【モンスト】モンストアクアっ!参上です!

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1 : ◆943Wavjp.E [saga]:2017/06/19(月) 01:51:43.84 ID:lbOJ6/9Co
注意

>>1 はアニメを見ていません
映画も見ていません
>>1はリリース当初からやってるだけのにわかです
出てくるキャラクターに偏りがあります(ヒント:所持してるか否か)
書き溜めがありません(故に更新が遅い)
キャラ設定、喋り方は(当たり前ですが)捏造です
オリキャラは出ません

なんでも許してくれる優しい方だけ読んでくださいな。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1497804703
2 : ◆943Wavjp.E [saga]:2017/06/19(月) 01:52:09.77 ID:lbOJ6/9Co
いつもの通学路。ふと見上げると、いつものように黄色い空が見える。

いくつもの五角形によって作り出された黄色い空。幾何学模様という奴だ。

これはかなり昔に、勇者ロイゼって人が仲間達と作った結界らしい。

この結界のおかげで、魔物達がこの世界には現れなくなった、とは言われているけれど、正直なところ実感が湧かない。

魔物なんて生まれてこの方見たことないし、クラスメイトのワールド君の方がよっぽど魔物っぽい。

そんなことを考えながら校門をくぐると、一人の女の子が見える。

彼女はホムミ。いつも不思議な格好で、縫い物をしてる子。ぬいぐるみを作るのが得意で、私の友達だ。

ホムミ「凛〜、おはよ〜!」

……不思議なのは、話し方もだ。どこか独特である。

凛「おはよ、ホムミ」

私の名前は赤木凛。至って普通の女子高校生だ。

私にはお姉ちゃんがいるんだけど……いや、その話はいいか。

ホムミ「おはよ〜。あのね、今日はウサギさんを作ってみたんだよぉ〜」

凛「どれど……うわっ、すごい……」

生地のデザインはバラバラ、縫い糸が見えてしまっているのに、それすらもデザインに組み込んでいる。

ホムミ「頑張ったんだよぉ〜?」

何をどう考えればこんなものを作れるのか。私には理解できない世界だ。

ホムミ「そうだ、そろそろ教室行こうよ〜、今日は転校生が来るんだってぇ〜」

凛「転校生?」

……何がとは言わないけど、ベタだなー。
3 : ◆943Wavjp.E [saga]:2017/06/19(月) 02:32:12.33 ID:lbOJ6/9Co
私たちが教室に着くと、どこか落ち着きがなくて、先ほどホムミの口から発せられた「転校生」の話題で持ちきりなのだろうなとすぐにわかった。

「おはよー凛っ!ねぇねぇ、転校生ってどんな子かなぁ?」

この子はハル。何かと応援してくれる子だ。それと、胸が大きい。下を見下ろすと視界良好な私と違って、不便そうである。

不便だろーなー、よかった。小さくて。

……。

凛「どんな子だろうねー」

ハル「どんな子でも、応援しなくちゃね!」

ホムミ「なにを応援するの〜?」

ハル「新生活をだよ!」

ホムミ「ふぅーん……ハルはさ〜、火属性だから?いつも暑苦しいんだよね〜」

ハル「むっ、失礼な!」

私は水属性、ホムミは木属性、ハルは火属性……この世界は、誰しもが属性を持っている。それによって有利不利がある。

と、その時教室のドアが開いた。その音が、朝のホームルームの始まりを告げるものだと皆わかっており、各々自分の席へと座った。

「さて、誰から漏れたかは知らんが……」

入ってきたこの龍……翠龍は私たちの先生だ。

ね? 魔物なんかよりよっぽど魔物みたいな見た目してるでしょ?魔物見たことないけど。

翠龍「今日、ここに転校生が来るぞ」

わっと歓声が上がる。

翠龍「おお、大歓迎ムードじゃな。では入ってきてもらおうかの……入ってきなさい」

どんな子が来るのだろうとドアの側を全員が見つめる。するとそこに現れたのは、どこか眠そうな女の子だった。

「…………はじめまして、ルシファーです……」

緊張して眠れなかったのだろうか。
4 : ◆943Wavjp.E [saga]:2017/06/19(月) 23:02:21.85 ID:lbOJ6/9Co
ルシファー「闇属性、友情コンボはプラズマ。……自己紹介、こんな感じでどう?」

先程までの眠そうな姿はなんだったのだろうか。

「プラズマ……? なんだそりゃ……」

……っと、その前に友情コンボについて言わなくちゃね。

私たちには固有の能力みたいなのがあって、それを“友情コンボ”って言うの。

なにが友情で何とのコンボなのかはわからないけどね。

え? おかしい? 戦いもしないのにそんなものがあるのかって?

