【ダンガンロンパ】天海「旅立ちの前の青春2」【安価】

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136 : ◆AZbDPlV/MM [sage]:2017/05/15(月) 23:56:07.33 ID:DCHFtunS0
>>135
ジンキかな?まだ続いてるのかな…エクステンドしてから4巻までしか読んでない。JINKI時代の絵と内容が好きだった。JINKI時代の女の子達の身体のラインが超好き。
137 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/16(火) 21:33:00.16 ID:S4M584rs0


入間 「こいつが、そいつの腹ん中溜め込んでるもんを吐き出させる装置だろ」

入間 「んで、こっちが魂を入れ替える装置で」

入間 「これが、服だけをどろっどろに溶かしちまう液体だ」

天海 「なぜ服だけなんすかね…」

入間 「最近読んだ漫画で、服だけ溶かす液体が出てきてたから、つくれねぇかと思って、つくってみたんだよ」

天海 「用途がまったくの不明なんすけど……」

天海 「なんか…どれも試したくないっす…特に最後」

入間 「あー? 帰さねぇっつってんだろーが!!」

ガチンッ

天海 「ちょっ…!? これ、魂が入れ替わる装置っすよね?!」

入間 「ケケッ! この腕輪を着けた者同士の魂は入れ替わる!!」

入間 「つまり!」

ガチンッ

入間 「今、テメーとオレ様の魂が入れ替わるぜ!!」

天海 「もっと心の準備をさせて欲しかった……っ!!」

ぐらっ

天海 「っ…?!」ふらっ

入間 「っ…ぅあ…」ふらっ

天海 (頭が重い…液体を流し込まれているような…ぐるぐるとゆっくり掻き回されて…気持ち悪いっす…)ぐらぐら

入間 「うぐぅ…きもちわりぃ…」がくん

天海 「! いるまさん…だいじょう…」がくん

天海 (意識が…引き剥がされていくような…)


138 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/16(火) 21:35:01.38 ID:S4M584rs0


天:入間 「…ぅ…頭…ぐらぐらするっす…うわっ?!」ぎょっ

天:入間 「俺が目の前に転がって……あ、そうか」

天:入間 (魂が入れ替わる装置で今、俺は入間さんの体で、入間さんが俺の体に入ってんすね)

天:入間 (ややこしい!)

天:入間 「入間さん、入間さん! 起きてください!」ゆさゆさ

入:天海 「んん…うぇえ…ぎも゛ぢわ゛る゛…」ふらふら

入: 天海「おおっ! 目の前に今世紀最大の美女がいやがるじゃねーか!」

天:入間 「隙のない自画自賛、さすがっすね」

入:天海 「どうやら成功したみてーだな!」 完璧なオレ様になれた気分はどうよ?

天:入間 「うーん…自分が入間さんになってる自覚はないんすけど、目の前の自分に、入間さんが入ってるってのは、さすがに違和感があるっす」

入:天海 「オレ様は目の前の超絶にエロカワ美少女が喋る度に萌えがとまらずに勃…」照

天:入間 「あー! 俺の体でそういうこと言わないで欲しいっす!!」

入: 天海「いちいちうるせぇ野郎だな!」

天:入間 「いちいち言わせるようなことをしてるのは、入間さんっすよ…」

入:天海 「なぁ、今日はこのままにしとかねぇか?」

天:入間 「イヤっすよ! 色んな人にセクハラして回る気ですよねっ!? 断固拒否っす!」

入:天海 「なんだよテメー…エスパーかよ…」

天:入間 「いや、誰もが想像つきますからねッ?!」

入:天海 「それもあるけどよ…」

天:入間 「それもあるけど…?」

入:天海 「男の快楽ってどんな感じか気になんじゃん?」照

天:入間 「俺の前で言うのやめてください!! 試さないでください!!」

入:天海 「テメーも同じようにしていいからぁ…いいじゃん、ちょっとくらいよぉ…」

天:入間 「俺は入間さんにそんなことしません。したくないっす」

入:天海 「はぁっ?! テメー、このオレ様の溢れんばかりのエロスを湛えた完熟ボディに欲情しねーとか言わねーだろうな?!」

天:入間 「したとしても、手を出したりしないっす」

入:天海 「頭おかしいんじゃねーか?」

天:入間 「おかしくないっすよ。普通です」

入:天海 「……もういいわ。テメーに構う時間がもったいねーからな」

天:入間 「! 待ってください!」がしっ

入:天海 「離せよっ!」ぐぐっ

天:入間 「離してなるものかっす!!」ぐぐぐっ

入:天海 「ケケッ」

天:入間 「?」

入:天海 「なぁ、オレ様は今、テメーの体なんだぜ?」グイッ

天:入間 「え? うわ…っ?!」

ドサッ

入:天海 「つーまーりーッ! 力の差は逆転してんだよッ!! ひゃーっひゃっひゃっ!!」

天: 入間(なんであるのか解らない、診察台に押し倒された?!)
139 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/16(火) 21:35:51.40 ID:S4M584rs0
天:入間 「う…っ」ぐぐっ

天:入間 (マジっすか?! 肩を押さえつけられて、力を入れても動かない…!)ぐぐっ

天:入間 (こんなに差があるもんなんすか…)ぐっ

入:天海 「どうせなら、こんまま試してみっか?」

天:入間 「は? え?」

入:天海 「なんか体が違うだけで、なにしてもいい気がしてくんぜ!」

入:天海 「オレ様が女の快楽を教えてやるからぁ…オレ様にも男の快楽を味わわせてくれよぉ…なぁ?」ぺろっ

天:入間 (怖っ! 俺、そんな悪い顔できるんすね?!)

天:入間 (って、今はそれどころじゃないっす!)

天:入間 「俺の体でかってなことしないでください。入間さんが自分で自分を傷つけることを良しとしてても、どんな形であっても、俺が入間さんに危害を加えたりしたくないっす」

入:天海 「あー? 言ってる意味がよく解んねーんだが…?」

天:入間 「解らなくてもいいっす…でも…俺が入間さんのことを考えているんだってことくらいは、理解して欲しいっす」

入:天海 「……」

 俺の言葉の意味を引き出そうとしているのか、入間さんは難しい顔をしながら唸ってから、俺と目を合わせる。

入:天海 「なぁ…前々から気になってたんだけどよ…訊いて…いいか?」

 瞳が落ち着きなく揺れて、声は緊張によるものか、たどたどしい。

天:入間 「いいっすよ。なんですか?」

 俺が答えると、入間さんは決心がついていないのか、また唸りだす。

入:天海 「あああ…間違ってたら恥かくだけじゃねぇかよぉ…でも気になんだよ……」

天:入間 「大丈夫です。ここには俺と入間さんしかいないですし」

天:入間 「笑ったりしないんで、訊いてください」

入:天海 「う……」

 俺が笑いかけると、入間さんはしばし黙り込んでからようやく、口を開く。
140 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/16(火) 21:36:51.42 ID:S4M584rs0





入:天海 「テメー…オレ様のこと好きなのか?」





 自分から伝えないといけなかった言葉が、入間さんから質問として投げかけられる。
 こうなってしまったのなら、早いか遅いかの違いでしかない。だったら、隠す必要もない。




天:入間 「好きですよ」




141 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/16(火) 21:38:31.99 ID:S4M584rs0
入:天海 「ひぅうっ?! はぁああっ?!」

 顔を真っ赤にして奇妙な声をあげながら、入間さんは俺から飛び退く。

入:天海 「オレ様にやたらと絡んでくるなと、思ってたんだよ!! だいたいのヤツは近寄ろうともしねーのに!!」

入:天海 「最初はなんか企んでんだと思ってたんだ…けど、テメーはなにもしてこねー!! だったらなんだって考えて…」

入:天海 「す、スキとか…意味解んねぇッ!!」

天:入間 「混乱してますか?」

 入間さんが飛び退いたことで、自由になった体を起こす。

入:天海 「う、動くな!!」

 あれだけ強気だった威勢は消えて、怯えているのか、体を震わせながら後退る。

天:入間 「大丈夫です。言いましたよね。どんな形でも、入間さんに危害は加えません」

入:天海 「う、うるせぇうるせぇうるせぇ!! 好きなんて言われても解んねぇんだよ!!!」

入:天海 「言われたことねぇからぁ!!」

 それはきっと、自分の弱さを覆い隠して、大きくみせるための虚勢を張り続けたことで、周りが彼女に近寄り難くなってしまったためなのだろう。
 自覚しながらも、周りが自分を理解できないからなのだと、いいきかせないと折れてしまうから、後に引けなくなってしまったのかもしれない。彼女のプライド故に。

入:天海 「アタシをそんな…そんなまっすぐにみんなよぉぉ…」

天:入間 (今にも泣き出しそうな入間さんを落ち着かせるには、俺がこの部屋から出た方が良さそうっすね)

