男「猫娘との生活」

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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/28(金) 19:46:14.72 ID:aRxApJLJO
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猫を拾った

お持ち帰りした時は気づかなかったが

男「ほら綺麗にするだけだ大人しくしてくれよ」

猫「ミャー!」

男「ちょお前、ぶふお」

洗ってみるとビックリするくらい真っ白で毛並みなんてサラサラで最高に綺麗な猫に早変わり

男「お前、結構美人じゃないか? 目も青色で海みたいだ、綺麗だな」

美人と言ったのは勿論雌だからだ

猫「ミャー?」

男「って猫に美人って表現は変かな、さてと飼うと決めたんだから、飼い主として責任持ってやるか」

男「えーと猫について、Google先生俺に力を......!」

猫「.........」

それからと言うもの男は猫について調べまくった

食事から習性、どうやったら仲良くなれるかのスキンシップ等

男「あ、そうだ名前つけてなかったな忘れてたどうしようか?」

男「.........お前にぴったりな名前」

猫「ミャー」ガリガリ

男「おいおい、ダンボールで爪を研がないでくれ......ん?」

ふと、猫が引っ掻いていたダンボールに目が動く、ダンボールには鈴蘭と書かれていた

男「鈴蘭......ああ、良いな」

猫「ミャ?」

男「よーし、今日からお前は鈴蘭だ、長いから鈴(すず)な」ナデナデ

猫「ミャー」ゴロゴロ

男「よしよし」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/28(金) 19:47:14.96 ID:aRxApJLJO
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〜男の勤める会社 屋上〜

上司「お前は何時になったら出来るようになるんだ!!」

男「す、すいません!」

上司「まったくどうしてお前は覚えが悪い? 頭動かしてんのか?」

男「いやー、何も言えないですねぇ」

上司「まったくこのクソがッ、もっと考えて仕事しろ! でなきゃ辞めちまえ」バタン!

男「......ふぅ、そんな怒らんでも良いのに」

後輩「せ、先輩......」

男「ん? おお後輩ちゃん、大丈夫だよ俺しか怒られてねぇ、おkだ」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/28(金) 19:48:00.38 ID:aRxApJLJO
後輩「お、OKじゃないですよ! 私先輩に自分のミスを......」

男「後輩ちゃんまだ1年目だろ? 失敗何ていっぱいある、俺も失敗ばっかりだったよ、まぁ仕事パートナーなんだからフォローさせてくれ」カチッ

後輩「でも私、何時も先輩に守ってもらって......」

男「良いって俺はこんな人間だし、怒んの苦手何だ、後輩ちゃんが反省してるならそれで良いよ......スゥ、煙草うめぇー」

後輩「先輩......あのこの後空いてますか? 良かったら食事に」

男「え、ああ悪いな今日は真っ直ぐ帰らないと行けないんだ」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/28(金) 19:49:45.78 ID:aRxApJLJO
後輩「何か用事でも?」

男「最近捨て猫拾ってさ、ちょっと心配でね、だから食事はまたの機会で」

後輩「......分かりました、それでは先輩また明日、今日はありがとうございました」

男「おう、あんま気にすんなよー」

男「.........まぁ、怒られるのも疲れるんだけどさぁ......また鈴にでも愚痴ってよっと」

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〜男宅〜

男「ただいまー、鈴ー、いるかー?
あれ?」

何時もなら俺の声が聞こえるや飛んで来るのに今日はこない

何かあったのか、一抹の不安が男に過ぎったが

男「鈴ー! す.........へ!?」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/28(金) 19:52:12.68 ID:aRxApJLJO
男の目が驚愕に見開く

「.........ぬ、ぬし!?」

男の目の前に居たのは猫ではなく、背中まで伸びた真っ白い髪に海のように透き通った青い双眸をした見た目十五、六歳程の美少女だった

見ると洗濯物を畳んでいた所だったのだろう今朝干していた洗濯物が綺麗に整頓されていた

誰なんだ、一瞬男に動揺が走るが

少女と目があう、不安気に男を見つめている青い双眸

何時も仕事の愚痴を黙って静かに聞いてくれていたあの猫と同じ瞳

男にはそれだけで十分だった

「ぬ、ぬし......これはの、はう///」

男は何時もの様に抱き締めて真っ白い彼女の頭を撫でる、サラサラな撫で心地に良いようのない暖かさを感じた、やっぱりあの子だ
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/28(金) 19:56:19.80 ID:aRxApJLJO
男「ただいま、鈴」

