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ガヴリールが2人
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44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/09(火) 07:44:58.39 ID:MyzYCcP0O
>>43
こいつ…かなりの切れ者
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/09(火) 21:45:12.85 ID:R+lyUmOD0
ガヴリール分身「……あなたは私が抑え込んでいた事が膨らんで出来た人格」
ガヴリール「……」
ラフィエル「といいますと?」
ガヴリール分身「私は天界にいた頃は真面目……いえ真面目過ぎた故に『力を抜く事』、『だらける』といった第三者からは悪い印象を持たれる事をするのを極度に避けていました……」
ガヴリール分身「それが積もり積もって私の中で膨らみ続け……PCゲームという『ガス抜きの針』を初めて触ったため膨らんだ物が破裂し表に出て、入れ替わりで私の意識は内側に入っていった」
ガヴリール分身「こういう結論にいたったのです」
ヴィーネ「つまり、今まで我慢し続けた結果このガヴを無意識に形成して、PCゲームをきっかけに入れ替わったという事ね」
ガヴリール「ふ〜ん」
ガヴリール「……」
ガヴリール「でもさ、それって結局は主人格とか難しい事ではないよな」
ガヴリール分身「へ?」キョトン
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/09(火) 22:36:06.54 ID:R+lyUmOD0
ガヴリール「全く、難しく考えすぎなんだよ……もし天界にいた頃にガス抜きとして『だらける』事をしたらどうなっていたと思う?」
ガヴリール分身「それは……」
ガヴリール「たぶん今の私みたいなのが少なからずお前の意識の元で出てるはず」
ガヴリール「私が演技でもで善行をしようとした時はお前のように立ち振る舞えた事がそれを証明している」
ラフィエル「ゼルエルさんが此方に来た時ですね♪」
ガヴリール「うん、だからさ……私はお前で、お前は私だと思う」
ガヴリール「『主人格』という言葉を使いたいのであれば……『どちらとも主人格』だな」
ガヴリール「まあ、私のように駄目になったのを認めるのは流石につらい事だと思うがな」
ガヴリール分身「……」
ガヴリール分身「クスッ♪」
ガヴリール「なんだ、変なこと言ったか?」
ガヴリール分身「いえ、いつもは適当な事を言っているつもりでもこういう時はやっぱり確りと受け止め考えていると改めて感じました」
ガヴリール分身「ありがとうございます、大分楽になりました」
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/09(火) 23:06:07.57 ID:R+lyUmOD0
ガヴリール「ちょっと待った、『やっぱり』ってなんだ?」
ガヴリール「まさか……私の中に居た時に私の感がえが筒抜けで……」
ガヴリール分身「はい、そうです♪」
ガヴリール「んな゙っ!」
ガヴリール分身「あっ、勘違いしてほしくないのは聞きたくて聞いているのではなく、勝手に鳴り響くというか……」
サターニャ「ならちょうどいいわ! そこのガヴリール! こっちのガヴリールの弱点を教えなさい!」
ガヴリール分身「それはちょっと……」
ガヴリール「その前にだ! 私と……こいつのの呼び方をどうするかだよ!」
サターニャ「だから私が」
ガヴ・分身「それは嫌!(です)」
ラフィエル「あらあら、息がぴったりね♪」ニコニコ
ヴィーネ「ガヴはガヴで、こっちのガヴリールは……天真さんでいいのでは?」
ガヴリール「う〜ん……それしかないかなぁ……」
ガヴリール分身「私はかまいませんが」
ヴィーネ「ならそれで決まりね!」
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/09(火) 23:14:34.79 ID:R+lyUmOD0
天真「では、これからもよろしくお願いしますね、ガヴリール♪」テダシ
ガヴリール「……やっぱり自分の苗字を言うのはちょっと違和感があるな……でも……」
ガヴリール「……こっちこそよろしく……その……天真」アクシュ
ラフィエル「これからこの先どのようか困難があれども二人は協力して切り抜き、皆が尊敬する偉大なる大天使へと成長していくのであった……」
ライフェル「完!!」
ガヴリール「勝手にナレーションっぽいの付けて終わらさないでくれる!?」
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/09(火) 23:18:39.07 ID:59YMNQoAO
ラフィエルもたまに分裂してるぞ
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/09(火) 23:25:43.98 ID:KC6uqur/O
ライフェルとかいう偽物が紛れてる
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/09(火) 23:41:33.20 ID:R+lyUmOD0
指摘ありです(タイプミスだなんて言えない)
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/09(火) 23:43:18.90 ID:R+lyUmOD0
ガヴリール「ところでさ、お前は私の」
天真「『天真』です!」ムムムー
ガヴリール「……ったく……天真はさ、私の分身なのに額を叩いてもどうして解けないんだ?」
天真「それは私の人格を分身した瞬間に分身側に移動させて、分身が解けない様に且つ実体化させる術を使ったからですね」
ガヴリール「さらっと言うが、それ無茶苦茶むずくね?」
天真「論理的には天界で学んだおばけを実体化させ触れるようにする術を応用した物です……ただ、分身したては暫く動けなかったですね」
ガヴリール「は〜……何か私が怖い」
ラフィエル「どちらのガヴちゃんも、やればできるんですから、だからガヴちゃんもできますよ♪」ニコニコ
サターニャ「ねえ、天使ってやっぱり何でもありなの?」
ヴィーネ「私はサターニャがよく利用している魔界通販のほうが天使よりよっぽど何でもありだと思うわ」
ラフィエル「確かにそうですね……一体魔界通販って何なのかしら?」
サターニャ「さあね、ただ言えることはあるわ」
5人「?」
サターニャ「魔界通販は魔界通販よ!」ドヤァァ
ガヴリール「うん、それ知っている」
ラフィエル「サターニャさんのドヤ顔、カメラに収めました!」パシャパシャ
天真「カメラ!? いつの間に……」
ヴィーネ「これも平常運転ね」ハア
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/09(火) 23:58:16.33 ID:R+lyUmOD0
――――――
――――
ガヴリール宅――
ガチャ
ガヴリール「たっだいまー、ネトゲネトゲっと」
天真「ガヴリール、その前にする事がありますよね」
ガヴリール「なんだよ……」
天真「部屋の掃除です! 一緒にしましょう」
ガヴリール「また今度やるよ、その前に大切なネトゲのイベントスタートの日なんだ、ダッシュを切らないと」
天真「むぅぅ……」
ガヴリール「……」
ガヴリール「はぁ、わかったわかった、するよ……ちょっとだけだからな」
天真「……」パアア
ガヴリール(何かこいつには悲しい顔させたくないな……私自身だからかな)
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/10(水) 00:07:09.30 ID:4+bRTZ/s0
天真「私はこの部屋をしますので、ガヴリールは入口辺りをお願いしますね」ニコニコ
ガヴリール「へいへい」
ガヴリール「……」
ガヴリール(こんなところに私のパンツ……私でもこんな所にパンツは脱ぎ散らかさないぞ)
天真「どうかしましたか?」
ガヴリール「いや、こんな所にパンツが落ちていてな、私でもこんな所にパンツは脱ぎ散らかさないから不思議に思って」
天真「もしかしたら、私が神足通で……」
ガヴリール「神足通? あぁ、確か屋上で神足通をしようとして下着だけとんでったっけ……」
天真「……」コクリ
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/10(水) 00:08:53.89 ID:qCovY+Ba0
・・・・あれっつまりまだ?
