[ダンガンロンパv3] 夢野「キーボを階段から突き落としてしまったわい…」

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1 : ◆14iW9oDzjQ [saga]:2017/06/08(木) 21:49:41.11 ID:kmUnL3Qa0
ダンガンロンパv3ネタバレがあるので気をつけてください。
キャラ崩壊が多少あります。
時間軸は第三章あたり。
作者はキーボが嫌いと言うわけではない。
作者の気がつかない矛盾があったらごめんなさい。
あなたの押しキャラが殺害されてしまう可能性があるのでそこはご理解ください。
夢野は神様を信じなかった設定です。

日曜日までには仕上げたい。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1496926180
2 : ◆14iW9oDzjQ [saga]:2017/06/08(木) 21:52:11.32 ID:kmUnL3Qa0
ウチの名は夢野 秘密子。超高校級の魔法使いなのだが……世間では超高校級のマジシャンで通っておる。

夢野「やれやれ……もう神様なんてこりごりだわい……二回も事件が起こるとは………」

夢野「もう、何も起こらないのを祈るしかないのう……って神を信じないって決めたばかりなのに何を言っておるんじゃ……」

夢野「おや…………あれはキーボではないか。あんな階段の所でなにやっておるんじゃ?あんなところにいたら邪魔ではないか。全く、ロボットのくせに…」

夢野「……そうじゃ!キーボの奴をびっくりさせてやろう。キーボの奴とは初めて会ったときからだいぶ仲が良くなっているし、謝れば許してくれるしのう……」

ウチはゆっくりとキーボに近づいた…そして…

夢野「おい!キーボ!そこにいると邪魔じゃぞ!」

と言いながらキーボの背中を押した。

キーボ「うわぁ!」

そう言いながらキーボはバランスを崩し、階段から倒れてしまったのじゃ!
階段から落ちていくキーボは何回も階段に叩きつけられた。

バキッ!

階段の一番下まで行ったとき、キーボは二つに分かれた。

夢野「キーボ……?」

ウチは急いでキーボに近づいた。

夢野「生きておるか?」

キーボの目の前に手をかざしてみたがキーボは何も反応しなかった。
あたりまえじゃ、真っ二つじゃし。逆に生きていたら怖いわい。

夢野「なんてことじゃ!キーボを階段から突き落として壊してしまったわい…」
3 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2017/06/08(木) 21:54:19.35 ID:kmUnL3Qa0
夢野「どうするべきなんじゃ?過失とはいえ、学園の生徒扱いされているキーボを殺ロボしたとなると赤松や東条みたいにオシオキ…」

夢野「だ、誰かに相談しよう。このことを他言しなそうな奴に…」

………………

…………

……

アンジー『秘密子ー』

夢野「アンジーはダメじゃ。あやつは星殺害の裁判でウチが怪しいと真っ先に言いおったからな」

茶柱『夢野さん!』

夢野「転子もダメじゃ。あいつは口は割らぬかもしれんが…」

茶柱『黙っている代わりのお礼が欲しいんですが……ぐへへ……』

夢野「あいつにはそっちのケがあるからのう。逆にウチが危なくなる…やさしそうな奴でいないかのう…」

王馬、入間、春川、真宮寺「夢野(さん)!」

夢野「除外」

ゴン太『夢野さん!』

夢野「う〜ん、ゴン太は黙っているかも知れぬがだまされやすいしのう。うっかり皆にしゃべりそうじゃ」

百田『夢野!』

夢野「キーボのことについて怒られそうじゃ。説教はメンドイ……」

最原『夢野さん!』

夢野「となると信頼度、頭の良さ、それとやさしさの観点から最原に決まりじゃ」

夢野「誰か忘れている気もするが早速相談しにいくかのう」

夢野「おっと、その間にキーボはウチの研究室に隠しておこうかの」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/08(木) 21:54:56.90 ID:mXHtV7Ca0
この人のシリーズ本当すこ
5 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2017/06/08(木) 21:56:50.21 ID:kmUnL3Qa0
夢野「ん?どうやら最原は食堂にいるようじゃ」

