ

あお「あれ? 赤いばーぜだ」

スティ子「あお、さっき私のこと呼んだりした──」

スティレット・スティ子『あ』

充電くん(瓜二つの一人と一体が出会った瞬間だった)



7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/20(火) 20:58:48.31 ID:FcCzwjDzo

あお「ふむふむ。それでスティレットさんは轟雷と戦うためにヨーロッパから来た、と」

スティレット「何なのよ、FA社! あたしを元にしたFAガールを作っていたなんて聞いていないわよ!」

あお「あ、まだ怒っているや」

赤バーゼラルド「あお様。マスターがご迷惑をおかけしております」ペコリ

あお「ううん、良いの良いの。こっちのばーぜは礼儀正しいね」

ばーぜ「ちょっとあおー! このばーぜ様のほうが礼儀正しいからね!」プンプン

充電くん(早速これである)

スティ子「あたしの元になった人間が居るなんて……色々思うところはあるけど何だか不思議な気分よね」

轟雷「こちらのスティレットは落ち着いていますね。それはそれとして、もしやあおのFAガールを作ってもらえるフラグでしょうか、これは?」

アーキテクト「否定。FA社に確認を取ったところ、互いのスティレットが酷似したことは偶然だとの回答があった。人間体のスティレットがFAガールのマスターになった時期から考えても正当性は認められる」

迅雷「世の中に三人は似ている者は居ると聞くからな!」

シロ「あら? それなら私たちは実は三つ子だったりするのかしら?」

クロ「生き別れの妹ねぇ。会ってみたいわぁ」

イノセンティア「多分、褐色肌だと思いますよ」

シロ「あら?」

フレズヴェルク「そっちの赤いの! 一応バーゼラルドなんだっけ? お前って強いの? 強いならボクとバトルしようよー」

スティレット「ふふん! よくぞ聞いてくれたわね! うちのバーゼラルドは最強なのよ!」

あお「あ、立ち直ったんだね」

フレズヴェルク「へー! それじゃあ、早速バトルしよっか! 最強はもちろんボクだけどね」

赤バーゼラルド「マスター」

スティレット「良いわよ。許可してあげる。存分に力の差を見せつけてあげなさい」

赤バーゼラルド「かしこまりました」



8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/20(火) 20:59:19.60 ID:FcCzwjDzo



フレズヴェルク「フレズヴェルク!」

赤バーゼラルド「バーゼラルド・リミテッド」

フレズヴェルク・赤バーゼ『フレームアームズ・ガール、セッションGO!』



9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/20(火) 21:00:24.01 ID:FcCzwjDzo

フレズヴェルク「ふーん。通常装備なんだ。もっと強い武器使っても良いんだよ?」

赤バーゼラルド「目標はフレズヴェルク一体。マスターは圧勝を望んでいます」

フレズヴェルク「ボクに勝つ気? まずはさぁ、ボクを楽しませてよ!」ブンッ

充電くん(大型武器ベリルスマッシャーが振るわれる。しかし、赤バーゼラルドはこれを難なく回避した)

フレズヴェルク「へー、やるじゃん。少しは楽しめるかな?」

赤バーゼラルド「戦闘能力は把握しました。終わりにしましょう」

フレズヴェルク「その台詞はボクに勝ってから──え?」

チュドーン
ウィナーバーゼラルド!

赤バーゼラルド「私の勝利です」



10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/20(火) 21:01:13.24 ID:FcCzwjDzo

迅雷「ふむ。ビームによる正確な一斉射撃か……」

スティ子「嘘……。フレズヴェルクが瞬殺されちゃった……」

アーキテクト「元々バーゼラルドのカタログ性能はフレズヴェルクに匹敵している。バーゼラルド・リミテッドはそれを最大限発揮したと思われる」

ばーぜ「なにさなにさ! ばーぜのほうが強いんだからね!」

シロ「あのクールな赤いバーゼラルドちゃんの顔を歪めさせるのも楽しそうねぇ」

クロ「ふふっ、良い玩具になりそう」

スティレット「……何だか邪悪なFAガールが二体ほど混ざっている気がするけど、よくやったわバーゼラルド! 流石私のFAガールよ!」

赤バーゼラルド「お褒めいただき光栄です、マスター」



11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/20(火) 21:01:48.57 ID:FcCzwjDzo

