めぐみん「暇ですね」ゆんゆん「じゃあ短篇集するわよ!めぐみん!」

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1 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 22:59:24.83 ID:9SuV7Hv10
@ゆんゆん「勝負よ!めぐみん!」めぐみん「いいでしょう!正々堂々勝負しましょう!」


ゆんゆん「じゃんけんで勝負よ!」

めぐみん「ほぅ」

ゆんゆん「じゃんけんなら運勝負!卑怯な手を使うめぐみんと言えど100%勝つなんて無理なはずよ」

めぐみん「ふむ、わかりました。でも普通のじゃんけん勝負では面白くないので心理戦と行きましょう」

ゆんゆん「心理戦?」


めぐみん「私はチョキを出します」

ゆんゆん「え?」

めぐみん「だから私はチョキを出すと言ったのです」

ゆんゆん「じゃあ、私はグーを出すわ!」

めぐみん「ゆんゆん、本当にグーを出しますか?」

ゆんゆん「めぐみんこそ、本当にチョキを出すの!?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1495893564
2 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:00:37.52 ID:9SuV7Hv10
めぐみん「ええ、ライバルで同級生で……そして、親友であるあなたに嘘をつくはずがないでしょう。私は絶対にチョキを出します」

ゆんゆん「し、し、親友」

めぐみん「そう私の親友で族長の娘である、あなたが嘘をつくはずがない……私はあなたを信じますよ?」

ゆんゆん「し、信じるって……。このままだとあなた負けるじゃない!」

めぐみん「いいんです。一度くらい勝ちを譲ってあげますよ。だって私達、大親友じゃないですか……」

ゆんゆん「めぐみん……ごめんね。私、めぐみんの事を勘違いしていたみたい……」

めぐみん「じゃあ、行きますよ!じゃんけん−−−−!」



ゆんゆん(…………)



ゆんゆん(じゃんけんの勝負を挑めば、めぐみんは心理戦を持ち掛けてくる!)

ゆんゆん(全ては計画通り!!)


ゆんゆん(この時の為に私は散々脳内シミュレーションをしたんだから!)
3 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:05:14.64 ID:9SuV7Hv10
ゆんゆん(シミュレーション通りだと、めぐみんはチョキを絶対に出さない!)

ゆんゆん(きっとめぐみんの頭の中では……私がグーを出すと思っているわ)

ゆんゆん(だからめぐみんはパーを出す!)

ゆんゆん(そして私はチョキを出せば勝ち!)

ゆんゆん(これが私の計画!!!)
4 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:09:10.07 ID:9SuV7Hv10
ゆんゆん(ん?めぐみんが一瞬ニヤッてした!?)

ゆんゆん(ま、まさか、めぐみん……私がチョキを出すというのを読んでいるの!?)

ゆんゆん(さすがめぐみんね。それでこそ私のライバル!)

ゆんゆん(私がチョキを出すことを読んでいるなら、めぐみんはグーを出すはず!)


ゆんゆん(ということは、私はパーを出せばめぐみんに勝てる!)


ゆんゆん(ようやく……ようやく勝てる。ここで勝って、私はめぐみんのライバルから戦友……友達に昇格するんだから!)

ゆんゆん(さあ覚悟しなさい!めぐみん!!)
5 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:10:41.61 ID:9SuV7Hv10
めぐみん「じゃーんけーん、ぽんっ!」


ゆんゆん「ふふふふ。どうやら私の勝ち…………え?あれ?」

めぐみん「私はチョキ、ゆんゆんはパー。私の勝ちのようですね」

ゆんゆん「え?……え?え?」

めぐみん「酷い!あれだけ私はチョキを出すと言ったのに、ゆんゆんは信じてくれなかったんですね!」

ゆんゆん「へ?」

めぐみん「私の繊細な心は傷つきました。そこの高級焼き肉店に行かないともう治らないかもしれません」

ゆんゆん「って、ええええええええええええええええ!なんでよーーーーーーーーーー!なんでめぐみんはチョキなのーーーー!!!」

めぐみん「ほら、バカ言ってないで行きますよ。楽しくランチと行きましょう」

ゆんゆん「え?ランチ?」

めぐみん「そうそう焼肉ランチ」

ゆんゆん「ランチかぁー。えへへ、お昼に誰かとランチっていいよね」


めぐみん「ちょろい」

ゆんゆん「めぐみん!?今ちょろいとか言わなかった!?」
6 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:12:15.68 ID:9SuV7Hv10
めぐみん「いいえ、言ってませんよ?それより早くお肉を食べましょう」

ゆんゆん「はぁ……。はいはい、もう仕方ないんだからめぐみんは」

めぐみん「なんですか!そのまるで子供をあやすような言い方は!」

ゆんゆん「……え?だってめぐみん子供みたいだし」

めぐみん「これか!これのせいで私に勝ち誇っているのですか!」

ゆんゆん「ちょっとやめて!胸はやめて!痛いんだから!本当に痛いってば!」

めぐみん「くっ!このっ!もげろ!!」

ゆんゆん「ごめんない。謝るから!謝るから許してよぉーーーー!」


@ 終わり
7 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:14:37.85 ID:9SuV7Hv10
Aカズマ「スティール!」アクア「花鳥風月!」めぐみん「エクスプロージョン!」ダクネス「……」