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/10(水) 00:22:36.09 ID:4+bRTZ/s0
ガヴリール「これがその時の……」
ガヴリール「……」
ガヴリール「……」クンクン
天真「ちょちょっちょっと!? 何私のパンツを嗅いでいるんですか!? ちょっと返してください!」カアア
ガヴリール「いやー、自分の匂いって自分でなかなか分からないじゃないですかー」
ガヴリール「分身だが他人でもある天真のパンツを嗅ぐと自分のパンツがどんな匂いか分かるかなとおもってさー」
天真「平然とそんなことしないでください!」カアア
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/10(水) 22:31:43.59 ID:4+bRTZ/s0
………………
天真「今日はここまでにしましょう、まだ汚れている所はありますが明日にしましょうね」
ガヴリール「どこが汚れているんだよ十分綺麗だろ……しんど」
ガヴリール「ネトゲしよ」
天真「今から晩御飯の買い物に行きましょうよ!」
ガヴリール「インスタントで十分だろ」
天真「栄養価が偏りますよ! 気を付けないと、病気になってからでは遅いんですから!」
ガヴリール「でも買うためにお金は無いぞ、明日まで待てば天界からの振り込みはあるがな」
天真「むぅぅ……仕方がありません、今日はインスタントで済ませましょう」
ガヴリール「んじゃ、頼むねー」カチカチ
天真「……仕方がありませんね」
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/10(水) 22:52:56.00 ID:4+bRTZ/s0
3分後――
天真「できましたよー」
ガヴリール「あいよ、サンキュー」
天真「いただきます」
ガヴリール「……」ズルズル
天真「……」ズルズル
ガヴリール「……」モグモグゴックン
ガヴリール「なあ、これからどうすんだ?」
天真「どうするとはどういう事でしょうか?」
ガヴリール「一応分身であるお前が肉体を持ってしまったのだから、これからどうするのかと思ってな」
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/11(木) 00:03:44.48 ID:jHO92Vwd0
天真「……行きたい」
ガヴリール「は?」
天真「私、また学校に行きたい!」
天真「私、あなたの中でずっと見ていました! 聞いていました!」
天真「学校でもっと友達やクラスのみんなと話したい! やっぱり学校は楽しそうです!」
ガヴリール「お、おう……」
ガヴリール「でも席はどうするんだ?」
ガヴリール「もともとのお前の席は今の私の席だから転校という形で学校に来ないと無理だぞ」
天真「ゼルエル姉さんに頼みましょう!」スマホポチポチ
ガヴリール「えーゼルエル姉さ……いや、もう電話してるの!? 行動はっや! というかそれ私の!」
天真「あなたの物ですから私の物でもありますよね? あっ、もしもしゼルエル姉さんですか?」
天真「少し変わった? まあ……そうですね、来たら分かると思うのですが」
天真「今すぐ来る? あっ……切れました」
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/11(木) 00:20:34.83 ID:jHO92Vwd0
ガヴリール「え、来るってマジ!?」
シュン
ゼルエル「どうしたガヴリール、お前から電話してきて珍しい、今までの愚行を反省し……」
ガヴリール「あー……」
天真「……」
ゼルエル「……」
ゼルエル「妹のガヴリールが二人……まさか我が家族に隠し子がいたのか……いや、まさかクローンの実験に……それとも」
天真「姉さん!? ちょっと落ち着いてください」
ガヴリール「まあ……私から話すよ」
――――――
――――
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/11(木) 12:11:41.10 ID:jHO92Vwd0
――――
――――――
ガヴリール「……という事です」
ゼルエル「理解はしたが……にわかには信じられないな」
天真「そこで本題です! 姉さん!」
ゼルエル「なんだ?」
天真「私も学校に行きたいです!」
ゼルエル「まあ、私から校長に直に相談してみるが……それ以前に名前はどうする」
ゼルエル「呼び方だけ変えても同姓同名同容姿の人物が2人、非常に紛らわしくなるぞ」
ガヴリール「ならもういっその事こいつに仮の名前を付けましょうよ」
ゼルエル「ガヴリール、お前はそれでいいのか?」
天真「はい! 私は大丈夫です!」
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/11(木) 15:36:46.42 ID:jHO92Vwd0
ゼルエル「……では仮名を決めないとな」
ガヴリール「ジブリエルはどうだ?」
ゼルエル「ジブリエルか……どうだ?」
天真「はい、素敵な名前です♪」
ゼルエル「……よし、では私から校長にこの事態と一緒に相談するとしよう」
ゼルエル「ガヴリール、だらけるんじゃないぞ」
ガヴリール「うるさいな、分かってるよ」
ゼルエル「では私は行くからな、気を付けるんだぞ」
天真「はい」
ガヴリール「ヘイヘイ」
シュン
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/11(木) 16:23:11.98 ID:NH49zLVy0
ジブリール……
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/11(木) 18:47:16.20 ID:rh+mA73ZO
魔界天使かな?
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/11(木) 21:06:10.32 ID:jHO92Vwd0
天真「……」ワクワク
ガヴリール「はやく食べないと伸びてしまうぞ」ズルズル
天真「あっ、そうでした」ズルズル
ガヴリール「やっぱ美味いな」
天真「明日からは確りとした物を食べますからね」ズルズル
ガヴリール「へいへい」
――――
――――――
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/11(木) 22:37:13.35 ID:jHO92Vwd0
ガヴリール「ふう、食ったな」PCカチカチ
天真「私はお風呂を沸かしますね」
ガヴリール「おぅ、サンキューサンキュー」カチカチ
シュン
ゼルエル「ガヴリール」
天真「あっ、姉さん」
ガヴリール「!」ササッ
天真「学校の件、どうでしたか?」
ゼルエル「校長からは前例は無いが了解とでた、明日にで学校に行けるぞ」
天真「やった! ありがとうございます!」パアア
ガヴリール「よかったな」
ゼルエル「あと、ガヴリール」
ガヴリール「なんでしょうか?」
ゼルエル「学校という人目のつく場所で術を使ったから、厳重注意という意味合いで今月の仕送りが減るみたいだぞ」
ガヴリール「……マジか〜」
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/11(木) 23:55:58.06 ID:jHO92Vwd0
ゼルエル「校長からは前例は無いが了解とでた、明日にで学校に行けるぞ」
→ゼルエル「校長からは前例は無いが了解を得られた、明日にでも学校に行けるぞ」
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/12(金) 00:12:41.44 ID:qzlii0gN0
ゼルエル「では、私は帰らしてもらうぞ」
ゼルエル「ずっとお前たちの事は監視できないが、修行頑張るんだぞ、特にお前はな」
ガヴリール「姉さん一言多いんだよ……」ボソ
ゼルエル「何か言ったか?」
ガヴリール「別に〜」
ゼルエル「……はぁ、ではな、また来るかもしれないからな」
シュン
ガヴリール「……」
天真「……」
天真「やったです!」
ガヴリール「うぉ!」
天真「学校、行けるのですよね! 早く明日にならないかな♪」キャッキャッ
天真「あっ、お風呂沸かしますね♪」タッタッタ
ガヴリール「……」
ガヴリール(私って学校如きであそこまではしゃげたんだ……)
ガヴリール(まあ、私の中でずっと居たからな……しょうがないのかな)
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/12(金) 00:22:31.74 ID:JtxfqQ5DO
かわいい
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/12(金) 22:59:10.62 ID:qzlii0gN0
――――――
――――
天真「お風呂湧きましたよー」
ガヴリール「はいよー」カチカチ
天真「……あの」
ガヴリール「何? ネトゲで忙しんだけど」カチカチ
天真「一緒にお風呂入りませんか?」
ガヴリール「はあ? 二人じゃ狭いしネトゲしたいから嫌だよ」
天真「駄目です! 入りましょう! 確か昨日も入っていませんよね!」グイグイ
ガヴリール「あーもう止めろ止めろ! 分かったから! 入るから!」
天真「やった♪」
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/12(金) 23:41:38.86 ID:qzlii0gN0
浴室――
ガヴリール「……」
天真「♪」
ガヴリール「狭い……」ブクブク
天真「これから毎日入ってもらいますからね!」
ガヴリール「えー」
天真「『えー』ではありませんよ、心の汚れを取るにはまず体からと言いますよね♪」
ガヴリール「聞いたことないよ」
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/13(土) 00:19:34.33 ID:QLa3LK5j0
天真「さでは、体を洗いますよ、浴槽から出てください♪」
ガヴリール「そんぐらい自分で洗うって」
天真「駄目です! 洗わさせてください!」
ガヴリール「洗わせてってオカンか! はぁ……手短に頼むよ」ジャバッ
天真「♪」ゴシゴシ
ガヴリール「本当に世話好きだな」
天真「あなたは私ですからこれぐらいは当たり前ですよ♪」
ガヴリール(……楽しんでるだろ)
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/13(土) 00:36:17.57 ID:QLa3LK5j0
――――――
――――
天真「いいお湯でしたね♪」
ガヴリール「あづい……風呂に30分ってわけわかんねぇよ」
天真「堕落する前はこれぐらい入っていましたよ」
ガヴリール「マジか……忘れたよ、昔の事は」
天真「まだ一年も過ぎていじないじゃないですか!?」
ガヴリール「私は過去に囚われない!」ドンッ
天真「少しは囚われてくださいよ!」
ガヴリール「さて、イベントを進めよう」カチカチ
天真「無視しないでくださいよー」
ガヴリール(こんなにかまってちゃんだったっけ!?)
