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青年「とんでもない奴隷を買ってしまった」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/11(日) 23:12:37.36 ID:8jNky5ct0
青年「今日からここがお前の家だ」
青年「まぁ、今まで酷い仕打ちをされたのはわかってる」
青年「だから…急にとは言わない。ゆっくり慣れてくれたらそれで構わないよ」
奴隷娘「……」ウツムキ
青年 (やっぱり、すぐには心を開いてくれない……よな)
青年「えっと…どこでも寛いでくれ。お前の好きにして良いんだからな」
奴隷娘「うるさい豚」
青年「ちょっと待て」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1497190357
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/11(日) 23:14:41.31 ID:8jNky5ct0
*
奴隷娘「?」キョトン
青年「なにキョトンとしてんだよ、さっき言った言葉もう一度言ってみろ」
奴隷娘「…こ……と、ば…?」
青年「おせーよ!今更言葉がわからないフリすんな!」
青年「流暢にオレの悪口を言ったこと忘れないからな」
奴隷娘「豚(とん)でもない奴隷……ふふ…」ボソ
青年「ボケたつもりはない」
青年「好きにして良いとは確かに言った」
奴隷娘「その結果が」
青年「コレだよ!うるせーわ」
青年「ちょっと来い!」グイッ
奴隷娘「ひゃっ……そうやって無理矢理犯して陵辱の限りをつくすのですね……」
奴隷娘「貴方もきっと他の人と同じ」
奴隷娘「優しくしておいて、懐いたところを蹴落とす」
奴隷娘「まさにド畜生です」
青年「お前本当に奴隷なのか…?」
奴隷娘「だと思いますよ」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/11(日) 23:16:21.55 ID:8jNky5ct0
青年「クソ…なんてこった」
青年「まぁいい。再度言うが、今日からオレが主人だからな」
青年「次、豚と言ったら…」
奴隷娘「言ったら?」
青年「そうだな…。お前を豚のように鳴かせてやる」
奴隷娘「ぶひ〜ぶひ〜」
青年「バカにしてるだろ?」
奴隷娘「はい」
青年「するなよ」
奴隷娘「はぁ…では、何とお呼びすれば?」
青年「ご主人様って言え」
奴隷娘「えぇ……」
青年「嫌がるなよ。お前は自分の立場がわかっていないようだな」
奴隷娘「わかっていますよ、旦那様」
青年「オレはまだ独身だ」
奴隷娘「ですよね」フフ
青年「ですよねってなんだよ、売り飛ばすぞ」
奴隷娘「そうしたければ、どうぞ」
青年「むぐぐ〜!」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/11(日) 23:19:27.56 ID:8jNky5ct0
*
> 表通り
青年「おいこら商人、何だあの不良品は!」
商人「おやおや旦那、また随分とお怒りで……」
青年「お前言ってたよな、従順で大人しい奴隷だと」
商人「えぇ」コクリ
青年「全くもって従順じゃない。それどころか主人を豚呼ばわりと来たもんだ」
商人「ほうほう……では、返品しますか?」
青年「しない。どうせお前の事だ、払った金は帰ってこないんだろうよ」
商人「よくご存知で」
商人「しかしながら旦那……アナタはあの奴隷が可哀想だと同情して買った」
商人「だと言うのに、従順じゃないから文句を言うのは筋違いでは?」
青年「そうだよ!ちっ。急にお前から連絡が来たと思ったら…」
青年「そういう訳だ。だから躾が必要だと思ってな」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/11(日) 23:21:02.19 ID:8jNky5ct0
青年「だがオレは躾の仕方なんぞ知らん」
商人「奴隷を買った事が無いから、ですね」
青年「そうそう。なんか良い案ない?」
商人「口調、忘れてますよ」
青年「っと……んん。躾をするに当たって、何か良さそうな案は無いだろうか?」
商人「ではまず、服を脱ぎます」
青年「待て」
商人「何です?」
青年「躾をする側が、何故服を脱がなきゃならんのだ」
商人「注文の多い旦那様だこと」
青年「お前に聞いたオレが馬鹿だったよ」
商人「なら……これなんてどうです?」スッ
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/11(日) 23:22:36.35 ID:8jNky5ct0
青年「『指南書〜奴隷の躾け方〜 M編』……何だ、これは?」
商人「文字通り、躾の仕方を書いてある書物です」
青年「こんなものどこで手に入れたんだよ…」
商人「ふふっ。まぁ、とある特殊な方からのルートでして」
青年「ほーん」
青年 (指南書、ねぇ……『M』?Mってなんだ…?サイズか?)
