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【艦これ】加賀「あなたが好き」 瑞鶴「」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/15(月) 00:30:14.26 ID:IwVnfy4n0
――工廠――
明石「なるほど。私が瑞鶴のために極秘で作った惚れ薬を」
明石「提督に飲ませるつもりが、間違って加賀さんの手に渡っちゃって」
明石「こうなったと」
加賀「好き」ギュッ
瑞鶴「何とかしてくださいお願いします」ペコリ
明石「何とかって言ってもなー。その惚れ薬の効き目、いつ切れるか分かんないし」
瑞鶴「お願いします。マジこれ耐えられない」
瑞鶴「何とかバレずにここまで来れたけど、他の艦娘に見られたら……」ゾクッ
瑞鶴「提督にも見られたら……!」ゾゾゾゾ
加賀「寒いの瑞鶴? 私が温めてあげる」
瑞鶴「やめて!! このトリハダはあんたが原因だから!!」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1494775813
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 00:32:56.70 ID:IwVnfy4n0
明石「元はといえばあなたの責任でしょ」
瑞鶴「……はい。その通りですごめんなさい」
明石「仕方ないなぁ、とりあえず無効化する薬を作ってみるから」
明石「それまで何とか誤魔化して」
瑞鶴「どうやって!? 薬はいつ完成するの!?」
明石「加賀さんと相談しなさい。薬は最低でも3日はかかるわ」
瑞鶴「3日!?」
明石「惚れ薬の1週間に比べたら早い方よ。それに正規の仕事をやりながら頑張るのよ?」
瑞鶴「うう……あ、ありがとうございます……」
明石「まあがんばって」
瑞鶴「……」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 00:34:51.88 ID:IwVnfy4n0
――――
瑞鶴「ね、ねえ加賀……さん。くっつくのやめてくれない?」
加賀「嫌」
瑞鶴「なんで?」
加賀「大好きな瑞鶴と片時も離れたくないの」
瑞鶴(ひぃぃぃっ……!)ゾゾゾゾ
瑞鶴(加賀ってこんな性格だっけ? 薬の効果ヤバいなぁ)
瑞鶴(しっかしなー……何とかして言い聞かせないと)
瑞鶴「あのさ。私のことが好きなら、言うこと聞いてほしいな」
加賀「……いいわ。ただし条件がある」
瑞鶴「条件?」
加賀「キスして」
瑞鶴「」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 00:37:35.40 ID:IwVnfy4n0
瑞鶴「ごめん何て?」
加賀「キス、して」
瑞鶴「耳元で囁かないでぇ!!」ゾゾゾゾ
瑞鶴「それは無理!! もっと他にないの!?」
加賀「どうしてもダメ?」
瑞鶴「っ!?」
瑞鶴(か、可愛く首を傾げるとか……普段の加賀なら絶対ありえない)
瑞鶴「ダメ!! っていうか」
瑞鶴「これだけは言っとく。私は加賀さんのこと好きじゃないからね」
加賀「!!」ガーン
瑞鶴「だからその……恋人のやり取りとかできないし」
瑞鶴「求められても困るっていうか。ほら、そもそも女同士じゃん!」
加賀「酷いわ」
瑞鶴「へ?」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/15(月) 00:41:21.17 ID:IwVnfy4n0
加賀「私……本当にあなたのことが好きなのに」ポロポロ
加賀「そんな言い方しなくても」ポロポロ
瑞鶴(涙!?)