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/13(土) 10:23:38.22 ID:QLa3LK5j0
――――――
――――
天真「そろそろ寝ましょう」
ガヴリール「んじゃ、おやすみー」カチカチ
天真「一緒に寝ましょう! こっちこっち♪」フトンポンポン
ガヴリール「床で上等だって」カチカチ
天真「駄目です! こっちに来てください」
ガヴリール「だから狭いって……分かったから……もう」
天真「♪」
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/13(土) 10:45:16.31 ID:QLa3LK5j0
ガヴリール「……」
天真「……」スウスウ
ガヴリール「……起きてるか?」
天真「まだ寝付いていませんよ」
ガヴリール「……明日、やっぱ楽しみなのか?」
天真「はい、そうですね」
天真「言ったと思うのですが、あなたの中で見ていました」
天真「本当に楽しそうです……私もあの輪の中に入りたいと思っていました」
天真「ですから、とても楽しみです」
ガヴリール「ふ〜ん」
ガヴリール「分かった、じゃあ、おやすみ」
天真「おやすみなさい♪」
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/13(土) 19:10:10.42 ID:QLa3LK5j0
ガヴリール「……」スウスウ
天真「……」スウスウ
ガヴリール「……」スウスウ
天真「……」モゾモゾ
天真「……」ギュッ
ガヴリール「……」
ガヴリール(私は抱き枕じゃないぞ)
――――
――――――
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/13(土) 19:57:34.73 ID:TlxwTJnmo
これはキマシ、になるのか?…
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/13(土) 21:47:15.66 ID:QLa3LK5j0
早朝――
天真「ガヴリール、おはようございます、起きてください!」ユサユサ
ガヴリール「ん〜……まだ6時じゃん……お休み」スゥスゥ
天真「早く支度をしましょう! 顔を洗って!」
ガヴリール「もうちょっと……あと2時間」
天真「そんなに寝ていては学校が始まってしまいます!」
ガヴリ−ル「まだ寝れるってー」スゥスゥ
天真「早く体を起こしてください」グイグイ
天真「もう髪がボサボサじゃないですか、私が梳いてあげますから、ささ、来てください♪」
ガヴリール「へいへい、ねむ……」
ガヴリール(こいつ世話好きヴィーネと張り合うな……)
ガヴリール「……」
ガヴリール(つまり私も内面的には世話好き?)
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/13(土) 23:44:47.19 ID:QLa3LK5j0
天真「では行ってきます♪」
ガヴリール「いってきまーす……誰もいないけど……」
天真「早く行きましょう!」ワクワク
ガヴリール「分かったから慌てるなって……そもそもこの時間学校開いてんの」
本当に世話好き、自分でも嫌気がさすぐらい
でもなんだか安心する
自分がもう1人加わった生活……意外と悪くないかも
これから先がどうなるのか少し楽しみな自分がいる
おしまい
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/13(土) 23:47:33.57 ID:QLa3LK5j0
一応キリがいいのでこのスレではいったんここで終わりにさせます
(これ以上このスレ内で長くなるのはどうなんかな?と思って)
また後日スレを立てて続きを再開しますので、その時はよろしくお願いします
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/13(土) 23:53:01.17 ID:ULYiBxHUo
乙
続き楽しみにしてる
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/14(日) 04:27:06.74 ID:B+WEG09dO
長くってまだ100もいってないしこのスレでやっていいんじゃないの
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/14(日) 05:57:05.82 ID:mosfVdcdO
乙おつ
このスレでも別スレでも続きそっと待ってる
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/14(日) 10:31:06.60 ID:wvtDuecko
100以内で終わるのは長いとは言わないと思う
続きはこのスレでいいよ
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/14(日) 11:11:43.16 ID:5BNpymVR0
1000埋めない限り長いとは言わないのよ、はよー
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 19:30:51.72 ID:PSWCpTiz0
ではこのスレで再開します
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 19:33:12.72 ID:PSWCpTiz0
ヴィーネ「いってきまーす」ガチャ
ヴィーネ(ガヴはどうしているんだろう、ちょっと覗いてみようかしらね)
天真「おはようございます、ヴィーネ」
ヴィーネ「あら、天真さん、どうしたの?」
天真「私も今日から学校に行くことになりました!」キリッ
ガヴリール「ふぁ〜、ねむ……」サラサラヘアー
ヴィーネ「……」
ヴィーネ「分身って分身使えるの?」
ガヴリール「……ヴィーネ、それひどいよ」
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 19:47:09.66 ID:PSWCpTiz0
ヴィーネ「え……あっガヴじゃない、どうしたの珍しく身だしなみを整えて……早いし」
ガヴリール「どうしたのじゃないよ」
天真「一日の結果は朝の身だしなみで決まると言いますしね♪」ルンルン
ガヴリール「聞いたことねえよ……」
ガヴリール「ヴィーネ、さっき私にひどい事言った罰でおぶって〜」ダキッ
ヴィーネ「もう、自分で歩きなさいよ」ガシッ
天真「ヴィーネさん、言っていることとやっていることが違う気が……」
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 21:21:22.78 ID:PSWCpTiz0
ヴィーネ「はっ、何してるんだろ私は」オロシ
ガヴリール「おい、余計なこと言うなよ」
天真「とにかく自分で歩きましょうね!」
ガヴリール「ちぇっ、わかったよ」
――――
――――――
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 23:11:56.63 ID:PSWCpTiz0
天真「学校、つきました!」
天真「では私は職員室に行ってきますので先に教室に向かってくださいね♪」タッタッタ
ガヴリール「へいへい」
ガヴリール「こんな早くから何すんだよ全く……教室で寝よ」
ラフィエル「あらあら皆さん、おはようございます」
ヴィーネ「ラフィ、おはよう」
ガヴリール「おはよー」
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/14(日) 23:17:37.63 ID:D+p4uKmro
そういえば曲がりなりにも見た目同じだし、リボンかなんか付けないとヴィーネ達間違っちゃうんじゃない?
