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秋雲「もう一度だけ子供に戻らせて」
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1 :
◆DRWAQA1PyQ
[sage saga]:2017/06/18(日) 14:02:56.20 ID:jaZH9zCq0
固い絆は消えないないモノだと思ってた。血のつながりは色あせないモノだと信じてた。
そうじゃなかった。何年も隣にいたんだとしても、実の姉妹だろうとしても、あの日のようには交われない。
いや、あの時の関係は何も変わってない。人が変わったんだ。
お互い離れていた時間。その間に、あの人は大切なものをたくさん見つけて、わたしはスカすようになった。
たったそれだけ。でも、たったそれだけで、わたしはあの人と昔のように話すことが出来なくなったんだ。
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2 :
◆DRWAQA1PyQ
[sage saga]:2017/06/18(日) 14:26:10.12 ID:jaZH9zCq0
風雲「で、また陽炎さん避けてきたの」
秋雲「ははは」
風雲「誤魔化さないでよ。いい加減、ぶつかっちゃいなさいってば」
秋雲「いやー、いざ目の前にすると頭真っ白になっちゃうし、どうすれば良いかも思いつかなくてねー」
風雲「相変わらず尻込みしちゃって。先延ばしするほど悪くなるわよ」
秋雲「参考にするよ、ありがとねっ」
風雲「あっ! 話はまだ――」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/18(日) 18:51:16.43 ID:W9G57KWSO
yaggy
4 :
◆DRWAQA1PyQ
[sage saga]:2017/06/19(月) 01:31:09.90 ID:ZKCCqDAx0
秋雲「はぁー、またやっちゃった」
「言われなくたって分かってるって。こんなのダサいくらい。でもさ――」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
陽炎「お疲れ。動き良くなってきたわね、勘が育ってきてる」
僚艦「あ、ありがとうございます! 陽炎さんのおかげです!」
陽炎「アンタの頑張りよ、胸張りなさい。ってまだまだ粗が多いんだから。反省を見つけなさい」
僚艦「すいません……」
陽炎「そんな落ち込まないで。じゃあ先にご飯食べに行こっか。」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
秋雲「こう、コソコソ隠れて見るのが限界なんだよねー。……なっさけない」
「ホントにいいなあ、あの子。陽炎さんと絡んでて、羨ましいよ。それに、これからもいっぱい話せるなんて」
「もし、秋雲さんも一緒にいられたらさ……」
「ははは、なーんも想像できないや。部屋で絵でも描いてよ」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
陽炎「……」
僚艦「陽炎さんどうしました?」
陽炎「なんでもないわ。早く行こっか」
5 :
◆DRWAQA1PyQ
[sage saga]:2017/06/20(火) 11:57:29.68 ID:aAimCVvJ0
陽炎さんとは艦娘になる以前からの付き合いがあるというか、実の姉妹であった。
四年ほど前に親が離婚するまで、わたしは毎日のようにあの人の後を着いて遊んでいた。
人が少ない町ってこともあって、年が近い子も遊ぶ場所もないもんだから、そうするしかなかったってこともあると思う。
日が落ちるまではしゃぐあの人に引っ張られて、家に帰っても寝るまで騒ぎ続けた。
一年中わたしたちは隣にいた。手をつないで、並んで歩いて、お菓子を食べて、テレビを見て笑って。
楽しくない日なんてなかった。悲しくなったり落ち込んだときも、あの人に元気をもらえただけで立ち直れた。
あの人といるだけで。あの人と話すだけで。あの人に想われてるんだなって、分かるだけで、幸せだったんだ。
今となっちゃ、薄氷の上に出来た天国ってやつだったよ。
6 :
◆DRWAQA1PyQ
[sage saga]:2017/06/22(木) 15:23:28.69 ID:a03eorkl0
ばあちゃんが死んだあとに親が離婚しちゃって、あの人とは離ればなれになったんだよ。
二人とも田舎なあの町が嫌だったみたい。でもお父さんがばあちゃんのお世話しなきゃいけなかったみたいで住んでたんだって。
葬式終わったらお父さんはあの人連れて、わたしはお母さんの方に着いてったよ。
それからあの人とは音信不通。携帯も持って無かったし、お母さんはお父さんのことはだんまり。
でも別れる前に散々あの人に励まして貰ってたから、切り替えて頑張ろうとはしたんだよね。
――正直やばかった。あの頃によく生きていられたかよくわかんない。
ああ、ごめんね、話が飛んじゃって。いや、ようは相性が悪かったってやつかなー。
近くの学校通わされたんだけど、ノリと話題が全然分からなかったの。
わたしはさー、流行の服なんて知らないし、話題のドラマも見たことなくって、どう返して良いかも分からなかったんだよ。
見ても興味も沸かなくて、受け答えはギクシャクして、ほんとにつまんなかった。あっちもつまんなかったんじゃない。
気づいたらぼっちちゃん。いいもんじゃなかったけど、無理に付き合うよりは気が楽だったんだよー。
