千歌「念能力…」

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269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/22(木) 06:55:07.31 ID:eXqSBnfSO
聖雪の妹達
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/22(木) 11:32:03.33 ID:hKD6Sv8L0
千歌「…曜ちゃん」

曜「まったくこれ見よがしに使って。誘ってるんだろうなぁ」

理亞「」ニヤリ

曜「千歌ちゃんいける?」

千歌「うん。さすがに何もできずにただ逃がすのも悔しいし…」




千歌「ちゃんとケイドロしよっか」ズズズ





―――――
―――
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/22(木) 15:28:19.11 ID:hKD6Sv8L0
千歌・曜「」ダッ!!

理亞(来た)ㇲ…


理亞は、目に集まりつつあるオーラを何の躊躇もなく元の場所に帰した


曜(やっぱ挑発だったね。でも一番修行が進んでいるであろう理亞ちゃんがこの様子ならまだこっちに余裕がありそうだ…!)ダッ



加速する曜とは逆に、千歌は速度を緩めた
曜がとり逃した理亞をすぐ追うためである

272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/22(木) 15:38:16.29 ID:hKD6Sv8L0
理亞「…」

対する理亞はいわゆる棒立ちだった


曜(まったく動こうとする様子がない。どういうつもりなのか知らないけど…!!)


ダダダダダッ



曜「確保〜〜!!」ばっ!!





―――確実に触れた

と思った


が既に理亞は曜の目前にはいなかった


曜「?!!」


予備動作ほぼ0で、
初速が曜の全速力を優に超えていた
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/23(金) 00:13:46.33 ID:to1w+cDN0
曜「何、今の…」

曜(果南ちゃんの話は聞いてたけど…、百聞は一見に何とやらって奴だね。これが『念能力』…!!)


理亞「」ザッ



曜をかわし、理亞は千歌の目前10mにたった


千歌「…」ゾクゾク

千歌(速い…。速度自体は果南ちゃんとほぼ同じ、か)ㇲッ

理亞を捉えるため、千歌の思考は無意識のうちに1つの正解にたどり着いていた


『円』、である
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/23(金) 01:10:56.92 ID:to1w+cDN0
【『円』】
『練』で増幅したオーラを『纏』で自身から広範囲に留めることで、オーラに触れたモノの位置や形状を肌で感じ取ることができる。



理亞(…さて、牢の位置は)タッ


千歌(そうだ。反応できないなら…)

理亞は果南と同じ強化系
千歌は理亞をあの日の果南に重ねてみていた


千歌(オーラで感じ取ればいい…!)



ゾッ!!!

275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/23(金) 01:19:23.53 ID:to1w+cDN0
理亞「!?」ピタ!


ズズズズズズズ…!!!



ズズズ…


シュゥゥゥゥ



・・・。


千歌「…あれ?」







ズズズズズ


―――千歌の『円』、わずか20数cm…ッ!!
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/23(金) 07:14:42.40 ID:to1w+cDN0
千歌(イメージだともっとぶわわわって広がってくはずだったんだけどなあ…。まあ今は これが限界)

※厳密な『円』とは、自分を中心にオーラを半径2m以上1分以上で維持する技術を指す



千歌(でもこれならオーラに触れたものすべてに反応できるよ。それに…)





千歌(これを極めれば果南ちゃんとも戦えるかもしれない…!!)ぐっ
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/23(金) 07:30:40.13 ID:to1w+cDN0
千歌「よし来いっ!」ぱん

理亞「いや…。来いっていわれても」


くるっ

理亞「泥棒が警察に向かっていく訳ないでしょう」タッ



千歌「…!!」

これは…



うっかり…!!
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/23(金) 07:31:57.67 ID:to1w+cDN0
理亞「…」ズズズ…


うなだれる千歌を横目に理亞は再び
『踊るんだよ(ダンス・ダンス・ダンス)』で移動しようと準備をした



…しかし



千歌「」にやり
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/23(金) 07:37:04.14 ID:to1w+cDN0
『円』の予備動作を行った際放たれた千歌のオーラを警戒した理亞は
数秒にわたってその足を止めていた…!


バッ!!

