渋谷凛「黒い球の部屋」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/19(月) 19:50:29.05 ID:UvpTIKUL0

見てくれてた人がいるみたいだから、とりあえず再開します。
多分ID違うけど、スレ主なんでよろしく。
続編書くとしたらR板に載せるんで、今回はここに全部うpします。
書き溜めしてるからペース早いけど許せ。
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/19(月) 19:53:01.70 ID:UvpTIKUL0


ギョーンッヒュンヒュンヒュンッ

カチッズンッ


凛「!?」


凛(なにあれ…ワイヤー?ウサミン星人がぐるぐる巻きに…)


「いやーお疲れ様にゃ。初めてでここまでやれるなんて、やっぱり凛ちゃんは見込み通りだったにゃ」ザッザッザッ


バチバチッ


凛「え…今、どこから…な、なに言ってるの…」


凛「…みく…」

71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/19(月) 19:56:26.72 ID:UvpTIKUL0


みく「にゃっはは、なにって、今言った通りにゃ。最初に凛ちゃん見たときに、みくとおんなじ匂いを感じたにゃ」


凛「…え…?」


みく「つまり、凛ちゃんにはこの世界で生きるのに長けた才能があるってことにゃ。まったく、感謝してよね。みくがそのスーツ着るように言わなかったら、きっと今頃凛ちゃん死んでたんだよ?」


凛「…みく…なにか、知ってるの…?」


みく「にゃはは、随分ざっくりとした言い方にゃ。まあそうだね、少なくともこの状況やこれからどうなるか、あと武器の使い方については熟知してるにゃ」


凛「そ、それじゃ!」


みく「あ、待って。あんまり時間がないにゃ」ピッピッ


みく「残り時間7分…とりあえず、先にこいつかたしちゃうね」カチャ

ギョーンッ


ウサミン星人「ァァァ…ゥァッェォォェゥ…」ジジジッ


凛「!?なに…これ…?」


みく「にゃはは。今みくが使ったこの銃口が3つの銃は、こうやってワイヤーで捕獲する用の銃にゃ。そして、そのあともっかい撃てばみくたちみたいに転送してくれるの」


凛「転送って…どこに…?」


みく「さあ?そこまではわからないにゃ。まあでも、しいていうなら…あの世、かな」


凛「あの世…」


みく「そ。そっちはぶっ殺す用、こっちは送る用。今回みたいに再生するタイプの敵は、こっちの銃の方が有効的にゃ」


ウサミン星人「」ジジジッ


ウサミン星人「」ジッ


みく「はい、いっちょあがり♪」


凛「…おわっ…たの?」


みく「うん。ひとまずお疲れ様♪」


凛「…はぁー…」ヘナヘナ

72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/19(月) 19:57:51.99 ID:UvpTIKUL0


凛「…わたしたち、これからどうなるの…?」


みく「とりあえず、今からまたさっきの部屋に戻れるにゃ。それで初めて生きて帰れるにゃ」


凛「か…帰れる…!…そ、そうだ!!卯月!!卯月!!」ガバッ


卯月「」


凛「卯月…!ダメ、呼吸をしてない…脈もほとんど…これじゃあもう、戻ったところで…」グスッ


みく「あ、ちなみにもし生きてさえいるのなら、どんな状態だろうとあの部屋に戻ると来た時とまったく同じ状態に戻るにゃ」


凛「!?そ、それって、生きて帰れるってこと!?」


みく「そういうことにゃ。まあ、あくまで生きていればの話だけど…おっ」ジジジッ


みく「それじゃあお先にゃ」ジジジッ


みく「」ジジジッ


みく「」ジッ


凛「…う、卯月!しっかりして!卯月!!」ユサユサ


卯月「」

73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/19(月) 20:01:12.76 ID:UvpTIKUL0


凛「卯月、帰れるんだよ!生きて戻れるんだよ!帰ろう、一緒に帰ろう!卯月、お願い、生きて!卯月!!」ジジジッ


凛「帰って来て!!」ジジジッ


凛「卯月!!!」ジッ


凛「…うづ…き…」ボロボロッ


みく「今回は2人だけかにゃ?にゃはは、久しぶりのみく以外の生還者にゃ」


凛「…」ボロボロッ


ジジジッ


凛「!」


「あ、あれ?ここって最初の…」ジジジッ


凛「…未央…」


未央「え、しぶりん…?みくにゃんまで…?」ジジジッ


未央「!怪我が治ってる…?歯も、腕も…一体どうなってるの…」ジッ


みく「あーそういえば未央ちゃんのこと、すっかり忘れてたにゃw」


未央「えっ…え?」


みく「これで全員かにゃ…さてと、GANTZ、早く採点しろにゃ」


凛「…」


未央「しぶりん…どうなってるの…?他のみんなは…?」


凛「…」


----


卯月「」


----

74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/19(月) 20:03:47.93 ID:UvpTIKUL0