天:入間 「出て行きますから、とりあえず、体を戻してください」

入:天海 「ぅう…赤いボタンで戻る…」

 弱々しく、説明すると、自らのボタンを押してみせる。

天:入間 「……こんな形で告白することになるなんて、思わなかったっす」

 教えられたボタンを押しつつ、無念の心境を吐露する。もっとしっかりとした形で、伝えたかった。

天:入間 「今、ムリに答えは求めません…」

天:入間 「入間さんが、俺をどう思ってくれているのかを考えてから、答えをください」

入:天海 「答え……? 答えなんか…」

 戸惑う入間さんの呟きをきくと、再び、意識がぐるぐると掻き回されているような気持ち悪さに襲われて、耐えきれなくなると、俺の意識は途絶えた。


142 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/16(火) 21:43:36.35 ID:S4M584rs0


天海 「う…」

天海 「良かった…ちゃんと戻ってますね…」

天海 (入間さんは…いた…まだ意識を失ったままっすね)

天海 (床の上はさすがに痛いっすね。診察台に移動させましょうか)

天海 (なんだか、おかしなことになったっすね…まいったっす……)

天海 (どうしたものか……)

入間 「んん……」

天海 「困らせてすみませんでした。失礼します」


―――――――――
 

天海 (入間さんを困らせてしまって気が重い…でも、夕飯は食べないとっす…)

天海 (問われたら答える以外にどうしたら良かったのか…)

天海 (というか、あの状態の入間さんに、直ぐにではないとはいえ、答えを求めるようなことを言ったのは酷だったっす…最悪だ…)
 
天海 (はぁ…)溜息


必ず一緒に食事をする人物を指定
安価下2で一名、その下1でもう一名
茶柱
春川
東条
王馬
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 21:46:49.44 ID:+BYQdOWKo
王馬
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 21:48:40.73 ID:v/XyPemMO
茶柱
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 21:50:17.73 ID:iDjCem3Zo
王馬
146 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/16(火) 21:53:18.79 ID:S4M584rs0
シリーズ問わず人物指定を一名ずつ
>>147
>>148
>>149
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 21:59:29.58 ID:rw+b3eeNO
日向
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 22:00:30.10 ID:3rp8/XxUo
カムクラ
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 22:02:32.06 ID:+BYQdOWKo
良平
150 : ◆AZbDPlV/MM [sage]:2017/05/16(火) 22:11:16.60 ID:S4M584rs0
>>149
範囲は1.2 V3のみです
残り1名を安価下
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 22:11:56.32 ID:DlCpXvgAO
百田
152 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/17(水) 09:48:53.82 ID:eEDB+ZwqO


日向 「よおっ! 天海!」

天海 「あ…日向君…」

日向 「イズルもいるぞ」

カム 「どうも」

天海 「どうも…」

日向 「かなり沈んでるみたいだけど、どうしたんだよ?」

天海 「そんなに顔に出てますか?」

日向 「イズルが俺の出番だ、声かけろって、俺に促すくらいには酷いと思うぞ」

天海 「カムクラ君が…?」

カム 「……」

日向 「いいじゃないか…睨むなよ…」

日向 「俺でよければ、話聴くぞ?」

天海 「ありがとうございます」

天海 「もし、いつかは伝えようとしていたことを、相手から質問として問われてしまったら、どうします?」

日・カ 「……」

カム 「好きかと問われましたか」

日向 「それに好きだって答えたのか」

天海 「さすが双子、みごとなコンビネーション…解りますか?」

日向 「ははっ、やっぱりな」

日向 「でも、わざわざ質問されたんなら、相手もお前をそれなりに気にしてるんだと思うぞ?」

天海 「そうなんすかね…正直に答えたら、好意を向けられることに不得手なようで、相手が動揺…というよりは怯えてしまって…」

天海 「どうすれば良かったのかって、悔やんでます」

日向 「“好きかどうか”って質問で、有耶無耶にするのは不誠実だろうしな」

日向 「難しいな。それでこれから相手が避けるかどうかにもよるな」

日向 「避けるようなら、ムリに距離を詰めないように配慮しないといけないけど、そうでないなら、安心していいと思う」

天海 「前者の確率が高いんすよねぇ…」

日向 「希望を捨てるなよ。後者であることを祈ろうぜ」

天海 「そうですね…」

日向 「なにかあれば声かけろよ。できる限りでだけど、相談にのるからさ」

天海 「ありがとうございます。もしかしたら、お世話になるかも知れません」


153 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/17(水) 09:49:46.35 ID:eEDB+ZwqO


茶柱 「風の噂にききましたが、百田さん、どなたかとお付き合いすることになったのですか?」

王馬 「オレも気になってたんだよねー! マジなの?」

百田 「おう、マジだぜ。わざわざ嘘ついたりしねーよ。王馬じゃねんだから」

王馬 「ヒドイよ百田ちゃん! まるでオレが嘘つきみたいに!!」

百田 「いや、テメーは立派な嘘つきだろ」

王馬 「そんなに褒めないでよ! 照れるじゃん!」

茶柱 「投げ飛ばしたい! その笑顔!」

茶柱 「それよりも! 相手は男死ですか?! 女子ですか?!」

百田 「なんで男も候補に入ってんだよ…女に決まってんだろ…」

茶柱 「キエエエエエエ!! この女子に仇なす不埒者ぉ! 成敗ッ!!」ガタッ

王馬 「いいぞー! 茶柱ちゃん! 百田ちゃんを粉砕だー!!」

百田 「うおおおっ!? 相手が了承してんのに、なんでボコられなきゃなんねーんだよ!! 理不尽だろっ?!?!」

日向 「賑やかだな」

天海 「はは…メンバーがメンバーっすからね」

百田 「お! 蘭太郎たち! こっちくっか?」

天海 「こちらから声をかける手間が省けました。お邪魔します」

日向 「ありがとな」

カム 「失礼します」

茶柱 「あううあああっ!!」ガタガタ

王馬 「うわっ! 茶柱ちゃんが今にも白目剥いて倒れそうなくらい顔、真っ青!!」

茶柱 「だ、男死の中に転子ひとり…わ、罠にハメられてしまいました…」ガクブル

カム 「茶柱 転子」

茶柱 「ななななんですか?! カムクラさんっ?! 投げ飛ばしていいですか?! そういうことですね?!」

カム 「落ち着いてください」指パチン

茶柱 「……おや? 転子はなぜ、あんなにも取り乱していたのでしょうか?」

天海 「催眠術っすか?」

カム 「はい」

百田 「あんなあっさりと…さすが完璧。スゲーな」


食事中の話題を安価下2
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 12:09:18.64 ID:I3JLH7ZSO
踏み台
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 12:19:08.71 ID:lY0tUQrX0
王馬を褒めたおしてからかう
156 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/17(水) 20:47:05.68 ID:bjNVoBGH0


天海 「ははは、王馬君、可愛いっすね、ははは」なでくり

王馬 「うわっ! いきなり何さ?! 気持ち悪っ!!」べしっ

天海 「江ノ島さんも言ってましたけど、抱き枕にならないっすか? 今日だけでいいんで。ははは」ぐりぐり

王馬 「ぐあーっ! 離せよっ!」ぐぐっ

百田 「本当にどうした、蘭太郎?!」

茶柱 「あ、天海さんが壊れてしまいました! 今朝、転子が投げ飛ばしてしまったから、どこか打ち所が悪くて…?」おろおろ

王馬 「茶柱ちゃんのせいなの? ねぇ、男子を軽々しく投げ飛ばさないでくんない?」

王馬 「こんなんが増えたら堪ったもんじゃないよ!」

日向 「天海の現実逃避がヤバいな…さっきの催眠術かけてやれよ」

カム 「拒否します」

天海 「頭はキレますし、ゲームも強いし」

王馬 「またそういうの? ウザいからやめて欲しいんだけど」

天海 「いざという時は、正義感もあることを知ってますよ」

王馬 「ワンパターンで芸がないよね。オレをイジリたいなら、もっとバラエティに富んだことして欲しいんだけど」

茶柱 「王馬さんに正義感……? 似合わない言葉ですね」

王馬 「正義感とかなんの話だよ! オレは悪の総統だから、正義感なんて真逆のモン、持ち合わせてないよ!」

百田 「そうか? むしろ、溺れて意識ない蘭太郎を助けた時点で、充分持ち合わせてんだろ」

日向 「天海、お前溺れたのか?」

天海 「恥ずかしながら…」

カム 「確かに、正義感とはまた違いますね。自分のポリシーに沿っただけなのでしょう」

百田 「そのポリシーで動いたってんなら、そのポリシーも正義感の一端だろ? 何が違うってんだよ」

百田 「オレは王馬は、蘭太郎が言うように、いざとなればダチを助ける! そういうヤツだって信じてるぜ!」

王馬 「百田ちゃんまで変なこと言い出したじゃん! てか、天海ちゃんとオレって、友達だったっけ」

王馬 「ていうか、天海ちゃんって、案外意地悪だよね」

王馬 「オレ、他人から意地悪されんの大っ嫌いなんだよね!」

天海 「褒めないでください。照れるじゃないっすか」

王馬 「オレのマネしてくるとか、最ッ高にウザいね!」

王馬 「抱き枕になってやろうか? 覚悟しとけよ!」

天海 「暴力反対っす。遠慮します」

百・日 「仲良いなお前ら」

天海 「ありがとうございます」

王馬 「あっははっ! 嬉しくねぇ!! これ本気だからね!!」

茶柱 「王馬さんが負かされるところ、はじめて見ました」


157 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/17(水) 20:47:50.37 ID:bjNVoBGH0


天海 (王馬君には申し訳ないことしちゃったっす…でも、ちょっと気が紛れたのも事実)

天海 (こんどお詫びに甘いモノを奢るんで、許してください)

天海 (お風呂に入って、早いところ寝てしまう方がいいっすよね…)


天海の行動を安価下
1.自室のシャワー
2.大浴場
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 21:01:25.18 ID:lQ4EyM2zo
159 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/17(水) 21:27:56.84 ID:bjNVoBGH0


天海 (また誰かに迷惑かけるかも知れないし…部屋のシャワーにしとくっす)

天海 (……あああ…自己嫌悪がとまらないっす…!)


