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【ミリマス】765学園物語HED √SSL
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461 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/29(金) 01:41:47.49 ID:PhvcTNcj0
>>460
なるほど
ついでにもう一つ聞いてもいい?
Pの記憶がないってことは、もしかして美奈子との出来事は志保が言うところの「失った2年間」と同じ時期?
462 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/09/29(金) 09:12:32.07 ID:pWEEtjQmo
>>461
一応時期はずれてる
美奈子との関係が6〜7歳、志保の時は7〜9歳
もっともその場その場で書いてるから多少の矛盾はあるけど
463 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/29(金) 12:45:41.61 ID:0f2vst2po
うみみは強いな
いい子だ…
後はめぐみぃの絶望顔みる必要もあるな(血涙)
乙
464 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/29(金) 23:42:08.82 ID:PhvcTNcj0
>>462
志保よりもうちょっと前だったか。じゃあ美奈子のことを忘れてたのは、志保の忘れてたのと別の原因、というかただ覚えてなかっただけなのかな?
Pが昔のこと思い出そうとして頭痛起こしてたのが√LRに似てたから、事故で志保の記憶と一緒に美奈子の記憶も忘れてしまったのかな、思ったんだが。
って、また質問ぽくなってるな。すでに2つも答えてくれてるから「ありがとう」と言いたいところだが、こんな文になってしまって済まない。細かいところまで気になるのが俺の悪い癖なんだ。
465 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/09/29(金) 23:48:08.15 ID:pWEEtjQmo
美奈子「ありがとう、海美ちゃん」
P「ありがとうな、海美」
海美「…うう〜」
P「ああもう、ほら、泣くなって」
海美「だって〜」
やっぱり俺は海美の涙は苦手だ
どうしてもたじろいでしまう
その後、少しだけ泣いた海美は顔を上げ、赤くなった目で俺を見る
海美「絶対後悔させるから!」
P「えっ」
さっき祝ってくれたのに一体何があったのか
466 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/09/29(金) 23:50:22.01 ID:pWEEtjQmo
>>464
『完全に記憶を無くした』2年間より前のことは覚えてはいても完全じゃないし失った記憶よりも昔のことを思い出すから脳に負担が掛かって頭痛が起きる
467 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/30(土) 00:02:36.32 ID:JAcScjSX0
>>466
なるほどそういうことっだったのか。
結局3つとも答えてもらって済まなかった。改めてありがとう
468 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/09/30(土) 00:31:08.51 ID:aKMGg3L/o
海美「あ、言い間違えた」
海美「えっとね、私頑張ってもっともっと魅力的な女の子になるから」
海美「あの時私に告白していればって後悔させちゃうくらい、女子力上げるから!」
P「…そっか」
海美の頭に手を乗せる
P「そうなること、期待してる」
海美「うん!」
海美「…美奈子先生」
美奈子「うん」
海美「さっきはおめでとうって言ったけど、うかうかしてると私がPを横取りしちゃうから!」
美奈子「そ、それは駄目!絶対駄目!」
469 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/09/30(土) 00:48:43.64 ID:aKMGg3L/o
海美「じゃあ、私は帰るね」
P「ん、遊んでいかなくて良いのか?」
海美「流石の私でも付き合いたての二人の邪魔はしたくないから」
P「…そっか、ありがとうな」
海美「ある程度落ち着いたら、また遊びに来て良い?」
P「ああ」
海美「ありがと!その時は美奈子先生も一緒に遊ぼ!」
美奈子「うん!」
海美「じゃあ…またね!」
P「ああ、またな」
470 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/09/30(土) 00:49:43.02 ID:aKMGg3L/o
眠い一旦ここまで
ちなみに√HW含めて全ての√で海美は諦めてなかったりする
471 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/02(月) 00:17:42.09 ID:Qfdt1lxXo
うみみ横取りなんて出来るのかな
乙
472 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/02(月) 01:13:31.74 ID:0uG4pFQ1o
海美が部屋に戻った後、美奈子が俺の肩に頭を寄せる
美奈子「…私、海美ちゃんが周防くんの事が好きだって知ってたのに…酷いことしちゃったかな」
P「美奈子のせいじゃない」
P「友達の好きな人を自分も好きになってしまうなんてのはある話だ」
P「だけどそれで自分の気持ちを隠して、その好きな人が誰かと付き合うことになったらきっとずっと後悔すると思う」
P「だからそういう時は自分に素直にならないと」
美奈子「周防くん…そうですね、私も、後悔したくなかったから」
P「ああ、その方が良い…海美も、悩まれるよりは気にしないでって言うと思うから」