未央「え…嘘だよね…ねぇ、しぶりん…」ジワァ


凛「…」ボロボロッ


未央「ねぇ、答えてよ!しぶりん!」ボロボロッ


----


卯月「」ピクッ


----

75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/19(月) 20:04:44.37 ID:UvpTIKUL0


ジジジッ


凛「!!」


「あれ?私、どうなって…ここってさっきの…え…?」ジジジッ


凛「っっあっあぁぁぁ…」ボロボロッ


未央「!し…しまむー!」


卯月「一体…どうなってるんですか…?未央ちゃん、みくちゃん…凛ちゃん」ジッ


凛「う、づき…おがえり…うづきぃぃぃ」ギュッ


卯月「えっ!?ちょ、凛ちゃん、痛いですよ!!どど、どうしたんですか!?///」


みく「まじかにゃ…今回何人いるにゃ」


未央「おかえり…しまむー…」ギュッ


卯月「み、未央ちゃんまで…///」

76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/19(月) 20:07:11.51 ID:UvpTIKUL0


ちーん


卯月、凛、未央「!?」


GANTZ【それぢわ、ちいてんをはじぬる

00:00:00】


みく「ふう、やっと全員かにゃ。さ、今から採点始まるにゃ♪」


凛「さい、てん…?」ゴシゴシッ


未央「え…まだあーちゃんと茜ちんが帰って来てないよ…?」


みく「簡単なことにゃ。あの2人は死んだ、ってことにゃ」


未央「死ん…嘘…そん…な…」


凛「未央…」


未央「…うぐっ、ごめん、ごめんね…茜ちん…あーちゃん…逃げてばっかで…助けてあげられなくて…ごめん…ごめんなさい…」ボロボロッ


卯月「未央ちゃん…」ギュッ


未央「えぐっ…ひっぐ…うぇぇぇぇん…」ボロボロッ


凛「…」ギュッ

77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/19(月) 20:08:57.32 ID:UvpTIKUL0


GANTZ【ミツボシ 0てん 勘ちがいしすぎ 泣きすぎ】


凛「…」


GANTZ【しまむー 0てん よわすぎ 凛ちゃん見すぎ】


凛「えっ」


卯月「えっ、あっいや!う、うそ!これ、うそですよ!いやだなーもう!///」


凛「あ、あはは…」


GANTZ【しぶりん 2てん TOTAL 2てん あと98てんでおわり】


凛「2点…」


卯月「点数あるなんて…やりましたね、凛ちゃん!」


凛「う、うん…」


凛(あんだけ怖い思いして…ウサミンロボ1体1点なんだ…しょっぱいなぁ)


GANTZ【みくニャン 4てん TOTAL 61てん あと39てんでおわり】


卯月「え…なんでこんなに点数が…?」


みく「ふっふーん、凄いでしょ?」ドヤァ


みく「でも、4点か…まぁ、今回はそれ相応の点数かな」


卯月「?」


GANTZ【】

78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/19(月) 20:22:19.50 ID:UvpTIKUL0


みく「さてと、今回も無事終わった終わった♪」


凛「…これで終わりなの?」


みく「うん、そーだよ。あとは玄関開くから、そっから普通に帰っていつも通りの生活を送ればいいにゃ。それじゃあみくは先に帰るにゃ、じゃーねー」


凛「な、ちょっとま」


未央「待ってよ!!」


凛「」ビクッ


みく「…なんにゃ?」


未央「…あーちゃんは…?茜ちんは…?」


みく「だからさっきも言ったでしょ?死んだんだって」


未央「そんな…なんで!?なんで2人は死ななくちゃいけなかったの!?わたしたち、なんも悪いことしてないじゃん!なのにいきなりこんな…ねえ、なんで!答えてよ!!」


みく「なんでって言われても…弱かったからじゃない?」


未央「よわっ…」


みく「そ、弱かったから。体感したから分かるかもだろうけど、あの世界は強い人しか生き残れないにゃ。だから死んでいった人たちは力不足だった、ただそれだけのことにゃ」


未央「…なに、言ってるの…?」

79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/19(月) 20:24:00.98 ID:UvpTIKUL0


