敏恵「今度こそ、ストライクウィッチーズ!」

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321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/05/24(木) 21:04:07.06 ID:Z/f5aQNLO
待ってた!こういうのもっとほしい!
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/03(日) 00:11:05.19 ID:3nzdJVvfO
 

ルーツィア「……」




敏恵「ルーツィアさんがんばぇー、…〜んぐんぐ」モグモグ

ハルテ「完全に“観る”体制ですね大尉さん…」

エステル「大尉、私にもポップコーンください」ムンズ

敏恵「むい、いいぉ。みんぁもほら、とってとって?」

エステル「げっ…汚い!! 口から飛んでるわよ馬鹿!」

オクタヴィア「濡れシーンとか有るのかしら? 前戯は長い方があたし好みだけど――」ゴソ

ハイデマリー「デュッケさん、その花束と貝はいったいどこから…?」


やいの やいの――




ルーツィア「チッ……やっぱさっさと死んどきゃよかった #」
 
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/03(日) 00:30:45.22 ID:3nzdJVvfO
 

【ベルギガ外伝 〜 Happy Lilli's locality 〜】






 ――1945年秋。


 ルーツィア・ピッケンハーゲンは苛立っていた






とあるレストラン


おっさん「70フラン」

ルーツィア「……」


おっさん「終日働いてもらったら、それだけ払うよ」

ルーツィア「…それマジで言ってんの? こっちは真面目に話してるんだけど」

おっさん「悪いね、確かに人手は有り難いけどそれ以上の賃金は出せない。店が燃えちまう」

ルーツィア「……大概忙しくしてるって聞いて来たんだけど、繁盛してるんだろ? いくら解放地域つっても金回りだって都市〈ここ〉は一番いい筈だ」

おっさん「だとしても現実の勘定は変わらんよ。数字ってのは明確過ぎて嫌になるね…」

ルーツィア「?」

おっさん「はぁ…」
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/03(日) 00:39:18.35 ID:3nzdJVvfO
 
ルーツィア「……。あのさ、もしかして本当に“そう”なの?」

おっさん「その様子じゃうちが最初じゃないんだろう? 少なくともこの辺はどの店も同じだと思うよ」

ルーツィア「…………わかった。それじゃどうも、お邪魔さま」ノソ

おっさん「あ、ちょっと待て! 折角だから軽食くらいサービスするぞ?」ガタッ

ルーツィア「いい。べつに恨まないから、他で稼いだ給料で食いに来るよ」

おっさん「いやいや待ちなさい!」


ルーツィア「…何? ガキの駄賃じゃこっちもお断りだよ、切実なんだ #」ジト

おっさん「いや…うん、そこは力になれなくて悪いが。それなら“鉱山”に行くといいぞ」

ルーツィア「……」

おっさん「市街からは随分離れるが、今は鉄鋼輸出が一番景気いい。人手も追っ付いてないって噂だ」

ルーツィア「鉱夫が稼げるのは知ってるし、ぶっちゃけその方が家も近いよ。けど女〈わたし〉にする話じゃないぜそれ」

おっさん「だがお前さん、ウィッチだろ?」

ルーツィア「!」
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/03(日) 00:43:06.02 ID:3nzdJVvfO
 
おっさん「…? おい何驚いてるんだ、分かるさ。俺の娘と変わらないような年頃が軍歴持って職探してるんだ、悪いけど普通とは思えない。それに曹長ってのは結構偉いんだろ?」

ルーツィア「……さあな」

おっさん「とにかくウィッチなら、なんだ、よく知らんがスーパーパワーで信じらんないくらいタフなんだろ? 男手より寧ろ歓迎されるんじゃないか?」

ルーツィア(…話になんねえな)チッ

おっさん「?」

ルーツィア「他探す。それじゃ」プイ


おっさん「なんだ? おーい! どうしたってんだー!?」



ルーツィア「……」スタスタ
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/03(日) 00:54:16.45 ID:3nzdJVvfO
 
