みほ「フリースタイルバトル?」

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181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/30(火) 07:01:51.64 ID:CoaWBJ6Zo

【2階席】

オレンジペコ「……ラウンド2はすごかったですね。中指をどうとかシックスナインとか、意味のわからない言葉も多かったですが。ダージリン様は今の戦いをどう見ますか?」

ダージリン「……///」

オレンジペコ「ダージリン様?」

ダージリン「え?な、なにかしらペコ//」

オレンジペコ「…………顔、赤いですけど……どうしてですか?」

ダージリン「べ、別に赤くないわ///」

オレンジペコ「いや、赤いですから。もしかしてダージリン様は意味をご存じなのですか?」

ダージリン「……そ、そんなわけないじゃない。わたくしがそんな……///」

オレンジペコ「そうですか……ダージリン様の博識な部分も尊敬していたんですが……残念です」ハァ

ダージリン「!?う、嘘よ嘘!知ってるわ!だから尊敬を続けなさいペコ!」

オレンジペコ「では教えてください」

ダージリン「うっ……///」

オレンジペコ「耳打ちでいいですから」

ダージリン「………///」ヒソヒソヒソ

オレンジペコ「あらあらなるほどー。そうだったのですか。ダージリン様はやはり物知りで尊敬しますね。うふふ……」ニコニコ

ダージリン「///」

ケイ「あっははは!微笑ましいやり取りね〜」

ナオミ「そうだね。シックスナインなんて、サンダースでは毎日誰かが言っているよ」フフフ

アッサム「そ、それは……また……なんというか……すごい学校ですね色々と……」

アリサ「無い無い!今のはジョークだから本気にしないで!サンダースが誤解されるわ!」

カチューシャ「ねえノンナ。しっくすないんって何?」

ノンナ「カチューシャが大人になるために必須であり、そのサポートは私にしか務まらない儀式です」

カチューシャ「ノンナ以外としたらどうなるの?」

ノンナ「行為をする以前に、私以外の人間と行為に及ぶ想像をするだけでカチューシャの身長が1ミリずつ縮みます」

カチューシャ「ひっ!じゃ、じゃあしっくすないんはノンナとしかしないわ!」

ノンナ「ええ、それが正義です」ポタポタ

カチューシャ「の、ノンナ!鼻血が出てるわ!」

ノンナ「それも正義です」

カチューシャ「意味わかんないわ!拭きなさい!」

ノンナ「はい」フキフキ

クラーラ「ノンナ様、独り占めはずるいです!カチューシャの幼い頃の写真を提供したりと、カチューシャ様への愛は2人で共有しているじゃありませんか!(ロシア語)」

カチューシャ「?ノンナ、クラーラはなんて言ったの?」

ノンナ「言ったといいますか、テレサ・テンの『愛人』という曲の一部をロシア語で歌ったのです」

カチューシャ「そんなメロディラインには全く聴こえなかったけど……脈絡も無いし」

ノンナ「……申し訳ありません同志クラーラ。欲望が先立ち過ぎました。もし行為に及ぶ時があったのなら、3人でするようにしましょう(ロシア語)」

クラーラ「おお……感謝します、ノンナ様(ロシア語)」
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/30(火) 07:08:28.94 ID:CoaWBJ6Zo

カチューシャ「…………今はなんて言ったの?」

ノンナ「私たち3人の絆は永遠、と」

カチューシャ「ふーん……結局歌はなんだったのよ。ま、いいけど」

ケイ「で、真面目な話、みんなは今のラウンドをどう思った?」

ナオミ「ふふっ、まさか隊長が本筋に戻す方に回るとはね」

アリサ「いつもかき乱す側だものね……」ハァ

ダージリン「こほん。今のラウンドは明らかにみほさんの作戦勝ちね」

オレンジペコ「と言いますと?」

ダージリン「ラウンド1は普通に戦い、負けた。接戦だったけれど、ラウンド2も同じ戦い方では勝てないと思ったのでしょうね。まほさんも言っていたけれど、奇策に出たのよ」

ナオミ「突然下ネタを放り込んできた、と」

ケイ「マホもビックリしたでしょうね」

ダージリン「でもみほさんも決してそっち方面の話は得意ではないはずよ。現に、ラウンド2ではまほさんの目を見たまま、客席に一切目をくれなかった。自ら視野を狭めて、恥ずかしい気持ちを押し殺していたのね」