瑞鶴「泣かなくてもいいでしょ! えっと、その……」
瑞鶴「好きじゃないっていうのは、つまり性の対象として見れないってことで」
瑞鶴「そういう方向の加賀さんの気持ちには応えられないってだけであって」
瑞鶴「人としては尊敬してるし……だ、大好きだから!!」
瑞鶴(意味不明ー! ってかホント何言ってんの私!!)カァァ
加賀「分かってる」グスン
加賀「ごめんなさい、ショックで自然と涙が零れてしまって」
加賀「もう大丈夫だから」
瑞鶴「そ、そう? ならいいけど」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 00:44:05.23 ID:IwVnfy4n0
加賀「……ねえ瑞鶴」
瑞鶴「?」
加賀「3日間だけ、というのはダメかしら」
瑞鶴「何が?」
加賀「恋人の関係」
瑞鶴「いや……あのね」
加賀「大丈夫、そういう気持ちがないことは理解したわ。それに」
加賀「この感情が薬品によって作られた偽物だということも」
瑞鶴「……」
加賀「でも恋をするということが、こんなにも素晴らしいなんて思いもしなかったの」
加賀「だから、せめてこの胸の高鳴りが無くなるまででいいから……」
瑞鶴「付き合ってくれって?」
加賀「ダメかしら」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 00:46:41.61 ID:IwVnfy4n0
瑞鶴(ダメ)
瑞鶴(って即答したいけど……そんな純情な瞳で見つめられるとなぁ)
瑞鶴「……」
瑞鶴「……ごっこ程度でいいなら」
加賀「え」
瑞鶴「その、キスとかディープな方向に発展しなくて」
瑞鶴「子供がやるような『恋人ごっこ』でいいなら」
加賀「受け入れてくれるの?」
瑞鶴「くれぐれも本気にならないでね」
瑞鶴「あと、他の艦娘の前ではいつも通りの態度で接すること!」
加賀「ええ、分かった……!」パァァ
瑞鶴(ホント誰だこれ。あのクールな加賀とは思えない)
瑞鶴(でも何とか説得に成功した……)
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 00:48:48.35 ID:IwVnfy4n0
瑞鶴「あっ、そういやそろそろお昼ご飯だっけ」
加賀「そうね。食堂へ行きましょうか」
瑞鶴「加賀さん、さっそくお願いね」
加賀「え?」
瑞鶴「いつもみたいにクールな態度で私を見下すような言動をすること。いい?」
加賀「見下すって……瑞鶴にそんなことできるかしら」
瑞鶴「いや元々やってたからね? 過去の自分に習うだけでいいの」
加賀「心苦しいけど分かったわ」
瑞鶴(大丈夫かな)
スタスタ
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 00:51:00.39 ID:IwVnfy4n0
――食堂――
ワイワイ ガヤガヤ
翔鶴「あら瑞鶴! 加賀さんと一緒にいたの?」
瑞鶴「う、うん」
赤城「珍しいわね、2人が並んで座るなんて」
瑞鶴「午後からの演習について話したいことがあって。ね?」
加賀「そうね」
赤城「ますます珍しい」ジー
瑞鶴「あはは……」
瑞鶴「全く! こうなるから別々に座ろうって言ったのに!」ヒソヒソ
加賀「でも、どうしても瑞鶴の隣に座りたかったの」ヒソヒソ
瑞鶴「うっ」ゾゾゾゾ
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/15(月) 00:53:13.87 ID:IwVnfy4n0
翔鶴「私たちも一緒にいいかしら」スッ
瑞鶴「うん! もちろん!」
加賀「……。私は瑞鶴と2人きりで…」
瑞鶴「さあさあさあ!! 赤城さんもどうぞどうぞ!!」
赤城「え、ええ」スッ
瑞鶴「余計なこと言わないで」ヒソヒソ
加賀「ごめんなさい、つい」ヒソヒソ
赤城「内緒話までするなんて、どうしたの? 仲良くなったの?」
瑞鶴「へ?」
翔鶴「それが本当ならとっても嬉しいわ! どうなの瑞鶴?」
瑞鶴「そんなことないって! ねえ加賀!? 私たちの仲が良いだなんて、天と地がひっくり返ってもありえないし!」
加賀「!」ズキッ
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/15(月) 00:56:33.96 ID:0SNdqCQL0
瑞加賀いいぞ〜これ
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 00:58:59.66 ID:IwVnfy4n0
加賀「……」ウルウル
赤城「加賀さん? どうしました?」
瑞鶴(ちょっと、そんな切なげな目でこっち見ないでよぉ)アセアセ
加賀「……いえ」コホン
加賀「そうね。そこの五航戦の言うとおり」
加賀「仲がいいなんてありえない話。演習の話し合いというのも仕方なくよ」
瑞鶴「ほら! そういうことだから勘違いしないでね!」
翔鶴「……でも」
翔鶴「やっぱり仲がいいように見えるわ」ニコッ
瑞鶴「ぐっ……」
瑞鶴(うう、もう手遅れか)
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 01:00:55.68 ID:IwVnfy4n0
赤城「そうね。いつも通りね」フフ
瑞鶴「……は?」
瑞鶴「いつも通りってどういうことですか!?」ガタッ
赤城「よく言うでしょ? 喧嘩するほど仲がいいって」
翔鶴「そうやっていがみ合ってるけど、2人のフィーリングはバッチリあってると思うわ」
瑞鶴「な!?」
加賀「」ピクッ
加賀「この娘とフィーリングがバッチリ? 冗談でもやめてくれるかしら」
瑞鶴(おっ! いいわよ加賀、その調子その調子!)
加賀「とっても不快だわ」ニコニコ
瑞鶴(笑顔!?)
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 01:03:08.60 ID:IwVnfy4n0
瑞鶴(感情隠しきれてないってー! あーもうどうしたら!)
翔鶴「ご、ごめんなさい」アセアセ
赤城「この話はやめましょうか!」アセアセ
瑞鶴(あれ? 焦ってる)
瑞鶴(あ、そっか。ひょっとして2人には、加賀がすごく怒ってるように見える?)
