霧切「多重人格探偵キョウコ」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 : ◆v9KwPpkg7g [saga]:2017/05/15(月) 12:50:00.73 ID:ahSOAhn+0

気がつくと、どこまでも真っ白な部屋にいる。

足元には、小さなテレビが一つ。


『……ザザッ、…える、か……う、…ザッ……子……』

砂嵐の中、声がする。

『ザーッ……そへ……くん、だ……ザザッ』


『僕の、ザザッ…名前は……』


ザーーーーーー…




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1494820200
2 : ◆v9KwPpkg7g [saga]:2017/05/15(月) 12:50:34.21 ID:ahSOAhn+0
※多重人格探偵サイコとのクロス

※トリックは期待しないでクレメンス…

※安価はない
3 : ◆v9KwPpkg7g [saga]:2017/05/15(月) 12:51:02.63 ID:ahSOAhn+0
◆ ◆ ◆ ◆ ◆


……ガタンゴトン、ガタンゴトン……


霧切  「……ん?」パチッ

霧切  「ここは……」

霧切  (なんだか、すごく不思議な夢を見ていたような気がする…)

霧切  (私としたことが、電車の中で無防備に寝てしまうなんて。
     やっぱり緊張しているのかしら?)

霧切  (近代的なデザインの車内には、ラッシュ時だというのに、ほとんど乗客がいない。
     それもそうね。この路線を使うのなんて、【学園関係者くらい】だもの)


『本日も銀座線直通、希望ヶ峰線をご利用くださいまして、ありがとうございました』

『次は、希望ヶ峰学園東門、希望ヶ峰学園東門……終点です』

プシュー…ガタンッ


霧切  「よっ……と、重いっ…!」ガコッ

霧切  (やっぱり、荷物だけ先に送っておけばよかった……)ズルズル

霧切  (近代的なデザインの駅を出て、目の前にそびえたつのは。
     【希望ヶ峰学園】――ありとあらゆる分野で【超高校級と呼ばれる生徒たちを集め、
     その才能を研究する】超法規的な教育機関……)

霧切  (ここを卒業すれば、人生の成功が約束される、まさに【希望】の学園)

霧切  (入学する生徒たちは、【超高校級のアイドル】であったり、【超高校級の野球選手】であったり、
     はたまた【超高校級の文学少女】【暴走族】……さまざまな才能を持っている)

霧切  (そんな学園に、私……霧切響子も、足を踏み入れようとしていた)ペラッ
4 : ◆v9KwPpkg7g [saga]:2017/05/15(月) 12:51:29.03 ID:ahSOAhn+0

『霧切響子様
 あなたを超高校級の××として、当学園への編入を認めます』


霧切  (入学案内と校舎を見くらべて、私は背筋を伸ばした)

霧切  (その瞬間)

ぐにゃり…

霧切  「!?」

霧切  (視界がぐるりと回転して、頭の後ろがすうっと引っぱられる)

霧切  (倒れる、と思う前に。私の意識は闇に包まれた)


【Prologue:ようこそ絶望学園】


霧切  「……」

霧切  「……?」パチッ

気がつくと私は、机に突っ伏していた。
不自然な姿勢だったせいか、体のあちこちが痛い。


霧切  「ここは……【教室】?」

周りを見渡す。とても落ち着いて勉強できるとは言いがたい内装ね。
窓には分厚い鉄板が打ちつけられ、黒板の上には監視カメラのレンズが光っている。
壁紙はサイケデリックな色合いで、薄暗いのもあいまって、不気味な雰囲気。


霧切  「うっ…!」ズキッ

頭のどこかが、にぶく痛んだ。

ここに来るまで、私は何をしていたのかしら?
全ての記憶が、まるで夢の中の景色みたいにあやふやで、そんなような気もするし、
そうではなかったようにも思える。


霧切  「……まずは、ここから出ましょう。考えるのは後でもできるわ」ガラッ

自分に言い聞かせるようにして、教室のドアを開いた。
5 : ◆v9KwPpkg7g [saga]:2017/05/15(月) 12:52:16.50 ID:ahSOAhn+0
カツン、カツン…


霧切  (おかしい。さっきから誰ともすれ違わない。それどころか、人の気配すらない)

霧切  (ここは本当に希望ヶ峰学園なの……?)


一人分の靴音だけが響く廊下。やがて、大きな扉の前に出た。
開きっぱなしの扉から中へ入ると、ざわめいていた人たちが一斉に私を見る。


??? 「あ、新しい人来たよ!女の子だ!」

??? 「これで最後か…新入生はたしか15人だったな。ということは、これで全員か」

??? 「おい、オメーなんか知らねえか?」


霧切  (赤いジャージを着たポニーテールの女子と、眼鏡をかけた精悍な顔つきの男子。
     そして、リーゼントに学ランの男子)

霧切  「ごめんなさい、私もさっき目覚めたばかりで……」

??? 「じゃあ、オメーもか?」

霧切  「……もしかして、私以外にも同じような状況の人がいるの?」

??? 「うん!ここにいるみんながそうだよ!!学園に入ろうとしたら気絶しちゃって……で、
     気がついたら教室で寝てたの」

赤いジャージの彼女が答えてくれた。

つまり私たちは、異常事態に巻きこまれているらしい。
分かったのはそれだけだった。
6 : ◆v9KwPpkg7g [saga]:2017/05/15(月) 12:52:45.77 ID:ahSOAhn+0
一旦切ります
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 11:33:19.40 ID:tRSpQh9jO
サイコクロスとか期待
39.91 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)