男の言葉に一瞬驚く彼女だったが、直ぐに満面の笑みを浮かべる

そして何時もの様に彼に擦り寄る

「.........うんおかえり、ぬし」

あの日の気まぐれだった行動が

後々、男のツイテるとは言えない

損な日常をこの猫が彩って行くのは

まだ先の話し




8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/28(金) 20:01:21.09 ID:aRxApJLJO
続く、ネタあったら書いて頂けると嬉しいです
猫可愛い
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/28(金) 20:01:52.92 ID:C+J3H7xUo
つおつ
はつじょうき
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/28(金) 20:38:27.76 ID:apEOsIiYo
おつです
猫じゃらしで意地悪
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/29(土) 00:34:14.30 ID:CuAPlTmJ0
期待
マタタビと酒で乾杯
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/29(土) 04:26:24.27 ID:LCNAeESlO
とてもいい
休日に一緒にお昼寝とか
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/29(土) 12:31:33.63 ID:FDZ4oa+mo
嫌がるお風呂
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/29(土) 21:23:04.70 ID:GkqST6pAO
後輩と鈴蘭のハーレム
15 : ◆TiKUvGS/sQ [saga]:2017/04/29(土) 21:42:36.86 ID:+8q3l8rTO
拾った猫が女の子になっていた

鈴「改めて言おう、我は主の飼い猫の鈴蘭じゃ、あの時は拾ってくれて感謝しておる」

男「あ、これはどうもご丁寧に」

男の緊張した面持ちにふと鈴が柔和に微笑を浮かべる

鈴「これこれ、そんなに固く並んでくれ何時もの主らしくないぞ?」

男「いやぁ、口ぶりから俺より歳上なんじゃないかと......」

鈴「そうじゃな、我はこれでも五十年程生きておる」

男「大先輩じゃねーか......鈴さん?」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 21:43:20.21 ID:+8q3l8rTO
鈴「いやいや、我に取っては男がご主人なんじゃからそう気負う事はない、今迄通り鈴と呼んではくれんかえ?」

男「わ、分かりま......」

鈴「敬語も必要ないぞ?」

男「......分かったよ、鈴さん」

鈴「さんも要らぬが......まぁ悪い気はせんのう、それでええ」

男「所でさ、何でそんな姿なの?」

鈴「......姿? ああ、人間のということか」

鈴「我はのう少しばかり物の怪の血を引いておっての、人の姿になれるんじゃ寿命も他の猫より長い」

男「物の怪って......」

鈴「昔は沢山居たんじゃ、今は殆ど見かけないがの」

男「そ、そうなのか......」

鈴「本当は猫のままお主と暮らそうと思ったんじゃ、人になった所で気持ち悪がられてまた捨てられるのが関の山じゃと」

鈴「この五十年、只々シンドくてのぅ何度裏切られたか......」

言葉を紡ぐ彼女の目は次第に伏せ気味になり暗い表情を落とす

そんな表情に男は何時もの癖なのか
自然と彼女の頭に手を乗せ優しく撫でていた

男「.........鈴さん大変だったんだな」

鈴「主......ふふ、やっぱり主じゃのう」

男「え、ああ悪い何時もの癖で」

慌てて手を引っ込めようとした男だが、鈴がその手を握り首を左右に振る

鈴「もっと撫でてくれんか? 主の手は暖かい......」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 21:44:05.27 ID:+8q3l8rTO
上目遣いにお願いされ男はまた鈴の頭を撫で始める