天海の妹として登場する人物を安価下2 (シリーズ問わず女子のみ。朝日奈、江ノ島、夢野除外)
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 21:28:23.30 ID:QPqFIJNaO
白銀
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/17(水) 21:32:39.63 ID:JDqpQJBmo
つみき
162 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/18(木) 09:15:18.23 ID:RGcC44nA0


ひんやり

天海 「ん…?」ぱちっ

罪木 「あ…起こしちゃいましたかぁ…? ご、ごめんなさぁい!」

天海 「罪木さん?」

罪木 「つ、積木…? 積木がどうかしましたか?」

天海 「いえ…あ…れ…? なんだか頭がふわふわする…?」

罪木 「熱がひいていないからですよぉ。お水、いりますか?」

天海 「え? 熱?」

罪木 「お兄ちゃん、昨日から熱で寝込んでたじゃないですか…も、もしかして、ね、熱のせいで記憶が…っ?!」

天海 「あ、いえ…そうじゃないっす。大丈夫です」

天海 (お兄ちゃんって呼んでるし、やっぱり夢なんすね)

天海 (夢の中でこんなに怠いのは勘弁してほしいっす…)ぜぇぜぇ

罪木 「お水、どうぞ」

天海 「ありがとうございます」

天海 (罪木さんの顔色が優れない気がするっす)

天海 「もしかして、ずっと俺に着いてます?」

罪木 「はい…お兄ちゃんに、早くよくなってほしいから…」

天海 「ちゃんと休んでください。自分の身を削ってまで他人の看病をするのは、相手を不安にさせます。自分も労わらないと本末転倒っすよ」

罪木 「で、でもぉ…うゆぅ…」

天海 「ここまで手を尽くしてくれているんです。これ以上悪くはならないっすよ」

罪木 「……ご、ごめんなさい……わ、私…最低です…」

天海 「え? な、何がっすか?」

罪木 「私、みんなのように、お兄ちゃんに甘えることができなくて…いつも羨ましいなと、思うばかりでした…だから…」

罪木 「こうして、誰にも邪魔をされずに、お兄ちゃんを独り占めできていることが嬉しくて…お兄ちゃんは苦しいのに…私はそれが嬉しいんです…」

天海 「なるほど」

罪木 「うぅっ…こ、こんな醜い妹でごめんなさい!!」

天海 (ちょっと歪んではいますけど、慕ってくれてるってことっすよね。兄として、妹に甘えたいと思われるのは、悪くないっす)

天海 「醜いなんてこと、ないっすよ。独占したいという気持ちは、誰もが持ってる感情です」

天海 「それと、キミはいろんことを我慢しながら頑張りすぎです。無理をする妹をみているのは辛いです」

天海 「甘えるなら、俺が元気になってから、みんなと一緒にめいっぱい甘えにきて欲しいっす」

罪木 「お兄ちゃん…ありがとうございますぅ…」

天海 「俺は大丈夫です。休んでください」

罪木 「解りました。少しお休みしてきますね」

天海 「おやすみなさい」

罪木 「おやすみなさい、お兄ちゃん」にこっ


163 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/18(木) 09:16:17.79 ID:RGcC44nA0


天海 「……」

天海 (良かった。これで目覚めたら、実際に熱があったらどうしようかと思ったっす)

天海 (いや、その方が……入間さんの反応をみるのが怖いっす…)

天海 (百田君に相談してみるっす)


164 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/18(木) 09:17:28.26 ID:RGcC44nA0


天海 「おはようございます、百田君」

百田 「どうした、蘭太郎? なんか昨日から変だよな?」

天海 「昨日、入間さんとちょっとありまして…」

百田 「おいおい、もしかして喧嘩か?」

天海 「喧嘩…喧嘩なんすかね…でも、顔はまともに合わせてくれなくなるかも知れないっす」

百田 「とりあえず、詳しく話してみろ」

天海 「入間さんの発明品を見せてもらいに、研究室に行ったんすよ」

天海 「そうしたら一悶着ありまして、入間さんに、自分のことが好きなのかって訊かれたんすよ」

百田 「一悶着の内容はどうした?」

天海 (体が入れ替わったとはいえ、入間さんに襲われそうになったなんて恥ずかしくて言えない…)

天海 「そこは省いても問題ないんで、気にしないでください」

百田 「まあいいか…入間から質問されちまったのか」

天海 「だから、変に有耶無耶にしたり、否定するのは後々も考えて失礼だろうと思って、正直に好きなことを打ち明けました」

百田 「テメーの落ち込み具合からして、振られちまったのか?」

天海 「怯えさせてしまいました」

百田 「ん? なんかしたのか?」

天海 「いいえ。“好きですよ”って、答えただけっす」

百田 「は? それでなんで怯えるんだよ? おかしくねーか?」

天海 「他人から好意を向けられることに慣れていなくて、俺の好意は怖いみたいです」

百田 「好きだって言われてそんなことあんのか…? ワケが解んねーな」

天海 「おそらく、入間さん自身も、誰かを好きになったことがないから、不安になるんだと思います。芽生えていない知らない気持ちを他人といきなり共感、共有するのって、難しいことですもんね」

百田 「そうか…ひとつも知らないなら、共感のしようがねーもんな」

百田 「怖いってのは、先の見えねー洞窟に装備なしで挑むような感覚か」

天海 「そうだと思います」

百田 「んー……けどよ、少なくとも、テメーが自分に好意があることに思いあたって、質問するぐれーなら、全く知らねーワケでもねーってことだろ?」

天海 「ああ、そういうことになるんすかね」

百田 「本当に怖いなら、気づいた時点でテメーから逃げるはずなんだよな。入間だし」

天海 「……確かに」
165 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/18(木) 09:18:08.45 ID:RGcC44nA0
百田 「つまりだ! テメーが気落ちするほど、深刻じゃねーってことだ!!」

百田 「むしろ、他人より意識されてるってことだぜ? 良かったじゃねーか!!」

天海 「そんなに楽観視して大丈夫っすか? ダメな方に意識されてるかも知れないっすよ」

百田 「ははっ! それならそれでしゃーねーな!!」

天海 「バッサリ切った!!」

百田 「まぁ、そのうち入間から答えが返ってくるだろ」

天海 「そう思います? 俺、緊張状態の入間さんに、いずれ答えを出してくれって言っちゃったんすよね…馬鹿野郎です」

百田 「答えは返ってくる! あいつ、自分の中で溜め込み続けられるタイプじゃねーからな!」

百田 「答えが出たら、テメーにブチまけずにいられないぜ、絶対!」

天海 「なんか、百田君のその前向きさ、本当に救われます」

天海 「でも、今日は絶対避けられるとは思うんで、覚悟はしときます」

百田 「確かに。昨日の今日でテメーに関わろうとはしねーかもな」

天海 「話して良かったです。聴いてくれて、ありがとうございます」

百田 「助手の悩みを解決するのもボスの役目だからな!」

天海 「相談相手に、キミを選んで正解でした」


ランニング中の話題を安価下2
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 09:20:27.65 ID:4qCja3OTO
入間の発明品
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 10:14:18.62 ID:05UATXsW0
168 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/18(木) 12:55:06.22 ID:RGcC44nA0


百田 「入間の発明品って、なにをみたんだ?」

天海 「えっと、自分の溜め込んだ感情を吐き出させる装置に、魂が入れ替わる装置、服だけを溶かす液体っす」

百田 「どれもあんま使いたくねーな…1番最初のはまぁ、使い道を間違えなければ、良さそうだけどな」

天海 「ストレス社会ですからね。吐き出せなくて苦しい思いをしてる人に使いたいっすね」

百田 「魂を入れ替えるって、漫画みてーだな! 信頼してるヤツとなら、ちょっと試してみてーな!!」

天海 「確実に悪用するだろって相手とは、したくないっすよね」

百田 「服だけを溶かす液体って、使い道あるか?」

天海 「あんまり想像できないっすよね。漫画の影響らしいっすけど」

百田 「どんな漫画だよ…」

百田 「前みてーになんか試したんだろ? どれを試したんだ?」

天海 「魂が入れ替わるのを無理矢理…」

百田 「ああ、だから一悶着か! 悪さしに行こうとする入間をとめたりしたんだろ?」

天海 「そのとおりです」

百田 「入間になった感想は?」

天海 「いや、それは自分の体の時と変わりがなかったんで、なんとも言えないんすよね」

天海 「ただ、目の前に入間さんの口調で喋る自分には、違和感増し増しだったっすけど」

百田 「入間の口調で話す蘭太郎か……嫌だな」

天海 「俺の姿で変なこというんで、ものスゴく複雑な気持ちになりましたよ」

天海 「後、俺ってそんな顔してるの?! っていう悪どい表情するんで、周りから俺はどう見えているのか、不安になりました」

百田 「いや、それは中身が入間だからだろ? 穏やかそうなヤツにしか見えねーから、安心しろ」

天海 「なら、安心しました…」


169 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/18(木) 12:55:55.43 ID:RGcC44nA0


天海 (百田君のおかげで、余裕がでてきました)

天海 (やってしまったモノはしかたないですし、もう落ち込まないっす!)