ベルギガ王国

首都ブリュッセル市


ルッキーニ「――ねぇシャーリー! このお店じゃない? 敏恵が言ってたワッフルのとこ」

シャーリー「お? …あー、確かにそれっぽい匂いする。でもテラスのあるレストランて言ってなかったか?」


ルッキーニ「地図は? この辺なんでしょ?」

シャーリー「んん、まあ。……実は遠慮して言えなかったんだけど、工藤の描き方が曖昧過ぎてこれ、いまいち読めないんだよなぁ」ピラピラ

ルッキーニ「えぇ〜、ダメじゃん」

シャーリー「つうか店の名前も憶えてないくらいじゃ無理もないか…」

ルッキーニ「敏恵も一緒に来ればよかったのに」

シャーリー「いや〜、あいつは誰よりも街に出たかったろうさ。昨日ネウロイが越境してこなかったらな?」

シャーリー「今日は夜間の警戒レベルも上がるんだから仕方ない。今頃は嫌々ベッドの中だよ」

ルッキーニ「うん。…んじゃあたし達は? なんで外出ダメになんなかったのかな?」

シャーリー「そりゃ人数の差もあるし、なにより資材調達は大事だからだろ」

ルッキーニ「そっか」
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/03(日) 01:00:29.64 ID:3nzdJVvfO
 
シャーリー「リストもぎっしりだからこの後わりと大変だぞ? もうそろそろ入る店決めて昼飯済ませないとヤバいかも」

ルッキーニ「じゃあここにする? あたし美味しいワッフル食べたいんだけど」

シャーリー「うん、まあ…もう賭けだ。良さそうな匂いしてるし、最悪ワッフルなくても美味い思いできれば文句ないだろ?」

ルッキーニ「えぇ〜…」

シャーリー「他探したって結局は当てずっぽうで入るのは一緒だぞー?」

ルッキーニ「ぅ〜どうしよかな…?」トタタ

シャーリー「お! 入るか?」


ルッキーニ「ん、違う、ちょっと待って。先に中覗いてみる」


シャーリー「こだわるなぁ…。おーい、誰か出てきたらぶつかるぞー?」



カララン――


ガチャ


ルッキーニ「? にゃじゅ!?」ドッ

ルーツィア「…!」ヨロ


ガッッ

ドタダンッ
 
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/03(日) 01:07:10.88 ID:3nzdJVvfO
 
ルーツィア「っ…つぅ…… 」

ルッキーニ「――とと、びっくりした」シュタ


シャーリー「お、おいルッキーニ!?」ダッ



ルーツィア「んだよくっそ、碌な目に合わないな… #」ノソ

ルッキーニ「…えと、大丈夫? ごめんなさい」

シャーリー「――本当すみません! あのっ、あたしこいつの連れなんですけど!」タタッ

ルーツィア「ぁ? …ああべつに――」


ルーツィア「!」ヨタ

ルッキーニ「あ! 危ないよ!?」

シャーリー「え!? 待った、今おもいっきり足ぶつけてたって!」


ルーツィア(…チッ、石垣に打ち付けて狂ったか。マジで今日は、どいつもこいつも…っ!)イラ
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/03(日) 01:15:59.00 ID:3nzdJVvfO
 
シャーリー「あの? 無理しないで、あたし達の車で病院運びます――」ス

ルーツィア「何ともないから、構うな #」バシッ

シャーリー「!? ちょ…(やば、気難しい人か?)」

ルッキーニ「――! 何してんの、やめてよ!?」

ルーツィア「あ?」

シャーリー「おいルッキーニ、よせって」

ルッキーニ「シャーリーは迷惑かけてないじゃん! 優しくしただけなのに!」

ルーツィア「……」

ルッキーニ「それにあたしだって、さっきから謝ってんのにぃ…!」グヌヌ

ルーツィア「…………。…――」


ルーツィア「…悪かったな、あたっちまって」

シャーリー「え? あー、いや、あたしは全然いいんですけど。それよりそっちこそ怪我は…?」

ルーツィア「右の“義足〈あし〉”は頑丈なんだ。本当何ともない」

シャーリー「そっか。じゃあ、まあ…よかった」

ルーツィア「……」チラ

ルッキーニ「!」

ルーツィア「こっちも不注意だった。…お互い気を付けようぜ?」

ルッキーニ「にゃ…? う、うん」
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/03(日) 01:23:26.80 ID:3nzdJVvfO
 

ルーツィア「……はぁ」スタスタ






シャーリー(なんか、がらは悪そうだけど、まともな人だったのか…?)モヤ

ルッキーニ「――あ!…ねぇー、お姉さーんっ!」オーイ

シャーリー「?」

ルッキーニ「このお店、おいしかったーー?」ネーネー

シャーリー「いやルッキーニ、もうそっとしとけって…」



『…知るかよ、食った事ねえー』



ルッキーニ「…?? んじゃあの人、何しに入ってたのかな?」ポカン

シャーリー「いいから。取り敢えず時間もないし、ここで済ますぞ?」
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/03(日) 01:45:05.29 ID:60SDhz8x0
気まぐれ更新なので(・×・)
332 :>>1 [sage]:2018/06/03(日) 01:50:27.51 ID:60SDhz8x0
上がってんじゃないよ、WiFi落ちてんじゃないよ
気まぐれ更新なので(・×・)
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/04(月) 14:47:31.00 ID:IJR/Ba90O
やったぜ
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/05(火) 23:26:57.01 ID:vdr1HzSMO
 
