【ミリマス】琴葉「優等生の癒やし」

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1 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 00:59:05.16 ID:klTMlZeQo

・ミリマスSS
・50程度で終わります

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2 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:00:45.50 ID:klTMlZeQo



「どわぁぁぁ〜〜〜!!」



ドタバタドタバタ!



琴葉「プロデューサーおかえりなさ……どうしたんですか!?
    ずぶ濡れじゃないですか!」

P「参った……いきなり雨が降ってくるもんだから」

琴葉「もう〜ほら、上着脱いでください」

P「おっととと……すまん」

琴葉「いえいえ」

3 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:02:18.75 ID:klTMlZeQo


琴葉「ちょっと待って下さいね。今タオル持ってきますんで」

P「すまんなぁ」

琴葉「あ、プロデューサー宛にいくつか書類来てましたよ」

P「ん?なんだろう」

琴葉「ちょ、ちょっと待ってください!」

P「なんだよ」

琴葉「まだ濡れてるんですから、ちょっとそこでじっとしててください」

4 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:03:52.27 ID:klTMlZeQo


P「だって琴葉が書類あるからって言うから。気になるだろ」

琴葉「でもちょっとだけの我慢です。いいですか?」

P「だめ?」

琴葉「だめです。あ、タオルあったあった。」

P「おー、ちょうだい」

琴葉「いいからじっとしててください。拭きますから」

P「自分のことくらい自分で出来るわ」

5 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:04:26.74 ID:klTMlZeQo


琴葉「嘘。プロデューサーは全然出来てないですよ」

P「ほんとに?」

琴葉「ほんとうです」

P「どの辺が」

琴葉「私がいないとすぐカップ麺食べるじゃないですか」

P「だめなの?」

琴葉「だめですよ」

6 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:07:09.31 ID:klTMlZeQo


琴葉「昨日も食べてましたね?」

P「……なんで?」

琴葉「ゴミ箱ちょっと観ました」

P「いやそれは怖いよ!」

琴葉「ふふ、冗談ですよ。まあさすがにゴミ箱明後日までは観ませんよ。
   でも今の反応は食べてたってことですよね?」

P「はかったな!?」

琴葉「分かりやすいだけです。もっと栄養のバランスとか考えてください」

7 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:07:44.83 ID:klTMlZeQo


P「いいか、琴葉? 世界で一番売れてるラーメンが一番うまいとするならば
  世界一美味いラーメンはカップ麺なんだから仕方ないだろ」

琴葉「栄養のバランスを考えてください。ほら、ちょっとしゃがんでください」

P「いいよ自分で拭くから」

琴葉「だーめーでーす」



わしゃわしゃわしゃ



P「ぐわぁぁ〜〜」

8 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:08:50.30 ID:klTMlZeQo


琴葉「うん、これでよし。さあ、入ってどうぞ」

P「お〜やっと事務所入るのに許可が降りたぜ。琴葉さあ」

琴葉「はい、なんですか?」

P「俺のことデカイ犬かなにかだと思ってる?」

琴葉「ぷっ、なんですか?急に。ふふ」

P「あー!やっぱり思ってるだろ〜。もうタオルの拭き方が完全に濡れた犬を
 拭いてあげるくらいの勢いだったもんね」

9 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:09:51.19 ID:klTMlZeQo


琴葉「思ってないですよ。自意識過剰です」

P「自意識過剰かぁ?」

琴葉「そうですよ」

P「じゃあそういうことにしとくか……」

琴葉「あ、ちょっと待って下さい。靴!」

P「ん?」

琴葉「靴も脱いでください。きっと靴下もびしょ濡れなんですよね?」

P「何故分かった」

琴葉「それだけ濡れてれば想像つきますよ」

10 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:10:18.40 ID:klTMlZeQo


P「急な雨には困ったものだ」

