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【安価&コンマ】???「ガイアメモリ?」
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1 :
売人
[saga]:2017/05/14(日) 20:16:47.72 ID:GMdbfU790
仮面ライダーWの二次創作的なスレです。
初心者、遅筆、気まぐれ(更新度的な意味で)その他諸々ありますので注意。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1494760607
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/14(日) 20:21:49.10 ID:NKbuhhpJo
Rに立ててたりした?
3 :
売人
[saga]:2017/05/14(日) 20:23:16.88 ID:GMdbfU790
プロフィール
名前:
性別:
性格:
年齢:
容姿:
職業:
その他:
このスレにおいての主人公のキャラクターシートになります。
容姿はいつも着ている私服や身体的特徴を表します。
その他は趣味や特技、経歴や過去の出来事、好きな食べ物など自由なものをかいてください。
↓3つまでで最もコンマ値の高い安価を採用します(上限99)
ただし、コンマ値が00の場合その安価を最優先対象にします。
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/14(日) 20:29:40.56 ID:pmZ4vAQao
名前:右飼 忍(うかい しのぶ)
性別:女
性格:引っ込み思案で臆病
年齢:17
容姿:長く伸ばした前髪で右目を隠したショートカット
職業:女子高生
その他:
休み時間など常に本を呼んでいるインドア派に見えるが実はクレー射撃やアーチェリーが得意。昔はロングヘアーだったがある理由(1におまかせ)から髪を切りショートカットに
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/14(日) 20:30:28.97 ID:oYML3SQlO
プロフィール
名前:犀川 昴
性別:女
性格:明朗快活
年齢:26
容姿:短髪ショートの背が高い女性
職業:運び屋(バイク便)
その他:趣味は機械いじりで男物を好む運動神経はいいが学力がからっきし
小さい頃事故にあったときに助けられて看護師を志したが挫折し、困ってる人に早く荷物を渡せる運び屋になった
好きな食べ物は羊羹
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/14(日) 20:31:29.73 ID:jlLlWIfno
名前:中間 八雲(なかま やくも)
性別:女
性格:普段は現実的主義者だが悪事などに関しては内に秘めている正義が燃える
年齢:20
容姿:銀髪ストレートで長身で体系は中の上といったところ 普段はゴスロリを愛用している
職業:何件かのメイドカフェを経営
その他:かつて鳴海荘吉に命を助けられた
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/14(日) 20:32:13.03 ID:etl/6l8a0
名前: 風屋 俊吾(かぜや しゅんご)
性別: 男
性格: クールで感情の起伏が少ない
年齢: 24
容姿: 黒髪黒目のイケメン
身長180cm程度で細マッチョ
職業: バイク便
その他: 両親を事故でなくしており天涯孤独の身。そのライディングテクニックから『都内最速ライダー』と呼ばれている。
8 :
売人
[saga]:2017/05/14(日) 20:37:31.47 ID:GMdbfU790
97値により
>>5
を採用。
今しばらくお待ちください。
Story Start…↓
9 :
売人
[saga]:2017/05/14(日) 20:48:37.00 ID:GMdbfU790
ブゥオオオオオオオ…
優しく風が吹き込む街…風都
この街に1人の晴天輝く吹きつく風と共に走る若者が1人居た。
「(あともう少しだね)」
バイク好きなら目を奪われほどの存在感を引き立たせてるそれを乗りこなす"彼女"は
颯爽と道行く乗用車を追い越していった。
ブォオオオオン…
「ふう…着いたっと。」
彼女はヘルメットを取り外し、まるで春風に揺れる若葉のように靭やかな髪の毛を揺らしバイクを降りる。
一緒に運んできた荷物を片手に今日も彼女は街の人々に届け物を運ぶ。
10 :
売人
[saga]:2017/05/14(日) 21:08:47.61 ID:GMdbfU790
彼女の名前は犀川 昴(さいかわ すばる)
風都で育ってきた彼女は愛車のバイクと共に運送業で生計を経てている。
年齢は26才で明朗快活なである。
彼女は今日も依頼のお届け物を迅速に運送している。
「すいませーん。お荷物お届けに参りました。」
ハキハキと響くその声に数秒後に玄関から依頼主が現れる。
「おう、いつもご苦労様。相変わらず早いね」
彼女が運営している運送会社「スバル急便」
『とにかく早く届け物が来てくれる』と評判を受け、始めて数年少しずつ常連客も増えるようになってきている。
