渋谷凛「黒い球の部屋」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/18(日) 09:01:08.39 ID:lxzBL65v0

初ssです

GANTZとモバマスキャラのコラボssです

グロ描写あり、ギャグ無し、アイドルが普通にひどい目にあいます

苦手な方はブラウザ閉じてください

長編、地の文無し、効果音でどういうシーンか察してください

原作リスペクトなシーン多々あり。パクリ?知らない言葉ですね…

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1497744068
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/18(日) 09:02:51.44 ID:lxzBL65v0
スクランブル交差点


凛「はぁ…疲れた…」


凛(今日も今日とてレッスンの日々…いつになったらデビュー出来るんだろう)ポチポチッ


加蓮「あー今日も疲れた。こんな日にはマックでポテトのLサイズを食べて行くしかないね!」


奈緒「おいおい…ただでさえ疲れてるんだから油もんじゃなくてもーちょっと胃に優しいもんにしてくれよ…」


加蓮「もう、わかってないなー奈緒は。いい?ジャガイモって言うのはね、イギリスでは日本で言うお米と同じような存在なんだよ」


加蓮「奈緒は『今日は疲れたからお米はやめとこう』って思う?思わないでしょ!?」


奈緒「い、いや別に私は油もんは避けたいってだけで」


加蓮「油を使っていようが無かろうが関係ないの!私はポテトが食べたいの!ポテトがいいの!ポテトじゃなきゃ嫌なの!」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/18(日) 09:03:49.25 ID:lxzBL65v0
奈緒「だーもう!わかった、わかったから!今からマックで軽くポテトな、それでいいだろ?」


加蓮「やった♪ありがと奈緒、愛してる❤︎」


奈緒「な、ななななな…ああ愛してるなんてそんな言葉、気軽に使うなよ!///」


加蓮「えー?これは私の本心なんだけどなー?」ニヤニヤ


奈緒「な、何言って…!おい凛、凛からも加蓮に言ってやってくれよ!」


凛「…ん?あぁ、そうだね。ダメだよ加蓮、あんまり奈緒をからかっちゃ。私も愛してるけど」


奈緒「んな!?凛まで〜!!///」


加蓮「もう、可愛いなー奈緒は♪ところで凛、どうしたの?さっきから携帯見つめて」


凛「ん?…いや、適当にニュース見てただけ。ほら、最近話題の通り魔事件あるでしょ?あれがピックアップされてたからさ」


加蓮「あー、あれね…まだ犯人見つかってないんだっけ?」


凛「うん…もう5人も被害にあってるんだって。死者2名、軽症1名、重症2名。毎回犯人は人が多い所で犯行に及んでるみたい。なんでだろ」


加蓮「さあ?愉快犯なんじゃない?捕まらない自信があるとか、警察をバカにしてるとか」


凛「かもね。まああんまり興味ないけど」


加蓮「あはは、まああくまでテレビの向こう側の話だからね。あ、信号青になった。ほらほら、そうと決まったら早く行くよ、凛、奈緒!」タタッ


奈緒「あ!おい待てよー加蓮!」タタッ


凛(…)
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/18(日) 09:05:03.01 ID:lxzBL65v0
凛(本当は前に受けたオーディションの結果がどうなったのか、プロデューサーにメールしてたんだけど…)ポチポチッ


凛(あれからだいぶ経つし、多分またダメだったんだろうな…プロデューサーの事だから言えないでいるんだろうけど)ポチポチッ


凛(はぁ…本当に、いつデビュー出来るのかな…)ポチポチッ


奈緒「…い加蓮!!しっかりしろ!!おい!!!」


凛「…!!どうしたの!!」ダッ


奈緒「り、凛!どうしよう、加蓮が…加蓮がっ!!」


加蓮「ハァッ…ハァッ…」タラー


凛「なに、この血…!どうしたの!!加蓮、しっかりして!!」


「なんだなんだ?」
「いきなりあの子が倒れたと思ったら、腹から血が」
「嫌だ、もしかして例の通り魔?」
「マジかよ、この近くにいんのか?こえー」
「てかここでやるとか、やばすぎでしょ。」
「動画撮っとこ」


奈緒「なっ…!!おい、誰か救急車呼んでくれよ!!早く!!」


凛(なんで…!!一体誰が…!?)キョロキョロ


?「…」ササッ


凛(!!近くの人が集まって来ているのに、あいつだけ正反対の方向に…!)