美奈子「…はい!」
473 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/02(月) 01:21:55.00 ID:0uG4pFQ1o
その後、少しだけいちゃいちゃしていると気が付くとすっかり暗くなっていた
P「送っていくよ」
美奈子「ありがとうございます」
暗い夜道を二人で歩く
もうすぐ夏になる季節、そろそろ夜も暑くなってくるだろう
美奈子「周防くん、夏休みは予定とかありますか?」
P「予定?いや、特には無いかな」
美奈子「それなら、私と泊まりで遊びに行きませんか?」
P「泊まりで?」
474 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/02(月) 01:28:01.81 ID:0uG4pFQ1o
美奈子「はい!実はお父さんが修行に使っていた場所があるんです」
美奈子「基本は自給自足の場所なんですけど川や露天風呂もあってすごく良いところですよ!…虫が多いことだけは欠点ですけど」
P「話を聞いてるとすごく良さそうだな…よし、じゃあ夏休みはそこに行こう」
美奈子「やった!周防くんと一緒なら絶対楽しいと思います!思い出、いっぱい作りましょうね!」
P「ああ」
475 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/02(月) 01:37:59.18 ID:0uG4pFQ1o
P「もう着いちゃったな」
美奈子「はい…」
佐竹飯店まで大体徒歩30分
しかし美奈子と話ながら歩いていたからか、5分くらいしか経っていないような気がする
P「…」
繋いだ手を離すのが惜しい
明日も学園で会えるのに
美奈子「…」
美奈子も同じなのか、手を離そうとはしなかった
476 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/02(月) 01:45:49.15 ID:0uG4pFQ1o
しかしいつまでもこうしているわけにはいかない
名残惜しいが俺は手を離した
美奈子「あっ…」
P「…それじゃあ美奈子、また明日」
美奈子「はい…また明日」
P「…」
美奈子「…」
また明日と言いつつもお互いに動く気配が全くない
…どうしたもんか
そう考えていると
美奈子「周防くん」
P「ん?」
美奈子「…ん」
頬に柔らかな感触があった
美奈子「お、お休みなさい!」
顔を赤くした美奈子が家に駆け込む
俺はそれを見送った後、頬を擦り、にやけながら帰路に着いた
…誰ともすれ違わなくて良かった
477 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/02(月) 01:46:17.33 ID:0uG4pFQ1o
一旦ここまで
二人きりの田舎性活、何が起こるやら
478 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/02(月) 07:52:05.46 ID:5uiZGM3uO
田舎って何もないからプロデュースの時間大量にありそう
479 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/02(月) 10:22:23.10 ID:gtPbDcuAO
乙です
田舎イベのカードには、息子がだいぶお世話になりました
480 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/02(月) 14:23:19.27 ID:aVFjQClhO
性活の字が…
いや美奈子ならすごい事になりそうだ
乙
481 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/03(火) 01:49:49.77 ID:LF1VeP9ho
それから少しして、765学園は海水浴の日を迎えた
765学園では毎年一回、近所の砂浜を貸し切って学園全体での海水浴を実施している
この時持ってくる水着は特に指定されておらず、学園指定のセーラー水着でも自前の水着でも構わない
もっとも毎年何人かは過激な水着を持ってくる人がいて、問題になっているそうだ
例えば莉緒さんとか
そんなこんなで海に来た俺は
美奈子「うーん良い天気ですね!」
美奈子の水着姿に心を奪われていた
482 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/03(火) 02:04:15.84 ID:LF1VeP9ho
P「俺は周防P、美奈子の水着に心奪われた男だ」
美奈子「周防くん、何か言いました?」
P「いや、何でもない」
と言いつつも美奈子の水着姿をジッと見る
スラッと伸びた手足
美しい身体のライン
胸部に搭載された凶悪なまでの質量兵器
全てが輝いていて
P「ふー…」
俺はただただ感謝の気持ちを込めて拝むしかなかった
483 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/03(火) 02:13:06.03 ID:LF1VeP9ho
美奈子「す、周防くん、何だか全てを悟った仙人みたいになってますけど」
P「気にしないでくれ」
美奈子「は、はあ…ってそれよりも周防くん」
P「どうした?」
美奈子「せっかく海に来たんですから、目一杯遊びましょうよ!」
美奈子「いっぱい遊んでから食べるご飯はきっといつもより美味しいですよ!」
P「良し、楽しみだ」
484 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/03(火) 02:14:33.70 ID:LF1VeP9ho
一旦ここまで
美奈子+海のシチュが海の家しか思い付かない自分が情けない
485 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/03(火) 09:52:03.42 ID:/BCql5nXO
学校指定のセーラー水着とか変態すぎるな!
