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島村卯月「ご注文は?」
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1 :
◆mqlRkew9nI/5
[saga]:2017/05/16(火) 23:31:42.67 ID:oBUab7i50
ここは、喫茶店『フルブルーム・スマイリィ』
ちょっと長いので、常連さんたちからはブルームって呼ばれています。
そして、このお店の一人娘が私、島村卯月です。
《カランコロン♪》
あ、お店の扉が開く音が。どうやら、お客さんが来てくれたみたいです。
では……満開の笑顔で、お出迎えを。
「―――いらっしゃいませっ」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1494945102
2 :
◆mqlRkew9nI/5
[saga]:2017/05/16(火) 23:32:47.43 ID:oBUab7i50
※世界観オリジナルどころかアイドルですらないです
それでもよければ、お付き合いいただけると幸いです
3 :
◆mqlRkew9nI/5
[saga]:2017/05/16(火) 23:33:37.47 ID:oBUab7i50
春眠暁を覚えず―――なんて、昔の人はよく言ったものですよね。
まさにその通りだと思います。
今日はぽかぽか陽気。
窓から差し込むお日様の光がとっても心地よくて、ついつい私もお昼寝しちゃいます。
「卯月」
……? 誰かに呼ばれたような……きっと気のせいですね。
それより今は、このまどろみに身をゆだねていたいです。
このふわふわした感覚に、抗うことなんて出来ませんから。
4 :
◆mqlRkew9nI/5
[saga]:2017/05/16(火) 23:34:51.61 ID:oBUab7i50
「卯月、起きて。……起きてってば、卯月!」
「……ふぇ?」
耳元で大きな声を出されて、私の意識が夢から現実に戻されました。
目をこすりながら開けると、私の前には凛ちゃんが。
「……あ、おはよう、凛ちゃん」
「おはようじゃなくてさ……仕事中に寝ないでよ」
「えっ?」
凛ちゃんに言われて周りを見渡すと……そこは自分の部屋ではなく、ブルームの店内でした。
これは……つまり……。
私はおそるおそる、凛ちゃんに訊ねます。
「……もしかして私、居眠りしてたの?」
「ぐっすりね。いくらお客さんがいないからって、仕事中に寝るのはどうかと思うな」
「あ、あはは……つい、うとうとしちゃって」
「まったく、これじゃどっちがバイトなんだか」
そう言うと、凛ちゃんは軽くため息をつきました。
5 :
◆mqlRkew9nI/5
[saga]:2017/05/16(火) 23:35:34.47 ID:oBUab7i50
私を起こしてくれた彼女は、渋谷凛ちゃん。
私と一緒にブルームで働いてくれている、バイトの子です。
いつもクールだけど、実はとっても優しい凛ちゃん。
今だって愚痴を言っているように聞こえますが、私のためを思って注意してくれているんです。……多分。
それともう一人、ブルームにはバイトの子がいるんですが……今日はシフトに入っていないので、その子の紹介はまたの機会に。
今は、凛ちゃんにお礼を言わないと。
「凛ちゃん、起こしてくれてありがとう」
「ん、どういたしまして。もう寝ないでね、卯月」
「……が、頑張ります」
6 :
◆mqlRkew9nI/5
[saga]:2017/05/16(火) 23:36:19.64 ID:oBUab7i50
「……お客さん、来ないなぁ」
私は思わず、呟きました。
居眠りから起きた後、誰一人としてお客さんが来ていません。
店内は閑古鳥が鳴いている状態。
そんな私の呟きは、凛ちゃんの耳に入ったようで。
「……このお店、よく潰れないよね」
「それ私の前で言うことじゃないよ!?」
縁起でもないことを凛ちゃんが口にしたので、即座にツッコミます。
7 :
◆mqlRkew9nI/5
[saga]:2017/05/16(火) 23:37:29.49 ID:oBUab7i50
「まあ、それは冗談だけど……でも実際、このお店がお客さんで一杯になったところ、見たことないんだよね」
「……」
凛ちゃんのその言葉に、何も言えなくなります。
なぜなら私も、ブルームがお客さんで一杯になったところなんて、見たことがないからです。
もう17年もこのお店にいるのに……
でも私のなけなしのプライドが、それを認めるのを拒否しています。
なので、見栄を張ることにしました。
卯月「り、凛ちゃんがいない時には、いつもお客さんで一杯になってるんだよ?」
凛「……何その、私が疫病神みたいな」
あっ……。
8 :
◆mqlRkew9nI/5
[saga]:2017/05/16(火) 23:39:09.47 ID:oBUab7i50
ごちうさ見てたらこんな感じのを書きたくなりました
こんな感じにやっていきます
9 :
◆mqlRkew9nI/5
[saga]:2017/05/17(水) 00:23:34.72 ID:UkMjGuaP0
>>7
で間違えたので、これからは「」の前に名前付けるのに統一します
10 :
◆mqlRkew9nI/5
[saga]:2017/05/17(水) 00:37:48.33 ID:UkMjGuaP0
《カランコロン♪》
今のはお店の扉が開く音……!