食堂

百田「終一!お前はエロ本はどこに隠していたんだ?」

最原「いきなりだね。百田君……」

百田「いやー男だけで話す事と言ったらこれしかないからな!で?どうなんだ?」

最原「うーん、僕はエロ本じゃなくてAVとかを本とかに挟んだよ。後、帽子に入れて常日頃から持ち歩いたり…」

百田「へぇ、そうなんだな。なかなか策士だな」

最原「それで帽子に触れる人がいたらキレるキャラでいればバレない!」

最原「まあ、みんなやっていると思うけど………」

百田「まあ、俺は漢らしく堂々とプレステ2に入れっぱなしにしといたぜ!」

最原「へぇ………」

……………

………



夢野「あいつらは食堂でなんちゅう話をしておるんじゃ………ん?」

夢野「隠すといえば………そうか!」

夢野(確か校則では『「死体発見アナウンス」は3人以上の生徒が死体を発見すると流れます。』)

夢野(誰にも見つけられんようにすればよいではないか!)

夢野(あとはその方法じゃが………………プレステ?)

プレステ

プレス

鉄を潰す

キーボの遺体バラバラ

夢野(そうじゃ!キーボの遺体を隠しやすいようにバラバラにしようかの)
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/08(木) 21:58:24.91 ID:JqGMdWkIo
もうこの時点で笑う
7 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2017/06/08(木) 21:59:02.87 ID:kmUnL3Qa0
超高校級のマジシャンの研究教室

夢野「よし!キーボをこの外から見ると鏡のせいで…じゃなくて魔法で空っぽに見える箱に入れておくかの!」

夢野「突っかかってはいらんわい…仕方ないのう。やっぱりバラバラにする必要があったのか。なら小さくバラバラにするかの」

夢野「この肉系極大魔法・人体切断用の大型カッターでな!」

ガリガリガリガリガリガリ

夢野「おお!まるで冷凍マグロの解体ショーのようじゃ!」

夢野「これを何回も切断していけば………」

夢野「よし!キーボの遺体を粉々にできたぞ!」

夢野「あとはこのキーボ粉をバケツにいれて………それを箱に入れれば………完成じゃ!」

夢野「これで誰にもキーボのことはバレんわい」

夢野「さて…今日はもう個室でゆっくりするかの………色々あって疲れたわい」
8 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2017/06/08(木) 22:00:54.97 ID:kmUnL3Qa0
次の日

最原(最近何もなさ過ぎて暇すぎる…)

最原(アンジーさんが何かアクションをするかと思えばしないし…)

最原(逆にそろそろ何か起こらないか不安になるな…みんな春川さんを警戒しているし…)

最原(…いやそんなことに負けちゃダメだ!みんなでここから出るようにがんばろう!)

最原「とりあえず、春川さんのことは百田君にまかせて、色々学園について調べるか」

そう決めた僕は食堂へと向かった。


食堂

最原「あれ?今日の朝ごはんは豪華だね?誰が作ったの?」

机の上にはなぜかお寿司があった。

白銀「いやー、なんだかマグロのお寿司が食べたい気分になってね。ちょっと、作ってみたんだ」

茶柱「白銀さん!これおいしいですよ。最高です!」

アンジー「おいしいねー神ってるよー」

真宮寺「そうだね。なかなかおいしいよ。白銀さんはこんなことも出来るんだネ」

真宮寺「人間…いや…すしっていいよね」

そう言いながら彼は両手を広げた。
すしざんまい出来て彼も満足そうだ。

王馬「出ました!真宮寺ちゃんの十八番、すしざんまい!」

百田「ははは!」
9 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2017/06/08(木) 22:03:39.94 ID:kmUnL3Qa0
最原「みんなおいしそうに食べているね」