「いえいえ、「とにかく早いがモットー」ですから。こちらこそいつもありがとうございます」
彼女は嬉しそうな笑みを浮かべている。彼女の明るい人柄と迅速な運送が常連を掴むいい結果を生んでいるのだ。
「早くてこっちも助かってるよ!せっかくだからお茶でもご馳走するよ。」
「えっ、いいんですか?それじゃお言葉に甘えて!」
昴は依頼主の自宅の庭でお茶とお菓子をご馳走になっていた。
チョコレートやクッキーなど甘いお菓子と一緒にお茶を口に運ぶ昴。
「いつもお世話になってるからね。甘いもの好きでしょ?」
「はい!いや〜最近暑くなってきたから喉カラカラなんですよ。」
にこやかに受け答えしながらも彼女はスマホをちらりと見る。
繁盛してるのであんまり悠長にはしてられないのだ。
「私もう行きますね!ごちそうさまでした!」
「はいよーいってらっしゃいー」
昴は早足でバイクに駆け寄り、お茶をご馳走してくれた依頼人に手を振り、次の依頼人の元へアクセルを回した。
11 :
売人
[saga]:2017/05/14(日) 21:16:04.14 ID:GMdbfU790
「ふう…疲れた〜今日もいっぱい走ったなあ」
夕方になって昴は自宅兼事務所に着いていた。
個人運送業なので運べる数に限りがあるがそれでも風都のあっちこっちを走り回ってきた。
クタクタになって彼女はソファーに寝そべっている。
「明日は休業日だからいっぱい休めるな〜。でもマシンの改造もしたいしなぁ〜」
スバル急便は水曜日が休日である。
昴は楽しそうに明日の予定を考えながらスマホをいじっている。
SNSを見たりしてひと時に労働で疲れきった体を休めていた。
12 :
売人
[saga]:2017/05/14(日) 21:23:28.55 ID:GMdbfU790
ピロロリン♪
「あっメールだ。
昴がメールを使う相手は大抵仕事に関わる人たちだ。
依頼人や同業者や前の職場で世話になった先輩など仕事に関わることは理由がない限りメールでやりとりしている。
しかし、そのとき昴に送信されたメールの送り主は仕事のメールではなかった。
「お父さん?お父さんがメール?」
それは昴の父親からだった。
彼女は母親を亡くし、父親とは現在離れて暮らしている。
メールでのやりとりは元々少なかったが最近になってからは少なくなってきて、これが久しぶりの連絡になる。
13 :
売人
[saga]:2017/05/14(日) 21:25:15.17 ID:GMdbfU790
安価直下で
:タイトル(無題でもOK)
:メールの内容
上記を指定してください。
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/14(日) 21:26:54.76 ID:HfDNY97/o
無題
風都駅 地下 コインロッカー 077 鍵はロッカーの裏
15 :
売人
[saga]:2017/05/14(日) 21:35:35.46 ID:GMdbfU790
メールのタイトルは無題であり。内容はこの通りであった。
『 無題
風都駅 地下 コインロッカー 077 鍵はロッカーの裏』
「お父さん何送っての?コインロッカー?」
昴の父は真面目な性格をしている。伝えたいことはなんであれきちんとした文や話し方をする人物であるが
このような簡潔すぎる内容を送ることは1度もなかった。
「なんでこんなメール送ってきたんだろ…?」
昴は父親に何かあったのではないかと少し思案していた。
思案したのち最近連絡すらしていないのと、いつもと違うメールを送ってきたことに違和感を感じたことにより
「お父さんに何かあったのかな?行ってみるか。」
昴はソファーから立ち上がり、再びバイクに跨りエンジンを噴かせた。
16 :
売人
[saga]:2017/05/14(日) 21:46:16.40 ID:GMdbfU790
風と共に緩やかに走り去る昴はやがて風都駅にたどり着いた。
適当な場所にバイクを置いてメールに書いてあった地下へ足を運ぶ。
「コインロッカー…077は…」
ずらりと並んであるコインロッカーを前にスラスラと目で目的のロッカーを探す昴。
そして077の番号にぴたりと視線を止めて、何気なしに近寄っていく。
「おっ、あったあった。鍵はどこよっと」
ロッカーは壁沿いに設置していて、数センチ手を入れれる隙間を作ってあり、それに手で探ってみると
メールの通り鍵がセロテープで固定されていた。
「あった。お父さん何入れてんだろ?」
手にした鍵を鍵穴に差込み、中を開く。
何にあったのは、1つの箱だった。
17 :
売人
[saga]:2017/05/14(日) 22:08:31.17 ID:GMdbfU790
箱は程々に大きく、百均にでも売ってあるようなプラスチックの箱だった。
「なんだろこれ?ちょっと重いかな?」
ガサゴソと箱を揺らして何かが入っていることを確かめて、何かが入ってることを確認した。
昴はこういうものはせっせと確かめたくなるのでとりあえずはと箱を開けてしまった。
中に入っていたのは注射器に似た白い器具とUSBの形をした謎の物体が3本、そしてひと切れのメモだった。
「なにこれ?注射器…じゃないよねこれ。それに変な形のUSBだなあ。何書いてんだろ?」
昴はメモを手に取り文字を読み上げようとした。
しかし、昴はすぐにメモを読む手を少し下げた。