ダクネス「というわけで私も必殺技が欲しい!」

アクア「うんうん、ダクネスも可憐な乙女なら技の一つも欲しくなるわよね」

カズマ「いや、俺とアクアのは必殺技じゃないだろ……」

めぐみん「ダクネスにはデコイというスキルがあるじゃないですか」

ダクネス「それではだめだ!騎士たるもの常に向上心を持たねば!」

カズマ「本音は?」

ダクネス「正直、デコイだけでは物足りない……って、何を言わせる!」
8 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:16:19.72 ID:9SuV7Hv10
カズマ「うーん、でもダクネスが敵を倒す技を覚えれば戦闘がかなり楽になるな」

めぐみん「そうですね。元々攻撃力は高いですし……まぁ、当たらないだけで」ジー

アクア「お金はあるから装備にお金はかけられるしね……まぁ、どうせ当たらないけど」ジー

ダクネス「み、見るな!そんな目で私を見るな!」

カズマ「そうだぞみんな。そんな目で見ても、どうせこのド変態は感じるだけだから意味がないぞ」

ダクネス「違う!これに関しては普通に傷つくだけだ!……でもド変態という単語には……」

カズマ「モジモジしてこっち見るな!気持ち悪い!」

ダクネス「はぅっ//」



アクア「うーん、でもダクネスの必殺技ねぇ〜」

めぐみん「必殺……やはり攻撃ですよね?何かありますか?」

カズマ「うーん」

ダクネス「じ、実は、その……候補はあるんだ」

カズマ「ん?」

ダクネス「ゲームで得た知識だから、実在するスキルかどうかわからないんだが……」

カズマ(……なんでこいつモジモジしてるんだ。やべぇ、嫌な予感しかしない)
9 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:18:32.17 ID:9SuV7Hv10
ダクネス「もろば斬りという素晴らしいスキルを覚えたくて」

カズマ「アウトーーー!!!それダメだから!!」

ダクネス「なっ!?」


めぐみん「もろば斬りって何ですか?」

アクア「あれね、敵に大ダメージを与える必殺技なんだけど、デメリットとして自分もダメージを負うのよ」

めぐみん「あー……なるほど」


カズマ「ダメだ!ダメだ!絶対にダメだ!」

ダクネス「なぜ反対する!?私は聖騎士だ!自分を犠牲にしてでも敵を倒したい……という聖なる心意気で!」

カズマ「違うだろ!お前は自分を犠牲にしたいだけだろ!敵の生死なんてどうでもいいんだろう!?というかどうせ当たらないんだから意味なし!はい終了ーーーっ!」

ダクネス「お願いだ!覚えたいんだ!知っているやつを一緒に探してくれ!お願いだーーーっ!」

カズマ「ダメだ!ダメだ!ダメだ!!」

ダクネス「お願いだ!」

カズマ「ダメだ!」

ダクネス「−−!」

カズマ「−!」



A 終わり
10 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:20:16.75 ID:9SuV7Hv10
Bゆんゆん「今年の目標は友達を一人作る事!」バニル「……」ウィズ「……」

ゆんゆん「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」

ウィズ「あけましておめでとうございます。はい、こちらこそよろしくお願いしますね」

バニル「正月、せっかくの稼ぎ時にポンコツ店主のせいですっかり赤字だというのに、何がめでたいか知らんが、我輩の友人である汝が言うのであれば我輩もあいさつせねばなるまい。あけましておめでとうございます。昨年は沢山無償で働いて頂いてありがとうございました、今年もよろしくお願いします」

ゆんゆん「そ、そんな深々とおじぎしないでください!わ、私達、と、友達じゃないですか!困っている時に助け合うのが友達ですよ!」

バニル「フハハハハハハハハハハ。そうであったな!友人!友達!素晴らしき言葉だ!」

ゆんゆん「ですね!私もそう思います!」

ウィズ「バニルさんダメですよ、ゆんゆんさんを都合がよい時だけ利用したりしたら」

バニル「ほう、新年早々、食料が何もなく飢えていた所を、この挨拶に来るきっかけが欲しかったぼっち娘に助けてもらった貴様が言うか?貴様こそ食事の為、都合よく利用しただけではないのか?」

ウィズ「うっ」

ゆんゆん「気にしないでください!私、学生時代はいつも友達にご飯を奢ってましたから!友達なら奢るのが当たり前なんですよ」

バニル「そんな友人がおるか。それは都合よく騙されておるだけだ」

ゆんゆん「うっ」
11 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:20:46.96 ID:9SuV7Hv10
バニル「まったく、年末はあれほど儲かったというのに……」

