【ゆるゆり】櫻子「もう向日葵なんて、いらない!」

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31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 21:29:39.83 ID:NSj/AMGRo


あかり「朝も、いつも一緒に学校に来てたのにね」

ちなつ「別々だったよね・・・」


キーンコーン・・・

32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 21:31:32.35 ID:NSj/AMGRo


櫻子「あ、時間だ。私帰る」

向日葵「・・・」

あかり「ええっ?今日も帰っちゃうの?」

ちなつ「櫻子ちゃん、生徒会は?」

33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 21:33:23.81 ID:NSj/AMGRo


櫻子「行かない。向日葵がいるから」

向日葵「・・・ええ、櫻子が居なければ私もせいせいしますわ」

櫻子「何だって・・・?」

あかり「ちょ、ちょっと櫻子ちゃんに向日葵ちゃん!」

ちなつ「け、ケンカはダメよ?」

34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 21:35:22.19 ID:NSj/AMGRo


櫻子「・・・フン」スタスタ、ガラ

向日葵「・・・」

あかり「本当に、二人ともどうしちゃったの・・・?」

ちなつ「前まで、仲良かったのに」






35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 21:36:11.64 ID:NSj/AMGRo

(櫻子の家)


櫻子「あームカつく!腹立つー!」

櫻子「何なんだよ向日葵の奴!」

向日葵?「何か、あったんですの?」

36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 21:37:11.38 ID:NSj/AMGRo


櫻子「それがさー、向日葵が私がいなければせいせいするってさー」

向日葵?「え?そんなひどい事を?」

櫻子「こっちのセリフだよ。あんなに憎たらしいヤツだったなんて・・・」

向日葵?「・・・全く、困ったものですわねニセモノには」

37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 21:39:10.23 ID:NSj/AMGRo


櫻子「でも、私にはこっちの向日葵がいるからいいんだ!」

向日葵?「まぁ、ウフフ・・・。嬉しいですわ」ギュ

櫻子「わっぷ?・・・へ、へへ、テレ臭いな・・・」

向日葵?「遠慮しないで、もっと甘えていいんですのよ?」ナデナデ

38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 21:40:09.82 ID:NSj/AMGRo


櫻子「うん!こっちの向日葵、だーい好き!」

向日葵「うふふふ・・・」ナデナデ






39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 21:40:59.95 ID:NSj/AMGRo

(向日葵の家)


向日葵「本当に、櫻子と来たら・・・」

向日葵「どこまで、私をイライラさせる気なんですの?」

櫻子?「どーしたの?向日葵」

40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 21:42:27.86 ID:NSj/AMGRo


向日葵「あ、ああ、いえ・・・。『ニセモノ』の櫻子が、私がいるから生徒会行かないって」

櫻子?「ええっ?な、なんで?」

櫻子?「私、向日葵と一緒に生徒会行きたいのに!」

向日葵「櫻子・・・」

41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 21:46:13.09 ID:NSj/AMGRo


向日葵「・・・やっぱり、こっちの櫻子はいい子ですわ」ナデナデ

櫻子?「ほんと?えへへ・・・」

櫻子?「ねぇ向日葵、私と『ニセモノ』、どっちが好き?」

向日葵「もちろん」

42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 21:47:07.26 ID:NSj/AMGRo


向日葵「こっちの櫻子ですわ」ナデナデ

櫻子?「ほんとに?やったーあ!」






43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 22:05:32.17 ID:NSj/AMGRo

(櫻子の家)


向日葵?「・・・ところで、私にいい考えがあるんですけど」

櫻子「ん?なぁに?」

向日葵?「気分転換に、一緒に外に散歩に行きません?」

櫻子「え?そ、外に?」

44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 22:06:24.08 ID:NSj/AMGRo


向日葵?「ええ。・・・どうかしましたか?」

櫻子「そ、外はちょっと・・・」

櫻子「約束なんだ。外には連れてかないように、って」

向日葵?「え?そうなんですの・・・」

45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/27(土) 22:07:00.47 ID:NSj/AMGRo