オレンジペコ「なるほど……その作戦が功を奏し、西住まほさんから初めて勝利を得たわけですが、ラウンド3も同じように攻めるつもりでしょうか?」

カチューシャ「それは無いわね。何を言ってるか意味のわからないところはあったけれど、マホーシャは後半かなり冷静になっていたわ。この審査と解説の時間で対処法を考えているはず。ミホーシャが次も同じ手を使うなら返り討ちに遭うでしょうね」

アッサム「同じ手は通用しないと」

ケイ「それにしてもミホは私たちとやった時よりも強くなった感じがするわね」

ナオミ「そうだな……あの時以上にバイブスが高まっているようだ。勝てば優勝という状況と相手が姉であること、そしてステージ上の熱に浮かされているからだろうが、それらがマイナスどころか…」

アリサ「プラスになってるってわけ?」

ナオミ「ああ」

ケイ「それはマホにも言えるけれどね。あんなにライミングが上手だったなんてね。今までそんなに踏んでなかったのに」

ナオミ「……踏もうと思えばあれぐらい踏める力はあるというわけか……大した人だよまったく」

ダージリン「……とにかく全ては次のラウンドで決まるわ。どちらが勝つか」

オレンジペコ「はい…………で、あの……ダージリン様」

ダージリン「何かしらペコ」ウフフ

オレンジペコ「中指を突き入れるってどういう意味でしょうか?」

ダージリン「な……っ、し、知らないわ……///」カァァァ!

オレンジペコ「へぇー……そうなんですかー」

ノンナ(何か同じ匂いを感じる気がしますね)

カチューシャ「あ!それはカチューシャも聞きたかったわ!ノンナ!一体どういう…」

ノンナ「今度必ず教えます!!」

クラーラ「お供します!!」

カチューシャ「え?う、うん……」

アッサム「………………」ハァ..

ケイ「………………」

ケイ(ミホとマホ……さて、どうなることやら。楽しみだわ)ワクワク
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/30(火) 07:10:16.89 ID:CoaWBJ6Zo

【ステージ上】

役人「それでは……正真正銘最後のバトルとなります!決勝戦第5試合、ラウンド3です!」

ワァァァァァァ!!!!

役人「先攻後攻のじゃんけんをお願いします!」

まほ「…………」

みほ「!」

みほ(お姉ちゃん……今まで見たことないくらい真剣な目してる)

みほ(……でもそれは多分私もそうだ)

みほ(会場の熱気、そして西住流に関係ない1対1の勝負、優勝のかかった一戦……その決着が付くんだから)ゴクリ

ジャンケンポイ!

まほ「!先攻で」

みほ「…………」

みほ(意地?いや、違う。勝つための先攻だ。私が作った勢いと流れを変えるため……)

役人「OK!それでは……最後です!先攻西住まほ、後攻MIHO、ラウンド3!DJルミ、かまーせー!!」
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/30(火) 07:13:15.90 ID:CoaWBJ6Zo

http://www.youtube.com/watch?v=XVVRBSEz7js

♪蜂と蝶 / SOUL SCREAM

<先攻西住まほ VS 後攻MIHO ラウンド3>

まほ「ラウンド2 お前はひたすら下ネタオンリー」

まほ「2度目はもういい 最後はまともにかかってこいよ」ワァァ!

まほ「下ネタ続けるなら増加する 大洗のマイナスイメージ」

まほ「あんこう踊りも 伏字付きで紹介されるぞ?」ワァァァァ!

まほ「ガラにもなく無理して そういうフリしてるならやめとけ」

まほ「もし夜の蝶になるつもりなら 蜂のように刺す」ワァァァ!

まほ「それと私が快感を得るのは 勝利とお客さんの歓声だ」ワァァァァ!

まほ「沸かすと騒がすを勘違いするなよ?MIHO」ワァァァ!



みほ「お客さんがどうとかって 狙ってるじゃん好感度アップ」ワァァッァ!

みほ「歓声得るなら股間ドアップ なんてネタはもう終わり」ワァァァ!

みほ「あれはどうしても勝ちたかったから 使った荒業」

みほ「最後は私自身をぶつけて 勝敗を決する覚悟しかない!」ワァァ

みほ「あんこうもカメもウサギもレオポンもいない」

みほ「カモもアリクイもカバもアヒルも 仲間はそばにいない!」ワッァア

みほ「大洗背負ってる 特殊カーボンで守られてないステージ上」

みほ「純粋な1対1の勝負で勝ちたいと思ってるよ!」ワァァァ!!