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/23(金) 20:07:46.50 ID:Mka8AH5Bo
乙カレー
8 :
◆DRWAQA1PyQ
[sage saga]:2017/06/23(金) 22:39:11.38 ID:wV89oVV80
授業は着いていけたんだ。お母さんがずっと前からその気で勉強教え込まれてたし。
でも放課後はすぐに家に帰ってた。することも寝るか写真見返すくらい。
都会生活mお落ち着いたら漫画とか嵌まって、絵とか書いてて、気づいたら卒業。
行く当てもなかったから艦娘でもやろうかって投げやりに訓練所来て、そっからは風雲の知ってる感じだよ。
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/11(火) 16:06:12.95 ID:bKpBeLcM0
はよ
10 :
◆DRWAQA1PyQ
[sage saga]:2017/07/24(月) 16:25:26.08 ID:VklIcfSE0
すいません。せっかく読んで貰った方には申し訳ないのですが、書き直させてください。
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/24(月) 17:38:19.62 ID:tl7TTk7Po
ういー
12 :
◆DRWAQA1PyQ
[sage saga]:2017/07/25(火) 00:08:57.67 ID:IoR8Tqv60
ではやり直しをさせていただきます。
やり直し前のものと食い違いによる、混乱をさせてしまったら申し訳ありません。
今更ながらに注意なのですが、本話は艦娘は元人間の志願兵設定の世界で、ねつ造設定を盛り込んでおります。
特筆として陽炎と秋雲は艦娘以前から実の姉妹関係があり、妹秋雲は活発な姉陽炎に対して敬愛しています。
やり直しの話し中にも説明は入れますが、趣味に合わないかもしれない方への注意書きとして見てください。
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/25(火) 00:15:36.97 ID:p+GwtZ3bo
うい
14 :
◆DRWAQA1PyQ
[sage saga]:2017/07/25(火) 00:16:46.05 ID:IoR8Tqv60
固い絆は消えないないモノだと思ってた。血のつながりは色あせないモノだと信じてた。
そうじゃなかった。何年も隣にいたんだとしても、実の姉妹だろうとしても、あの日のようには交われない。
いや、あの時の関係は何も変わってない。人が変わったんだ。
お互い離れていた時間。その間に、あの人は大切なものをたくさん見つけて、わたしはスカすようになった。
たったそれだけ。でも、たったそれだけで、わたしはあの人と昔のように話すことが出来なくなったんだ。
風雲「なに気取ってんの。どうせまた陽炎さんのこと避けてきただけでしょ?」
秋雲「さ、避けてなんかないって。間が悪くて、同じ班の人と話してたし」
風雲「……艦娘なる前からの姉妹なんでしょ? どーんと行っちゃいなさいよ」
秋雲「いや、だって、向こうも都合あるし、タイミング見なきゃ」
風雲「艦娘やってればダラダラしてるときなんて無いわよ。いいから当たってきなさいって」
秋雲「上手くいく目処が立たないの。それなんなのに突っ込むのはちょっと」
風雲「馬鹿馬鹿しい? 間抜け?」
秋雲「うん。そうじゃない?」
風雲「……今のは聞かなかったことにするから。どうにかしなさいよ」
秋雲「あ、風雲待って……って、行っちゃったかー」
「何か不味いこと言っちゃってたのかな? だめだわ、心当たりも浮かばない」
「んー、んー、んー。」
(衝突)
15 :
◆DRWAQA1PyQ
[sage saga]:2017/07/25(火) 00:43:04.72 ID:IoR8Tqv60
??「ちょっと、突っ立ってないでよー」
秋雲「す、すいません。ってねえ――じゃなくて、陽炎さん」
陽炎「あ、秋雲じゃない。奇遇ね、一人でどうしたの?」
秋雲「いや、ちょっと友達といたんだけど、よくわかんないうちに置いてかれちゃって」
陽炎「なにそれ? ひどいわねー。なんならわたしのとこ来る? まだ食べてる途中でしょ」
秋雲「いいって、よくわかんないのが混じるのも気まずい――」
風雲『艦娘やってればダラダラしてるときなんて無いわよ。いいから当たってきなさいって』
秋雲「……あー、このあと暇あるからお邪魔してもいいかな?」
陽炎「そう。じゃあこっち来て!」
僚艦「陽炎さーん。席こっちです」
陽炎「ごめん、ちょっと一人乱入させて」
僚艦「あれ? いや、いいですけど、長椅子で、人数的にちょっと足りない気味ですよ?」
陽炎「なら、悪いけどちょーっとだけ詰めて、ちょーっとだけでいいから」
僚艦「だいじょうぶです」
陽炎「ありがとね。ほら、秋雲も座りなさいよ」
秋雲「お、お邪魔します。えっと、今期から入った秋雲です。どうも」
僚艦「新入りちゃん? てことは後輩じゃん、よろしくねー。そう言えばどこの子?」
秋雲「第二六班です」
僚艦「んー、あそこの班長って長良型の人だっけ。たしか割りとベテランの人だ」
秋雲「はい。すっごく指導して貰ってます」
陽炎「理詰めと根気押しのいい人じゃない。ラッキーね」
秋雲「ははは」
陽炎「……」
秋雲「?」
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