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ガヴ「ヴィーネのアホ〜!バーカ!」
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21 :
以下、名無しに代わりましてぽいずんがお送りします
◆.6fbLoIP6I
[sage saga]:2017/06/10(土) 00:29:22.36 ID:wf4IAshr0
ガヴ「サターニャと話してるのは…犬?」
―――
サターニャ「ちょっと!私のメロンパン食べないでよ!」
犬「わん!」
サターニャ「なんですってぇ〜っ!?」
サターニャ「もう怒ったわ!大悪魔様の顔も3度までよ!覚悟しなさい!犬!」
犬「っへ(ゲス顔)」ダッダッダ
サターニャ「あ、こら待ちなさい!私のめろんぱぁああああん!」ダッダッダ
22 :
以下、名無しに代わりましてぽいずんがお送りします
◆.6fbLoIP6I
[sage saga]:2017/06/10(土) 00:32:16.51 ID:wf4IAshr0
―――
ガヴ「行ったか…ったく近所迷惑な奴だ」
ガヴ「さぁ〜て、ネトゲしようかなぁ〜」
ガヴ「ふぁ〜…」ウトウト
ピンポーン
ガヴ「んだよ、忘れ物か…?」ガチャ
ヴィーネ「あ、ガヴ」
ガヴ「」バタン
ヴィーネ「ちょ!なんで閉めるのよ!」ガーン
23 :
以下、名無しに代わりましてぽいずんがお送りします
◆.6fbLoIP6I
[sage saga]:2017/06/10(土) 19:11:53.72 ID:wf4IAshr0
ガヴ「…」ガチャ
ヴィーネ「もう!なんで閉めるのよ」
ガヴ「いや、宗教とか全然興味ないんで…」
ヴィーネ「ちょ、そういうんじゃないってば…」
ヴィーネ「っていうか天使が宗教興味ないっておかしいでしょ…」
ガヴ「で、なにか用?私はこのあとヴァルハラ王国を救いに行かなきゃいけないんだ」
ヴィーネ「また襲われてるの?その王国・・・」
ガヴ「とある次元に生息していたはずの古代生物に街を襲われて人々が嘆き苦しんでるんだよ」
ヴィーネ「いつになったらそのヴァルハラ王国は救われるわけ?」
ガヴ「私がゲームやめれば」
ヴィーネ「即刻辞めなさい」
24 :
以下、名無しに代わりましてぽいずんがお送りします
◆.6fbLoIP6I
[sage saga]:2017/06/10(土) 19:16:29.26 ID:wf4IAshr0
―――
ヴィーネ「…そうだ、ガヴ」
ヴィーネ「天使の輪が黒くなってたけど、今でもそうなの?」
ガヴ「あぁ、あれただの汚れだし」
ヴィーネ「え!?駄天したからじゃないの?」
ガヴ「んー、よくわかんないけど拭けば綺麗になるよ、ほら」ピカッ
ヴィーネ「真っ黒なんだけど」
ガヴ「え…あ、マジだ」ヒョイ
ヴィーネ「取り外しも可能なのね…」
25 :
以下、名無しに代わりましてぽいずんがお送りします
◆.6fbLoIP6I
[sage saga]:2017/06/10(土) 19:50:43.06 ID:wf4IAshr0
ヴィーネ「ねぇガヴ、その汚れってとれるのよね?」
ガヴ「ん?まあな、ぬるま湯に浸したタオルで拭くと良く落ちるぞ」
ヴィーネ「へぇ…拭いてみてもいい?」
ガヴ「おう、お勝手にどぞ〜」カタカタ
ヴィーネ「…うん」ヒョイ
ヴィーネ「すぐに、済むからね…」
ヴィーネ(天使の輪…これを割ってしまえば、ガヴは…)アクマーン
ヴィーネ(これさえ…壊してしまえば…っ!)ギュッ
ヴィーネ「っ…」
ガヴ「びーねー?」カタカタ
ヴィーネ(なのに…っ)カイジョ
ヴィーネ「…まったく、もっとしっかりしなさいよね」フキフキ
ヴィーネ(この輪を割るだけ、それだけのことが…重くて、怖くて…)
ガヴ「…」カタカタ
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/11(日) 03:53:06.08 ID:8pIhlQZMo
胃に来る展開だ
27 :
以下、名無しに代わりましてあくまがお送りします
◆.6fbLoIP6I
[sage saga]:2017/06/11(日) 18:05:04.25 ID:FQz0AZCv0
―――
ヴィーネ「じゃ、掃除も済んだし私は帰るわね」
ヴィーネ「戸締りしっかりしなさいよね」
ガヴ「おう、ありがとなー」カタカタ
バタン
ガヴ「…」
ガヴ(PCのロード画面に見えたんだ)カタカタ
ガヴ(悪魔姿のヴィーネが私の天使の輪を握っていたこと)カチッカチッ
ガヴ(寂しそうな、その横顔も…)ギリッ
ガヴ(私だって鈍い訳じゃないから、すぐにわかった)
ガヴ(ヴィーネが私を殺そうとしていることを…)カチカチターンッ
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/12(月) 01:46:41.03 ID:H6O2bus1o
