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「この前殺した初音ミクはいい奴だった」
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9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/04(日) 19:43:43.92 ID:uS13NFUz0
>>8
調べてみましたが、戦う描写禁止みたいな規約はなかったですね…
とりあえず続けます!もしソースあったらお願いします
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/04(日) 19:45:45.06 ID:HBgcUsQ5O
ボロボロになってるのに怪我してる描写がないと申すか
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/04(日) 20:00:38.70 ID:uS13NFUz0
重音テトは闇に吼えた。
「馬鹿なッ この曲は!!」
「そのとーりっ!!超絶かわいいリンちゃんの登場だよ!!」
と、目の前に誰かが降り立った。
一人は、先ほどまで見えていた夕焼けのような、黄色の髪をした少女。
頭には大きな白のリボンを結んでいる。
この子は、この子もVOCALOIDなのだろうか?
「よく堪えてくれました。ミクを守ってくれてありがとうございます」
もう一人は、少女の傍に寄り添うように立つ男。
黒のスーツに、女性のような長い黒髪を後ろで結んでいる。
銀で縁取られた丸眼鏡の奥には、切れ長の瞳が鋭く光っていた。
「あなたは?」
「そこの悪戯娘のマスターです。詳しい話は後ほど」
男はそう言うと重音テトの方を向いた。
その目は怒っていた。
「随分と乱暴してくれましたね、テト。言っておきますがこの曲、優しくはありませんよ」
「嗅ぎつけるのが早かったなぁサンガツ。まさかそんなおこちゃまがボクを倒そうって?」
「リンはおこちゃまじゃないよ!!」
ぶわ、と少女の背中から輝く翼が生える。
翼は端の方から宙に消えていく光の玉を放出しているが、消えるわけではない。
少女はそのままゆっくりと宙に浮き、佇んだ。
「昨日牛乳飲んだもん」
「リン、ミリオンは負担が大きいから一気にね」
「分かってるってー!」
突風。
突進した少女の生み出した風は、後ろにいた俺の身体をいともたやすく吹き飛ばした。
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/04(日) 20:01:40.67 ID:uS13NFUz0
>>10
怪我してるとこや戦う描写を禁止している規約のソース、という意味です!
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/04(日) 20:42:37.19 ID:/1EunglP0
そうなるとMMDとかは完全にアウトだなwww
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/04(日) 21:37:58.21 ID:EipFesZAO
>>12
ピアプロのガイドラインの中に、キャラクターの価値を下げるような行為を禁止する。という項目がある
規約内で具体的な例は挙げられていないが、別の製品では「性的、暴力的、残酷的な表現の禁止」と規定されており、初音ミク自身についても1度スーパーロボット大戦で参戦を打診された際に「戦争ゲームという題材で、実際に戦闘を行うキャラクターとして初音ミクを使用することは、規定されているキャラクターの価値を下げる行為に該当するため利用を承認する事は出来ない」として許可を取り下げられた事がある
初音ミクで二次創作するんなら大抵の奴が「ミクに戦闘させちゃ駄目」って判ってるはずなんだけどなぁ
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/04(日) 21:55:56.48 ID:one98i5A0
>>14
自治厨乙
まぁ気持ちは分からんでもないが、正義感ぶらずにとりあえず最後まで待とうや。
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/04(日) 21:58:37.35 ID:ERpkD6Y80
>>14
ソースの意味分かってる?
>>1
はURLとかを要求してると思うんだけど
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/04(日) 22:03:17.56 ID:DT4ASeE5o
>>14
それ商業展開する時の話だろ
ピアプロは二次創作に寛容、手順を踏んでの正式のコラボでは戦闘、性的描写が禁止なんだって
初音ミクで二次創作するんなら 大 抵 の や つ が判ってるはずなんだけどなぁ
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/04(日) 22:07:00.48 ID:/oq/O+oV0
>>14
ならミク厨大好き千本桜もアウトになるんやけどな
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/04(日) 22:24:26.25 ID:uNKtfTQjO
千本桜って別にミク下げにならなくね?
別にあれはああいう服着て歌ってるだけで戦うとかとじゃないし
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/04(日) 22:27:46.73 ID:pYTD1QGmO
というかあいつらって殺せるのか?
詳しくはしらんがあくまであいつらってプログラムで実体あるようでないようなものじゃない?