曜「今度こそ、確保〜〜!!」

理亞(げ…)



…数秒は、曜が反転して理亞の背後をとるのには長すぎる時間である


千歌「今だぁ〜〜」ダダダダ

前方からは千歌も迫ってきている


理亞(どうしよう)







理亞は動揺していた
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/23(金) 07:38:19.00 ID:to1w+cDN0
それは背後をとられたからではない


たとえ背後前方から挟み撃ちにされても今の曜と千歌相手なら『踊るんだよ(ダンス・ダンス・ダンス)』で容易に脱出できる

理亞(それよりも)



自分が『脱出しようとしていない事実』に
理亞は動揺していた
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/23(金) 07:42:16.75 ID:to1w+cDN0
はじめてaqoursに会ったのは、東京スクールアイドルワールドのステージ前日だった

毎日血のにじむような努力を重ね、覚悟を決めて東京にやってきた理亞の目に
あの日の千歌たちがどう映ったのか想像に難くない

理亞((遊びでスクールアイドルやってて、東京には観光のつもりで来たんだろうな))


理亞『ラブライブは、遊びじゃない…!』




涙が滲むほど、許せなかった
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/23(金) 07:47:25.57 ID:to1w+cDN0
しかし今、彼女たちはこうして私の前に立ちはだかっている
共に肩を並べて修行をしている


aqoursは見違えるようになっていた

今はもう彼女たちを何の疑問の余地なくスクールアイドルとして認めることが出来るようになっていた



だが、まだ敵(ライバル)ではない




『セイントスノーはaqoursをライバルとしてどう思っていますか?』

…なんて質問をされた日には、それこそ理亞は『動揺』するであろう
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/23(金) 07:51:26.25 ID:to1w+cDN0
まだ『発』も使えない
言ってしまえば取るに足りない連中

理亞(…のはずなんだけど)





―――理亞は、『勝負』をしてみたくなっていた
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/23(金) 07:58:23.35 ID:to1w+cDN0
もちろんこれはケイドロで、
泥棒が逃げるのは大前提

だが、そういうことではない



理亞(姉様だけ警戒しておけばいいと思っていましたがけっこう動けるみたいですね。それにさっきの『練』、なかなか良かったですよ、千歌さん)


ある程度の使い手になると、『練』を見るだけで相手の実力を推し量ることもできるようになる



ただ能力を使って脱出を図るのは『逃げ』だ


理亞「逃げるにしても、『逃げる』のは癪」



理亞(試してみよう)ズズズズ…



『あれ』を…!!
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/23(金) 08:11:53.48 ID:to1w+cDN0
理亞(オーラを脚に集中!!)

ズズズズズズッ!!

やれるかどうかじゃない、やりたいんだ…!




曜「捕まえ…」


フッ…





今度こそ、理亞は文字通り『消えた』
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/23(金) 09:46:57.74 ID:to1w+cDN0

曜「…てない?」


千歌「曜ちゃんどいてーーー!」タタタタ

曜「あー!!千歌ちゃんストップストッ…」



ゴツーーン☆




理亞「…」スタッ

と、理亞は『着地』した


オーラを『凝』で足に集め、垂直方向に飛んでいたのだ





理亞「あの、大丈夫ですか?」ニコッ
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/23(金) 09:53:23.56 ID:to1w+cDNo
http://i.imgur.com/YPIzJbl.jpg

続く
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/24(土) 00:24:55.40 ID:9ccg+SfM0
おつ
ラブライブ!ってなんだっけ
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/24(土) 21:30:33.21 ID:UeKtz0X60
―――――
―――


曜「いたた…、千歌ちゃん大丈夫?」

千歌「ごめんね曜ちゃん、大丈夫だよ」

理亞「あの、大丈夫ですか?」ニコッ

千歌「あはは、ちょっと張り切りすぎちゃったみたい。大丈夫だよ〜」

千歌(理亞ちゃんが笑ってる…、初めて見たな)




理亞「ならいいです」

理亞(一か八かだったけどイイ感じ…。もっとスムーズにオーラを動かせるようにしないと)

曜「じゃあ再開だね」さすさす

理亞「あ、もういいです」

曜「え?」

理亞「さっき飛んだ時あたりは一通り見渡せたので。偵察はひとまず終わりです」
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/24(土) 22:05:07.58 ID:UeKtz0X60
千歌「えーー?!理亞ちゃんずるいよ」

理亞「ずるくなーーーー


…?!