みく「別に未央ちゃんをフォローするわけじゃないけど、実際責任は死んだあの2人にあるにゃ。自分の身を守れなかったから死んだんだし」


みく「その点、未央ちゃんは自分の身を案じて逃げ切ったんだから、賢かったにゃ。いやーお見事!w」


未央「…ざ…んな…」プルプル


卯月「未央、ちゃん…?」


未央「ふざけんな!!」ガシッ


みく「…なんにゃ…離すにゃ」


未央「お前、その様子だと全部知ってたんだろ!!これからどうなるかとか、これがどういう状況なのか!!それなのになんでなにも言わなかった!!なんで誰も助けなかった!!」


みく「なんでって…言っても信じない人もいるからにゃあ…みく、変人扱いされるのはごめんにゃ」


未央「なっ…それ、だけ…?たったそれだけの理由で…あの2人を見殺しにしたの…?」


みく「それに、みんな戦いに参加したらみくの取り分減っちゃうでしょ?だから自力で生き残った奴か、みくがピーンと来た奴以外は別にどうなろうと知ったこっちゃないにゃ」


みく「それに、なんもわからないで混乱してる様を見るのも中々楽しいしねw」


未央「っ!!」

80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/19(月) 20:25:50.52 ID:UvpTIKUL0


みく「今回だと、未央ちゃんなんか特に滑稽だったよ?勝手にゲームだと思い込んで、その挙句泣き叫びながらわめいて…みく、思わず笑っちゃったにゃ♪」


未央「お前っ…全部見てたのか…あの時、すぐ側に…」ギリギリッ


未央「っあぁぁぁぁぁ!!殺す、殺す!!殺してやるぅぅぅぅぅぅ!!」ギュゥゥゥ


みく「にゃはは、首なんかしめたとこでなんの意味もないにゃ。ほら、全くしまらないでしょ?みくもこの服の下にスーツを着てるからね」


みく「だからこーんなこともできちゃうにゃ」ガシッ


ブンッガンッ


未央「がっはぁ…!!」ゴロッ


卯月「み、未央ちゃん!しっかり!みくちゃん、なんでこんなことを…!」


みく「なんでって…見てたでしょ?そいつが突っかかって来たんだよ?みくはそれから身を守っただけ、正当防衛にゃ」


未央「くそっ…くそぉぉ…!」ボロボロッ


卯月「未央ちゃん…」


凛「未央…」


みく「ふんっ」


凛「…みく、いくつか質問させて」


みく「…はぁー、みく帰りたいんだけどなぁ…まあいいよ、この際だから分かることなら教えてあげる」

81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/19(月) 20:26:54.05 ID:UvpTIKUL0


凛「…ここは、どこ?わたしたち死んだはずじゃなかったの?あのウサミン星人ってなんだったの?この黒い球はなんなの?あんたは…一体何者…?」


みく「質問は1つにして欲しいにゃ…ここは普通のマンションの一室にゃ」


凛「普通のって…だってさっきまで出られなかったじゃん!」


みく「さっきまでは、ね。今はもう普通の部屋と変わりないにゃ」


凛「…わからない。なんなの、この状況…」


みく「うーん、それじゃあ分かるように説明してあげる。ここにあるこの黒い球、みくたちはこれを『GANTZ』って呼んでるにゃ」


凛「ガン…ツ?」


みく「そ。誰が名付け親かは分からないけど、ずっと前にこの部屋にいた奴がつけたらしいにゃ」


みく「正直、このGANTZがなんなのかはみくも、誰も知らない。ただ、こいつには現代の科学では説明できないようなテクノロジーが搭載されてることは確かにゃ。それこそSF映画のような、ね」


凛「…死んだ人間を連れて来たり、転送したり、怪我を元どおりにしたり、とか…?」


みく「その通り、飲み込みが早くて助かるにゃ。あの銃だって、普通とは違ってとてつもない威力でしょ?それに、凛ちゃんの着てるそのスーツ…凛ちゃん、そのスーツの力に気づいた?」


凛「えっ?」


みく「…その様子だと、気づいて無いみたいだね。そのスーツは着た人間の力を何倍にもしてくれるにゃ。岩を砕いたり、車より速く走れたり、金属以上に身体が硬くなったり…心当たり、ない?」