メモに書いてあったその言葉が彼女を神妙な顔色にしていたのだ。
『これを見ているころにはおれは死んでるかもしれない』
「えっ…?死んで…」
『死んでるかもしれない』…書いたのはおそらく父であろうが、そんなこと書くなんて何かあったに違いない。
一体父の身に何があったのだろうか。メモを読み進めるが続きには『これは誰もいないところで読め』と書かれていた。
この怪しい物体といいメモといい間違いなく何か穏やかじゃないことに晒されているのは明らかだ。
父はこれを見られたくない故にロッカーに隠して、これを私に託したのだ。
昴はとにかく父の伝言を尊重して、箱を閉じて速やかにバイクへと駆け寄った。
昴はエンジンを吹かして、愛車を突風の如く飛ばした。
急いでこれが何なのか確かめたい一心で家へ急いで。
「お父さん…」
昴がそう思案しながらバイクを走らせていたとき
その姿を見ていた1人の影があったことを昴は気づいていなかった。
18 :
売人
[saga]:2017/05/14(日) 22:20:09.41 ID:GMdbfU790
急いで自宅に戻った昴はリビングに着くと早速箱を開けて中の物を全部取り出した。
テーブルに一通り置いて父が残したであろうメモを読み上げる。
『これを見ているころにはおれは死んでいるかもしれない
これは誰もいないところで読んでいくれ
コイツはやばいものなんだからな。
おれは今ある奴らに狙われている。今もそうだ。
ソイツらはコイツをねらっている。これから会う人間にガイアメモリを渡すな。』
荒々しい文字で書かれたメモはそこで終わっている。
「ガイアメモリってこれ?」
メモリを片手に昴は呟く。父は誰かに狙われて、これを渡したくない故にこれを託したのだと。
「これって…あれだよね。怪物に変身できる…」
昴はこれを知っている。人間を怪物に変身させる物体。
なぜ父はこんな物を持っているのだろうか。そして父は無事なのだろうか。
昴の頭に様々な思想が交差する。
「どうしてこんな…こんなものどうして…?」
"とにかく心配なのはお父さんだ"
昴は父の安否が気になっていた。
19 :
売人
[saga]:2017/05/14(日) 22:23:05.29 ID:GMdbfU790
やはり遅筆…
安価2つ目で昴の行動を指定。
書き忘れましたが、本編終了から1年半経った設定です。
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/14(日) 22:27:46.86 ID:8n4XOM9Xo
踏み台
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/14(日) 22:28:10.11 ID:oYML3SQlO
メモリをいじってみる
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/14(日) 22:28:14.66 ID:L1I8wr4Zo
噂で聞いた探偵事務所にいく
23 :
売人
[saga]:2017/05/14(日) 22:33:51.32 ID:GMdbfU790
父の安否が気になっていたが
昴は少しだけガイアメモリに興味を持っていた。
怪物に変身するというその代物は畏怖すべき対象であるが
どんなものであるのかと気になってはいた。
「これで怪物になるだよね…?どうやってなるんだろ」
メモリをじっくりと観察する昴。
昴はメモリに1つボタンがあることに気づいた。
「触っても大丈夫かな…」
3本あるメモリを恐る恐る手に取る昴。
彼女はガイアメモリのボタンを押してしまった。
24 :
売人
[saga]:2017/05/14(日) 22:38:01.91 ID:GMdbfU790
ここで安価3つまででメモリを指定します。
本編や派生作品に登場したメモリはもちろん。
オリジナルのメモリでも可です。
希望であればメモリの詳細な能力、ドーパント体の姿を記載するのもOKです。
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/14(日) 22:39:09.19 ID:G4r17PvBo
バイラス(バイク版)
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/14(日) 22:39:21.76 ID:oYML3SQlO
ACCEL
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/14(日) 22:39:36.84 ID:etl/6l8a0
アームズ
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/14(日) 22:40:10.07 ID:rf/Qu00Y0
レイジング(Raising)メモリ:不屈の記憶
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/14(日) 22:40:46.26 ID:L1I8wr4Zo
ハリケーン
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/14(日) 22:42:07.86 ID:NPagTFMho
武装たっぷりの感染車アクセルが迫ってくるのかな?
