兄「妹と付き合いたい」 妹「!?」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 21:09:11.76 ID:564XGR3fO


友「まじで言ってんのかお前」

兄「まじで言ってるよ俺」

友「まじでか……」


妹「…………」


妹(どうも、妹です)

妹(兄は同じ高校の2つ上です)

妹(兄がお弁当を忘れたので、面倒ですが教室まで届けにきてあげました)

妹(入口付近に座っている兄と友さんの会話が聞こえたと思ったら、突如信じられない言葉を耳にしてしまいました…)


妹(えっ? いやいやさすがに聞き間違いだよね?)


兄「で、どうやったら妹と付き合えると思う?」

友「それはクラス1の学力を持つ俺の頭脳をもってしてもすぐには答えられない命題だわ」


妹(聞き間違ってなかった!!)





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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 21:12:25.68 ID:564XGR3fO


妹(なんで!? お兄ちゃん、今まで別にそんなそぶり全くなかったよね?)

妹(特別仲良いわけでもないし、むしろ仲悪いし)

妹(悪いっていうか私が一方的に嫌ってる感じだけど…)


友「お前んとこ、そこまで兄妹仲良かったっけ?」

兄「いや普通」

友「じゃあなんで急にそんなこと言い出したんだよ」

兄「なんでだろう… 最近急に成長してきたからかな。見る目が変わった気がする」

友「まあ育ち盛りだしなぁ」


妹(せ、成長って、たしかに高校入ってから急に……胸が大きくなってきたけど。ブラもどんどんサイズ上がってるし)


兄「下着とかすぐ着れなくなって頻繁に買い換えてるって母さんが言ってた」


妹「ぶっふう!!!」


3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 21:14:19.05 ID:564XGR3fO


妹(お母さんっ!! お兄ちゃんにそんなこと話してんの!? 信じらんない!)


友「じゃあなにか? お前は自分の妹に欲情してるってのか?」

兄「さすがにそこまでは言ってない」

兄「ただまあ、近頃女の子らしくなってきて……魅力的だとは思う」

友「お、おう」

兄「つーか尋常じゃなく可愛い。いや可愛いのは最初からだけど、可愛すぎていろいろ手出ししたい」

友「欲情してんじゃねーか!」

兄「ばかやろう、純粋にぎゅっと抱きしめたり頭撫でたり、あわよくばあの柔らかそうな頬をプニプニしたりペロペロしたいだけだ!」

友「もうダメだお前」

兄「あああーー付き合えたらなぁーー独占して何でもできる気がするんだけどなぁーー」

友「最後の一線を越えそうになったら言えよ、すぐさま通報してやる」


妹(な、ななな何言ってんのあのバカ兄は!?)

妹(ありえない! 付き合うとか……手出すとか……き、キモいし……)


4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 21:15:51.02 ID:564XGR3fO


妹(てか変な会話してるせいでめちゃくちゃ入りにくいんだけど……休み時間に出直そうかな)

