【ミリマス】ザ・ミリオンオールスターズ! 〜銀河の果てまで届けちゃいM@S〜

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34 : ◆Xz5sQ/W/66 [saga]:2017/06/21(水) 23:28:19.31 ID:U5+7jilB0

「でも、お陰でワタシたちも助かるヨ。……ねっ、ユキホ?」

 エレナはそんな微笑ましい光景に思わず頬を緩めると、隣に座る萩原雪歩に話を振った。

 すると雪歩は強張った笑顔を浮かべつつ――彼女は男性が苦手なのだ――

「だけどいつもより、人数が少ない気がするね」

「そう? ……ん〜、言われてみるとそうなのかナ?」

 言って、エレナがチョコンと首を傾げる。

 まるでインコやオウムがするように、
 その可愛らしい動きに合わせて彼女の頭のアホ毛もふわりと揺れる。

 そも、アホ毛とは本来寝癖なのか個性付けなのかと諸説が云々――。

「……予定されてる時間までに、避難が間に合えばいいんだけど」

 ――云々かんぬん。心配そうな雪歩には悪いが、
 エレナ自身は余りそうした印象を受けていない。

 なにせ大きくはこのような災害時の支援活動から、
 小さくは小学生の登下校における見守りまで。

 今や連軍兵士の姿は警察よりもよく目にし……それは街の治安が不安定なことを間接的には示していたが、
 逆に常日頃から地域社会と密着し、いざ事が起きれば迅速に対応する地盤が整っている証拠であるとも言えるだろう。


 現に目の前で行われている避難活動も、
 先ほどから随分とスムーズに人が流れ、滞りなく進んでいるように見える。
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