まほ「全て受け止めた上で潰してやる妹よ」

まほ「昨日今日の付き合いじゃない 生まれた瞬間から一緒だ」ワァァ!

まほ「妹が強いほど 姉も嬉しく誇らしくなる」

まほ「そしてさらに 上の境地があると見せてやるのが 姉の矜持だ」ワァァァ!

まほ「戦車道での 敗北噛みしめ 悔しさを」

まほ「たぎらせここにいる あの戦いを無駄にしねぇ」ワァァァ!!

まほ「流れはMIHOかもしれないが 最後覆す」

まほ「前のめりのお前の目に映らない 背後突くライム」ワァアァァ!!
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/30(火) 07:15:33.25 ID:CoaWBJ6Zo

みほ「私がずっと追ってるのは 姉の背中」

みほ「その差はなかなか埋まらない まるでカメとメダカ」ワァァ!!

みほ「それぐらいリスペクトしてるのに 突くのは私の背後?」

みほ「同じ場所ぐるぐる回る バカな姉妹じゃ意味ないよ!」ワァァァアァァ!!

みほ「右脳と左脳 苦悩と葛藤」ワァァ!

みほ「フロウと発想でデスロード闊歩(かっぽ)」ワァァァァ!!

みほ「それも全て ここで大洗を優勝に導くため!」

みほ「切り傷や大ケガしても このまま行ききるだけ!」ワァァァァ!



まほ「お前らだけが優勝 したいと思うなよ」

まほ「みんな勝ち取りたい ヤラセなど 一切拒むだろう」ワァァア!

まほ「姉妹だろうとやられたらやり返す 報復が順当」

まほ「デスロードは黒森峰のホームグラウンド!」ワァァァ!!

まほ「ライムとディスだろ お前の最大の武器」

まほ「そこに気付けないなら 流れるのは敗退の空気」ワァァァ!

まほ「私の武器こそが フロウと発想だ 間違いない」ワァァァ!!

まほ「MIHOがどれだけ手と首 振ろうと圧勝!」ワァァッァ!!



みほ「あのお姉ちゃんが 本気で潰しに来てくれてるこの現状」

みほ「恐怖よりなによりも 嬉しさが勝ってるよ本当!」ワァァァ!

みほ「大学選抜の時も どれだけ勇気づけられたことか!」ワァァァ!

みほ「心から思うよ お姉ちゃんの妹でよかった!」ワァァァア!!

みほ「でもいつまでも追うだけじゃ ダメだってわかってる!」ワァァァ!

みほ「『なにか』で超える必要がある その1つがこのMCバトル!」ワァァァ!

みほ「今まで見て聞いて過ごして 生きてきた人生の全て!」ワァァ!

みほ「ぶつけて 吐き出して 叶えてみせる そして新たな夢へ!」ワァァァァ!!!



役人「終了ーーーーーー!!!!」

ワァァァァァァ!!!

みほ「はぁ、はぁ、はぁ……」

まほ「……………………」フゥゥ...
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/30(火) 07:16:00.46 ID:CoaWBJ6Zo

役人「……最後のバトルが今、終了しました。そして、最後の判定に入ります」

みほ「………………」

まほ「………………」

役人「この判定の勝者が所属する学校が優勝となります…………それでは、判定をお願いします!」

亜美「………………」

千代「………………」

理事長「………………」

香音「………………」

新三郎「………………」

役人「…………決まったようです」

役人「先攻西住まほ、後攻MIHO。勝利したのはどっちでしょうか」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/30(火) 07:18:51.84 ID:CoaWBJ6Zo

役人「………………判定をどうぞ!」

ババン!

亜美:西住まほ

千代:MIHO

理事長:西住まほ

香音:MIHO

新三郎:MIHO

みほ「!!」

役人「先攻2、後攻3…………勝者……MIHOーーーー!!!」

ワァッァアアァァァァ!!!!

役人「そして優勝は大洗女子〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」

ワァァァァアァァァァァァァ!!!!