瑞鶴(普段クールなのに急に笑顔になったから、笑顔で怒りを隠してるみたいな感じに)
瑞鶴(でも……)
加賀「瑞鶴瑞鶴」ツンツン
瑞鶴「?」
加賀「私たち、フィーリングバッチリだって」ヒソヒソ
瑞鶴「……うん」
加賀「さすがに気分が高翌揚するわ」
瑞鶴「そっすか」
瑞鶴(これが真実っていう)
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 01:05:35.96 ID:IwVnfy4n0
――演習――
ドーン! ドーン!
瑞鶴「くっ、相手の駆逐艦もやるじゃない!」
翔鶴「一航戦のお2人も素晴らしい動きよ。勉強になるわ」
瑞鶴「言ってる場合!?」
加賀(瑞鶴と一緒の艦隊がよかった)シュン
赤城「五航戦の娘たち成長してますね。嬉しいわ」
加賀(もし砲撃が瑞鶴に当たって怪我でもしたら……)ソワソワ
赤城「私たちも負けていられませんね、加賀さん」
加賀「そうね」バシュバシュ
加賀「あっ」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/15(月) 01:08:14.62 ID:IwVnfy4n0
翔鶴「――瑞鶴! 上よ!」
瑞鶴「!!」
ヒューーン
瑞鶴(爆撃!? やばっ、避けられない!)
加賀「危ない瑞鶴!!」ササッ
瑞鶴「!?!?」
ドーーーン!!
赤城「加賀さん!?」
翔鶴「自分で放った攻撃を自分で!?」
加賀「怪我はない?」プスプス
瑞鶴「う、うん……おかげさまで……」
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 01:11:06.25 ID:IwVnfy4n0
ヒソヒソ ザワザワ
瑞鶴(ってマズイ! 不審がられてる! 何か理由を考えないと……えっと)
瑞鶴「あれ? 加賀、その艤装ちょっとおかしくない!?」
加賀「え」
瑞鶴「あーやっぱりおかしい! 壊れてる! なーんだ、操縦がきかなかったのね!」
瑞鶴「私を庇うなんて加賀らしくないもんね! びっくりしたー!」
エー ナーンダ ソウイウコトカー オドロイタワー
瑞鶴(よし! なんとかごまかせた!)
加賀「……」シュン
瑞鶴(だから、そうやって肩落とすのやめてほしいんだけど……)
――――――
――――
――
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 01:14:43.74 ID:IwVnfy4n0
――演習後・間宮――
瑞鶴(はぁ……またあんな事されたら、いよいよ本格的に怪しまれる)
加賀「ねえ瑞鶴」
瑞鶴「なに加賀さん」
加賀「お願いがあるの。ここに間宮パフェがあるでしょう」
瑞鶴「加賀さんが頼んだやつね」
加賀「ええ。頼んだはいいけど、こんな量1人で食べきれるか不安で」
瑞鶴「いつもはその4倍サイズを食べてるでしょ」
加賀「だから、あなたも協力してくれないかしら」
瑞鶴(無視か)
瑞鶴「りょーかい。食べきれなくなったらちょうだい」
加賀「……違うの」
瑞鶴「?」
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 01:17:22.86 ID:IwVnfy4n0
加賀「私が食べた後じゃなくて、その……」モジモジ
加賀「もう、じれったいわ」
スッ
加賀「はい」
瑞鶴「なんでアイスを掬ったスプーンをこっちに向けるの」
加賀「食べさせたいの」
瑞鶴「は?」
加賀「あーんして食べさせたいの」
瑞鶴「なっ!? 絶対に嫌っ!」カァァ
加賀「でも、これくらいは『ごっこ遊び』のうちに入るでしょう」
瑞鶴「まあそうかもだけど」
加賀「お願い」ウルウル
瑞鶴「……はぁ。分かった……」キョロキョロ
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 01:20:35.57 ID:IwVnfy4n0
瑞鶴(ちょうど人もいないし今がチャンスかな)
加賀「嬉しい。ありがとう」
瑞鶴「いいから早くして」
加賀「はい、あーん」
瑞鶴「……アーン」パクッ
加賀「どう、おいしい?」
瑞鶴「うん」モグモグ
瑞鶴(め……めっちゃ恥ずかしいっ!!)
加賀「そう」
加賀「よかった」ニコッ
瑞鶴「! ……」
瑞鶴(加賀って、こんな笑顔作れるんだ)
瑞鶴(いつも感情が死んでるのかってくらい仏頂面だから、すごく驚き)
瑞鶴(私の前で見せないだけなのかもしれないけど)
加賀「さあ瑞鶴、もう一口」スッ
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/15(月) 01:24:15.85 ID:IwVnfy4n0
瑞鶴「……仕方ないなぁ」
加賀「あーん」
瑞鶴(っていうか、ホントに誰も見てないよね?)
