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('A`)はベルリンの雨に打たれるようです
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475 :
◆vVnRDWXUNzh3
[saga]:2017/06/29(木) 12:26:19.12 ID:8fhCldZ+0
(;T)「す……すいません……」
叢雲「何が?」
とりあえず謝っといたが、どうやら叱りに来たようではないらしい
(?T)「怖い顔して入ってくるからだろ……笑えよベジータ」
叢雲「誰がM字ハゲよ」
(?T)「サイヤ人の王子に対する酷え風評被害。どうしたよ」
叢雲「海軍本部から連絡よ」
(?T)「シカトしとけ」
叢雲「アホか。ロマさんからなんだけど」
持ってた黒板消しが手から滑り落ち、膝に白粉を粧す
嘘だろ……クソめんどくせえ……
(;T)「クソめんどくせえ……」
叢雲「出てる出てる本音出てる。着歴見てみたら?」
ポケットに突っ込んでいたスマホを確認してみると、三件の着信履歴が表示される
このまま無視してFGOの種火集めに興じたい所だが、更に面倒になるので嫌々掛け直す他ない
そもそも叢雲が伝えに来た段階であの野郎はこいつに直接電話をしたんだろう
人の弱みに付け込みやがって。三日三晩耳元で羽虫が飛び回ればいいと思った
(?T)「やだぁ……めんどい……」
叢雲「ガキか。早く掛けなさい緊急の用かもしれないでしょ?」
(?T)「時雨に受け答えさせたい……」
叢雲「ロマさんの知能レベルがあのバカと同じになるじゃない。いいから早く!!」
(?T)「ハァ……」
着歴を無視して時雨に電話を掛ける
時雨《死ね》
(?T)「お前が死ね」
コール一回もしないうちに、スピーカーから罵倒が返ってくる。何なのこいつ
(?T)「M-1教室、ダッシュで来い」
時雨《お前が来い》
(?T)「叢雲が怒ってるぞ」
叢雲「ちょっと」
通話が切れ、慌ただしい足音が近づいてくる
これだからバカは扱いやすくて助かる
時雨「ごめんなさい!!」
叢雲「アンタと同じ反応じゃない」
(?T)「お前が怖いのが悪い」
476 :
◆vVnRDWXUNzh3
[saga]:2017/06/29(木) 12:27:57.33 ID:8fhCldZ+0
叢雲「さっさとロマさんに掛けなさい。次はキレるわよ」
時雨「お、怒ってるんじゃないの?」
叢雲「怒ってないわようるさいわね。三つ編み毟り取るわよ?」
時雨「やっぱり怒ってるじゃないか!!」
これ以上のおふざけは許されなさそうだ。観念して着歴を押す
数回のコールの後、うんざりするほど耳にした聞き覚えのある低音ボイスが返ってくる
(?T)「死ね。俺だ」
《なんだ貴様第一声から。てめえが死ね》
時雨「誰に電話してるの?なんで僕呼ばれたの?」
叢雲「ロマさんよ」
時雨「なんであの野郎への電話で僕が呼び出されなきゃいけないのさ……」
叢雲「嫌がらせじゃない?」
時雨「僕に対する?あいつに対する?」
叢雲「両方」
(?T)「おう、おう……いや、暇だけど……おう、今その辺ヤバいんだってな」
(?T)「えっ、えっ?はっ?ええ……急過ぎへん……?」
時雨「またサプライズ出撃かな?」
叢雲「ロシア」
時雨「へっ?」
叢雲「ロシア正規軍への助っ人として駆り出されるわ」
時雨「……遠くない?」
叢雲「サバンナちほーの時よりマシでしょ」
時雨「どうして知ってるのさ?」
叢雲「真っ先に私に電話が掛かって来て一切合切説明されたから」
時雨「提督って最高責任者だよね?」
叢雲「その筈よねぇ」
(?T)「ハーーーーーーーーーー……拒否権ないんだろどうせ……クソが……すぐにヤンジャン読めねえだろ……」
(?T)「いや我が輩も辛いって知らねーよお前はそれが本業だろうが」
叢雲「アンタもそれが本業よ」
(?T)「黙ってろ叢雲。わーったよクソが行けばいいんだろ行けば」
(?T)「ちなみに俺も戦……ですよね知ってました椅子に座り過ぎていぼ痔になれ」
(?T)「装備そっちで用意しとけよ俺なんも持ってかねえからな。は?余裕ですし?深海棲艦なんて素手で余裕ですし?」
477 :
◆vVnRDWXUNzh3
[saga]:2017/06/29(木) 12:30:30.64 ID:8fhCldZ+0
( T)「……はい、はい、ああ、うん、解った。ああ、そんじゃあ現地で」
( T)「ああ待て!!ちょっと電話代わるから!!」
電話を切ろうとした奴を止め、スマホを時雨に渡す
( T)「ロマだ。嫌がらせしろ」
時雨「任せろ。もしもしいぼ痔マン?時雨だy切ったよあの野郎」
( T)「連れねえな……」
時雨「白露型一の美少女にこの仕打ちは無いんじゃないかな?」
( T)「やかましい」
叢雲「ロマさんもアンタらのお遊びに付き合うほど暇じゃないんでしょ」
電話の相手は、海上自衛隊一等海尉にして『海軍』准将
百隻の深海棲艦を相手取り、犠牲者0で快勝した『イツクシマ作戦』の立役者にして
かつて戦場を共にした旧知の仲であり、キングダム初期の軍師になる前の河了貂萌えのド変態クソ野郎
( ФωФ)
杉浦六真である
勝手見知った仲からは、『ロマ』と呼ばれている
( T)「ロシアかぁ〜〜〜〜……またややこしい場所でよォ〜〜〜〜……」
叢雲「ウチが駆り出されるって事はよっぽど切羽詰まってるようね」
( T)「リスボン沖以来どこもかしこもガタガタになってんからなぁ……」
そろそろかとは予感していたが、実際指令が来ると気持ち的にしんどい
無駄に数だけは多いクソザコ深海ナメクジの癖に俺を煩わせないでほしい。無条件で死んでほしい
( T)「ハァ〜〜〜〜〜〜……時雨」
時雨「ヤダ」
( T)「ピロシキ食いに行くぞ」
時雨「絶対ヤダ」
( T)「行くぞ」
とは言え、これも仕事だ
( T)「叢雲、六人ほど見繕ってくれ。派手な戦だ。とびきりイカれた連中を連れて行く」
叢雲「既に。はい」
叢雲は小脇に抱えていたタブレット端末を差し出す
こいつの仕事の早さには毎回舌を巻く。俺いらんのとちゃうか?
( T)「ハハァ、ご機嫌なメンバーだ。お相手が可哀想にならぁ」
叢雲「とっくに収集掛けて会議室で待機させてるわ。さっきすれ違った不知火も今し方」
( T)「よし、ブリーフィングが済み次第状況開始だ」
時雨「本当に僕も行くの?」
( T)「行くぞ」
時雨「おやつは何百円まで?」
( T)「遊びに行くんじゃねえんだぞ。だが、まぁ……」
( T)「千円まで許可する」
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