必ず一緒に食事をする人物を指定
安価下2で一名、その下1でもう一名
入間
獄原

春川
東条
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 12:57:22.96 ID:OI4n/BLpO
踏み台
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 13:02:02.21 ID:BkbL6fJEO
春川
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 13:05:36.36 ID:vxfScacJ0
ゴン太
173 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/18(木) 13:14:33.07 ID:RGcC44nA0
シリーズ問わず人物指定を一名ずつ
>>174
>>175
>>176
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 13:16:30.13 ID:fdgrJgGEO
王馬
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 13:18:16.44 ID:DLg/6CfBO
夢野
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 13:19:22.76 ID:BkbL6fJEO
九頭竜
177 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/18(木) 14:40:59.14 ID:RGcC44nA0
>>176
申し訳ありませんが連取扱いになります。もう一名を安価下
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 15:12:05.70 ID:ZtPvUITZO
セレス
179 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/18(木) 17:07:33.17 ID:RGcC44nA0


獄原 「セレスさん! もし、迷惑でなかったらなんだけど、ゴン太にチェスを教えてくれないかな?」

セレス 「よろしいですわ。あなたがチェスを学ぶ理由は、だいたい想像できてしまいますわね」

春川 「まあ、獄原が常日頃から主張しているからね」

獄原 「あはは、解っちゃうかな? さすがはセレスさんと春川さんだね!」

セレス 「紳士の嗜みとして、ですわね」

獄原 「そうなんだ! セレスさんのような人と、一緒に指せたら素敵だろうなって思ったから」

セレス 「ふふっ、お上手ですわね。では、本日の放課後でも?」

獄原 「大丈夫だよ! よろしくお願いします!」

春川 「……セレスより2組の十神とか、七海とかの方がよさそうだけどね」

天海 (春川さんの意見に同意っす。ゴン太君がルールを覚えたら、カモにされないかが心配っす)

天海 「おはようございます、ゴン太君、春川さん、セレスさん」

獄原 「おはようございます! 天海君!」

春川 「おはよう」

セレス 「おはようございます」

獄原 「天海君はチェスってする?」

天海 「ほんの少しですけど、しますよ」

獄原 「そっかぁ…ゴン太もうまくなるように頑張ろう!」

セレス 「わたくしと張り合えるくらいには、成長してほしいですわね」にこり

天海 (これ、やっぱりいずれカモられるヤツっす! 怖っ! ゴン太君逃げて!!)


180 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/18(木) 17:09:22.85 ID:RGcC44nA0


夢野 「王馬よ、そんなにウチをイジメるのは楽しいか?」

王馬 「楽しいよー? 夢野ちゃんは学園内でもいいリアクションしてくれるトップ3に入ってるからね!」

夢野 「ウチはもう、お主のそういうお遊びに疲れた…」

王馬 「えー? なに? オレがガチで夢野ちゃんをイジメてるみたいじゃーん」

夢野 「ウチはお主の言葉でたくさん傷ついとる。充分にイジメじゃ」

王馬 「じゃあ、夢野ちゃんには絡まないようにするね」

夢野 「んあ…?」

王馬 「だって、辛いんでしょ? 気づかなくってゴメンね?」

王馬 「でも、もう夢野ちゃんが傷つくようなことはないから、安心しなよ!」

夢野 「え? ええっ?」おろおろ

王馬 「なんで困ってんの? むしろ喜ぶべきじゃない? 変な夢野ちゃん!」

天海 (今の会話って…もしかして、夢野さん…)

獄原 「ゆ、夢野さんは王馬君がキライなの? それを察した王馬君が夢野さんとは関わらないって言っているのかな?」

天海 (いや、むしろ夢野さんは王馬君のことを…王馬君、解っててやってますね)

天海 (これまでの言動からして、彼も好意を向けられるのは苦手らしいっすから…本当に天邪鬼っすね)

セレス 「随分と酷なことをなさいますわね。王馬君」

天海 「ですね……」

春川 「あいつ、そこまでどうしようもないヤツだったんだね


セレス 「獄原君は紳士として、まだまだ未熟ですわね」

獄原 「うう…」しゅん

天海 (夢野さんの困惑具合がみてられないっす)

天海 「夢野さん、おはようございます」

夢野 「んあ…? あ、天海か…」

王馬 「ちょっと天海ちゃん、オレもいるんですけど?」

天海 「夢野さんを困らせるような天邪鬼は知りませんね」

王馬 「なんか怒ってんの? 理由は思い当たることが多すぎるくらいだけど、喧嘩なら全部買うよ?」

夢野 「な、なんじゃなんじゃ?! 顔を合わせたかと思えば喧嘩か?! ウチを挟んで喧嘩をするなっ!!」

夢野 「するなら他所でやらんかー!!」

春川 「とりあえずは夢野も持ち直せたかな」

セレス 「女心は複雑ですのよ? 獄原君」

獄原 「う、うん! 覚えておくね!!」


食事中の話題を安価下2
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 17:37:58.28 ID:yv8K2w2C0
秘密子を癒す会
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 17:42:26.30 ID:DoI5rH4lO
夢野のが近々マジカルショーを開催するとのこと
183 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/18(木) 21:26:56.25 ID:RGcC44nA0


春川 「夢野、近いうちにマジックショーをするんだって?」

夢野 「マジックショーではない! マジカルショーじゃ!!」

セレス 「あくまでも魔法だと言い張りますのね」

王馬 「セレスちゃんの自称する経歴くらい胡散臭いよね!」

セレス 「なにを仰っているのかしら? わたくしの経歴に嘘偽りなんてありませんわ」

獄原 「夢野さんの魔法がみられるってことだよね? それは楽しみだね!」

天海 「いつするんです?」

夢野 「今月中の予定じゃ」

王馬 「ふーん。オレが行くと、夢野ちゃんがイライラしてステージを失敗に追い込みかねないから、観に行けないけど、みんながオレの分も楽しんでよね!」

獄原 「王馬君は観ないの? 夢野さんのステージ」

王馬 「いかないよー。だから、ゴン太がしっかり観といてよ!」

夢野 「お、王馬も来い!」

王馬 「ありゃ? 夢野ちゃんはオレのことキライなんじゃないのー?」

夢野 「う、うううるさいわい!! ウチがいいと言っとるんじゃ!! おとなしく観に来んか!!」

王馬 「んー! 大好きな夢野ちゃんに誘われちゃったら、行くっきゃないよねー!」

夢野 「んんん…んあーっ!!」

獄原 「わっ?! 夢野さん?! 頭を抱えてどうしたのっ?!」
184 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/18(木) 21:27:35.60 ID:RGcC44nA0
夢野 「もうイヤじゃ!! なんでウチは…なんでウチはよりにもよって、こんな意地悪なヤツを…!! んああああっ!!」

王馬 「ほらね? 取り乱しちゃうみたいだから」

春川 「王馬」

天海 「王馬君」

王馬 「なに? ふたりして怖い顔しちゃって!」

天・春 「正座」

獄原 「え? え?」

王馬 「はぁ? なんでオレが正座しなきゃなんないのさ」

春川 「少しはマシなヤツかと思い直してたのに、とんだ間違いだったよ」

春川 「あんたはクソヤローだ」ギロッ

王馬 「うわぁお! まるで暗殺者みたいな目ぇしてんね!」

春川 「……うるさい」

王馬 「ヤバそうだから逃げる!! ごちそーさま!!」ガタンッ

春川 「……ったく…」溜息

夢野 「お、お主ら…も、もしかして…う、うう、ウチ、ウチの気持ちに…」

セレス 「うふふ。解り易いお人ですわね」にこり

夢野 「んああっ!? んああああっ!!」赤面大混乱

天海 「なんかすみません…」

夢野 「んああ! は、恥ずかしい!! う、ウチももういい!!」ガタンッ

夢野 「んあーっ!!」どべちっ

獄原 「こ、転んだ!? ゆ、夢野さん!? 大丈夫?!」

夢野 「かまうな!!」赤面涙目

獄原 「ご、ごめんなさい…」

春川 「あいつのなにがいいんだろう。私には理解できない」

天海 「でも、心が選んでしまったのなら、しかたないですし」

春川 「……あんた、よく平気で恥ずかしいこと言えるよね」

天海 「ぐはっ!!」ぐさー

セレス 「ふふふっ。恋する乙女は可憐にして、儚いですわね」


185 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/18(木) 21:28:03.90 ID:RGcC44nA0


天海 (夢野さん、あんな調子で大丈夫なんすかね?)