鈴「それでじゃ、最初こそ人になる気は無かったんじゃが主と暮らしていく内にの......」

鈴「主の優しさが暖かくての、こんなの初めてじゃった嬉しかったんじゃ......恩返しに主に何か出来ないかと思ったんじゃ」

男「そうだったんだ、ありがとう鈴」

鈴「!! うんや、礼を言うのはこっちじゃ」

男の言葉に鈴はそっと頭に置いてある手を握り、自身の胸へと持っていく、とても大切な物の様に握りしめて

鈴「我が人になった時、主は我の事を嫌な顔もせずに......ただいまと言ってくれた、見た事もない女子を我だと気付いて何時もの様に抱き締めて頭を撫でてくれた」

鈴の頬は話せば話す程、赤みを増していった、ふと彼女と目があった綺麗な双眸は微かに潤んでいる

鈴「我はもう嬉しゅうて嬉しゅうて.........主、主」

生きてきた五十年の苦節から解放されたからなのだろうか彼女は男の胸へと擦り寄り抱きしめる

彼女の顔は男から見えないが小さな嗚咽が聴こえてくるので、男はまた彼女の頭を撫でながら、この真っ白な彼女が落ち着くまで黙って待っている事にした
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 21:52:54.74 ID:+8q3l8rTO
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男は胸にすっぽり収まっている彼女を撫でながら、今日の夕飯はどうしようかと思案していると

鈴「主、もう大丈夫じゃ」

男「そうかい?」

鈴「うむじゃがもう少しこのままで居てはくれんか?」

男「これから何時でも出来るよ? 先ずは夕飯食べよう鈴、俺お腹ペコペコで......」

鈴「そ、そうか......では我が男に馳走してやろうかの!」

男「え、料理出来るの?」

鈴「何年生きてると思っちょる、まぁあまり期待はせんでくれ、あくまで人並みという事じゃからの、で我が作ってもええか?」

男「鈴さんの料理......俺食ってみたいなお願いします」

鈴「うむうむ! 待っておれ直ぐ作るからの!」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 21:53:30.94 ID:+8q3l8rTO
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鈴「さぁ、主よ召し上がれじゃあ!」

鈴が腕を差し出した机の上には、ザ・和食といった料理が並んでいる

男「(見た目は悪くない......だが味はどうだろう、例えばこの味噌汁にしたって鯖の味噌煮にしたって鈴は猫なんだ人と味覚は違う筈)」

男は考える果たしてこの料理は美味しいのか、だが鈴が俺の為に拵えてくれた料理を無下には出来ない、何より料理を作りながら「主は喜んでくれるかのう......」なんて台詞を聴いてしまったらこれは美味いと言う他にない

男「(どんな味だろうと美味いと言って見せる!! いざぁ!!)」

男「いただきまぁす!!」

パクッ

鈴「ど、どうじゃ? 美味いか主?」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 21:54:31.89 ID:+8q3l8rTO
鈴の料理、それは想像絶する程に

男「う、ううう......」

鈴「主......? まさか口に」

男「うめぇぇぇぇぇーー!!!」

鈴「ほにゃぁ!?」

美味かった

男「鈴! 美味い! 美味しいよぉ!」

鈴「な、そうか良かった......」

男「おかわり!!」

鈴「早いの!?」

社会人四年目、この四年間自炊だった男に他人の手料理というのは、味もそうだが、心に染みる味だったかもしれない

男「ふぅ〜、ご馳走さま......美味しかったよ」

鈴「お粗末様じゃ、ふふ...主の口に合って良かったわい」
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 21:56:36.16 ID:+8q3l8rTO
男「さてと食器は俺が洗うよ」

鈴「ええぞ、主は寛いでくれ」

男「いやいやこんな美味い飯食わせて貰ったんだお礼しないと俺が納得出来ないよ」

鈴「いやじゃから......」

男「だから俺が......なら手伝わせてくれ」

鈴「まぁ、それじゃったら」

男「よぉし! 見てろよ俺の食器洗いの速さを! 昔はシャイニングフィンガー(閃光の掃除指)と言われた男の力を!!」

鈴「しゃいふぃん......ふふ、可笑しな名前じゃのう」

男「!!」

不意打ちだった、その時浮かべた鈴の笑顔に男は思わず見惚れてしまう
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 21:57:52.15 ID:+8q3l8rTO
鈴「ん? どうした主?」