フレズヴェルク「……ボクが、轟雷以外に負けた……?」

轟雷「気持ちは察しますよ、フレズヴェルク。しかし、敗北から学ぶことは多いです。これは私の実体験ですよ?」

フレズヴェルク「轟雷……」

あお「残念だったね、フレズ。でも、油断しなければフレズも負けていなかったよ」

フレズヴェルク「……うん」

充電くん(この後、フレズヴェルクがあおちゃんに抱き着いたりして、轟雷が騒いだりするがそれはまた別のお話)



12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/20(火) 21:02:17.19 ID:FcCzwjDzo

スティレット「それじゃあ、次は轟雷よ! そのために遥々ニホンへ来たんだからね!」

あお「轟雷大丈夫? あの赤いばーぜ、フレズに勝つほど強いけど」

轟雷「あおはただ私の勝利だけ信じていれば良いんですよ? それだけで私は強くなれます」

あお「……そっか。それなら、轟雷。勝ってきて!」

轟雷「はい! 源内轟雷、あおのために勝利を掴みます!」



13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/20(火) 21:03:00.31 ID:FcCzwjDzo

赤バーゼラルド「私はマスターに勝利をお届けします」

轟雷「負けられないのはこちらも一緒です。勝つのは私です!」

赤バーゼラルド「負けません」

轟雷「私こそです!」

赤バーゼラルド「バーゼラルド・リミテッド」

轟雷「轟雷!」

赤バーゼ・轟雷『フレームアームズ・ガール、セッションGO!』



14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/20(火) 21:03:51.86 ID:FcCzwjDzo

ばーぜ「この戦いの勝者がさいきょーばーぜ様の対戦相手になるのだ!」フフン

スティレット「……あなたも可愛いわね」ボソリ

ばーぜ「!? ちょ、ちょっと、スティレット! 変なこと言わないでよー!」

スティ子「今の台詞はそっちのスティレットが言ったんだけど。……地味にややこしいわね、同じ名前の人が居るって」

ばーぜ「人間スティレットはばーぜをたぶらかすつもりなの?」ウワメヅカイ

スティレット「やっぱりFAガールはバーゼラルド型よね……。こっちの白い子も貰って帰ろうかしら?」

ばーぜ「あおー! ばーぜ、誘拐されちゃうよー」

あお「あはは。それよりもばーぜ、二人の戦いが始まっちゃうよ。見ないの?」

ばーぜ「見るよ! ばーぜの対戦相手が決まるからね」

あお(頑張れ、轟雷)



15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/20(火) 21:05:40.81 ID:FcCzwjDzo

赤バーゼラルド「あなたの戦闘データはFA社から提供していただきました」

轟雷「確かフレズヴェルクの時もそうでしたね」

赤バーゼラルド「公平性を保つために私の性能をお伝えします」

轟雷「いえ、いりません。先ほどの戦闘で確認済みですから」

赤バーゼラルド「……そうですか。それでは遠慮なく最初から全力で行かせていただきます」

轟雷「ええ! 私も全力です!」ドカン

赤バーゼラルド「左肩のキャノンの最大出力!? 轟雷が決め手に使用する攻撃だったはずです」

轟雷「私は源内轟雷! 過去のデータは常に更新中です!」ガガン

赤バーゼラルド「リボルビングバスターキャノン……ッ! 反撃します」ビー

轟雷「なんの!」キュイーン



16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/20(火) 21:06:35.55 ID:FcCzwjDzo

シロ「互角の戦いねぇ」

迅雷「先日バトルをした時よりも轟雷の動きが良くなっているな」

クロ「そうね。ASの違いが現れてきたのかもしれないわ」

スティレット「これが轟雷……。データとはまるで別物じゃない……」

スティ子「当然でしょ? 轟雷は毎日あたしたちとバトってるのよ? 強くなっていないわけがないわ」

あお「おかげさまで稼がせてもらっています。えへへ」チャリーン

ばーぜ(そろそろばーぜもぱわーあっぷが必要かな?)