海の家もいいけどスポーツ全般やらせても質量兵器が危険極まりないな
486 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/04(水) 00:32:51.10 ID:m+R9HAiKO
美奈子と砂浜を駆ける
美奈子と水を掛け合う
また美奈子と砂浜を駆ける
昼に超特盛焼きそばを食べる
5kg程度しか無かったので少し物足りなかったが、味は最高だった
P「美味かった、ご馳走様」
美奈子「お粗末さまでした」
海の家と厨房を借りていた美奈子が戻ってくる
P「この後どうする?」
美奈子「食べてすぐ運動するとお腹が痛くなっちゃいますから、少しゆっくりしましょう」
P「わかった」
487 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/04(水) 22:50:12.84 ID:xS8hasZJO
今日は無しで
488 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/04(水) 23:07:20.45 ID:rrHjO8e0o
5kgで物足りない?順調に飼い慣らされているな…
489 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/05(木) 23:08:13.71 ID:W3E3SUtwo
P「しかしあれだな」
美奈子「?」
P「美奈子の水着、よく似合っててすごく可愛い」
美奈子「ありがとうございます!えへへ…実は新しく買ってきたんです」
P「そうなのか」
美奈子「はい!」
P「うん、良い物が見られて、それだけでも今日来た甲斐がある」
眼福だ
490 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/07(土) 23:50:47.41 ID:NoUcH+rVO
もう数日休みくたまさい
491 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/08(日) 06:23:35.14 ID:b04OKFc5o
了解したわ
492 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/10(火) 23:46:07.91 ID:Ixv2NAbKo
美奈子「周防くんの水着も、格好いいですよ!」
P「ありがとう」
美奈子といちゃいちゃしながら過ごす
海に入らなくても、こうしているだけで十分楽しい
二人で海を眺めていると、響とエレナが蟹を乱獲していた
P「蟹か…」
美奈子「蟹といえば、9月からうちの店で上海蟹を仕入れるんです」
P「上海蟹?」
美奈子「はい!すごく美味しい蟹です!」
美奈子「だから周防くん、うちや周防くんの家で一緒に食べませんか?」
P「喜んで」
上海蟹か…楽しみだ
493 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/10(火) 23:49:53.83 ID:Ixv2NAbKo
その後も美奈子と引っ付いたまま、一度も海に入ること無く海水浴は終わった
494 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/11(水) 00:19:11.54 ID:fe8r6lrCo
朝、のそっとベッドから起き上がる
時刻は大体5時、今日から夏休みなので普段なら昼まで寝ているところだが…
ここで時は数日前に遡る
数日前、学食にて
恵美「そういやPと美奈子は夏休みどうすんの?」
P「夏休みか…一応美奈子と泊まりで出かける以外は予定は無いかな」
恵美「泊まり…ね」
エレナ「メグミ…」
美奈子「私も、特に予定は無いかな」
冬馬「泊まりがけの旅行か、けっ、リア充は羨ましいぜ」
P「羅刹はなんであんな荒れてるんだ?」
翔太「最近Pくんに構って貰えなくて拗ねてるんだよ」
P「なるほど」
495 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/11(水) 00:33:43.61 ID:fe8r6lrCo
P「冬馬」
冬馬「なんだよ」
P「夏休みの課題、お前さえよければ一緒にやろうぜ」
冬馬「!し、仕方ねえな、どうしてもって言うなら一緒にやってやるぜ」
P「おう、頼む」
翔太(ちょろ)
恵美(あまとうちょろいな〜、アタシもだけど)
エレナ(アマトウちょろいネ〜)
美奈子「じゃあ先に課題を終わらせちゃいましょう!」
496 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/11(水) 00:37:45.14 ID:fe8r6lrCo
恵美「あー、待った待った」
P「?」
恵美「美奈子、旅行は行くつもりだったの?」
美奈子「一応夏休みが入ってすぐのつもりでしたけど…」
恵美「ならその予定通り進めなって」
美奈子「え?でも」
恵美「課題なんかいつでも出来るからさ、ウチらに合わせたら滞在期間の予定とかも変わっちゃうかもしれないし」
恵美「だから自分達の予定を優先させること、わかった?」
美奈子「恵美ちゃん…うん、わかった」
497 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/11(水) 00:50:55.59 ID:fe8r6lrCo
恵美「良し、じゃあ美奈子とPが帰ってきたら適当に集まって課題やろっか」
エレナ「わかったヨー」
翔太「おっけー」
冬馬「早く帰って来いよな」
P「気が向いたらな」
美奈子「あ、早く食べないとお昼休み終わっちゃいますよ!」
P「っと」
その言葉に昼食を掻き込む
さっと食べ終えた俺達は、それぞれの教室へ戻った
その途中で
美奈子「周防くん」
P「ん?」
美奈子「お泊まり、もう夏休みの初日から行っちゃいましょう」
P「ん、わかった」
そして今に至る
498 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/11(水) 00:51:21.38 ID:fe8r6lrCo
一旦ここまで
499 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/11(水) 11:21:50.72 ID:miQp7gGKO
これは食われるな(確信)
500 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/12(木) 23:57:57.89 ID:CUWcdf0Go
P「そろそろ準備するか…」
まだ眠い頭を振りながら、俺は着替え始めた
美奈子「周防くん!」
約束の時間の10分前、待ち合わせのバス停に美奈子がやってきた
美奈子「ごめんなさい、待たせちゃいましたか?」
P「いや、俺も来たばかりだから大丈夫だ」
美奈子「それなら良かった…」
P「ここからどのくらい掛かるんだっけ?」
美奈子「色々と乗り継いで大体3時間くらいですね」
P「3時間か」
美奈子「途中の景色も良いので、楽しいですよ!」
P「楽しみだ」
501 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/13(金) 00:21:49.44 ID:a6jU13eNo
バスに乗り、電車に乗り、再びバスに乗る
変わる景色を美奈子と一緒に楽しみながら、俺達は目的地へと向かう
P「良い景色だ」
綺麗な川や青々とした山
何故こういう山の景色は人の心を穏やかにするのだろう
美奈子「ここの川で取れる鮎は絶品なんですよ」