――――
――



ルーツィア「クソ…! どうなってんだ」テクテク


ルーツィア(わざわざ市街まで来たってのに、何処もかしこも酷い賃金提示しやがる)イライライラ

ルーツィア(話は聞く癖に…、あれじゃ追っ払ってる様なもんだ!)


ルーツィア(…つうか、実際そうだったのか? 私が何か駄目だってのか…?)ピタ



ルーツィア「……」



ルーツィア「チッ…、今日はもう帰るしかないか。さっさと車返さねえとフローラが責められちまう」


「――いや、諦めるのはまだ早い」スス



ルーツィア「…? 何だお前」

ネイス「私はエル・ネイス。君に良い話を持ってきた」

ルーツィア「は?」
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/05(火) 23:30:33.19 ID:vdr1HzSMO
 
ネイス「さて、取り敢えず何処か入らないか? 座って話す方が君も楽だろう」

ルーツィア「……。才能ないぜおっさん」

ネイス「なに?」

ルーツィア「ナンパは諦めて病院行きな」プイ


ネイス「…ふむ、やはりこういうのは駄目か」

ネイス「私が“おっさん”に見える程若いとは。慣れない相手だな」ヤレヤレ



ルーツィア「……」テクテク



ネイス「…待て、“リリー”・ピッケンハーゲン」


ルーツィア「――!」ピク
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/05(火) 23:33:49.22 ID:vdr1HzSMO
 
ネイス「訂正するが私は現役だ。君達的に言えばそう、“バリバリ”ってやつだ」

ルーツィア「……」

ネイス「――……。もしくは“イケイケ”か?」

ルーツィア「てめえ、誰だ? 何が目的だ? #」グ

ネイス「知りたければ先ずその拳を解け。一緒にお茶をしようじゃないか」

ルーツィア「っ… #」
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/05(火) 23:40:12.79 ID:vdr1HzSMO
 
――――

――




ウェイトレス「お待たせしました」カチャン


ネイス「有難う。…君はブリタニアに居たのかな?」

ウェイトレス「ぇ? ええ、疎開先から最近戻ったばかりですが」

ネイス「そうか。こんな美味い紅茶を淹れに故郷へ戻るとは、素晴らしい志だ」

ウェイトレス「やだそんな、お客さんまだ口も付けてないじゃないですか?」クス

ネイス「香りで分かる、いい腕だ。大変な境遇にあっても勤勉だったとは、私も同郷として頭が下がるよ」

ウェイトレス「ふふ、お世辞はいいですから。冷めないうちに飲んでくださいね」

ネイス「おっとそうだな。闇雲に入った店だったもので、つい嬉しくなって」

ウェイトレス「うふふ、やっぱり酷く見えました? このお店」

ネイス「ははは、いやいや全然――」


ドガ゛ッッ


ウェイトレス「!?」ビク


ネイス「…こら、店の物〈テーブル〉を蹴るのは止めろ。迷惑だろう?」

ルーツィア「っざけてんじゃねえよ。さっさと説明しろ #」

ウェイトレス「えぇっと……ぁでは、その、ごゆっくり…」ソソクサ

ネイス「申し訳ない。よく言い聞かせておく」

ルーツィア「おい ##」イラ
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/05(火) 23:46:54.13 ID:vdr1HzSMO
 
ネイス「落ち着け、そう焦っては立ち話と変わらない。君も何か頼め、代金は持つぞ?」

ルーツィア「正体不明な奴の貸なんかいるか。…とにかく話せよ、何で“私”を知ってる?」ジト

ネイス「……」

ルーツィア「名前を知っていたとして、あの呼びかたを敢えてする訳ないよな? んな奴は軍にもいなかった」

ネイス「確かにそのつもりで気を引いたんだが、…君は少し神経質だな」

ルーツィア「うるせえよ。お前マジで誰だ、あいつ等の回し者か?」

ネイス「“あいつ等”?」

ルーツィア「とぼけんな。お前、ノイエから来たんだろ?」

ネイス「ああ、なるほど。そういうことか」


ネイス「んー……君の生い立ちに同情の余地はあると思うが、その呼び方は流石に気の毒だ。公的には正しい君の御両親なんだぞ?」

ルーツィア「ッ…!! やっぱそうかよ――」ガタッ

ネイス「止めろ、座れピッケンハーゲン」

ルーツィア「私はお前等の飯事〈ままごと〉には付き合わねえっ! 今直ぐ帰ってそう伝えろ!! #」

ネイス「……想像以上に関係は悪いようだな」

ルーツィア「っ… #」
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/05(火) 23:51:57.44 ID:vdr1HzSMO
 