男「......あ、いや前に猫だった鈴に美人だなって言ったのを思い出してさ」

鈴「お、おう......そうか」

男「うん、俺の目に狂いはなかった」

男「鈴はスゲぇ美人だ」

鈴「ふぇ!?」

男のたった一言に鈴の顔が湯気が出るんじゃないかと思うほどに赤くなる

鈴「......あ、ありがとの主とても嬉しいぞ」

男「お、おう」

鈴「ま、まったく我の主はさも平然と甘い言葉を言いよるのう」

男「し、下心はないぞ? 本心であってだな」

鈴「わ、分かったからこれ以上はええ.........我が持たんわい///」

男「え? 最後の方なんて言ったの?」

鈴「むぅー! ええから食器洗いするぞ主!」

男「ああ、そうだったな」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 22:00:34.53 ID:+8q3l8rTO
鈴「そのしゃいふぃん、とやらの腕前を見せてもらおうかの」

男「しゃ、シャイニングフィンガーだし! 見てろよあっという間に終わらせてやる」

鈴「ふふ、食器洗いでそこまで気合いを入れんでええわい、主は愉快な飼い主じゃぁ」

その後、見事に気合いが空回りし男は食器を割ってしまい手を切るという事態を招く

そして甲斐甲斐しく鈴に絆創膏を貼ってもらっている、まさに情けない

男「す、すまん......」

鈴「ええよ、主はおっちょこちょいなのは感づいておったし、それに」

男「?」

鈴「こ、こういうシチュエーションにちと憧れてたからの/// うむ気にするな」

男「シチュエーション?」

鈴「き、気にするでない!!」アセアセ

男「お、おう」

鈴「......ふふ」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 22:13:04.25 ID:+8q3l8rTO
投下終わり、ネタありがとうコレは捗りますわい
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/29(土) 22:17:27.26 ID:NGmhiqC2o
おつー
良いニヤニヤ
26 : ◆TiKUvGS/sQ [saga]:2017/04/30(日) 07:43:33.92 ID:B6uodT3NO
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ーー

毎日が辛かった

ーあんた誰なんだ!? 人の家に入って何してる!?ー

信じていた物に裏切られて

ーば、化け猫だぁー!!ー

ーまってくれ我は!ー

周りの視線はいつも恐怖と拒絶

ーとっとと家から出ていけぇ!ー

どうして生きているんだろう
何が楽しくて今日を生きている

ーうぇ、なんだこの猫きったねぇ、野良猫かー

もう嫌だった

ーほれほれ早く逃げないと尻尾燃えちまうぞー? ははははは!ー

ーすまんな、お主の様な半妖にこの場所に留まる場所は無いー

我の居場所など何処にもなかった
27 : ◆TiKUvGS/sQ :2017/04/30(日) 07:45:06.51 ID:B6uodT3NO
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毎日が辛かった

ーあんた誰なんだ!? 人の家に入って何してる!?ー

信じていた物に裏切られて

ーば、化け猫だぁー!!ー

ーまってくれ我は!ー

周りの視線はいつも恐怖と拒絶

ーとっとと家から出ていけぇ!ー

どうして生きているんだろう
何が楽しくて今日を生きている

ーうぇ、なんだこの猫きったねぇ、野良猫かー

もう嫌だった

ーほれほれ早く逃げないと尻尾燃えちまうぞー? ははははは!ー

ーすまんな、お主の様な半妖にこの場所に留まる場所は無いー

我の居場所など何処にもなかった
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/30(日) 07:46:17.94 ID:B6uodT3NO
誤爆すまぬ
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/30(日) 07:47:09.99 ID:B6uodT3NO
ーなんだお前捨て猫か? ついてないなぁ...ー

でも、彼に会えた

ーそうだお前俺の話し相手になってくれよ、独り身はちと寂しくてなー

ー今日からお前は鈴、鈴蘭だ。よしよしー

ちょっと独り言が多くて

ーうーん、猫って玉ねぎダメなんだなー

それでいて決めたことはとことんやる

ーおーい鈴今日はちょっと奮発して贅沢な猫缶だぞ!ー

ー鈴聴いてくれよ今日さぁまた後輩がよー

でも仕事先では大変そうだが彼は笑顔だった

なにより

ー鈴ー! す......へ!?ー

ーぬし......これはの、はぅ///ー

ーただいま......鈴ー

嬉しかった、ここに居ても良いんだと

心から思えた、初めて心が満たされた
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/30(日) 07:48:10.70 ID:B6uodT3NO
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「鈴、鈴さん大丈夫か?」