向日葵?「残念ですわ。櫻子と一緒に、外を散歩したかったのに・・・。はぁ・・・」

櫻子「・・・」






46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/05/27(土) 22:29:50.90 ID:B0O0LU0NO
久しぶりのひまさくでいいと思う。がんばれ
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 03:52:36.00 ID:T7a4YQRRo
ひまさく
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 05:07:19.90 ID:ueh7SfAUO
ちなあか天使
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 06:13:37.47 ID:01HCTagdo
闇が深そうなゆるゆりだなー
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 14:38:08.32 ID:/2lFn3mso

(向日葵の家)


櫻子?「ねーねー向日葵、私にいい考えがあるんだけど」

向日葵「何ですの?」

櫻子?「気分転換にさ、一緒に外散歩しに行こうよ!」

向日葵「え?そ、外・・・?」

51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 14:39:02.50 ID:/2lFn3mso


櫻子?「ん?どーかしたの向日葵?」

向日葵「い、いえ、あの、外は・・・」

向日葵「約束がありますの。外を連れて歩かないようにって」

櫻子?「えー?マジでー?」

52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 14:40:02.50 ID:/2lFn3mso


櫻子「はぁー、向日葵と一緒に、外、散歩したいのになー・・・」

向日葵「・・・」




53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 14:41:40.31 ID:/2lFn3mso

(櫻子の家の玄関)


櫻子「じゃあ、靴は私の貸すから・・・」

向日葵?「ええ、お借りしますわ」


撫子「ん?ああ、来てたのひま子」

54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 14:42:32.85 ID:/2lFn3mso


向日葵?「あ、どうも初めまして。私・・・」

櫻子「あ、ちょ、ちょっと出かけて来るね姉ちゃん!」

ガチャ、バタン


撫子「・・・?」

55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 14:43:42.17 ID:/2lFn3mso


櫻子「はぁー、びっくりした・・・」

向日葵?「うーん、やっぱり外は最高ですわ」

向日葵?「普段、いつも押し入れに隠れてますから・・・」

櫻子「あ、ご、ごめんねー?」

56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 14:44:44.33 ID:/2lFn3mso


向日葵?「いえ、仕方ありませんもの」

向日葵?「私と、『ニセモノ』が鉢合わせたら大変ですものね」

櫻子「うん。向日葵が二人いたらみんなビックリするしさ」

57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 14:45:42.60 ID:/2lFn3mso


向日葵?「ところで、私の『ニセモノ』はどんな感じなんですの?」

櫻子「向日葵のニセモノ?最悪だよ!」

櫻子「何かってばすぐヒステリー起こしてさ。もう、ちょー最悪!」

向日葵?「そうですの・・・」

58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 14:47:40.26 ID:/2lFn3mso


向日葵?「なら、私が『ニセモノ』ならできない事してあげちゃいますわ」スッ

櫻子「わっ、て、手なんて繋いで歩くの恥かしいなぁ・・・」

向日葵「何も、遠慮しなくていいんですのよ?」

櫻子「うん・・・。けど、ちょっと冷たいね」

向日葵「まぁ、それは仕方ありませんわ」






59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 14:49:06.07 ID:/2lFn3mso

(向日葵の家の玄関)