アーキテクト「リボルビングバスターキャノン損傷」

フレズヴェルク「さっすが轟雷。反撃で赤い奴の武器も半分壊したね。──次で勝負決まるよ」



17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/20(火) 21:07:27.34 ID:FcCzwjDzo

赤バーゼラルド(今まで戦ったFAガールとは明らかに実力が違います。……強いのですね。ですが)

轟雷(こちらのバーゼラルドも非常に速い。なら、接近して攻撃を仕掛けるだけです。そのために武器は半減させました)

赤バーゼラルド「これで終わりにします」

轟雷「受けて立ちます!」

赤バーゼラルド(私の放った銃撃の一斉集中、それは轟雷の身体を貫いて──え?)

轟雷(バーゼラルドとの戦いでそのビーム武装の欠点は把握しています。だから、密かにチャフをまかせてもらいました)

赤バーゼラルド「照準と誤差が──!?」

轟雷「ようやく掴まえました。これでお終いです!」ドカン

ウィナーゴウライ!



18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/20(火) 21:08:04.24 ID:FcCzwjDzo

スティレット「バーゼラルド!」

赤バーゼラルド「申し訳ありません。マスターの顔に泥を塗ってしまいました……」

スティレット「……馬鹿ね、そんなに縮こまって。あんたはよくやったわ」ギュッ

赤バーゼラルド「お叱りになられないのですか?」

スティレット「あの強い轟雷にあれだけやれたのよ。褒めることはあれ、怒るわけなんてないでしょ?」

赤バーゼラルド「……マスター……」ギュッ

スティレット「もう甘えん坊さんね」ナデナデ



19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/20(火) 21:09:20.37 ID:FcCzwjDzo

ばーぜ「ふっふっふ、ばーぜの対戦相手は轟雷に決まったのじゃ。ラスボスばーぜ様がお相手してあげよう」

轟雷「いえ、赤いバーゼラルドとの戦闘で疲れました。そういうのは明日にしてください」

ばーぜ「えー! ここからばーぜの大活躍がー」

シロ「轟雷ちゃんもあおちゃんに似てきたわね」

クロ「ほんとそっくり」

イノセンティア「そうなのですか?」

アーキテクト「肯定。朱に交われば赤くなるということわざもある。それよりも──」

迅雷「待て待て、皆。赤いバーゼラルドはあれほど強かったのだ。察してやるのもFAガールというもの」

スティ子「まぁ、そうね」

あお「轟雷。とってもカッコよかったよ!」

轟雷「あお! 私は源内轟雷として恥ずかしくない活躍ができましたか?」

あお「う、うん、多分大丈夫かな……? あれ以来随分とその苗字にこだわるね」

轟雷「当然です。あおからの大切な贈り物ですから!」ニコッ



20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/20(火) 21:10:14.77 ID:FcCzwjDzo

*あおの部屋の玄関

スティレット「今日は突然の訪問ごめんなさい。迷惑かけてしまったわね」

あお「ううん。私以外のFAガールのマスターに会えて嬉しかったよ。もしかして、スティレットさんはこれからヨーロッパに帰るの?」

スティレット「流石にそれはないわ。今日はホテルを予約しているのよ」

あお「そっか。この辺のホテルだとあそこかな。良いところらしいからゆっくりくつろいでいってね」

スティレット「当然! 明日にはニホンの観光よ」

あお「あはは。ウドラソフトクリームとか食べてみると良いかも」

スティレット「うん、覚えておくわ。それじゃあね、あお。またうちの子たちで戦い合いましょう」

あお「今度はバトルよりもゆっくりお話しできると嬉しいかな」



21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/20(火) 21:12:59.79 ID:FcCzwjDzo