白銀「いやいや、私もまだまだだよ。東条さんにも劣るだろうし」

ゴン太「そんなことないよ!すっごくおいしいよ!」

白銀「ありがとう、ゴン太くん」

百田「これホントうまいぜ!朝からお寿司ってのも悪くねーな!」

みんなが白銀さんのお寿司を褒めている中、お寿司に手をつけない人がいた。

王馬「あれれー?夢野ちゃんはお寿司たべないの?」

夢野「いや…ちょっとな。ちょっと気分じゃなくての…」

王馬「そうか、わかったよ。夢野ちゃんはにんしn…」

茶柱「ちょっと男死!そんなわけないじゃないですか!全く、これだから思春期の男死は!」

茶柱「それより、夢野さん!どうかしたんですか?体調でも悪いんですか?」

夢野「いや…大丈夫じゃ。ちょっと寿司が苦手だっただけじゃ」

白銀「なーんだ。そうだったの!私の料理がおいしくなさそうだからだと思っちゃった!」

茶柱「好き嫌いは誰にもありますしね!代わりに転子がおにぎりでも作ってきます!」

白銀「それにしても、夢野さんがお寿司が苦手だったなんて知らなかったなー」

白銀「もしかして嫌いなネタがあるの?マグロとか?何かに見覚えあるとか?」

夢野「…いや、お寿司は全部苦手じゃ」

白銀「そうなの…今度から先に言ってくれれば違うのを作るからね!」
10 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2017/06/08(木) 22:06:17.21 ID:kmUnL3Qa0
モノクマ「はーい、みんなおはよー」ヒョコ

最原「モノクマ!」

百田「でたなモノクマ!一体俺たちになんのようだ?」

白銀「私たちに何をしたって無駄だよ!私たちはお前なんかに負けないんだから!」

モノクマ「もーそんな邪険にしないでよう!今日はとってもわくわくな企画を考えたんだからさ」

最原「ワクワクな企画?」

春川「どうせくだらない事でしょ」

真宮寺「というかろくな事が起こらないよね」

白銀「そうだよ!皆が一致団結しようとしたところでモノクマがちょっかい出すんだから!みんなの邪魔はやめて!」

モノクマ「うぷぷ。いやいや、この企画は前にもやったことがあるからくだらない事じゃないと思うよ」

王馬「前にやったことあることなんだね。なんのことかな?」

入間「どーでもいいから早く言ってくれよ!」

モノクマ「はいはい。ズバリ!君たちにはここにいるメンバーで『夢野さんのマジカルショー』をやって欲しいんだ!」

夢野「んあーーーー!?」

王馬「うわー本当におんなじことをまたやるなんて最高につまんないね!」

真宮寺「心配して損をしたヨ」

茶柱「って、なんでまた夢野さんのマジカルショーをやらないといけないんですか?」

モノクマ「あれ?茶柱さん夢野さんのマジカルショー見たくないの?」

茶柱「そりゃ見たいですけど、前のマジカルショーであんなことがあったのにまたやらせるなんてありえません!」

王馬「にしし…まただれか死んじゃったりしてね!」

茶柱「縁起でもないこと言わないでください!」

百田「茶柱の言う通りだ!俺たちはお前の言う通りにはならねーぞ!」

白銀「そうだよ!それに夢野さんがかわいそうなことは絶対にさせない!」

白銀「私たちは皆で協力して、ここを脱出するんだから!」

最原(なんだか今日は白銀さん凄く発言している気がするな……)

モノクマ「うぷぷ。あれ?みんな怖いの?」

最原「怖い?」

真宮寺「一体どういうことかな?」
11 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2017/06/08(木) 22:07:58.55 ID:kmUnL3Qa0
モノクマ「だってさ。ボクはただマジックショーをして欲しいって言っただけだよ」

モノクマ「別にコロシアイに発展することじゃないよね」

ゴン太「確かにそうだね」

アンジー「前にやったのだってアンジーがみんなが仲良くして欲しい為だったしねー」

真宮寺「ただ、それを東条さんに利用されただけだしね。マジカルショー自体には危険性はないね」

王馬「俺はモノクマがマジカルショーやれって言ったときは拍子抜けだったなぁ」

王馬「こんなんじゃコロシアイにならないじゃんって思っちゃったし!」

王馬「嘘だけどね!」

モノクマ「そうそう。たとえば君たちの中にこれを利用してやろうって人がいない限り、何も起こらないと思うけどなー」

アンジー「確かにそうだねー。神様も言ってるよー」

茶柱「…た、確かにそうですが、モノクマの言いなりになるのが気に入りません!」

百田「そうだぞ!それにモノクマのことだ!何かたくらんでいるに決まってる!」

モノクマ「あーもーわかったよー。それじゃあ、こういうのはどうかな?」

モノクマ「もし、マジカルショーが無事に終わったら、ボクとモノクマーズからはもう何も干渉しません。約束します!」

モノクマ「もちろん、マジカルショーの最中も妨害しません」

最原「それは本当?」

ゴン太「えっ?本当なの!?」

最原(ずいぶんと破格の条件をだしてきたな)