理亞は瞬時に後方へ飛び下がった


聖良「残念、捕まえられると思ったのに」

千歌「姉さ…、じゃなくて聖良さん!!」



聖良「遅くなりました、もう大丈夫ですよ」
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/24(土) 22:17:44.34 ID:UeKtz0X60
理亞「姉様…!」

聖良「…なんて登場するのはいいんですが、夕ご飯買い出しに行って遅れるのはかっこが付きませんね。第一もう終わっちゃったみたいですし」

千歌「うぅ〜、理亞ちゃん相手に何もできなかったです」

聖良「こうなることははじめから想定していたでしょう、気にすることないですよ」

聖良(の割には結構いい顔してますけどね、理亞)
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/24(土) 22:31:55.95 ID:8XVjuNBSO
円小さいちかわいい
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/24(土) 22:33:16.83 ID:UeKtz0X60
理亞「…では用も済んだしそろそろ帰りますね。また会いましょう、千歌さん、曜さん」

曜(『また』…か。そのときが本当の勝負になるね)

千歌「今度は絶対一泡吹かせてあげるから、覚悟してね!」

理亞「へぇ、楽しみにしてますよ」


理亞「…」

聖良「…」


この間も、聖良と理亞は互いに警戒を怠っていない
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/24(土) 22:48:38.41 ID:UeKtz0X60

理亞「それじゃ姉様。理亞はこれで」

聖良「分かった、気を付けてね」

ズズズズ!!


聖良(…へぇ)






「はい」


…という理亞の返事を、聖良は背後で聞いた


295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/24(土) 23:09:46.24 ID:UeKtz0X60
聖良(前よりも全然速くなってる。何かいいヒント見つけたんだね)



理亞「理亞、姉様相手でも負けるつもりはないから」


聖良「…ふふ」

聖良(…理亞ったら。千歌さんたちから何か変な影響受けたみたい)


聖良はチラリと千歌に目をやる

千歌「?」にこっ


聖良(…まったく。どうも調子くるうな)



聖良(まぁ負ける気は私もさらさらないよ、理亞)





――こうして聖良たちは、理亞の背中を見送った

辺りには夏の夕方のにおい


ケイドロ開始から、既に7時間が経とうとしていた
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/24(土) 23:29:34.64 ID:UeKtz0X60
――――――
――――


帰り道


梨子「おーい、理亞ちゃーーん!」

理亞「梨子…さん?」



梨子「よかったぁ、すれ違いにならなくて」

理亞「…どうしてここに?」

梨子「理亞ちゃんが心配で迎えに来ちゃいました。もうだいぶ暗いしね」あはは

理亞「そんな、わざわざいいのに…」

梨子「迷惑だったかな?」

理亞「い、いや…そんなことない…です…けど」
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/26(月) 17:48:21.35 ID:pz/DSJudO
梨子「なら良かった♫」

理亞(…姉様みたいな事いうんだな)クスッ


ーーーー
ーー


梨子「〜でね、〇〇だっていうの」あはは

理亞「そうなんですか」

梨子「…」

理亞「…」



梨子(会話が続かない…)ずーん

298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/26(月) 18:23:12.98 ID:pz/DSJudO
理亞「あの、…成果について何も聞かないんですか?」

梨子「あ、うん。理亞ちゃんなら絶対成功するって思ってたし♫そうなんでしょ?」


理亞「…まぁ」

梨子(…ふふ)


梨子「でも何もかも理亞ちゃん1人に任せっきりにはしておけないよね。なんて言ったって私達チームなんだし」

理亞「…はい」

梨子「見てて、理亞ちゃんが行った後みんなで修行したんだ…」


『凝』!

ズズズ...!