向日葵「私の靴で、サイズ合いますかしら・・・」

櫻子?「ちょっと大きいけど、大丈夫だよ」


楓「あれー?櫻子お姉ちゃん、来てたのー?」

60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 14:49:48.42 ID:/2lFn3mso


櫻子?「お、よう!可愛いなー。これ、向日葵の妹?」

向日葵「あ、か、楓、ちょっと出かけて来ますわね?」

ガチャ、バタン


楓「・・・?」

61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 14:50:46.17 ID:/2lFn3mso


向日葵「ふぅ、危ない、危ない・・・」

櫻子?「あー、やっぱ外って最高!」

櫻子?「いっつも押し入れの中だからさ、最高にスッキリする!」

向日葵「あ、ええ、いつも御免なさいね」

62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 14:51:13.26 ID:/2lFn3mso


櫻子?「まぁ、仕方ないよ。我慢我慢」

櫻子?「『ニセモノ』の私とばったり会っちゃったら、大変だものね」

向日葵「ええ、櫻子が二人並んでる所を見られたら大変ですわ」

63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 14:52:02.08 ID:/2lFn3mso


櫻子?「私の『ニセモノ』って、どういう感じなの?」

向日葵「櫻子のニセモノですか?そりゃあもう」

向日葵「何言っても聞かないし、ワガママは言いたい放題ですし・・・」

櫻子?「へぇー、本当?それは酷いなー」

64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 14:52:35.82 ID:/2lFn3mso


櫻子?「じゃあ、私が『ニセモノ』の分も向日葵と仲良くしちゃおー!」スッ

向日葵「あ、あら、照れくさいですわ。手なんて・・・」

櫻子?「いいからいいから!」

向日葵「・・・けど、少し冷たいんですのね、手」

櫻子「まぁ、それはしょうがないじゃん」





65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 14:53:48.82 ID:/2lFn3mso


あかり「ん?あれ?」



櫻子「そんでさー・・・あれ?あかりちゃんじゃん」

向日葵?「あら、櫻子のお友達?初めまして」

あかり「ひ、向日葵ちゃん冗談キツイよ?」

66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 14:54:53.98 ID:/2lFn3mso


あかり「わぁ、櫻子ちゃん、向日葵ちゃんと仲直りしたの?」

あかり「二人で、手つないで歩いて・・・」

櫻子「あ、う、うん、まぁ、ね・・・」

向日葵?「仲直り?私達はいつも仲良しですわよ」

67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 14:55:47.18 ID:/2lFn3mso


あかり「良かったー・・・、そうしてる方がケンカしてるよりずっといいよ」

櫻子「いやぁ、私はしたくないんだけど、いっつも向こうがさー」

向日葵?「ケンカ?私と櫻子がケンカなんてありえませんわ」

68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 14:56:56.80 ID:/2lFn3mso


あかり「とにかく、仲直りしたみたいで良かったよ本当に。
もう、二人ともケンカは・・・ん?」


向日葵「それで・・・。あら、赤座さん」

櫻子?「へぇー・・・。ん?向日葵の知り合い?」

69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 14:57:35.65 ID:/2lFn3mso


向日葵?「・・・」

櫻子「・・・」


あかり「えっ・・・えっ??」


向日葵「・・・」

櫻子?「・・・」

70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 14:58:46.23 ID:/2lFn3mso


向日葵?「・・・」

櫻子「・・・これは、どーゆー事だよ向日葵」


あかり「なっ、なに、これぇ!?」


向日葵「うるさいですわね。櫻子こそ」

櫻子?「・・・」

71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 17:04:41.06 ID:/2lFn3mso


向日葵?「・・・」

櫻子「・・・そうか。そーゆー事だったんだな」


あかり「いっ、一体どうなってるの?」


向日葵「何がですの」

櫻子?「・・・」

72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 17:05:22.48 ID:/2lFn3mso


向日葵?「・・・」

櫻子「お前も、あの変なオッサンから変な『種』貰ったんだな!」


あかり「さ、櫻子ちゃんと向日葵ちゃんが、二人・・・?」


向日葵「櫻子に答える義理はありませんわ」

櫻子?「・・・」