みほ(やった…………やった!!!)グググッ

役人「……理事長、いかがでしたか?」

理事長「私は西住まほさんに票を入れたのですが、やはり彼女らしいワードが光っていて『妹が強いほど姉も誇らしい』と言ったあとに『さらに上の境地があると見せてやるのが姉の矜持』などであったり。アンサーでも『デスロードは黒森峰のホームグラウンド』、これは痺れましたね」

役人「ありがとうございました。では……島田さん、いかがでしたか?」

千代「今までの両者のスタイルで言いますと、簡単に言えばMIHOさんがライミング、西住まほさんが的確なディスとアンサー、という感じだったのですが、それがこの決勝戦では入れ替わったかのようでしたね。特にラウンド3では顕著でした」

千代「MIHOさんの1バース目はライミングはほとんど無しでメッセージ強烈に叩き込み、西住まほさんはアンサーをしつつも固いライミングを見せていきました」

千代「そして両者のバイブスがぐんぐんと高まっていくなか、ラストバースでのMIHOさんらしからぬ……と言ったら失礼かもしれませんが、頭1つ抜きん出るほど熱い魂の叫びのようなラップが、見てるこっちまで巻き込む熱量で……もう圧倒されました。なので私はMIHOさんに入れました」

役人「ありがとうございました。最終戦、ラウンド3までもつれ込む激闘を繰り広げてくれた両者に大きな拍手を!!」

パチパチパチパチ!

まほ「……みほ、おめでとう」

みほ「お姉ちゃん……あ、ありがとう」

まほ「とても……充実した時間だった。こんな風に言い争うことなどなかったからな」フッ

みほ「あ、うん。私も!楽しくて……嬉しくて……」

まほ「私も同じ気持ちだよ」フフ
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/30(火) 07:19:34.09 ID:CoaWBJ6Zo

役人「うぇいよー!それじゃあ優勝校の大洗女子学園!REZEとアンジーもステージ上に来てくれぃ!」

麻子「」ザッ
杏「」ザッ

ワァァァァァッァァ!!

杏「西住ちゃんありがとー!」ダキッ!

みほ「わわっ…///」

麻子「見事な勝利だった。さすが西住さん」

みほ「そ、そんなこと……」テレテレ

役人「そして優勝のトロフィーを……理事長うぇいよー!」

理事長「うむ。代表者は……?」

みほ「あ、かいちょ…」
杏「西住ちゃんでーす!」

みほ「ふぇ!?」

理事長「ではMIHOさん。優勝おめでとう。素晴らしい戦いだったよ」

みほ「あ、ありがとうございます……//」

ワァァァァッァア!

役人「トロフィーうぇいよー!授与うぇいよー!」

ワァァァァ!

麻子「やかましいメガネだなまったく…」

役人「最高のバトルだったぜー、うぇいよー!」

ワァァァァ!
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/30(火) 07:23:26.55 ID:CoaWBJ6Zo

役人「……こうなったら最後にサイファーいっとくかぁ〜!?」

ワァァァァァアァァッァアァ!!

みほ「サイファー?」

杏「輪になってラップするアレか……というか、優勝後のフリースタイルを大洗のメンバーでやるってことかな」

役人「お客さんのレスポンス最高だぜ〜!よし!もう負けたヤツらもやりたいヤツはステージに上がれーーーーー!!!」

ワァァァァァ!!!!

麻子「……おいおい。いくら本家のラッパーのバトルイベントと違うとはいえ、負けた人間を呼ぶなんて失礼な…」

ケイ「よぉーし!それじゃあ私からいっちゃおうかなー!?」

麻子「っていつの間にかステージ上にいるぞ」

杏「おケイらしいねえ。タイミング的に、うちらの優勝が決まってすぐに舞台袖まで来てたんだね」

みほ「でもそこから躊躇なくステージに上がるのがケイさんらしくて面白い」ウフフ



まほ「………………」

エリカ「た、隊長」タタタ

まほ「ん?どうした?」

エリカ「戻りましょう。負けた上でサイファーに参加することないです。参加は義務ではないでしょうから」

まほ「確かにな。だが私は精一杯戦った。負けて悔いがないわけではないが、それ以上にこの空気、雰囲気を楽しみたい」

エリカ「隊長……」

まほ「エリカと過ごせる数少ない時間の1つだしな」フッ

エリカ「た、た、たいちょぉぉぉ〜……///」



アンチョビ「楽しいことならアンツィオはどこにでも顔を出すぞぉ!」ザッ!