理亞「…!」
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/26(月) 18:31:30.41 ID:pz/DSJudO
梨子「私達aqoursも負けてられないからね。前より大分マシになったと思うんだけど」

理亞(…みたいですね)


…。


梨子(あはは、また沈黙だ…)ずーん









理亞(aqours…、か)
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/26(月) 18:54:50.01 ID:pz/DSJudO
理亞「…そんなんじゃまだ全然です」

梨子「!」ガ-ン

理亞「…次は一緒に行くんですよ、梨子さん。それで勝つんです、『チーム』全員で…!」


梨子「り、理亞ちゃん…!」



301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/27(火) 00:03:48.32 ID:sU20JsDo0
警察サイド


千歌「」じ〜

聖良「どうしたんですか?」

曜「聖良さんの買ってきたご飯…」

聖良「あれ、何でもいいって言ってませんでしたっけ?」

千歌「いや…、いいんですけど」


千歌「…普通すぎませんか?」

聖良「…は、はい?」
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/27(火) 01:05:13.02 ID:sU20JsDo0
曜「近くのスーパーの総菜コーナーで買ったお弁当3つ!、足りない場合や保存も効く菓子パン!、ペットボトルのお茶数本であります!!」がさがさ


聖良「ちょ…」


千歌「あ〜、わたし聖良さんは山盛りタンパク質系でくると思ってたなあ。THE糖質制限!みたいな」

聖良「…は」

曜「わたしは逆に凄い女子高生らしい感じが意外性あっておもしろいなって思ってました」

聖良「おも…しろい…?」


曜「うふふ、ハンバーグ弁当かあ。おいしそうですねハンバーグ弁当。聖良さん好きなんですか?ハンバーグ。あっ、あったかい!もしかしてレジ横のレンジであっためたんですか、聖良さん!!」

聖良「…それ以外ないでしょう、あとそのお弁当は割り引かれてたから買っただけですよ」

千歌「割引…。割引弁当を選んだんですね聖良さん!お得ですもんね。あっ、菓子パンはメロンパンが多いぞ。メロンパン。聖良さんメロンパン好きなんですか?メロンパン」がさがさ

聖良「…いやそういう訳じゃ」

千歌「あれ、このお茶って―――



聖良「」ダンッ!
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/06/27(火) 01:21:38.00 ID:sU20JsDo0
千歌・曜「…」

千歌「あーお腹すいた〜」

曜「一日中動き回ってお腹ペコペコだよ〜、じゃあいただきまーす」カパッ

聖良「…」ひょいっ

曜「はぅあ?!」

聖良「…新しいの買いなおしてきますね」

千歌「わー!冗談です!!冗談!!」

聖良「…」



千歌・曜「…すいませんでした」


―――――――――
――――――
―――
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/27(火) 08:21:47.76 ID:IOIgP2/SO
梨子ちゃんに姉属性がもっと輝くのですわって囁いてる
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/03(月) 07:10:17.77 ID:8vD/y0P40
梨子「〜〜なの♪」

理亞「…へぇ」

梨子(あはは、またそっけない返事に戻っちゃった。さっきまでいい雰囲気だったと思うんだけどなぁ…)




理亞「…あの」

梨子「な、何かな?!」ドキッ

理亞「…」

梨子(なんだろう…。はっ、もしかして『うっとうしいです』…とか?!そうだよね、ちょっと距離掴めてなったよね、ごめんね〜)あわわわ



理亞「り、梨子さんて、A-RIZEの英玲奈さんの従妹なんですよね」
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/03(月) 07:16:50.30 ID:8vD/y0P40
梨子「…」

梨子「へ?」

理亞「そうなんですよね!?」ズイッ

理亞「…」ドキドキ

梨子「…そ、そうだよ」

理亞「…ふ、ふーん。で、どうなんですか」

梨子「え?」

理亞「A-RISEですよ。どうなんですか!?」ズイッ
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/03(月) 07:31:08.92 ID:8vD/y0P40
理亞がスクールアイドルを目指すきっかけは、ARISEのステージを見たことだった

毎日擦り切れる程DVDを見て、楽曲を聴き、東京に来てもしかしたらすれ違っちゃったらどうしようなんて淡い期待を胸に東京にやってきた理亞の目に、
あの日平然とA-RIZEのメンバーに会ってきたと言った千歌たちがどう映ったのか想像に難くない


理亞『ずるい…』ボソ

ルビィ『…え、何か言いました?』

理亞『何も言ってない…!』プイ




その夜眠れなくなるほど、羨ましかった
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/03(月) 07:36:00.88 ID:8vD/y0P40
梨子(もしかして…、理亞ちゃんはA-RISEが好きなの…かな?)

