【ミリマス】瑞希「765プロオカ研部活動日誌」

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1 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/04(日) 22:27:54.41 ID:gOChQlILO
瑞希「…困りました」

ここは765プロライブシアターの一角にある765プロオカルト研究部…通称オカ研部の部室である

オカ研部部長の真壁瑞希は、何かを見ながら難しい顔をしていた

ジュリア「どうしたんだ、瑞希?」

ギターを弄っていた部員のジュリアは瑞希の呟きに顔を上げる

志保「何やら難しい顔をしているみたいですけど…」

スマートフォンを弄っていた部員の北沢志保も同じように顔を上げた

瑞希「はい、とても難しい問題です………これは難問だぞ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1496582874
2 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/04(日) 22:28:41.01 ID:gOChQlILO
ジュリア「一体何があったんだ?」

志保「新しい依頼か何かでしょうか」

ジュリアと志保が瑞希を心配して瑞希が睨めっこしているものが何かを確認する

志保「これは…」

ジュリア「…クロスワードパズル?」

瑞希「はい、今回の景品には鮫のぬいぐるみがあって、是非とも欲しいところです」

瑞希の発言に脱力するジュリアと志保

ジュリア「心配して損したぜ…」
3 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/04(日) 22:29:20.70 ID:gOChQlILO
ジュリアが自分の座っていた場所に戻ろうとした時、部屋の奥から声が聞こえてきた

「ねえねえジュリアーノー、冷蔵庫からプリン取ってきて欲しいなー」

ジュリア「自分で取れよ−!」

「ええー、面倒くさい…杏奈ちゃんも取って欲しいって言ってますし、だめぇ?」

「…杏奈…そんなこと…言ってない…」

ジュリアはやれやれと言わんばかりに肩をすくめた

ジュリア「しょうがねえなぁ…」
4 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/04(日) 22:30:11.90 ID:gOChQlILO
冷蔵庫に向かい、プリンを二つとスプーンを用意する

志保「…結局そうやってジュリアさんが甘やかすから駄目なのでは?」

ジュリア「あたしもわかってはいるんだけどな…な−んか翼を相手にすると怒る気が失せるんだよな…ほら、志保の分」

ジュリアが新たにプリンとスプーンを用意し、志保に渡す

志保「あ、ありがとうございます」

ジュリア「瑞希も、食うか?ずっと考えてても答えは出ないだろうし甘いもの食ってリフレッシュしな」

瑞希「…そうですね、いただきます」

クロスワードを中断し、ジュリアからプリンを受け取る瑞希

ジュリアはそのまま部屋の奥へと歩いて行った
5 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/04(日) 22:32:30.17 ID:gOChQlILO
ジュリア「ほら翼、アンナ、プリン」

翼「わあい!ありがとうジュリアーノ!」

プリンを受け取って無邪気にはしゃいでいるのは伊吹翼

ジュリア、志保と同じくオカ研の部員なのだが、気が向いた時にしか活動に参加しない気分屋だ

杏奈「ん…ジュリアさん……ありがとう、です……」

ゲームをプレイしながらお礼を言ったのは望月杏奈

彼女もオカ研の部員…ではない

どこから聞きつけたのか、オカ研の部室が冷暖房完備の快適で過ごしやすい部屋だと知っており何かと居座っている
6 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/04(日) 22:33:12.14 ID:gOChQlILO
翼「ねえねえジュリアーノ、あーんして欲しいな〜」

ジュリア「やだよ、プロデューサーにやって貰えば良いだろ?」

翼「もちろんプロデューサーさんにもお願いしますけど〜それとは別にジュリアーノにもやって欲しいなぁ…だめぇ?」

ジュリア「駄目」

翼「ぶーぶー!ジュリアーノのケチ!」

ジュリア「はいはいケチで結構…そういや今日プロデューサーは?」

瑞希「プロデューサーはもうそろそろ来ます」

志保「…そう言えば瑞希さんはプロデューサーさんからプロデューサーさんのスケジュール表を貰ってましたね」

瑞希「はい、プロデューサーが預けてくれました」
7 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/04(日) 22:33:50.82 ID:gOChQlILO
翼「良いな〜、わたしもプロデューサーさんのスケジュール表欲しいです」

瑞希「部長の特権です………ぶい」

そんな話をしていると、部室の扉がノックされた

瑞希「どうやら来訪者のようですね………どうぞ」

「お邪魔しまーす!」

扉を開けて入ってきたのは高坂海美、三つ編みが可愛らしい元気一杯の可愛らしい765プロのアイドルの一人だ可愛らしい

瑞希「ようこそ高坂さん、オカ研部へ」

海美「あ、みずきんとしほりんだ!おはよう!」

志保「おはようございます」

ジュリア「海美じゃないか」

海美「ジュリアもおはよう」

ジュリア「おう」
8 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/04(日) 22:34:47.09 ID:gOChQlILO
瑞希「高坂さんがオカ研部に来たのは、何か怪奇現象があったからでしょうか」

「それは俺から説明する」

開いたままになった扉から、一人の男が入ってきた

この男はP、765プロのプロデューサーでオカ研の顧問でもある

瑞希「…お帰りなさい、プロデューサー」

P「ただいま、瑞希」

翼「プロデューサーさ〜ん!」

P「おっと」

翼「ねえねえプロデューサーさん、一緒にプリン食べようよ!」

P「良いけど、話が終わってからな」

翼「は〜い!あ、あーんもして欲しいです」

P「はいはい」

Pは翼の頭を撫でた後、瑞希に向き合った

P「瑞希、依頼だ」

瑞希「はい」
9 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/04(日) 22:35:28.10 ID:gOChQlILO
瑞希「急に走りたくなる…ですか」

海美「うん」

ジュリア「それっていつものことじゃないか…?」

海美「そうだけど、そうじゃないの!」

海美「撮影中とか収録中とかでも急に走りたくなるの!」

海美「でもそうなった時は身体を動かしてないとなんか体調が悪くなって…」

瑞希「…」

ジュリア「ミズキ、どう思う?」
10 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/04(日) 22:36:08.50 ID:gOChQlILO
瑞希「そうですね…高坂さんの性格的にどこまで素なのか、どこから怪奇現象なのかわかりません………むむむ」

P「この件に関しては先に可憐が調査してくれている」

ジュリア「結果は出てるのか?」

P「ああ、霊障で間違いないそうだ」

ジュリア「霊障、ね」

志保「なるほど、でしたら…」

瑞希「私達の出番、ですね」

P「準備が出来次第地下に来てくれ」

瑞希「はい」

P「海美、行くぞ」

海美「うん!」

瑞希「私達も、準備を始めましょう」
11 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/04(日) 22:36:37.97 ID:gOChQlILO
シアター内にある隠し通路を使って地下室へ向かうオカ研一行

その表情には緊張があった

ジュリア「何度もやってるはずなのに慣れないよな、こればかりは」

志保「…そうですね」

瑞希「相手は不定形ですから、何が起こるか予測出来ないのも理由ですね」

ジュリア「ある意味ライブより恐いんだよな…」
12 : ◆p7PT31uvn8zf [saga]:2017/06/04(日) 22:37:09.17 ID:gOChQlILO
志保「着きましたよ」

扉の前で立ち止まった三人は、扉にパスワードを入力し、扉を開いた

P「お、来たな」

「お、おはようございます」

結構な広さの部屋には既にプロデューサーと海美がいた

そしてもう1人、見た目こそ派手なもののとても気弱な少女も一緒にいた

瑞希「おはようございます、篠宮さん」

彼女は篠宮可憐、オカ研の部員で、感覚が優れており霊の存在を察知できる
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