ゆんゆん「あっ、そういえばそうですよね。年末は私もお手伝いしてお礼ということでお小遣いまで貰ったのに……」

ウィズ「うっ」

ゆんゆん「それで、その時の儲けはどうしたんです?」

ウィズ「うっ」

バニル「『うっ』『うっ』と胸を押さえておらんで、さっさと現状を説明しろ」


ウィズ「わ、わかりました。えーと、その、ゆんゆんさん、年末売った商品を覚えています?」

ゆんゆん「はい。暖かい風が出る手のひらサイズの魔道具で。えーと、魔力をほんの少しだけ使用して、それで暖かい風を出すんですよね?」

ウィズ「そ、その通りです」

ゆんゆん「凄い便利な商品ですよね!在庫が残っていれば紅魔の里の人にもプレゼントしたかったのに」

ウィズ「うっ」

ゆんゆん「ウィズさん?」


バニル「このポンコツ店主を見てわかる通り、実はこの商品、一つだけ欠点があったということだ」

ゆんゆん「え?……まさか、すぐ壊れるとかですか?」

ウィズ「い、いえ、耐久性は素晴らしくて上級魔法くらいでしか壊せないもので……普通に使う分には一生壊れないかと」

ゆんゆん「す、すごいですね」

ウィズ「え、ええ、凄かったんです……。本当に」

ゆんゆん「え、えーと、それで欠点って?」

ウィズ「うっ」
12 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:22:03.86 ID:9SuV7Hv10
バニル「実はこの商品、スイッチを入れるが最後、一生オフにできん。使用者の魔力を死ぬまで消費するという素晴らしく問題がある商品だということだ」

ゆんゆん「っ!?」

ウィズ「うぅぅぅ、あああああああああああ。ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!こんな商品を販売してごめんなさい!」

バニル「というわけで、年始早々、我輩たちは商品の回収、返金にお詫びのお金で大赤字に。そしてそこの店主は大量の魔道具の破壊を行ったせいで腹ペコ店主になってしまったわけだ」

ウィズ「ああああああああ」

ゆんゆん「ウィズさんばかりが責められるのはおかしいです!私も……私がすぐに気付けば!」

バニル「そうだな。あんなに自信満々で『バニルさん、これは売れますよ』と、キリリッとした表情で言ってきた店主を信じた我輩のせいでもある。店主よ、気にするな。誰でも一つくらい失敗はするものだ。我輩も今回は無能店主を信じるという失敗をしたから気にするな。まぁ、汝はもう数えきれないくらいの失敗を−−−−」

ウィズ「そうですね!」

バニル「ん?」

ウィズ「そうですよ!一回、たかが一回の失敗じゃないですか。長く生きていれば何回も失敗することもありますよね。私思いつきました!今回のお詫びとしてこの爆発ポーションを皆さんにお配りしてきます。もちろん防犯の為です」

ゆんゆん「……?」

ウィズ「ゆんゆんさん、もし家に泥棒が入ったとして、この爆発ポーションを開けたらどうなると思います?」

ゆんゆん「え、えーと」

ウィズ「そう、泥棒はびっくりして逃げ−−」

バニル「家が木っ端微塵になくなるな」

ウィズ「……ぁ」

バニル「汝は疲れているのだ。もう余計な事はせず休むが吉。何なら千年ほど眠りについてもいいのだぞ?」

ウィズ「嫌ですよ。それより、私、もう一度謝ってこようと思います。今回は人命がかかった危険な商品。お詫びのお金だけじゃ私の申し訳ないという心は晴れません。もう一度皆さんに謝らないと!」

バニル「そうか……。あまり無理はするなよ」

ウィズ「はい!」
13 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:23:26.21 ID:9SuV7Hv10
 


バニル「行ってしまったか……」

ゆんゆん「え、えーと、本当に私も謝りに行かなくてよかったんですか?」

バニル「ふむ。実をいうと、この街の人間は誰一人気にしていない。そもそも『どうせあの店だ。なにか欠点があるんだろうな』と思って買っておるし、『お詫びのお金でお酒が買えるぜ!』くらいにしか思っておらん」

ゆんゆん「そ、そうなんですね」


バニル「ところで我輩が見た所、何か大切な用事があったようだが?」

ゆんゆん「あっ……えーと、その……」

バニル「なるほど、友達か。我輩の占いだと今年は焦らず、来年を待つが吉と−−」

ゆんゆん「来年!?あと一年待てば友達が出来るんですか!?」

バニル「い、いや、あくまでも占いであって」

ゆんゆん「やったぁーーー。じゃあ、私帰ります!来年に向けて、友達と話す話題を用意しないと……。あっ、あとランチ用に美味しいお店を探さなきゃ」

バニル「そ、そうか。頑張るんだぞ」

ゆんゆん「ありがとうございます!バニルさん。また今度遊びに来ますね!」



バニル「行ってしまったか……」

バニル「……」

バニル「我輩が適当な人間に変身して、ゆんゆんと仲良くなって『残念!我輩でした!』と言ったら、素晴らしい悪感情を頂けるだろうが……。まぁ、その代わり残機が1減るであろうな」





バニル(ああ、願わくば−−)

