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【ミリマス×ビバップ】スパイク「ミリオンスターズの馬場このみ…?」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/12(月) 23:08:02.09 ID:SB4PK+WNo
莉緒「はぁ……もう、姉さんそろそろ帰らないとまずいって」
このみ「何言ってんのよ〜夜はこれからでしょこれから!
んもう一軒だけ!ね?」
莉緒「もう。もう一軒だけ。一時間で出るからね」
このみ「やたー。だって莉緒ちゃんと飲んでる時って楽しいんだもん」
莉緒「今日は私が介抱してあげるからとことん飲んで」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1497276481
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:08:38.28 ID:SB4PK+WNo
「……はぁはぁ、やっと見つけたぜ。馬場このみ……」
このみ「さーて、今日はどのお店にしちゃおうかなぁ〜。
あ、この前いったバーは? マスターまだやってるかしら?」
莉緒「どこでもいいけれど、このみ姉さんの好きな所に連れて行って」
このみ「きゃー!私を甲子園に連れてって?!」
莉緒「そこまでは言ってない……」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:09:04.75 ID:SB4PK+WNo
このみ「ん?あー!軍資金よ軍資金!」
莉緒「えっ?姉さん1万円なんて拾ったの!?」
このみ「いやーついてるわね、今日は!さあ、今日は朝までいくわよ!」
莉緒「姉さんさっきの約束覚えてる?」
このみ「私を甲子園に連れて行くってやつでしょう?いつか2人で甲子園ライブやりましょうね」
莉緒「ん……それは嬉しいけれど、今日の話……」
このみ「さー!行くわよー!」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:10:14.69 ID:SB4PK+WNo
…………
……
…
このみ「それでねーなんで私がそんな風に文句言われなくちゃいけないのよって」
莉緒「うんうん。姉さん今日はその話5回目だけど、
最後まで聞くよ……うん」
このみ「マスターおかわり!」
どんっ
スパイク「おっと、悪い。……」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:10:40.32 ID:SB4PK+WNo
このみ「……なに見てんのよ。なんか用ぉ?」
スパイク「マスター、日本は未成年の飲酒は法律で禁止されてるんじゃなかったのか?」
このみ「だぁれが未成年よコラぁ!
スパイク「……は!?」
このみ「こう見えても立派なアダルトセクシーレディなんですけど??」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:11:31.33 ID:SB4PK+WNo
スパイク「……セクシーねえ」
このみ「こらー!どこ観てるんだ!」
莉緒「すみません、ちょっと酔ってるみたいで」
このみ「うぇえ〜〜ん莉緒ちゃぁぁん」
莉緒「おーよしよし」
スパイク「やっぱガキじゃねえか……」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:11:58.50 ID:SB4PK+WNo
このみ「むきぃー!言わせておけば!
このセクシーアイドル馬場このみ姉さんに向かって!」
スパイク「アイドルぅ? モノ好きもいるもんだな」
このみ「いま、なんて言ったぁ!?ああん!表出なさい!表!」
莉緒「このみ姉さん抑えて抑えて」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:12:27.66 ID:SB4PK+WNo
カシャッ!!
このみ「きゃっ」
莉緒「まぶしっ」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:13:06.83 ID:SB4PK+WNo
「へ、へへ、撮ったぞ。アイドル、馬場このみ、百瀬莉緒の2人は
拾った一万円札を使って朝まで飲みに遊び歩く!」
このみ「誰よあなた。いきなり写真撮るなんて失礼じゃない!」
莉緒「姉さんこの人……悪徳よ」
このみ「悪徳……!?」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:13:42.66 ID:SB4PK+WNo
悪徳「これで今飛ぶ鳥を落とす勢いのあんた達2人を
最高に地の底まで落とす記事が書けるな」
スパイク「待ちな」ガタッ
悪徳「ああ? 誰だあんた」
スパイク「俺が誰かはあんたが気にする必要はねえよ。悪徳又一」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:14:09.37 ID:SB4PK+WNo
悪徳「何故、俺の名前を……!? お前なんかに用はねえんだ。どけ!」
スパイク「俺もあんたには用はねえんだ。
あるのは……あんたの首にかかった賞金だけだ」
ガッ!
ドカ……ッ!!
悪徳「がっ……ぐは……」
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:14:41.42 ID:SB4PK+WNo
莉緒「えぇッ!? い、一瞬でひっくり返しちゃった……!?」
このみ「何いまの……」
スパイク「チョロいもんだな。賞金150万、毎度あり」
ドタバタ……
ガチャ……!!
