霧切「多重人格探偵キョウコ」

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19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 19:02:01.47 ID:XJqrj8J5O
乙、被害者とクロは違う感じ?
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/16(火) 22:02:13.59 ID:1dfsGhXd0
>>18
サイコは推理要素薄いから...
こういうのはあれかな、設定クロスっていうのかな
>>19
再構成考えてた時の組み合わせだから
クロも被害者も違うよ。
サイコでデストルドーって言葉を知った。
21 : ◆v9KwPpkg7g [saga]:2017/05/17(水) 14:32:14.68 ID:QqU8sqSQ0


◆ 校則 ◆


1 生徒たちはこの学園の中で共同生活を送りましょう。なお、共同生活の期限はありません。

2 夜10時から朝7時までを『夜時間』とします。夜時間は立ち入り禁止区域があるので、ご注意ください。

3 就寝は寄宿舎にある各自の個室のみ可能です。廊下を含む他の部屋での故意の就寝は、
  校則違反とみなし罰則を与えます。

4 この学園について調べるのは自由です。制限はありません。

5 学園長ことモノクマへの暴力を禁じます。

6 『錠剤』は用法、用量を守って正しく服用しましょう。

7 仲間を殺したクロは『卒業』となりますが、自分がクロだと仲間に知られてはいけません。

8 なお、校則は増えていく場合があります。



【食堂】


大和田 「クソッ!!わざわざ【校則】なんて作りやがって!!」ググ…


霧切  (大和田くんは腹だたしげに奥歯を噛みしめて、電子生徒手帳を握りしめる)

霧切  (さっきの爆発で、うかつな行為は危ないと分かったみたいだけど…全身から悔しさをにじませていた)


十神  「しかし、今のところ俺たちはモノクマに対抗する術を持たない。
     とりあえずは従っておいた方が賢明だろうな」

霧切  「…そうね」

霧切  (あのあと、【電子生徒手帳】という小さなタブレット端末が配られた)


モノクマ『その電子生徒手帳は、学園生活に欠かせない大事なアイテムだから、絶対になくさないようにね!』


霧切  (ここに、プロフィールとして私の才能が書かれていないか期待したけど……なかった)

霧切  (電子生徒手帳で分かるのは個人の名前だけ。【才能は表示されない】みたいね)

霧切  (つまり、才能はすべて自己申告…といってもみんな有名人だけど。
     私は地道に思い出すしかないのかしら。気が重いわ……)


モノクマ『ちなみに、その電子生徒手帳は超ハイテク!完全耐火性で、ゾウが踏んでも壊れないすぐれもの!!
     くわしい【校則】も載ってるから、その少ない記憶容量にしっかり叩きこんでおくよーに!!!』

霧切  (モノクマはそれだけ説明して、また姿を消した)

霧切  (そのあと、石丸くんが「食堂で話し合いをしよう!」と言い出して…今にいたる)
22 : ◆v9KwPpkg7g [saga]:2017/05/17(水) 14:32:43.75 ID:QqU8sqSQ0


腐川  「ね、ねえ…あんた、【超高校級の格闘家】なんでしょ…その無駄についた筋肉で
     どうにかならないわけ?」

大神  「玄関ホールへ来る前に試したが…教室の鉄板は固かった。【我の力でもびくともせん】」

腐川  「ふん……肝心な時に役立たずな才能ね」

朝日奈 「腐川ちゃん、酷いよ!」

桑田  「ま、こーなったらしばらく監禁生活楽しもうぜ」

霧切  (軽口を叩く桑田くんだけど)

霧切  (そこまで呑気に考えられるほど、誰も……大人じゃない)


大和田 「なあ、だいたい話し合いも終わったしよ。ちょっと探索してこねえか?
     【俺たちの部屋】もあるみてえだしな……」

石丸  「むっ?それは別に構わないが…君がそんなことを言い出すとは思わなかったな」

大和田 「いや…なんつーか、オメーを見てたらよ。【こうしなきゃいけねえ】って
     声がすんだ。頭のどっかで」

霧切  「……?」

大和田 「……なんでもねえ」

石丸  「では、男女でペアを作らないか?モノクマが何をしてくるか分からない。だが、
     15人で固まって動くのも効率が悪い」

大和田 「そう言い出すと思って、あみだ作っといたぜ」パッ

石丸  「すごいな君は!エスパーか!!」

舞園  「」

霧切  (私は……彼とペアになったみたいね)


安価でペアになった人の名前(男子限定)↓1
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 14:34:29.52 ID:s6PV2AL+o
桑田
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 16:53:10.52 ID:wl9SF0Oz0
サイコなつい(´・ω・`)
面白そう
25 : ◆v9KwPpkg7g [saga]:2017/05/17(水) 21:11:40.07 ID:hOlm8Py+0