バニル(あの友人の願いが叶いますように−−)









バニル「まぁ、最悪サキュバス達を紹介するとするか」
14 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:24:18.95 ID:9SuV7Hv10
B 終わり
15 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:26:11.91 ID:9SuV7Hv10
Cアクア「最高で最強のプリーストの私がどんな呪いでも解呪してあげるわ」カズマ「おい!」


■1 ルナ(受付嬢)

ルナ「婚期が来ないんです!これはきっと呪い!なんとか解呪してください!」

アクア「お酒よ!お酒で酔わせれば男なんてイチコロよ!」

ルナ「なるほど!」

カズマ「おい!」
16 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:27:41.88 ID:9SuV7Hv10
■2 イグニス(ダクネス父)

イグニス「最近、私の娘が大量のロープとスライムを仕入れているのだが。用途が不明で……。きっと私の娘は呪われているに違いない。解呪してくれ!」

アクア「そのロープとスライムは夜の一人遊びに使うだけだから大丈夫よ!だから呪われてなんかないわ!」

イグニス「っ!?」

カズマ「おい!」
17 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:28:33.58 ID:9SuV7Hv10
■3 ゆんゆん

ゆんゆん「私に友達ができません。きっと呪いです。解呪してください!」

アクア「……」

ゆんゆん「え、えーと……」

アクア「無理です。ごめんなさい」

ゆんゆん「!?」

カズマ「おい!」


ゆんゆん「『無理』という事はやっぱり呪いなんですね!呪いの解呪が『無理』という事なんですね!やったぁーーー。呪いなら解呪すれば友達ができる!ありがとうございます、アクアさん!私呪いなんかに負けず頑張ります!」

カズマ「ゆんゆん!?」

アクア「い、いや、呪いじゃなくて……って、ゆんゆんどっか行っちゃった……」

カズマ「……」

アクア「つ、次行きましょう」
18 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:29:24.86 ID:9SuV7Hv10
■4 ウィズ

ウィズ「うぅ……私の友人が私をポンコツ店主呼ばわりに……。でも、私も頑張ってるんです!確かに今月私のせいで1000万エリスの借金ができましたけど……私!」

アクア「大丈夫よ。ウィズ」

ウィズ「あ、アクア様?」

アクア「カズマがノー金利で1億エリス貸すわ。それを店の売上にしちゃえば、あの悪魔に褒められるわよ」

カズマ「おい!」



アクア「仕方ないわね。じゃあ、私がそのポンコツ店主呼ばわりする悪魔を消してあげるわ」

カズマ「おい!」
19 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:30:38.34 ID:9SuV7Hv10
■5 タイツを被り身分を隠した女

タイツを被った女(ダクネス)「私が筋トレをすると、同じ家に住んでいる男が変な目で見てくるんだが……というかタイツを被ると息苦しくて気持ち良いな…………ぁ//」

アクア「服を着て筋トレをすればいいと思うわ。あとタイツを被って興奮するなんて変態さんだと思うの」

ダクネス「全裸で筋トレしているみたいな事を言うな!ちゃんと服を着ているじゃないか!あと私は変態ではない!淑女だ!」

カズマ「ったく、薄着すぎるんだよ。これだとまるで見てくれと言っているようなもんだろ。というか見られて興奮するなら、いっその事全裸になったらどうだ?」

ダクネス「ぜ、全裸などになれるか!私は貴族の娘だ!全裸など……しかし、全裸か……全裸も……ふむ……全裸かぁ……」

カズマ「おい!」
20 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:31:57.56 ID:9SuV7Hv10
■6 仮面を被った謎の盗賊

仮面をつけた女(めぐみん)「爆裂娘とか爆裂脳とか爆裂魔とか間違ったあだ名をつけられて困っている可憐な美少女……美女がいるんだが」

アクア「ん?何も間違ってないと思うんだけど?」

めぐみん「おい!」
21 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:32:31.86 ID:9SuV7Hv10
■7 カズマ

カズマ「俺の秘蔵のお酒がなくなったんだが?」

アクア「それは呪いじゃありませんね。残念ながら私は相談屋じゃありません。では、次の人がいるので、さっさと帰ってください。はい、次の人ー」

カズマ「おい!」

アクア「な、なによ!どうせあんまり入ってなかったんだから、別に飲んでもいいじゃない!」

カズマ「やっぱりお前じゃないか!」

アクア「なっ!?ま、まさか私を誘導尋問するなんてさすがカズマね。女神100点をあげるわ。じゃあ今日は店じまいよ。また明日来てね」

カズマ「今日の夕飯はふりかけご飯な」

アクア「ふ、ふん!別に怖くないわよ!今日の私は売上があるんだからね!私の夕飯だけ豪華なステーキにするわ!泣いて謝っても遅いんだからね!」

カズマ「じゃあ、めぐみんとダクネスと3人で外食してくるわ。アクアだけ豪華なステーキでも食べとくんだな」

アクア「カズマさあああん!ごめんなさい! 調子に乗ってごめんなさい!一人だと寂しいから!お願いだから私も連れて行って!仲間外れにしないでよぉー!」
22 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:33:49.62 ID:9SuV7Hv10
■8 アクア