瑞鶴(奥から間宮さんとか出てきたらヤバイんだけど……)チラッ
青葉「」
瑞鶴「」
加賀「瑞鶴、口を閉じないと行儀が悪いわ」
瑞鶴「」タラー
加賀「ほらアイスが垂れてるじゃない。拭いてあげる」フキフキ
青葉「」
瑞鶴「」
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 01:27:08.57 ID:IwVnfy4n0
加賀「瑞鶴? 本当にどうしたの?」
青葉「……あ……あ……」
青葉「青葉……なーんにも見てませんから……はは……」
加賀「あら青葉さん」
青葉「へへっ、何も見てませんよー……何も……」ジリジリ
瑞鶴「加賀さん、ちょっと待ってて」
加賀「?」
青葉「何も見てませんからぁぁぁ!!」
スタタタッ
瑞鶴「ネズミを引っ捕えるから」
加賀「ネズミ?」
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 01:30:07.44 ID:IwVnfy4n0
――――
青葉(うっひょおおおお!! これは大大大スクープですよ!!)
青葉(間宮さんにインタビューして帰ろうと思ったら、あの犬猿の仲の2人が!!)
青葉(パフェを食べさせ合ってるなんてぇぇぇぇぇぇ!!)キャー!
青葉(表ではいがみ合ってても裏では恋人!? ラブラブ!? イチャイチャ!?)
青葉(どんな見出しにしようかなぁー! 記事作るのが楽しみ…)
ガシッ
青葉「ぐえっ!?」
青葉「ちょっと! 誰か知らないけど急に人の首根っこを掴むなんて…」
瑞鶴「コ ン ニ チ ハ」
青葉「!?!?!?!?!?」ビクッ
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 01:33:21.55 ID:IwVnfy4n0
青葉「あ……はは、どーも瑞鶴さん……」
瑞鶴「間宮で何をしてたのかな?」
青葉「な、何って、間宮さんにインタビューですよ」
瑞鶴「そう」
瑞鶴「で、帰ろうとしたら見てしまったと」
青葉「……」
瑞鶴「私たちを」
青葉「ナンノコトデスカ」
瑞鶴「言い逃れすんな」
青葉「イイノガレ? ナニヲ?」
瑞鶴「こ、このぉ……! 言っておくけど!」
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 01:36:08.21 ID:IwVnfy4n0
瑞鶴「あれは好きでやってるわけじゃないの、仕方なくやってるの!」
青葉「食べさせ合いをですか」
瑞鶴「そ、そう! 理由はちょっと言えないけど……」
瑞鶴「とにかく記事にしたらあんたを許さないからね?」グイッ
青葉「ぐえっ……で、でもスクープ魂が騒いじゃいますよ! 言って欲しくないなら理由を聞かせてください!」
瑞鶴「だからそれは…」
青葉「納得できる理由があるなら心の奥にしまっておきます」
瑞鶴「……ダメ。言えない」
瑞鶴(言ったら私が提督を好きなこともバレちゃうし)
青葉「へー、じゃあやっぱり瑞鶴さんと加賀さんは、お付き合いを…」
瑞鶴「違うったら!! あんたも知ってるでしょ? 私とあいつは犬猿の仲!」
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/15(月) 01:38:30.31 ID:IwVnfy4n0
瑞鶴「私はあいつのことが大っ嫌いだし、あいつも私のことが大っ嫌い!! これが事実なの!!」
青葉「な、なるほど……ん? 加賀さん?」
瑞鶴「!?」
加賀「……」
瑞鶴(いつの間に! 待っててって言ったのに……てか、今の聞かれて……)
加賀「……」
スタタタッ
瑞鶴「あ、ちょっと! もーなんでこんなにタイミングが……!」
グイッ
青葉「ぐへぇ!? く、苦しいですぅ!」
瑞鶴「いい? 今回のこと少しでも喋ったら、その時は覚悟して」
青葉「分かりました! 分かりましたから離してください!」
瑞鶴「よし」パッ
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 01:41:15.40 ID:IwVnfy4n0
瑞鶴「えっと、加賀が走って行った方向は……」
スタタタッ
青葉「げほげほ……死ぬかと思った」
青葉「しかし一体どんな理由があるんでしょう。うー、めちゃくちゃ気になる」
――海辺――
瑞鶴「見つけた! 待って加賀さん!」
加賀「」スタタタッ
瑞鶴「待ってったら!!」ガシッ
加賀「……」
瑞鶴「話を聞いてよ! さっきのは…」
加賀「分かってる」
瑞鶴「……?」
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 01:43:17.81 ID:IwVnfy4n0
加賀「あれが瑞鶴の本心なのよね。分かってるわ」
加賀「ごめんなさい、私もフォローしないといけなかったのに」
瑞鶴「ち……違うって」
瑞鶴「あれは、青葉に広められると困るから……」
加賀「そうね。私と仲良くしているなんて広まったら、瑞鶴にとても迷惑だもの」
加賀「それに薬の効果が切れた時の私にも」
瑞鶴「……あの、さ」
瑞鶴「大嫌いってのは言い過ぎた。ごめんね」
加賀「……」
瑞鶴「ねえ、こっち見てよ。しっかり向き合って話を…」グイッ
瑞鶴「……!」
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 01:46:02.38 ID:IwVnfy4n0
加賀「っ……」
瑞鶴「……ごめん……泣くほど傷つけちゃうなんて……」
加賀「もうやめましょう」
瑞鶴「え」
加賀「恋人ごっこ。このまま続けたら変な噂が立ってしまうから」
加賀「瑞鶴、ありがとう。私のワガママに付き合ってくれて」ニコッ
瑞鶴「……」
加賀「明石さんが薬を作ってくれるまで、大人しくしてるから」
加賀「それじゃあこれで」
瑞鶴「…………」
瑞鶴「待って」ガシッ
加賀「――!?」
ギュッ
