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【ミリマスSS】P「また新商品ですか?」音無小鳥「はい」
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1 :
◆mlWKfiIW4s
[saga]:2017/05/26(金) 20:31:23.95 ID:U5pUJvR20
前回
【ミリマスSS】P「新商品?」音無小鳥「はい」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1457356135/
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1495798283
2 :
◆mlWKfiIW4s
[saga]:2017/05/26(金) 20:32:22.36 ID:U5pUJvR20
小鳥「まだまだ事務所を大きくしたいですからね。更なる収益を追い求めますよ」
P「今の事務所でも十分だと思いますけどね」
小鳥「いやいや、全然足りませんよ。人間の欲は果てしないですから」
P「欲の権化が言うと説得力がありますね」
小鳥「それでは、最初の商品はこちらです」
3 :
◆mlWKfiIW4s
[saga]:2017/05/26(金) 20:33:23.39 ID:U5pUJvR20
【No.1 真壁瑞希のトランプ】
P「瑞希のトランプですか。これはまた安直ですね」
小鳥「まあ、ベタが一番ですからね」
P「では早速拝見します。……ふむふむ、数が増えるごとに瑞希の顔が増えるようになってるんですね」
小鳥「そうですね。3なら瑞希ちゃんの顔が3個。10なら瑞希ちゃんの顔が10個といった具合です」
P「中々面白いですね。……顔が増えていくと少し怖い感じもしますが」
小鳥「あ、それじゃあ別案もありましたからそれにします?」
P「別案ですか?」
小鳥「数字が小さくなるほど瑞希ちゃんが身につけている物が少なくなっていくんです。2ならブラとパンツ、1ならパンツだけです」
P「バカじゃねえの?」
4 :
◆mlWKfiIW4s
[saga]:2017/05/26(金) 20:34:12.33 ID:U5pUJvR20
小鳥「それと1から10までは瑞希ちゃんの顔だけでしたが、J、Q、Kはそれぞれの役に合わせた瑞希ちゃんのコスプレになってます」
P「可愛いですね。瑞希は何着ても似合うなあ」
小鳥「それでジョーカーなんですが、何故か私になりました」
P「ジョーカー……ババ……あっ」
5 :
◆mlWKfiIW4s
[saga]:2017/05/26(金) 20:34:59.43 ID:U5pUJvR20
小鳥「どうですか? このトランプ」
P「今のところ特に問題は――あれ? 音無さん、このトランプ、スペードやハートなどのいわゆるスートがないんですが」
小鳥「ああ、スートですか? 実はこのトランプ、スートにも少し凝ってまして、瑞希ちゃんの表情がスペードやハートの代わりになってるんです」
P「………………は?」
小鳥「喜がスペード、怒がハート、哀がダイヤ、楽がクラブです」
P「分かりにくいわ!!」
6 :
◆mlWKfiIW4s
[saga]:2017/05/26(金) 20:35:51.07 ID:U5pUJvR20
小鳥「分かりにくいってことはないでしょうプロデューサーさん。いくら瑞希ちゃんの感情が表情に出にくいからって」
P「いや、分かりますよ! 瑞希の表情はね! でも、喜怒哀楽がスートの代わりになっているっていう状況がもう分かりにくい! 頭こんがらがる!」
小鳥「そんな事言って本当は分からないんじゃないですか?」
P「はあ〜!? 分かります〜。そんなに言うなら問題出してください〜」
小鳥「じゃあこれは何ですか?」
P「これは喜んでるので……えーと…………スペード……でしたっけ……?」
小鳥「ブブー! 違います!」
P「えっ! 喜はスペードじゃなかったですっけ?」
小鳥「喜はスペードで合ってますよ。でもこの表情は楽しんでるのでクラブです」
P「喜と楽とか表情ほぼ一緒じゃねーか! 分かるか!」
小鳥「まだまだですねプロデューサーさん。そんなんじゃ一流の瑞希ニストになれませんよ?」
P「瑞希ニストって何!?」
小鳥「簡単に言うと瑞希ちゃんの全てを知る者です。昨日の就寝時刻とか今日の朝ごはんとか」
P「ただのストーカーじゃねえか!!」
7 :
◆mlWKfiIW4s
[saga]:2017/05/26(金) 20:36:40.01 ID:U5pUJvR20
P「とりあえず瑞希の表情はそのままでいいので、スートだけはどこかに描いといてください」
小鳥「えぇー」
P「えぇーじゃないです。それとこの冊子は何ですか?」
小鳥「ああ、それは説明書ですよ」
P「説明書? それにしては分厚いですね」
小鳥「瑞希ちゃんのトランプですからね。トランプを使ったマジックの説明が書かれてるんですよ」
P「それは良いアイデアですね」
小鳥「それにこのトランプでしかできない特別な遊び方もあるんですよ。やってみます?」
P「そうですね。折角だからやってみます」
8 :
◆mlWKfiIW4s
[saga]:2017/05/26(金) 20:37:31.20 ID:U5pUJvR20
小鳥「それではまず、トランプをサークル状に並べてください」
P「了解です」
小鳥「そのとき、カードは表を向けてください」
P「? 表ですか?」
小鳥「そしてサークルの中心に立ちます」
P「…………立ちました」
小鳥「ほら、瑞希ちゃんがあなたを見ていますよ。し・あ・わ・せ」
P「瑞希トランプの遊び方クレイジーすぎる!!」
9 :
◆mlWKfiIW4s