アクア「うぅ……。お願いだから私も……」

めぐみん「カズマ、アクアも反省しているみたいですし、連れて行っていいのでは?」

ダクネス「まったく、罵るなら私にしろとあれだけ言っているのに」

カズマ「……しょうがねえなあ。ほら、行くぞアクア」

アクア「やったー。わーい。カズマさんの奢りね。ねぇ、奢りって最高のスパイスだと思わない?」

カズマ「いや、お前の奢りだ。今日は儲かったんだろう?」

アクア「え?」

めぐみん「アクアありがとうございます。それにしても奢りって最高のスパイスだと思いませんか?」

ダクネス「ああ、そうだな。アクアもそう思わないか?」

アクア「な、な、な−−−−−−なんでよーーー!!!」



C 終わり
23 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:34:58.94 ID:9SuV7Hv10
Dアクア「みんなで鍋パーティーをするわよ!」

ゆんゆん「ほ、本当に私もよかったんですか?」

アクア「いいのいいの」

ゆんゆん「ありがとうございます!あっ、これお礼のお肉です。鍋に使ってください」

アクア「ありがとう。せっかくだから全部使うわね」

ウィズ「私はレタスを持ってきました。八百屋さんからタダで分けてもらったので」

アクア「ありがとう、ウィズ。せっかくだけどこれはサラダに使わせてもらうわ」

ウィズ「すいません。こんなものしか用意できなくて」

アクア「ううん。気にしないで。困ったときはお互い様よ!」

ウィズ「アクア様……」

カズマ「みんな気にするなよ。こいつ金がない癖に鍋が食いたくなったからって、みんなを集めただけなんだからさ。みんな集めれば誰か食材を持ってくるだろうって」

めぐみん「まぁ、いいじゃないですか。鍋はみんなで食べたほうが美味しいですし」
24 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:35:30.65 ID:9SuV7Hv10
クリス「あははは。アクアさんらしいや」

ダクネス「クリスは白菜を持ってきてくれたのか」

クリス「鍋って言えば白菜だよね」


 わいわいがやがや


カズマ(普段は騒がしいメンバーだが、鍋の時は騒がしいくらいがちょうどいいのかもな……)


アクア「さあ、出来たわよ」

ゆんゆん「どっちが沢山食べることができるか勝負よ!めぐみん!」

めぐみん「まったく、その内容は子供過ぎでしょう……」

ウィズ「蓋を開けますね」



     \ドカーン/



バニル「フハハハハハハ!とても美味しくできた鍋だと思ったか?残念、我輩でした!おぉ!鍋を期待していた悪感情!美味である美味である!!」

アクア「ふふふふふふふ。あははははははは!」

ダクネス「ちょっとやめろアクア!ほらアクアの魔法でウィズが消えかけて……って、カズマ!カズマも止めてくれ!」

カズマ(神様、前言撤回します。だから、せめて−−−−)


カズマ(飯くらい静かに食べられますように)



キャーギャードカーン





D 終わり
25 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:37:10.31 ID:9SuV7Hv10
Eアクア「お酒を抱いてないと眠れないの。だからこの子だけは!この子だけは!」カズマ(アル中じゃねぇか!)

屈強な男「このお酒は借金の形に貰っていくぜ」

アクア「やめて!その子だけはやめて!私、その子を抱いてないと眠れないのよぉぉ!!だから、お願い!その子だけはーーーー!!!」

カズマ「……」

アクア「カズマさーーーん!お願いだからお金を頂戴!あの子を取り返さないと!」

カズマ「……」

屈強な男「ん?あんたが代わりに借金を払ってもいいんだぜ?」

カズマ「いえいえ、さっさとそのお酒を持って行ってください」

アクア「カズマさぁぁぁぁぁん」


  *  *  *



アクア「うぅ……ぐすっ。カズマのばかぁ……」
26 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:37:51.28 ID:9SuV7Hv10
めぐみん「なるほど、それでアクアが泣き疲れて眠っているのですね。はぁ……私がその場にいれば少しぐらいお金を貸してあげられたのに」

カズマ「それはダメだ」

めぐみん「な、なぜですか?アクアはあんなにお酒の事を愛しているというのに」

カズマ「毎日朝から晩までお酒ばかり飲んでるだろう?少しはお酒の量を減らして貰わないと、いくらお金があっても足りないんだよ」

ダクネス「そうだ。最近のアクアはカズマ並みに自堕落だ。このままだと落ちる所まで落ちてしまう」

カズマ「へ?いやいや、アクアの方が自堕落だろう……」

めぐみん「そうですね。カズマ並みになったらおしまいですね」

カズマ「おい!」


アクア「きゃああああああああああああああ!!!」

ダクネス「な、なんだ!?」

めぐみん「ソファで寝ていたアクアが悲鳴を!?」

カズマ「アクア!どうした!?」


アクア「ご、ゴキブリが!ゴキブリが一杯!た、助けて!!」
27 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:38:50.07 ID:9SuV7Hv10
めぐみん「どこですか!私の食料を奪うゴキブリは!世間が許しても私が許しませんよ!アクア、どこにゴキブリがいるんですか!?」