琴葉「革靴はここに乾かしときますからね。あとで新聞紙つめなきゃ」

P「新聞なんか誰か持ってたっけ?」

琴葉「社長なら持ってるんじゃないですか?」

P「あぁ〜そうかもな。あとで貰いに行こう」

琴葉「ああ、いいですいいです。私が聞いてきますから」

11 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:10:57.70 ID:klTMlZeQo


P「悪いなぁ琴葉。あとでお菓子買ってあげるからな」

琴葉「ふふ、別に入りませんよ」

P「じゃあ何か欲しいもの買ってあげるよ。いつか。あ、やっぱ多分。
  あの、俺が機嫌良い時に」

琴葉「言ってから次々と予防線貼らないでください。
    私、色々欲しいものはありますけど、今はいいです」

12 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:11:49.28 ID:klTMlZeQo


P「そうなの?色々って?」

琴葉「ふふふ、秘密です」

P「なんだよー、教えろよー」

琴葉「だめです。ん〜、じゃあヒントだけですよ」

P「やったぜ!さすが琴葉!」

13 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:15:53.88 ID:klTMlZeQo


琴葉「ヒントは”今”です」

P「今……? あー分かった」

琴葉「はい、プロデューサーさん、答えをどうぞ」

P「このアイドルをやっている”今”だな」

琴葉「ん〜〜、まあ、そうですねえ。
   正解ということにしておきましょうか」

14 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:16:58.87 ID:klTMlZeQo


P「へへ、やったぜ。優勝者への商品は?」

琴葉「え? えーっと、それじゃあ……そうですね、コンビニのお菓子です!」

P「おお〜〜〜!田中さんさすがですね〜」

琴葉「ふふ、もっと褒めてもいいんですよ?」

P「よっ!田中の中の田中!オンリーワン!ナンバーワン!」

琴葉「下手!褒め方が下手ですよ、一体何年アイドルのプロデューサーやってるんですか」

P「すみません」

15 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:19:46.75 ID:klTMlZeQo


…………
……




琴葉「社長に新聞もらってきたんで、入れておきましたよ」

P「おお!ありがと、なんかごめんね」

琴葉「いえいえ、なんでそんな謝るんですか。
   好きでやってるんですから別に大したことじゃないですよ」

P「そうなのか。なんか靴くさかったらやだなって思って」

16 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:20:21.57 ID:klTMlZeQo


琴葉「えっ? 別にそんなことなかったですよ?」

P「ひぃ、怖いっ心配だ。ファブリーズであとでびしょ濡れにしちゃお」

琴葉「もうっせっかく新聞紙もらってきたのに」

P「はは、うそうそ」

琴葉「ところでプロデューサー宛に来てたお手紙なんでした?」

P「ああ、読まずに食べた」

17 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:21:50.30 ID:klTMlZeQo


琴葉「いやいや、黒ヤギさんじゃないんですから……読んでから食べてください」

P「食べるのは止めないのかよ。聞いて驚け琴葉!」

琴葉「は、はい!」

P「あの封筒に入っていたのは……いや、あのクラフトの封筒に入っていたのは」

琴葉「はい」

P「いやいや、あのクラフトの窓付きの封筒に、
  いやクラフトの窓付きの定形外で郵送されてきたあの封筒には」

琴葉「はい」

P「まあ特にこれといったことは入ってなかったな」

琴葉「ずこー! ああ、これすごい恥ずかしいじゃないですか!
    私なんでやったんだろう……」
18 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:22:16.75 ID:klTMlZeQo


P「さすが琴葉、1週間くらい前に教えた引き伸ばしてきた時の対応が完璧だ」

琴葉「予想以上に恥ずかしかったです。ちょっと凹みます」

P「何でだ!可愛かったぞ!一生懸命ノリツッコミする琴葉!」

琴葉「もう〜、お世辞は別にいいですっ」

19 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:23:04.04 ID:klTMlZeQo


P「いやほんとだって。琴葉何してても可愛いからな」

琴葉「何しててもは嘘ですよ。絶対」

P「この前も自分で淹れてドヤ顔で飲んだ紅茶が予想以上に熱くて
  飲んだ瞬間に舌をぺろっと出しながらちっちゃい声で『あちゅ』って言ったの
  あれ最高に可愛かったぞ」