73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 17:07:13.74 ID:/2lFn3mso


向日葵?「・・・」

櫻子「どーりで、何か様子が変だと思ったよ」


あかり「ゆ、夢・・・じゃないよね・・・?」


向日葵「それは、櫻子もでしょう?」

櫻子?「・・・」

74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 17:08:13.37 ID:/2lFn3mso


向日葵?「・・・」

櫻子「・・・ふん!せいぜい、そっちの私と仲良くね」クルリ



あかり「これって、どういう事なの?ねぇ櫻子ちゃん、向日葵ちゃん!」



向日葵「ええ。櫻子こそ」クルリ

櫻子?「・・・」

75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 17:45:59.47 ID:/2lFn3mso


あかり「ひ、向日葵ちゃん、櫻子ちゃん・・・」


あかり「今、間違いなく二人づつ居たよね?」


あかり「い、一体どういうことなの?」

76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 17:46:59.35 ID:/2lFn3mso


あかり「・・・」


あかり「・・・櫻子ちゃん、変なおじさんに何か貰ったって言ってたけど」


あかり「こんな事できる人って、もしかしたら・・・」


あかり「・・・お家に急がないと!」ダッ

77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 17:48:59.01 ID:/2lFn3mso

(櫻子の家)



櫻子「あーーー!もーー最悪!」

櫻子「向日葵の奴・・・。何なんだよ!」

向日葵?「ちょ、ちょっと、落ち着きなさいな櫻子」

78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 17:50:35.41 ID:/2lFn3mso


櫻子「きっと、今ごろ『ニセモノの私』に都合のいいような事言わせてさ」

櫻子「私のこと、ボロカスに言ってるんだよ?あー、マジムカつく!」

櫻子「ニセ向日葵のバカ!アホ!暴力女!向日葵なんて、大っ嫌いだ!」

向日葵?「櫻子・・・」

79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 17:52:02.00 ID:/2lFn3mso


向日葵?「・・・櫻子。とっても傷ついたんですのね。かわいそうに」ギュ

櫻子「あ、ひ、向日葵・・・」

向日葵?「どうです、少しは落ち着きました?」

櫻子「・・・うん」

80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 17:53:05.09 ID:/2lFn3mso


櫻子「・・・はぁ、こっちの向日葵が本当に本物だったらいいのにな」

向日葵?「・・・なら、いい考えがありますわ」

櫻子「ん?いい考え?」

向日葵?「ええ」

81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 17:53:35.00 ID:/2lFn3mso


向日葵?「殺しちゃえばいいんですのよ。『ニセモノ』を」

櫻子「え・・・」






82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 18:11:45.73 ID:/2lFn3mso

(向日葵の家)



向日葵「もう、何なんですの櫻子!」

向日葵「櫻子も、まさか私と同じ・・・」

櫻子?「ひ、向日葵?ちょっと落ち着こうよ、ねぇ?」

83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 18:12:18.12 ID:/2lFn3mso


向日葵「今ごろ、『ニセモノの私』に甘えて・・・」

向日葵「さんざん、私の悪口言ってるに決まってますわ!」

向日葵「本当に、バカで、どうしようもないニセモノの櫻子は・・・!」

櫻子?「・・・向日葵」

84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 18:14:07.54 ID:/2lFn3mso


櫻子?「裏切られた気分なんだね・・・。わかるよ、私」

向日葵「・・・櫻子」

櫻子?「向日葵は何も悪くない。私は、何があっても向日葵の味方だからね?」

向日葵「え、ええ・・・」

85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 18:14:48.20 ID:/2lFn3mso


向日葵「・・・ふぅ、こっちの櫻子が本当の本物だったら、どんなにいいかしら」

櫻子?「・・・じゃあさ、いい考えがあるんだけど」

向日葵「え?いい考え?」

櫻子?「うん」

86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 18:15:29.48 ID:/2lFn3mso


櫻子?「殺しちゃえばいいんだよ、『ニセモノ』の方を」

向日葵「・・・え」






87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 20:27:32.94 ID:/2lFn3mso

(あかりの家)