アクア「こ、ここに、ほら沢山!た、助けて早く!目の前に沢山いるわ!」

ダクネス「な、なんだと……」

めぐみん「目の前?アクア!どこにゴキブリが!?」

アクア「ほら、たくさんいるじゃない!早く、爆裂魔法を!!」

めぐみん「え?えーと……ど、どこに?」

アクア「だから、目の前よ!」

カズマ「ま、まさか……」

ダクネス「そのようだな……」

めぐみん「え?え?どういうことです?」
28 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:39:31.94 ID:9SuV7Hv10
ダクネス「アクア」

アクア「ダクネス!?ダメよ!早く逃げて!カズマ、お願いだから助けてよ!ダクネスが鎧の中にゴキブリを入れて虫プレイを始めようとしているわ!」

ダクネス「そんな事しない!!!そんな事しないから、カズマもめぐみんも私から距離を取らないでくれ」

めぐみん「いえ、ダクネスなら、喜んでやるかなと……」

カズマ「俺はダクネスを信じていたぞ。仲間を信じないはずないだろっ」キリッ

ダクネス「よし、お前たちは後で説教部屋行きだ。だが今はアクアだ」

アクア「え?」

ダクネス「アクア、よく聞け。ゴキブリなどいない」

アクア「へ?だってこんなに沢山、ほ、ほら今もダクネスの頭の上に」

ダクネス「だからゴキブリはいない。それは幻覚だ」

アクア「え?げ、幻覚。でも、そんな魔法かけられた覚えが……」

ダクネス「アクア。これはアルコール依存症だ」

アクア「!?」




カズマ(そんなこんなでダクネスがアクアにアルコール依存症を説明して、アクアを元に戻す生活を開始した)

     クエスト発生!!
<アルコール依存症のアクアを元に戻せ!>

  *  *  *
29 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:40:03.86 ID:9SuV7Hv10
■数ヶ月後

めぐみん「ただいまー」

カズマ「帰ったぞー」

アクア「おかえりなさい。カズマさん、めぐみん。お風呂が沸いてますわよ。さあ、疲れた体を癒してください」

めぐみん「いつもありがとうございます。アクア」

アクア「いえ、これも私を悪(酒)から助けてくださった皆様への恩返しです。気にしないでください」

めぐみん「そ、そんな……」


カズマ(あれから、アクアは変わった。最初の頃は無茶苦茶壊れていたが、今はこうなってしまった……。いい女神をやっていると思う。今ならめぐみんもダクネスもアクアが女神だと信じるだろう。……いい事なのに、少しだけ寂しくも感じる)


ダクネス「おかえり二人とも。今日は久々に霜降り赤ガニだぞ。あと高級酒もある。アクアに関しては医者からも大丈夫だと言われたし、久々にみんなで飲もう」

カズマ「おぉー。それは楽しみだ」

めぐみん「早く食べましょう!すぐにお風呂に入って、出てきますね!」

ダクネス「こらこら、そんな子供みたいなことを言うな。最近寒いし、ゆっくり風呂に入ってくるといい」

アクア「ダメですよ」

カズマ「ん?」
30 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:41:24.36 ID:9SuV7Hv10
アクア「お酒なんて飲んではいけません。それは悪魔が下界の人間をダメにする為に作ったもの。そんな毒は飲んではいけません」

カズマ「まぁ、たまにならいいんじゃないか?」

アクア「その『たまに』がダメなんです」

ダクネス「そうだな。アクアのいう通りだ。今日は霜降り赤ガニだけにしておこう」

めぐみん「そ、そんなぁ……」

カズマ「どうせ、お前には飲ませないけどな」

めぐみん「みんな、私を子供扱いしすぎです!私だってもう結婚できる年齢だというのに!」

ダクネス「まぁまぁ、それより、このお酒はどうする?捨てるのも正直勿体ないんだが」

アクア「それでしたら、私が預かりましょう。本来お酒は神に捧げるもの。それにより、お酒に神の霊力が宿り、家を守ってくれると言います」

ダクネス「ほぅ。さすがアクアだ博識だな」

カズマ(そういえば、御神酒とか聞いたことがあるな)

アクア「では、私が預かりますね」

ダクネス「ああ、そうしてくれ」


めぐみん「では、私はお風呂に入ってきますね」

カズマ「じゃあ、みんな風呂に入ったら、霜降り赤ガニを食べることにしよう」

アクア「はい。わかりました」
31 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:43:04.10 ID:9SuV7Hv10
  *  *  *