31 :
売人
[saga]:2017/05/14(日) 22:47:40.28 ID:GMdbfU790
>>25
>>26
>>27
に決定
カチッ\バイラス!/
「ひっ…!」
ガイアウェスパーを起動させて思わずメモリを落としてしまった昴。
「び…びっくりしたぁ…もうなによこれぇ…」
びくつきながらもメモリを手に取る昴。
どんな代物かまるでわからない彼女だったが、ボタンを押した程度では音が鳴る以外何も起こらないこと
それ以外にギミックがないことを推察していた。
「とにかくどうしよう。しまっとく?それとも警察に…」
彼女がそう思案していると
ピンポーン♪
自宅のインターホンが鳴り響き訪問客が来たことを知らせた。
32 :
売人
[saga]:2017/05/14(日) 22:54:04.74 ID:GMdbfU790
「ひっ…お客さんか…」
ちょっと驚きながらも昴は玄関まで駆け寄った。
少し疑心暗鬼になっていたが仕事の件かもしれないので訪問客を迎えに扉を開けた。
その人は…
>>33
のコンマ値で決定
1〜33→警察(特殊犯罪捜査課)
34〜66→仕事の依頼
67〜99→謎の人物
00の場合クリティカル
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/14(日) 22:54:42.17 ID:rf/Qu00Y0
あ
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/14(日) 22:55:41.54 ID:ef+OQwEW0
作者さんは酉の設定しないんですか? 長く続けるなら用意した方がいいですよ
安価下
35 :
売人
[saga]:2017/05/14(日) 23:04:26.87 ID:GMdbfU790
>>34
考えておきます
結果は17です。
ガチャン
「はい、どちら様でしょうか?」
昴が玄関を開けるとそこには二人の男が立っていた。
─「風都署の者だ。少し話を聞かせてもらいたい」
そういって警察手帳を見せてきた赤いジャケットを着た若い男と
頼りがいのなさそうな男がいた。
「警察の方ですか?どのようなご要件で?」
昴はひやりと汗をかいていた。
熱気のせいではない。父が残したガイアメモリと訪問してきた二人の刑事。
おまけに"特殊犯罪捜査課"などという聞きなれないものを聞いて彼女の鼓動は早くなっていた。
36 :
売人
[saga]:2017/05/14(日) 23:19:27.83 ID:GMdbfU790
「あなたの父はここにはいませんか?」
「えっ?いえ。父とは住んでいる家が違うので」
「そうですか」
赤いジャケットの男は父を探しているようだった。
やはり父の身に何が起きたのだ。
「あの…父に何か要件でも?」
昴は恐る恐る尋ねる。
「実は、あなたの父がガイアメモリを流通させている密売者のグループと関係あることがわかった」
「えっ?」
昴は少し驚いてしまった。彼女は嘘は苦手な方ではないが警察の前となると緊張で動揺を抑えられない。
しかし彼女はなるべく冷静であるように装い、刑事の話に耳を傾ける。
「密売者の1人とコンタクトを取っていた所を目撃者が何人もいる。重要参考人として彼の身元を追っている」
ジャケットの男は静かな口調でそう話した。
"まさかとは思っていたがやっぱりに関わりがあるんだ"
と昴は確信した。
「えっ…あの…父が何かしたんですか?」
冷静を保ちつつ刑事に問いかける。
「いや、あくまでも密売者のことを聞き出すだけですよ。別にあなたの父になにかしようってわけじゃない」
「そ、そうですか」
「もしなにかわかったら風都署まで連絡を」
「は、はい。ここまでご苦労様です」
「いえ、これも仕事なんでね」
ジャケットの男ともう1人の刑事は車に乗り込んで去っていった。
37 :
売人
[saga]:2017/05/14(日) 23:29:38.64 ID:GMdbfU790
「……はぁ…やっぱり…」
昴はため息をついた。
「やっぱりお父さんあれのせいで何か事件に巻き込まれたんだわ。そうでなきゃ…」
そうでなきゃ警察が探してるわけがない。
昴は確信したと同時に不安になった。