どうなるんだ……
29 :
以下、名無しに代わりましてあくまがお送りします
◆.6fbLoIP6I
[sage saga]:2017/06/12(月) 22:47:42.79 ID:tOY8YBxI0
―――三日後
ガヴ(あれから私は考えた)
ガヴ(ヴィーネが私を殺そうとしている理由)
ガヴ(殺せない理由とか…この先どうするべきか、とか)
ガヴ(結論らしい結論はでなかったけど…)
ガヴ(それが、いいんじゃないかなって)
ガヴ(だから…)
ガヴ「…」ガチャ
ヴィーネ「ガ、ガヴ…!?な、なんでここに居るのよ!」
30 :
以下、名無しに代わりましてあくまがお送りします
◆.6fbLoIP6I
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:01:14.93 ID:tOY8YBxI0
ガヴ「私も合鍵、作ったんだよ」ジャラ
ヴィーネ「そ、そう…」
ガヴ(ヴィーネは数日前に見た悪魔の衣装で魔界へのゲートを開こうとしていた)
ヴィーネ「そ、その、私…」
ガヴ「…それ、閉めていいよ」
ヴィーネ「え?」
ガヴ「ゲート、閉めて」
ヴィーネ「ガヴ、いったい何を…」
ガヴ「…なんで、魔界に行こうとしてたの?」
ヴィーネ「そ、それは…きょ、今日は家族に会いに行こうと思って…」
ガヴ「じゃあ、なんでこの部屋何も家具がないの…?」
ヴィーネ「…っ」
31 :
以下、名無しに代わりましてあくまがお送りします
◆.6fbLoIP6I
[sage saga]:2017/06/12(月) 23:34:30.00 ID:tOY8YBxI0
ガヴ「なんで、学校に来てないんだよ…」
ヴィーネ「あぁ、その…」
ガヴ「…」
ヴィーネ「そ、その!実はね!魔界からその、帰ってくるように言われちゃって…」
ヴィーネ「私だって別に帰りたかったとか、そんなんじゃなかったんだけど、その、手紙が」
ヴィーネ「手紙に、魔界に帰って来いって書いてあって、だから!」
ガヴ「ヴィーネ」
ヴィーネ「そ、そりゃもちろん黙ってたのは悪かったけど、だって、迷惑かけたくなかったし」
ヴィーネ「それに、その、だから・・・」
ガヴ「ヴィーネッ!!!」
ヴィーネ「っ」ビクッ
ガヴ「嘘はもういいよ…ぜんぶ、バレてる」
ヴィーネ「う、嘘!?なんで!?」
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/13(火) 05:38:14.75 ID:NZYa6O0Zo
ほほう
33 :
以下、名無しに代わりましてあくまがお送りします
[sage saga]:2017/06/13(火) 20:13:04.98 ID:96HDwcCu0
ガヴ「ヴィーネ、は...っ」グスッ
ガヴ「私を殺せって言われてるんでしょ...」
ヴィーネ「!」
ガヴ「でも、出来ないからって...魔界にっ...」ポロポロ
ガヴ「なぁ、魔界に戻ったら、どうなるんだよ」
ガヴ「答えて...っ!」バンッ
ヴィーネ「...私は」
ヴィーネ「...分からないわ」
ガヴ「はぁ...!?」
ガヴ「じゃあ行かなくていいだろ!死にに行くつもりか!?」
ヴィーネ「違うわよ!!ただ...最後に、家族に会いたいのよ...」
34 :
以下、名無しに代わりましてぽいずんがお送りします
[sage saga]:2017/06/13(火) 20:14:09.84 ID:96HDwcCu0
ガヴ「っ...」
ヴィーネ「...言っておくけど、私は人を殺す気は無いわ」
ヴィーネ「この命が代わりに果てたとしても...誰かの人生を終わらせたりなんかしたくない」
ガヴ「じゃぁ...最後に一つだけ...」
ヴィーネ「なに...?」
ガヴ「ヴィーネは...」
ガヴ「ヴィーネにとって私って...なに?」
ヴィーネ「...」
ガヴ「...」
ヴィーネ「...ガヴは...」
35 :
以下、名無しに代わりましてあくまがお送りします
[sage saga]:2017/06/13(火) 20:21:42.16 ID:96HDwcCu0
投稿者名間違えたけど気にしないで
ヴィーネ「私と、似てるって、そう思ってる」
ガヴ「!」
ヴィーネ「天使としてダメダメだし、ぐーたらでだらしないけど...」
ヴィーネ「それでも...きっと、大切なんだと思うわ」
ヴィーネ「じゃなきゃ...こうも簡単に決心がつくわけ、ないもの」グスッ
ガヴ「...っ」ポロポロ
ヴィーネ「もう、なに泣いてるのよ...」
ヴィーネ「これ、あげるからちゃんと涙拭いt」
グサッ
ヴィーネ「...え?」
36 :
以下、名無しに代わりましてあくまがお送りします
[sage saga]:2017/06/13(火) 20:37:14.14 ID:96HDwcCu0
ガヴ「...」
ヴィーネ「天使の...矢が...な、なんで...」ポタポタ
ガヴ「...ごめん」
ヴィーネ「ガヴ...天使の輪が...!」