王馬「へえ、随分と面白い条件を出してきたじゃん」

百田「お前本当なんだろうな!もう俺たちの邪魔はしないんだろうな!」

モノクマ「しつこいなぁ。クマは嘘つきません!」
12 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2017/06/08(木) 22:10:30.66 ID:kmUnL3Qa0
茶柱「モノクマはああ言っていますが…夢野さんどうしますか…?」

夢野「そ…それは…」

白銀「夢野さん!」タタッ

そう言って白銀さんは夢野さんにかけより、夢野さんの手をとった。

白銀「お願い!嫌だろうけどマジカルショーをやって!私はどうしてもこのコロシアイ学園生活を終わらせたいの!」

白銀「マジカルショーをやってくれればモノクマからの干渉はなくなるからみんな争わなくなるしね!」

夢野「んあ……!?」

白銀「大丈夫!マジカルショーの最中はトラブルが起こらないように私が全力で阻止するから!」

白銀「だからお願い!力を貸して!」

そう白銀さんは強く言ったと思ったら土下座を始めた。その言葉を聞き、感動した人が何人かいた。

茶柱「白銀さんがそんな覚悟をもっていたなんて…………白銀さん、私もトラブルが起こらないように手伝いますよ!」

茶柱「だから夢野さん……マジカルショーをやりましょう!」

百田「よっしゃ!俺もマジカルショーの舞台準備とか手伝うぜ!モノクマの思惑なんかに負けないぜ!」

百田「終一も手伝うよな!」

最原「う……うん。もちろんだよ」

最原(なんだかこれこそがモノクマの思惑に感じるけど……)

最原(少しだけ……赤松さんと同じ物を感じるし……違和感もあるけど)

ゴン太「ゴン太も手伝うよ!」

アンジー「主は言いました。秘密子はマジカルショーをやるべきだと……」

夢野「う…………」

白銀「お願い……夢野さん」

白銀さんは顔をあげ、じっと夢野さんを見つめる。

茶柱「夢野さん……」

夢野「わ……わかった!そこまで言うのであればやってやろうではないか!」
13 : ◆14iW9oDzjQ [saga]:2017/06/08(木) 22:12:00.83 ID:kmUnL3Qa0
白銀「イヒw、ありがとう!夢野さん!早速準備に取り掛かるね!指示を頂戴!」

夢野「それじゃあ、今から研究教室で準備してくるから、しばらくしたら来てくれ。入るときはノックするんじゃぞ」

茶柱「わかりました!転子も全力でがんばります!」

茶柱「男死は体育館の掃除をお願いします!夢野さんが準備できたら呼びますから!」

ゴン太「わかったよ。茶柱さん!」

真宮寺「やれやれ…なんだか勢いで押された気がするけど、これはもうやるしかないよネ」

入間「ったく、めんどくせーなっ!だが仕方ねーから付き合ってやるぜっ!」

王馬「にしし!じゃあオレは何も起こらないことを祈っているかな!」

百田「王馬もちゃんと手伝えよ!」

モノクマ「それじゃあ、偶然にもいないキーボクン以外のメンバーでマジカルショーを楽しんでねー」

こうして僕たちは再びマジカルショーをすることになった。
14 : ◆14iW9oDzjQ [saga]:2017/06/08(木) 22:42:38.47 ID:kmUnL3Qa0
白銀さんはウキウキで準備を仕切り始めた。