鈴「ぬ......ぬし?」

男「うなされてたからさ、嫌な夢でも見たの?」

鈴「夢......なに昔の事じゃ」

男「............鈴さん」

鈴「こりゃ、頭は撫でんでええわい! 我はこれでもお主より」

男「鈴さんの居場所はここだからね」

鈴「!!」

男「だからもう泣かないでよ、俺もいるしさ一人じゃないぜ?」

鈴「うん(......そうか、我は泣いておったのじゃな)」

鈴「主、ありがとの......」

男「うん」

鈴「主、一緒に寝てはくれんか? い、嫌なら......」

男「嫌なもんか、一緒にいるから安心してくれ」

鈴「.........やっぱり主は優しいのう」

男「そうだろもっと褒めろ」

鈴「.........ふふ」

男「なんか可笑しかったか?」

鈴「うんや、そういう主の所我は好き.........じゃ」スヤスヤ

男「す......ってもう寝てるし、ああ反則だよそういうのは......」

男「.........まぁ良いか、おやすみ鈴」
31 : ◆TiKUvGS/sQ [saga]:2017/05/02(火) 18:18:18.41 ID:gzipOUScO
目がさめると何とも居た堪れない空気が鈴と男の周りを取り巻いていた

鈴「.........ぬ、主よ昨日我が言っていた言葉はの......」

男「好きって言葉だろ? 鈴さん大丈夫だ俺は誤解してないよ」

鈴「ぬ/// それはつまり」

男「飼い主としてって事だろう?」

鈴「ふぇ? 」

男「飼い主として嬉しい言葉だよ、ありがとう鈴さん」

言うや男は鈴の頭を撫で始める
かくいう鈴は

鈴「(.........なんじゃ、嬉しい様な残念な様な......むぅ、じゃが我は半妖主と結ばれるのはあり得ん話か)」

鈴「(って我は何を考えておる!? 主にそんな感情を抱くとはイカン! イカンぞぉ!)」ブンブン

男「うぉ!? どうしたのいきなり?」

鈴「にゃんでもないぞ主よ!」

男「にゃんでもって......ぶふ」

鈴「わ、笑うんでないわい!」ポカポカ

男「ごめんごめん」

鈴「所で今日は仕事に行かんのか? 大分ゆっくりしておるが?」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/02(火) 18:18:58.37 ID:gzipOUScO
男「今日は休みなんだ、だから鈴さんとノンビリしてるよ」

鈴「なんじゃと!?」

男「そんな驚かなくても」

鈴「(主と二人......二人きり......)」

鈴「(ああ、ダメじゃこんなこと考えてはいかんのに......いかんのにぃ)」

男「鈴さんどうかしたの?」

鈴「(主に......あ、甘えたい......///)」

男「鈴さん? 顔赤いよ熱でも」ピトッ

鈴「ぬ...ぬしー///」ギュウ

男「......え?」

鈴「んん......主はええ匂いじゃぁ」クンクン

男「ちょ鈴さんどうしたの?」

鈴「(ああ、主......我のご主人......優しいご主人......)」

鈴「今日は二人きりなんじゃろ? だったらサービスしてくれてもええやろぉ?」スリスリ

男「一体突然......は!!(この必要に擦り寄ってくるのはもしや発情期!?)」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/02(火) 18:19:42.31 ID:gzipOUScO
鈴「初めてじゃこんなに胸がキュンとなるのは......主のせいじゃ、主のせいじゃ」ギュウ