P「鮎か」
鮎は美味い魚だ
それが絶品となると腹が空いてくるのも当然というもの
…早く色々と食べたいな
502 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/13(金) 00:31:13.07 ID:a6jU13eNo
美奈子「着きました!」
P「うーん、空気が美味い」
バスから降りた俺はその場で深呼吸をする
澄んだ空気を胸一杯に吸い込み、吐き出した
美奈子「実はですね、ここは水がすごく美味しいんです」
P「水が?」
美奈子「はい、佐竹飯店で使う水は毎日ここの水を送って貰ってるんです」
P「へー」
そんなに美味しいのか
503 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/13(金) 00:41:00.68 ID:a6jU13eNo
美奈子「さ、行きましょう周防くん」
美奈子が自然に手を握ってくる
P「ああ」
俺はそんな美奈子の手を握り返し、歩き出した
少し歩くと、目的地にはすぐに到着した
俺達を待っていたおばあさんと一言二言話す
どうやらこのおばあさんは俺達が泊まる場所の管理人らしい
美奈子が管理人と会話をしているのを尻目に、俺は村を見渡していた
田んぼや畑があり、そこで作業をしている人達がいる
少し向こうには川もあり、きっとあそこで鮎が悠々と泳いでいるんだろう
すごくのどかで、穏やかなところだ
美奈子「さ、周防くん、入りましょう」
P「ん」
管理人との話が終わったのか、美奈子が声をかけてくる
俺は美奈子と一緒に、家の中に入った
504 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/13(金) 00:48:28.84 ID:a6jU13eNo
家の中はひんやりとしており、暑くて茹だりそうな外とは大違いだ
P「結構ひんやりしてるんだな」
美奈子「木造家屋ですから」
快適で過ごしやすそうだ
美奈子「さてと」
荷物を置いた美奈子が、鞄からエプロンを取り出す
美奈子「周防くんも長旅でお腹が空いてますよね?だから今からご飯を食べましょう!」
P「確かに、腹ペコだ」
昼には時間まだ早いが、この時間ならまだまだ朝食の時間だ
朝食は食ってなかったから尚更だ
美奈子「それじゃあ準備しますね!」
P「手伝うよ」
美奈子と一緒に朝食の準備をし、美味い朝食を楽しんだ
505 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/13(金) 00:49:04.54 ID:a6jU13eNo
一旦ここまで
506 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/13(金) 11:32:46.76 ID:BcYP2ktcO
朝食の量に関する言及が無い…
これは、もう…
507 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/14(土) 00:55:13.46 ID:fbskbYGFo
朝食の後、二人で釣りの準備をする
P「すごいつりざおだな、これ」
美奈子「その釣り竿、噂では龍すら釣れるそうです」
P「龍ね…」
龍のようにでかい魚ということだろうか
美奈子「お弁当よし、釣り具よし、水筒よし」
美奈子が指を差しながら持ち物を確認している
美奈子「準備完了です!それじゃあ周防くん、行きましょう!」
P「ああ」
508 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/14(土) 01:03:09.31 ID:fbskbYGFo
少し歩くと、川が見えてくる
バスから見たときも思ったが、綺麗な川だ
適当な位置にクーラーボックスを置く
美奈子はその周辺にブルーシートを敷き、日光避けのパラソルを立てた
そしてクーラーボックスの中からスイカを取り出すと、川に沈める
美奈子「お昼ご飯の後に一緒に食べましょう」
P「ああ」
俺は釣り竿を調整し、美奈子に渡した
美奈子「それ!」
二人分の浮きが川に浮かぶ
さあ、どれだけ釣れるかな
509 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/14(土) 01:20:10.92 ID:oPc9khqQO
P「夕飯には困らないな」
美奈子「ですね」
また釣れた魚をクーラーボックスに放り込む
入れ食いだった
面白いくらい釣れる
P「いや−大漁大漁」
美奈子「私、こんなに釣れたのは初めてかも」
クーラーボックスを所狭しと泳ぐ魚を見ながら美奈子がそう言った
P「そろそろ昼にする?」
美奈子「そうですね、良い時間ですし」
510 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/22(日) 02:45:16.46 ID:jldd1tiEO
保守
511 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/24(火) 01:25:56.12 ID:6lEpcj0co
P「ふう…食った食った」
クーラーボックスに入っていた魚の半分を食べ、一息つく
やはり釣りたての魚をその場で塩焼きにして食べるのは最高だ
量も中々に満足出来る量だったし
この数ヶ月で以前とは比べものにならないくらいの量が食べられるようになった
これも美奈子のおかげかな
美奈子「周防くん、デザートに西瓜はいかがですか?」
P「食べよう」
西瓜くらいならまだ3玉はいける
512 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/24(火) 01:42:59.14 ID:6lEpcj0co
P「良い場所だな」
二玉目の西瓜を食べながら、美奈子に本心を伝える
P「穏やかで、なんて言うのかな…すごく落ち着く場所だ」
良く若い人達が老後は田舎に住みたいっていう気持ちが分かった気がする
P「俺も年を取ったらこういうところで余生を送りたいな」
美奈子「そうですね…子供にお店を託して、二人でのんびり過ごして」
P「たまにやってくる孫にお小遣いあげてさ、みんなで飯食って」
美奈子「花火をしたり、今日みたいに釣りをしたり、お店のために新鮮な肉や野菜を届けたり」
P「きっと、何だかんだで忙しくしてるんだろうな、未来の俺達も」
513 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/24(火) 01:54:58.80 ID:6lEpcj0co
美奈子「…周防くん、ちょっとこっちを向いてくれませんか?」
P「ん?」
美奈子に言われた通り美奈子の方を向くと
美奈子「…ん」
俺の唇に、美奈子の唇が重ねられた
P「…美奈子」
美奈子「えへへ…♪周防くんとの未来を想像したら、すごくキスしたくなっちゃいました」
P「…俺もだ」
美奈子「んっ」
今度は俺の方からキスをする
美奈子「お返しです」
P「こっちも反撃だ」
俺達は周りを一切気にせず、キスをし合った
気が付いたときには日が沈みかけていた
514 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/24(火) 01:55:34.79 ID:6lEpcj0co
一旦ここまで
515 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/24(火) 06:32:55.87 ID:aiL99ivE0
更新きた!アリシャス!!