あかり「えーと、確か机の中に」ゴソゴソ

あかり「あ、あった、名刺・・・」

あかり「通じるかなぁ・・・。とりあえず、かけて見よう」ピッピッ

88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 20:29:30.97 ID:/2lFn3mso

プルル・・・プルル・・・


あかり「・・・」

あかり「・・・。出ないみたい」

89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 20:31:23.41 ID:/2lFn3mso


あかり「じょうがないか。また、後でかけ直し・・・」


ピッ


「はい」

あかり「あ、も、もしもし?お久しぶりです。私、赤座あかりです。覚えてますか?」

「ええ、覚えてますよ」

90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 20:32:51.63 ID:/2lFn3mso


あかり「ふぅ良かった、通じて・・・。あの、あかりのお友達が、変な事に巻き込まれてて」

あかり「もしかして、何か心当たりがあるかなって思って電話したんですけれど・・・」

「ああ、お二人とも私のプレゼントした『種』を」

「有意義に使って頂いてるようですね」

あかり「・・・」

91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 20:34:07.64 ID:/2lFn3mso


あかり「・・・やっぱり、あなただったんですね」





あかり「喪黒、さん」






92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 20:45:16.22 ID:/2lFn3mso


あかり「あの、会ってお話って、できませんか・・・?」

「うん?もうこんな時間ですよ?」

「中学生が外を歩いていたら、補導されてしまうのではありませんか?」

あかり「お願いです、喪黒さん・・・」


「・・・まぁ、いいでしょ。では、あなたの通う学校の校庭でお待ちしてますよ」




93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 20:47:16.71 ID:/2lFn3mso

(櫻子の家)


櫻子「・・・」プルル・・・プルル・・・

ピッ

「はい」

94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 20:48:57.09 ID:/2lFn3mso


櫻子「あ、向日葵?今ちょっといい?」

「あら、珍しいですわね。櫻子から電話なんて」

櫻子「ちょっとさ、話したい事があってさ・・・」

「偶然ですわね。私も丁度櫻子に話したい事がありますの」

95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 20:50:24.46 ID:/2lFn3mso


櫻子「ならさ、これから近所の公園に来れない?私も行くからさ」

「ええ、わかりましたわ」

ピッ







96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 20:52:55.96 ID:/2lFn3mso

(七森地位学校・校庭)


あかり「はぁ、はぁ・・・」


あかり「喪黒・・・さん?」


あかり「誰も、いない・・・」

97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 20:55:15.35 ID:/2lFn3mso


喪黒「私を、お探しですかな?」ヌゥ

あかり「きゃあ!も、喪黒さん・・・」

喪黒「私に会いたいとは、あなた、いい度胸してますね。
前にずい分な目に合ったでしょう?」

あかり「え、いえ・・・。あれは、あかりが悪かったから・・・。いえそれより」

98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 20:57:23.76 ID:/2lFn3mso


あかり「喪黒さん。櫻子ちゃんと向日葵ちゃんに、何をしたんですか・・・?」

喪黒「ああ、あれですか。あれはですね・・・」

―――
――


99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 21:00:04.19 ID:/2lFn3mso

〜〜〜〜〜回想〜〜〜〜〜



櫻子「もう、何でいっつもそうガミガミ言うんだよ!向日葵のバーカ!」

向日葵「あなたがちっとも進歩しないからでしょう?」

櫻子「ふん!向日葵なんて、もう知らない!」

向日葵「ええ、私も櫻子なんて知りませんわ」

100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 21:02:50.07 ID:/2lFn3mso


櫻子「ったく、向日葵のヤツぅ〜!」

櫻子「いっつもいっつも、ガミガミ怒鳴り散らして!」

櫻子「・・・まったく」

櫻子「そういうとこ、ちょこっとだけ直せばいいのにさ・・・」


喪黒「・・・あなた、心にスキマを抱えてますね?」

101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 21:05:00.99 ID:/2lFn3mso


櫻子「う、うわ!何だ、びっくりした、おっさん誰?」

喪黒「私、セールスマンをやっておりまして。こういう者です」

櫻子「・・・心のスキマをお埋めします?喪黒・・・福造?へんな名前ー」

喪黒「ホッホッホ、ええ、たまに言われます」

102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 21:06:50.85 ID:/2lFn3mso