ペパロニ「さすが姐さんっす!」

カルパッチョ「ドゥーチェたるゆえんですね」



カチューシャ「ほら!2人とも!最後にプラウダの凄さを見せつけてやるのよ!」

ノンナ・クラーラ「はい」



ダージリン「見てるだけも寂しいものね」ザッ

オレンジペコ「ダージリン様のような方はプライドが無駄に高いので傍観者に回ると思っていましたが……さすがダージリン様、器が大きいですね」

アッサム「オレンジペコ?最近自然と毒舌を吐いてるようだけれど……優雅にね?」



役人「OK!それじゃあ最後に盛り上がっていくぜ〜!DJルミ、かまーせー!!」

ルミ「っ!」
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/30(火) 07:24:54.23 ID:CoaWBJ6Zo

http://www.youtube.com/watch?v=5TgPNb-gFPI
※ちょい長いので途中で切れます。動画を右クリックしてループ再生推奨

♪ONCE AGAIN / RHYMESTER

<ラストサイファー>

ケイ「ハッピーなバトルだったわ 何回もワンスアゲイン」ワァァ!

ケイ「大満足 もっと聴きたいアゲアゲライン!」ワァァァ!

ケイ「いち、にい、サンダース!風はまた吹く」ワァ!

ケイ「だからすぐゴー!ゴー! 日常のタスク!」ワァァァ!

ナオミ「甘いマスクで 口説きを助(たす)く」ワァァ!

ナオミ「サンダースのモテ女 スナイパーでライマー」ワァァ!

ナオミ「大洗おめでとう華やかな優勝」ワァァ!

ナオミ「バラの花束忘れてゴメンよ?」ワァァ!


アリサ「今日のイベント体験はある意味 記念品」

アリサ「だけどこの借り いつかはリベンジ」ワァァァ!

アリサ「私の想い人 タカシかヒロシ?」ワァァァ!

アリサ「…違うタカシ!だからいつかはきっと!」ワァァ!

ダージリン「まるで秘めた想い込めて綴った歌詞」ワァァ!

ダージリン「わたくしもアリサさんと同様 作られた貸し」ワァァァ!

ダージリン「みなさんのバトルを観ていて技術とか韻の」

ダージリン「レパートリーの差 感じたわ それが敗因」ワァァ!


オレンジペコ「はいぃ〜? 今さらですかそれ」ワアァ

オレンジペコ「いい意味でスロースターターな お方だからまぁ」ワァァ!

オレンジペコ「それはそれとして やむをえず納得」

オレンジペコ「切れかけてた 茶葉を早めに買っとく」ワァァ!

アッサム「そうそう 茶葉の調達には四苦八苦」

アッサム「でも協力して揃える優れたチームワーク」ワァァァ!!

アッサム「証明したい対象は 全国のみなさん」

アッサム「優雅に振る舞う 聖グロリアーナ」ワァァァ!


アスパラガス「ここで突然現れてはこんなフロウでかますざます」ワァァァ!

アスパラガス「アスパラガス活躍する鳴かず飛ばずじゃなく飛ばす」ワァァァ!

アスパラガス「からのスロー 不動のエース」ワァァア!

アスパラガス「そして最後にまた速度上げる次があるなら勝つ」ワァァァァ!

ムール「上手い具合使いこなしてる 緩急自在」

ムール「一度負けたくらいじゃ バタンキューしない」ワァァ

ムール「自由に振る舞うまるで黒猫」

ムール「ブラックキャット うちのエースやばいフロウでしょ?」ワァァ
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/30(火) 07:26:55.17 ID:CoaWBJ6Zo

ボルドー「MCバトル参戦 他校との対戦」

ボルドー「まさか負けると思わなかった ピンと来ないね」ワァァ!

ボルドー「でも悔しさと同時に胸を占める充実感」

ボルドー「この場の一体感が宙にフワンと浮いた」ワアァァ!

ノンナ「敗北の味 つらさ マイナスは凍りつかす」

ノンナ「そして明日への糧にするために効率化する」ワァァァ!

ノンナ「結果はともかく見せたプラウダ魂」

ノンナ「褒美はチューか ハグでしょう? 同志カチューシャ」ワァァァ!


クラーラ「傷をいやすのは愛情に限る」

クラーラ「会場にたぎる情熱と そしてもちろんカチューシャ様」ワァァ

クラーラ「氷解かすマイク1本 火事の元」

クラーラ「カチューシャ様の全てが味の素」ワァァァ!