凛「…あ、そういえば…」


『いっ…たく…ない?今、確かに殴られたのに…』

『しかし凛ちゃん、凄い力持ちですね!あのロボットのアームをへし折るなんて!』


凛「あれって…そういう…」


みく「さすがに違和感はあったっぽいね。でも、スーツも絶対じゃない。たまにスーツの耐久力が効かない敵もいるし、このスーツも負荷がかかりすぎると壊れるから要注意にゃ」


凛「…」

82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/19(月) 20:29:25.14 ID:UvpTIKUL0


みく「みくたちは、確かに一度死んだ。それは間違いないにゃ。でも、GANTZの未知のテクノロジーによって生き返った。その代わり、そのテクノロジーの恩恵を受けながら今度は未知の生物と殺し合いをしなきゃいけないのにゃ」


凛「それが、今回はウサミン星人だった…ってこと?」


みく「その通りにゃ」


凛「…また、連れてこられるの…?」


みく「うん。みくなんかは、もう半年以上前からここに来ているにゃ。以来、大体1〜2ヶ月に一度、っていうペースで呼ばれてるにゃ」


凛「…なんで、私にこのスーツを着るように促したの?」


みく「さっきも言ったけど、みくはなんとなーくこの世界で生きていけそうな人ってのがわかるにゃ。目が違う…って言うのかな」


みく「使えなさそうな奴らは星人をおびき寄せる囮になって貰うけど、凛ちゃんみたいな才覚ある人には出来るだけ生き残ってもらって、一緒に星人狩りをして欲しいって思ってるにゃ」


みく「取り分は減るけど、たまーにみく1人じゃ倒すのに厳しい敵もいるにゃ。そんな奴が出た時のために、出来るだけ強い仲間は少人数で欲しいのにゃ」


凛「…つまり、いざという時のための囮、ってこと…」


みく「にゃはは、まあ好きなように解釈してもらって構わないにゃ。あと、今回のことは誰にも言わない方がいいよ。みくたちはここに連れてこられた時に、頭の中に小さな小さな爆弾を入れられてるにゃ」


みく「星人狩りの途中でエリアを出たり、第三者にこの世界のことを知られたら、即ボンッ…にゃ」


凛「…わたしたち、自由になれないの…?死んだ人たちはもう、帰ってこないの…?」


みく「…はぁー、ちょっとは自分で調べて欲しいんだけどにゃあ…出血大サービスにゃ、教えてあげる」

83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/19(月) 20:32:53.38 ID:UvpTIKUL0


みく「答えだけ言うと、両方とも可能にゃ。さっき採点があったよね?あれで100点を取ればいいにゃ」


みく「そうすると@自由になる、A強い武器が手に入る、B死んだ人間を生き返らせる、のどれかが可能にゃ。まあ、これからも頑張って100点目指そうにゃ。よろしくね、3人とも♪」


凛「…こちらこそ、なんて言うとでも思ってんの…?」ギリッ


みく「にゃはは、随分嫌われちゃったもんにゃ。まあいっか」ピッ


バチバチッ


凛「!消えた…!?」


『これも未知のテクノロジーの1つにゃ。次呼ばれる時までに、勉強しといた方がいいよー』


『それじゃあみくは帰るね、バイバーイ』


ギシッギシッギィ…バタンッ


凛「…」

84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/19(月) 20:34:11.04 ID:UvpTIKUL0


卯月「凛ちゃん…これから、どうしましょう…」


凛「どうするって、いつも通りの生活を送るしかないよ…」


卯月「そう、ですよね…」


凛「でも、またこの戦いには呼ばれる…だから、その時までにわたしたちは力をつけなきゃいけない…」


凛「未央、卯月。3人で定期的に連絡をとって、情報を交換しよう。これから生き延びるために、わたしたちは協力し合わなきゃいけない。わたしたちは、みくとは違ったやり方で生きていかなきゃいけないと思うんだ。協力、してくれるかな…」


卯月「…そんなの、あたりまえじゃないですか!こちらこそ、これからもよろしくお願いします、凛ちゃん!」


凛「ありがとう、卯月…未央は…?」


未央「…100点取れば…死んだ人間を生き返らせることができる…さっき、みくはそう言ってたよね…」


凛「…うん」


未央「…わたし、どんな手を使ってでも、2人を生き返らせる…もう1度2人に…あーちゃんと茜ちん会って、ちゃんと謝りたい!もう1度、話がしたい!またショッピングに行きたい!そのためなら、なんでもする!もう逃げない!」ゴシゴシッ