向日葵「・・・それで、私に何の用なんですの?」

喪黒「ええ、最近あなたお友達とケンカばかりじゃありませんか?」

向日葵「え、ええ・・・」

喪黒「その子の嫌な所が直ればいいのに、なんて思ってますね?」

向日葵「・・・」

103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 21:08:13.31 ID:/2lFn3mso


喪黒「なので、私はあなたに」

喪黒「一切、嫌な所のない最高のパートナーを紹介して差し上げようと思っているんです」

向日葵「最高のパートナー・・・?」

104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 21:13:25.22 ID:/2lFn3mso






喪黒「ええ、この種です。これを、理想の相手を思い浮かべながらぎゅーっと握って・・・」

喪黒「鉢植えにでも植えてください。すぐに大きな実が成りますから、その中から・・・」

櫻子「そんなんで、本当に最高のパートナーができんの?」

105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 21:14:33.09 ID:/2lFn3mso


喪黒「ええ、あなたが今のお友達に抱えている不満点が、一切存在しない・・・」

喪黒「正しく、ベストパートナーが生まれてきますよ」

櫻子「マジで?宿題代わりにやってくれたり?」

喪黒「ホッホッホ、もちろん」

106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 21:15:31.35 ID:/2lFn3mso


櫻子「じゃあ、私試してみる!ありがとねー!」

喪黒「・・・ただし」

櫻子「ん?」

107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 21:17:40.44 ID:/2lFn3mso






喪黒「いくらせがまれたからと言っても、むやみに外に連れてってはいけませんよ?」

向日葵「外に・・・?」

喪黒「ええ。部屋の中など狭い範囲に留まっている内なら問題はありませんが・・・」

喪黒「外の世界を知る事によって、だんだんと『欲』が生まれてくるかも知れません」

108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 21:19:29.94 ID:/2lFn3mso


向日葵「欲・・・?」

喪黒「ええ。もっと、外の世界を自由に歩きたいとか・・・」

喪黒「本物になり代わりたいとか」

109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 21:21:06.76 ID:/2lFn3mso






喪黒「なので、生まれてきたパートナーをむやみに外に連れ出してはいけませんよ?」

喪黒「約束できますか?」

櫻子「・・・うん、わかった」

110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 21:22:05.08 ID:/2lFn3mso






喪黒「もし約束を破ったら、私はどうなっても知りませんからね?」

向日葵「・・・ええ。わかりましたわ」

―――
――

111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 22:21:56.42 ID:/2lFn3mso

(学校の校庭)



あかり「そうだったんですか。そんな事が・・・」

喪黒「ええ。あの二人はお互いに不満を抱いていたようですから」

喪黒「私が、その不満を解消するお手伝いをさせて頂きました」

112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 22:22:53.34 ID:/2lFn3mso


あかり「・・・あ、けれど」

喪黒「ん?どうしました?」

あかり「向日葵ちゃんも、櫻子ちゃんも、お互いがお互いの『パートナー』を
連れて歩いてた・・・」

喪黒「おやおや、私との約束を破るとは。感心しませんなぁ」

113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 22:24:15.42 ID:/2lFn3mso


あかり「もし、約束を破ったらどうなるんですか・・・?」

喪黒「・・・そうですなぁ」

114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 22:27:02.30 ID:/2lFn3mso


喪黒「今ごろ、とんでもない事を『パートナー』にそそのかされているか、あるいは」

喪黒「もっと、面白い事が起こっているかも知れませんね、ホッホッホ」

あかり「え・・・?」






115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 23:03:54.81 ID:/2lFn3mso

(公園)


向日葵?「・・・」

櫻子「・・・。よう」



向日葵「・・・。ええ」

櫻子?「・・・」

116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 23:05:13.95 ID:/2lFn3mso


向日葵(包丁は、カバンの中に持ってきてますわよね?)

櫻子「・・・。うん」

117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 23:05:40.83 ID:/2lFn3mso


櫻子?(ほら、はやく包丁カバンから出してさ!)