>>23

二次でも見ない組み合わせだ



霧切  「……桑田くん、よろしく」

桑田  「分かった。行こうぜ」


苗木  「あ、僕は舞園さんとだ」

舞園  「よろしくお願いしますね、苗木くん」にこっ

舞園  「……」チラッ

霧切  (今、桑田くんを一瞬だけ睨みつけたような……)


桑田  「オレらの担当は【寄宿舎】だってよ。自分の部屋だけ見てこいってさ」ペラッ

霧切  (もしかして大和田くんは、記憶のあやふやな私に気を遣って
     一番楽なエリアを割り当ててくれたのかしら)チラッ


腐川  「こ、来ないでよ……あんたみたいに教養のない男の思考回路なんて、
     決まってるんだから……」ビクビク

大和田 「さすがのオレでも傷つくぞ!」


霧切  (……聞くのは野暮ね)フッ


【寄宿舎エリア】


霧切  「……角部屋。隣は苗木くん、向かいは石丸くん……治安のよさそうな並びだわ」

桑田  「じゃ、これオメーの部屋の鍵な。オレは自分の部屋見てくっから「待って」ガシッ

霧切  「中に爆弾が仕かけられていたり、落とし穴があったりするかもしれないわ。
     私たちが男女ペアになっている理由をもう忘れたの?」

桑田  「……まさか、オレに盾になれってか?」

霧切  「ええ、そうよ」キリギリッ

霧切  「お願い。そのかわりあなたの部屋に行くときは私が先に入るわ」ジーッ

桑田  「うっ……わ、分かったよ!」ガチャッ
26 : ◆v9KwPpkg7g [saga]:2017/05/17(水) 21:12:08.95 ID:hOlm8Py+0

【霧切の部屋】


桑田  「……何もねーか」ホッ

霧切  (予想に反して、そこはごく普通の部屋だった)

霧切  「……よかった、さすがにここにはついてないのね」ガチャッ

霧切  (着がえはシャワールームでするしかないらしい。
     常に監視されるなんて、欠伸もうかうかできないわね)

桑田  「なんつーか…息がつまる感じだな」

霧切  「換気ができないのは辛いわね。……私のトランクはどこに行ったのかしら」キョロキョロ

霧切  (ベッドの上に段ボールが一つだけあった。中には着がえや洗面用具が乱雑に入れられている。
     おかしい……私はきちんと畳んで入れたはずなのに)

霧切  「なぜ私の荷物はなかったか……教室へ運ぶあいだに荷物だけ処分したと考えるのが自然ね。
     つまり、私の荷物の中に何か不都合なものがあったか、それとも目的は……」

桑田  「おい名探偵、いーからさっさと荷物出せって」

霧切  「!!」ピーン

桑田  「……霧切、どした?」

霧切  「いえ。【名探偵】…って、いい響きだって……思って」

桑田  「あ、ベッドの下になんか落ちてっぞ」ゴソゴソ

霧切  「!出してみて、なにかの手がかりかもしれないわ」

霧切  (しかし。期待に反してベッド下から出てきたのは)


【世界の傑作ミステリ モルグ街の殺人】


霧切  「……桑田くん。ヒマで辛いならこれでも読んでいて」

桑田  「お、おう」ペラッ

霧切  「……」ガタッ、ドサッ

桑田  「……」ペラッ

霧切  「……」スッ、バサバサッ

桑田  「ハァ!?オランウータンってアリかよ!……くっそ、全然分かんなかった!」パタンッ

霧切  (間がもたないし、何か聞いてみようかしら)

霧切  (彼の人となりはだいたい分かったけど、やっぱりあの舞園さんの態度は引っかかるわ)
27 : ◆v9KwPpkg7g [saga]:2017/05/17(水) 21:12:37.64 ID:hOlm8Py+0