凛「奈緒、加蓮のことお願い!!」ダッ


奈緒「なっ!おい待てよ凛!どこ行くんだよ!!」


奈緒「くそっ!!しっかりしろ加蓮、もうすぐ救急車来るからな…頑張ってくれ…!」ギュウ


加蓮「ハァッ…ハァッ…」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/18(日) 09:06:41.37 ID:lxzBL65v0
------


?「」ダッ


凛(くそっ!私が追って来たとわかった途端走り出した!やっぱりあいつが…!!)ハァハァ


凛(フードを被ってて男か女かわからない…!でも逃さない…!!絶対に警察に突き出してやる!!)


凛(!曲がり角を曲がった!そこか!)バッ


シーン


凛「ハァ…ハァ…あれ?いない…行き止まりなのになん」ドスッ


凛「…え?」ポタッポタッ


?「…」


凛「…う、そ…」ドサッ


凛(そっか…曲がった直後にそこの電柱に隠れて…後ろに…)


凛(あぁ…しくじったなぁ…追うんじゃなかった…)タラー


凛(加蓮大丈夫かな…きっと奈緒物凄く泣いてるだろうな…オーディションの結果どうなったんだろう…)


凛(お腹空いてたのにな…ごめんね、2人とも。ご飯付き合ってあげられなくなっちゃって)


凛(早く帰らなきゃ…ハナコがお腹空かせてるだろうし…ご飯あげないと…)


凛(あぁ、寒い…。いや、眠い…?…どっちでもいいや…)


凛(なんかもう、どうでも…)


凛「」


?「…」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/18(日) 09:08:33.21 ID:lxzBL65v0
-------


「…あ、また来ましたよ」
「本当にゃ。へー、綺麗な人…」
「うげー、私達もこうやって来たんだ…気持ち悪くなって来ちゃった…」
「もう、ダメだよ未央ちゃんそんな風に言ったら…」
「一体どうなってるんでしょうね!?」


凛「…んっ…」ピクッ


??「あ、気がついたみたいです」


凛「…?」ムクッ


凛「…!!わ、わあ!!」ドタタッ


??「し、しっかりして下さい、もう大丈夫ですよ。いや、まだ大丈夫じゃないんだけども…」


???「とにかく落ち着いて、ね?」


凛「だ、だれあんた達!?ここどこ!?私どうなって…!!」


???「ほら、だから一回落ち着いて…深呼吸、はい!」


凛「えっ?えっと…スゥー…ハァー…」


???「大丈夫?落ち着いた?」


凛「…うん、少し…」


???「よし、なら良かった!」ニコッ
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/18(日) 09:09:54.84 ID:lxzBL65v0
凛「…それで、えっと…ここは…?」


???「あー、それが私達もよくわかっていないんだ…君と同じ状況」


????「とりあえず今わかってることは、ここからは出られないってことにゃ」


凛「え?何で…?見た感じ普通にマンションの一室だけど…外から鍵がかかってるとか?」


??「いえ、そうではなくて…出ようとしてもらえばわかると思うんですが…」


凛「?」ギシッギシッ


凛「あれ?普通に玄関の鍵あいてるじゃん?出れば…」スルッ


凛「!?」


???「ね?」


凛(なにこれ…触れない…?見えない壁があるというか、逆向きに力が働いているというか…)


凛(プールの中にある水が出てくるところに触れてる感じ…押し返される感じ?どんなに力を入れてもやっぱり触れない…ていうより滑る?)


凛「なにこれ…部屋の窓は?他のドアは?」


????「もう全部試したにゃ。どこも同じ、携帯は圏外、どんなに騒いでも近隣からの反応なし。わかることはここが都内で、今が夜ってことだけにゃ。」


凛「あ…本当だ、外が暗い…東京タワーが見える…。ところで、なに?この黒い球…」


???「さあ…わたしたちもわからない…君は覚えていないだろうけど、ここにくるときこの黒い球からレーザーみたいなのが出て来て、そこから君が出て来たんだ。3Dプリンターみたいな感じに」


凛「…なにそれ?からかってるの?」


???「あはは、こんなわけのわからない状況じゃなきゃ冗談で言えたんだけどね…でも信じて欲しいな。私達も混乱してるんだ」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/18(日) 09:11:37.93 ID:lxzBL65v0
凛「…そう。わかった、信じるよ。ごめんね、疑って。わたし渋谷凛、よろしく」