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 01:49:40.45 ID:IwVnfy4n0
加賀「ず、瑞鶴……何をして……!」
加賀「今すぐ離れて。こんなとこ誰かに見られたら」
瑞鶴「約束したじゃない」
加賀「……?」
瑞鶴「薬の効果が無くなるまでは、私たちは恋人同士だから」
瑞鶴「だからそんな悲しい顔しないで」
加賀「……瑞鶴……」
瑞鶴「人がいない場所でなら何だってしてあげるから」
瑞鶴「だからさっきみたいに笑って。ね」
加賀「いいの……?」
瑞鶴「うん」
加賀「……ありがとう……」
瑞鶴「……」
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 01:51:37.49 ID:IwVnfy4n0
瑞鶴(私、何やってるんだろ)
瑞鶴(このまま離れたら解決したのに。もう周りを気にしなくていいのに)
瑞鶴(なんでこんなこと……)
――加賀の部屋――
瑞鶴「ねえ、加賀さん」
加賀「何?」
瑞鶴「どうして私をここに連れて来たの」
加賀「どうしてって」
加賀「人のいない場所でなら、何だってしてくれるんでしょう?」
瑞鶴「……いやいや」
瑞鶴「いやいやいや、あのね。確かにそうは言ったけど」
瑞鶴「そういうことは範囲外っていうかさ」
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/15(月) 01:53:35.30 ID:IwVnfy4n0
加賀「え……」ズキッ
瑞鶴(また悲しそうな顔! こればっかりは勘弁して!)
瑞鶴「だ、だってそうでしょ! 私たち女同士だし! そもそも最初に約束して…」
加賀「女同士で何が悪いの?」
瑞鶴「な、何がって……そりゃ色々と……!」ゴニョゴニョ
加賀「座ってお茶を飲むだけなのに」
瑞鶴「へ?」
加賀「?」キョトン
瑞鶴「ああ……なるほど、なるほどね。それならそうと早く言ってよ」コホン
加賀「そこに座って。準備するから」
瑞鶴「あ、はい」スッ
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 01:54:29.30 ID:IwVnfy4n0
書き溜めが尽きる…
また溜まったら更新します
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 02:09:03.91 ID:wIu5Q5/A0
おつです
これはなかなかいいなw
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 02:14:52.67 ID:zcr83GVHO
乙
まってる
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 04:55:48.03 ID:Yj2WAvQbo
面白い
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 06:25:30.07 ID:tBmw9z9Oo
加賀と加賀さん呼びが混じってるのが気になる
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 11:15:03.37 ID:VCMbEXDZo
そりゃパニックになったら さん付け 忘れることだってあるだろよ…
って気持ちで読めばいいよww
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 11:19:59.39 ID:nG3zS16xO
灰原がテンパったら工藤君!!って大声で叫んじゃうみたいな
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 17:02:10.29 ID:VxRQx+Ik0
続きはよ
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 19:16:48.32 ID:IwVnfy4n0
瑞鶴がさん付けしてしまうのは
加賀の態度がいつもと打って変わり、優しくなっているので呼び捨てしづらいのと
そうなった原因が自分にあって、多少なりとも後ろめたさを感じてるから、という理由です
自分の中では以前の加賀の印象が残っているので、そのまま呼び捨てにしてます
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/16(火) 08:57:39.10 ID:my+iWCbzo
さん付けも好きやで
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/16(火) 22:29:05.01 ID:0xgPg75x0
少しですが更新します
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/16(火) 22:30:22.10 ID:0xgPg75x0
瑞鶴(ふー焦ったー。私たちが男女だったら完全にそういうシチュだし)
瑞鶴(っていうか加賀の部屋、初めて入ったけど綺麗に掃除されてる)
瑞鶴(らしいっちゃらしいけど、予想通りすぎてつまんないなぁ)
――――
加賀「……」ニコニコ
瑞鶴「……」ズズズ
加賀「……」ニコニコ
瑞鶴「あの、気になるんだけど」
加賀「え?」
瑞鶴「さっきから嬉しそうに、ずーっと私の顔ばっか見て」ズズズ
加賀「ごめんなさい。嫌だったかしら」
瑞鶴「嫌っていうか不思議に思った。顔に何かついてる?」
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/16(火) 22:33:05.99 ID:0xgPg75x0
加賀「いいえ。ただ、つい見てしまうのよ。瑞鶴がとても可愛くて魅力的だから」
瑞鶴「ぶっ!? ごほっ、げほっ!」
加賀「大丈夫!? タオルを持ってくるわ!」スタタッ
瑞鶴(さ、サラっとなんてセリフを……!)