女「ん? どうしたの1年生?」

妹「わわっ!」

女「何か用? って、君はたしか兄の…」

妹「あっはい、妹です。えっとお弁当を…」

女「はあーなるほどね」

女「おーい兄ー、愛しの妹ちゃんが愛妻弁当持ってきたぞーー」

妹「あいさいっ!?」

兄「ん?」

友「愛妻弁当だってヨカッタネ」

兄「弁当か。そういや朝カバンに入れ忘れたな」


5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 21:17:28.12 ID:564XGR3fO


妹「……はいこれ」スッ

兄「ごめんなわざわざ」

妹「別に」

兄「てかなに? 愛妻なの?」

妹「はあああ!? 違うし!」

兄「なんだ、てっきりお前が真心込めて作ってくれたのかと」

妹「作ったのお母さんだし! キモい! バーカ! 死ねっ!」

兄「おお……ま、とにかくサンキュー」

妹「ふんっ」


スタスタ


友「すげぇ言われようだったな」

女「ツンデレ子?」

兄「デレはいつも無しだけど……今日はいつにも増して口悪かったな。生理かな」

友「お前それ面と向かって言ってみろ、夢途絶えるぞ」


6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 21:21:34.68 ID:564XGR3fO


兄「ん? それとこれとは関係なくないか?」

友「関係以前にデリカシー無い男はまず嫌われるだろ」

女「ねぇ、夢ってなに?」

友「さっきこいつが語ってた絵空事」

兄「いやいや絵空事じゃないから。叶えるために相談してるんだよ」

友「やっぱまじなのか……妹となんて付き合えるわけないだろ」

女「えっ? えっ? なにそれ詳しく」

友「そのまんまだよ。こいつが自分の妹と付き合いたいんだと」

女「えええー! そうなの!? 本気なの!?」

兄「俺は本気だ」

友「冗談であってほしかった。女からもちゃんと言ってやってくれよ」

女「そっかあ。いやあ、うん……いいと思う!」

友「ファッ!?」



7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 21:23:14.58 ID:564XGR3fO


女「だって兄妹だよ? こういうのってありそうで実際全然無いじゃん」

女「許されぬ恋、禁断の関係……うはっもえる!」

友「こいつもダメか」

女「兄×友も捗るけど、兄×妹かぁ。なるほどそれもいいなぁ」

友「アーアー聞こえなかった俺は何も聞かなかった」

兄「応援してくれるのか?」

女「もちのろん! 恋愛の女神であるこの私が直々に相談に乗ってしんぜよう!」

兄「そうか! ありがとう、恩に着る!」ガシッ

女「男が気安く触んな」

兄「アッハイ」


8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 21:25:01.97 ID:564XGR3fO


兄「じゃあ早速、実の妹に付き合ってもらうにはどうすればいいと思う?」

女「決まってるじゃない。告白してOKもらう。以上」

友「雑すぎて草」

兄「そのOKをもらうためにどうするかの相談なのですが…」

女「はあ? 何年も一緒に暮らしてきて、今さらちょこちょこ手を回したところで効果あるわけないでしょ」

兄「ええーもはや相談する余地無いじゃん」

女「バカね、何もしないのが正解って結論を出してあげたのよ」

兄「と言われても今のままじゃなあ。世間的にも環境的にもアレなような」

女「そんなの気にするくらいなら最初から諦めなさい。重要なのは本人の気持ちだけよ」

兄「……そんなもん?」

女「そ。そんなもん」


9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 21:26:53.59 ID:564XGR3fO


友「でも肝心な妹ちゃんからの好感度は微妙なんだろ?」

兄「そうでもないぞ。一緒にいるときは少なくとも嫌われてるって感じはしない」

友「避けられたりしてないのか? 俺も中学の妹いるけど家だとガン無視だぞ」

兄「いや全然。むしろ向こうから近よってくる」

女「…それは普通に好かれてるんじゃない?」

兄「別に俺だけにじゃない。父さんや母さんにもパパーママーって甘えてるし」

友「えっ、なんか意外。なら家だとお前にも『お兄ちゃ〜ん』って感じ?」

兄「うわっ声真似キモいな」

友「うるせぇよ! そこだけ拾うなよ!」

兄「俺のことは『にいに』って呼んでるかな」

友「マ!?!?」