青年「この指南書、他にもあるのか?」
商人「ありますよ。こちらのM編、それと対を成すS編」
商人「あとは……こちらは禁断の書物なので、特殊な適性のあるお方にしかお売りしていません」
青年「特殊な適性…?ちなみにオレはどうなんだ?」
商人「ハハッ、旦那は昔からオールラウンダーですよ。もちろん売っても構いませんが」
青年「全てに適性があるオレ…完璧だな」
青年「そっちの禁断のなんちゃらは、後でまた買うとするかな」
商人「ふふ……では、こちらで?」
青年「あぁ。このM編を頼む」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/11(日) 23:24:29.15 ID:8jNky5ct0
*
> 自宅
青年「待たせたな」
奴隷娘「はあ……」
青年「ククッ…今からお前の泣き叫ぶ姿を想像すると笑いが抑えられん…!」
青年「そこに立て!」ビシ
奴隷娘「嫌です」
青年「嫌とか言うな。立って」
奴隷娘「仕方が無いですねぇ」ヤレヤレ
青年「ふん…そんな余裕ぶっていられるのも今のうちだ」
青年「えーと、なになに……」ペラ
青年「『まずは服を脱ぎます』、か」ヌギヌ…
青年「だからなんでオレなんだよ!」ズバンッ
奴隷娘「喉が乾いたのですが」
青年「おっと動くんじゃない」
奴隷娘「あ、わざわざすみませんね」テレ
青年「オレが飲み物を取っくるわけじゃねーよ!」
青年「はぁ〜。服を脱ぐ項目はスルーしよう…」
青年「次は……拘束具で自らを縛る…?」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/11(日) 23:25:45.02 ID:8jNky5ct0
青年「んん?オレを…?いやまて」
青年「縛ってもらってもOKと書いてあるな」
青年「拘束具なんて持ってないぞ…?」
奴隷娘「ここに」スッ
青年「おっとすまんな。それで手首を縛ってくれるか」
奴隷娘「……」ゴソゴソ
青年「よし……しまった」ハッ
奴隷娘 (ようやく気がつきましたか)
青年「これじゃあ本がめくれないぞ!」
奴隷娘「バカ?」
青年「馬鹿でも良い。ちょっと次のページにめくってくれ」
奴隷娘「はいはい……」ペラ
青年「えーと…『最後に、ご主人様に忠誠を誓えば貴方も立派な奴隷です』、か」
青年「ほら、誓え」
奴隷娘「誓いました。はい」
青年「……」
奴隷娘「……」
青年「なんなんだ、これは…?」ウーム
奴隷娘「とんでもなくバカですね」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/11(日) 23:28:15.12 ID:8jNky5ct0
青年「くそ、オレは騙されたのか」
奴隷娘「さぁ?」
青年「悪い、ちょっとこの拘束具を外してくれないか?」
奴隷娘「……」ジー
青年「おい。聞いてるのか?」
奴隷娘「い や ですっ」ニコ
青年「は?おいお前―――
奴隷娘「気安く話しかけないでくれます?」ゲシッ
青年「痛ぇ!」
奴隷娘「どうやって仕返しをしようかと思っていましたが……」
奴隷娘「まさか自分から…ぷっ…くく。これほどのおバカさんは初めて見ましたよ」
青年「てめぇ…覚えてろよ!」
奴隷娘「その負け犬の様なセリフも吐けないほど、遊んであげましょうか?」
青年「ハッ。お前ごときに屈するとでも?」
奴隷娘「フフっ…『余裕ぶっていられるのもいまのうち』、ですよ」クスクス
青年「くっ…!」
―――
――
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/11(日) 23:30:10.58 ID:8jNky5ct0
――
―
青年「あ"あ"あ"っ!いく…!い"っ……でしま…う!」ジタバタ
奴隷娘「もうイクんですか?だらしがないですねぇ」ギュゥ
青年「す、す…ま……ん!なんで、も欲しいもの…げほ。買ってやる、から」ジタバタ
奴隷娘「だーめっ。このままイッてスッキリしましょう?」
青年「ぐうぅぅ……」
奴隷娘「ほら…イっていいですよ。イッてくださいっ」
青年「うぅぅぅ………
青年 「ぬ…ぐぅ……ああぁぁぁ!!!」ガバッ
奴隷娘「ひゃっ…何するんですか!」
青年「何をするだァ!?死ぬわ!!もう少しで逝く所だったっつーの!」
奴隷娘「逝ってスッキリしましょうよ」