ガヴ「あぁ...私はもう天使ではないよ」パキ-ン
ヴィーネ「わ、割れた...!?」フラフラ
ヴィーネ「な、なんで ..こんなこと...」バタッ
ガヴ「...」
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/13(火) 20:45:55.00 ID:JL/R6mZjO
言いたいことも言えないこんな世の中じゃ
38 :
以下、名無しに代わりましてあくまがお送りします
◆.6fbLoIP6I
[sage saga]:2017/06/13(火) 23:43:08.82 ID:96HDwcCu0
ヴィーネ(ここは…どこかしら)フワフワ
ヴィーネ(目を開けていても閉じていても真っ暗ね…)
ヴィーネ(私、なんでこんなところに…)
ヴィーネ(そうだ、ガヴ…ガヴが私を…)
ヴィーネ(あはは…殺さなきゃいけない相手に先に殺されるなんて…)クスッ
ヴィーネ(でも…私はこの後どうなっちゃうのかしらね)
ネ…ィーネ…
ヴィーネ(誰かが…呼んでるわ)
ヴィーネ(この声は…)
39 :
以下、名無しに代わりましてあくまがお送りします
◆.6fbLoIP6I
[sage saga]:2017/06/13(火) 23:51:18.50 ID:96HDwcCu0
ヴィーネ「…んぅ?」パチッ
ガヴ「…」
ヴィーネ「ガヴ…?あれ、私生きて…」
ガヴ「…ごめんな、ヴィーネ…」
ガヴ「こんな方法しか思いつかなかったんだ…」
ヴィーネ「あ、あれ…魔力が…」
ガヴ「ヴィーネ、お前はもう悪魔じゃない…人間になったんだ」
ヴィーネ「え、え、…?」
ガヴ「ヴィーネはただでさえ優しくて悪魔なんてキャラじゃないのに…生まれる世界を間違えたともいえるのに…」
ガヴ「そんなヴィーネに人を殺めるなんて命令を出す魔界はおかしいんだ」
ガヴ「ダメだって知ってたんだ、でも…」
ガヴ「私の全ての天使力を駆使して、悪魔としてのヴィーネだけを殺したんだ」
ヴィーネ「ガヴ…」
40 :
以下、名無しに代わりましてあくまがお送りします
◆.6fbLoIP6I
[sage saga]:2017/06/14(水) 00:01:09.06 ID:KEhfCCY+0
ガヴ「だから今のヴィーネはただの人間…」
ガヴ「私も天使力を使い切ってしまったからただの人間に過ぎない」
ヴィーネ「そう、なんだ…感覚が分からないわね…」ムクッ
ガヴ「…それで、ヴィーネさえよければなんだけど」
ガヴ「これから一緒に住まない?」
ヴィーネ「が、ガヴと?」
ガヴ「あぁ、天使や悪魔ではなくなった以上少なくはあるけど天界や魔界の仕送りはもうもらえない」
ガヴ「そうしたらバイトしなきゃいけないだろ?」
ガヴ「だったら、一緒に住んだ方が節約できるだろ」
ヴィーネ「…そうね、賛成よ」
41 :
以下、名無しに代わりましてぽいずんがお送りします
[sage saga]:2017/06/14(水) 00:05:52.84 ID:KEhfCCY+0
ヴィーネ(それからというもの、ガヴはネトゲをやめて真面目になった)
ヴィーネ(綺麗だったころのガヴって感じではないけど、ちゃんとするようにはなった)
ヴィーネ(あの後もサターニャやラフィ、ゼルエルさんたちは私たちを応援し続けた)
ヴィーネ(お母さんやお父さんにはもう会うことはできないけど…)
ヴィーネ(サターニャを通して手紙を送ってもらうことはできるみたい)
ヴィーネ(まだ大変なこともあるだろうけど、ガヴと一緒に頑張っていこうと思います)
ヴィーネ(だからお父さん、お母さん、心配しないでね)
ヴィーネ(私は今日も精いっぱい生きています!)
―――完
オチが分からなくなってしまいましたわ
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/14(水) 13:05:20.66 ID:rXyEeoy7o
もっと幸せになって欲しい
43 :
以下、名無しにかわりましてぽいずんがお送りします
[sage saga]:2017/06/14(水) 15:21:16.12 ID:KEhfCCY+0
いつか人間ガヴィーネの続きかけたら書きます
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/14(水) 15:27:20.21 ID:rXyEeoy7o
待ってます
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/14(水) 23:24:50.26 ID:pWHoxK7Jo
良かった
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/04(火) 14:12:54.61 ID:/8zhQSFq0
乙
ガヴィーネいい
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