カチューシャ「負けを素直に認めるのが 大人の証拠」

カチューシャ「私のスキルは確実よ 言葉の宝庫」ワァァァ!

カチューシャ「プラウダは負けたけど 相手は優勝校」

カチューシャ「つまりは2位タイよね?この場でそれを言いたい!」ワァァァ!


まほ「その意見は横暴だね 全然王道じゃねぇ」ワァァァ!

まほ「脳筋思考 まるでゴーゴーカレーのゴリラ」ワァァァ!

まほ「ここ一番で優勝校とその他の差が出る お互い」

まほ「P&Gで洗顔 出直して食べに行こうC&C」ワァァァ!

エリカ「私もお供しますカレー行脚(あんぎゃ)に」

エリカ「REZE!負けたけど次は勝つあんたに!」ワァァ!

エリカ「負けたままじゃ終われない!ぶちかませる!」ワアッァ!

エリカ「次回があるなら見せてやる エリカのフェイズ!」ワァァァ!


小梅「ふがいない状態で終わってしまったレッドスター」

小梅「足りなかった努力は積み上げていくしかないから」ワァァ!

小梅「ワンスアゲイン ワンスアゲイン 何度も言う」

小梅「心に刻みつけるように ステップアップ狙う!」

アンチョビ「気が付いたら我々飛ばしてる黒森峰!」

アンチョビ「いや、順番関係ないのか?ならここからアンツィオだ!」ワァァ!

アンチョビ「好物はあん肝 じゃなかった人じゃない方のカルパッチョ」

アンチョビ「おめでとう大洗女子 そのうちしようパーティー!」ワァァァ!
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/30(火) 07:28:03.29 ID:CoaWBJ6Zo

ペパロニ「その時の料理は任せてほしいっすよ!」

ペパロニ「めっちゃめちゃ美味いのを用意するっすから!」

ペパロニ「出来ててホヤホヤの超がつく大盛りで」

ペパロニ「タダでおごるっすよ 名物鉄板パスタ!」ワァァ!

カルパッチョ「そんな絶品な鉄板パスタで感覚が」

カルパッチョ「磨かれて乱されてパンパースが いるほど」

カルパッチョ「感じてるアモーレ 熱が超出る」ワァァァ!

カルパッチョ「今度はナポリタン以外も馳走しようペスカトーレ」ワァァァ!


麻子「ペスカトーレよりか別な方で 例えばカルボナーラ」ワァァ!

麻子「張るお腹 つまり満腹になる 感服しちゃう」ワァァァ!

麻子「だがデザートは別腹 キッシュとデニッシュでフィニッシュ」ワァァ!

麻子「胃のギミックにビックリしシックに決めるリリック」ワァァァア!!

杏「そんな踏まれたら立つ瀬〜無い」

杏「でも優勝 目的は達成だーい!」ワァァァ!

杏「ここまで来たらこの人も参加してもらおうか!」

杏「出番だよぅ?企画立案張本人のメガネ!」ワァァァ!


役人「そう言われたら握るぜマイクロフォン」ワァァ!

役人「見た目以上に頭固いぜ 参るほど」ワァァ!

役人「俺が最強のメガネ レペゼン文科省」

役人「マジでヤバすぎるだろう?こんなショー」ワァァ!

役人「バトルは最高だ!またやりたいぜ」ワァァァ!

役人「センキュー!審査員とお客さん!あとDJルミ!」ワァァァ!!

役人「残りの8小節はファイナリストのMIHO!」

役人「ラスト決めてくれバッチリと!」


みほ「このはじけっぷり 溜ま っていた スト レスが」

みほ「引き金かバトルに ハマっ て今 ずっと ヘブンだ」ワアァァ!

みほ「普段はきっとイライラして 愚痴吐く即」

みほ「でもしないよ?同情と 口約束!」ワァァァ!

みほ「それはともかく こんな風に周りに戦車無い」

みほ「MCバトルなんてあまりにも縁が無い状態だった」ワァァ!

みほ「でも最高だった 今日はきっと眠れない」ワァァァァ!

みほ「あのバトル この景色 私は一生忘れない!!」ワァァァァ!!



役人「うぇいよーーーーーーー!!!!!」

ワァァァァアァァァ!!!