???→未央「おっこちらこそよろしくぅ♪わたしは本田未央、15歳!趣味はショッピング!仲良くしようね♪」


????「よし、凛ちゃんも来たことだし、みんなもう一度自己紹介するにゃ!」


????→みく「みくは前川みく、15歳にゃ!好きなものは猫ちゃん、そしてアイドル!みくは可愛い猫ちゃんアイドル目指しているのにゃ!みくは自分を曲げないよ!よろしくにゃ!」


??→卯月「えっと…島村卯月、17歳です!わたしもアイ…いや、好きなことは友達との長電話で…えっと、とにかく卯月頑張ります!」ブイッ


凛(あ、凄い良い笑顔…)キュンッ


藍子「高森藍子、16歳です。未央ちゃんと茜ちゃんとはお友達で…あ、趣味はお散歩と写真撮影です。よろしくお願いね」


茜「日野茜、17歳!趣味はランニングにラグビーに、とにかく走ることです!情熱ならだれにも負けませんよー!!よろしくお願いします!」


凛「えっと…改めて、渋谷凛、15歳。趣味は犬の散歩で…みく?だっけ、と同じようにアイドル目指しています。よろしくお願いします」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/18(日) 09:13:26.06 ID:lxzBL65v0
みく「え!?凛ちゃんもアイドル目指してるの!?やった、お仲間さんにゃ!一緒にアイドル活動頑張るにゃ♪そうだ、凛ちゃんも猫キャラで売ったらどーにゃ!?可愛いから絶対似合うにゃ!」


凛「い、いや、遠慮しとこうかな…」


みく「なーんだ、残念にゃ…いや、でもみくと被るとみくの影が薄くなっちゃうにゃ…やっぱり喜ぶべき?うーん…」


凛「あはは…」


卯月「それで、凛ちゃんはどーやってここに来たんですか?やっぱり…えっと、その…」


凛「え?…!!そうだ、わたし刺されて…加蓮、加蓮は!?」


未央「?加蓮…?知らないよ、誰それ?」


凛「私達、ニュースの通り魔に刺されて…気づいたらここにいて…!」


卯月「落ち着いて下さい、凛ちゃん。私達も同じです。みんな事情は違いますけど、私達は一度死んでるんですよ」


凛「え…?」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/18(日) 09:14:27.89 ID:lxzBL65v0
卯月「未央ちゃん、藍子ちゃん、茜ちゃんは3人で外を歩いてる途中に近くの工事現場から鉄骨が落ちて来て…みくちゃんは病気で…えっと、わたしも…」


卯月「みんな一回亡くなっちゃって、気づいたらここにいたんです」


凛「そんな…なにそれ…ここが天国ってこと…?いや、地獄…?とにかくあの世…?」


卯月「わかりません…ただ、その加蓮ちゃん?がここにいないってことは、無事なんじゃないでしょうか?」


凛「そう、なのかな…加蓮…」


みく「うーん、まさかニュースの話題に関連ある被害者と相見えるなんて…人生なにがあるかわかんないもんにゃ…」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/18(日) 09:15:29.82 ID:lxzBL65v0
藍子「それで、これからどうしよう」


未央「どうするも何も、出られないんだしこのまま待機するしかないよね…」


凛「もう少し調べたら、なにかわからないかな」


茜「と言いましても…後謎なのは、この黒い球ですかね!?」


未央「うーん、そうなんだけどうんともすんとも言わないからなぁ…叩いても引っ掻いても反応ないし…」


凛「…とにかく、もう一回騒ぎまくろう。もしかしたら今度こそ誰か気づいてくれるかもしれ」


あーたーらしーいーあーさがーきた


「!?」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/18(日) 09:16:31.43 ID:lxzBL65v0
きーぼーうのあーさーが


未央「な、なにこれ…?」


よーろこーびにむねをひーらけ

おーおぞーらあーおーげー


藍子「ラジオ体操の歌…?この黒い球から…?」


そーれいっちにっさん


凛「…と、止まった…?あ、なにか浮き出てきた…」


黒い球【てめえ達の命は、なくなりました。新しい命をどう使おうと私の勝手です。という理屈なわけだす。】


未央「は?なにこれ…?なくなった?新しい命?どういう意味なんだろ…」


藍子「…やっぱり、私達一回死んだ…ってことなのかな?新しい命…もしかして、生き返った…とか?」


未央「えーまっさかー。いやでも十分SF的な展開だし、ありえるのかも…」


茜「あ!またなんか出てきましたよ!んん?」


黒い球【てめえ達は今からこの方をヤッつけに行って下ちい。】


みく「えーっと、なになに…」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/18(日) 09:17:37.49 ID:lxzBL65v0
凛「…はぁ?ウサミン星人?」


黒い球【ウサミン星人

特徴 つよい イタイ メイド服

好きなもの 若さ ウサミンロボ 月

口ぐせ ミミミン☆ミミミン☆ウーサミン☆】


卯月「星人?これ、宇宙人なんですか?でも、普通の人にしか見えないですけど…」


ガシャン!!