天海 (心配っす)

ガチャッ

天海 「おはようございます」


天海の挨拶に答えた人物を安価下2 (V3のみ、朝食メンバー除外)
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 21:29:08.23 ID:pqjvRClJo
夢野かわいい
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 21:34:25.95 ID:05UATXsW0
188 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/19(金) 09:56:05.29 ID:sdMVIKfW0


星 「おう。天海か」

天海 「あ、星君。夢野さんは来てますか?」

星 「夢野か? 夢野なら、随分と落ち込んだ様子で教室に入って来て、先に来ていた茶柱が飛びつく勢いで駆け寄って、ずっと夢野を励ましてるぜ」

天海 (夢野さんが力なく机に突っ伏して、その横で茶柱さんが一生懸命に声をかけてるっす)

星 「なんだ? 夢野がいつも以上に覇気がない原因を知っているのか?」

天海 「その場にいましたからね…」

星 「なにがあったのかは解らねぇが、無気力な夢野が輪をかけて無気力なのは、ちと心配だな」

星 「茶柱も、あの調子で夢野を励まし続けていたら、疲れちまうだろうし」

天海 「優しいですね。星君」

星 「そんなんじゃねぇさ」

星 「それを言うなら、茶柱やお前さんだろ?」

天海 「俺もですか?」

星 「そうやって夢野を気にかけてんだろ」

天海 「俺は事情を知ってますし」

星 「知っていたとしても、なるべく関わりあうのを避けると思うがね。教室に入るなり、俺に夢野が来てるか尋ねた時点で、片脚は突っ込んでんだ」

星 「充分だろ」

天海 「そんな風に言われるとは思わなかったっす」

星 「今は茶柱に任せとけ。夢野に近づいたら、茶柱に投げ飛ばされかねねぇからな」

天海 「……そうっすね」

天海 (俺もなにができるワケではないっすけど、茶柱さんに任せるっす)


189 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/19(金) 09:57:12.99 ID:sdMVIKfW0


天海 (あれから、茶柱さんも夢野さんにつられて、元気を失くしてしまったっす……)

天海 (負の連鎖がはじまってるっす…)

天海 (今日は才能の日なんすよね…自由時間に声をかけようとおもったら、探さないといけない…)

天海 (時間内にみつかるといいんすけど)


―――――――――


天海 (自由時間っすね)

天海 (どうしたものか…)


天海の行動を安価下2
1.夢野を探す
2.王馬を見かける
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/19(金) 11:56:33.81 ID:OShfRU64O
2
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/19(金) 11:57:57.12 ID:W23Eh2xTo
192 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/19(金) 17:27:59.75 ID:sdMVIKfW0


天海 (夢野さんを探してみるっす)

天海 (自分が入間さんで悩んでるからっすかね…なんか放っておけないんすよね)


193 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/19(金) 17:29:16.70 ID:sdMVIKfW0


天海 「いた! 夢野さん!」

夢野 「んあ……天海か……」どんより

天海 「大丈夫…じゃあなさそうっすね」

夢野 「天海は気づいとるんじゃったな…」

天海 「はい。王馬君のこと、好きなんですよね?」

夢野 「めんどい…王馬のことを考えてしまうことに…ウチはもう疲れた…」

夢野 「“嘘だよ!”と笑いながら言われる度に、怒りと落胆と、一緒に、ドキドキしてしまうんじゃ」

夢野 「酷いヤツじゃって、思っていながら、それでも、楽しそうにするあやつをみてはソワソワしてしまうんじゃ」

夢野 「ツラい! 苦しい! しんどい! めんどい!!」

夢野 「考えたくない! 想いたくない! 気づきとうなかった!」

夢野 「ウチはウチ自身のことすら、もう解らんようになってしまった!!」ポロポロ

夢野 「どうしたらいい? 天海よ…」ポロポロ

天海 「夢野さん…」

天海 「本当に酷いヤツですよね、王馬君は」

天海 「夢野さんの気持ちを知っていながら、それを弄ぶんすから」

夢野 「んあ?」

天海 「え?」

夢野 「お、王馬はウチの気持ちに……?」

天海 「えええっ?! 俺たちが気づくぐらいなんすから、王馬君が気づかないワケがないっすよ?!」

夢野 「んああああっ!! 王馬めぇえええ!!」

夢野 「ウチの純真で純情な乙女心を弄びおってええええっ!!」むきーっ

天海 「自分で言っちゃうんすね」

夢野 「MPが足りておったら、あらゆる魔法の限りを尽くしてギタギタにしてやるのにぃ!!」むぎゃーっ

天海 「さすがに暴力は反対っすけど…」

天海 「女性に涙を流させるのは、さすがに見過ごせない悪戯っす」

夢野 「じょ、女性とな…?」照

天海 「なんで照れてるんすか?」

夢野 「ふだん、周りから子供あつかいされておるから、ふ、不慣れだったもんじゃから…」照照

天海 「ああ、なるほど……うん。なんなら、王馬君に仕返ししちゃいましょうか?」

夢野 「仕返し? どうするんじゃ?」
194 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/19(金) 17:30:35.09 ID:sdMVIKfW0
天海 「王馬君、好意的な感情や言葉を向けられるのが苦手みたいなんすよね」

天海 「ここは思い切って、好きだって押していってみるってのはどうっすか?」

夢野 「んあっ?! それは、王馬に“好き”と言えということか?!」

夢野 「い、イヤじゃ!! は、恥ずかしい!! そんなことできん!!」赤面

天海 「まぁ…ですよね。すみません」

夢野 「……しかし…それであやつを困らせられるのじゃったら…ふっふっふっ……」

天海 「夢野さん? なんか悪い顔してますよ?」

夢野 「ウチは幾度と傷ついた! 同じだけ苦しめてやるわ!! みておれよ、王馬ー!!」

夢野 「かーっかっかぁ!!」ふんぞり

天海 「すっかり元気になりましたね。良かったっす」

夢野 「しかし天海よ、お主案外意地悪じゃな」

天海 「最近、王馬君相手だと割とこんな感じっす」

天海 「遠慮とかする気が起きなくなりました…なんか、麻痺してきてるみたいっす」

天海 「自分でも嫌なヤツだなと思います」

夢野 「……敵に回したくない男じゃな」

夢野 「しかし、おかげで王馬のヤツに仕返しできそうじゃ! めんどいなんて言ってはおれん!」

夢野 「礼を言うぞ! 天海よ!」

天海 「力になれたようで、なによりです」

天海 (夢野さんが元気になったんで、安心して授業を受けられるっす)

天海 (頑張って王馬君を困らせてください、夢野さん)笑顔


195 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/19(金) 17:32:04.68 ID:sdMVIKfW0


天海 (さて、お昼っすね)

天海 (軽めにするか、がっつりいくか…悩みどころっすね)

天海 (あ…放課後のことを考えて、がっつりいっとく方がいいかも知れないっす…)

天海 (貧血は…多分大丈夫だとは思いますけど)


入間、星、東条が一緒に食事します。
シリーズ問わず人物指定を一名ずつ
>>196
>>197
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/19(金) 17:32:59.16 ID:4Y3d+zSe0
王馬
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/19(金) 17:33:40.36 ID:DYgRRZSDO
左右田
198 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/20(土) 01:00:22.47 ID:7AV7q+610


天海 (あの後ろ姿は入間さん)

天海 (でも…今声をかけたら、確実に驚かせてしまいますよね)

天海 (……よし! いく!)