ポニテとかにして髪型で分かりやすくするとかさ
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 23:28:50.98 ID:PSWCpTiz0
ラフィエル「ガヴちゃん、今日は確りとセットしていますね♪」
ガヴリール「あいつが無理矢理起こして色々したからな……」
ラフィエル「あいつ? ……あっあちらのガヴちゃんですね♪」
ガヴリール「あっちの私の世話好きはヴィーネに匹敵するな」
ラフィエル「つまり、ガヴちゃんも潜在的には世話好きと」
ガヴリール「私は私だ! 他人の世話をするならネトゲする!」
ヴィーネ「いや、それは堂々と言うべき言葉ではないでしょ……」
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 23:33:29.98 ID:PSWCpTiz0
ガヴリール「というわけで教室までおぶってー」ダキッ
ヴィーネ「だからここまで来たなら自分で歩きなさいよ!」ガシッ
ラフィエル「あらあら、言っている事とやっていることが違いますよ♪」
ヴィーネ「はっ私はまたやってしまった……」オロシ
ガヴリール「むぅ……じゃあラフィエ」
ラフィエル「遠慮しま〜す♪」ニコニコ
ガヴリール「……めんど」
――――
――――――
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 23:44:08.79 ID:PSWCpTiz0
ガヴリール「……」スウスウ
ヴィーネ(そろそろチャイムが鳴るわね)
ビシャッ
サターニャ「チャイムギリギリに教室に入るっ!」
サターニャ「なんて悪魔的なのかしら、大悪魔も夢じゃないわね」ルンルン
グラサン「つったてないで席に付け」
サターニャ「グラサン如きが、私に指図するなんて千ね」
グラサン「なら廊下に立ってろ」
サターニャ「……」
グラサン「……」
サターニャ「すじまぜん」セキスワリ
ガヴリール「んぁ……騒がしいと思ったらサターニャか……」
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:55:32.41 ID:PSWCpTiz0
グラサン「ホームルーム始める前に皆に紹介する人がいる」
グラサン「こっちへ入りなさい」
天真「はい」テクテク
グラサン「今日からこのクラスに転校することになった天真=ガヴリール=ホワイト、天真の双子だそうだ、みんなよろしく頼む」
グラサン「……」
グラサン「同姓同名……姿も一緒か……」
天真&ガヴリール(校長、何か書類ミスった!?)
天界――
校長「ヘクシュン!」
校長「誰か噂をしておるのかな……ん?」
校長「これは昨日書いた天真君の転校の書類の写し、片づけてなかった……あっ、名前変えるの忘れとったわい」
校長「……」
校長「まあ、天真君だし何とかするじゃろう」マルナゲ
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/15(月) 00:18:14.48 ID:0F1Xuvgp0
学校――
天真「すみません先生、名前が違います」
グラサン「そうか……では改めて本人から自己紹介だ」
天真「初めまして天真=ジブリエル=ホワイトと言います、皆様これからよろしくお願いします♪」ニコッ
クラス一同「パチパチパチ」
上野「やっほー天真さーん、私と昨日会ったの思えてるー?」
グラサン「静かにしろ上野、ホームルーム始めるぞ」
委員長「……」
委員長(今の状態であったら二人の天真さんは本当に似ている……瓜二つだわね)
委員長(さすが双子)
委員長(しかしあちらの天真さんは以前私たちが見た集団幻覚の天真さんに雰囲気が似ているわね)
委員長(まさかあっちの天真さんが来ていた!?)
委員長(って、そんなわけないわね)
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/15(月) 00:30:27.65 ID:0F1Xuvgp0
――――――
――――
ガヴリール「やっとホームルーム終わった……」
ガヴリール「帰っていいよね」
ヴィーネ「まだ始まったばっかりじゃない、駄目よ」
ガヴリール「えー」
サターニャ「我がライb」
田中「天真さーん、こっちに来てもらえないですかー」
ガヴリール「めんどい」
上野「いいからいいから」グイグイ
ガヴリール「押すなって!?」
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/15(月) 00:38:32.03 ID:0F1Xuvgp0
田中「こう二人並べて改めてみると」
天真・ガヴリール「……」
上野「本当にそっくりですね」ジー
田中「後ろ姿からでは区別付かないよね」ジー
ガヴリール「え? なにこれ? 品評会?」
天真「双子(設定)は珍しいからみたいですね」
上野「私的には前のモフモフ天真さんが良かったけどねー」
ガヴリール「え? マジで? それなら」カミグシャグシャ
天真「あー! せっかくセットしたのに、ひどいですよ!」
ガヴリール「同じ容姿だし、せめて一番目立つ髪で分けないとどっちがどっちか分からなくなるよね」
ガヴリール(あと、セットしたらすごく違和感があるんだよな……)
天真「むぅ……確かに一理ありますね……仕方がないです、今回は我慢しましょう」
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/15(月) 01:06:22.46 ID:0F1Xuvgp0
田中「でもこっちの髪型のほうが新鮮味があって私は好きだよ」
天真「……」
天真「……」ドヤッ
ガヴリール「何勝ち誇っているような感じを出しているんだよ」
上野「髪モフモフ気持ちいいなぁ〜」
ガヴリール「……」
ガヴリール「……」ドヤッ
ヴィーネ(どっちも同じね)
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/15(月) 08:01:57.84 ID:0F1Xuvgp0
ヴィーネ「そういえば、ガヴ、宿題やったの?」
ガヴリール「宿題? ……たしかプリントだったよね、やってないな……だから見せて!」
ヴィーネ「覚えているならやりなさいよ……ほら、教えてあげるからやりなさい」
天真「どのようなプリントでしょうか?」トテトテ
ガヴリール「この数学のプリントだよ」
サターニャ「甘いわね! 甘すぎるわね、ガヴリール!」
ヴィーネ「あらサターニャ、宿題やってきたの?」
サターニャ「宿題なんてそもそもやろうとは思ってないわよ!」
ガヴリール「その宿題グラサンのだぞ、どうなるのか学習しろよ」
天真「サターニャさんも一緒にやりましょう!」
委員長「……」
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/15(月) 08:17:44.48 ID:0F1Xuvgp0
委員長「あの……天真さん」
ガヴリール「ん? 委員長、なに?」
委員長「私も下の名前、ガヴリールって呼んでもいいかしら」
ガヴリール「……どうした?」
委員長「このクラスに天真さんが2人、しかも双子ではどちらとも天真さんと呼んだら紛らわしくなるから」
ガヴリール「ああそれね、別にいいけど、お前は?」
天真「賛成です♪」ニコ
上野「じゃあこっちはガヴガヴだー! もふもふガヴガヴぅー!」
田中「こっちはジブジブだね!」
ガヴリール「……テンションうぜぇ」
天真「ジブジブ……」テレッ
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/15(月) 17:10:29.77 ID:0F1Xuvgp0
委員長「では改めて、よろしくね、ジブリエルさん」
天真「はい、よろしくおねがいします」ニコッ
サターニャ「ガヴガヴねぇ」ニヤニヤ
ガヴリール「なんだよ気持ち悪いな、それよりヴィーネ宿題見せて」
ヴィーネ「教えてでしょう、早くプリント出す」
天真「サターニャさんも一緒にやりましょう」
サターニャ「嫌よ、何でこいつらと一緒にしないといけないのよ!」
天真「……」ウルウル
サターニャ「うぅ……全く仕方がないわね」
天真「!」パアア
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/15(月) 17:24:23.09 ID:0F1Xuvgp0
ラフィエル「という事でサターニャさんの宿題は私と天真ちゃんが教えます♪」
ガヴリール「お前本当に『湧く』という言葉がふさわしい出現するな」
サターニャ「私は馴れたけどね!」ドヤァ
ヴィーネ「そこ誇ったら悲しいわよ」
ガヴリール「あと、こいつの名前は『ジブリエル』だ」
ラフィエル「ジブリエル……では改めて私とジブちゃんで宿題教えますね♪」ニコニコ
サターニャ「そもそもクラス違うでしょ、授業の進むスピード違うんじゃない」
ラフィエル「心配なさらずとも、ここは既に終わりましたので大丈夫ですよ♪」ニコニコ
天真「では一緒に勉強しましょう♪」
ガヴリール(休み時間半分過ぎたけどな……うん多分間に合わんな……はぁ、怒られるな)
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/15(月) 17:43:21.64 ID:P38cfUrno
ガブリールはやらないだけで出来無い訳じゃなくね?