青年「スッキリしたら帰ってこれねーだろ!トイレ感覚で言うな」
青年「げほ……げほ。…こいつ、マジで殺す気で首締めやがって」
奴隷娘「それより、さっき言ったこと覚えてます?」
青年「はぁ?なんの事だかな」
奴隷娘「まだイキ足りないようですね」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/11(日) 23:31:26.37 ID:8jNky5ct0
青年「そうだよ、オレはまだ生き足りない。死ぬわけにはいかん」フッ
奴隷娘「死んだ方が楽だと思いますけどね」
青年「それ、オレの前で言うのは構わんが、他人の前では言うなよ」
青年「生きたくても生きていけない人間だって居るからな」
奴隷娘「死にたくても死ねない人だって居ますよ」
青年「……そうだな。ごめん」
奴隷娘「……」ゴソゴソ
青年「ふぅ。ようやく解放された」
奴隷娘「それで…私にお仕置きをするのですか?」
青年「とりあえずそれは保留にする」
青年「はー、疲れた。そろそろ夕飯にするぞ」
奴隷娘「…はい」
奴隷娘 (何なのでしょうか。このアホな人は……」
青年「心の声が漏れてるぞ」
―――
――
―
12 :
適当に酉付けておきます
◆mh3I2nO6RQ
[saga]:2017/06/11(日) 23:32:11.29 ID:8jNky5ct0
今日はここで終わります
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/11(日) 23:34:33.98 ID:me4gArlSo
C
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/12(月) 01:35:49.72 ID:mbAOKmhio
こんなクソ生意気な奴隷居たら足に焼きゴテ押し付けるぞ
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/13(火) 17:49:45.01 ID:vXMzuHV7o
たのしみ
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/13(火) 21:03:48.91 ID:+1y11vC7O
どうせ役に立たんのなら追い出せばよくね
働かざる者食うべからずで飯抜いてもいいし
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/13(火) 21:49:05.64 ID:pCSWc6940
*
奴隷娘「―――ということが、ここ一週間続きまして」
奴隷娘「その他にも、色んな食べ物を食べさせてきますし、毒味でもさせられているのでしょうか?」
商人「色んな食べ物……なるほどね」
商人「しかし、何故それをワタシに?」
奴隷娘「相談できる相手なんて商人さんくらいしか居ないですもん…」
商人「ワタシはお悩み相談所では無いんですがねぇ」
奴隷娘「あの人は私をどうしたいのでしょうか…?」
商人「ワタシに聞かれましても」
奴隷娘「そう、ですか…」
商人「む? その鍵は?」
奴隷娘「これですか?」スッ
奴隷娘「家のですよ。もちろんあの人の」
奴隷娘「外に行く時は鍵を持って行けって渡されました」
商人「ほぅ、それはそれは」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/13(火) 21:50:59.30 ID:pCSWc6940
奴隷娘「こんな大事な物、私が持っていて良いのでしょうかね」
奴隷娘「あ、ついでに甘い食べ物とかありませんか。あの人が好きみたいで……」
商人「お土産かい?それなら、今日入った新鮮な果物なんてどうかな」
奴隷娘「お…、お土産とか違いますし!自分で食べようと思っただけです!」
商人「ふふ…。そういえば、旦那の仕事について、何か聞きました?」
奴隷娘「いえ。特には」フルフル
商人「そう……。ワタシと旦那は同業者でしてね」
商人「まぁ正確には、ワタシが旦那の後を追ったのですけど」
商人「ワタシらはね、自分の財産に関わるものは、余程の事が無い限り信用のある人にしか渡さないのです」
商人「金が入った袋は絶対に自分で持ちますし、他のものも同様に」