ついに、待ちに待ったお客さんが来ました。
私は早足で入口へと向かい……そして、満開笑顔でお出迎えを。
卯月「いらっしゃいませっ」
文香「こんにちは、卯月さん」
卯月「あ、文香さん。こんにちは」
来てくれたお客さんは、常連さんの鷺沢文香さんでした。
11 :
◆mqlRkew9nI/5
[saga]:2017/05/17(水) 00:38:56.06 ID:UkMjGuaP0
文香さんはこのお店の近所に住んでいる、大学生のお姉さんです。
本を読むのが好きだそうで、このお店でもよく本を読まれています。
文香「いつもの席は、空いているでしょうか?」
卯月「はい、空いていますよ」
全ての席が。と、危うく付け加える所でした。
文香さんのいつもの席はお店の一番奥、その窓際の席。
この席が空いている時は、文香さんは毎回ここに座るんです。
12 :
◆mqlRkew9nI/5
[saga]:2017/05/17(水) 00:39:40.61 ID:UkMjGuaP0
文香「では、注文もいつものものでお願い出来ますか?」
卯月「はい、承りました」
さっそく私に注文を告げると、文香さんはいつもの席へと歩いて行きます。
私も急いで凛ちゃんの元へと。
卯月「凛ちゃん、いつものをお願い」
凛「そうだと思ったから、もう作ってるよ」
……凛ちゃん、出来る子です。
13 :
◆mqlRkew9nI/5
[saga]:2017/05/17(水) 00:40:10.97 ID:UkMjGuaP0
注文を受けてから、少し経って。
卯月「お待たせいたしました。こちら、オリジナルブレンドです」
文香「ありがとうございます、卯月さん」
私は文香さんに、いつものコーヒーをお出ししました。
そう、文香さんの『いつもの』は、ブルームのオリジナルブレンド。
うちのお店だけのブレンドなので、文香さんに気に入ってもらえているのが、すごく嬉しいです。
14 :
◆mqlRkew9nI/5
[saga]:2017/05/17(水) 00:41:10.82 ID:UkMjGuaP0
卯月「ごゆっくりどうぞ」
文香「はい、そうさせていただきます」
文香さんにそう告げて、私は凛ちゃんのいるカウンターへ戻ります。
チラリと見てみると、文香さんはコーヒーを飲みつつ読書タイム。
ふふっ、文香さんがお店に来た時のいつもの光景です。
15 :
◆mqlRkew9nI/5
[saga]:2017/05/17(水) 02:06:14.39 ID:UkMjGuaP0
《ぺらり…………ぺらり…………》
店内には、文香さんが本のページを捲る音だけが響いています。
それと、たまにコーヒーをすする音も。
卯月「……」
凛「……」
文香「……」
《ぺらり…………ぺらり…………》
……静かです。あまりにも、静か。
16 :
◆mqlRkew9nI/5
[saga]:2017/05/17(水) 02:07:34.46 ID:UkMjGuaP0
静寂に耐え切れず、私は凛ちゃんに話しかけました。
卯月「凛ちゃん」
凛「なに?」
卯月「暇だから、何かしない?」
凛「今は仕事中だよ、卯月」
卯月「あぅ」
無慈悲な返しが来ました。
確かに、凛ちゃんの言う通りなんですが……仕事って?
ここにこうして突っ立っているのが、仕事なんでしょうか?
物凄く、時間を無駄に浪費している気が。
17 :
◆mqlRkew9nI/5
[saga]:2017/05/17(水) 02:08:48.26 ID:UkMjGuaP0
…………やっぱり耐えられません。
目をうるうるさせて、凛ちゃんにもう一度お願いしてみます。
卯月「り、凛ちゃあん……」
凛「そ、そんな目で見ないでよ」
あ、なんだかいけそうな雰囲気です。凛ちゃん少しおろおろしてます。
じゃあもう一回です。
卯月「お願い、凛ちゃん……!」
凛「うぅっ……」
凛ちゃんが何か葛藤しています。
もう少し……もう少しでいけそうです!