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/15(月) 19:03:13.06 ID:0F1Xuvgp0
昼休み――
ガヴリール(何とかギリギリ宿題は間に合ったが、サターニャは結局間に合わなかったうえにいつもの発言で廊下に立たされたな、馬鹿なのか)
ガヴリール(……疑うのは失礼だな、あいつは馬鹿だ)
ガヴリール「ふぅ……頑張ったし帰ってもいいよね」
ヴィーネ「駄目よ、まだ午後もあるんだから」
ヴィーネ「それよりお昼どうする?」
ガヴリール「……そういやお金が無くて何も作ってなかったな」
ヴィーネ「……」
ヴィーネ(もしかして)
ヴィーネ「ねえ、ジブもそう?」
天真「お恥ずかしながら……でも今日仕送りが来ますのであと少しの我慢です! 頑張ります!」グゥ〜
天真「あぅ……」カアア
ガヴリール「どう頑張っても腹の虫は正直だな」グゥ〜
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/15(月) 19:17:33.66 ID:0F1Xuvgp0
ヴィーネ「ふふっ、しょうがないわね、ほら、弁当分けてあげるから食べなさい」
天真「そんな、お弁当を分けてもらうなんて……」
ガヴリール「サンキュー」パクモグパクモグパクモグパクモグ
ヴィーネ「遠慮しなくてもいいのよ、はいお箸、あとガヴは少しぐらいは遠慮しなさい」
天真「では、いただきます」パク
ヴィーネ「……どう?」
天真「……」モグモグ
天真「……すごくおいしいです!」パアア
ヴィーネ「よかった、これも食べていいわよ、あとガヴは食べすぎ」
ヴィーネ「はい、ありがとうございます!」パク
ガヴリール「ちぇ、ケチー」
ヴィーネ「……」
ヴィーネ(天使ガヴが口を付けたチョップスティック! これを咥え間接キッス!)ハアハア
ガヴリール「ヴィーネさ、今すごく失礼な事考えてなかった?」
ヴィーネ「はっ、な何を言っているのよガヴったら、さて私も食べましょう」
ヴィーネ(アブない、あと少しでトリップする所だったわ)
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/15(月) 19:27:54.54 ID:0F1Xuvgp0
ヴィーネ「サターニャはまたメロンパンなのね」
サターニャ「何よ、何か悪い?」
ガヴリール「サターニャいたんだ」
サターニャ「最初からいたわよ!」
ラフィエル「私もいます!」
サターニャ「あんたはどうせ湧いてくるのでしょう」
ラフィエル「今回は扉から入りましたよ♪」
ガヴリール「『今回は』ってなんだよ、本当に湧いてきてるのか……」
ラフィエル「それは乙女の秘密でーす♪」ニコニコ
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/15(月) 20:28:05.95 ID:0F1Xuvgp0
天真「……」ジー
サターニャ「な、なによ……」
天真「……」ジー
サターニャ「……メロンパンはあげないわよ」
天真「……」ジー
サターニャ「……一口ぐらいなら、いいわよ、ほら食べなさい」
天真「え? あっ、私にですか」
サターニャ「あんたしかいないでしょ、ほら、一口だけだからね」
天真「すみません、ではお言葉に甘えて」パク
天真「……」モグモグ
天真「んーーー!! おいひいです!」
サターニャ「そう、よかった」
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/15(月) 23:04:22.94 ID:0F1Xuvgp0
サターニャ「じゃあ私も」パク
ヴィーネ(!?)
ヴィーネ(天使と悪魔の間接キッス! 分泌液的な物のカオスが! サターニャの口内で臨界状態っ!)ハアハア
ラフィエル「ヴィーネさん、発作ですか? 落ち着いてください♪」
ヴィーネ「はっ……危なかったわ、ありがとうラフィ」
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/15(月) 23:05:40.75 ID:0F1Xuvgp0
天真「ごちそうさまでした」
天真「みんな、ありがとうございます」
ヴィーネ「気にしなくてもいいわよ」
天真「さてと、少し失礼しますね」
ガヴリール「ん? どこ行くんだ?」
天真「ただ、お昼休みの余った時間でトイレの掃除をしようかと」
ガヴリール「へ?」
天真「?」
ラフィエル「あら、いい心がけですね♪」ニコニコ
サターニャ「これが噂のS級天使的行為ね、ヴィネット」
ヴィーネ「いやいや、私に振られてもそれ聞いたことないわよ」
天真「あっ、ガヴリールも一緒にやりたいのですね♪」ニコッ
ガヴリール「え〜やだよ、いってらっしゃーい」
天真「では行きましょう♪」グイグイ
ガヴリール「あー分かった! 分かったから引っ張るなって! 制服が伸びる!」
ズルズル
3人「……」
ラフィエル「本当に仲がいいですね♪」
ヴィーネ「確かに色々あっても上手く行けそうね」
サターニャ「天使の天使的一部を垣間見ることができたわ……」
111 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/16(火) 08:21:36.36 ID:ncZ3bY5to
ラフィは行かないのか・・・
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/16(火) 20:48:47.02 ID:gaw/TEQ+0
30分後――
ガララ
ガヴリール「掃除も終わったし、もう帰る」
ヴィーネ「あら、ガヴリールおかえり、あとそれは却下ね」
サターニャ「本当に昼休みギリギリね、どうかしてるわ」
天真「これで頑張って午後の授業に集中できますね」ルンルン
ガヴリール「何がどうなって集中できるようになるんだよ……」
天真「学校の一番汚れやすいところ、つまりトイレを綺麗に掃除することで、学校関係者の心の汚れも落ち穏やかになり授業にも集中できるという事ですよね、ラフィエル」
ラフィエル「え? はい、そうですね♪」ニコニコ
ガヴリール「今絶対に適当に相槌打っただろ?」
ラフィエル「そうそろそろお昼休みが終わりますので、私はあちらのクラスに戻りますね」
天真「はい、またです♪」ニコッ
ガヴリール「逃げやがった……」
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/16(火) 22:23:39.00 ID:gaw/TEQ+0
放課後――
ガヴリール(やっと帰れる、明日休みだしイベント回さなきゃな!)
ガヴリール(と言いたいところだが、今日はバイトだ……仕方がないが行くか、これも課金のためだ!)
天真「あの、ガブリール……」
ガヴリール「ん? なんだ?」
天真「ガヴリールが働いてる喫茶店ですが……」
ガヴリール「駄目だ! 絶対に来るなよ!」
天真「駄目ですか……」シュン
ガヴリール「……」
ガヴリール「はぁ……分かったよ」
天真「!」パアア
天真「ありがとうございます!」ニコッ
ガヴリール「どうせあいつらも来るだろうし」
ガヴリール(本当に私はあの顔に弱いな……)
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/16(火) 22:43:36.34 ID:gaw/TEQ+0
エンジェル珈琲――
カランカラン
マスター「おや、天真くん、もう来たのかい?」
ガヴリール「うぃっす」
天真「あの、しつれいします」
マスター「!?」
マスター「天真くんが二人いるよ!? ら乱視かなぁ?」メガネフキフキ
ガヴリール「マスター、私たち、双子っす」
マスター「双子? あぁ、そういうことね」
ガヴリール「こいつ、ここに居させるだけで大丈夫なので」
マスター「えぇ!! 居させるだけ!?」
ガヴリール「うぃっす、無害なんで」
マスター「無害? その表現はどうなのかな?」
ガヴリール「マスター、そろそろ服、着替えてもいいっすか」
マスター「あ、うんいいよいいよ! バイトに来たんだもんね」アセアセ
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/16(火) 23:06:44.05 ID:gaw/TEQ+0
天真(確かこの人がここの喫茶店のマスター)
天真(いつもお世話になっているマスター)
天真「あの、マスターさん!」
マスター「ん? 私に何か用かね?」
天真「いつもありがとうございます!」ペコリ
マスター「ん!?」
マスター(えぇ!? いつもありがとうって、何もしていないよ!? 天真くんしか何かしていないよ!? あっ、双子だからこっちも天真くんだよね)
マスター(でもおかしいよね!?)