未央「だからお願い、2人とも…わたしに…力を貸して…!」


凛「未央…」


凛「…2人とも、これからもよろしく」スッ


卯月「はい!島村卯月、頑張ります!」ガシッ


未央「ありがとう、2人とも…3人で、力を合わせて生き残ろう!」ガシッ

85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 20:36:20.67 ID:ECTdCsEA0
みく星人側じゃないどころかまさかの西ポジ?後星人役出来そうなのいたか…?
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/19(月) 20:37:21.12 ID:UvpTIKUL0


-------


凛「それじゃあわたしはこっちだから。また連絡するよ、じゃあね2人とも」


卯月「はい!また会いましょう、凛ちゃん、未央ちゃん!」


未央「それじゃあ気をつけて!バイバーイ!」


凛(…)


凛(なんていうか、現実味がない…さっきまでのことは、本当にあったことだったのかな…)


凛(とにかく、疲れた…早く帰って寝よ…)ケータイトリダシ


凛(!奈緒とプロデューサーから凄い着信きてる…!そうだ、加蓮!すっかり忘れてた!)ポパピプペー


プルルルルップルルルルップルルガチャッ


凛「あ、奈」


奈緒『凛!!無事か!!?今どこにいるんだよ!!』


凛「っ!!」キーン

87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/19(月) 20:42:14.32 ID:UvpTIKUL0


凛「ご、ごめん奈緒…いろいろあって…連絡するの遅れた…」


凛「わたしは大丈夫、なんともないよ…それより加蓮は!?」


奈緒『そ、そうか…よがっ…グスッ…よがっだぁ…ヒグッ…』ズズー


凛「奈緒…ごめん、心配かけて…」


奈緒『グスッ…ほんとだぞ、ばかやろう…急にいなくなるから…お前にまでなんかあったら、わたしはどうすればいいんだよ…加蓮なら、無事だからな…安心してくれ…』


凛「!そう…よかった…加蓮…」ホッ


奈緒『今346病院に、プロデューサーといる。来れそうなら、凛も来てくれ』


凛「うん、わかった。すぐ向かうよ」


奈緒『よし、それじゃあ待ってるから…ん?なんだ、プロデューサー…え、別にいいけど。凛、ちょっとプロデューサーに変わるな』


凛「え、うん」

88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/19(月) 20:43:05.83 ID:UvpTIKUL0


プロデューサー(以下P)『凛か。奈緒から話は聞いた。心配したんだぞ、急に走って行ったって聞いたから…奈緒がもしかしから犯人を追ったのかもしれないって言うから、加蓮の事も含めて警察沙汰になってるぞ』


凛「え!そ、そうなの!?」


P『まあ無事ならいい。一体こんなときに電話にも出ないで、何してたんだ?』


凛「え、あー…えっと…」


『みくたちはここに連れてこられた時に、頭の中に小さな小さな爆弾を入れられてるにゃ。第三者にこの世界のことを知られたら、即ボンッ…にゃ』


凛「…まあ、ちょっとね。大した事じゃないから、気にしないで」


P『気にしないでって、お前…まあ、無事ならいいんだ。警察には俺から連絡を入れておくからな』


凛「うん。ごめんね、ありがとうプロデューサー。加蓮の容体は?」


P『あぁ、加蓮な。どうやらナイフのようなもので刺されたらしい。でも、運良く内臓は避けてたそうだ。手術と、数日は入院するそうだが、奈緒も言ってた通り命に別状はないから安心しろ』


凛「そう…」


P『とにかく、詳しい話はお前が来てから話すよ。それで、奈緒に代わってもらった案件なんだが』


凛「?うん」


P『こんな時に言うのもアレなんだが、いち早く伝えておきたくて…この前のオーディションの結果がさっき来た。やったな凛、合格だそうだ!』


凛「!そう、なんだ…あはは…やったぁ…」


P『こんな時で済まないな。加蓮のことでいっぱいいっぱいだとは思うが』


凛「ほんとだよ。喜んでいいのかどうかわからなくっちゃうじゃん。でもまあ加蓮も無事だったことだし…その件については、素直に喜ばせてもらうよ。ありがとう、プロデューサー」


P『何言ってんだ、これはちゃんとした凛の実力が評価されたんだ。これから少しずつだが忙しくなるぞ、覚悟しておけ!』


奈緒『おいプロデューサー、いい加減わたしの携帯返せよ!』プンスコッ


P『おっと、すまん奈緒。まあ、そう言うわけだ凛、とにかく待ってるからな』


凛「うん、すぐ行くよ。それじゃ」ピッ

89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/19(月) 20:47:32.91 ID:UvpTIKUL0