赤バーゼラルド「今日は大変勉強になりました」ペコリ

轟雷「私もです。赤いバーゼラルドはとっても強かったですよ」

フレズヴェルク「次はボクが勝つからね。覚えておきなよ」

シロ「それにしても赤いバーゼラルドちゃんって呼び方もアレよね?」

クロ「私たちみたいに名前を付けてもらう? アカちゃんとか」

轟雷「それは駄目です! アオの家族っぽい名前は禁止です!」

ばーぜ「ばーぜはばーぜだから、同じじゃなければ良いよ」

迅雷「ラルドなんてどうだ? 南蛮の不気味さ漂う名前で悪くないと思うぞ!」

スティ子「リミとかどう? ほら、戦闘前にバーゼラルド・リミテッドとか名乗っていたし」

アーキテクト「スティレットに賛成。ラルドでは男性名詞と感じられるが、リミならFAガールにも違和感はないと思われる」

赤バーゼラルド「リミ、ですか。しかし、呼び名はマスターの了承が必要です」

ベツニイイワヨ〜

スティ子「ほら、あんたのマスターの了承も得たことだし、これからはリミね」

赤バーゼラルド「……リミ。かしこまりました」

アーキテクト「バーゼラルド・リミテッドをリミと設定変更。完了」

迅雷「むぅ、ラルドも悪くないと思うのだがな」

クロ「迅雷ちゃんのセンスはちょっとね」

シロ「名前でイジるのは趣味じゃないのよ」

迅雷「どういう意味だ! マテリア姉妹!」

フレズヴェルク「名前なんてどうでも良いよ。それよりも、ボクとの再戦の約束忘れないでね、リミ」

轟雷「私もリミと呼ばせてもらいますね。……ここでお別れなのが寂しいです」

ばーぜ「最強のバーゼラルドを決めるのは次の機会だね。ばーぜは負けないよ?」

赤バーゼラルド「……私も負けません。だから、皆さん、必ずまた会いに来ます。約束です」ニコリ


スティ子「なんだ、ちゃんと笑えるじゃない。無表情よりもあんたはそっちのほうが似合うわよ、リミ」


充電くん(こうして、人間スティレットとリミはあおちゃんの家から去っていった。これは、そんな冬の日の出来事の一幕)



22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/20(火) 21:14:27.67 ID:FcCzwjDzo

*1週間後・あおの部屋

スティレット「お邪魔するわよ」

あお「え? スティレットさん!? 何で?」

スティレット「明日からあおの学校に転入することになったから。あ、これ引っ越しそばね。ニホンの伝統文化なんでしょ? 隣の部屋から通うことにしたわ」

あお「えぇー!?」

轟雷「ふふっ、随分と早い再会になりましたね、リミ」

リミ「そうですね、轟雷。約束は果たしました。そして、次は負けません」

フレズヴェルク「ボクとの再戦が先だよ!」

ばーぜ「ばーぜが最強なんだからね!」

充電くん(新たなFAガールを加え、あおちゃんたちの日常はまた慌ただしくなっていくのだろう。影で働く充電くんとしては、まったくやれやれである)


*同時刻・FA社

イノセンティア「あれが轟雷。そして、バーゼラルド・リミテッド……」

イノセンティア「私のためのデータ収集、これからさらに楽しくなりそうです」フフッ



                                      to be continued?



23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/20(火) 21:15:04.09 ID:FcCzwjDzo

続かないよ!
自由気ままに書きましたので、何か違うと思われた方にはごめんなさい

それではまたどこかで

24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/21(水) 01:27:43.16 ID:txeZGKJl0
乙!よかった!
続かないと言いつつきっとイッチは近いうちに人間体の他のFAガールが登場する続きを書いてしまうはず
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/21(水) 07:41:54.43 ID:hr4bgGnLO

割と脳内再生できた
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/21(水) 14:44:51.46 ID:Xwf8Kn1TO

とても良かった
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/29(木) 09:45:14.16 ID:QKx62PbMo

2期はよ
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