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/16(火) 23:41:32.08 ID:gaw/TEQ+0
ガヴリール「ちょっと、何言ってんの」ヒソヒソ
天真「何って? 日頃のお礼ですが」
ガヴリール「お前がお礼するようなことは一切されて無いだろ」ヒソヒソ
ガヴリール「私の中でいたんでしょ」ヒソヒソ
天真「……あっ」
天真「どうしようどうしよう」アセアセ
ガヴリール「仕方がない、私に任せて」ヒソヒソ
ガヴリール「マスター」
マスター「ん? え? あっ、何か用かな天真くん?」
ガヴリール「私たち、双子なんである程度の事はなぜか共有できるみたいなんっすよ」
ガヴリール「だからたぶん私の体験がこいつ自身の体験と勘違いしていったんっす」
天真(それも無理があるのでは)
マスター「双子ってそういう物なの!?」
ガヴリール「うぃっす」
マスター「なら……辻褄があうよね、そうだよね」
天真(……嘘ついて申し訳ありません、マスターさん)
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/16(火) 23:51:03.92 ID:8GLQcJryo
単純にガブリールがいつもお世話になってますって意味でよかったんじゃ…
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/17(水) 22:02:31.48 ID:S+q4dBGg0
――――――
――――
天真「……」ソワソワ
マスター「どうしたのかね? コーヒーでも飲むかね?」
天真「いえ、お金が……」
マスター「いいんだよ、特別サービスだよ」
天真「すみません、ありがとうございます」
天真「……」ズズッ
天真「苦いです……」
マスター「だよね! 苦かったよね!」
天真「……あの、マスターさん」
マスター「ん!? 何かな!?」
天真「私も、ここで働かせてください!」
ガヴ・マスター「!?」
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/17(水) 22:39:17.50 ID:S+q4dBGg0
マスター「いいきなりどうしたの?」
天真「ガヴリールから見……話を聞いていてすごくいい所だなと思いました」
天真「ぜひここで働きたい、アルバイトをしたいと思ったのです」
ガヴリール「ちょっと待て、私についてきたのはここで働きたかったからか?」
天真「すみません、でもガヴリールの邪魔はしません!」
ガヴリール「はぁ、まったく……マスターはどうっすか?」
マスター「まあ……給与は……たぶんギリギリ大丈夫だし、採用するよ」
天真「ありがとうございます!」ペコリ
マスター(……給与、大丈夫なはずだよね?)
ガヴリール(こんなに安請け合いでここ大丈夫か?)
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/18(木) 00:00:27.56 ID:f6yVmOk/0
――――――
――――
バンッ!
サターニャ「来たわよガヴリール、私をもてなしなさい!」
ガヴリール「へいらっしゃい、出口はそちらです」
サターニャ「追い出すんじゃないわよ! 私は客よ!」
天真「あっ、サターニャさんいらしゃいませ♪」ニコッ
サタ―ニャ「あら、ジブリエルじゃない、こんなところでどうしたの? というかその服……」
天真「今日からここで働くことになりました♪」ニコニコ
サターニャ「へぇ……許したんだ、ガヴリール」ニヤニヤ
ガヴリール「うっせ」
マスター(僕が雇ったんだけど……)
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/18(木) 11:23:41.43 ID:f6yVmOk/0
天真「ではあちらの開いている席へどうぞ♪」ニコニコ
サターニャ「はぁ? 私はガヴリールを相手にんであってあんたの相手をしに来たんじゃないのよ!」
マスター(ぐはっ!)ピクピク
天真「え……そんな……」ジワ
ガヴリール「おいサターニャ、そいつに対する暴言は私に対する暴言だ」
サターニャ「はぁ? 何言ってるのよ」チラ
天真「えぐっ……私じゃ……だめなのですか?」ポロポロ
ガヴリール「覚悟はできれいるんだろな」ゴゴゴ
サターニャ「ちょっと待って! ここの席でいいんだよね!」アセアセ
天真「はい」パアア
サターニャ(危なかったわ……この2人喜怒哀楽大変ね)
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/18(木) 14:05:17.93 ID:f6yVmOk/0
天真「お客様、ご注文はお決まりでしょうか♪」ニコニコ
サターニャ「まだメニューすら見てないわよ」
天真「あっすみません」
ガヴリール「へい、お水お持ちしましたのでお帰り下さい」
サターニャ「まだ注文してないわよ!」
ガヴリール「なら注文してさっさとお帰り下さい」
サターニャ「コーヒーぐらい飲ませなさいよ!」
ガヴリール「では注文せずにさっさと帰って下さい」
サヤーニャ「ここに来た意味がないじゃない!」
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/18(木) 14:51:13.91 ID:f6yVmOk/0
天真「ふふっ♪」ニコニコ
サターニャ「何よ、ラフィエルみたいにニコニコして……」
天真「いえ、こんな事を言っていても、ちゃんとガヴリールの心の中では『今日も来てくれた』と安堵しワクワクしているのだなと思いまして♪」ニコニコ
ガヴリール「ちょっちょっと!? 何言っているの!!」
サターニャ「へぇ、ガヴリールが、ねぇ……」ニヤニヤ
ガヴリール「に、ニヤつくなぁ!」カアア
ガヴリール「もう、早く注文しろ!」
マスター「……」
マスター「青春だねぇ……」
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/18(木) 15:42:05.36 ID:f6yVmOk/0
カランカラン
ラフィエル「来ちゃいまし……あら♪」
ヴィーネ「こんな所でうずくまってどうしたのよ、ガヴ」
ガヴリール「いや、なんでも無い……」カアア
天真「みんな来てくれて、よかったですね」ヒソヒソ
ガヴリール「うっせ、この馬鹿」カアア
ヴィーネ「どうしたの顔真っ赤よ? 風邪でも引いたの?」オデコピト
ガヴリール「! そういうのいいから! 早く開いている席に座れよ」
ラフィエル「あら♪ ジブちゃんもこちらに来ていたんですね、その恰好は……」
天真「はい、今日からここで働かせていだたくことになりました♪」ニコニコ
ラフィエル「お似合いですね♪」ニコニコ
天真「ありがとう、ラフィエル」ニコッ
マスター「仲がいい事は素晴らしい事だね……」
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/18(木) 16:48:25.39 ID:f6yVmOk/0
サターニャ「ねえ、注文決まったんだけどー」
天真「行きます!」
サターニャ「だからあんたじゃないって!」
天真「……」ウルウル
ガヴリール「あぁ!?」ギロッ
サターニャ「っ! というのは冗談で……」
ヴィーネ「私は、ブレンドコーヒーで」
ラフィエル「私も同じのいいですよ、ガヴちゃん♪」
ガヴリール「はいよ、マスター、ブレンドコーヒー2つ」
サターニャ「このキリマンジャロってやつね! 何か強そうだし!」
天真「分かりました♪ マスターさん、キリマンジャロを一つです♪」ニコッ
マスター「うむ、少々お待ちください」ゴリゴリ
――――
――――――
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/18(木) 19:43:50.10 ID:f6yVmOk/0
――――――
――――
カランカラン
ヴィーネ「じゃあ、またねガヴ、ジブ」
ラフィエル「では失礼しますね、ガヴちゃんもジブちゃんも今日は可愛かったですよ♪」ニコニコ
サターニャ「今日は勝負つかなかったけど、絶対勝つんだからね!」
バタン
ガヴリール・天真・マスター「……」
ガヴリール「勝負ってしてないだろ……」
天真「初めてのお客……どうだったでしょうか!」
ガヴリール「初めてっつっても友達だろ?」