役人「さわげーーーーーーーー!!!!!」

ワァァァァァ!!!!
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/30(火) 07:30:44.47 ID:CoaWBJ6Zo



アキ「ねぇミカ。私たちはサイファーに参加しなくてよかったの?」

ミカ「………………」

ミッコ「みんなが出てるわけじゃないけどさぁ……せっかくだしやってもよかったんじゃないか?」

ミカ「………………」

アキ「はぁ……またいつものだんまりだよ…………ん?」チラ

エミ「…………」

アキ(あの人はベルウォール学園の……エミさんだっけ?)

アキ「……あのー」

エミ「はい?」

アキ「失礼ですけど、あなたは何故サイファーに参加しなかったんですか?」

エミ「え?わ、私はチームメイトが負けて落ち込んでるのを放って1人でステージに上がる気は無いから……」

アキ「そうなんですか……うん、確かにそうですよね……」

アキ(ミカも同じ気持ちなのかな?いや、でも私もミッコも落ち込んでないし……ミカはどうして……)チラ

ミカ「ふっ、目は口程に物を言うってやつだね…………アキ、私がサイファーに参加しなかったことに特に意味は無いよ」

アキ「それって、MCバトルとかサイファーをすることが無意味ってこと?」

ミカ「違う」

ミッコ「へ?」

ミカ「MCバトルも戦車道と同様、人生に必要なものが全て詰まっていると感じたよ」

アキ「え……だったらどうして……?」

ミカ「……この場に来るまで、私はそのことに気付けなかったのさ。だから大会に出場するにあたって特別努力もしていないし、MCバトルがなんなのかを理解していなかった。そんな私にあのステージに立つ資格はないのさ」

ミッコ「いや、普通に大会には出てたじゃんか」

アキ「ね?見事な惨敗だったよね。それに大会までの期間だってミカにあちこち振り回されたおかげで私たちまで全然練習も出来なくて…」

ミカ「…………風で何言ってるか聞こえないな」

アキ「屋内だよここ……」

ミカ「…………まあ、次があるのかはわからないけど…」

アキ「?」

ミカ「もしまたこういったイベントがあったとしたら、今度こそ真剣に向き合わないといけないね」キラリ

アキ「ミカ……」
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/30(火) 07:35:28.67 ID:CoaWBJ6Zo



新三郎「いい大会でしたね。観ててウズウズするくらい」

理事長「そうですな。血が騒ぎますよ」

千代「…………」

香音「?島田さん?どうされました?」

千代「……いえ、なんでもないわ」フフ

香音「はあ……」

新三郎「もしかして、CHIYO CARLITO(チヨカリート)時代のことを思い出していたんですか?」

千代「……そういうわけではないわ。あとその呼び方はやめてちょうだい」

千代「………………」

千代(……さすがしぽりんの娘ね。戦車道以外でもこれほどの才能を発揮するなんて)

千代(…………でも、だとしたら愛里寿がもしフリースタイルを……)

千代(……いえ、やめましょう。考えても仕方のないことだわ)フフ


こうして、フリースタイルバトル大会は大洗女子学園の優勝で幕を閉じた――――
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/30(火) 07:37:25.99 ID:CoaWBJ6Zo

数日後

【大洗女子学園 体育館】

桃「みんなも知っての通り、我々大洗女子はフリースタイルバトル大会で優勝を成し遂げた!マスコミの取材も入り、これからしばらくの間忙しくなるだろう!だが、これはチャンスだ!大洗女子の良さをアピールして、来年以降の入学者を増やせば二度と廃校の危機を迎えずにすむかもしれんしな!」

典子「つまりは……バレー部復活か!やった!」

妙子・忍「はい!」

あけび「あのー……入学者が増えても新入生がバレー部に入ってくれたなきゃダメですし……」

典子「根性ーーー!!」

あけび「あ、これは聞いてないですね」

ツチヤ「直接会場に行けなかったのは残念だけど、動画で活躍は観られたし、ほんとすごかったよ!」

ナカジマ「西住さんの試合の時はちょっと寄りすぎてて観づらかったけどね」

優花里「すみません!つい力が入ってしまって……しかし!それだけ西住殿やみなさんが大活躍されて興奮したということです!」

桃「秋山の言う通りだな。では、大洗優勝の立役者である3人に登場してもらおうか!みんな、拍手!」

パチパチパチパチ!