うーん、でもそういうものだと思って生きてるからなぁ……

ルシファー「見てもらえば早いけど」

そう言うと彼女は両掌の間に電気のようなものを走らせ、バチバチと輝かせた。

「!? すっげ……」

ルシファー「どう?」

「かっこいいな……」

ハル「ワールドくんはただの“ホーミング4”だもんねー」

ワールド「うるせぇよ!つーか6だ! お前だってエナジーサークルなんてかっこいい奴だけど“S”だろ!」

ハル「スーパー、スペシャル、さいきょーのSだもんねーっ」
5 : ◆943Wavjp.E [saga]:2017/06/19(月) 23:19:06.19 ID:lbOJ6/9Co
「雑談はそのへんでよかろう、静かにせい!」

我がクラスの委員長、鞍馬天狗(くらまてんぐ)。

将来の夢は先生らしいけど、全然話したことないや。

翠龍「えーと、それではルシファー君の席は……」

………………………………

………………………………

………………………………

ルシファー「よろしくね?」

凛「よろしく」

まぁ、なんとなく読めてた。何故か私の隣に誰の席でもない机があったし。

ルシファー「……ん? あんたさ……」

初対面なのに普通に話しかけてくるなぁ……流石はギャル(多分)。

ルシファー「友情コンボ、ホーミング?」

凛「えっ!? う、うん……まぁ」

ルシファー「やっぱりそっかー……そんな気がしたんだよね。もしかして18個くらい?」

凛「そ、そんなに多くないよ! 8……です」

ワールド「くそぅ……俺より多いんだよなお前……」

鞍馬天狗「静かにせんかーっ!」

ワールド「なんで俺だけ注意されるんだ……」

転校生ルシファー。彼女は特に浮くこともなく、このクラスに溶け込んでいけそうな雰囲気を漂わせている。

ただ、聞いたこともない“プラズマ”って友情コンボに、少し興味が湧く。

ホムミ「凛〜、プラズマってビリビリするのかなぁ〜」

凛「さぁ、どうだろう……」

適当にあしらって、私は前に直る。

だって……先生の背中辺りに変な魔法陣が浮かんでいる。あれは怒っている時に出るやつ。

翠龍「……さ、授業を始めるぞ」

なんでうちの学校には朝のホームルームと1限の間に休み時間ないんだろう。
6 : ◆943Wavjp.E [saga]:2017/06/21(水) 23:24:09.84 ID:aDVLX2Tno
授業が終わったあと、クラスの人、それから別のところからも人が押し寄せてきた。

もちろんルシファーさん目当て。見た目で言えば非の打ち所のない美人だし、ちょっと顔を見に来ただけの人も教室に入ってきてる。

ルシファー「LI〇E? やってないやってない」

……それどころか、初っ端からナンパされてる。

ハル「ふれーっ! ふれーっ! ルッシファーちゃんっ!」

と、そんなこんなであっという間に休み時間も終わり、2時間目が始まる。

昼休みにはさらに人が押し寄せてきて、さすがにルシファーさんも参ってた。

そして放課後。

ハル「凛、ホムミ! これからデュラハン君たちの応援に行くんだけど来ない?」

デュラハン……たしか、アイスホッケーをやってる首なしの人だったっけ。

ホムミ「う〜ん〜、暇だし行こうかな〜」

この流れは私も行くことになるやつだ。でもスポーツ観戦は嫌いじゃないし、私も行こう。

と言おうとしたその刹那。

ルシファー「ねね、赤木さん」

凛「はいっ!?」

ルシファー「ちょっといい?」

転校生に呼び止められてしまった。校内を案内する流れだ。面倒だなぁ……

ホムミの方を見やる。

ホムミ「じゃね〜、凛」

あっ、もう私が来れないの前提だ。

凛「いいですよ」

ルシファー「タメ口でいいって。一応、タメでしょ?」

凛「は……うん、そう、だね」

ルシファー「ぎこちないなぁ……そんじゃ、一緒に帰ろうか」

凛「……うん?」

それだけ?