マスター「今日は上がってもいいよ、天真くんも初めてだったしね」
ガヴリ−ル「初めて?」
マスター「おっと、こっちの天真くんだね」
天真「私でしょうか?」
マスター「二人ともお疲れ様だね」
ガヴリール「うぃっす」
天真「お疲れ様です♪」ペコリ
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/18(木) 21:22:05.32 ID:f6yVmOk/0
天真「では、お先に失礼します」ペコリ
ガヴリール「マスター、お疲れっす」
マスター「ああ、お疲れ様」
バタン
天真「初めてのお仕事、私どうでしたか? どうでしかた?」ソワソワ
ガヴリール「え? ん〜まぁ、いいんじゃないの?」
天真「本当ですか!」パアア
ガヴリール「そういえば今日料理するんだろ? スーパーによっていくか?」
天真「はい♪」ルンルン
ラフィエル「こちらも面白そうなのでちょっと後をつけちゃいましょう♪」
ヴィーネ「私たちを呼び留めたと思ったらこういうをしたかったのね……」
サターニャ「これでガヴリール達の弱みをつかむわよ!」
ラフィエル「声大きいです、サターニャさん」
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/18(木) 21:44:26.72 ID:f6yVmOk/0
ガヴリール「そういや、お金降ろすのに通帳持ってこないといけないな……スーパー行く前にいったん帰るか」
天真「はい♪」
ラフィエル「あら? こちらの方向は自宅ですかね」
ヴィーネ「やっぱりやめましょうよ、面白いからって後をつけるのはよくないわよ」
サターニャ「ならヴィーネは帰ればいいわ、私たちは行くから」
ヴィーネ「もう……私も行くわ」
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/18(木) 22:29:37.66 ID:f6yVmOk/0
ガヴリール自宅――
ガヴリール「通帳は……あった、振り込まれて……何だこれ」ツウチョウペラリ
天真「どうしましたか? 仕送りは……ちょっと……え?」
ガヴリール「そういえば……」
――――――――――
ゼルエル「学校という人目のつく場所で術を使ったから、厳重注意という意味合いで今月の仕送りが減るみたいだぞ」
――――――――――
ガヴリール「まさかここまでごっそり減るとは……」
ガヴリール「そうだ、お前、お前の分の通帳は無いのか?」
天真「私の通帳はそれでは……」
ガヴリール「これじゃなくて、今のお前の通帳だ」
天真「そういえば……無いですね」
ガヴリール「今すぐゼルエル姉さんに連絡だ!」スマホタプタプ
ラフィエル「サターニャさん、魔界通販で家の中を見る物は無いんですか!」
サターニャ「何言ってるのよ! それ犯罪だから!」
ヴィーネ「でも魔界通販ならありそうね」
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/18(木) 23:30:11.45 ID:f6yVmOk/0
――――――
――――
ガヴリール「分かった、じゃあゼルエル姉さん」スマホポチ
天真「どうでしたか?」
ガヴリール「私たちに伝えていたのを忘れていたみたいで、この通帳に2人分の仕送りが来るんだってさ」
ガヴ・天真「……」
ガヴリール「つまり今月の仕送り来て早々からヤバいじゃん」ガックリ
天真「と、とにかく今月は節約しましょう!」
天真「スーパーのチラシは無いのでしょうか?」
ガヴリール「ないな、見る必要が無いし」
ガヴリール「でもそういうのはヴィーネが持っていそうだな」
ガヴリール「そうだ、ヴィーネの家にご飯を食べに行こう、うん、そうだそうだ」
天真「さすがにそれはちょっと……」
ガヴリール「何言ってんだ、こちらは死活問題だぞ」
ガヴリール「それにヴィーネだったら嫌々言いつつもなんだかんだ作ってくれるって」
ガヴリール「という事で今から乗り込もう」
天真「今からですか!? 電話を先にしたほうが……」
ガヴリール「そこで断れたら終わりだよ、断れない様にあらかじめ乗り込むんだ!」
ラフィエル「サターニャさん、ヴィーネさん、ガヴちゃん達が家から出ましたよ!」
サターニャ「さあ、弱みを見せてもらおうじゃない!」
ヴィーネ「何か焦っているみたいに見えるわね……」
ラフィエル「ワクワクしますね♪」
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/19(金) 19:54:37.33 ID:fyr/BLa90
ヴィーネ自宅――
ガヴリール「おーい、ヴィーネ、開けてー!」ピンポンピンポン
天真「明かりが消えているし、まだ帰って来てないのではないでしょうか?」
ガヴリール「帰って速攻寝ている可能性もあるぞ」
天真「ならなおさら迷惑になるのでやめておいた方が」
ガヴリール「ヴィーネ、起きろー! 寝たら豚になるぞ! 豚悪魔!」ドンドン!
ヴィーネ「私の家に何の用かしら……ねえ、私を自宅の中に神足通で連れて行ってもらえないかしら」
ラフィエル「駄目ですよ、ヴィーネさん! ここから面白いことにっ!」
サターニャ「そうよ駄目よヴィネット! ここから弱みが見えるかもしれないじゃない!」
ヴィーネ「なら私一人で行くもん!」タッタッタ
サターニャ「あ、ちょっとヴィネット!」
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/20(土) 16:26:57.18 ID:OATHW6Pro
悪魔が天使の能力に頼るって・・・
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/20(土) 23:21:13.09 ID:7jplVbxI0
ヴィーネ「あらガヴにジブ、どうしたの?」
ガヴリール「お〜ヴィーネ、いい所に来た……今帰って来たの?」
ヴィーネ「うん、そうだけど……」
ガヴリール「あのさ……今月さ……早速ピンチなんだ……だからさ、何か食べさせてよ」
ヴィーネ「ん? どういう事?」
天真「とても申し上げにくいのですが……今月私たちの仕送りが殆どないのです……」
ガヴリール「仕送り来たその日からピンチだからさ、お願い!」
ヴィーネ「はぁ……仕方がないわね」
ヴィーネ「そうだ、歓迎パーティー! ジブの歓迎パーティーをしましょう!」
天真「私?」
ヴィーネ「そうよ、こうやって出てきたことだししましょうよ! サターニャ! ラフィ! 出てきなさい!」
サターニャ「なんでばらすのよ!」
ラフィエル「ありゃりゃ、ばらされちゃいましたか♪」
ガヴリール「ばれたって何をしていたんだよ……」
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/21(日) 00:38:50.71 ID:mmg2lnSj0
サターニャ「何でもないわよ! というか歓迎パーティーってジブリエルの?」
ラフィエル「私はいいと思いますよ、ジブちゃんの歓迎パーティー、素敵です♪」ニコニコ
ガヴリール(これで今晩の飯の心配はいらなくなるな!)グッ
天真「皆さん……ありがとうございます!」ペコリ
ヴィーネ「これぐらいいいのよ」
ヴィーネ「ガヴリールももちろん手伝うのよ」
ガヴリール「わ、分かってるよ」
ガヴリール(くそ、簡単に飯は食わせないみたいだな)
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/21(日) 21:43:46.58 ID:mmg2lnSj0
ガヴリール「サターニャ、『ばらす』っていう事は何かしていたんだよな、何をしていたんだ?」
サターニャ「ガヴリール達の跡をつけて弱みを握ってやろうだとかそんな事じゃないのだからね!」
ガヴリール「ほぅ……私たちの弱みを握ろうとしていたのか……」
サターニャ「何を言ってい……あっ……」
サターニャ「で、でも、ラフィエルも一緒だったのよ! なんであいつは何も言わないのよ!」
ガヴリール「どうせ面白そうだとかという理由だろ、ラフィエル」
ラフィエル「はい、大正解ですよガヴちゃ〜ん」ギュム
ガヴリール「抱き着くなよ」ムムム
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/21(日) 22:49:12.93 ID:mmg2lnSj0
