モバP「いや〜楽しいっすね楓さん!あ、俺んち来ます?是非!」楓「……」

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10 : ◆3UO.XRpYJ2 [saga ]:2017/06/02(金) 13:51:22.40 ID:aKaeZq+60

それがどんな意味を持つ言葉だったのか、これまでの人生でお世辞にも女性経験が多いとは言えない俺でも何となく察することができる。楓さんには悪いことをしたかもしれない。だがしかし、楓さんに悪いことをしなかったら世間的に悪いことをしたわけで。自分がまいた種とはいえ、あまりにも逃げ場のない選択肢だ。

だからこそ、というか。だから、これでよかったのかもしれない。

ベッドの上からすやすやと寝息が聞こえてくる。カーペットに横たわって数分、やっと自分の部屋にいるような気がしてきた。それと同時に、急激に眠気が強まってく感じ。

最後に、寝顔でも拝もうか。

ふいに、そんなことが頭に浮かんだ。ここまで我慢したのだ、ちょっと寝顔を見るくらい罰も当たらないのではないだろうか。

『やったれやったれ』

心の声も投げやりだが肯定的である。そうだ、見るだけなら何も問題はないではないか。

音を立てないように、ゆっくり、ゆっくりとベッドに近づく。自然と呼吸が荒くなる。そして――――

「やっぱり、起きてるんじゃないですか」

薄暗闇の中パチッと目を開けた楓さんと目があい、反応する暇もなく服を掴まれて。

その瞬間、俺は本日の全敗を悟ることになったのだった。

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