校内の案内とか、いろいろ教えてよとか、そういうのじゃないの?

まぁ考えてても仕方ないので、私はルシファーさんと一緒に教室を出た。
7 : ◆943Wavjp.E [saga]:2017/06/21(水) 23:43:00.25 ID:aDVLX2Tno
ルシファー「赤木……凛だよね。もう凛でいいや。凛」

凛「はい、なんでしょう……」

ルシファー「タメでいいっての。あのさ、凛はモンストZって知ってる?」

凛「…………?」

ルシファー「ほら、変身ヒロイン……とか言ってるやつ」

凛「いえ……」

ルシファー「えっ、知らないの? マジかぁ……重症だよ? それ」

テレビ番組知らないくらいで重症とか言われたくないんですけど……

ルシファー「……」

凛「……」

ルシファー「……」

凛「……」

ルシファー「……」

凛「ルシファーさん」

ルシファー「呼び捨てでいいよ」

凛「ルシファー、家はどこなの?」

ルシファー「あっち」

凛「へぇ……」

……この空気なんとかならないの……?
8 : ◆943Wavjp.E [saga]:2017/06/22(木) 00:05:10.99 ID:TNLEI9pIo
全然進展のない学園モノの流れは、ここで終わることとなる。

ルシファー「……危ないっ!」

凛「え?」

何が起きたのかさっぱりわからない。

ルシファー「私の後ろに下がりな!」

凛「うん? うん」

状況を理解出来ないでいたが、ルシファーの後ろに隠れて周りを見ると、なるほど。

闇のホーミングが飛んできてるじゃありませんか。

凛「!?」

ルシファー「ふんっ!」

ルシファーの手からプラズマが溢れ、それが一筋の糸となってホーミング一つ一つを貫き、消滅させていく。

……え? これバトル物なの?

凛「え? なにこれ……?」

ルシファー「睨んだ通り、狙ってきたね……」

凛「???」

ルシファーを? 私を? 誰が?

なんて事を考えていると、道路脇の草むらから何かが飛び出してきた。

「グルルル…………」

凛「三つ首の犬……!?」

しかも、耳としっぽが燃えている……?

ルシファー「ケルベロスか。誰の差金?」

ケルベロス「……」

ルシファー「喋れない個体、か」

両者睨み合い。ケルベロスというあの犬(?)も、ルシファーも1歩も動かない。

私は息を飲んだ。生まれて初めて、友情コンボを使って攻撃してくる存在を、そして戦いを見たのだから。

……本当に初めてだっけ?

ああ、喧嘩とかで使ってる人いたなぁ……

とにかく、手汗が止まらなかった。

ケルベロスが動く素振りを見せると、ルシファーがプラズマを光らせて威嚇する。

ルシファーが動こうとしても同様だ。

このままじゃ埒が明かない……と思ったその時、ルシファーが勢いよく前に出る!

ルシファー「……」

右掌にばちばちとプラズマを携え、それをそのままケルベロスに突き出す!

もちろんケルベロスはその手を噛もうとするが……口の中をプラズマでめちゃくちゃにされただけだった。

一つの顔を負傷して仰け反ったそこを、ルシファーは見逃さなかった。

ケルベロスの首元を掴むと、より一層プラズマを強く放出した。

バリバリと音を立て、ケルベロスが光ったかと思うと、闇に溶けて消えた。

ルシファー「……あ、大丈夫?」

大丈夫だけど、唐突なバトル展開にわりと私は戸惑ってます……落ち着いてる?私。
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/18(金) 06:23:53.81 ID:n0XQZAxX0
獣神化するとは思わなかった
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2019/12/01(日) 09:10:00.21 ID:vCgYB2AL0
の   の   の   の
  の   の   の   の
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           の       の
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2020/03/05(木) 06:27:55.13 ID:0+WIcgBA0
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