女「デレッデレじゃない」


10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 21:28:46.34 ID:564XGR3fO


友「にいにっておま……ええ? うちの妹はもはや『おい』とか『ちょっと』とかしか呼ばないのに」

兄「中学生なんかと比べてどうすんだよ」

友「反抗期だから仕方ないってか? だとしてもお前んとこやっぱすげぇよ」

兄「いや反抗期とかの問題では…」

女「ともかく、そんな感じなら全く問題ないんじゃない? こりゃもうアタックするしかないと思う」

兄「まじでそう思う? 当たって砕けない?」

女「砕けたならそれまでよ。あれこれ悩む前に行動したほうが喪失感も少ないし」

兄「まあねぇ…」

女「それに一度ダメだったからって終わりじゃないでしょ。逆に告白されてから始まる恋だってあるんだし」

友「『好きって言われて、そしたらなんか意識しちゃって、気がついたら私も彼のことが……っ』」

友「的なやつか」

兄・女「……」

友「今のは俺もキモいと思ったごめん」



11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 21:31:18.91 ID:564XGR3fO


兄「でもまあ、そうだな。鉄は熱いうちに打てだ。俺自身の情熱が冷める前に、今日告白しようと思う」

女「ふふっ、その意気よ!」

兄「最悪冗談で済ませばいいし」

女「だめだめ。告白する前から保険を考えてちゃ本気度が伝わらないわよ」

兄「……それもそうだな。ありったけの本気でぶつかってみるわ!」

友(目がマジだよこいつら)

友「今さら止めはしねーけどさ、もし仮にうまく行っちゃっても線引きはしっかりしろよな」

兄「ん?」

友「だからほら……アレよ」

友「近親相姦とかで問題起こすとシャレにならないだろ」

兄「…………友が性犯罪者予備軍なのがよく分かった」

友「ちげぇし!! なんだよその目は!? 真面目に心配してやってんのに!」

兄「だから純粋に愛でたいだけなんだって。えっちぃことは考えたこともない」

友「それならいいけどよ…」

兄「安心しろ、お前が自分の妹をそういう目で見てることは黙っててやるから」ポン

友「だから違うっつってんだろ!!」

女「あ、そろそろ準備しなきゃ。兄、結果報告よろしくね〜」

兄「あいよ。サンキューな」


12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 21:42:23.77 ID:564XGR3fO


授業中


妹(はああ……今日の授業まるで頭に入ってこない)

妹(それもこれもぜんぶあのバカ兄のせいだ)

妹(妹と……つ、付き合いたいとか。ほんとバカじゃないの?)

教師「では次のフレーズ、妹さん読んでくれますか?」

妹(そんなのダメに決まってるじゃん。義理ならまだしも、実の兄妹なんだから)

妹友(妹ちゃん?)

教師「妹さん? 聞いてますかー?」

妹「へっ? は、はいっ!」

妹(あれあれ、今どこだっけ…)ペラペラ

妹友「150ページの5行目、Annyのセリフだよ」ヒソヒソ

妹「ん」

妹「ええと、『If I were your stepbrother……』」


13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 21:44:35.25 ID:564XGR3fO


キーンコーン


妹「妹友ちゃん、教えてくれてありがと」

妹友「いえいえー。どしたの? 妹ちゃんが授業中にうわの空なんて珍しいね」

妹「ちょっとね」

妹友「なにかお悩み…? 話聞こうか?」

妹「う、ううん! そんな話すようなことでもない感じのやつだから」

妹友「ほんと? ならいいんだけど」

妹「ぜんぜん大丈夫」

妹友「もし困ってたらいつでも相談してね?」

妹「うん、ありがと。次体育だよね、着替えに行こっ」

妹友「うん!」


14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 21:47:00.53 ID:564XGR3fO


体育館


妹「あれ、なんでセンターネット張ってあるんだろ」

妹友「急に雨降ってきて、3年生のクラスがバレーで隣使うんだって」

妹「そうなんだ。せっかく今日うちバスケなのに」

妹友「妹ちゃん中学バスケ部だったもんね。でもみんなは喜んでたよ」

妹「ええーなんで? コート減っちゃったら試合数が…」


キャアアアアーー!!