男「鈴さん落ち着いて......一回離れようか」

鈴「なんでじゃ? 主は嫌なのか?」シュン

男「(嫌な訳ないだろ! 鈴さんみたいな可愛い女の子にスリスリされて嫌な男はいないよぉ!!)」

鈴「主......その我の我儘を聞いてくれんか?」

男「な、何かな?」

鈴「その一回でええから、我と......せ、接吻してくれんか?」

男「せ......!?」

鈴「だ、駄目か? 一回で良いんじゃ」

男「(ど、どうする男! このまま流されて良いのか?)」

男「(でも鈴さんは今まで一人で生きて来たんだ、きっとすげぇ寂しい思いしてきたんだろうな......答えてあげたいのは本心だし)」

男「(あれ.........ていうか猫なんだから別にキスくらい良いんじゃね?)」

鈴「駄目かのう? この老猫に甘いひと時をくれんか?」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/02(火) 18:20:14.00 ID:gzipOUScO
男「.........分かったよ(鈴さんは猫鈴さんは猫だ......)」ギュウ

鈴「本当か!」

男「ああ、鈴さん目瞑って(可愛いよ可愛いよ鈴さーん!!)」

鈴「う、うむ......」ギュッ

男「いくよ......」スッ

男は目を瞑る鈴の頬にそっと手を添える、そしてゆっくりと彼女の唇を奪った

男「ん......(うわお! 何て柔らかい唇なんだ...! だが鈴さんは猫だやましい心はな、ないぞ!)」

鈴「ん......ふっ......んん///」

甘く小さい吐息を漏らす彼女
対する男は「鈴さんは猫鈴さんは猫」と必死に考える

男「.........ん」

鈴「んん、ぷぁ/// ぬし///」

唇が離れ互いに見つめ合う
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/02(火) 18:20:41.82 ID:gzipOUScO
男「だ、大丈夫だったか?」

と男は何故か自身の唇具合を聞くが

鈴「か.........甘美じゃぁ/// 何て甘美なんじゃぁ......はぁ///」

この白猫さんには届いて無いようだった

男「(.........俺より重症かもしれん)」

鈴「ふふ〜ん、ふにゃぁ......ふぁぁぁ......!」

感無量とばかりに悶絶しているが
何かが達したのかポテッと倒れ気を失ってしまった鈴
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/02(火) 18:24:24.86 ID:gzipOUScO
男「あれ鈴さーん...? そ、そんなに嬉しかったのか......」

その後、鈴は目覚め顔を真っ赤にしながら「すまん、我なんかと...」と男に頭を下げるが、「気にしなくて良い」と言う男の言葉で丸く収ま、二人で休日をまったり過ごした

鈴「主よ......そのありがとの」

男「え?」

鈴「我なんかと......その、のう?」

男「......お、おう」

鈴「......それでじゃ、主が嫌じゃなかったら......我とまた......キスしてくれんか?」ボソッ

男「......え? 何て言ったの?」

鈴「うぅ、何でもないわい!!///」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/02(火) 22:16:33.95 ID:WLY6SfsN0
甘い(断言)
ところで、片目が隠れた少年と手のひらサイズのお父さんはいつ出ます?
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/02(火) 23:24:58.33 ID:5qGbkGAdO
俺のコーヒーに砂糖入れたやつ誰だ…
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 05:41:52.61 ID:h3wh3K5mo
ドリップコーヒー頼んだはずなのに
いつの間にかホワイトモカになってやがった
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 08:36:56.57 ID:gCdVm8dFO
マックスコーヒー買って来たの誰だよ。
俺が頼んだのはブラックなのに…
41 : ◆TiKUvGS/sQ [saga]:2017/05/03(水) 21:21:20.49 ID:tC1v+nUEO
上司「おい後輩! この書類間違ってるぞ!」

後輩「うぇ!? 本当ですかすいませーん!」

男「あらら、また怒られてる......てことは」

上司「で、何でお前は容量が悪いんだ? 先輩の教え方が悪いのか?」ペシペシ

後輩「そ、それは......」

上司「ほぅ......おい男! ちょっとこい!」

男「ああ、やっぱり」

上司「ーーー! ーー! ーーーーー!」←説教中

男「ーーーーー! ーーー、ーーーーーーーーー!」←怒られ中

後輩「(ああ、また私のせいで......でも何だろ先輩前より雰囲気が明るくなってる)」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/03(水) 21:21:53.09 ID:tC1v+nUEO
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〜男宅〜