未央「おわっ!!」ビクッ


凛「なに、これ…?」


卯月「銃…?大きいのに小さいの、色々ありますけれど…見たことない奴ばっかり…」ガチャッ


茜「ん!?誰か入っていますね!こんにちは!!」


未央「うわっ!誰この人!?」


凛「反応ないね。呼吸器つけてる…一応生きてる…っぽいけど…」ツネッ


中の人「」ピクッ


凛(あ、反応あった)
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/18(日) 09:18:54.74 ID:lxzBL65v0
みく「あ、なんかケースもあるにゃ。なんにゃこれ…『しぶりん』?これって、凛ちゃんのことにゃ?」スッ


凛「あ、ほんとだ…。えっと、他には…『スマイル』『ミツボシ』『ボンバー』『ひんぬー(笑)』『みくニャン』…誰のことかな?」


茜「はい!『ボンバー』はわたしのことだと思います!わたしの口癖なんです!熱くなるとつい言っちゃうんです!」


藍子「…『ひんぬー(笑)』は、多分…わたしです…わかっちゃう自分が嫌だなぁ…」ズーン


未央「『ミツボシ』はわたしかな?ほら、星が3つついてるイヤリングしてるし」チャリン


凛「ふぅん…となると、残りは『スマイル』と『みくニャン』…『みくニャン』は間違いなくみくだね」スッ


みく「そうだね、ありがとう凛ちゃん」ガシッ


凛「あとは卯月だね。…ふふっ、この『スマイル』っての、卯月にぴったりだね」


卯月「えっ?何でですか?」


凛「さっきの自己紹介の時の卯月の笑顔、凄いキラキラしてた。多分スマイルって、卯月のキラキラしてた笑顔のことだと思うよ」ニコッ


卯月「えっそそ、そんな…///」


未央(しぶりん…罪作りな女…!!)
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/18(日) 09:20:48.85 ID:lxzBL65v0
藍子「それで、このケースの中身なんなんだろ…?」パカッ


未央「うわっなにこれ!?ピチピチのタイツ?いや、スーツ?…コスプレ!?」


藍子「うわぁ…これを着るのは、中々に勇気がいるね…」


凛「なんだろうこれ…着なきゃいけないのかな?」


未央「えー…わたしはちょっとパス…」


藍子「わたしもちょっと、こういうのは…」


茜「うーん、わたしはどっちでも良いんですけどね!どうしましょう!悩んじゃいます!」


凛(…なんか、オーディションを思い出すな…いろんな衣装着せられたっけ…流石にこんなのはなかったけど)


みく「これ、凛ちゃんなんか似合うんじゃないかにゃ?」


凛「えっ…なんで?こんなの似合っても…」


みく「えーそう?みく見てみたいにゃ、凛ちゃんがこれ着てるとこ。ほらほら、アイドル目指してんでしょ!どんな衣装でも恥ずかしがってちゃプロにはなれないよ!そんなんじゃオーディションで落ちるのが目に見えてるにゃ!」


凛「!…ふぅん、そう。そこまで言うのなら、着てあげようじゃない」カチーン


未央「あはは、これ着るのとアイドルは関係ないと思うけどな。案外負けず嫌いなんだね、しぶりん」


凛「そんなこと…って、しぶりん?」


未央「そう、しぶりん。だってそのケースに書いてあったから…嫌だったかな?」


凛「いや、別に構わないけど…初めてそう呼ばれた」


未央「おっほんと?やった、じゃあわたしがしぶりん呼び第1号だ♪」


凛「まあ、わたしは普通に未央って呼ばせて貰うけどね。それじゃあ玄関の方で着替えてくるよ。待ってなよ、みく」ジロッ


みく「にゃはは、敵対視されちゃったにゃ。でも、アイドルでライバルって、なんか燃えるにゃ!」


卯月「あはは…」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/18(日) 09:22:08.66 ID:lxzBL65v0