妹「!? なにごと!?」


モブ1「やばーい! かっこいいー!!」

モブ2「見てー! こっち見てー!!」

モブ3「雨でよかった……視力あがる…」


妹「な、なんじゃありゃ。うちの学校って嵐でもいるの?」

妹友「何言ってるの妹ちゃん? 知ってるくせにー」

妹「へ? 何を?」

妹友「えっ、だってみんなが見てるのって…」


モブ1「せんぱーい!! 兄せんぱーーーい!!」

モブ2「きゃあああああああ目線!! いま目線合った!!」

モブ3「私いまので近視治ったかも…」


妹「」


15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 21:52:21.46 ID:564XGR3fO


妹「は? え? どゆこと?」

妹友「妹ちゃんのお兄さんでしょ? 兄先輩って」

妹「そうだけど、あんなアイドルみたいな扱いされてるやつを私は知らない」

妹友「妹ちゃんほんとに知らないんだ… 兄先輩、ファンクラブあるくらい人気なんだよ?」

妹「うえええ!? た、たしかに昔モテてる的な噂は聞いた気もするけど…」

妹友「特に年下からの人気がすごいよ。かっこいいのはもちろんだけど、包容力っていうのかな? あの大人な感じが良いんだと思う」

妹「そうなんだ……そのわりに高校入って誰からもお兄ちゃんについて聞かれたことないような」

妹友「みんな兄先輩がお兄さんってこと知らないのかもねー。おな中って私と妹ちゃん含めても何人かしかいないし」


モブ1「はあ、幸せ…」

モブ2「後光射してるよね…」

モブ3「今度は逆に失明しそう」


妹(そこまで言うか)


16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 21:53:37.70 ID:564XGR3fO


妹友「そのこと知ったら絶対みんな羨ましがるよー」

妹「そんなに良いかなぁ。家じゃ基本ぐうたらだし、性格もどっちかといえば暗いし」

妹(それに……い、妹と恋愛しようとしてる変態だし……)

妹友「妹ちゃんは兄先輩のことどう思ってるの?」

妹「へあっ!?」

妹友「好きじゃないの?」

妹「な、ななな何言ってんの!? 兄妹だよ!? 血繋がってるんだよ!? す、好きとか付き合うとかそんなの…っ」

妹友「……ふつうに兄妹として仲良いのって意味なんだけど」

妹「えっ!? あ、なんだ、だよね、うん。もちろん分かってるよ」

妹友(わー顔まっかだー)

妹「こほん。仲はよくないっていうか、嫌い………だったけど」

妹「今はまあ、普通かな」


17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 21:55:55.02 ID:564XGR3fO


妹友「そうなんだ。兄先輩が私のお兄さんだったら毎日幸せだなぁ」

妹「いないからそう思うんだよ。実際いたらうざいだけだって」

妹友「そうかなー? 絶対甘えちゃう自信あるよ」

妹「うえーー考えられない」

妹友「うっかりしたら好きになりそう。いっそ彼氏にしたい!」

妹「ぶふっ!?」

妹友「い、妹ちゃん? 大丈夫?」

妹「げほっげほっ……か、彼氏って妹友ちゃん、さすがにそういう関係は無理があるって」

妹友「え? 無理かなぁ」

妹「どう考えても無理でしょ…」


18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 21:57:41.72 ID:564XGR3fO


妹友「妹ちゃんはそういう気持ちにはなったりしないの?」

妹「ならないならない! ありえない!」

妹友「そっかぁー。幻想なのかな」

妹(そげぶだよ妹友ちゃん。あんなのと付き合うなんて絶対……)

妹(……でも、お兄ちゃんはそれを望んでるんだよね)