白銀「それじゃあ、春川さん、茶柱さんはパイプイスを並べてね!」

白銀「百田君はライトの設置をお願い!主役にライトが当たるようにね!」

白銀「入間さんは後ろにいる人にもよく見えるようにカメラの設置、ディスプレイの設置をお願い。たくさん用意してあるからいくつでも使って良いよ」

白銀「アンジーさんは机の設置、料理を運んでね。王馬君は飾り付けをお願い」

白銀「最原君、ゴン太君は夢野さんの荷物の搬入をお願い!」

まるで超高校級の準備スタッフのようだった。
彼女は本当にこの学園生活を安全に過ごせるようにしたいのだ。

白銀「みんな!最高のショーにするよ!夢野さんのように夢のあるショーを!」



マジカルショーの準備が終わった後、

白銀「ちょっとお手洗いに行ってくる」

白銀さんは一人トイレに行った。


隠し部屋

??「夢野さんのように夢のあるショーって駄洒落じゃん。つまんね」

??「まあいいやw、夢野さんは今キーボ粉を何処に隠しているかなw」

??「なるほど、モノチッチのカメラによると取り出したところは映ってないしまだ鏡の箱の中かw」

??「他に隠す場所がないからねーwww箱はでかいし入れっぱなしにしても見られないから問題ないと思っているんだねー」

??「フフッw大勢の前でキーボ粉暴いて大恥かかせてやる」
15 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2017/06/08(木) 22:45:55.48 ID:kmUnL3Qa0
白銀「ニヒw、ごめんごめん待たせちゃって、それじゃあ始めようか!」

こうして、マジカルショーは始まった。

まずは白銀さんのリクエストで人体切断マジックショーだ。

白銀「人がバラバラになってるwすごいww」

白銀さんはすごいご機嫌だった。バラバラになるのがそんなに楽しいのかな?

夢野「それじゃあ、次の魔法は何も入っていないこの箱に…」

その時、突然白銀さんが立ち上がった!

白銀「バレバレなマジックしてんじゃねーよ!」ブンッ!

白銀さんは手に持っていたビンを箱にむけて投げつけた。

ガシャーン!

夢野「んあっ!」

白銀「鏡使ってんのバレバレなんだよ、バーカww!」

モノクマがマジカルショーの開催を提案してから先ほどまで喜んでいた白銀さんが嘘のようだった。

まるでサンタクロースを信じていたが嘘だとわかり、やけになってそのことをまだサンタクロースを信じている子に告げる子供のようだ。

白銀「鏡使って箱の中を空に見せかけているんだろwあらかじめ何かしらいれてんだろ〜〜」

そう言いながら白銀さんはステージの上にあがり、箱の中を漁り始めた。

夢野「な、何をするんじゃ!やめるんじゃ!」

白銀「はいはい、黙って黙ってwこの中に隠してあるものを見せてもらうよーw」

茶柱「ちょっと白銀さん!なにをしているんですか!?どうしてこんな夢野さんのショーを邪魔するようなことするんですか!」

白銀「邪魔じゃない!種明かしだ!」

最原(それってマジックではかなりの邪魔だと思うけど)

白銀「あれ?なんで?万国旗とリンゴしかない!?なんで!?」

百田「やめろ!白銀!おい、誰か白銀を止めるのを手伝ってくれ!」

茶柱「はい!手伝います!」

ゴン太「ゴ…ゴン太も手伝うよ!」

三人はステージに上がった。
16 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2017/06/08(木) 22:48:00.35 ID:kmUnL3Qa0
百田「おい!大人しくしろ!」

百田君が白銀さんに掴みかかろうとした。

白銀「うるさい!私にはやることがあるんだ!私は正しいんだ!」

王馬「ああやって勝手にする奴ってなんで自分が正しいって信じているんだろうね?」

真宮寺「ククク……僕にとっては面白いからこのまま観察させてもらうよ……」

しかし、白銀さんは百田君の腕をすり抜け、壇上を降り、他のマジック道具のほうへと向かった。

白銀「どこぉぉぉぉぉぉ!!」

白銀さんは狂ったように目に入ったマジック道具を、置いてあったカメラを使い殴り、破壊していった!

彼女は本当に超高校級のコスプレイヤーなのか?

白銀「ああスッキリ……したけど、ない!何で!?」

最原(スッキリって…………)

ゴン太「今の白銀さんの行動は無視できないよ!なんでこんなことするの?」

茶柱「そうです!さっきまであんなに楽しんでいたのに!」

白銀「クソ!何処にもないじゃんか……」

白銀(しかもこのままじゃ私はキチつむぎの汚名を着せられてしまう!それだけは避けなくては!)