ネイス「安心しろピッケンハーゲン。君の御両親とは面識もないし、こちらの用事にも全く関係していない」

ルーツィア「は? #」

ネイス「早合点だよ。琴線に触れてしまった事は謝るが、まあ座って水くらい飲め」

ルーツィア「…………。っ…んだよこいつ #」ドカ


――




ネイス「私は君の御両親の回し者ではなく、この王国に関わっている人間だ。カールスラントも隣人としては親しんでいるがね」

ルーツィア「ベルギガの役人?? …つうかその“両親”言うの止めろ」

ネイス「違う。私は政府組織でなく王家に従属している立場だ」

ルーツィア「? ……あー、そう」シラ

ネイス「…信じていないだろう?」

ルーツィア「お前の言う早合点の方がよっぽど信じそうなんだけど、一応全部聞いてやるよ。…で、その王様のパシリが突拍子も無く、私に“良い話”を持ってきたって?」

ネイス「そうだ。交渉材料はそれなりに用意していたが、職探しに此処へ来ていたのは互いに都合がいい。まあ郊外まで無駄足は踏んだが」

ルーツィア「…つまりなんだよ?」

ネイス「んー、つまり君を雇いたい」

ルーツィア「……」

ネイス「ほら。君にとっても、丁度良い話だ」
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/06(水) 00:17:32.78 ID:6pN78ctrO
 
ルーツィア「…馬鹿じゃねえの?」

ネイス「そう思うか?」

ルーツィア「お前、薬でもやってんの?」

ネイス「こちらは本気だ。君に願ったりな話だろうからハッキリそういった。“雇いたい”と」


ルーツィア「はぁ…。色々言いたいけどさ、取り敢えず、何やらせようってんだ?」ギシ

ネイス「ふふ、やはり気になるか。随分熱心に探し回っていたようだから」

ルーツィア「いいから内容を言えよ、ストーカー野郎 #」

ネイス「その認識は完全に誤解だが、まあいい。…君に頼みたい仕事は治安の維持だ」

ルーツィア「……。何処の?」

ネイス「此処だ。この国の中心、ブリュッセルの社会秩序を君が“担保”する」


ルーツィア「…………」


ネイス「ちなみに他の候補はまだいない」

ルーツィア「…そうかよ。ならどういう理屈で私なんだ?」ジト

ネイス「それは一口に言い切れない。要因はあくまで複合的だが、君が退役ウィッチである事も大きい」

ルーツィア「チッ、やっぱりそれか…」ガタ
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/06(水) 00:27:13.01 ID:6pN78ctrO
 
ネイス「どうした、気を変えるのか? まだ全部話せていないんだが」

ルーツィア「真面に相手するなんて誰が言ったよ。聞く気も失せた」

ネイス「…待てリリー」

ルーツィア「気安く呼ぶな」

ネイス「まったく…。君なりに考えている事は分かるが、そういうつもりなら尚更他に選択肢は無いぞ?」

ルーツィア「ああそう。じゃあな」スタスタ

ネイス「おい待て」



ルーツィア「……」テクテク


カララン




ネイス「……」


ウェイトレス「――…フラれちゃいましたね?」ヒョコ

ネイス「しまった想像以上だ。対応を間違えたな、これは」

ウェイトレス「ふふ、きっと大丈夫ですよ? 親子喧嘩なんてそんなものですって」ポンポン

ネイス「?」

ウェイトレス「元気だしてください、ね? おかわりサービスしますから。セイロン茶はいかがですか?」スッ

ネイス「あ、ああ…。じゃあ頂こう」
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/06(水) 00:36:27.88 ID:6pN78ctrO
ねるーん
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/14(木) 00:41:35.57 ID:dEHShVhQO
 