妹友「あ! また兄先輩決めた! ほんとすごいなぁー」

妹「……」


妹「ね、妹友ちゃん」

妹友「うん?」

妹「変じゃないと思う? そういうの」

妹友「そういうの?」

妹「だからその、兄妹で……好きになるとか、付き合うとか付き合わないとかっていう」

妹友「……妹ちゃん!!?」パァー

妹「ちょっ、違うから! あくまで一般的! 一般的にだからっ!」

妹友「うん、うん!分かってる! 一般ぴーぽー的にね!」

妹「キラキラした目やめて!? 絶対誤解してる!!」


19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 22:00:24.75 ID:564XGR3fO


妹友「兄妹で恋人かぁ。そうだねー、やっぱり常識的にはちょっとどうかなってなるよね」

妹(よかったそこはちゃんと認識あった)

妹友「結婚だってできないし。二頭身? までだっけ?」

妹「それはドラえもんだよ。頭身じゃなくて親等、あと二じゃなくて三」

妹友「さすが妹ちゃん!」

妹(次のテスト勉強も見てあげなきゃなぁ)

妹友「けどね、私はそういうの関係ないと思う」

妹「えっ?」

妹友「法律とか、常識とか、自分でどうにもできないものはどうにもしなくて良いよねって」

妹友「妹がお兄さんを好きで、そのお兄さんが妹を好きで。きっとそれだけで十分だよ」



20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 22:03:30.96 ID:564XGR3fO


妹友「付き合うのに必要なものなんてほんとにそれだけじゃない?」

妹友「これしたら付き合ってるとか、付き合ってるからこうするとかそんなのも無いし。恋愛の形なんて人それぞれだし」

妹友「それが兄妹だっていうのはちょっとだけ特別だけど…」

妹「妹友ちゃん…」

妹友「でもね、変なんかじゃないよ。おかしいなんて私は思わない」

妹(兄と妹でも……変じゃないのかな)

妹友「女の子なんていろんな人好きになるじゃん! その1人がたまたまお兄さんってだけだよ!」

妹友「そりゃ結婚できないし、えっちなこともダメかも知れないし、お父さんお母さんも心配しちゃうと思うけど」

妹友「ほんとに好きなら、その気持ちをずっと閉じ込めておくのは……すごくもったいないよ…?」

妹「…………」


21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 22:05:19.01 ID:564XGR3fO


妹(今まで考えたこともなかった。お兄ちゃんとそういう関係になるなんて)

妹(別に私からそうなりたいなんて思ったことない。これは本当)

妹(でも……もしお兄ちゃんが本気で私のことが好きで、本気で私に想いをぶつけてきたら?)

妹友「えへへ、まあおバカな私の意見だしね」

妹「……」

妹(私はお兄ちゃんに……なんて返事するんだろ)


妹友「妹ちゃん?」

妹「ううん」

妹「あれだね。妹友ちゃんはおバカだから、嘘がつけないところが良いと思う」

妹友「……あれ? それ私褒められてる?」

妹「ほら試合だよ。私と同じチームでしょ」

妹友「あ、待ってよー!」


22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/04(日) 22:07:06.18 ID:564XGR3fO
オチだけ思いついて書き始めると本当ろくなことにならない
明日中には終わらせます!
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/04(日) 23:25:09.00 ID:QvTttJLwo
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/04(日) 23:38:41.39 ID:K6GTlwuco
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/05(月) 00:07:43.71 ID:O05ZIyztO
>>22
痛いほどわかる
しかも風呂敷広げると畳み方が…
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/05(月) 21:23:45.77 ID:mj/Yhz6/O


昼休み


妹「やー、体育の後はお腹すくからお昼がウマい」モグモグ

妹友「妹ちゃんいつにも増して量多いね。お弁当プラス購買って」

妹「お弁当箱小さいだけだよ。普通普通」

妹友(カツサンド、メロンパン……それにプリンまで。私ならその追加分だけでお腹いっぱいな気がする)

妹「幸せだ〜〜」モグモグ

妹友「その栄養がどこに行ってるかなんて見れば分かりますけどねーーー……はぁ」

妹「? 妹友ちゃんどしたの?」

妹友「なんでもなーい」

妹(な、なんか不機嫌?)


ザワザワ…


妹「ん?」


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