商人「家の鍵も例外では無く、信用していなければ渡したりなんてしないのです」
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/13(火) 21:53:51.99 ID:pCSWc6940
奴隷娘「そうなんですか…?」
商人「えぇ。例えば、適当な使用人に鍵を渡して家を空け、いざ帰ると家の中の物がカラッポ…なんてこともありますからね」
奴隷娘「つまり、私も家の物を売り払えば良いんですかね」
商人「ハハッ。そんなことキミはしないでしょう」
商人「鍵を渡したのは、キミのコトを信用している。そして帰ってきて欲しいから…じゃないかな」
商人「良かったじゃないか。居場所ができて」
奴隷娘「私の居場所なんてありませんよ」
商人「そうかな。ワタシにはそう見えないけどね」
奴隷娘「…そろそろ戻ります。遅くなるとあの人うるさいですし」
商人「最後に一つイイかな」
奴隷娘「何でしょう…?」
商人「旦那はね、キミが望んでいるコトとは真逆のコトをしてくれる人ですよ」
奴隷娘「なっ…、何を言ってるのか…わかりませんね……」
商人「ふふ……旦那によろしくと伝えておいてください」
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/13(火) 21:55:58.43 ID:pCSWc6940
*
ガチャ
奴隷娘「戻りました」
青年「お帰り。買ってきたか?」
奴隷娘「はい、【S編】ですよね。それと美味しそうな果物もついでに」スッ
青年「っしゃ!今度こそいけるな」グッ
奴隷娘 (躾をする相手に買わせてくるのもどうかと思いますが……)
青年「あぁ、そうだ。服がさっき届いたから、明日からはそれを着てくれ」
奴隷娘「服……ですか。なぜ私に?」
青年「流石にずっとオレの服を着るわけにはいかんだろ」
奴隷娘「私、お金払えませんよ」
青年「何でお前が払うんだよ」
奴隷娘「それに服なんて―――
青年「そうやって素直じゃないから、オレが勝手に買ってきたんだよ」
奴隷娘「…一応、お礼を言っておきます」ペコ
青年「おう、有り難く着てくれ」
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/13(火) 21:58:44.65 ID:pCSWc6940
*
青年「おーい、ちょっと肩が凝ったからマッサージしてくれないか」
奴隷娘「わかりました。少し準備をしてきますね」スタスタ
青年「えっ、準備…?何の??」
奴隷娘「お待たせしました。始めましょうか」
青年「アホか。服を着ろ」
奴隷娘「おや?えっちなマッサージでは無いのですか」
青年「そんなの頼んでねーよ!」
奴隷娘「おかしいですねぇ。【M編】にはそう書いていたのに」
青年「読むなよ」
奴隷娘「ま…私の体では興奮なんてしませんよね」ゴソゴソ
青年「……お前は、その…。今までもそうやってしてきたのか?」
奴隷娘「三回ほど主人が変わりましたが、そういった事は一度もありませんでしたね」
奴隷娘「そういう事をする奴隷は他に居ましたし」
奴隷娘「私はストレス発散や気晴らし、暇潰し用の為の物ですよ」
青年「そうか…。服は体の傷が目立たない様に作ってもらってある」
青年「お前は割りと、何でもそつなくこなすから、家から出たくなければ出なくても良いんだぞ」
奴隷娘「お気遣いありがとうございます」
青年「き、気遣いとかじゃねーし!///」
奴隷娘「うわぁ……貴方の照れ顔は、なかなかの破壊力がありますねぇ」ドンビキ
青年「締め出すぞコラ」
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/13(火) 22:01:36.97 ID:pCSWc6940
*
青年「オレはそろそろ寝る。お前は?」
奴隷娘「私もご一緒に」
青年「わかった」
奴隷娘「それで、その…この服は?」
青年「寝る時に着る用だ」
奴隷娘「そんな、贅沢な……」
青年「寝る時はゆったりした服で寝ると、オレは決めてるんだよ」
奴隷娘「なら貴方だけ着れば良いじゃないですか」
青年「お前はこの家に住んでる。そして家主はオレだ」
奴隷娘「もぅ、わかりましたよ」モゾモゾ
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