スイカ3玉とかいろいろもう拡張され過ぎてこれもうわかんねぇな…
516 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/24(火) 19:24:11.15 ID:UhAzLPtpO
明らかに体の体積以上の食料が入ってる、だったっけ?
517 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/25(水) 01:41:19.43 ID:xvp1rvpZo
P「良い湯だ」
夕飯を食べた後、風呂に入る
かなり大きな檜風呂で、まるで温泉みたいだ
天窓からは星も見えており、露天風呂に入っているような気分になる
美奈子「周防くん、湯加減はどうですか?」
脱衣所の向こうから美奈子が声をかけてきた
P「最高の湯加減だ、極楽だよ」
美奈子「それなら良かったです」
518 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/25(水) 01:49:55.47 ID:xvp1rvpZo
曇りガラスの向こうに美奈子のシルエットが見える
何か作業をしているようだが洗濯だろうか?
そう思い意識を逸らした瞬間
美奈子「お邪魔しますね!」
ガラッと音を立てて美奈子が浴場に入ってきた
P「えっ」
バスタオルを巻いた美奈子が浴場に現れ、一瞬呆けるが…
P「み、美奈子!?」
すぐに焦りに変わった
な、なんでいきなり入ってきたんだ!?
519 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/25(水) 02:14:11.35 ID:xvp1rvpZo
さっと身体を流した美奈子は浴槽に入り、腰を下ろす
美奈子「はい周防くん、よく冷えた麦茶をどうぞ」
P「あ、ああ、ありがとう」
美奈子からコップを受け取り、飲む
キンキンに冷えていて美味い
美奈子「本当に、良いお湯ですね」
美奈子が空を見上げながらそう呟く
俺は美奈子の身体に視線を奪われてそれどころではないが
520 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/25(水) 02:31:07.16 ID:xvp1rvpZo
美奈子「…周防くんの視線、感じます」
P「あ、ご、ごめん」
美奈子「周防くんに見られてすっごくドキドキして…身体が熱くなっちゃいます」
P「美奈子…」
美奈子「ねえ、周防くん…ううん、Pくん」
美奈子が俺を下の名前で呼ぶ
美奈子「私、Pくんが好きです、大好きです」
美奈子「ずっと一緒にいたいって思ってます、だから」
美奈子「今日、一緒に寝てくれませんか…?」
P「…ああ、もちろんだ」
521 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/25(水) 02:40:52.86 ID:xvp1rvpZo
美奈子「な、なんだか緊張しますね」
P「あ、ああ…」
風呂からあがった俺達は並んで敷いた布団の上に座り、顔を伏せていた
これから美奈子と、そういうことをする
もちろん俺は初めてだし美奈子もきっとそうだと思う
だからこそ余計に緊張する
美奈子「で、電気消しますね」
美奈子が紐を引き、照明が落ちる
暗くなった部屋を、豆球の光だけが辺りを照らす
P「…」
部屋が暗くなったからか、少しだけ落ち着くことが出来た
522 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/25(水) 13:42:17.23 ID:EmQJCAY8O
P「美奈子」
美奈子の手を握ると、握り返される
美奈子「私、やっぱりちょっとだけ怖いですけど…」
美奈子「この温かさがあれば安心できます」
美奈子「だからPくん、私の手、離さないでくださいね?」
P「ああ、もちろん」
美奈子「良かった」
そう言って微笑んだ美奈子とキスをし、抱き締め合う
そして
美奈子のスペシャルフルコォスを隅々まで、心行くまで堪能した
523 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/25(水) 13:42:51.73 ID:EmQJCAY8O
一旦ここまで
524 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/25(水) 15:26:39.22 ID:KlJQ2RQtO
これは満腹至福のフルコォス間違い無しですね
満腹になったか否かは翌朝の元気具合でわかるでしょう
525 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/30(月) 00:37:39.94 ID:+WGoHt8Ro
P「ん…?」
美奈子と繋がり、心も体も満たされた俺はふと違和感を覚えて目を覚ました
美奈子「あっ、起こしちゃいましたか?」
P「美奈子…?」
美奈子が微笑みながら俺の頬を突いていた
美奈子「Pくんの寝顔が可愛らしかったのでついいたずらしたくなっちゃいました」
P「可愛らしいか…」
可愛いと言われてもあまり嬉しくない
美奈子「昨日は凄く…その…えへへ」
照れながらはにかむ美奈子
凄く可愛らしい
526 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/10/30(月) 00:46:45.21 ID:+WGoHt8Ro
美奈子「昨日お腹一杯になって、改めて思ったんです」
美奈子「お腹が一杯になるって幸せだなぁって」
P「そうだな…満たされた感ってやっぱり重要だよ」
美奈子「だから私は、Pくんをずっとずっとお腹一杯にしたいって思ってます」
P「美奈子…」
美奈子「でも今は」
美奈子がしなだれかかってくる
美奈子「また、私をお腹一杯にして欲しいなって」
そう言いながらキスをしてくる美奈子に俺は
おかわりをした
527 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/01(水) 15:33:57.25 ID:pnoKMfaOO
お腹いっぱい(意味深)
つまりまぁそういうことか
528 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/09(木) 22:32:52.34 ID:SwybtYGOO
保っ守!
