絵里「私たちは」希「二人で1人の」のぞえり「仮面ライダーよ」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/02(金) 18:03:08.07 ID:QCXiioSQ0

悪魔と相乗りする勇気…ある?

っ…!変身っ!!



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1496394187
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/02(金) 18:08:00.58 ID:QCXiioSQ0
注意
・何番煎じかわかりませんが、仮面ライダーWとラブライブのクロスSSです

・世界観はW、キャラはアニメ版ラブライブに準拠

・ストーリーはW本編は参考程度で、オリジナルストーリーになります

・初SSですので大目に見ていただければありがたいです。

・基本書き溜めて投下していく予定です
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/02(金) 18:10:18.20 ID:QCXiioSQ0

第一話 Lの交錯/二人で1人の探偵



(久々にこの街の風を感じた。何年ぶりだろうか。この街に戻ってくるのは)

綺麗な黒髪をツインテールにしてサングラスを外せば童顔で可愛らしい少女が風都の街を歩いている。

にこ「ひさしぶりね…確かこの辺だったはずなんだけど……なにこれ?」

今は営業していない『かもめビリヤード』の入り口のそばに、当時からあった『矢澤探偵事務所』の看板がかけられている。
しかし昔とは違い段ボールに書かれた奇妙な売り文句が看板に貼り付けられている。

??「お嬢さん、ウチに用かしら?」

後ろから声をかけられ振り向くと、金髪のポニーテールが風で揺れながら優雅にバイクから降りる美人がいた。
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/02(金) 18:11:21.29 ID:QCXiioSQ0



にこ「ココ、あなたの事務所なの?この…『どんな事件もハラショーに解決』ってどういう意味?」

絵里「そのままの意味よ?ハラショーっていうのはロシア語で。すばらしいとか素敵って意味なの

絵里「つまり、クールに賢く事件を解決しちゃうってことよ。立ち話もなんだし中へどうぞ?」

にこ「ふーん…まぁ、なんでもいいわ。とりあえずココから立ち退いてもらうわ。はいこれ権利書」

絵里「えっ?ちょっと…!どういうことよ!そんなの認められないわ!!」

にこ「私はここの大家なのよ。探偵もどきさんには出てってもらわないと…」

絵里「…冗談はやめてよね?ダメよ?小学生が大人のお姉さんをからかっちゃ…」

にこ「しょうがく…っ!あのね!私は20歳!大人のレディよ!!ほら免許だってあるし!」

絵里「あら…あまりにも小さかったから。矢澤…にこ?もしかして貴女、師匠の娘さん…?」

にこ「そうよ。そういえば、パ…お父さんは?」

絵里「師匠は…」


5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/02(金) 18:13:06.99 ID:QCXiioSQ0



コンコン

??「あの…探偵事務所ってここですか?」

絵里「ええ、依頼かしら?どうぞ座って?名前は?」

ミカ「はい、ミカって言います。その…ヒデコとフミカが…友達が行方不明で探してもらいたいんです!」


6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/02(金) 18:14:22.86 ID:QCXiioSQ0




(この街には様々な出来事を風がはこんでくる。幸せも不幸もすべて風がはこんでくるのだ。
私はこの街が大好きだ。この街に悲しい風が吹かないように…私は今日も街を駆ける。)


にこ「なにかっこつけてんのよ。正直ちょっと寒いわよ」

絵里「う、うるさいわね…というか、なんでついてきてるのよ」

にこ「貴女の仕事ぶりを審査してあげようとおもってね。あんた名前は?」

絵里「絢瀬絵里よ、絵里でいいわ」

にこ「そう。じゃあ私も、にこでいいわ。それで…何かわかったの?」

絵里「あの子たち、相当仲が良かったみたいね。他の子と遊んでる姿なんか見たことなかったみたいよ。」

絵里「いつも三人でいたみたい。ただ、最近行方不明のうちの一人ヒデコちゃんに恋人が出来たみたいね。」

にこ「ふーん、大して情報集まってないじゃない」

絵里「そんなことないわよ。ミカさんのところに行きましょ。少し詳しい話を聞きたいし」



7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/02(金) 18:15:09.06 ID:QCXiioSQ0