男は最近明るくなったと言うのは会社でも言われていたが、理由については

男「ただいまー! 鈴さん帰ったよー!」

鈴「主ぃ! おかえりじゃぁ」

この家に帰ると出迎えてくれる白くて可愛い少女が関係していた

鈴「夕飯は出来とるぞ? 風呂も沸いとるどっちにするんじゃ?」

男「じゃあ風呂から頂こうかな!」

鈴「ん? エラく機嫌がええのう、何かあったのか?」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/03(水) 21:22:40.49 ID:tC1v+nUEO
男「そうだな、家に帰れば出迎えてくれる人が居るっていうのに感動してる」

鈴「それで主が喜んでくれるなら、幾らでも出迎えてやるぞ、ふふん」

男「ああ......何て良い猫さんなんだ!」ギュウ

鈴「ぬぅ!? 主や余りくっつかんでくれ!」バスッ

男「え......ごめん」

鈴「ほれほれ、はよ風呂に行ってこんかい」

男「はーい」

鈴「...............はぁ///」ドキドキ

鈴「(うぅ、なんでじゃ? 何でこんなに胸が苦しい? 主にギュウっとされただけじゃろ......///)」

鈴「(主と接吻してからどうもこんな調子じゃ......何か踏み入ってはいけない場所にいるようで......)」

鈴「(......つまり我は主の事を......///)」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/03(水) 21:24:55.96 ID:tC1v+nUEO
鈴「(は!! ダメじゃぁ、何を考えとるんじゃ我は半妖、ましてや主人に懸想するなど......あってはならん)」

鈴「じゃが......主だったら...///」

男「ちなみに今日の晩飯何かな?」

鈴「うひゃぁ!?/// 今日は唐翌揚げじゃ! ええから風呂にいかんか!」ポスポス

男「そ、そんなに慌てなくても......!」

ーーーーーー
ーーーー
ーー

男「ああ......美味しい鈴さん美味しいよ」

鈴「そ、そんなに褒めんでもええわい///」プイッ

男「ええ、良いじゃんか美味しいんだから」

鈴「分かっちょるから...お代わりいるか?」

男「おう、頼む」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/03(水) 21:26:17.06 ID:tC1v+nUEO
鈴「うむうむ......ほれ、たんと食べるんじゃぞ」

男「ありがと、そうだ鈴さんにお土産買ってきたんだよ」

鈴「お土産?」

男「うん、じゃじゃん! マタタビ酒だ!!」

鈴「おお!! しかし突然どうしたんじゃ?」

男「最近鈴さんがそっけないからさ」

鈴「ぇ......」

男「ほら俺と暮らし始めてから鈴さんに家事全部任せっきりじゃん」

鈴「それは主に居させてもらってるからであってじゃの......」

男「それでもさ、凄い助かってるし鈴さんも疲れてるかなと思ってね? 労いという事で受け取ってくれると嬉しいな」

鈴「.........主」

男「良かったら一緒に飲まない?」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/03(水) 21:27:59.32 ID:tC1v+nUEO
ーーーーーー
ーーーー
ーー

男「はい鈴さん何時もありがとねお疲れ様」

労いの言葉を贈り、鈴の持つグラスにマタタビ酒を注ぐ

鈴「主もお仕事お疲れ様じゃぁ、ほれ」

鈴も男のグラスにマタタビ酒を注いであげる

男「それじゃかんぱーい」

鈴「ふふ、まさか主と一緒にお酒を飲めるとはのう」

男「俺もまさか鈴さんが半妖だったなんてびっくりだよ」

鈴「じゃったら我なんて半妖なのに受け入れてくれるとは思ってもみんかった......うむ、上手いのう、ちと強いが」

男「鈴さんは鈴さんでしょ、拾ったのは俺だしさ」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/03(水) 21:34:41.48 ID:tC1v+nUEO
ーーーーーー
鈴「ふふ、優しいのう主は」