フェイ「あああああ!!」
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:15:13.21 ID:SB4PK+WNo
スパイク「よぉ、遅かったな」
フェイ「私が今この店まで追い込んだのよ!?分前よこしなさいよ!」
スパイク「ハァ!? 今回はどう見ても俺の手柄だろ」
フェイ「……くぅ、こんな小悪党チョロいと思ってたのにぃ」
スパイク「お互い様だろ。じゃあな」
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:15:45.00 ID:SB4PK+WNo
このみ「ちょっと、待った!!!」
スパイク「まだいたのか。何か用か」
このみ「あなた、私のボディーガードになりなさい!!」
スパイク「……はぁ!?」
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:16:37.73 ID:SB4PK+WNo
このみ「まあ、いいじゃない。とにかく話を聞いて」
スパイク「セクシーな大人に成長したらな」
このみ「もう!何よー!助けてくれたお礼に一杯奢るだけよ」
フェイ「ほんとに!?」
このみ「いや、そっちの男の人に……なんだけど」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:17:24.40 ID:SB4PK+WNo
…………
……
…
このみ「ここ最近、私のライブには必ずといっていいほど
窃盗だの傷害だのって事件が起きるのよ……」
フェイ「ふーん、あんたのファンって民度低いのね」
このみ「……ぐぬうぅ」
莉緒「そういう言い方しなくてもいいでしょ!?」
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:18:08.96 ID:SB4PK+WNo
フェイ「だってほんとのことでしょー?」
スパイク「……お前もう帰れ」
フェイ「何よ、ふんだ。勝手にすれば」ガタッ
ガチャ……バタンッ
スパイク「ったく」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:18:35.30 ID:SB4PK+WNo
このみ「まあフェイさんの言うとおりかもしれないわ」
莉緒「このみ姉さん……」
このみ「でも、それが今度、とうとう私に脅迫状が届くようになったの」
スパイク「警察は?」
莉緒「警察はもう頼りにならないの!」
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:19:19.34 ID:SB4PK+WNo
莉緒「ここまで来るのに何回も相談した……でもライブみたいな
場所で起こることで全ての証拠と確認が取れるわけじゃないから」
スパイク「この国の悪党はどいつもこいつも小物ばかりで
腹の足しになりゃしねえ」ガタッ
このみ「ちょっと、どこ行くの!?」
スパイク「帰る」
莉緒「そんな……!ちょっと同情もしてくれないの!?」
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:19:54.60 ID:SB4PK+WNo
スパイク「同情で食えたら世界はもっと優しいんだろうな。
悪いが他の賞金首を追うのに忙しい」
ザザーー……イク!
『ザザー……スパイク、スパイク聞こえるか!』
スパイク「なんだってんだこの時に……どうしたジェット」
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:20:30.01 ID:SB4PK+WNo
ジェット『スパイク、ああ良かった。今トーキョーだろ、確か。
そこの近くに新しい賞金首が追加されてんだ』
スパイク「ああ、そいつはちょうどいい。
今もうひと仕事したいと思ってたところだ」
ジェット『おお? なんだぁ? 今日は調子いいじゃねえか』
スパイク「いつものことさ。それで?」
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:20:58.06 ID:SB4PK+WNo
ジェット『今データを送るからちょっと確認して手頃だったら
そいつもついでに捕まえてきてくれねえか!?』
スパイク「……ったく」
莉緒「あああああ! これ、この名前! こいつだよ!」
スパイク「は?」
莉緒「こいつが姉さんに脅迫状送ってきた奴!」
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:22:02.91 ID:SB4PK+WNo
このみ「ほんとだ!?」
莉緒「きっと社長の仕業ね」
このみ「何も……賞金首にしなくても」
ジェット『お?なんだ。さっそく目処が付いたか?
そんじゃあついでにちゃちゃっと頼むぜ。ああ、エドが土産はひよこ饅頭がいいってよ』
このみ「ということは!?私のボディーガードを引き受ける理由が出来たってことね!?」
スパイク「どうしてそうなる」
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:22:30.44 ID:SB4PK+WNo
このみ「だってそうでしょう!? こいつは私を狙っている、
スパイクはこの人を追ってる」
このみ「つまり、私の傍にいれば、この人を簡単に逮捕できるって訳!」
莉緒「なるほど!さすがこのみ姉さん!」
スパイク「傍にいるってもいつ現れるか分かんのかよ」
このみ「それが分かるのよ!」
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:24:01.74 ID:SB4PK+WNo
このみ「なんて言ったって、脅迫状に書いてあるライブ、
それが明日の定期ライブなんだもの」
スパイク「なるほどね……そこに俺も潜り込めば」
このみ「そう!私もスパイクもwinーwinよ!
見た目はみるからにひ弱な感じの人だと思うから
さっきのあなたの技を使えばイチコロよ!」
スパイク「……よし、乗った」
このみ「そうこなくっちゃ!」
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:24:37.70 ID:SB4PK+WNo
…………
……
…
小鳥「このみさんから話は聞きました。
引き受けてくれてありがとうございます」
スパイク「別に……こっちの都合だ」
小鳥「さて、もうすぐ始まりますけど」
スパイク「すごい人だな。このライブ会場に、
みんなあのちんちくりんを見に来てるのか」
小鳥「ちんちくりんって……」
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:25:23.42 ID:SB4PK+WNo
このみ「聞こえてるわよ。誰がちんちくりんよ誰が!」
スパイク「げっ……ん?それ衣装か?」
このみ「そうよ。似合う?どう?」
スパイク「ああ、いいんじゃないのか?
似合ってるよ。馬子にも衣装って感じだ」
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:25:55.91 ID:SB4PK+WNo
このみ「もっと褒め方はないわけ? ま、今日の所は合格ってことにしましょうか」
スパイク「よし、最後に作戦を確認しておくぞ」
このみ「ええ」
スパイク「あんたはいつも通りにライブをしてくれ。
俺は怪しいやつがいないか、二階から監視する」
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:26:30.86 ID:SB4PK+WNo
このみ「同じく小鳥ちゃんも監視係ね」
小鳥「はい」
このみ「もし、ステージ上で見つけたら振りの中で指を差すポイントがいくつかあるから
そこで思い切って指を差す。これでOKね」
スパイク「ああ。大丈夫か?」
このみ「え、ええ……」
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:27:19.05 ID:SB4PK+WNo
このみ「ちょっと緊張してるのかも」
莉緒「このみ姉さん……無理しないで」
このみ「大丈夫。私のことだから。私が解決しないと」
スパイク「無理もない。自分が囮になるようなもんなんだ。
心配するな。何があっても守ってみせる」
このみ「……スパイク。うん、分かったわ。しっかりしなくちゃ」
スパイク「よし、そんじゃあ始めるとするか」
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