ヴィーネ「では早速準備にかかるからね」
ガヴリール「なら私は家で待機する担当だね」ソソクサ
ヴィーネ「何言っているのよガヴ、あなたは食器を出すのよ、分かる?」ヤリダシ
ガヴリール「じょ、冗談だから、そのやりしまおうよ、な?」
サターニャ「私は調理するわ、腕が鳴るわね」
ヴィーネ「変な物入れないでよ」
ラフィエル「私も調理担当になりまーす♪」ニコニコ
ヴィーネ「本当に変な物入れないでよ!」
天真「……」ソワソワ
天真「ヴィーネ、私は何を手伝ったらいいのでしょうか……」
ヴィーネ「主役に手伝わせるなんてとんでもないわよ、少しそこで待っていてくれないかしら」
天真「あ、はい」
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/21(日) 23:06:31.93 ID:mmg2lnSj0
――――――
――――
ヴィーネ「という事で、ジブリエル歓迎パーティーを開催しまーす♪」
天真・ラフィ・サターニャ「ワー」パチパチパチ
ヴィーネ(見事にメロンパンだらけね……これは予想していなかったわ、もはやサターニャの何かに変わってしまった気がするわ)
ガヴリール「早速飯を食わせて!」
ヴィーネ「開口一番がそれか……」
サターニャ「これは私のメロンパンだからね! 食べないでよ!」
ラフィエル「ではこのメロンパンを食べてください、サターニャさん♪」ニコニコ
サターニャ「え? まあいいわよ」
ラフィエル(このメロンパンには『ですそーす』というとてつもなく辛い物が含まれています、さすのサターニャさんでもリアクションは取るはず)
サターニャ「モグモグ」
サターニャ「このメロンパンは普通においしいわ、なかなかじゃない、ラフィエルが作ったの?」
ラフィエル(なんですと!? はぁ、これも駄目でしたか)ガックリ
ヴィーネ「ねえラフィエル、今サターニャが食べている物に何が入っているか聞いてもいいかしら?」
ラフィエル「な、何にも入っていませんよヴィーネさん」
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/21(日) 23:46:51.43 ID:mmg2lnSj0
天真「ではこのメロンパン、頂きますね」
ガヴリール「んじゃ、私もそのメロンパン食べてみるか……」
天真・ガヴリール「あむ」パク
ラフィエル(確かのそ中身が無駄に赤いメロンパンはサターニャさんさんが先ほど食べた『ですそーす』が入ったメロンパンですね)
ラフィエル「……」
ラフィエル「あっ」
天真「!!?!!?!?」ガタッ
ガヴリール「ふぃふぇぁ!!!」ガタッ
ダッダッダ ジャー ゴクゴク
ヴィーネ「……」
ヴィーネ「ねえ、ラフィエル……私正直に話してほしんのだけどな……」ツノニョキ
ヴィーネ「この中身が真っ赤っかなメロンパン……何が入っているのかな? 私、知りたいのよ……」ヤリダシ
ヴィーネ「ね♪」ニコッ
ラフィエル「あはは……」
ラフィエル(非常に大切な事を忘れていました)
ラフィエル(ヴィーネさんはイベント狂だったことをです)
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/22(月) 09:35:22.68 ID:piLdTmCI0
――――――
――――
ガヴリール「何だあのメロンパン、辛い通り越して痛かったぞ……何だったんだ」
天真「う〜、まだひりひりする……」
ガヴリール「……で」
ラフィエル「っー!! っーー!!!」ジタバタ
天真「ラフィエルはなんで縛られているのでしょうか……」
ヴィーネ「さて、歓迎会楽しみましょう♪」ニコッ
ガヴリール「お、おぅ……」
サターニャ「……」モグモグ
サターニャ「ねえジブリエル、ラフィエルの弱点ってカエル以外なにかあるの? あとガヴリールの弱点も教えてくれないかしら」ヒソヒソ
天真「へ? 弱点ですか……すみませんがそれは教えらません……たとえ知っていてもです」
サターニャ「そこを何とかできないの?」
ヴィーネ「ほらラフィ、自分で作ったこのメロンパン、自分で食べなさいね♪」グイグイ
ラフィエル「ほへほひぃ!!!!!!」ジタバタ
ヴィーネ「ふふっ、ラフィったら美味しいという表現を体をくねらせて表現しているのね♪」グイグイ
ガヴリール「……」
ガヴリール「もはやカオスだな」
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/22(月) 17:22:44.71 ID:piLdTmCI0
――――――
――――
天真「おなかいっぱいです」
ヴィーネ「満足してくれて何よりね!」
ガヴリール「満足満足♪」
ラフィエル「カライ……カライ……カライ……」ブツブツ
サターニャ「ラフィエル、どうしたのよ?」
天真「本日は私の為に……」
ガヴリール「そんな硬い事言わなくて大丈夫だよ」
ヴィーネ「そうよ、私たち友達でしょ?」
ラフィエル「ほうへふよ、ひうひゃん」
サターニャ「ラフィエル、本当に大丈夫? ヴィネット、ちょっとやり過ぎじゃないの?」
ヴィーネ「うん、そこはちょっと反省」
ガヴリール「ちょっとなのかよ」
天真「皆さん……ありがとうございます」ペコリ
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/22(月) 19:15:05.67 ID:piLdTmCI0
ヴィーネ「さて、片づけるわよ」
ガヴリール「よし、私は部屋でゴロゴロする係だな」
ヴィーネ「ガヴは食器の片づけをするのよ」
ガヴリール「は〜い」
ラフィエル「はうひゃん、へふはいはふよ♪(ガヴちゃん、手伝いますよ)」
ガヴリール「いや、ラフィエルは休んでいてもいいと……さすがに何かあれだ」
天真「お水、ついできます」
ラフィエル「あひあおうおあいまふ(ありがとうございます)」
ヴィーネ「サターニャは私と食器洗って」
サターニャ「仕方がないわね」
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/22(月) 21:40:51.70 ID:piLdTmCI0
ラフィエル「ゴクゴク」
ラフィエル「ぷはー、助かりましたジブちゃん」
天真「大丈夫ですか?」
ラフィエル「はいご心配なく♪」
ラフィエル「しかし、こうしていると天界の学校にいた頃を思い出しますね」
ラフィエル「ガヴちゃんには失礼だと思いますが、ジブ……ではなく今はガヴちゃんと呼びますね」
天真「い、いえ、気にしないでください」
ラフィエル「いえ、気にします……なんといえばいいのでしょうかね……少し寂しかったです」
天真「?」
ラフィエル「覚えていますか? あちらのガヴちゃんが言った言葉」
天真「ええと……いつ言った言葉なのでしょうか?」
ラフィエル「皆でヴィーネさんの家で夏休みの宿題をしていた時、『あの時の自分は偽り』と言った事です」
ラフィエル「今でもどちらのガヴちゃんも素敵だと思います、ですがその言葉を聞いた時心の奥底で穴が開いたような感覚がしました」
ラフィエル「自分が一番知っている、長い付き合いをしている『ガヴちゃん』が『偽り』で終わらされる……」
ラフィエル「宿題会が終わらせて家に帰って……その言葉をふと思い出した時非常に悲しくなりました……」
ラフィエル「ですから……」ギュッ
天真「……ラフィエル」
ラフィエル「皆が向こうで手伝っている間、向こうに行っている間、こうさせてください」ギュッ
天真「……ふふっ」
天真(ラフィエルってば私の前では寂しがり屋なのは昔から変わってないですね)ナデナデ
天真「大丈夫ですよラフィエル、ガヴリールもあんなことは言いましたが天界にいた頃の根っこは確りとまだまだ残っていますよ」ナデナデ
ラフィエル「……」ギュッ
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/22(月) 21:57:52.85 ID:piLdTmCI0
ガヴリール「……」
ヴィーネ「ガヴ、ここの洗った食器を棚に片付けて」
ガヴリール「はいはい」
サターニャ「この食器も片づけなさい!」
ガヴリール「自分で片付けろ」
サターニャ「私だけ!?」
ヴィーネ「ガヴリール!」
ガヴリール「分かったよ」
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