18 :
◆mqlRkew9nI/5
[saga]:2017/05/17(水) 02:10:22.57 ID:UkMjGuaP0
……あれ? そういえば、本を捲る音が聞こえなくなったような。
見てみると、文香さんは本を閉じてコーヒーを飲んでいました。
その様子を見て、私は凛ちゃんにお願いするのを中断。
文香さんに声をかけることにしました。
ちなみに後ろからは、『ほっ』と、安心して息を吐くような音が。
19 :
◆mqlRkew9nI/5
[saga]:2017/05/17(水) 02:11:41.19 ID:UkMjGuaP0
卯月「文香さん、本を読み終わったんですか?」
文香「はい。このお店はいつも静かですから、読書がとても捗ります」
そ、それは褒められているんでしょうか。
お客さんがいつもいないという意味にも聞こえます。
私の微妙な表情に気が付いたのか、文香さんが慌てたように。
文香「あ、いえ、そういうつもりではなかったのですが……すみません、気を悪くさせてしまいましたか?」
卯月「い、いえ、全然大丈夫です。文香さんは、ブルームを気に入ってくれているということですよね?」
文香「はい、その通りです。その……なんと言えばいいのでしょうか……」
文香さんは少し考え込んで……その続きの言葉を発してくれました。
20 :
◆mqlRkew9nI/5
[saga]:2017/05/17(水) 02:13:52.55 ID:UkMjGuaP0
文香「このお店にいると、落ち着くと言いますか……心が、安らぐんです」
卯月「安らぐ……」
その文香さんの言葉を聞いて……以前、お母さんが私に言ったことを思い出しました。
『ねぇ、卯月。お客様がこのお店に来て、少しでも温かい気持ちになってもらえたら……それって、すごく素敵なことだと思わない?』
……うん。
すごく素敵だと思うよ、お母さん。
なんだか、私の心まで温かくなってきたみたい。
卯月「ありがとうございます、文香さん。その言葉、とっても嬉しいです」
文香「いえ……私は思っていることを言っただけですから」
21 :
◆mqlRkew9nI/5
[saga]:2017/05/17(水) 02:32:43.47 ID:UkMjGuaP0
卯月の母親への呼称がアニメ版だとママだということに今気付きました
なので、訂正したの投下します
22 :
◆mqlRkew9nI/5
[saga]:2017/05/17(水) 02:34:54.46 ID:UkMjGuaP0
文香「このお店にいると、落ち着くと言いますか……心が、安らぐんです」
卯月「安らぐ……」
その文香さんの言葉を聞いて、前にママが私に言ったことを思い出しました。
『ねぇ、卯月。お客様がこのお店に来て、少しでも温かい気持ちになってもらえたら……それって、すごく素敵なことだと思わない?』
……うん。
すごく素敵だと思うよ、ママ。
なんだか、私の心まで温かくなってきたみたい。
卯月「ありがとうございます、文香さん。その言葉、とっても嬉しいです」
文香「いえ……私は思っていることを言っただけですから」
23 :
◆mqlRkew9nI/5
[saga]:2017/05/17(水) 19:18:59.56 ID:UkMjGuaP0
文香さんはコーヒーを飲み終わると、お会計を済ませて、ブルームを後にしました。
お客さんは、また0人に逆戻り。
でも私は、文香さんに言ってもらえた言葉を思い出して、ついつい顔を綻ばせてしまいます。
凛ちゃんは、その様子が気になったようで。
凛「卯月。なんだかにこにこしてるけど、どうかしたの?」
卯月「えへへ、あのね?」
私は凛ちゃんに、さっきの文香さんの言葉を伝えようと―――
《カランコロン♪》
24 :
◆mqlRkew9nI/5
[saga]:2017/05/17(水) 19:20:04.78 ID:UkMjGuaP0
―――伝えようとしたところで、お客さんが。
卯月「あ、行かないと」
凛「だね。話はまた後で聞かせて」
卯月「うんっ」
凛ちゃんと約束をして、私はすぐにお客さんの元へ。
少しでも、温かい気持ちになってもらえるように。
お出迎えから、お見送りまで―――心をこめて、おもてなしを。
卯月「いらっしゃいませっ、フルブルーム・スマイリィへようこそ♪」
25 :
◆mqlRkew9nI/5
[saga]:2017/06/04(日) 23:05:24.76 ID:wJkcZOsR0
*
―――お昼時。
この前とは打って変わって、今日のブルームはお客さんが盛り沢山。
大忙しの今日この頃です。
未央「へい、しまむー! キリマンジャロ2丁、ホットでお願いね!」
卯月「了解っ、ホットキリマンジャロ2丁ですね!」
ハイテンションな未央ちゃんにつられ、私もハイテンションにオーダーを受けました。
そしてその勢いのままコーヒーを淹れ―――てしまっては、美味しく淹れられそうにないので。
ここはいつも通り、心をこめて丁寧に淹れましょう。
26 :
◆mqlRkew9nI/5
[saga]:2017/06/04(日) 23:06:00.64 ID:wJkcZOsR0
凛「タマゴサンドとハムサンド、出来たよ」
私がコーヒーを淹れていると、厨房から凛ちゃんが出てきました(凛ちゃんには今日、厨房で料理を担当してもらっています)。
凛「はい、未央」
凛ちゃんが未央ちゃんに、サンドウィッチを乗せたお皿を手渡します。
未央「しぶりん、さすが早いね! よし、じゃあお客様に―――」
そのタイミングで、私もコーヒーを淹れ終わりました。
卯月「ホットキリマンジャロ2丁、お待ちですっ」
未央「おっと、こっちもか」
卯月「未央ちゃん、一緒に運べる?」
未央「任せなさいって!」
そう言うと未央ちゃんは、コーヒーとサンドウィッチのお皿をバランスよくトレイに乗せます。
未央「お待たせいたしましたー!」
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