魔女「死者に会いたい?」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/11(日) 21:55:03.16 ID:WhiCH+lDO
剣士「はい」

魔女「どうして?」

剣士「…大切な人に一目でいいから再会したい。その一心です」

魔女「ふーん」

剣士「あなたなら、それが出来ると伺って参りました」

魔女「」パチンッ

ゴォォォオオ

剣士「」ビクッ

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/11(日) 21:55:52.48 ID:WhiCH+lDO
剣士「(なんだこれは!?青白い炎が取り囲んで…!?)」キョロキョロ

ボォォッ

剣士「(……熱を感じない?これはいったい……)」

魔女「なるほどねぇ…」

剣士「ま、魔女様!この炎は…!?」

魔女「誰?」

剣士「は!?」

魔女「誰に会いたいの?」

剣士「そ、それは…いや、まずはこの炎の説明を!」

魔女「質問に答えて」

剣士「し、しかし炎が気になってそれどころでは!」

魔女「」ジッ

剣士「っ……恋人、です」


魔女「恋人?」

剣士「はい…」

魔女「……ふーん。どんな?」

剣士「どんな…とは?」

魔女「具体的に」

剣士「き、きれいな黒髪で…瞳はぱっちりと大きく…小柄であどけない可愛らしさが…」モゴモゴ

魔女「ふんふん、で?」

剣士「……?」

魔女「馴れ初めは?」

剣士「ずいぶん踏み込むんですね…」

魔女「まぁまぁ」

剣士「……」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/11(日) 21:56:33.36 ID:WhiCH+lDO
剣士「…彼女とは町のギルドで意気投合し、タッグを組んで王国の依頼をこなす仲でした」

剣士「彼女は魔法使い、俺は剣士、相性も良く、互いに背を任せられるほど息が合いました」

剣士「二人で数え切れない悪党や魔物を成敗し、名を馳せた俺と彼女はいつしか王国から表彰されるまでになったのです」

剣士「その頃には出会いから月日も流れ、互いを高め合える存在から思い合える存在へと深まっていました」

剣士「しかしそんな矢先、彼女は命を落としてしまったのです。悪しき魔物の手によって…」

魔女「へぇ」


剣士「お願いします!どうか!どうかもう一度だけ彼女に会わせてください!あなただけが頼りなのです!」

魔女「表彰されるくらいだから、あんたは国の英雄ね?」

剣士「……」

魔女「いいの?こんないかがわしい魔女を頼って?」

剣士「諸国を回り、ツテを頼りに手を尽くしましたが…他に方法が見当たらなかった」

魔女「……」

剣士「誉れも富もいらない!俺には彼女が全てだったんだ!」

魔女「そう」

剣士「報酬は問わない!俺に出来る事ならなんだってする!だから…彼女に会わせてくれ!?」

魔女「分ーかりました」パチンッ

ゴォォォオオ

剣士「えっ…」ゾクッ
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