郊外

義肢店



「ほぉ……。これは参ったな」


ルーツィア「冗談やめろロズさんよ、どうせすぐ直せるんだろ?」

ロズ「まあな。金がありゃ5日後にはなんとかなる」

ルーツィア「は? 遅いだろ」

ロズ「部品が無いんだ。カラクリが少し割れちまってるから取り寄せだ」

ルーツィア「そんな訳ないだろ、歩けるぞ?」

ロズ「粉々になってからじゃ遅いんだよトウシロウ。あーあー……神経通ってねえと痛みも分からんとは、俺の芸術もまだまだ」

ルーツィア「……。そんなヤバいのかよ? コケて打つけただけだ」

ロズ「ずっこけて死んじまう事もある、それが人間だ」
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/14(木) 00:58:01.64 ID:dEHShVhQO
 
ルーツィア「そりゃただの間抜けだろ。で、結局今直せないならこいつ着けて帰れんの?」

ロズ「んん……普通に歩く程度ならまだ持つか。但し気をつけろよ」

ルーツィア「ん、じゃあ5日後だな?」

ロズ「預けたくないなら午前中に来い。それから調整代は先払ってけ、部品発注の手付けに当てる」

ルーツィア「あ? ああ、……ほら」ポサ

ロズ「精密金属は高い。修理後はこの10倍はかかるからな?」

ルーツィア「……分かったよ」

ロズ「? どうした、やけに嫌そうだな」

ルーツィア「金払うのに嬉しい奴なんていないだろ」

ロズ「いいやそうでもないなぁ? お前さんはその義足〈あし〉の価値を解ってる筈だ。必要な投資に躊躇なんてしなかっただろ?」

ルーツィア「……」

ロズ「何かあったかのか?」
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/14(木) 01:22:20.24 ID:dEHShVhQO
 
ルーツィア「…知ってるだろ。今稼いでないんだから」ボソ

ロズ「ああ、そうだな。それで?」

ルーツィア「あ…? 何が??」

ロズ「べつに困ってないんだろ? 数カ月やそこらじゃ……当面は平気だって聞いたぜ?」

ルーツィア「は? んだよそれ」

ロズ「“ヴィオラ嬢”がそう言ってたぞ? だからお前の面倒には妥協してくれるなってなぁ」

ルーツィア「!? …あいつかよ、くそ」ボソ

ルーツィア(つうか何で少佐が――…まさか知ってんのか?? いや、そんなわけ…)モヤモヤ

ロズ「手をつけてない預金がそれなりに貯まってるらしいが、知らないか?」

ルーツィア「!」

ロズ「…? どうした、俺が聞いちゃマズかったか?」

ルーツィア「っ……あんなもの、私の金じゃねえよ #」

ロズ「はあ? そうかい」
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/14(木) 02:09:26.24 ID:dEHShVhQO
 
ルーツィア「チッ…、とにかく5日後はなんとかする。準備頼むよ」ノソ

ロズ「まあ、そう言うなら構わないが。…そういやヴィオラ嬢はどうした? 暫く見かけないが、そろそろまた人体美について話したい」

ルーツィア「…? 除隊して、とっくに大西洋の向こう」

ロズ「あぁ゛!? あいつも辞めてたのか? なんだ、通りで…」

ルーツィア(ったく…。私の個人情報垂れ流しといてそこは言ってないのかよ)

ロズ「“身体”を見る感性もピカイチだったが、いい尻もしてたのに。惜しいな」

ルーツィア「……おい嘘だろ? あの変人と意気合ってたのか??」

ロズ「そりゃあそうだ、非凡なのは間違いない。まあ芸術の輩ってのは傍から見れば異端だろうが」

ルーツィア(…なるほど。変人同士ってことか)
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/24(日) 23:19:22.45 ID:D8at0Y3tO
 
ルーツィア「はぁ……マジでどうするか…」パサ

「すうじいっぱい」

ルーツィア「…そうだな(この調子だと想定してた稼ぎでも赤だ)」

「いち、じゅう」ツン ツン

ルーツィア「?」

「じゅう〜〜…さん、しー」

ルーツィア「桁なのか数なのかどっち数えてんだ」

「よん」

ルーツィア「……」

「リリ〜、よん…」モソソ

ルーツィア「ああもう何だこいつ。お前限界なんだろ? 寝惚けやがって」

「ん〜〜…」ヒシ
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/24(日) 23:41:24.22 ID:D8at0Y3tO
>>347訂正
 