霧切  「舞園さんと……何か、喧嘩でもしたの」

桑田  「それがよー、フツーに自己紹介してちょっと喋っただけなんだけど、
     いきなりムクれてどっか行っちまってよ」

霧切  「……どんな話を、していたの」

桑田  「やっぱり将来は野球選手ですよね?って聞かれてさ。いやー、野球とかダッセーし、
     ミュージシャンとかカッケーだろって言ったの」

霧切  「もしかして、好きな女の子が音楽好きだから……とか?」

桑田  「当たり。行きつけの美容室のお姉さん」

霧切  「モテたいから音楽を始めたアーティストなんて、たくさんいると思うけど。
     ……舞園さんはきっと、その言葉が気に食わなかったのね」

桑田  「マジかよ…」

霧切  「あなたの心はあなたのもの。舞園さんの心は、舞園さんのもの。
     どちらがいい、悪いとか……こうするべきという答えは、ないんじゃないかしら」

桑田  「……なんか、霧切ってすげーな。……オレなんかより、ちゃんと考えてるし」

霧切  「そんなことないわ。ただ……常に何かを考えていないと、不安なだけ」


【桑田の部屋】


霧切  「……いい?開けるわよ」ガチャッ

桑田  「なんもねーか」ホッ

霧切  (間取りは同じはずなのに、インテリアはまるで違う。私の予想に反して、
     ダッシュボードには地区大会のトロフィーやサインボールが飾られていた)

霧切  「好きなのね、野球」

霧切  (モノクマが勝手に荷物を開けてインテリアを作ったのかしら。私の部屋と違って、
     着がえはちゃんと畳まれているし、備えつけの棚には色々なものが並べられている)
28 : ◆v9KwPpkg7g [saga]:2017/05/17(水) 21:13:08.34 ID:hOlm8Py+0

霧切  「あら、【レコード】なんて聴くの?意外ね」

桑田  「はっ?オレはホロヴィッツなんか聴かねえって。十神あたりのがまぎれこんだんじゃねーの?」

霧切  「……」

桑田  「あれ?針んとこに写真はさまってる。オレと……ダメだ、【半分切れてて】もう一人は分かんねえ」

霧切  「あなたの肩に回っている手の持ち主のこと?男性のようだけど」

モノクマ『その写真が気になる?』ヒョイッ

桑田  「うわあっ!!」

モノクマ『でもダーメ!そこから先は袋とじのお楽しみってね!』

モノクマ『ほら、【校則】にもあったでしょ?』


4 この学園について調べるのは自由です。制限はありません。


モノクマ『オマエラがもし、【真実を知りたい】っていうんなら、ボクは邪魔しないからさ。
     好きにするといいよ』

霧切  「あなたは、私たちを殺し合わせたいんじゃないの?」

モノクマ『いやだなあ…【ただ人が死ぬのなんて、当たり前のことじゃないか】。霧切さんは
     ひたすら石コロを映しただけの映画を見て笑えるの?』

モノクマ『うぷぷぷ…ま、せいぜいがんばってよ。ボクは応援してるからね!』ボヨヨーン


桑田  「言うだけ言って消えやがった……」

霧切  「そろそろ時間だし、食堂に戻りましょう。これ以上の発見はないわ」

桑田  「そ、そうだな」

霧切  「……どうしたの?」

桑田  「や、なんでもねえ。行こうぜ」
29 : ◆v9KwPpkg7g [saga]:2017/05/17(水) 21:13:42.25 ID:hOlm8Py+0
今日はここまで
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 23:43:20.47 ID:U9i9mvaUo
【 】ってコトダマなのか?
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/18(木) 08:54:59.70 ID:cYz2LNes0
>>30

テキストウィンドゥの黄色くなってる
文字のつもり。
32 : ◆v9KwPpkg7g [saga]:2017/05/20(土) 14:51:28.82 ID:dPvNqGNY0

霧切  (食堂での報告会は、たった一言)

霧切  (「脱出の手がかりは、なにもない」その一言で終わるものだった)


十神  「予想はしていたがな。仮に脱出口があるとして、それが教えられるのは
     殺人を成功させた一人……」

苗木  「十神くん!」

十神  「……なんてことも、ありうるだろうな。モノクマの正体など興味もないが、
     あれを動かす人間がいるとしたら、そいつは明らかな異常者だ」

石丸  「しかしだな、ここがもし本当に希望ヶ峰学園だとするなら、
     必ず警察か自衛隊の助けが来るはずだ!!」

朝日奈 「そ、そうだよね!!日本のケーサツってすごいもんね!!」

舞園  「だと、いいんですが…」

石丸  「……」

石丸  「よし、決めたぞ」

大和田 「何をだよ」

石丸  「みんな、明日から食事を一緒にしようではないか!!太陽の光を浴びられない状況では、
     体内時計も狂ってしまう!せめて食事時間を合わせることで、みんなの団結もはかれる!!」

不二咲 「それ、楽しそうだね。15時のおやつもみんなで食べるのはどうかなぁ?」

石丸  「不二咲くんの意見に賛成だ!手始めに明日の朝8時、食堂に集合したまえ!」

桑田  「んな早く起きれねーよ」

山田  「僕も…夜の方が筆が進むので、朝はちょっと……」

霧切  (私もどちらかといえば夜型だけど、体内時計には自信がある。
     ……忘れてしまった才能に関係があるのかもしれない)