529 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/11/12(日) 23:41:12.36 ID:/69HQffAo
P「もうこんな時間か…」
美奈子との田舎暮らしはあっという間だった
一緒に熟れたトマトをもいだり交わったり花火をしたり交わったりハイキングしたり交わったり…
無駄な時間なんか一切無く、最後まで満たされた最高の時間だった
しかし時間は有限なもので、俺達は家に帰る準備をしていた
P「もう少しいたかったな」
美奈子「私も…P君と一緒にいた時間が楽しすぎて帰りたくないなぁ…」
…いかんいかん、最後の最後で楽しかった時間にケチをつける訳にはいかない
切り替えないと
530 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/11/12(日) 23:52:14.00 ID:/69HQffAo
P「…でもさ美奈子、考えを変えてみないか?」
美奈子「考えを変える?」
P「ああ」
P「もっといたいのに残念じゃなくて、次来るときが楽しみって考えよう」
美奈子「次に来るときが楽しみ…」
P「そう、それなら悲しくないし早く来年になれ!って思えるだろ?」
P「1度に全部やる必要はないんだ、俺達にはまだまだ時間があるんだから」
美奈子「…そうですね、うじうじするより前向きに考える方が楽しいですよね!」
P「ああ、だから帰ろう美奈子」
P「また来年、ここで楽しい思い出を作るために」
美奈子「はい!」
531 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/11/12(日) 23:56:10.30 ID:/69HQffAo
美奈子と手を繋ぎ、数日世話になった場所を出て、振り返る
…来年も、再来年もその先も
またここで思い出を作れたら良いな
そんなことを思いながら、俺達は町に帰った
532 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/11/13(月) 00:13:24.46 ID:y02y7srto
田舎から帰ってきた数日後
冬馬「勉強しろオラァ!」
冬馬の叫びがリビングに響き渡った
P「なんだよいきなり」
冬馬「いきなりじゃねえよ!今日何のために集まったか言ってみろ!」
P「そりゃお前、勉強会のためだろ」
冬馬「ああそうだ、勉強会のためだ、で、この状況はなんだ?」
冬馬がリビングの一角を指差す
533 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/11/13(月) 00:24:07.30 ID:y02y7srto
恵美「アタシは仲間を裏切らないよ、つまりアタシに裏切られるって事は仲間じゃ無いって事」
志保「恵美さん、あそこに増資すればたんまりと資産を奪えますよ」
翔太「げ、外道!」
海美「ちょっと待ってめぐみー!私次の目1しか出ないのにそこに増資しないで!」
美奈子「大丈夫だよ海美ちゃん!私達なら巻き返せる!」
琴葉「エレナ、恵美のエリアの株は?」
エレナ「もちろん確保してあるヨー」
発売されたばかりの某蹴落としすごろくゲームで遊んでいる課題手付かず組(一部を除く)がいた
534 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/11/13(月) 00:29:09.74 ID:y02y7srto
P「楽しそうだよな」
冬馬「そうだな、俺もやりた…ってそうじゃねえ!勉強しろよ!」
P「良いじゃないか息抜きくらい」
冬馬「この勉強会を始めて何時間経ったか言ってみろ」
P「30分だが」
冬馬「息抜き早すぎんだろ!というか所や翔太は課題のノートすら最初から出してねえじゃねえか!」
今の状況になんだかんだで真面目な冬馬は頭を抱えていた
535 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/11/13(月) 00:29:42.48 ID:y02y7srto
一旦ここまで
長く期間空けちまって申し訳ないね
536 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/13(月) 00:33:55.98 ID:oTPcyJH00
色々あったからね
ちかたない
537 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/11/14(火) 00:25:25.41 ID:TTB7GYQeo
P「まあ良いじゃないか、夏休みはまだまだ始まったばかりなんだし」
冬馬「それはそうだけどよ」
P「俺達も何かして遊ぼうぜ」
冬馬「ならこいつで勝負するか」
P「良いぜ、ちょうど新しいデッキ組んだところだ」
冬馬「へっ、んなもん叩きのめしてやるぜ」
結局勉強そっちのけでカードファイトを始める俺達
勉強会に集まった筈の俺達は、誰一人として課題に手をつけなかった
538 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/11/14(火) 00:32:45.47 ID:TTB7GYQeo
昼を少し回った頃
冬馬「そろそろ腹が減ってきたな…」
デッキをカットしていた冬馬がポツッと呟いた
その呟きは小さなもので、殆ど独り言のようなものだったのだが
美奈子「天ヶ瀬君がお腹が空いたみたいですしそろそろお昼にしましょうか!」
美奈子にはバッチリ聞こえたようだ
冬馬「昼か、なら俺がつく」
美奈子「天ヶ瀬君は座っててください!私が皆の分ちゃんと用意しますから!」
そう言って胸ポケットからエプロンを取り出した美奈子は、さっとエプロンを身に着けて台所へと向かった
539 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/11/14(火) 00:43:20.03 ID:TTB7GYQeo