加賀「持ってきたわ。拭いてあげる」フキフキ
瑞鶴「自分でやるからいいって! ありがとね」
ゴシゴシ
瑞鶴「うわー、これ落ちるかなぁ」
加賀「抹茶なんて出さなければよかったわね」シュン
瑞鶴「加賀さんのせいじゃないから」ゴシゴシ
瑞鶴(せいだけど)
加賀「……仕方ないわね」
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/16(火) 22:36:25.21 ID:0xgPg75x0
加賀「脱いで、瑞鶴」
瑞鶴「は?」
加賀「このままじゃシミになってしまうわ。早めに対処すれば大丈夫だから」グイグイ
瑞鶴「ちょっ、引っ張らないで! このくらい平気だって!」
加賀「ダメよ。鳳翔さんにも迷惑をかけてしまうわ」
瑞鶴「うう……」
加賀「代わりに私が着ていた服を貸すから」
瑞鶴「……」
――――
瑞鶴「着ていた服って、今の服と全く同じじゃん」
瑞鶴「まさかこれ何着も持ってるの? 私服もこれ?」
瑞鶴「まあいいや、さっさと着替えよ」ヌギ
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/16(火) 22:39:03.80 ID:0xgPg75x0
加賀「終わった?」ヒョコッ
瑞鶴「うわあ!?」ササッ
瑞鶴「まだ!! いいって言うまで顔出さないで!!」
加賀「分かった」スッ
瑞鶴「ったく」ヌギヌギ
瑞鶴(にしても、加賀の服を着ることになるなんて思いもしなかった)
瑞鶴(洗濯して乾くまで外に出れないなぁ)ハァ
――――
瑞鶴「ふぅ、着終わった」
加賀「そう」ヒョコッ
加賀「っ!! ……瑞鶴」
瑞鶴「?」
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/16(火) 22:45:55.67 ID:0xgPg75x0
加賀「とっても可愛いっ」ギュッ
瑞鶴「わっ、ちょっと!?」
加賀「こんなに似合うなんてビックリよ」ムギュー
瑞鶴「分かったから離して! 苦しい!」
加賀「ご、ごめんなさい」パッ
瑞鶴「ぜぇ……ぜぇ……」
瑞鶴(胸で窒息死するかと思った)
加賀「でも本当に似合ってるわ。これからの普段着に一着どうかしら?」
瑞鶴「はは……き、気持ちだけもらっとく」
瑞鶴(そんなに似合ってる? 自分じゃ違和感しかないんだけど)
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/16(火) 22:50:17.52 ID:0xgPg75x0
加賀「……ねえ瑞鶴、もう一回抱きしめてもいいかしら。可愛すぎるわ」
瑞鶴「は?」
加賀「お願い」ジリジリ
瑞鶴「や、やめて。お願いだから抑えて」
加賀「一回だけよ、本当一回だけ」ジリジリ
瑞鶴「詰め寄らないでよ! 怖いんだけど!?」ススス
加賀「人のいない場所でなら何だってしてくれるんでしょう」
瑞鶴「言ったけども!! 言ったけどもこういうのはちょっと……!!」
ガッ
加賀「あっ」
瑞鶴「!?」
バフッ
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/16(火) 22:51:52.87 ID:0xgPg75x0
瑞鶴「…………」
加賀「…………」
瑞鶴「……加賀、さん……? 何で急にベッドに押し倒して……」
加賀「ち、違うのよ。床の出っ張りに躓いてしまったの」
瑞鶴「ああ、そういうことか。ビックリしたー」
加賀「……」
瑞鶴「……あのさ」
瑞鶴「早くどいてくれないかなーなんて。あはは……」
加賀「瑞鶴」
瑞鶴「なに」
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/16(火) 22:54:30.90 ID:0xgPg75x0
加賀「どうしても……ダメ?」
瑞鶴「なにが」
加賀「……」
瑞鶴「……ダメ」
瑞鶴「絶っ対にダメ。最初に釘を刺したでしょ? これはごっこ遊びだって」
加賀「でも……」
瑞鶴「早くどいて」
加賀「お願い、キスだけでも」
瑞鶴「だからダメだって! もしキスの一歩を許したら、加賀さん暴走してその先まで…」
加賀「大丈夫。しない自信があるわ」
瑞鶴「キスしない約束を破ろうとしてるのに!?」
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/16(火) 22:57:58.66 ID:0xgPg75x0
加賀「一生のお願いよ。口と口を軽く合わせるだけでいいの」
瑞鶴「ダメ」
加賀「ちょん、でいいの。ちょん、よ」
瑞鶴「何度お願いしてもダメなものはダメ」
加賀「聞いて瑞鶴。ほんの数秒キスしてくれたら、もうこれ以上は求めないわ」
瑞鶴「いい加減にして」
加賀「分かった、キスの明確な時間を設定しましょう。3秒はどうかしら」
瑞鶴「ここぞとばかりに食い下がるなぁ!? 何を言っても私の意思は変わらないから!!」
加賀「でも……胸が苦しいの。あなたをどうにかしてしまいたい気持ちが、ふつふつと……」
瑞鶴「!? ちょっ、それマズいっ……! やめて! どいてったら!」ジタバタ
加賀「痛っ! わ、分かったわ。どくから抵抗はやめて」
