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【ミリマス】P「美奈子が料理を作れなくなった」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/08(木) 23:09:09.30 ID:PUaJuldlo
初投稿です
※地の文多め
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1496930948
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/08(木) 23:09:42.86 ID:PUaJuldlo
―プロデューサー、享年〇〇―
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/08(木) 23:10:32.67 ID:PUaJuldlo
「うそ…ですよね…?」
理解したくない現実が私を襲う。
私が今いるのはプロデューサーさんの家で、いつもなら嬉しいはずなのにちっともそんな気分じゃない。
喪服姿で立ち尽くす私の目の前にあるプロデューサーさんの遺影はなにも語りかけてくれない。私は見下ろすようにプロデューサーさんの入った棺を覗いた。
棺の中で眠るプロデューサーさんの顔はとても綺麗で、死んでいるとは思えないほど整ってた。
「まだ若かったのにねえ」
「お仕事が大変だったんじゃない?1人で沢山のアイドルの世話してたって話だし」
私の後ろからは葬式に参加している他の人たちの話し声が聞こえてきた。
業界人で、それなりの人脈も持っていたのでかなりの数の人が葬式に参加していた。
そうだ、あんなに元気だったのに。
「いや、それが過労死とかじゃないんだってさ」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/08(木) 23:11:03.18 ID:PUaJuldlo
「え?」
じゃあなんで……。
「なんでもさ―」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/08(木) 23:11:40.58 ID:PUaJuldlo
「食べ過ぎだってさ」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/08(木) 23:12:30.91 ID:PUaJuldlo
「食べ過ぎ?」
「うん。なんだったかな、非アルコー性―まあそこはいいや、とりあえずギャル〇根かってくらいの量をほぼ毎日食べてたとか」
「毎日!?そりゃあ死んでもおかしくないぞ」
後ろの会話を聞いている私の心臓はバクバクと周りに聞こえそうなくらい脈打っている。
食べ過ぎ―。
私のせいだ。
そう思ってしまうと体の震えが止まらなくなる。
胸の鼓動はどんどん速くなって顔から血の気が引いていくのがわかる。
きっと私は今誰が見てもアイドル失格な顔をしていると思う。
「私が…プロデューサーさんを…?」
もう1度プロデューサーさんが眠る棺を覗く。
さっきと変わらない姿でプロデューサーさんは寝ていて、死という現実を改めて突きつけられる。
私が、私が作った料理を、私が食べさせていたせいでプロデューサーさんは―。
「ごめ…んなさい…」
今更誰に謝ってるんだろう。
物言わぬ棺の前で私は謝罪の言葉を重ねていた。
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/08(木) 23:13:01.40 ID:PUaJuldlo
『お前のせいだ』
「え…?」
気がつくとあたりは黒一色に染まっていて私とプロデューサーさんの入った棺以外はなにもなかもが無くなっていた。
『お前のせいだ…』
たくさんの声が私の頭の中に直接響くように聞こえる。
少しづつ聞こえる声が大きくなってくる。
まるで後ろから―。
「……!」
振り返るとそこには私と同じ喪服姿のみんなが―765プロのみんなが立っていた。
『お前のせいだ』
「いや…」
『お前のせいだ』
「許して…」
『お前のせいだ』
堪らず私はみんなの前にへたり込んでしまう。
『お前のせいだ』
『お前のせいだ』
『お前のせいだ』
耳を塞いでもみんなの声が聞こえる。
私に罪を刻みつけるようにその声は止まらない。
『お前のせいだ』
「やめて…」
『お前のせいだ』
「おねがい…」
みんなの責め立てる声に耐えきれず私は意識を手放しそうになる。薄れる意識の中でも声は頭に響く。
『お前のせいだ』
『お前のせいだ』
『お前のせいだ』
『お前の―』
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/08(木) 23:13:35.12 ID:PUaJuldlo
―ピピピピピピピピ!!!
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/08(木) 23:14:34.53 ID:PUaJuldlo
「…………」
目覚まし時計のアラームがけたたましく鳴り響く。
けれど私にはスイッチを切るだけの気力もありません。
その日の私―佐竹美奈子の朝は控えめに言っても最悪なものでした。
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