向日葵「・・・」

118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 23:07:18.49 ID:/2lFn3mso


向日葵?(どうしたんですの?ほら、早くグサーってやっちゃいなさいな。
私の『ニセモノ』を)

櫻子「・・・」


向日葵「・・・」

櫻子?(もう、何してんのさ?私の『ニセモノ』をやっつけたら、
私が本物になって学校なんかもずっと一緒に居られるんだよ?)

119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 23:08:43.94 ID:/2lFn3mso


櫻子「・・・あのさ」

向日葵?「ん?どうしました?」


向日葵「やっぱり・・・」

櫻子?「ん?どうしたの?」

120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 23:09:50.01 ID:/2lFn3mso


櫻子「無理だよ。いくら憎くても、向日葵を殺しちゃうなんてさ・・・」

向日葵?「な、何でですの?私より、あんなニセモノの方がいいんですの?」


向日葵「私にはできませんわ。櫻子を殺すなんて・・・」

櫻子?「な、なんでさー?私の方が好きって言ってたじゃんか!」

121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 23:10:53.99 ID:/2lFn3mso


櫻子「だから、ごめん。私には無理」

向日葵?「櫻子・・・」


向日葵「ごめんなさいね。いくら憎くたって、殺すなんて出来ませんわ」

櫻子?「向日葵・・・」

122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 23:11:46.35 ID:/2lFn3mso


向日葵?「・・・『ニセモノ』は、居なくなっちゃった方がいいんじゃありませんでしたの?」

櫻子「・・・」


向日葵「・・・」

櫻子?「『ニセモノ』は、いらないんだよね?」

123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 23:12:29.44 ID:/2lFn3mso




向日葵?「・・・」

櫻子?「・・・」


向日葵?「・・・じゃあ」

櫻子?「私達が・・・」



124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 23:14:28.80 ID:/2lFn3mso


向日葵?「あなた達を始末して、『本物』になって差し上げますわ!」ガシッ

櫻子「ぐっ!?ひ、ひまっ・・・!?く、首をっ・・・!」


櫻子?「『ニセモノ』は、要らないんだよねー?」ググ・・・

向日葵「ぐぅっ!?さくら・・・っ!く、苦しっ・・・!」







125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 23:56:48.57 ID:/2lFn3mso

(学校の校庭)



あかり「喪黒さん!」

喪黒「ん?何でしょうか」

あかり「お願いです、二人の『パートナー』、消してくれませんか?」

喪黒「・・・やれやれ、そう来るだろうと思ってましたけど」

126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 23:58:08.00 ID:/2lFn3mso


喪黒「ダメです。あなたは、無関係の人間です」

喪黒「他人の事に首を突っ込むと、ロクな事になりませんよ?」

あかり「あかりにできる範囲だったら、どんな事でもしますから・・・」

あかり「お金なら・・・。あんまりないですけど・・・」


喪黒「・・・なら」

127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/28(日) 23:59:34.80 ID:/2lFn3mso


喪黒「代償は、あなたの『命』です」

あかり「え・・・?」








128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/29(月) 00:02:07.44 ID:bJmvbMDvo

(公園)



向日葵?「ニセモノは、最悪なんですのよね?」ググ・・・

櫻子「ぐぅ、ぅっ!」


櫻子?「だから、居なくなった方がいいんだよねー?」ググ・・・

向日葵「ぐっ・・・!すっ、すごい、力・・・!」

129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/29(月) 00:05:09.39 ID:bJmvbMDvo


向日葵?「安心して下さいな。出来そこないのあなた達が居なくなったら・・・」グググ・・・

櫻子「ぐ、ぐっ・・・く、苦し・・・!」


櫻子?「ちゃーんと、私たちが完璧な人生、歩んであげるからね?
ケンカとかしないでさー」グググ・・・

向日葵「いっ、い、息が・・・」

130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/05/29(月) 00:06:41.39 ID:bJmvbMDvo


櫻子(ひ、向日葵・・・!)グ・・・

向日葵(さ、櫻子・・・!)ググ・・・




ギュ・・・




櫻子(・・・)

向日葵(・・・)

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