 
—その夜—

フローラ孤児院


ルーツィア「はぁ……マジでどうするか…」パサ

「すうじいっぱい」

ルーツィア「…そうだな(この調子だと想定してた稼ぎでも赤だ)」

「いち、じゅう」ツン ツン

ルーツィア「?」

「じゅう〜〜…さん、しー」

ルーツィア「桁なのか数なのかどっち数えてんだ」

「よん」

ルーツィア「……」

「リリ〜、よん…」モソソ

ルーツィア「ああもう何だこいつ。お前限界なんだろ? 寝惚けやがって」

「ん〜〜…」ヒシ
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/06/24(日) 23:51:14.84 ID:D8at0Y3tO
 
ルーツィア「ほら部屋行きな」

「〜…」

ルーツィア「おい? だから部屋で」

「…zz」スヤ-

ルーツィア「寝ろって——……。はぁ…ガキの頃ってこんな勝手だったか?」


フローラ「ふふ、ツェツィったら貴方が帰るのをずっと待っていたのよ?」スタスタ

ルーツィア「! …見てたのかよ姉さん」

フローラ「ごめんね? でも貴方と遊ぶからって今日はずっといい子にしてたのよ」

ルーツィア「先生が夜更かし許すなよ。今に調子のるぜ?」

フローラ「ずっと膝の上で相手してあげてた人に言われても、ふふ。貴方が一緒に寝てあげれば解決しない?」クス

ルーツィア「ぐ……チッ、悪いけど私はもうガキじゃないから。それに夜更かしは“専門”だ」ガサガサ

フローラ「言い訳は駄目。それはもう終わったでしょ?」

ルーツィア「…まあな」ゴソ
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/07/08(日) 18:47:49.40 ID:Htg6dPjJo
乙ー
祝新アニメ決定ですの
351 :>>1 [sage]:2018/07/10(火) 19:46:18.99 ID:8xoDaOjy0
みんできビックリしましたね

一応続き溜めてますが>>349の後だけ書けていなくて放置気味です
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/07/16(月) 22:28:59.25 ID:4jScrkPGO
 
フローラ「ところで、今日はどうだったの?」カタ

ルーツィア「え…?」チラ

フローラ「ブリュッセルまでお出かけして、どんな素敵なことがあったのかまだ聞いていないわ」

ルーツィア「…ああ、んー……。まあ、普通」フイ

フローラ「……秘密なの?」

ルーツィア「何が? べつになんも無いよ、ただフラフラしたってだけだし」

フローラ「そう?」

ルーツィア「そう」


フローラ「……」ジ-

ルーツィア「……なに?」チラ


フローラ「ふふ、いいえ」ニコ

ルーツィア「…んだよ姉さん。何か言いたいならハッキリしろよ」

フローラ「いいの? じゃあ、ひとつだけ聞いてくれる?」

ルーツィア「……」

フローラ「リリー、逸らなくていいのよ。そんな心配はもういいから」

ルーツィア「!」

フローラ「こうして、また一緒に暮らせているだけで私には贅沢。…“前”よりずっと」

ルーツィア「……。…悪い、何の話かよくわかんねえ」ガタ

フローラ「リリー?」

ルーツィア「もう寝るよ。ガキどもに土産せがまれたし、明日また首都行って何か買ってくる」

フローラ「…分かったわ。じゃあ子供達には期待しないように言っておくから」

ルーツィア「ああ、サンキュー。…うしツェツィ、一緒に寝てやるからぜってぇ粗相はすんなよ?」


「〜…ゃ……zz」

ルーツィア「あ? 嫌じゃねえ。こいつ寝言で勝手言いやがって」テクテク




フローラ「……(リリー…)」

 
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/07/16(月) 23:01:30.53 ID:4jScrkPGO
 
—翌日—

ブリュッセル市



ルーツィア「……」


ルーツィア(フローラの気持ちは汲んでやりたいけど、あんなこと大真面目に言われたら、寧ろ放っとけるかよ)

ルーツィア「…チッ、仕方ねえ」



——




某茶店


ウェイトレス「ぁ〜ぁ〜……今日もお客さん少な〜いな〜…」モジモジ


——カララン


ウェイトレス「!! いらっしゃいませ〜♪」タタッ



ルーツィア「ん、やっぱりいやがった。あの男…」


ウェイトレス「あ! よかったぁ、本当に来たんですね!?」パタパタ

ルーツィア「…?」

ウェイトレス「今日にでも戻って来るって言ってましたから。ほら、“お父様”は昨日と同じ席にいますよ!」チョイ

ルーツィア「は? #」イラ

ウェイトレス「?」

ルーツィア「……はぁ…。勘違いするにしたって……ったく… 」

ウェイトレス「どうかしました??」ポケ
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/07/16(月) 23:15:45.87 ID:4jScrkPGO
 