瑞鶴「早く離れてぇ!」ジタバタ
加賀「分かったわ瑞鶴、だから落ち着いて…」
ドスッ
加賀「ぐふっ……!?」
瑞鶴「あ」
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/16(火) 23:00:55.31 ID:0xgPg75x0
加賀(肘が……鳩尾に……)
瑞鶴「ご、ごめん。やりすぎた」
加賀「」フラッ…
瑞鶴「へ?」
チュッ
瑞鶴「――――ッ!?!?」
瑞鶴「――ぷはっ! い、いやぁ!!」ドンッ
加賀「」ゴロン
瑞鶴「はぁ……はぁ……!」ドキドキ
瑞鶴「……わ……」ドキドキ
瑞鶴「私の……ファーストキス……!!」カァァ…
瑞鶴「初めてが……嘘でしょ? こんな事故で……!」
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/16(火) 23:03:10.29 ID:0xgPg75x0
また書いたら投下します
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/17(水) 01:44:23.05 ID:NLgAAw3bO
気絶するレベル…
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/18(木) 15:38:54.53 ID:9dDYWTd3o
ワロタ
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/19(金) 22:42:49.18 ID:N4Wq7U5Q0
少し更新します
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/19(金) 22:44:03.80 ID:N4Wq7U5Q0
パシャッ パシャッ
瑞鶴「!!」
青葉(シャッターチャーンス!)パシャパシャッ
瑞鶴(あいつ!! 窓の外で盗撮を……!!)
青葉「バレた! 撤退!」サササッ
瑞鶴「待てこらっ!! 逃がすかぁぁぁぁ!!」ガラッ
スタタタッ
加賀「う……うぐ……」ピクッ
加賀「あ……あまりの痛みで、動けなかった、わ……」ハァ ハァ
加賀「ご、ごめんなさい瑞鶴。今のは私も予想外というか……」アタフタ
加賀「あら? 瑞鶴はどこ?」キョロキョロ
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/19(金) 22:46:14.69 ID:N4Wq7U5Q0
――――
青葉(うっひょおおおおおお!! 諦めきれず隠れて様子を伺ってたら!)
青葉(お揃いの服を着て、なんとベッドでkissまで!!!!)
青葉(やっぱりお付き合いしてたんですねぇぇぇ!! お2人には性別の壁なんて関係ないんですねぇぇぇぇぇぇ!!)キャー!
青葉(一体どこまで仲が進展してるのか気になるところですが!)
青葉(今はこのデジカメに収めた超貴重な写真を、安全な場所へ…)
ガシッ
青葉「ぐふっ!?」
青葉「ちょっと! 走ってる人の首根っこを掴むのは危険…」
瑞鶴「アオバワレェェェェェ」ゴゴゴゴゴ
青葉「!!!!!!!」ビクッ
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/19(金) 22:48:35.97 ID:N4Wq7U5Q0
青葉「え、えへへ……また会いましたねー……」
瑞鶴「中庭で何してたのかな」
青葉「……」
瑞鶴「手に持ってるカメラで何を撮ったのかな」
青葉「野鳥です」
瑞鶴「貸して」パシッ
青葉「あ!」
瑞鶴「……やっぱり」ピッピッピ
瑞鶴「加賀の部屋を盗撮してたのね」
青葉「……」
瑞鶴(キスのとこもしっかり撮ってあるし!!)カァァ
青葉「……あのー」
青葉「ハッキリ聞きますけど、お付き合いしてるんですよね?」
瑞鶴「してない!!」
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/19(金) 22:51:53.18 ID:N4Wq7U5Q0
青葉「でも、そこに写ってるじゃないですか」
青葉「動かぬ証拠が」
瑞鶴「これはアクシデントなの!! 加賀がつまづいて、私を巻き込んでベッドに倒れたの!!」
青葉「ほうほう。で、イイ雰囲気になってキスを?」カキカキ
瑞鶴「違うしメモんな!!」パシッ
青葉「けど加賀さんは瑞鶴さんに迫ってましたよね?」
瑞鶴(くっ、そこまで見てたのか)
瑞鶴「あれはその……あれよ」
瑞鶴「キスを迫ったんじゃなくて、倒れたついでに敵に捕まった際の抜け出し方を教えてもらってたのよ」
瑞鶴「ほら、私ジタバタしてたでしょ? 力が強くてなかなか上手くいかなくて」
青葉「へー」
瑞鶴「それで何とかしようともがいてたら、肘が鳩尾に当たっちゃって」
瑞鶴「おかげで加賀が倒れてきて……く、口と口が偶然……」
青葉「へー」
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/19(金) 22:54:55.18 ID:N4Wq7U5Q0
瑞鶴(ダメだこいつ、全然信じようとしてない!)