セレス 「では、わたくしからもう一つよろしいですか?」

十神  「なんだ」

セレス 「校則にある【夜時間】……この間は、出歩きを禁止するというのはいかがでしょう?」

苗木  「もしかして…夜に殺し合いが起こるのを防ぐってことかな?」

セレス 「あら。殺人鬼は昼夜など構いませんわよ。ただ……15人が15とおりの体内時計を持つのですから、
     【夜は眠る】とルールで定めておけば、生活リズムが食い違う危険性も下がると思いますが」

石丸  「う、うむ……反対する理由は特にないな」

葉隠  「トイレは部屋にあるし、夜寝るくらいは別にいいべ」

朝日奈 「決まりっ!んじゃ、【夜時間は出歩かない】これ、私たちのルールに追加ね!」

石丸  「朝食会も忘れずにな!!」
33 : ◆v9KwPpkg7g [saga]:2017/05/20(土) 14:51:59.31 ID:dPvNqGNY0

霧切  ("ギャンブラー"という才能から予測していたとおりの合理的な思考……)チラッ

霧切  (危険度、Aランク。彼女を超えるとすれば、理知的かつ傲慢な態度の十神くんか……
     いけない、また余計なことを考えている。こんなだから桑田くんに【名探偵】なんて
     あだ名をつけられてしまうんだわ)

苗木  「……霧切さん、大丈夫?」

霧切  「えっ?」ハッ

苗木  「さっきから、ずっと何か考えこんでるみたいだったから……もしかして、
     寄宿舎でモノクマに変なことでもされたんじゃないか…って、ずっと」

霧切  「心配してくれていたの?」

苗木  「うん…」

霧切  「安心して。……あなたが思っているような事は何もなかったわ」

苗木  「そっか。よかった…でも、僕でよかったら気楽に話してくれていいよ。
     僕、【幸運】らしいから、霧切さんにも分けてあげるよ」

霧切  「……ふふっ、ありがと」

苗木  「あ、やっと笑った。うん、霧切さんはやっぱり、笑った顔の方がいいよ」

霧切  「……あなた、ジゴロって言われたことない?」

苗木  「えっ?それどういう意味?」

舞園  「ぷふっ!……あっ、ごめんなさい」ククク…

石丸  「こら、そこ!!まだ学級会は終わっていないぞ!!」ビシィッ

霧切  (その後、明日の朝食は朝日奈さんと不二咲さんが「おにぎりなら作れる」というので
     まかせることに決まって…)

霧切  (今日はひとまず解散、ということになった)
34 : ◆v9KwPpkg7g [saga]:2017/05/20(土) 14:52:25.79 ID:dPvNqGNY0
【霧切の部屋】


霧切  「……たしかに、オランウータンが犯人というのは禁じ手だわ」ペラッ


キーンコーンカーンコーン…

モノクマ『夜時間になりました。まもなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となります。
     ではでは、おやすみなさい…』

霧切  「……」

霧切  「やっぱり、おかしいわ……」

霧切  「丸一日あれば特殊部隊も到着するはず。私たちがいわば人質だとしても、あまりにも
     警察の動きは遅すぎる……」

霧切  (でも、警察やその上の政府が私たちを閉じこめて、何の目的があるというの?
     それに、これが誘拐事件なら、犯人は外に向けて声明を出すはず。なぜ私たちに
     【コロシアイ】なんて要求を……)ズキッ

霧切  (ずっと考え事をしていたせいで、偏頭痛が起こった。
     こめかみをおさえて、ベッドに潜りこむ)

霧切  「せめて今夜は何も考えず、ぐっすり眠りたい……」

霧切  (それぞれの思いを胸に、不安な一夜が過ぎて行った)
35 : ◆v9KwPpkg7g [saga]:2017/05/20(土) 14:52:56.06 ID:dPvNqGNY0



【モノクマげきじょう】



モノクマ「素晴らしい設備、最高のカリキュラム、やさしいモノクマ先生……」

モノクマ「この希望ヶ峰学園に入学できたことを、
     私たちはとても誇らしく、嬉しく思います!!」

モノクマ「本日は私たちのために入学式を執り行っていただき、本当にありがとうございました!!」

モノクマ「明日からの学園生活を充実させていくことを、誓います!!」
36 : ◆v9KwPpkg7g [saga]:2017/05/21(日) 15:29:39.27 ID:SjQ5qqc30

キーン.コーン.カーン.コーン…

モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝ですよー!
     今日も一日、はりきっていきましょう!!』