理亞「話、聞きたい」

梨子(あ、そうだこれ)




梨子「いいよ、何が聞きたいのかな?もしかしたら理亞ちゃんの方が詳しかったりもするかもしれないけど」

理亞「…!」


理亞「そ、それじゃあ…!」

309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/03(月) 07:52:29.73 ID:8vD/y0P40
―――――
―――


梨子(こうしてみると、理亞ちゃんもスクールアイドルに憧れる普通の女の子なんだよね)


梨子「…ふふ」

理亞「…なんですか?」

梨子「なんでもないよ♪」

理亞「そうですか。それなら話の続きなんですけど…」


梨子(話聞かせてって言ってたのに、いつの間にか私が理亞ちゃんの話聞くことになっちゃった)あはは

ーーー
ーー

梨子「あ、そろそろ着くよ」

理亞「!」はっ

理亞(…しゃべりすぎた。私としたことが…。どうしよう、まだ色々聞きたいことあるのに)


梨子「…理亞ちゃん、またお話しようね♪」

理亞「…!」

理亞「…そ、そうですね。別にいいですけど」


梨子(ふふ)
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/03(月) 11:33:39.78 ID:8vD/y0P40
――――
――

ルビィ「あ、おかえりなさい♡」

花丸「理亞ちゃん食べられないものとかある?」

理亞「え、特にないけど…」

善子「ならよかった。2人が出てる間私たちで夕ごはんの準備してたの♪」

梨子「そうなんだ。ありがとね、みんな♪」


理亞(…)


理亞「ありがと…。ルビィ、花丸、善子」



ルビマル善子『…!!』

梨子(…♡)
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/03(月) 12:00:18.08 ID:8vD/y0P40
ルビィ「どういたしましてだよ、理亞ちゃん♡」

善子「わ、わたしは善子じゃなくてヨハネよ!…ま、まぁいいわ、今日だけは特別に許してあげる。感謝しなさいよね!…その、理亞!!」

花丸「理亞ちゃん、善子ちゃんのことは気にしなくていいからね」

善子「なっ!」

理亞「そうする」

善子「ちょ、納得すな!」

ルビィ「あはは」


梨子「よーし、それじゃあせっかくみんなが用意してくれたんだし冷めちゃわないうちにいただこうか」



みんな『…いただきまーす!!』




―――合同練習1日目、終了!
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/04(火) 01:49:30.40 ID:d6vEVEGS0
本当に野宿するのか
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/05(水) 11:44:12.01 ID:4vyp/hq/0
――――
――


不明な時系列


雪穂「あの子、何か思い詰めてる様子だったけど…なんだったんだろ?」

亜里沙「…うん」



亜里沙(あの頃のお姉ちゃんみたいだったな…)
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/05(水) 12:16:38.26 ID:4vyp/hq/0

――
――――――


2日目、夕方


ズズズ…!!


梨子「…はぁ、はぁ…。もって10秒か…」

善子「動けて10歩ってところね」

梨子「10歩しか動けないって…鬼ごっこどころじゃないね」あはは…

ルビィ「想定リミットは明日なのに…」


理亞「…2日で実戦レベルに持っていくのはもともと無理な話なんです。希さんもそれくらい分かっているはず。これは『凝』が必ずしもこっちの勝利条件に直結はしない意図で作られたゲームであると考えるほうが自然でしょう」


善子「つまり、アプローチを変える必要があるってことね」

理亞「…」こくり

理亞「やることはやったと思う。修行も大切だけど、これはゲームなの」

花丸「つまり…」



理亞「私たちは、ルール1を拡大解釈する」
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/05(水) 13:20:39.77 ID:4vyp/hq/0
―――――
――


千歌「今日は動きなさそうだね」

曜「予想通り、勝負は明日か。うーむ、向こうはどんな手を使ってくるか」

聖良「ほら、集中して。もう修行付き合いませんよ」

千歌・曜『ごめんなさ〜い』

曜「でも聖良さんは希さんよりも丁寧に教えてくれるから分かりやすいな」

千歌「聖良さんすっごく頼りになります、私聖良さんが同じチームで良かったです!」

聖良「…まったく、すぐ調子のいいこと言うんですから」


聖良(このチーム分けも、作為的に行われてるんだろうな。そもそも理亞が逃げ手で私が追手ってのは能力的にも綺麗に別れすぎですしね。それなら私がこの2人…、高海さんと同じチームになった理由も何かあるんでしょうね。ま、大体の察しはついてますが)