琴葉「うぅぅぅ、あんまり記憶にないけど、そんなこと最近あった気がする……」

20 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:23:58.81 ID:klTMlZeQo


P「あれ映像に残してそこだけカットしたツイート流したら10万RTはいけるぞ」

琴葉「あー、あれです。最近、奈緒ちゃんから貰ったカモミールのハーブティがあったから
   それ結構楽しみにして淹れてみたんですよ」

P「舌やけどしてないか?」

琴葉「それは大丈夫です」

P「ちょっと、見せてみ?べーって舌だして」

琴葉「べぇ」

P「あらやだ可愛い」カシャ

21 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:24:53.05 ID:klTMlZeQo


琴葉「きゃーー!なんで撮ったんですか!?」

P「可愛いもんだから撮っちゃったよ……ああ、可愛い」

琴葉「だ、だめです。消してください!」ぽかぽかぽか

P「はっはっは、ぽかぽか叩くんじゃないよ。怒ってる琴葉も可愛いぞ〜」カシャ

琴葉「あー!また! またですか!?」

P「俺がまだスマホ持ってる時点でちょっと分かってたくせに」

22 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:25:58.31 ID:klTMlZeQo


琴葉「くぅ……それでも、最初のはだめです。消してください」

P「はい、それじゃあ、次、ギャルのポーズね。はい、ギャルのポ〜〜ズ」



琴葉「えへ」


カシャ


P「ノリノリじゃねえかよおおお〜〜〜三回保存した!」

琴葉「もうっ!もう〜〜!」

23 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:26:31.71 ID:klTMlZeQo


P「あー間違えて最初のツイッターあげちゃった」

琴葉「ちょっとぉぉーー!消すって約束したじゃないですか!」

P「したっけ!?そんな約束!?」

琴葉「しました」

24 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:27:00.70 ID:klTMlZeQo


P「ほんとに?いつそんな判決がくだされたんだ」

琴葉「田中裁判でもう判決は出てるんです。”削除”って」

P「……田中裁判とは」

琴葉「そこは別にどうでもいいんです」

P「よくないよ。それ、だってそれが分からないと二枚目のぷりぷり怒ってる琴葉も
  ツイッターにあげちゃうよ」

25 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:27:45.98 ID:klTMlZeQo


琴葉「脅しですか?担当アイドルを脅しですか?」

P「え、やばい、まさか担当アイドルを脅すと……?」

琴葉「田中裁判です」

P「でたぁぁーー!田中裁判!今日始まって二回目の田中裁判ですよ。常連ですよ、もう」

琴葉「有罪です」

26 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:28:13.53 ID:klTMlZeQo


P「あっという間に罪を背負いました。ハックショーン。
 あー今のくしゃみで二枚目もツイッターにあげちゃった」

琴葉「こらーー!だめですって言ったでしょう!?」

P「くしゃみのせいで」

琴葉「棒読みでしたよ、くしゃみ」

27 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:28:58.11 ID:klTMlZeQo


P「通知鳴り止まねえ」

琴葉「それは……田中裁判の結果で”通知鳴り止まない刑”です」

P「いつの間に刑罰も執行されてたんだ。怖いなぁ田中裁判」

琴葉「ふふ、怖いでしょう?田中さんは怒ったら怖いんですよ?」

P「まじかー三枚目もツゥィィート!」

28 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:30:14.62 ID:klTMlZeQo


琴葉「あー!だめって言ったのに〜。また有罪です」

P「可愛かったから。ごめんよ」

琴葉「可愛くないです。プロデューサーそればっかり。
   私にそれ言えば許してもらえると思ったら大間違いですよ」

P「じゃあ俺がツイートしたのはなんだって言うんだよ。何のせいなんだよ」

琴葉「私が可愛いせいと言わせたいんですか?」

P「そうだよ!」
29 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:31:12.06 ID:klTMlZeQo