ミカ「いらっしゃいませ…あ、探偵さん」

2人はミカの働くオープンカフェを訪ねた。風都でもチェーン展開している若者に人気のカフェだ。

絵里「こんにちは、ミカさん。少し話を聞きたいんだけど時間もらえるかしら?」

ミカ「はい、あと少しで上がりなので少し待っていてください」



8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/02(金) 18:16:22.29 ID:QCXiioSQ0



ミカ「おまたせしました。ヒデコたちの居場所わかったんですか?」

絵里「ごめんなさい、まだわかってないわ。あなたたちの最近について聞きに来たの。なにか最近三人で遊んだりした?」

ミカ「そうですね…2週間前くらいにみんなで動物園にいきました。その時の写メです。」



三人でうさぎを抱えながらピースしている写真だ。
ミカさんは、ハットをかぶってワンピース姿で左手でピースしている。小指にはピンクシルバーのリングがはめられている。

ヒデコさんは、Tシャツにデニムパンツでラフな格好で2人に挟まれて笑っている。ウサギを抱えている右手はネイルがされていて、
中指にシルバーとゴールドのリングをはめている。

フミコさんは、ブラウスにカーディガンを羽織ってロングスカートを着て膝立ちでピースをしている。首からは金のリングネックレスをかけている



絵里「これ…おそろいのリング?」

ミカ「はい、三人とも就職先はバラバラになっちゃって…先月位にみんなで色違いで買ったんです。」

ミカ「ヒデコは元々持ってたお母さんからもらったゴールドのリングもつけてますけどね」

にこ「へぇーステキね。あなたたちホントになかよしなのね」

ミカ「えへへ…だから、二人がこんなに連絡つかないの初めてで…」

絵里「大丈夫よ、私が必ず探し出してあげるから」

ミカ「ありがとうございます…!」

絵里「暗くなってきたわね、そろそろ私たちも帰りましょ。お話聞かせてくれてありがとうね」


9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/02(金) 18:17:30.30 ID:QCXiioSQ0



キャーーーー!

当然聞こえた悲鳴のする方を見ると大きな羽を持った怪物がこのカフェに向かってきていた。



にこ「なによあれ!?こうもり?」

絵里「ドーパント…!ひとまずここはにげるわよ!ミカさんも!」

ドーパント「ギャァァァァ!」


絵里は二人を連れてその場から離れるもドーパントは大きな羽を翻して追ってくる。


にこ「ちょ…追ってくるんですけど!」

絵里「っ…!一人なら何とかなるけど…二人を守りながらは…キツイわね」


路地裏を走っていれば西日が目の前を照らしてくる。するとドーパントは三人のほうへ追ってこず通ってきた路地裏の方へ逃げていった。


絵里「追ってこない…?こうもりだから?」

にこ「なんでもいいわよ…なんなのドーパントって…」

絵里「その話はまたあとで…今はミカさんを家まで送るのが先決ね」


10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/02(金) 18:18:35.94 ID:QCXiioSQ0


その後、ミカさんを無事に家まで送り届けた後、二人は事務所に帰ってきた。


にこ「で…さっきの怪物はなに?この街どうなってんのよ」

絵里「ドーパント…ガイアメモリっていう道具で超人的能力を手に入れた人たちよ。最近こういう事件が多くてね。」

絵里「着いてきて、相棒のところに行くわ」


絵里が帽子のかけられた壁を押すと隠し扉になっており、中は壁一面がホワイトボードで、床は金網、下には大きな車のような物体がある。
奥のソファに長い髪をシュシュで二つおさげのように結んだ女性が立っていた。


希「えりち、お疲れ…その子は?」

絵里「矢澤にこ…師匠の娘さん」

希「そう…なんや」


11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/02(金) 18:19:41.30 ID:QCXiioSQ0



絵里「希、さっそくだけど『検索』してもらえるかしら」

希「ん、ええよ…」

頷いた希は目を閉じてゆっくり瞑想しているように両手を広げている。

にこ「何してんの?あれ…」

絵里「『検索』よ。彼女は希、『星の本棚』っていう地球のすべてを知ることが出来る場所にアクセスできるのよ」

希「えりち、キーワードを…」

絵里「そうね、一つ目はヒデコ、フミコ、ミカ」

絵里「二つ目は、恋人」

希「うん…そこそこ絞れたけど、まだまだやね」

絵里「三つ目は…おそろいのリング」


12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/02(金) 18:20:12.25 ID:QCXiioSQ0