天海 「入間さん!」

入間 「ひぎぃっ?! あああ天海ぃいいっ?!」

天海 (う…やっぱりマズかったっすか…)

入間 「な、なんだよぉ…き、昨日の話かよぉ…?」

入間 「答えなんか出てねぇよぉ!」

天海 「いえ、そうではなくて、お昼を一緒にどうかと思いまして」

天海 「距離はとります。安心してください」

入間 「ううう……か、かってにしろよ……」

入間 「……」

入間 「うー…うぅうー…」そわそわきょどきょど

天海 「なんか…ごめんなさい…」

入間 「謝るぐれーなら、はじめっから声かけんな!!」

天海 「堪え性のない男ですみません…」

入間 「謝るなクソが!! ううう…っ」

天海 (俺、春川さんにクソヤローって言われてもしかたない、王馬君が夢野さんにしていることと、大差ないことしてますね)

天海 (でも、はっきりと言葉で拒絶されていないから…諦められないんすよね)

天海 (今、こうして一緒にいてくれるだけで、感謝しないといけないのに)

天海 (入間さんを苦しめて)

天海 (嫌なヤツ)

天海 (最低だ)

天海 (でも、少しでも側にはいたい)

天海 (考えるのが苦しい)

天海 (夢野さんが言うように、自分で自分が解らなくなる)

天海 (思ってたより重症っすね)

入間 「……嬉しくねぇのかよ」

天海 「え?」

入間 「オレ様といんのに、暗い顔してやがるから…」

天海 「少し考えごとをしてました。入間さんといられるのは嬉しいっすよ」

入間 「ふーん…そうかよ…ふーん…」

天海 「俺といて、大丈夫ですか?」

入間 「んん…まぁ…な…」

天海 「よかった」

入間 「〜〜〜〜っ」


199 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/20(土) 01:01:18.97 ID:7AV7q+610


王馬 「左右田ちゃんの歯って、なんでそんなにギザギザしてんの? 異種交配? 人間じゃない血でも混じってんの?」

左右田 「イヤイヤ、ふつうに人間だし! コエーこと言うなよ!」

星 「肉は食いやすそうだな。噛み切れずに歯痒い思いはしなさそうで羨ましいぜ」

東条 「舌を噛んでしまった時は出血してしまいそうだけれど」

王馬 「ちょっと舌を噛み切ってみてよ、左右田ちゃん!」

左右田 「やるワケねーだろ!! 死ねってかッ!!」

天海 (左右田君はツッコミ疲れで、若ハゲになったりしないか、将来が心配っす)

東条 「あら、天海君と入間さん。座れる席を探しているのかしら?」

天海 「そうなんすよ」

星 「このメンツで問題なけりゃ、ここに座ればいい」

王馬 「えー? 天海ちゃん来んのー?」

左右田 「なんだ? 仲悪りィの?」

天海 「ありがとうございます。お邪魔します」

入間 「……」

王馬 「ねー、なーんか入間ちゃんがおどおどしてない?」

入間 「し、してねーし!! どこをどうみたらそう見えんだよ!! テキトーなこと言ってんじゃねーぞ!!」びくっ

王馬 「天海ちゃんから距離とってるみたいだし?」ちらっ

天海 「……」

王馬 「天海ちゃんが入間ちゃんにナニかしたんじゃないのー? 無理矢理押し倒したりして、入間ちゃんのだいじなモノを奪っちゃったりさー!」

天海 「してませ…」

入間 「こんなヘタレにオレ様が押し倒されたりするかよ! オレ様が押し倒してやったんだ!!」

「えっ?!」

天海 「ちょっ?! なに言ってんすか入間さんっ?!」

左右田 「天海、オメェ…まぁ、入間みてぇな身体つきした女に迫られたら、なすがままになっちまうよなァ…」

天海 「違う! 違いますから!」

東条 「恋愛はふたりのことだから、言うことはないけれど…でも、学生でいる内は、軽はずみな行いは慎んだ方がいいと思うわ」

星 「問題を起こすなら、それなりの覚悟はしとけよ。俺のようになっちまうからな」

天海 「だから違うんです!」

王馬 「ふたりとも、卒業おめでとう! オレはふたりを祝福するよ!!」

天海 「やめて!」

入間 「お、オレ様は経験豊富だし! そ、卒業なんて、と、とっくの昔だし!!」

天海 「誰か俺を助けて!!」


食事中の話題を安価下2
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 01:07:29.15 ID:0py2Ji0x0
ksk
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 06:44:03.77 ID:spCLkTgPo
ここにいるメンバーの恋愛経験
202 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/20(土) 08:45:29.86 ID:7AV7q+610


左右田 「星は彼女いたんだっけか?」

星 「ああ」

左右田 「んじゃ、他のヤツってどうなんだ? つきあったりってしたことってあんのか?」


過去に恋人がいたかどうかコンマ判定
奇数でいた
偶数でいない
天海>>203
東条>>204
左右田>>205

話の展開上矛盾するので、入間ちゃんと王馬君は除外します。申し訳ありません
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 09:02:00.71 ID:NodNTNR0o
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 09:15:06.20 ID:BZirAT3DO
ほい
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 09:15:14.13 ID:FJC/h30h0
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 18:24:02.35 ID:dWyU4gmhO
左右田は前々世の話しかな?
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 19:26:34.58 ID:oX37j2ZRo
前々前世
208 : ◆AZbDPlV/MM [sage]:2017/05/20(土) 19:34:00.70 ID:lHZ9ymzFO
>>206
色々ありましたからなぁ(白目)
209 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/20(土) 19:34:55.41 ID:lHZ9ymzFO


ついでに恋人いた時期を25上がるごとに、幼、小、中、高でとってます。


東条 「依頼のうえでならあるけれど、プライベートで恋人はいなかったわ。仕事に支障をきたすもの」

左右田 「マジメっつーか、硬いっつーか…むしろ作った方が良さそうだよな」

東条 「必要ないわ。私はメイドとして求められれば、それでいいのだから」

星 「筋金入りの仕事人間だな」

入間 「ケッ! ツマンネー女だな」

王馬 「つまりは、その時々のご主人様が恋人? エロいね!」

天海 「なぜその発想に至るのか…」

王馬 「そういう天海ちゃんはどうなのさ? いたのー? いなかったのー?」

天海 「中学の頃にいました」

左右田 「ポイわーポイ。オメェの場合、イネー方が違和感あるぐれーだわ」

入間 「テメー…童貞だと思っていたのに、中古かよ…」

天海 「勘違いしないで欲しいんすけど、手を繋ぐくらいしかしてませんからね?」

天海 「軽はずみなことをして、相手を傷つけたくないんで」

入間 「やっぱ童貞じゃねーか!」

天海 「なんで基準をそこに置くんすかね……」

東条 「“いました”ということは、別れたのよね?」

天海 「他に好きな人ができたっていう、よくあるヤツっす。振られました」

星 「すぐに別のヤツに心が動くってのは、なんなのかね…俺には理解できねーな」

王馬 「にししっ、一途そうだもんねー? 星ちゃん! 可愛いねー!」

星 「うるせぇよ。あんたはどうなんだ」

王馬 「オレはねー、部下のヤツらと色々あるよ! 複雑な相関図ができて、命狙われるくらいには色々とね!」

入間 「嘘臭せっ!」

王馬 「毎日退屈しない刺激を求めるヤツらばかりだから、疼きや乾きなんて覚える暇なんてないくらい、欲望に忠実な組織だよ」
210 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/20(土) 19:35:38.99 ID:lHZ9ymzFO
王馬 「アレな面でもね!」

左右田 「さすがに嘘だろ?」

王馬 「えー? 疑うのー? 左右田ちゃん入ってみる? 歓迎しちゃうよ!!」

左右田 「いやいや! 入んねーから!」

天海 「左右田君はどうなんすか?」

左右田 「あー…時期が時期だしな。いたって言えねーかなーって」

東条 「察しがついたわ」

天海 「幼稚園の頃とかっすかね」

入間 「んなモン、ノーカンだろ!」

左右田 「だよなー? 相手が好きだって猛アピールしてくっから、オレもそんな気がしてただけだったしなァ」

星 「微笑ましい話だな。可愛いじゃねぇか」

王馬 「入間ちゃんはー? さっき恥ずかし気もなく経験豊富って言ってたよねー?」

王馬 「肉便ビッチらしい経験を存分に晒してよ!」

入間 「あぎぃっ! に、肉便ビッチぃぃっ?!」

入間 「じ、10から先は数えてねーし、どいつもオレ様を満足させるほどじゃなかったからな! 覚えてないぜ!!」

王馬 「嘘ならもっともらしく吐きなよねー。処女臭くて堪ったモンじゃないよ」

入間 「し、処女じねーっての! く、臭くもねーしぃ!!」

王馬 「だったら、オレが確かめたげるよ。入間ちゃんの体から直接、嘘か本当か…ね?」

入間 「え? うえぇぇ?」焦

天海 「王馬君」

王馬 「にししっ」

星 「入間、王馬、いい加減その辺にしとけ」

東条 「場所を考えて言葉を選んでほしいモノね」

左右田 「あー、オレが話題振った悪かった。もうこの話題はなしな」

王馬 「そんな怖い顔しないでよー、天海ちゃん」

王馬 「嘘だからさー♪」くすくす

天海 「解ってますよ…」

天海 (解ってるんすけど…やっぱ余裕なくなるっす…)


211 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/20(土) 19:36:29.44 ID:lHZ9ymzFO


天海 (放課後っすね)

天海 (不安しかないっすけど、アンジーさんと研究室に…)