琴葉「でも残念。プロデューサーの自責です。罪を背負ってください」

P「俺のせいかー。なんだよなんだよー世間は俺に冷てえなぁ」

琴葉「プロデューサーの味方は私だけですからね。世界中で」

P「少なっっ!嬉しいけども!何十億といる人類の中で琴葉1人だけなの!?」

30 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:33:18.50 ID:klTMlZeQo


琴葉「じゃあ私×3人です」

P「いやあと2人の琴葉って何!?」

琴葉「悪の琴葉と善の琴葉です」

P「あ、ちょっと悪の琴葉と話したいかも」

琴葉「すみません。彼女は留守です」

P「おいおい、どこ行ったってんだよ」

31 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:34:12.60 ID:klTMlZeQo


琴葉「プロデューサーの心を奪いに行きました。な、なーんて……」

P「可愛い。可愛いしか感情がわかない。あと1人は?」

琴葉「レッスンにいきました」

P「おー、今日はレッスン入れてないのにエライ」

琴葉「でもまだ雨降ってますよね」

32 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:35:09.44 ID:klTMlZeQo


P「もうじゃんじゃん降ってるよ。俺の心のように空が泣いてるよ」

琴葉「プロデューサー泣いてる所みたことないですよ」

P「そりゃあ男ってのは心で泣くものだからね」

琴葉「そうなんですか。じゃ、じゃあ」

P「ん?」

33 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:35:45.71 ID:klTMlZeQo


琴葉「わ、私の前では泣いてみるっていうのは……どうですか?」

P「……」

琴葉「あ、いえ、別に嫌ならいいんです。忘れてください。やだ私何言ってるんだろ」

P「つまり琴葉の胸を借りて泣いてもいいという……こと?」

琴葉「えぇっ!? えーと……」

34 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:36:49.02 ID:klTMlZeQo


P「こういう時は田中裁判だな。どっちなんだい?」

琴葉「わ、私の胸で泣くってえっと、どういう状態でしょうか」

P「えっ!? あー、えーと、琴葉が……こう、頭撫でてくれたりする……感じ?」

琴葉「ええっ!? そ、そんなこと」

P「いや、嫌ならいいんだけど」

35 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:37:58.17 ID:klTMlZeQo

琴葉「わ、分かりました。田中裁判の結果で、”頭を撫でる感じの刑”です」

P「お、おお〜〜」

琴葉「そ、それじゃあどうぞ」

P「えーと、お邪魔します?」

琴葉「いらっしゃいませ」

P「ぷっ、なんだそりゃ」

琴葉「いいから早くしてください。はい、頭だして。
    まだちょっと濡れてますね」
36 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:39:26.50 ID:klTMlZeQo



P「え?」



琴葉「ぎゅぅ〜〜〜」



P「ほ、ぇ、はぁあ、……おぉ?」

P「あれっ? ああ、ああ〜〜」

37 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:40:14.86 ID:klTMlZeQo



琴葉「よしよし……。プロデューサーはいい子、いい子」



琴葉「いつも頑張ってますもんね。たまには、なでなでもしてあげますね」


38 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:40:48.31 ID:klTMlZeQo



琴葉「なでなで……いい子いい子」


琴葉「プロデューサー、いつもお疲れ様です。よしよし」



P「こ、琴葉……」

琴葉「はい? ふふ、もう元気でましたか?」
39 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:41:31.65 ID:klTMlZeQo