ルーツィア「…あのさ、余計なお喋りが嫌な客ってのもいるんだ。特にそういう疲れる冗談はやめてくれ」ジト

ウェイトレス「は、はあ…? すみません」

ルーツィア「あー…それと、適当に安いドリンク頼む。昨日は無注文で悪かったよ」テクテク

ウェイトレス「ぇ? あっ、はい! 直ぐお持ちしまーす!」


——



ネイス「……」ゴクゴク

ルーツィア「——おい、おっさん」ザ


ネイス「だから言っただろ? 他に選択肢も無いと」

ルーツィア「…つうことは、あんたには出せるんだろうな?」

ネイス「まあ予算はあるが王家の財布だ。信用していい」

ルーツィア「堕ちかけた国が何言ってやがる」

ネイス「…んー、厳しい批判だな。“隣人”にそれを言われるとは」カチャ

ルーツィア「……」

ネイス「しかしそれでも君の義足〈からだ〉と生活にかかる費用は保証できる。友人や子供達の分も幾ばくかは助けてやれるだろう」

ルーツィア「!? お前ーー」

ネイス「まあ話する気に戻ったなら、取り敢えず座ったらどうだ。人の後ろに立ったままで会話も無いだろう」

ルーツィア「……チッ、この野郎」ズカズカ
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/07/16(月) 23:30:27.67 ID:4jScrkPGO
 

——パタパタパタ


ウェイトレス「お待たせしました、ストレートアッサム茶です♪」コト

ルーツィア「…? ああ、そうだった。どうも」トスン

ウェイトレス「そちらのお代わりはいかがです?」

ネイス「…なら私もストレートで淹れなおして貰おう。それから果物でもあれば適当に盛り合わせて出してくれるかな?」

ウェイトレス「わ、やった! 少々お待ちくださ〜い♪」


パタパタパタ——…



ルーツィア「……でおっさん、まず聞いておきたいんだけど、あんた私をどこまで調べてる?」

ネイス「ルーツィア——…いや、リリー・ピッケンハーゲンについて我々に必要なこと全てだ」

ルーツィア「(…この野郎、わざと煽った言い方してるな)それが何かって聞いてんだよ。答えろ」

ネイス「少なくとも我々の依頼を受けないなら教えられない。勅令業務で得た情報は一応、王国機密だ」
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/07/16(月) 23:39:51.22 ID:4jScrkPGO
 
ルーツィア「……大した“信用”じゃねえか」

ネイス「嘘をつかないだけ有難いだろう? こういう交渉の方が君好みだと昨日で解った」

ルーツィア「ああそう。私は昨日から一貫してお前が嫌いだけど」

ネイス「そうじゃない職場なんて無いぞ? 子供じみた事を言うんじゃない」フッ

ルーツィア「っ…! そういう目上気取った奴はムカつくんだよ #」イラ

ネイス「気取るも何も、実際そうだ。私は“おっさん”」

ルーツィア「あ…?」

ネイス「イケイケでも、ここのウェイトレスに親子と勘違いされる程のおっさんだ」

ルーツィア「……」


ルーツィア「…んな根に持ったなら、謝るから」

ネイス「フフッ、“大人”気ないというやつだな? 話が逸れた」

ルーツィア「……」

357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/07/16(月) 23:54:58.89 ID:4jScrkPGO
 
ネイス「それでどうするピッケンハーゲン? 色々話するのもいいが、一日待ち惚けてしまったから、私もそろそろ結論が要る」

ルーツィア「……」

ネイス「どうだ、ここを良い街にしてみないか?」

ルーツィア「…………」

ネイス「報酬は言った通りだ。金額の検討もつくから問題はない」

ルーツィア「……。…わかった」

ネイス「ん、賢明な判断だ」

ルーツィア「——まず一度だ! マジで話に乗るかは、その後に私が決める」ギシ

ネイス「……さっきの言葉は取り消す。だがいいだろう、取り敢えず研修採用だ」

ルーツィア「タダじゃねえぞ、きっちり払って貰うからな?」ジロ

ネイス「ああ、踏み倒しはしない」

ルーツィア「時間に関わらず一月分、この一回にそれが出なきゃ私は今直ぐ出て行く」

ネイス「王家直属の名にかけて約束する」

ルーツィア「…決まりだな。言質とったぜ?」
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/07/17(火) 00:04:21.03 ID:Rd37KV/xO
 