-------


未央「うおー!なんかよくわかんないけど、この銃かっこいいかも!」ガシャン


藍子「なんなんだろうこれ…こっちのは小さいし、こっちのは大きい…あ、これなんか銃口が3つあるね」カチャッ


茜「二丁拳銃です!どうですか!」ガシャン


未央「おー!茜ちんかっこいいー!」


凛「…お、お待たせ///」


未央「おっ来たねしぶりん!さてさてどんな感じか…な…」


卯月「わあ〜、凛ちゃんなんかかっこいいー!似合ってますよ!」パチパチ


凛「そ、そうかな…///」モジモジ


未央(似合ってはいるかもだけど…身体のラインがあんなにはっきりと…)


藍子(なんか…いやらしい…)
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/18(日) 09:23:12.35 ID:lxzBL65v0
凛「ど、どうみく?ちゃんと着たよ、これでいいでしょ。わたしだってまだデビュー前だけど、アイドルの端くれなんだからね///」


みく「にゃはは、わかったにゃ、みくが悪かったにゃ。ちょっと凛ちゃんをからかっただけ、許して欲しいにゃ。ね?」


凛「ふぅん…まあ、わたしもちょっと大人気なかったよ。これでおあいこね」


みく「うん!」


凛「さて、それじゃあ元の服に着替えてくr」


未央「」ジジジッ


凛「…えっ」


黒い球【行って下ちい

00:59:44】
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/18(日) 09:24:37.10 ID:lxzBL65v0


藍子「キャー!!」


卯月「み、未央ちゃん…!?」ガタガタッ


未央「」ドタドタッ


茜「未央ちゃんの身体が消えて…断面が…うっぷ…」


未央「」ジッ


凛「消え…た…?み、未央…?」


みく「…」


藍子「い、いや…もういやー!なにこれ!意味わかんない!いやだ、もういや!帰して!うちに帰してよ!!」


茜「あ、藍子ちゃん落ち着いてください!こう言う時こそ冷静に」


藍子「茜ちゃんに言われたくないわよ!やめて、触らないで…えっ」ジジジッ


茜「藍子ちゃん!」


藍子「えっもしかしてわたし…いっいや!助けて!助けて茜ちゃ」ジジジッ


茜「藍子ちゃん!あぁ、藍子ちゃんまで…」


藍子「」ドタドタッ


藍子「」ジッ
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/18(日) 09:25:53.31 ID:lxzBL65v0


茜「あぁ…そんな…未央ちゃん…藍子ちゃん…」


凛「未央…藍子…そんな…」


卯月「ひっ…い、いや…怖いよ…ママ…」ガタガタッ


みく「…あ、茜ちゃん。頭」


茜「えっ?おああ!ここ、今度はわたしですか!?えーい、いいですよ!こうなったらもうやけです!どんと来」ジジジッ


茜「」ジジジッ


茜「」ジッ


凛「みんな…」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/18(日) 09:28:23.36 ID:lxzBL65v0


みく「あ、今度はみくの番みたいにゃ」ジジジッ


凛「みく…落ち着いてるね」


みく「まあ、前の3人みてるとね。慌てても仕方ないみたいだから。せっかくだしこの銃も適当に持って行こうかにゃ。よいしょっと。…それじゃ」ジジジッ


みく「」ジジジッ


みく「」ジッ


凛「みく…」


卯月「…」ガタガタッ


凛「…卯月、落ち着いて」


卯月「り、凛ちゃん…でも、みんないなくなって…きっと、また死んじゃって…」ガタガタッ


凛「そうだよね、怖いよね…わたしも怖いよ…。でも焦っちゃダメだよ。落ち着いて、ね?大丈夫、きっと大丈夫だから…」ギュッ


卯月「あっ…凛ちゃん…」


卯月「…///」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/18(日) 09:31:29.11 ID:lxzBL65v0


凛「…落ち着いた?」


卯月「は、はい…大丈夫、です…いや、ある意味大丈夫じゃないですけど///」


凛「?」ジジジッ


卯月「!り、凛ちゃん!頭!」


凛「…あぁ、わたしの番か…ごめんね、卯月」ジジジッ


卯月「そんな…凛ちゃん…」


凛「怖がらないで。きっと大丈夫だから。…あれ?外?」ジジジッ


凛「」ジジジッ


卯月「え?」


凛「」ジッ
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/18(日) 09:33:22.22 ID:lxzBL65v0