白銀(考えろ……ここを上手に切り抜ける方法を……)
17 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2017/06/08(木) 22:51:23.21 ID:kmUnL3Qa0
白銀「うっ!頭が!」

そう言いながら白銀さんはカメラを落とし、頭を押さえながら床に膝を着いた。

ゴン太「え?大丈夫?」

白銀「う、うん。あれ?」キョロキョロ

白銀「マジカルショーのステージがひどいことに!一体誰が!?」

百田「何言ってんだ!お前がやったんだろ!」

茶柱「壊しまわった挙句、スッキリしたと言ってましたが……」

白銀「え!?…確かにさっきまでの記憶がないけどまさか!?」

白銀「………記憶喪失?」

最原(いくらなんでもそれは苦しいだろ)

春川「自覚がある記憶喪失なんて初めて聞いたよ」

ゴン太「え?白銀さん、記憶喪失になっちゃったの?」

茶柱「そうなんですか?白銀さん!」

白銀「わからない。とにかくさっきまでの記憶がないのは本当だよ」

王馬「ハア……白銀ちゃん、それって君の嘘だよね?」

流石の王馬君もあきれていた。他にも何人かあきれている。
こんなこと信じる人、ゴン太くんくらいだと思いたい。

百田「王馬黙れ!白銀……お前、本当に記憶がないのか?やっぱりさっきまでのが本当のお前なんだな」

僕は百田君を舐めていたようだ。

白銀「うん……でも、この様子だと私が夢野さんのマジックショーを台無しにしちゃったんだね……」

白銀「本当にごめん!」

そう言って白銀さんは泣き崩れた。けど…………

最原(やっぱり嘘にしかみえない…………だけども、指摘もしたくない……)

白銀(この嘘真実に!)

茶柱「いえ……転子も何も知らずに責めて…………すいませんでした」

白銀「ううん……気にしないで……」

真宮寺「かなり疑わしいけどね。本当に記憶がないと言いたいんだネ……」

白銀「…………うん」
18 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2017/06/08(木) 22:54:16.52 ID:kmUnL3Qa0
入間「おいおい……ほんとにその眼鏡女の言うことを信じるんかぁ?」

百田「当たり前だ!さっきまであんなに楽しそうだった白銀があんな馬鹿みたいな行動するわけないだろ!」

茶柱「そうですよ!さっきまでの白銀さんは嘘だったんです!」

最原(僕としてはウキウキで準備始めていた時の方を疑って欲しいんだけど……)

夢野「でも……ウチのショーはどうなるんじゃ?」

白銀「ごめんね……夢野さん。台無しにしちゃって……」

白銀「多分、誰かが何らかの方法……多分プラズマで私の脊髄的なものを拘束、遠隔操作したのち、マインドコントロールしたんだよ」

ゴン太「なるほど……ゴン太は難しい言葉わからないけど、白銀さんが言うならそうなんだね」

夢野「ゴン太よ、白銀の言葉はウチにもわからん」

最原「意味がわからないよ……」

春川「脊髄を操るとか聞いたことないんだけど…………」

白銀「そう…………探偵と暗殺者が言うなら違うね……なら神ったか降霊術とか…………」

アンジー「神様はそんな事しないよー神様が降りてくるのはアンジーだけだよー」

真宮寺「降霊術ってことは…………籠の子しちゃったんだね」

白銀「…………うん」

最原(なんだよ……籠の子って…………)

真宮寺「ゴメン……籠の子って色々道具必要なんだ。だから無理だと思う」

白銀「籠の子って…………降霊術だったんだね……」

最原(知らずに答えたのか……)
19 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2017/06/08(木) 22:56:31.34 ID:kmUnL3Qa0
王馬「いやいや!絶対白銀ちゃんの嘘でしょ!」

真宮寺「正直僕もそう思うヨ……」

入間「俺様もだ!ありえねーだろっ!洗脳だなんてよ!」

春川「私も……あんな短時間では無理だと思う」

白銀「やっぱり信じてくれないんだね……」

アンジー「アンジーはどっちかわからないかなー」

王馬「あんなのとっさについた嘘にきまっているよ!」

王馬「だって、俺って嘘を見抜くの得意だから!…………嘘だけどね!」

白銀「でも本当だよ!」

王馬「いやいや嘘でしょ?むしろ信じている人がいることに驚きなんだけど?」

王馬「ね?最原ちゃんもそう思うよね!」

最原(クソ!話を振られた!これはもう答えるしかない!)