-------


電車の中


凛(加蓮無事だったんだ…良かった…オーディションも受かってたみたいだし、少し安心…)


凛(346病院まで1時間か…結構かかるな…)


凛(…疲れた…今日は色んなことがありすぎた…あまりにも、嫌なことがいくつも…)


凛(多分、これからが本当にキツイ日々になると思う…仕事も…あの戦いも…)


凛(でも…負けていられない…生きのびてやる…卯月と、未央と、3人で生き延びて…アイドルになって夢を叶えるんだ…)


凛「ふわぁっ…」


凛(…絶対アイドルに…生き抜いて…)ウツラウツラ


凛(…)スゥ


-------

90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/19(月) 20:52:18.41 ID:UvpTIKUL0


-------


「発車いたします。閉まるドアにご注意下さい」


凛「…んっ…」パチッ


凛「…」ボー


凛「!つ、着いてる!」ダッ


プシュー

ガタンガタンッガタンガタンッ…


凛「…ふぅ…危なかった…乗り過ごすところだった…」


凛「電車の中に忘れ物してないよね…えっと、カバン…はある。携帯は…」ゴソゴソッ


凛「…!」


凛(…これ、スーツ…そうだ、部屋から持ってきたんだった…)


凛(…なんだ…さっきまでのあれ…)


凛(夢じゃ…なかったんだ…)

91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/19(月) 20:53:50.88 ID:984qwYyoO
描いた夢は叶わないことの方が多い
優れた人を羨んでは自分が嫌になる
浅い眠りに押しつぶされそうな夜もある
優しい隣人が陰で牙を剥いていたり
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/19(月) 20:55:52.59 ID:UvpTIKUL0

とりあえずこれで終わりです。
いつも短いssしか読んでなくて、長いと読者飽きるだろとか考えてたけどいざ書いてみたらめっちゃ長くなった…ゴメンナサイ
初ssってことで、板間違えたりミスあったりしたけど、反応くれる人がいてくれて正直嬉しかったです。
また機会があったらR板で続き書いてみようかと思います。
本当にありがとう。
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/19(月) 21:03:30.67 ID:UvpTIKUL0

>>26
>>66
>>68
指摘してくれてありがとな。
次からはR板にするわ。
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/19(月) 21:06:02.62 ID:UvpTIKUL0

>>67
本物…ってどれのことかな?
個人的には、見た目は完璧に某17歳、でも言動はカタコト(知性はある)、強さはねぎ星人程度をイメージしてる。
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 21:07:44.84 ID:zI5vEos/o
速報側でもっとエグいの連載してるしへーきへーき安心しろって
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/19(月) 21:10:42.36 ID:UvpTIKUL0

>>85
確かに今回はウサミン星人ってネタからとってきたけど、次書くとしたら普通に人物に星人つけてやると思う
すまんな

97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/19(月) 21:16:40.34 ID:UvpTIKUL0

>>95
あ、そっかぁ
よし、じゃあ(全年齢に)ぶちこんでやるぜ!
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 21:21:59.56 ID:xMD4my9uo
ガンツの設定知らんから、本当にウサミン星人がいるってことなのかと思った
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/19(月) 21:27:32.55 ID:UvpTIKUL0

>>98
なるほどね
本家では「〜星人」って敵がほとんどだからそこからとってきたってだけ
ウサミン星人(安部菜々)はモバマス本家ではいるけどGANTZ本家にはいない、俺の創作
てか、GANTZ原作知らんってことはわけわからんシーン多かったと思う、すまん
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/19(月) 22:27:22.17 ID:JT4ViNjT0
おつおつ
もっとガツンと書いてくださってもいいんですよ?
ガンツSSだけに。
ふふっ
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/20(火) 02:07:05.28 ID:Z2MV8FCD0
ところでここの未央藍子茜はどういう繋がりだったのやら
卯月の死因含め細かいとこが気になーる
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/20(火) 03:05:15.31 ID:nvFlf/RXo
続き書くならトリップ付けてくれると嬉しい
あと長い=飽きるは人によると思う
個人的には興味を引かれる内容なら長いほど嬉しい
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/20(火) 04:42:10.57 ID:ZK6yQ5eg0
キャラ変えただけで原作通りなら読むだけ無駄だな
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/14(木) 22:12:57.94 ID:E9ase75a0
このSSの世界では安部菜々さんじゅうななさいは存在しないということでFA?
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2019/12/22(日) 20:05:35.37 ID:vvDZKbSY0
¿
91.86 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)