杏「ほいほーい。早く真ん中にレッツゴー!」

みほ「か、会長!押さないでください」アワワ

麻子「眠い……」トテトテ

桃「では一言挨拶を……柚子、マイクを」

柚子「うん…………ええと……会長」

杏「違う違う。挨拶は西住ちゃんがするから」

みほ「ふぇっ!?さ、さっき舞台袖では会長がやるから立ってるだけでいいって……」

杏「そんなこと言ったっけ?冷泉ちゃん聞いた?」

麻子「眠くて何も覚えてない」ユーラユラ

みほ「そ、そんな……」

杏「みんなー!大洗を優勝に導いた大将が挨拶するから、ちゃんと聞くんだよー!?」

シィィィィィイン...
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/30(火) 07:39:13.08 ID:CoaWBJ6Zo

杏「……よし。じゃあよろしくぅ」

みほ「うぅ……」

杏「事実っしょ?西住ちゃんのおかげで優勝できた。感謝してるんだよ?」ヒソヒソ

みほ「会長……」

杏「ありがとね」ニコリ

みほ「い、いえ……///」

柚子「西住さん。じゃあこれ、マイク」

みほ「あ、は、はい……」

シィィィィィイン...

みほ「う」

みほ(みんなが真剣な目で、じっと私を見つめてる……私の言葉を待ってる……)ゴクリ

みほ(挨拶は会長がするって言ってたから何も考えてないよ、どうしよう?)

みほ(ラップでやった方がいいのかな?ううん、この空気でそれはよくない)

みほ(でも何を言ったらいいか……)グラグラ

全員「…………………………」ジィーーーーッ..

みほ(う……うぅぅぅぅぅ〜……)

みほ「ぱ…」

みほ「パンツァー・フォー!!」

ワァァァァアァァァァァァァ!!!!

沙織「結局それなのねみぽりん」クスッ

華「みほさんらしいです」ニコリ

優花里「にしずみどのぉ!痺れましたあ!」ワハァイ!

麻子「ふふ……」クス
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/30(火) 07:40:16.25 ID:CoaWBJ6Zo


杏「あっはは。やっぱこうなったかぁ。西住ちゃんらしいなあ」

柚子「会長、あんまりからかうのは可哀想ですよ?」

杏「そっかな?あたふたしてる西住ちゃん、かぁいーじゃん」

柚子「男子小学生みたいなこと言わないでくださいよ……」ハァ

桃「……会長、例の件はどうされますか?」ヒソ

杏「んー?」

桃「すでにフリースタイルバトルの第2回大会の開催が決まりそうだという件、そしてそれとは別のフリースタイルバトルの企画も動き出しているという話らしいですが……」ヒソヒソ

杏「ここで言わなくてもいいっしょ。本決まりの時に突然伝えればいーよ」

桃「はあ……」

杏「西住ちゃん慌てるだろうなぁ」ニッヒヒ

桃(一体どうなることやら……)



みほ「パンツァー・フォー!!!」

全員「フォー!」



【おわり】
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/30(火) 07:41:24.58 ID:CoaWBJ6Zo

以上です。読んでくれた人、どうもありがとう


そしてバトルビート動画を投稿されている

man lazyさん、MC Battle Beatsさん、Puni23PPKさん、shima nagaさん、so was Redさん

リンクを貼らせていただきました。ありがとうございました
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/30(火) 08:26:51.66 ID:8f0RDK3xO
何だこの怒涛の投稿は。すげえ。


ラップ全く興味なくて殆ど読み飛ばしてたんだけど、チラッとマホvsミホ読んでみたところ結構面白いなこれと気づかせてもらった。
最初からちゃんと読んでみるわ。
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/30(火) 08:41:22.51 ID:3ugvUN/SO
>>181
ペコおねえさん
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/30(火) 08:45:07.21 ID:3ugvUN/SO
気付いたら200やん
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/31(水) 09:26:53.30 ID:RuAS+QbA0

このボリュームを半日で終わらせるとは驚いた

西住姉妹と麻子カルパッチョの熱の熱さが良かった
ナオミのもよかった
補欠の活躍も見たかったな
気になるのは審査員だな。なぜあの面子なんどうか?
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/15(木) 04:23:18.62 ID:Tjn8Q6Yuo
<iframe width="640" height="360" src="https://www.youtube.com/embed/B7rSSzyXcto" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/15(木) 04:37:45.36 ID:Tjn8Q6Yuo
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