夜長 「蘭太郎ー!! 早く行こー!!」ぐいぐいっ

天海 「あ、アンジーさん…は、張り切ってるっすね」

夜長 「もっちもちー! だってー、蘭太郎がイケニエになってくれるっていうからー、神さまもヤル気100倍なんだってー!」

天海 「なんかヤル気100倍ってきくと、死にそうで怖いんすけど…」

夜長 「んー…そこは解んないかなー」

天海 「えっ?!」

夜長 「にゃははー! ほらほら、蘭太郎ー! 行くよー!」ぐいーっ

天海 「あの…やっぱり…あああ…」ぐいー


212 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/20(土) 19:37:33.70 ID:lHZ9ymzFO


天海 (絵や彫刻がズラリと…その中にどう考えても、不釣り合いな、人ひとり横たわれる台がど真ん中にあるんすけど……)

夜長 「そんじゃねー、服脱いでー、そこの台に横になってねー!」♪

天海 「え? 脱ぐんすか?」

夜長 「そだよー? じゃないと、服に血が吸われちゃうからねー」ごそごそ

天海 (ものすごくイヤな予感が……)

天海 「袖を捲る…とかじゃダメなんすか…?」

夜長 「脱いだ方が汚れる心配ないよー?」ごそごそ

天海 (死ぬんすかね…俺…)脱

天海 (いや! まだ妹達を見つけられてない内から、死んでたまるかっす!!)寝

夜長 「よいしょ」跨

天海 「えっ?! ちょっ…?! なんで跨るんすかっ?!」

夜長 「えー? この方が胸にナイフ刺し易いでしょー?」スラッ

天海 「胸にナイフ?! 確実に死にますよね?!」

夜長 「ダイジョブダイジョブー! アンジーと神さまを信じてー!」

夜長 「暴れたら、本当に死ぬよ?」

天海 「っ!!」

夜長 「そうそう。蘭太郎はいい子だね」

 目を細めて怪しく笑った夜長さんは、俺の胸に手を充てる。

夜長 「蘭太郎の心臓はココだね。ドクンドクンっていってる」

 中心から少し左の場所に、輝く凶器が皮膚を裂いて肉を斬る。

天海 「痛っ!」

 深くはない。けれど、痛みは当然あるわけで、その痛みに体は萎縮して身悶えそうになる。ヘタに動けば、アンジーさんが言うように、本当に死にかねない。

天海 「っ…てぇ…」

夜長 「痛いね、蘭太郎。でも、もうちょっとだけガマンしてね?」

夜長 「蘭太郎の血で、神さまが喜んでる。そろそろ降りてくるから」

 赤く濡れたナイフを手に、アンジーさんは頬を紅潮させながら、色を含んだ吐息とともに呟くと、屈んだかと思えば、傷口にチリチリとした痛みが走る。
213 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/20(土) 19:38:17.88 ID:lHZ9ymzFO
天海 「アンジーさんっ?! なにしてるんすかっ?!」

 慌てて体を起こすと、アンジーさんは俺の胸に顔を埋めて、上目遣いに俺を見上げる。口許が赤く汚れている。それは斬りつけられて流れた俺の血で──その血を、まるでみせつけるかのように、舌で舐めとる。
 異常で、でもどこか妖艶にも思えてしまうアンジーさんのようすに、背筋がぞくりとする。

夜長 「うふふふふっ」

天海 「あ、アンジーさん…?」

 突然、抑揚のハズれた不気味な笑い声が、アンジーさんから聞こえてくる。

夜長 「はぁああっ! ふふふ、んぁああぁあつ!」

 台から降りたかと思えば、ナイフを手にしたままキャンパスに向かい、ナイフの腹をそのキャンパスに押しあて、血で線を描いた。

天海 「うわ…え?」

 思いがけない行動の連続に、困惑の声しか出ない。
 それからアンジーさんは筆をとると、嬌声にも感じる声をあげながら、取り憑かれたように筆を走らせている。

天海 「あ、あれが…アンジーさんのいう神さま…なんすかね…?」

天海 (神さまにも色々だと思いますけど、神さまは神さまでも、邪神なんじゃないっすか…?)

天海 (絵画の制作風景というより、悪霊退治の現場って感じがするっす)

 狂ったように筆を踊らせるアンジーさんの姿に、そう思わずにはいられなかった。

夜長 「ふぅ…」

 ようやく描き終えたのか、手をとめると、先程のトランスなんて、まるでなかったかのように、俺に振り返る。

夜長 「できたよー! 久々のイケニエで、神さまのテンションも神ってたねー!!」

天海 「神ってましたか」

天海 「それで、どんな作品ができたんすか?」

夜長 「こちらが今回の作品なのだー!」

天海 「どれどれ…?!」

夜長 「どうどうー?」
214 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/20(土) 19:39:07.33 ID:lHZ9ymzFO
天海 「なんといいますか…筆舌につくし難い絵ですね」

夜長 「蘭太郎は神さまの絵、キライー?」

天海 「キライ…というよりは、解らないといった方が正しいっすね」

夜長 「ふーん、そっかー」

天海 「でも、衝撃は受けましたよ。気を失いかけるくらいには」

夜長 「でも、蘭太郎は倒れなかったねー! もしかしたら、神さまに選ばれたのかもー!」

天海 「選ばれる? なににですか?」

夜長 「なんだろねー? でも、神さまは蘭太郎を気に入ったみたいー」

夜長 「よかったねー!」

天海 「それは…喜んでいいものなんすかね…」

夜長 「もっちもちー! 泣いて喜ぶべきだねー!」

天海 「なかなかない体験ができました。ありがとうございます」

夜長 「またイケニエになってねー」

天海 「……それは、ちょっと遠慮しますね」

夜長 「えー? せっかく神さまが蘭太郎を気に入ったのにー」

天海 「俺、そろそろ旅にでる予定ですし」

夜長 「そうなのー? 残念だなー」しゅん

天海 (みんなとそれなりに交流できたと思うし)

天海 (入間さんを困らせたくないし…)

天海 (遅れた分、これから挽回していくっす)


―――――――――


罪木 「ど、どうしたんですかぁ?! この傷!?」

天海 「夜長さんのイケニエになりまして」

罪木 「い、イケニエにですかぁ?!」

罪木 「す、直ぐに手当しますからぁ!」

天海 「お願いします」

天海 (いやもう、本当に、死ななくて良かったっす…)


215 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/20(土) 19:39:36.20 ID:lHZ9ymzFO


天海 (さて、手当してもらったし、夕飯にするっす)

天海 (毎日なににしようか…迷うっす)


必ず一緒に食事をする人物を指定
安価下2で一名、その下1でもう一名
赤松
入間
春川
獄原
キーボ
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 19:46:30.35 ID:spCLkTgPo
kskst
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 19:51:39.35 ID:uztx9h1yO
赤松
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 20:39:58.52 ID:dWyU4gmhO
ハルマキ
219 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/20(土) 20:47:46.57 ID:7AV7q+610
シリーズ問わず人物指定を一名ずつ
>>220
>>221
>>222
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 21:04:40.05 ID:APIay/4Wo
腐川
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 21:08:23.44 ID:vN/P1tLCo
豚神
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 21:43:13.75 ID:pH75J3lbo
朝日奈
223 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/21(日) 10:24:58.21 ID:qtF2LCwsO


朝日奈 「腐川ちゃんにもデザートのドーナツあげるからねー」

腐川 「い、要らないわよ…ひとりで食べてなさいよ…」

朝日奈 「スゴく美味しいドーナツだから、食べて欲しいんだよ! 一緒に食べようよー!!」

腐川 「な、なんであたしなのよ! 他をあたりなさいよ! 他を!」

朝日奈 「そうやって避けるから、追いたくなるんだよ!」

腐川 「あたしは迷惑してんのよ! 離しなさいよ!」

朝日奈 「腐川ちゃんのいじわるー!」

腐川 「はぁっ?! ふざけんじゃないわよ!! どっちがよ!?」

天海 (朝日奈さんと腐川さんがなにやら、もめてるっす)

天海 「おふたりとも、どうしたんすか?」

朝日奈 「あ、天海だー! ねぇ! 腐川ちゃんヒドくない?! 一緒にドーナツ食べてくれないんだよ!」

腐川 「天海! めんどくさいから、こいつとドーナツ食べてやりなさいよ!」

天海 「待ってください…ふたりいっぺんに迫ってこられても…」

天海 「朝日奈さんは、俺とではなく、腐川さんと食べたいんすよね?」

朝日奈 「そう! 仲良くなるなら、ドーナツを一緒に食べるのが1番だもん!」

腐川 「全くの意味不明なんだけど…あ、あんたと別に仲良くなんてなりたくもなし…」

腐川 「仲良くない自覚あんなら近づかなければいいじゃない…」

朝日奈 「自覚があるから近づくんだよ!」

天海 「腐川さんは、朝日奈さんとふたりで食べるのに抵抗があるんです?」

腐川 「ち、違うわよ…わざわざ付き合ってやる義理はないってことよ…」

天海 「恥ずかしいから照れ隠しっすね」

腐川 「はぁっ?!」

天海 「俺はそう受け取りました」

朝日奈 「なぁんだ! じゃあ、3人で食べよう!」

天海 「俺もですか?」

朝日奈 「ふたりがダメなら、3人ならいいってことでしょ?」

腐川 「なんなのあんた?! バカなのね!? バカよね!! 水泳バカッ!!」

朝日奈 「バカでけっこうですー! 行こう! 腐川ちゃん、天海!」ズルズル

腐川 「ひ、人攫いー!!」ずるるる


224 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/21(日) 10:26:03.20 ID:qtF2LCwsO