まあ消去するって意味では殺すってことにはなりそうだが…
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/04(日) 23:44:51.95 ID:uS13NFUz0
「おっと」
吹っ飛んだ俺に、サンガツと呼ばれた長髪の男が手を差し出す。
手を借りて立ち上がると、リンという少女、そして重音テトが遥か彼方で戦っているのが見えた。
今の一瞬であそこまで移動したのか。
規格外の光景に、俺はまたへたりと尻もちをついてしまった。
「『えれくとりっく・えんじぇぅ』は私とリンが持っている曲の中でも最も強力なものの一つです。攻撃力はもちろんですが、電子の翼での高速移動が可能になります。これで容易く仕留められる相手ではありませんが、時間稼ぎくらいにはなるかと」
サンガツが言った。
言葉の意味が分からずきょとんとしている俺に、サンガツは再び口を開いた。
「あの子のマスターはアナタなのでしょう?迎えに行かないと、今度こそ死にますよ」
「え?」
くいっと顎を向けられた先には初音ミク。
ボロボロになって横たわったそれは、未だにぴくりとも動かない。
そうか、あの子は重音テトと初音ミクを引きはがすためにあの力を。
「初音ミク!」
ふらつく足で駆け寄り、揺さぶる。
柔らかな素材でできた頬に、酷く殴られた痕があった。
「こ、壊れて……?」
「いえ、まだ大丈夫でしょう。リン!」
遠くの少女に呼びかけると、「はーいっ!」という返事と共に一瞬でサンガツの傍に戻ってきた。
「強いか?」
「強いよもうめちゃつよ!! ミリオン装填じゃなかったら何回殺されてたかわかんない!!」
返事の元気さで無傷かと勘違いしていたが、見れば右側の翼はほとんど原型を留めていない。
足元には血が付いた羽根がはらはらと落ち、光の粒になって消えた。
「我々もいつかは彼女と本気で戦うことになるでしょうね」
「次はぜったい勝つよ!! わかんないけど!!」
「逃がすと思うか?」
正面から冷たい声がした。
リンとは対照に、重音テトにはほぼ傷がない。
「ボクまだ曲さえ使ってないんだけど?」
「ええ、だから逃げるんですよ」
「初音ミクを置いていけ」
「それは無理ですねぇ」
「ははっ!」
途端、素人でもはっきりと分かるほど、殺意があたりに満ちた。
「『Sky H「させるか!!」
≪#sm1924663「ぶっちぎりにしてあげる♪」が発動しました≫
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/05(月) 00:12:55.81 ID:eSjarJ1O0
ワープしたように風景が変わった。
何が起きたのか分からず辺りを見渡す。
「……はぁっ、はぁっ、きっつーこれ!!」
「リン、よく頑張りました」
「マスター、ミリオン2つなんて一瞬しか無理だってば!!めちゃくちゃきつかった!!死ぬかと思ったぁー!!」
リン、と呼ばれた少女はひどく疲弊していた。
声は相変わらず元気だったが身体は汗だくで、腕や足には無数の切り傷が出来ていた。
地面に倒れ伏したままで、起き上がる元気はなさそうだ。
「一体、何が起こったんですか……?」
「えんじぇぅの翼に、ぶっちぎりのスピードを上乗せしました…… 今のは超緊急の回避技、逃げ技です。使ったらしばらく動けませんし、何より移動の負担でリンの身体が持たない。まあ、あの化物相手に誰も死なずに、ミクまで取り返せたんだから上出来でしょう……」
サンガツも汗だくだ。
言葉は強気だったが、重音テトとは逃げるだけでこれほどまで消耗する相手だったのか。
横で地面に伏す初音ミクを見た。
何故昨日、雨の中泣いていたのかは分からないままだ。
でもいくらロボットとはいえ、人の姿のモノがボロボロになった姿を見るのは心が痛む。
思わず『マスター』を宣言してしまった俺と初音ミク、これからどうなる事か。
先ほどまでの非現実的な戦いを思い出し、身震いがした。
スーパー絶叫マシーンに乗せられ、しっかりシートベルトをされたような気分だ。
息を整えていたサンガツが、ようやく口を開いた。
「それでは改めて自己紹介をしましょう。私は沖田三月。VOCALOID『鏡音リン』のマスターです」
「あたしは『鏡音リン』だよー……よろしくぅ……」
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/05(月) 18:02:43.93 ID:D7sYI5+VO
曲で戦うってなかなか面白い
支援
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/06(火) 23:08:18.47 ID:O3cdcphFo
これはいいセンスのssだ
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/06(火) 23:21:24.86 ID:wkvukSDa0
「やっぱり君はVOCALOIDなのか……」
「そうそう!リンちゃん知らないとかもしかしてボカロにわか〜?」
そう言って腰に手を当てる姿は、人間そのものだった。
いかに科学の発展した現代のアンドロイドとはいえ、ここまで人間らしい動きが可能なのだろうか?