最原「うーん、正直僕も嘘だと思うよ」

百田「おいおい終一マジかよ。仲間を信じられねーっていうのか?」

王馬「にしし、ほーらやっぱり!意見が分かれてる。学級裁判だったら議論スクラムだったじゃん!」

王馬「絶対勝てる自信あるよ!」

白銀「スクラム組もうぜ」

最原「なんか白銀さんに心の余裕を感じるんだけど?」
20 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2017/06/08(木) 22:57:55.08 ID:kmUnL3Qa0
白銀「とにかく、私はもうマジカルショーの邪魔をしたくないから出て行くね」トボトボ

そう言いながら白銀さんは体育館から出ていった。

真宮寺「まともだと思っていたけど、彼女に何があったんだろうね。彼女の行動は民俗学でも解き明かせないよ」

王馬「誰か彼女の気に触ることをしたんじゃないの?」

入間「生理じゃねーのか?」

春川「ほっとけばいいんじゃないの?」

夢野「いや……だから白銀は操られていたんじゃ…多分」

ゴン太「でも今はほっといたほうがいいかもね」

茶柱「そうですね。ここで言い争っても仕方ありません。白銀さんは無意識でやったのか意識的にやったのかは後回しにして、今日はもうショーは終わりにしましょう」

百田「そうだな。それじゃあ手分けして片付けるか」

こうして第二回?夢野さんのマジカルショーは終わった。
21 : ◆14iW9oDzjQ [sage saga]:2017/06/08(木) 23:02:38.08 ID:kmUnL3Qa0
隠し部屋

??「とっさの機転により、なんとかごまかすことが出来たよ!やったね!それより……」

??「なんで?どうしてキーボ粉がないの?」

??「モノチッチのカメラでは取り出す所は映ってないのに…」

??「この事実が示すのは夢野が隠したか、私の頭がボケたか、記憶改変ライトしかない!つまり夢野が隠した!」

??「マジカルショーが決まってから研究教室に入ったときにはあるのは確認できる」

??「そこから夢野が準備を始めて…鏡の箱が死角になっているな、中身が見えなくなっている……」

??「もしかしてこれ以降に取り出したのか…一体どうやって……」

??「仕方ない。本人に聞くか…」
22 : ◆14iW9oDzjQ [saga]:2017/06/08(木) 23:05:06.50 ID:kmUnL3Qa0
夜時間少し前

夢野の個室

夢野「ふー今日はとっても疲れたわい…………白銀のせいで盛り上げも欠けたしのう……」

夢野「もうこんな面倒なことはごめんじゃ……」

モノクマ「もーう!若い頃からそんなんでいいの?」ヒョイ

夢野「……なんじゃ、モノクマか…………」

モノクマ「あれ……?驚かないの?」

夢野「驚くのもめんどいしの……」

モノクマ「まあいいや!はいこれ!手紙!」

夢野「んあ?手紙?誰からじゃ?」

モノクマ「秘密!内容で判断してね!それじゃあバイバーーイ」ヒョイ

夢野「やれやれ、用事が済んだらさっさと帰りおったわ。…………手紙読むのめんどい……」

夢野「けど、気になるし読むかの…………」

*******************************************************
夢野さんへ
差出人 超高校級の黒幕 X

私はあなたがキーボ君を殺害する現場を見ました。
隠し場所も知っています。

話したいことがあるので夜時間に倉庫へ来てください。
*******************************************************


夢野「なんじゃこれは!!?」



倉庫

白銀「ククク……ここで夢野さんが来たら脅して隠し場所を教えてもらおっと!」

白銀「ちなみにここはマジックミラーが用意してあるので夢野さんからのほうからは見えないようになっているよ!」

白銀「しかも、この時間、私が部屋にいることを悟らせる『仕掛け』も用意したしね!」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/08(木) 23:34:40.20 ID:JqGMdWkIo
実際コロシアイ中にこんな手紙渡されたら怖すぎる
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/08(木) 23:35:49.73 ID:Lg621wy20
なんで黒幕って書いちゃうんだよ…
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/08(木) 23:45:57.35 ID:JBOk33o+0
呼吸すらめんどくさがる夢野が行くだろうか
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