絵里「希、さっそくだけど『検索』してもらえるかしら」

希「ん、ええよ…」

頷いた希は目を閉じてゆっくり瞑想しているように両手を広げている。

にこ「何してんの?あれ…」

絵里「『検索』よ。彼女は希、『星の本棚』っていう地球のすべてを知ることが出来る場所にアクセスできるのよ」

希「えりち、キーワードを…」

絵里「そうね、一つ目はヒデコ、フミコ、ミカ」

絵里「二つ目は、恋人」

希「うん…そこそこ絞れたけど、まだまだやね」

絵里「三つ目は…おそろいのリング」


13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/02(金) 18:28:38.49 ID:QCXiioSQ0



希「…!ビンゴやね、二人の場所はカードが示してるわ」

目を開けた希はどこから持ち出したのかタロットカードを一枚差出した。

希「ウチは『星の本棚』で検索した結果をタロットカードの絵柄に示すことが出来るんよ」

にこ「なんか…便利なのか不便なのかわかんないわね」

希「スピリチュアルやろ?」

絵里「カードは…谷間の月。やっぱりそうみたいね…さて、夜行動するのは得策じゃないし明日ヒデコさんたちのところへ行きましょう」

にこ「え?居場所分かったの?」

絵里「希のおかげでね」


14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/02(金) 18:29:21.82 ID:QCXiioSQ0



風都の中心にある「音ノ木」という表札の大きなお屋敷に大きなリムジンが止まっている。
そこからオレンジ色の髪でショートカットの黄色の瞳で活発そうな可愛らしい女の子が下りてきた。

凛「ただいまだにゃー」

??「遅いですよ。今日は大事なお話があるといったでしょう?」

屋敷の大広間には大きなテーブルがあり、そこに長い青みがかった髪ですこし鋭い目線で凛を見つめる美しい女性が座っていて

凛「海未ちゃんきびしいにゃー…今日はお仕事が長引いちゃったからしょうがないの」

海未「そんな甘えた理由は許しません。私の会社だったら即刻クビですよ?」

海未「あと、ココでは『お姉さま』でしょう?」


15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/02(金) 18:30:16.69 ID:QCXiioSQ0



凛「はいはい…わかってるにゃ…そういえば、『お母さま』は?」

海未「『お母さま』は今日も戻られないそうです。

海未「本当は今日二人に紹介するつもりだったのですが、『お母さま』からは凛に先に紹介しておきなさいと言われましたので」

凛「紹介?」

大広間のドアが開くと、明るいオレンジの髪に右上に小さなまげのように髪をくくっている女の子が入ってきた。

海未「はい、私の婚約者の穂乃果です」

凛「婚約かー…ええ!?お姉さまが婚約??」

穂乃果「あ…えっと、高坂穂乃果です!よろしくね!凛ちゃん」


16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/02(金) 18:30:42.69 ID:QCXiioSQ0



凛「あ、もしかして最近営業成績のいい子がいるって…」

海未「そうです、その方ですよ。私のパートナーとしてふさわしい方です。少しおっちょこちょいなのが珠にきずですがね…」

穂乃果「う…そこはこれから気を付けます…」

凛「んーまあ、凛は別になんでもいいにゃー!穂乃果ちゃん!よろしくね!」

穂乃果「うん!海未ちゃんもこれからよろしくね!『お母さま』にはいつあいさつするの?」

海未「穂乃果もこの家に住んでいいと許可はいただきました。そのうち会えるでしょう」

凛「あ、そういえば、今日バットドーパントが廃墟に入っていくのが見えたよ?あれも穂乃果ちゃんが売ったの?」

穂乃果「うん、バットはデメリットが多いメモリだけど今回はうまいことつかってるみたいだね」

海未「凛も穂乃果も早く食事を片付けてください。」

ほのりん「はーい」


17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/02(金) 18:31:48.26 ID:QCXiioSQ0



絵里「さて、じゃあ行くわよ。希」

絵里は一人でバイクにまたがって街へと走り出していった。

にこ「え?希、あんたはいかないの?」

希「行くよ?なんたってウチらは二人で1人の探偵やからね」



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