霧切  (心地よいまどろみは、モノクマのアナウンスによって吹き飛ばされた)

霧切  (時刻は午前7時。寄宿舎にしてはずいぶんと遅いお目覚めね)

霧切  (シャワールームで制服を身に着けて、手早く身支度をする)

霧切  「たしか、8時からは朝食会だったわね。食堂に行ってみましょう」


【食堂】


苗木  「あ、おはよう霧切さん」

舞園  「おはようございます」

霧切  「おはよう。早いのね」

石丸  「おはよう霧切くん!爽やかな朝だな!!」

霧切  (苗木くん、舞園さん、石丸くんがいた。この3人は学生らしく早起きのようね)

大和田 「よお、昨日は眠れたか?」

霧切  「ええ。ぐっすりと」

霧切  (意外……。偏見ではなく朝には弱そうなのに、遅刻していないなんて)

不二咲 「みんな、おはよう…ちゃんと眠れた?」

葉隠  「ふああ、まだ頭が寝てるべ……」

霧切  (……まだ朝食ができあがるまで時間がかかりそうだわ。誰かと話そうかしら?)


誰と話そう?

↓1
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 15:31:16.73 ID:PDf3mHAgo
不二咲
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/21(日) 15:55:53.35 ID:EfkEvsCZ0
>>37


霧切  「不二咲さん、顔色があまりよくないわよ。…昨日は眠れたの?」

石丸  「なにっ、風邪かね!?」

不二咲 「う、ううん。具合が悪いわけじゃないんだけど……その、なんだか
     目が冴えちゃって」

不二咲 「コロシアイ…って、なんだろう、とか…これからどうなっちゃうんだろう……とか。
     そんなこと考えてたら、頭がぐるぐるしちゃって」

不二咲 「ちょっと気持ちを落ち着けようと思って、パソコンをいじっていたんだ」

霧切  「インターネットを見ていたの?」

不二咲 「ん…この学園はWi-fiもないし、インターネットはできないんだ……だけど、
     インストールしてあるソフトは使えたから」

霧切  「そう……それがあなたに必要だったなら、それでいいけど……」

霧切  「でも、それで体を壊しては元も子もないわ」

不二咲 「霧切さん……心配してくれてるの?」

霧切  「えっ、…当たり前じゃない。クラスメイトなんだもの」

不二咲 「クラスメイト……かあ……」

不二咲 「えへへ、ありがとう。なんだか、霧切さんと話せてよかった」

霧切  「?」

不二咲 「才能も思い出せなくて、一番大変なはずなのに…すごく落ち着いてて、強くて……
     すごいね、霧切さんは」

霧切  (桑田くんといい、不二咲さんといい…私はずいぶんと過大評価されているみたいね)

霧切  「買いかぶりすぎよ。私はただ、不安をまぎらわせているだけだもの」

不二咲 「うん。なんだか霧切さんと話していたら元気が出たよ。ありがとう」

霧切  「……どういたしまして」
39 : ◆v9KwPpkg7g [saga]:2017/05/21(日) 15:56:33.19 ID:EfkEvsCZ0


霧切  (不二咲さんと話しているうちに、他のみんなも食堂に入ってきた)

石丸  「むっ?十神くんとセレスくんはどうしたのかね?」

腐川  「し、知らないわよ…なんでこっち見て聞くの」

葉隠  「セレスっちはメイクが大変だろうから、しかたないべ」

山田  「十神白夜殿はあの通りのツンデレ属性持ちですからなあ」

石丸  「つん……山田くん、後学のために"つんでれ"とは何か聞いてもいいかね?」

霧切  (みんなが話し合っているうちに、料理が運ばれてきた)

霧切  (……といっても、梅とサケの入ったおにぎりとみそ汁だけ。塩気はちょうどいいけど、
     おかずがないのは少し辛いかもしれない)

霧切  (だけど、たった一人だけ大喜びしていたのが)

江ノ島 「うっわ、何この豪華な朝ごはん!!」キラキラ

朝日奈 「えっ?おにぎりとみそ汁だけだよ?」

江ノ島 「こんなの戦場じゃごちそうだよ!!……んーっ、レーションよりずっとおいしい!!」モグモグ

霧切  (……江ノ島さんはミリタリーが好きなの?そういえば筋肉もしっかりついているし、
     人は見かけで判断できないってことかしら)

40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 17:29:14.74 ID:V5qkoWveo
みんな二周目なのかね。大和田辺りなんかおかしいし
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/15(木) 16:41:42.68 ID:0NtcfATnO
保守
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 14:14:20.37 ID:nvy8SItEO
落ちたな
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/09(水) 18:43:34.08 ID:nUGZioHB0
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