ネイス「ん…それじゃ早速だが、仕事の話をしよう」ゴソ

ルーツィア「いいぜ。浮浪者の取り締まりか? それともパトロールでもすりゃいいか?」ニヤ



——バサッ



ルーツィア「…? なんだよこれ」

ネイス「そいつを検挙しろ」

ルーツィア「あ? …“そいつを”って、いったい」ガサ

ネイス「まあ読んでみろ」


ルーツィア「…… “組織的な不当行為”? …何、まさかギャングでもいんのか?」

ネイス「んーどうだかな」

ルーツィア「どうだかなって、おい…こんなの寄越されても意味わかんねえよ。“そいつ”って何処のどいつだ」

ネイス「…リリー、この辺りの繁盛店が今軒並み苦しんでいるのに気が付いてるか?」

ルーツィア「は? …てめラリッてんのか? 繁盛して金に困る道理があるかよ、つうか話逸らしてんじゃねえ」ジト

ネイス「いや…、外道が絡めば理屈はある」

ルーツィア「!」
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/07/17(火) 00:17:16.12 ID:Rd37KV/xO
 
ネイス「我々の暮らすこの社会なんて場所は、真っ直ぐなものだけで成り立ってはいない。君や私がいい例だ」

ルーツィア「……“ハネ”られてんのか? 売上を」

ネイス「そういう噂だ、どうやら中心街の景気が纏めて吸われている。王国の財産を掠め取ってる連中がいるようだ」

ルーツィア「ん…待てよ? まさか私が周った店、やけに渋い賃金ばっかだったのは——」モヤモヤ

ネイス「それ以上出す訳にもいかなかったんだろう。人件費は動かしやすいうえ、負担も大きいと考えてしまうから無理もない」

ルーツィア「!! ……クソ、どこの馬鹿野郎だ?」

ネイス「だから“そいつ”を検挙するんだ。元締めを特定して頭を捕らえろ」トン

ルーツィア「…チッ……思ったより面倒くせえ話だな」ギシ


ルーツィア「けどまあ、本当なら私もこいつ許せねえしヤル気にはなった。…いいよ、のせられてやる」

ネイス「フッ、“一回”で一月分。上手くすれば私を嵌めて楽に稼ぐつもりだっただろう?」

ルーツィア(…!)ギク

ネイス「期待に添えなくて悪いが、まあ頑張れ。この問題に君がどう対処するのか見せてもらおう」

ルーツィア「うるせえよ。ったく…」チッ
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2018/07/17(火) 00:33:37.71 ID:Rd37KV/xO
 
ルーツィア「……けど分かんねえな。仮に阿漕な稼ぎしてる奴がいるとして、なんでベルギガ? 復興も始まったばかりの地域で」

ネイス「さあな。しかし個人や数人の出来心でという規模じゃない。目的はどうあれ、それなりの意思があって行われている筈だ」

ルーツィア「ほーん、意思か…」

ルーツィア(一度ネウロイに堕とされたこの土地には必然的に外から来た人間しか存在しねえけど……謎だな)モヤ

ネイス「まあ君の言うように馬鹿なのかもしれない。捕まえた後にでも聞いてみろ」


——パタパタパタ


ウェイトレス「お待たせしました〜♪ フルーツとお茶のお代わりです!」コト

ルーツィア(…!)


ネイス「ああ、ありがとう。…いいねぇ? 美味そうだ」

ルーツィア「……」

ウェイトレス「はい、ガリアとロマーニャから新鮮な旬果実を送ってもらってるんです!」ニコニコ

ネイス「ほう、リベリオン産じゃないとは。……ん、確かにジューシー」モグ

ウェイトレス「私はこれとか、すご〜く甘くて大好きです♪」

ネイス「ん? どれ——」ヒョイ

ネイス「……んー、これは柔過ぎて食感が弱いな」モムモム

ウェイトレス「えー、そこがいいじゃないですか〜! 口の中が蕩ける感じで」

ルーツィア「…………」ジ--

ネイス「甘さと相まってジャムを食べてるみたいだが…。ほらピッケンハーゲン、君も食べるだろう?」ス

ルーツィア「! …初めて良いこと言ったなあんた? その甘いやつくれ」ムンズ

ウェイトレス「まだ有りますから、足りなかったら追加注文してくださいね〜♪」ウキウキ
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/10/15(月) 19:09:15.99 ID:hly9g1vHO
生きてるかな
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