春川 「あんた、私たちが来る前から食べてるよね?」

豚神 「食べているな」

赤松 「お皿の数がすでに…何枚だろう?」

春川 「あんたって、常識人なのか、そうでないのか解んないヤツだね…」

豚神 「俺が非常識だとでもいいたいのか?!」

赤松 「うーん…食欲だけみたら、非常識…?」

腐川 「あいつといい、終里といい、2組のヤツらは食い意地の張ったヤツらが多すぎよ…みてるだけで胸焼けしそうだわ…」

朝日奈 「終里ちゃんは食べても太らないよね…羨ましい…」

天海 「相席頼んでみましょうか?」

天海 「すみません、ここ相席いいっすか?」

赤松 「あ、天海くん! 私は全然オッケーだよ!」

春川 「好きにしたらいいよ」

豚神 「この学食は直ぐに席が埋まってしまうからな。探すのも大変だろう。来い」

朝日奈 「本当、こっちの十神は人間ができてるよね」

腐川 「ホンモノの白夜様に喧嘩売ってるの?」

朝日奈 「そんなつもりじゃないよー!」

腐川 「じゃあどういうつもりよ!」

赤松 「腐川さんは、十神くんのことになると、熱くなるよね」

春川 「あいつにあそこまで必死になれるのが理解できないんだけど」


食事中の話題安価下2

もう少しで終わるので、遊ぶ約束などは不可
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 10:45:12.14 ID:uvklzAWuO
踏み台
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 11:12:23.97 ID:Em8BPNPaO
王馬と夢野について
227 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/21(日) 18:27:15.06 ID:vVjCA3Pu0


天海 (王馬君と夢野さんに関してしっているのって、春川さんだけなんすよね…)

天海 (察してる人がこの中にどれほどいるかで、質問の仕方を考えるのも大変っす…)

天海 「春川さん。昨日、あれから夢野さんを見かけましたか?」

春川 「ああ、教室で落ち込んでたかと思ったら、放課後には、あいつにしたら珍しいくらい、元気に王馬に絡んでたよ」

春川 「普段からあれだけやる気出せばいいのに」

赤松 「そうだよ! 気になりつつ、声かけられなかったんだよ!」

赤松 「でも、元気になったんだね! 良かったぁ」

赤松 「天海くんと春川さんは原因を知ってるんだね? 昨日なんで夢野さんは落ち込んでたの?」

天・春 「……」

春川 「王馬が…原因とだけ…」

腐川 「あぁ…あの小憎たらしいクソガキね…あいつのいうことなんか、いちいち気にしたら負けよ」

豚神 「負けている姿しか見かけんが?」

腐川 「うううるさいわねぇ! 後を引いてなければいいのよ!!」

朝日奈 「毎日誰かをからかって、本当に困ったヤツだよね!」

朝日奈 「解ってても、ついイラっとしちゃうんだよね…」

春川 「でも、なんで夢野のヤツ、いきなり自分から王馬に向かっていってるワケ? わざわざ火傷したいの?」

天海 「俺が焚きつけたようなモンなんすよね…王馬君をちょっと困らせてしまおうと思って」

朝日奈 「夢野ちゃんを利用するなんて、悪いヤツだ!」

豚神 「他人を使うとは、温厚そうに見えて陰湿かつ狡猾だな…」

天海 「最近、痛いくらいに自覚してます」

天海 「王馬君の反応はどうでした?」

春川 「特に変わらない様子だったように見えたけど。何言ったの? あんた」

天海 「変わらない…いえ、ちょっとしたアドバイスを」

天海 (でも、これは王馬君にしてやられたかも知れない…)

天海 (王馬君の高笑いが聞こえるような気がするっす)


228 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/21(日) 18:28:02.72 ID:vVjCA3Pu0


天海 (お風呂…どうしたものか…)

天海 (温まって胸の傷からまた血が出たりしそうで怖いっす)


天海の行動を安価下
1.自室のシャワー
2.大浴場
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 18:37:55.51 ID:yb9tusnpo
230 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/21(日) 18:47:50.29 ID:vVjCA3Pu0


天海 (また出血して、お湯に血が混じって他の人に迷惑かけるのもイヤだし…)

天海 (やっぱりここはシャワーにしとくっす)


天海の妹として登場する人物を安価下2とその下1で1名ずつ (シリーズ問わず女子のみ。朝日奈、江ノ島、夢野、罪木除外)
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 19:09:30.23 ID:PaqYGRDDO
東条
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 19:13:44.67 ID:u7trhhXvO
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 19:18:43.76 ID:t9zRlC5hO
赤松
234 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/22(月) 09:19:28.57 ID:4rmPClKuO


?? 「―――――!」

?? 「―――」

天海 (あぁ…このパターンは…今回は誰が妹になってるんすかね?)

天海 (でも、今回はふたりいる…?)

天海 「ん……」ぱちっ

赤松 「あ、起きた! そろそろ始まっちゃうよ!」

東条 「でも、始まる前で良かったわね。ショーが始まってから寝ていたなんて、秘密子が知ったら大憤慨するでしょうから」

天海 (赤松さんと東条さんっすか)

天海 (ショー…秘密子…っということは、夢野さんのショーを観に来ている感じなんすかね)

天海 「すみません。でも、仮眠できたし、大丈夫っすよ」

天海 「妹の晴れ舞台を見逃すワケにはいかないっすからね」

赤松 「秘密子ちゃん、さっき、楽屋でお兄ちゃんに抱きついて緊張も解したし、大丈夫だよね?」

東条 「大丈夫。あの子は本番で力を発揮するタイプだもの」

東条 「お兄様も楓も、あの子のこととなると、特に心配性ね」くすっ

赤松 「だ、だって! 顔を真っ青にして、体を震わせてる姿をみたら、誰だって心配になっちゃうでしょ?!」

東条 「ふふっ。成功するわ。間違いなくね」

天海 「さすがというか…全てが見えているように、言いきるんすね」

東条 「お兄様がいるんですもの。私達妹は、あなたがいれば、どんな逆境だろうと、乗り越えられるわ」

天海 「俺がですか……? 大袈裟っすよ」

赤松 「そんなことないよ! なにがあっても、お兄ちゃんやみんなが側にいてくれるだけで、百人力だよ!」

赤松 「私もこうしたステージに立つとき、力をもらってるんだもん」

東条 「そう。だから大丈夫」

天海 「キミがいうことなら、心配はないっすね」

天海 「それより、俺が真ん中なんすか?」

東条 「ご不満かしら?」

天海 「いえ、両手に花で、非常に光栄ではあるんすけどね」

赤松 「ふふふっ。他にもいたら、喧嘩になってたかもね」

赤松 「お姉ちゃん、良かったね! こういう機会でもない限り、お兄ちゃんと長時間過ごせないでしょ?」

東条 「そうね。秘密子のステージを利用するようで申し訳ないけれど、感謝しているわ」

赤松 「あ、本当にもうそろそろだね。 頑張れ! 秘密子ちゃん!」

天海 「俺も今は兄として、夢野さんの活躍を応援します」


235 : ◆AZbDPlV/MM [saga]:2017/05/22(月) 09:21:14.04 ID:4rmPClKuO


天海 「ぅっ…いって…」ズキッ

天海 (夢野さんのショーを楽しんでたのに…胸の痛みで寝覚めは最悪っす…)ズキズキ

天海 (ランニングはムリそうっす…申し訳ないけど、ウォーキングにしてもらうっす)


―――――――――


百田 「おーっす!」

天海 「おはようございます。すみません、百田君…今日はウォーキングにしてもらってもいいっすか?」

百田 「別にいいぜ? けど、調子悪ぃならテメーは休んでもいいんだぜ?」

天海 「いや、なんといいますか…走ると傷に響きそうなんで…」

百田 「どっか怪我してんのか?」

天海 「昨日、夜長さんの作品の制作風景を見学するのに、イケニエになりまして」

百田 「テメー…よくやるな…」

百田 「そんで、どこから血を採ったんだ?」

天海 「胸っす。しかも、より心臓に近い場所から採るようっすね」

百田 「考えただけで痛ぇよ…」

天海 「痛いっす。でも暴れたら死ぬのは確実なんで、耐えるのもまた苦痛でした」

百田 「痛い話はもうナシだ! なんかオレまで胸が痛くなってきた!」

天海 「感受性豊かなんすね。百田君」


ウォーキング中の話題を安価下2
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