父の身が心配だ。命すら狙われている状況にあることを。
「お父さん…」
そう思案していたが昴はあることに気づく。
「あっ!さっきの刑事さんにこのこと伝えとけばよかった!?」
昴は慣れないシュチュエーションで思わず彼女の父親のことを隠してしまったのだ。
「もうなにやってんだろ。別にサスペンスの犯人でもあるまいし…」
変な後悔をしてしまった彼女は『このばかたれめー』と額に拳を当てて、ため息をついていた。
「でもあの刑事さんちょっとかっこよかったなぁ…」
昴はジャケットの刑事のことを思い出していつの間にか笑顔を取り戻していた。
結構立て直すのが早い子なのである。
38 :
売人
[saga]:2017/05/14(日) 23:38:27.18 ID:GMdbfU790
「喉渇いたなあ。何か飲も」
緊張で喉が渇いた昴はキッチンへ向かい冷蔵庫を探っていた。
昴は料理をあまりしないので冷蔵庫の中はすぐに食べれるフルーツやアイスクリーム
それと好物の芋羊羹が入っている。
果汁ジュースなどもあり、適当にコップを取り出し程々に注いでいく。
「どうしよう。やっぱり知らせた方がいいよね」
そう考えながらジュースを片手に昴は悩んでいる。
これは警察に任せるべきで自分にできることはそれぐらいしかない。
父親は今も命を狙われているのだ。
「とにかく連絡しなきゃ…」
ジュースを一気に飲み干して至福のため息をついたあと、自分のスマホに手を伸ばした。
電話のアイコンをタッチして警察へ連絡しようとするが、ふと彼女は連絡しようとする指を止めた。
39 :
売人
[saga]:2017/05/14(日) 23:50:00.14 ID:GMdbfU790
『これから会う人間にガイアメモリを渡すな』
父はガイアメモリを渡すなと残した。
あれは本当に誰にも渡すなという意味なのだろうか。
警察にすら知られてはならないと告げているのだろうかと思案していた。
「…まさかそんなことないよね!何考えてる私…」
昴はこれまで父親のことを尊重するように考えてきた。
幼い頃に母親と一緒に出かけていた時に事故に遭い、母親を失い、心も体も傷を負った彼女は毎晩のように泣いていた。
体の方は傷はほとんど残ってないが、心の方は癒えるまでしばらく時間がかかっていた。
それは父も同じで母親が死んでから毎日暗い顔していた。
"お父さんも悲しんでいる。せめてお父さんには笑っていてほしい"
そう思って昴は父親の前では笑顔でいるようにしていた。
父親も少しずつ笑顔を取り戻してなんとかいつも通りの父に戻っていた。
40 :
売人
[saga]:2017/05/15(月) 00:00:14.68 ID:oKPs+WRK0
もう自分にはお父さんしかいない…
その思いで昴はいつも父親のことを思って行動してきた。
せめて自立しようと看護師を目指して看護学校に入るも勉強になるとオーバーフローを起こしてしまう彼女は
勉強についていけなくなって学校をやめてしまった。
それでも自立しようといろいろ頑張って、なんとか職につけたのだった。
いつの間にか父と会話する時間が減っていたが、それでも少なくとも父に苦労をかけずに済むと
安堵の息を漏らしていた。
彼女にとって父親は何よりも大切な存在であり、
"たとえ父に何が起きようとも私が守ってみせる"
そう思うほどに彼女は父親が愛おしい人物であるのだ。
「やっぱり心配だ…お父さん…」
昴はまるで深々と積もる雪を枝に積もらせる若木のようにぽつんと立っていた。
41 :
売人
[saga]:2017/05/15(月) 00:07:10.47 ID:oKPs+WRK0
「…ああもう!ちょっと私らしくないな。とにかくあれ片付けてゆっくり考えよう」
昴は一旦スマホを置いてテーブルに置いてあったガイアメモリと白い器具を箱にしまって2階へ持っていこうとする。
「ちょっと待って!ゆっくりじゃないよね!お父さんのピンチだし…ああもうとにかく落ち着け!」
昴はドタバタしながら思案していると再びインターホンがなりだす。
ピンポーン♪
「もう…今度は誰よ…」
昴は急いで箱を置いて玄関へと駆け寄った。
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