P「いや、あの、琴葉……嬉しいんだけど、俺ただ頭撫でられるだけかと思ってて」

琴葉「えっっっ!!??」

P「ま、まさかそんな頭抱きしめられて、撫でてくれるなんて思ってなかったから……」

琴葉「ええええ〜〜〜〜!!」

40 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:43:11.00 ID:klTMlZeQo


P「……いや、ほんと、ありがとう。うん。
 なんかこんな人って人に優しくできるんだなって」

琴葉「や、やめ、あ〜〜〜〜恥ずかしい〜〜〜〜!
    いや、私のなかで頭撫でるってああいうことかと思ったんですよ」

P「いやそれは、ほんと伝わった!
 予想以上だった。ありがとう……」

琴葉「あぁぁ……どういたしまして」

P「顔隠しても耳真っ赤なの見えてるぞ」

琴葉「んん〜〜〜!もう!」

41 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:43:38.11 ID:klTMlZeQo


琴葉「……」

P「……」

琴葉「……」

P「……」

琴葉「……なにか言ってください」

42 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:46:25.59 ID:klTMlZeQo


P「え……えっと……ンジャメナ」

琴葉「どうして「ん」から始まる言葉を言ったんですか」

P「わかんない」

琴葉「も、もう一回してみますか?」

P「……まじ?いいの?」

43 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:47:02.06 ID:klTMlZeQo


琴葉「いえ、嫌なら別に……」

P「……グラッツェ」

琴葉「何故イタリア語」

P「分からない。今、テンションが高い。すごく」

琴葉「分かりました。すぅ〜、はぁ〜。よし。どうぞっ」

P「お邪魔します」

44 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:47:38.08 ID:klTMlZeQo


琴葉「……ぎゅ、ぎゅぅ〜〜〜」

P「琴葉、あったかいね」

琴葉「な、……もう恥ずかしいこと言わないでください」

P「ああ、癒される。週に一回はこうしてたい」

45 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:48:07.14 ID:klTMlZeQo


琴葉「そんなにですか?」

P「……ほんとは毎日したい」

琴葉「ふふ、よく言えましたぁ。ご褒美のなでなで、ですよ」

46 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:51:58.99 ID:klTMlZeQo


琴葉「よしよし、プロデューサーはいつもえらいですね」


琴葉「いつも頑張ってくれてありがとうございます」


琴葉「いつも頼りにしていますよ」


琴葉「ツラい時はいつでも私のところにきて
    甘えてもいいんですよ。大丈夫ですから」


琴葉「よしよし、明日からもまた一緒に頑張りましょうね」

47 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:52:26.67 ID:klTMlZeQo


P「おお〜。いやあ、ありがとう」

琴葉「これで雨の中でもがんばれますね」

P「無茶を言いよる。お主は無茶を言う」

琴葉「ふふ、冗談ですよ。本当にして、風邪ひいたら大変です」

48 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:52:59.17 ID:klTMlZeQo


P「風邪ひいたら看病してくれるの?」

琴葉「どうして私が?」

P「そりゃそうだ。琴葉が俺にそんなことする理由がないもんな」

琴葉「嘘です。してあげますよ。
   でも確かに、何か理由が欲しいです」

49 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:53:46.15 ID:klTMlZeQo


P「……。俺が琴葉にして欲しいから、じゃだめ?」

琴葉「だめじゃないですよ。嬉しいです。いつでもしにいきます。
   蚊に刺されただけでも看病しにいきます」

P「それくらいでは来なくても大丈夫だよ!?」

琴葉「ふふ、そうですか?」

P「そうそう。琴葉、色々大事な時期だからね。
  自分のこともちゃんと大切に考えてあげてな」

50 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:57:32.45 ID:klTMlZeQo


琴葉「そうですね……分かりました。あ!じゃあ」

P「ん?」

琴葉「私も今日もう少しだけ自主レッスンしていきたいんですけど、
   よかったら少し付き合ってくれませんか?」

P「そうなの?じゃあ一緒についていかないと鍵開けらんないからね」

琴葉「じゃあ一緒に来てください」

51 : ◆BAS9sRqc3g [sage saga]:2017/06/11(日) 01:58:11.99 ID:klTMlZeQo


P「そうだな。琴葉はなぁ〜がんばり屋さんだからなぁ〜すーぐがんばりすぎちゃうからな」

琴葉「そんなことないですよ」

P「俺が見張ってないとな。よし、行くぞ。ちょっと先降りてて」

琴葉「はーい。あ、もう雨もあがったみたいですよ」

P「俺は事務所用のサンダルに履き替えてからいくよ」

琴葉「先降りてますねー早く来てくださいよー」

P「分かった分かった」

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