恵美「美奈子−、アタシも手伝うよ」
美奈子「ありがとうございます恵美ちゃん!」
冬馬「なあ、P」
P「ん?」
美奈子と恵美のエプロン姿を眺めていると冬馬が声をかけてきた
冬馬「佐竹が昼飯作るのは良いんだがよ、量は大丈夫なのか?」
P「量?ああ、(美奈子や俺にとって)普通の量だから大丈夫だよ」
冬馬「そうか、それなら一安心だな」
540 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/11/14(火) 00:44:01.78 ID:TTB7GYQeo
一旦ここまで
なんとぉ!食欲の秋キャンペーン開催中です!
541 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/14(火) 08:27:56.39 ID:xdKqwcWrO
アカーン!
542 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/14(火) 11:23:38.90 ID:GmsXPoQto
おつおつ冬馬…
食欲の秋でログボ貰えるのはさすがミリオンだと思った
543 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/14(火) 13:22:37.27 ID:Wy8/p/PUO
まぁPが大半食べてくれるでしょ
しかし胸ポケットにエプロンとか厚さが凄いことになっていそう
544 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/15(水) 13:00:35.02 ID:N/ONW2TMO
>>543
「服の」胸ポケットとは書いてない
ということは…?
545 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/11/15(水) 23:40:57.84 ID:EO5qP8/Eo
その後琴葉が調理の手伝いに向かった
海美も手伝いたがっていたのだが、流石にキッチンが狭く、皿出しに回ったようだ
翔太「お昼ご飯、楽しみだねー」
P「美奈子の料理は美味いぞ−、世界一だ」
冬馬「俺の料理とどっちが美味い?」
P「言うまでもなく美奈子に決まってるだろ、ThePurgeのスキル、フィフスドライブ」
冬馬「げっ…ノーガード」
P「ファーストチェック、クリティカル、セカンド、クリティカル、サード、ドロー」
ドライブチェック中にエレナの声が掛かる
エレナ「ご飯出来たヨー」
冬馬「よっし運ぶのに邪魔だからファイトは中断な!片付けようぜ!」
P「あっ、てめ!」
546 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/16(木) 06:26:51.51 ID:dJ+VTpS5O
またかげろう高くなるんだろうなぁ(小並)
547 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/11/16(木) 23:27:01.11 ID:Nt+Lb/4EO
冬馬の姑息な手でファイトは強制的にせ引き分けになってしまったが、海美達が皿を運び始めたのでカードを片付けて手伝いに行く
冬馬「…おい、P」
山盛り炒飯で顔の隠れている冬馬が声をかけてきた
炒飯が重いのか、手がプルプルと震えている
P「なんだ?」
冬馬「お前普通の量だから安心しろって言ったよな?」
P「言ったな」
冬馬「で、なんだよこれは」
P「普通の量だろ」
548 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/11/16(木) 23:59:59.96 ID:Nt+Lb/4EO
冬馬「そうか…これが普通か…」
P「普通だろ」
翔太「Pくん、完全に洗脳されちゃったんだね…」
洗脳とは失礼な奴だ
恵美「まー今日は人数多いし量があるにこしたことはないから良いじゃん」
冬馬「それはそうかもしれねえけどよ…」
P「恵美、それ重いだろ、俺に任せてくれ」
恵美「だいじょーぶだいじょーぶ、このくらいなら全然平気…ぃ!?」
そう言った直後にバランスを崩す恵美
P「恵美!」
549 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/11/17(金) 00:40:36.31 ID:6NKSlzqLO
片手で皿を受け止め、もう片方の手で恵美を抱き止める
P「言わんこっちゃない」
恵美「あ、ありがと…」
P「俺が持って行くから、恵美は他のを頼む」
恵美「う、うん…」
恵美から皿を受け取り、テーブルまで運ぶ
P「…?」
何だろう、チリチリするような視線を感じる
視線の出所を確かめるために辺りを見渡してみるが…
誰かが俺を見ているわけでも無い
…気のせいか
550 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/11/19(日) 23:35:59.73 ID:ghsx7N6lo
テーブルに料理を並べ終え、席に着く
冬馬「美味そうだな…量はともかく」
翔太「ほんと、美味しそうだよね…量はともかく」
海美「はやく食べようよ!」
P「そうだな」
美奈子「それじゃあ皆さん!たんと召し上がれ!」
海美「いただきます!」
みんな思い思いに食べたいものに箸を伸ばす
俺は何から食べようかな
そう頭を悩ませていると
P「?」
またチリチリするような視線を感じた
551 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/11/20(月) 00:11:41.60 ID:YR2gowtPo
今度ははっきりと感じる
視線の主は…
美奈子「…」
ニコニコしながら俺を見ている美奈子だった
しかし何故だろう、すごく良い笑顔のはずなのに凄まじいプレッシャーを感じる
…もしかして、怒ってる?