ダクネス「なるほど、お酒を神に捧げるとは考えたことがなかった」

カズマ「まぁ、神様でもお酒好きなんだろう。女神でもお酒好きがいるって言うし」

ダクネス「そうだな。きっとエリス様も喜んでくれるだろう」

カズマ「うーん、どうだろうな?アクアの場合、アクシズ教徒だから、きっとアクシズ教の女神が喜ぶと思うぞ」

ダクネス「そうだったな。最近のアクアを見ると、とてもアクシズ教徒には見えなくてな」

カズマ「……」


ダクネス「しかし、あのアクアがお酒を『悪魔が用意した毒』と言うとは……。少し前なら考えられなかったな」

カズマ「そうだな…………え?今なんつった?」

ダクネス「ん?えーと、あのアクアがお酒を『悪魔が用意した毒』と言うとは……。少し前なら考えられなかったなと言ったんだが」

カズマ「……悪魔が用意した毒……」

ダクネス「どうかしたのか?」

カズマ「……」
32 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:43:48.00 ID:9SuV7Hv10
めぐみん「ふぅー。お風呂ちょうどいい温度で気持ちよかったです。あれ?アクアは?」

ダクネス「自室で休んでいるぞ」

めぐみん「珍しいですね。いつもでしたら暖炉の前で瞑想しているのに」

ダクネス「今日はずっと掃除をしていたから、疲れたんだろう」

めぐみん「なるほど。さすがアクアですね」


カズマ「おい!アクアは、アクアはどこにいるって言った!?」

ダクネス「ん?自室だがどうかしたのか?」

カズマ「行くぞ!」

めぐみん「?」

ダクネス「カズマ!?全速力でどこに行くんだ!?」


ダダダダダダダダ


カズマ(アクアは最初、酒の事を『毒』って言った)

カズマ(でも、次にあいつは酒の事を『神に捧げる物』って言った)

カズマ(くっ。この矛盾に早く気付くべきだった!)
33 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:44:16.28 ID:9SuV7Hv10
カズマ「潜伏!」

カズマ(アクアの部屋に入るぞ!)

ガララララッ


アクア「ふへへへふふへへへぇ。カズマ達もまだまだね。ちょっとお利口さんしたら、すぐにこの子を渡してきたんだから。この子は少しずつゆっくり味わうわ。ふふふふふふふふ。あははあははははははは」

カズマ「おい、何をしている」

アクア「……………………………………あら、カズマさん。いけませんわよ。女性の部屋に無言で入るなんて。めっ!ですわ」

カズマ「うっせえええええ!それをよこせーーーー!!!!」

アクア「い、嫌よ!この子は私が貰ったの!この子だけはこの子だけは絶対に渡さないんだからーーーーーー!!!!!」

カズマ「『スティール』ッ!」

アクア「あっああーーーー!なんでカズマはいつも私の大切な物を奪うのよ!返してよ!私の大切な物を返してよーーーーーー!」

カズマ「うっせぇぇ!!」


     クエスト失敗!!


E 終わり
34 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:45:38.45 ID:9SuV7Hv10
Fカズマ「M人英雄伝ダクネス!?」ダクネス「まじんえいゆうでん、だくねす?」

ダクネス「ふむ」

カズマ「ダクネス。どうしたんだ?ハイヒールなんか眺めて」

ダクネス「いや、これで踏まれたら気持ちいいだろうな……ち、違う!そんな顔をするな!つい本音をポロリとしただけで!」

カズマ「い、いや、昼間から元気だなと思っただけで」

ダクネス「生まれ変われるなら男に生まれ変わって、女王様から踏まれたいとか絶対に思ってないからな!!」クワッ

カズマ「うっせえ!お前もうしゃべんな!!」



F 終わり
35 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:48:23.15 ID:9SuV7Hv10
Gカズマ「M人英雄伝ダクネス!」ウィズ「まじんえいゆうでん、だくねす?」

ウィズ「え?は、はぁ?まんいんでんしゃ?」

ダクネス「そうだ!カズマが住んでいた国では、満員電車という素晴らしいものがあったらしいんだ!」

ウィズ「うーん、でもそんな商品……聞いた事ありませんね」

ダクネス「だから、探してくれとお願いに来たんだ!頼む!この通りだ!」

ウィズ「だ、ダクネスさん。頭を上げてください!」

ダクネス「お願いだ……満員電車でもみくちゃにされたいんだ……」

ウィズ「わかりました!私も店主の端くれ。お客様が望んでいるのなら、私がその『まんいんでんしゃ』を見つけてきます!」

ダクネス「ありがとうウィズ!でも、無理はしないでくれ」

ウィズ「いえ、私、一生懸命頑張ります!」


バニル「小僧。どうにかしてくれ……」

カズマ「はぁ……ったく……」




G 終わり
36 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:50:07.85 ID:9SuV7Hv10
Hカズマ「自転車!」めぐみん「なるほど、これは便利ですね」