聖良「…こちらも明日に向けてしっかり準備しましょう」


千歌「はーい!」


聖良(ふふ…まったく希さんも人が悪い)


――――
――
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/05(水) 13:24:12.30 ID:4vyp/hq/0
―――――
―――

花丸「確かにこれなら千歌さんたちの裏がかけるかも…!」


理亞「言っておきますが、うまくいくかどうかはあなた達次第ですからね」

善子「まぁ最後はチームワークで勝負よね。しかたない、私は孤高の美少女ヨハネだけど、あなた達に協力してあ・げ・るーーーー

理亞「慣れ合いは好きじゃないんですが…。まぁ勝つためには仕方ないか」

善子「ちょっと台詞さえぎらないで!そもそも昨晩ルビィとA-RISE、μ’s論争仲良くしてた子が良く言うわね」ふふふ…

理亞「な!そ、それはこの子が余りにもμ’s、μ’s言ってA-RIZEを表面的にしか見てないから理亞が教えをほどこしたの…!」

ルビィ「そ、それを言うなら理亞ちゃんだってμ’sを一義的にしかみてないよね。そもそもわたしはどちらが〜〜〜

理亞「またそれをぶり返すの?そんなこと言ったら〜〜〜



わーわー
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/05(水) 13:27:52.40 ID:4vyp/hq/0
花丸「あはは、また始まったずら」

善子「まったく仕方のない子たちね、昨日どんだけ語り合ったか覚えてないのかしら。長くなるから勘弁して欲しいわ」

理亞「あなたは黙ってて、津島善子!」

善子「なっ…!善子呼びならまだしも…。…フルネーム呼びですってぇぇぇ?!撤回しなさい、今すぐに!!」


ぎゃーぎゃー


梨子(理亞ちゃんもすっかりうちの1年生組と打ち解けたみたい。これならチームワークも大丈夫そうね♡私も年長として自信もってしっかりしなくちゃ!)



梨子「よーし、皆!明日はぜっちゃい…」
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/05(水) 13:33:39.28 ID:4vyp/hq/0
・・・。


善子「え、今…」

梨子(噛んだーーー)かぁぁぁ

梨子「うぅぅ…」

花丸「ほら梨子さん、もう一回♡」にこ

梨子「は、花丸ちゃん…」

梨子(皆を引っ張っていくのもなかなか大変だね、千歌ちゃん)


梨子「そ、それじゃあ気を取り直して…」



梨子「明日は絶対私たちが勝つぞーー!」



ルビマル善子『おーー!』


理亞「…お、おーー!」



――Aqours・セイントスノー合同練習2日目、終了!
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/06(木) 22:57:34.50 ID:C6R99CcSO
>>317
かわいい
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 00:01:34.74 ID:C6/zK8bT0
――――――――――
――――
――


千歌「来たね」すくっ


―――Aqours・セイントスノー合同練習3日目、


ルビマル善子「…」ザッ




開始!!
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/08(土) 01:06:40.43 ID:C6/zK8bT0
〜〜〜〜〜〜
〜〜〜


回想

ルビィ「ルール1を拡大解釈…?」

理亞「そう」スッ

理亞は、なみなみと水の入ったコップを差し出した


理亞「『水見式』…。これを使えば皆さんのオーラがどの系統に属しているか判別できます」


善子「いや待って、系統って…。いったい何するつもり!?」

理亞「使える手を増やすの。私たちは逃げ手でありながら守られたお宝を狙うという攻め手でもある。手は多いほうがいい。それに守りを固める相手に勝つためには攻め手は戦力上で常に上回っている必要がある。」


ルビィ「理屈では分かるけど…そんないきなり私たちにできるものなの?」
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/08(火) 19:51:45.40 ID:Ldu1nIqR0
ここの>>1も富樫病発動してしまった…?
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/08(火) 19:55:28.25 ID:Ldu1nIqR0
ここの>>1も富樫病発動してしまった…?
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/13(日) 07:38:58.83 ID:OZjLNCISO
冨樫な
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/06/27(水) 19:58:13.22 ID:84CPhdLLo
すいませんもう誰も見てないと思いますが再開しようと思います。
1年ほど忙しくて手をつけられませんでした。
無駄な箇所省いて短めにまとめようと思うので一回立て直そうと思います。すいません。
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