もし怒っているなら理由がわからない
何でだ?
552 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/11/20(月) 00:19:41.82 ID:YR2gowtPo
美奈子のプレッシャーを受けながら昼を食べる
結局食べ終わるまで、美奈子が怒っている理由がわからなかった
冬馬「結局一日遊んでるだけだったな…」
P「そんな日もあるさ」
昼食後も遊び倒して日も沈んだ頃、お開きとなった
翔太「じゃあ僕たちは帰るね」
P「おう、またな」
恵美「ウチらも帰るね」
P「送っていかなくて大丈夫か?」
恵美「へーきへーき」
553 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/11/20(月) 00:22:31.83 ID:YR2gowtPo
エレナ「Pはワタシ達よりも、ミナコをちゃーんと送ってあげなきゃだヨー」
P「それはもちろん」
恵美「にゃはは、送り狼になっちゃ駄目だよ?」
P「…おう」
琴葉「送り狼って?」
P「えっ」
恵美「んじゃまたねー」
エレナ「バイバーイ!」
琴葉「ねえ恵美、送り狼って?」
554 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/11/20(月) 00:25:13.85 ID:YR2gowtPo
みんなを見送った後、美奈子と帰り道を歩く
美奈子「…」
P「…」
しかし会話は無く、二人の間には重い空気が流れていた
結局家に着くまで会話は無く、美奈子と分かれる時間になった
P「それじゃあ美奈子、また」
重苦しい空気が嫌だったのですぐに立ち去ろうとしたのだが
美奈子「…」
美奈子に後ろから抱きしめられた
555 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/11/20(月) 00:29:23.74 ID:YR2gowtPo
P「美奈子…?」
美奈子「Pくん、今日恵美ちゃんを抱き締めてました」
P「あれは…」
助けるためだったから仕方ない、そう言おうと思ったのだが、口には出せなかった
美奈子「分かってるんです、あれは恵美ちゃんを助けるためだから仕方ないって」
美奈子「逆に助けてなかったらあそこで怒ってましたから」
美奈子「でも、頭で理解していても心はそんな簡単じゃなかったんです」
美奈子「恵美ちゃんを抱き止めたのを見たときすごくもやもやして…」
美奈子「私以外の女の子に触れて欲しくないって、思っちゃった…」
556 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/11/20(月) 00:34:47.12 ID:YR2gowtPo
P「美奈子…」
振り返って美奈子を抱き締める
P「ごめんな、嫌な思いをさせて」
美奈子「ううん、謝るのは私の方ですから」
美奈子「でも、もっともっと強く抱き締めて欲しいです」
P「ああ」
美奈子の希望通りに強く、包み込むように抱き締める
美奈子「Pくん」
美奈子がキスを求める
557 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/11/20(月) 00:37:27.20 ID:YR2gowtPo
俺はそれに応えるようにキスをする
美奈子「…今日は、両親が泊まりがけで出掛けてるんです、だから」
P「…じゃあ」
美奈子「はい、今日は…朝まで一緒にいたいな」
P「…俺もだ」
美奈子に手を引かれて家に入り…
夜の運動会おかわりもあるよ!を堪能した
558 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/11/20(月) 00:38:07.50 ID:YR2gowtPo
一旦ここまで
559 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/21(火) 10:50:30.65 ID:iyZ0q1OOO
満漢全席の愛ですなぁ
乙
560 :
◆p7PT31uvn8zf
[saga]:2017/11/25(土) 22:25:58.72 ID:SlmbG8Fio
何もしなかった勉強会からしばらくして、再度集まり課題を終わらせた俺達は今、夏祭りに来ていた
冬馬「屋台ってのは良いもんだ」
P「ああ」
屋台の食べ物ってどうしてこう美味いのだろう
恵美「やー、つい買いすぎちゃうし食べ過ぎちゃうね」
美奈子「恵美ちゃん、食べ過ぎちゃうのは悪いことじゃないよ!だって美味しいものを求めるのは人の本能なんだから」
美奈子「だからもっと食べよう!まだこんなにあるから!」
恵美「それ全部…?いやいやいや」
美奈子が恵美に屋台の食べ物を勧めている
しかしあの程度で腹の足しになるのだろうか
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