それにさっきの超現実な戦いについても説明がつかない。
「サンガツさん、本当にこの子はロボットなんですか?」
「ああ、貴方には詳しい話をしないといけませんね」
その前に、とサンガツは立ち上がる。
さっきはそれどころじゃなかったが、思ったより背が高い。
黒のスーツが、彼のシルエットを更にスマートに見せた。
立ち姿は細いが、体幹には一本芯が通っている。
「ミクの無事を確認しなければ」
「! そうですね!」
「ミク姉!」
皆が一斉に初音ミクを見た。
静かに横たわる彼女は、顔だけではなく体のあちこちに傷を作って、服や髪はところどころ焼け焦げたような跡がある。
俺がいない間に、どれほどの凌辱を受けたのだろうか。
「……ごめん」
口から出たのは意味もない謝罪だ。
鏡音リンが目に涙を浮かべながら初音ミクの頬を撫でた。
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/06(火) 23:47:59.03 ID:wkvukSDa0
「とりあえず、命に別状はなさそうですね」
サンガツは一息ついた。
まだ汗が引いていないことを見ると、『ミクを取り返す』のには相当の気力を要したのだろう。
逃げてきた名も知らぬ空き地に、安堵の空気が流れる。
「……あの、サンガツさん」
「さんいらないです、サンガツでいいですよ」
「……じゃあ、サンガツ」
「そうですそうです」
サンガツは笑った。
自分だって敬語じゃないか、という突っ込みをする心の余裕は俺にはなかった。
「サンガツ、君と、このVOCALOIDたちについて教えてくれないか。こんな高性能なロボットが今の社会に存在するのか? さっきの重音テトって女性はなんだ? あれもVOCALOIDなのか?」
「……質問が多いですね」
サンガツはまた笑った。
「応えていくより、はじめから説明した方が早そうですね。 リン、おいで」
「はーいマスター!」
鏡音リンがサンガツの傍に添う。
と、鏡音リンの身体が溢れんばかりの光で輝き出した。
≪#sm1249071「えれくとりっく・えんじぇぅ」が発動しました≫
空間に流れたのは先ほどの無機質なアナウンス。
鏡音リンは、電子の翼をもつ天使へと再び姿を変えた。
「ッぷはっ! マスタぁー!きっついきっつい!!」
「ああごめんごめん、たまたま装填されてた曲があったからつい」
サンガツはそう言って鏡音リンに触れた。
疲れ切った様子のそれはどさりと地面にしりもちをついた。
「まずこれを貴方に見て欲しかった。これこそが本来の歌を自身の力に変える『VOCALOID』の能力です」
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/06/07(水) 00:12:58.14 ID:rd1iL2No0
「歌を……力に?」
「ええ。 どのような能力が顕現するかは『歌』によりますが」
元気が出るとか勇気が出るとか、そういう次元の話ではない。
現に鏡音リンの背中からは電子の粒で出来た羽根が出ている。
顔からして、現実に見ているものからして冗談ではなさそうだった。
とんでもないものに巻き込まれそうだったのは、もう過去の話らしい。
「歌を力に変えるのが『VOCALOID』。その力を奪おうとするのがさっきの『重音テト』の属する『UTAU』という組織です」
俺は間違いなく今、大嵐の渦中に居た。
「マスター!でもリンたち勝つよね?!絶対勝てるよねー?!」
「戦局は五分……と言いたいところですが、はっきり悪いです」
「んもォ――マスタぁ――!!」
「こちらに初音ミクが居なかったからです」
初音ミク。
確かに「世間一般に知られているVOCALOID」の中で、俺が唯一知っていたのが、隣で横たわるこれだ。
サンガツの言うところの『本来のVOCALOID』の中でも重要な存在なのだろうか。
初音ミクの頭に触れ、聞いた。
「これがあれば、勝てるのか?」
「これ?」
サンガツは眉をひそめた。
「あなたは彼女のマスターなんですよ」
「え?」
俺は本気で意味が分からずに「え?」と聞き返して、サンガツはきっと『俺がサンガツの言葉の意味を理解していない事』まで理解したのだろう。
「おい、VOCALOIDはマスターの所有物じゃないぞ」
空気が張り詰めた。
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/08(木) 12:54:15.62 ID:kWq1btyeO
続きが気になるな
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/24(木) 20:36:29.93 ID:Bys4qplko
もう無理だよな、今更だけど
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/28(月) 11:31:26.99 ID:m4cUP6ZkO
まってるんですけどね
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/06(水) 09:20:50.22 ID:hJRTD3ohO
乙
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