卯月「…」


『大丈夫、きっと大丈夫だから…』


卯月「大丈夫、大丈夫、きっと大丈夫…!」ジジジッ


卯月「…!」ジジジッ


卯月「…あれ?外?みんな…?」ジジジッ


凛「卯月!よかった、無事だったんだね!」


卯月「え、えっと、はい…」ジッ


未央「いやーびっくりしたよ。気づいたら外にいて、みんなさっきたいに送られてくるんだもん。いやー焦った焦った…」


藍子「茜ちゃん…ごめんね、さっき…。わたし取り乱しちゃって…茜ちゃんに酷いことを…」


茜「いいんですよ、藍子ちゃん!怖いのはみんな同じですから!気にしないでください!」


藍子「茜ちゃん…」グスッ


未央「うんうん、雨降って地固まる、ですな!」


凛「よかった、みんな無事みたいで」


卯月「はい、そうですね!」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/18(日) 09:36:12.43 ID:lxzBL65v0


みく「うーん、ところでここ、どこ?」


藍子「えっと…どこでしょう?」


茜「さっぱりですね!初めてくる場所です!」


凛「日本ではあるみたいだけど…携帯のナビは…ダメだ、相変わらず圏外…」


未央「うーん。なんかよくわからないけど…わたしたち、生きて外に出られた…ってことでいいんだよね?帰れるんだよね?」


藍子「帰れる…」


藍子「…や、やったぁー!!帰れるんだ!生きて帰れるんだ!やったやった、やったー!!」ピョンピョンッ


卯月「あはは…あ、あれ?安心したら、力が…」ヘナヘナ


凛「ほら卯月、しっかり。地べたに座ると汚いよ?」スッ


卯月「あ、ありがとうございます、凛ちゃん」ガシッ
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/18(日) 09:37:27.39 ID:lxzBL65v0


茜「よーし、今からみんなで帰りましょう!今何時かわかりませんが、早くしないと終電無くなっちゃいますよ!とにかくまずは最寄りの駅を探しましょう!」


凛「うん、そうだね。よかった…」


みく「最寄り駅どこだろう?みく、あっちを探してくるにゃ」


未央「りょーかい、わかったらまたここに集合しよう!それじゃあわたしたちも探そうか。っていうかしぶりん、その格好で帰るの…?」


凛「え?…あっ!わ、忘れてた…元の服あの部屋に置いてきたままだ…恥ずかしい///」


卯月「り、凛ちゃん、良ければわたしの上着貸しますよ!」ゴソゴソッ


凛「うぅ…ごめんね卯月、ありがとう…」


卯月「いえいえ、凛ちゃんのおかげでさっきも怖いのを乗り切れましたから!ほんのお礼です!」ニコッ


凛(天使…!)


未央「あ、そういえばわたしたちこの銃持ってきちゃったね。みくにゃんもあの銃持ってたままだし…結局しぶりんの着てるスーツやこの銃、黒い球に、あと…ウサミン星人?ってなんだったんだろ…」


茜「わかりません!」


藍子「でも、なんか気味悪かったよ…早く忘れたい…とにかく帰りたいよ…」


未央「そうだね、とにかく今は歩きますか!」


茜「はい!行きましょう、みなさん!」

25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/18(日) 09:41:38.51 ID:lxzBL65v0


-------


未央「うーん、特に何も見当たりませんなぁ。最悪、タクシーでも捕まえますか」


…ィン


凛「そうだね。一旦集合場所に戻る?こっちは全員いるのにみくだけ1人にしちゃったし…それに、もしかしたらみくが最寄り駅を見つけてくれてるかも」


…ィィン


卯月「あ、あのー…」


凛「ん?卯月、どうかした?」


卯月「いえ…なんか、さっきから変な音しませんか?」


…ィィィン


藍子「変な音?」


卯月「はい、なんていうか…ラジコンとか、ロボットとか…機械音って言うんでしょうか…?」


…ウィィィィィン
…ィィィン


未央「どれどれ…あれ?ほんとだ。なんかメカメカしい音が聞こえるね」


凛「よく気づいたね」


卯月「はい、さっきは気にならなかったんですが…なんか少しずつ大きくなっていると言うか近づいている気が…多分わたしたちの進行方向先ですね…複数音が聞こえます」


…ウィィィィィン
…ィィィン
…ィィィィン
…ウィウィン


凛「確かに。なんだろこの音…車じゃないし」


茜「あっちの方から聞こえてきますね!ちょっと見てきます!」ダッ


未央「あ、待ってよ茜ちん!わたしもわたしもー!」ダッ


藍子「未央ちゃん、茜ちゃん!急に走ると危ないですよー!」


凛「…行っちゃった。わたしたちも行こうか」


卯月「そうですね」

26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/18(日) 09:43:48.42 ID:xjbQslv8O
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