「『エクスプロージョン』−−−−ッッッッ!」


\ドカーーーーン/




めぐみん「ふぅ……。1SS1回の日課も終わりですね」

カズマ「ん?なんの話だ?」

めぐみん「いえ、それより気になっていたのですが、それは?」

カズマ「自転車だ。俺の国の乗り物なんだ。ほら、こうやって乗るんだよ」

チリーンチリーン

めぐみん「なるほど、便利ですね」

カズマ「じゃあ、後ろに乗ってくれ」

めぐみん「え?」

カズマ「いつもおんぶだと俺が疲れるからな。こっちの方が楽だと思って自転車を作ったんだよ」
37 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:51:40.76 ID:9SuV7Hv10
 


  *  *  *



カズマ「よし、乗ったな。じゃあ出発するぞ」

めぐみん「その、まだ爆裂魔法を撃ったばかりで力が入らないのでゆっくりお願いしますね」

カズマ「わかった。じゃあ、行くぞ」

チリーンチリーン

めぐみん「わっわわっ」

カズマ「ほら、ちゃんと捕まれって。大丈夫、お子様に捕まれたくらいで欲情する俺じゃないからさ」

めぐみん「……そうですね。危ないし捕まることにしましょう」

ギュッ

カズマ「……」

めぐみん「……」

カズマ「……」

めぐみん「カズマ?顔が赤いですよ?どうかしたのですか?お子様に捕まれても何とも思わないんですよね?」

カズマ「ち、違うこれは」
38 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:54:05.89 ID:9SuV7Hv10
めぐみん「本当に赤かったんですね。すいません、適当に言いました。では、ここからではカズマの顔がよく見えないので、一度自転車を止めて、照れたカズマの顔を見せてください」

カズマ「畜生!騙しやがったな!そういうめぐみんこそ顔が赤い癖に!」

めぐみん「ふふっ。バレてしまいましたか。いつもおぶって貰ってるのに不思議ですよね。今日はいつも以上に男らしさを感じて……その……たまにはこういうのもいいですね」

ギュッ

カズマ「っ!?」

めぐみん「ああ、これは自転車から落ちそうだから強めに抱き着いただけです。いい口実ができたとか思ってませんよ」

カズマ「そ、そうか、落ちたら危険だし、仕方ないよな」

めぐみん「あれ?どうしたのですか?耳まで赤くなってますよ?」

カズマ「うっせええ!さっさと帰るぞ!」

めぐみん「ふふっ」

カズマ「やめろ!!その嬉しそうな声をやめろーーーー!!!!」


H 終わり
39 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:55:40.27 ID:9SuV7Hv10
Iダクネス「ん?どうかしたのか?」アクア「……」

アクア「カズマが急に怒り出したの。私何もしてないのに」

ダクネス「なるほど、それで二人とも昼食の時は口をきかなかったのか……」

アクア「ふんっ。絶対に許さないんだから」


アクア「そもそもカズマはいっつも−−−−」

ダクネス「ああ、そうだな。いつもカズマは−−−−」

アクア「そう!そうなの!カズマはいつもいつも!」

ダクネス「でも、最後はいつも助けてくれる。そう思わないか?」

アクア「……ふんっ。私はまだ助けてもらってないもん」

ダクネス「そうか。でも、カズマのことだ。私たちが困ってるならきっと助けてくれる。そう思わないか?」

アクア「……」


ダクネス「ん?誰か向こうから走って……って、カズマか」

カズマ「よ、よう」

アクア「ふんっ」
40 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:56:17.27 ID:9SuV7Hv10
カズマ「その……なんだ……俺が悪かった!すまん!ちょっと虫の居所が悪くてさ。アクアの鼻歌聞いてたらイラっときて……。本当に悪かった」

アクア「……」

カズマ「俺が悪かったよ。この通りだ。許してくれ」

アクア「……お酒」

カズマ「え?」

アクア「許してほしかったら、お酒買ってきて!買ってこないと許さないんだから!」

カズマ「あ、ああ、わかった。とびっきりの奴を買ってきてやるよ」


ダダダダダ


ダクネス「行ったな」

アクア「……」

ダクネス「よかったな。仲直りできて」

アクア「べ、別にカズマと仲直りなんかしたくなかったし」

ダクネス「顔がにやけてるぞ」

アクア「っ!!!?」

ダクネス「……」ニヤニヤ




アクア「に、にやけてなんかないもんっ!」






       終わり
41 : ◆xW69XHZIXl2A [saga]:2017/05/27(土) 23:56:52.21 ID:9SuV7Hv10
これにて終わりになります!
読んでくださった方がいたらありがとうございました!
また、機会があればよろしくお願いします!
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 00:54:46.19 ID:66M7+b480
とっても面白かったです!
このすばの日常風景が、本当にあってもおかしく無いような雰囲気でとても良かったです。
過去作もいくつか書かれているようなので、他のものも読みながら、ぜひまた別のssも書くならそれも楽しみにしています!
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 01:33:41.83 ID:IZ9E1hLEo
カズマって幸せだよな
おつおつ
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 04:50:03.16 ID:ub4YIC6xo
おつ
またこのすばでss書いてくれ
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 13:54:12.11 ID:Z/dX3EQB0
三期か爆焔アニメ化はよ
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/07/07(土) 00:14:02.78 ID:sTYYMQkB0
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