【ミリマス】ザ・ミリオンオールスターズ! 〜銀河の果てまで届けちゃいM@S〜

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68 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/06/23(金) 20:59:41.64 ID:2C0HgFtZ0

「ケンカだなんて心外な……大体、どうして麗花さんがここに居るんです?」

 志保が冷たくあしらうと、麗花は「むぅ」と自分の口元に手をやって。

「志保ちゃんってばつれないな〜。折角遊びに来てあげたのに」

 嘆く麗花にジトッとした抗議の視線を投げつけて、志保は数十分前の悲劇を思い出す。

 陶芸小屋に"折角"乱入して来た彼女によって、ほぼほぼ完成していた作品を、
 見るも無残な粘土の塊に戻されてしまったあの悲劇を。

「……有難迷惑って言葉、知ってます?」

「勿論だよ! ありがたい迷惑のことでしょ♪」

 胸を張って答える麗花に、志保は「これ以上言っても無駄だな」と見切りをつけて作業を再開することにした。

 なに、彼女の相手は暇そうなハルシュタイン大閣下様がしてくれることだろう。
 ……と、言うより実際そうだった。

「でねでねこれがね? 私の考えたでんでんむす君!」

「むむむ、何だかロボット映えする見た目……できる!」

 二人は先ほどから粘土を使い、ワケの分からないオブジェ作りに夢中である。

 それからさらに数十分後、まずまず納得いく形になったカップを前に、
 志保が「よし」と頷いた時だった。


「た、大変だよぉ!」

 突然小屋の扉が開き、転がり込むようにして現れたのは木下ひなた。
 彼女もまた例には漏れず、765プロ所属のアイドルだが……。

 今、ひなたが纏うはまるで赤ずきんのような真っ赤なフード付きケープの下に純白のキトン。
 それはつまり、先の雪歩やエレナ同様彼女も戦闘態勢に入っているということで。

「なっ、なに?」

「どーしちゃったのひなたちゃん!?」

 春香と麗花が驚く声に志保が顔を上げた次の瞬間、視界を覆う閃光、爆発! 
 鼓膜を揺らす残響に、その場の全員が思わず顔をしかめて音の出処へと目を向ける。
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