[saga]:2017/05/26(金) 20:38:19.44 ID:U5pUJvR20
小鳥「で、どうですか?」
P「そうですね。正直、色々問題点があります」
小鳥「では、見送りですか?」
P「バカやろう! 瑞希の魅力がこんなに入ったトランプが売れないわけがない! GOだ!」
小鳥「了解です!」
10 :
◆mlWKfiIW4s
[saga]:2017/05/26(金) 20:39:17.08 ID:U5pUJvR20
【No.2 周防桃子の踏み台の気持ちになれるグッズ】
小鳥「これは桃子ちゃんが普段使っている踏み台の気持ちになれるという画期的なグッズです」
P「嫌な予感しかしないんですが」
小鳥「商品はこちらになります」
P「ああ、これですね。うんうん、これはですねー」
石「やあ」
P「ただの石じゃねーか!!」
11 :
◆mlWKfiIW4s
[saga]:2017/05/26(金) 20:40:08.86 ID:U5pUJvR20
P「これでどうやって踏み台の気持ちになれっていうんですか!」
小鳥「プロデューサーさん、もしかしてこれがただの石だと思ってます?」
P「思ってるよ! だって目の前にあるのは純然たる石だもの! 石以外のなにものでもないもの!!」
小鳥「はぁ、これだからトーシローは。いいですか? この石はですね、何と桃子ちゃんと同じ体重なんです!」
P「だからどーした!!」
12 :
◆mlWKfiIW4s
[saga]:2017/05/26(金) 20:41:02.74 ID:U5pUJvR20
小鳥「この石をですね、四つんばいになった自分の上に乗せます。すると、誰でも桃子ちゃんの踏み台の気分が味わえるんです」
P「そうか! 頭の中ハッピーセットだな!」
小鳥「まあまあ、そう言わず一度試してみてくださいよ」
P「……まあ試さずにいうのもアレですしね。それじゃちょっと試してみますね。よいしょっと」
小鳥「どうですか?」
P「すげえ! ただただ重い!!」
13 :
◆mlWKfiIW4s
[saga]:2017/05/26(金) 20:41:51.02 ID:U5pUJvR20
小鳥「あれー? おかしいですねえ」
P「何もおかしくないですからね? というかこの石、桃子の体重より少し軽いですよ。設計間違えました?」
小鳥「そんなはずは――あっ、大事なこれを忘れてました!」
P「オーディオプレーヤー?」
小鳥「これをですね。石に埋め込みます。さて、プロデューサーさん、もう一度試してください」
P「はあ、それで何が変わると――」
『いつも頼りにしてるからね』
P「!?」
小鳥「オーディオプレーヤーから桃子ちゃんの声が流れてきます」
14 :
◆mlWKfiIW4s
[saga]:2017/05/26(金) 20:42:39.58 ID:U5pUJvR20
『いつも桃子のためにありがとう』
『あなたが居ないと桃子不安だな……』
『一生大切に使うからね』
P「こ、これは中々……」
小鳥「どうですか? プロデューサーさん」
P「ただの石よりは大分ましになりましたよ。確かに」
小鳥「桃子ちゃんを支えている気分になれますよね」
P「ええ。でも、これ桃子の声が入ってるCDだけ売った方がいいんじゃないですか? 石が邪魔にしか感じないんですが」
小鳥「何言ってるんですか! これはあくまでも桃子ちゃんの踏み台になりたい人向けに売るわけですから。石を捨てるなんてとんでもない!」
P「でもこれ普通に場所取りますからね?」
小鳥「大丈夫ですよ。桃子ちゃんのファンは鍛えられてますから」
P「でも――」
小鳥「ダメです! ここは譲れません!」
P「えぇ…………」
15 :
◆mlWKfiIW4s
[saga]:2017/05/26(金) 20:43:27.85 ID:U5pUJvR20
小鳥「どうします?」
P「石がなぁ……石が邪魔なんだよなぁ……」
小鳥「じゃあ見送りますか」
P「バカやろう! 桃子のCDだけで100万の価値があるわ! GOだ!」
小鳥「了解です!」
16 :
◆mlWKfiIW4s
[saga]:2017/05/26(金) 20:44:18.76 ID:U5pUJvR20
【No.3 望月杏奈のスイッチ】
P「スイッチ? これリトルアンナですよね?」
小鳥「見た目はそうですね。プロデューサーさん、お腹のところを押してください」
P「こうですか?」
『……んっ、……今日は……眠い……かも……』
P「おお、リトルアンナから声が」
小鳥「あと何回か押してみてください」
P「分かりました」
『一緒に……ゲーム……する……?』
『勉強は……苦手……。ねぇ……ここ、教えて……?』
『イェーイ! 今日もビビッとハジけるよ〜っ!』
P「あっ、ONになった」
小鳥「まぁ、こういう商品ですよ。スイッチを押すたびにリトルアンナちゃんが喋ります。手のひらサイズなのでストラップとしても使えます」
P「良いじゃないですか! これ今までの中で一番良いですよ!」
17 :
◆mlWKfiIW4s
[saga]:2017/05/26(金) 20:45:23.75 ID:U5pUJvR20
小鳥「これは自信作ですね」
P「本当良い仕事してますよ! これ、何回でもスイッチ押したくなっちゃう――」
『ア゛ア゛ァ゛ン!!』
P「…………今、リトルアンナから汚いおっさんの嬌声が聞こえたような気がしたんですが」
『キ゛ミィ!!』
『テ゛ィンときた゛!!』
『ア゛ッフゥン!!』
P「ねぇ! おかしいよ! リトルアンナからおっさんの声しか聞こえないんだ!!」
小鳥「仕様です」
P「はっはー! バッカじゃねぇの!?!?!?!?」
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