瑞鶴「と、とにかく誤解されると嫌だから、この写真は消すからね」
青葉「えっ!?」
瑞鶴「そもそも盗撮でしょうが! 存在してはならないデータなの! 削除削除っと」ピッピッピ
青葉「うわぁぁ!! やめてください! 酷いですよー!」グイグイ
瑞鶴「酷いのはどっちだ!!」
スタスタ
加賀「何を騒いでるの?」
瑞鶴・青葉「!」
青葉「瑞鶴さんが私の写真を消そうとしてるんです!」
瑞鶴「あんたねぇ……! 無断で人を撮っておいて!」
加賀「貸しなさい」スッ
瑞鶴・青葉「あっ」
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/19(金) 22:57:43.22 ID:N4Wq7U5Q0
ピッピッピ
加賀「……はぁ」
加賀「いい青葉さん? 恐らく瑞鶴も同じことを言ったと思うけど」
加賀「これはあなたが思うような場面ではないわ。私たちは訓練をしてたのよ」
青葉「……」
加賀「この娘が演習で、あまりにも鈍い動きをしてたから」
加賀「私の部屋に呼んで喝を入れていたの。そしたら……」
青葉「つまづいて転び、2人で倒れ込んで、いい機会だから拘束を抜け出す訓練を?」
加賀「そこまで喋ったのね。その通りよ」
青葉「作り話としか考えられません!」
加賀「本当のことなのだから仕方ないわ」
青葉「でも、いつもはあんなに仲の悪いお2人が」
青葉「一緒の部屋で2人きりになって訓練するなんて……」
加賀「私も考え方を変えたのよ。五航戦には鎮守府のために強くなってもらわないといけないし」
加賀「そのためには、嫌いな相手と仲良くすることも必要だと思ったから」
青葉「……」
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/19(金) 22:59:34.03 ID:N4Wq7U5Q0
加賀「そういうことだから、瑞鶴。早く部屋で続きを始めましょう」
加賀「私も暇じゃないのよ。少しの時間も無駄にせずに技を吸収しなさい」
瑞鶴「え……あ、うん……」スタスタ
青葉「待ってください! じゃあ瑞鶴さんが加賀さんの服を着てるのは!?」
加賀「そこは見てなかったのね。この娘、私がせっかく淹れたお茶をこぼしたのよ」
加賀「服が汚れて、放っておくとシミがついてしまうから、洗濯中だけ仕方なく私の服を貸しているの」
青葉「……なるほど」
加賀「もういいかしら。はい、カメラは返すわ」スッ
加賀「スクープを求めてあちこち動き回るのはいいけど、少しは自重しなさいね」スタスタ
瑞鶴「……」スタスタ
青葉「んー……本当に私の思い過ごしなのかなぁ。でもパフェの件もあるしなぁ」
青葉「もうちょっと探ってみようかな、お2人には内緒で。その前にこの写真をパソコンに……あれ?」ピッピッピ
青葉「け、消されてる!? 嘘でしょぉぉぉ!?」ガーン
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/19(金) 23:01:29.03 ID:N4Wq7U5Q0
――――
瑞鶴「……」スタスタ
加賀「……」スタスタ
瑞鶴・加賀「あの」
瑞鶴「! な、なに?」
加賀「いえ、瑞鶴から話して」
瑞鶴「それじゃあ……」
瑞鶴「青葉の誤解を解くの、手伝ってくれてありがとね」
加賀「当然よ。あれは事故なのだから」
瑞鶴「……」
加賀「いえ……そもそも私が求めなければ、こんなことにはなっていなかったわね……」
加賀「本当にごめんなさい」ペコリ
瑞鶴「頭まで下げなくても」
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/19(金) 23:03:39.59 ID:N4Wq7U5Q0
ここまでで
土日にまた更新予定です
あと今更の注意喚起ですが、百合注意です、すみません
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