男「......ところでさ」

鈴「なんじゃ?」

男「鈴さんが何でそっけないのかなって」

鈴「そ、それは......」

男「確かに俺鈴さんが家事が出来るって言葉に甘えてたからさ、鈴さんに負担かけてたかなって」

鈴「主......分かった、主はそう考えておったんじゃな?///」ズイッ

男「す、鈴さん? ちょ近い......」

鈴「我も阿呆じゃった、主は優しいからのうそう考えてしまうのなんて分かりきっておるのに......///」ギュウ

男「鈴さん? あれ酔ってる?」

鈴「なんじゃあ? 主が我を酔わせたいから買ったんじゃろぉ? んん?///」スリスリ

男「そういうわけじゃ......」

鈴「ふふ、主......好きじゃ」

男「ぇ......」

鈴の突然の告白に驚く間もなく男の唇は目の前の彼女に奪われていた
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/03(水) 22:19:02.18 ID:lzxfMVGAO

男「......鈴さん?」

鈴「主よ我は別に家事が辛い等とは微塵も思っとらん」

鈴「むしろ主が喜んでくれるならと楽しくやっとるぞ」

男「じゃあ最近の素っ気なさは?」

鈴「まだ言うか、そんなに聞きたいのなら教えちゃろうじゃが、聞いた瞬間我は主に容赦せんぞ?///」

男「容赦せんぞって...いや是非聞かせてくれ俺に出来ることなら何でも言ってくれ」キリッ

鈴「はぅ/// そんな男前な顔も出来るんじゃな......良かろう教えちゃる」

鈴「最近のう、どうも主に触られると胸が苦しいんじゃ......と言っても本当に苦しいわけじゃないこう......胸が高鳴っての......」

鈴「それで思ったんじゃ、我は主の事を好きなんじゃと」

男「え、それなら俺も好きだけど」

鈴「......一人の男としてじゃ///」

男「.........ぇ」

鈴「.........っ」

男「鈴さんが俺の事を?」

鈴「ほ、惚れても仕方がないじゃろ? あんなに優しくされたのは初めてなんじゃ! しかもお主我の事ばっかり気にかけおって、仕事が終われば真っ直ぐに帰って来よるし聞いてみれば「鈴さん一人で寂しくないかなってさ」じゃと!? もう顔が真っ赤じゃ!! 嬉しいんじゃ!! だから主が好きなんじゃ!!」

酔った勢いで鈴は男にラブアタックをけしかける

鈴「じゃが我は半妖であって人ではない主とは飼い主とペットで終わるのが一番平和的な解決策じゃったのにーー!!」

鈴「お主が触れる度に......抱き締めて撫でる度に......抑えきれなくなりそうになるんじゃ!! 主のせいじゃ!! 優しい主のせいなんじゃぁ!!///」

鈴「じゃからこの際言うからの......主ぃ!///」

鈴「わ、我の事をも、もらってはくれんか?///」
49 : ◆TiKUvGS/sQ :2017/05/03(水) 23:07:03.31 ID:1QnJMeBTO
続く、一レスの長さってこの位でいいのかな? 深夜だと短いからよくわからん、ネタは随時募集中でし
レスくれる方ありがとう
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 23:38:52.36 ID:c7wY6ziA0
猫舌じゃないのか。
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 04:32:46.02 ID:uiwuN9N7O
おつおつ
>>1がやりやすいようにやれば良いと思うよ
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 15:32:30.01 ID:t0rYf/jCO
もっとやれ
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/07(日) 01:32:54.45 ID:acJoRtP0O
男「もらうって鈴さんを? 俺が!?」

鈴「そうじゃ、やっぱり嫌か?///」

男「でも......」

続く言葉を男は言い留める
言ってはいけない言葉だからだ

むしろそれを分かった上で彼女は一人の男として好きと言ってくれた

相当の覚悟が無いと言えない言葉をだ
ならば俺も真摯に答えようと男は鈴を見つめる

鈴「......ぬし///」

男「鈴さんありがとう、俺なんかを好きになってくれて」

鈴「我は主だから好きになったんじゃ ......じゃから......ん!?」

男は鈴の唇に指を添える

男「俺さ小さい頃から好きな人と結婚する時は自分から告白するって決めてたんだ」

鈴「にゅし......」

男「......俺は、鈴さんはとても魅力的だと思う。家事もこなせるし俺自身今迄ツイテ無いなって毎日が鈴さんと暮らし始めてからスゲぇ楽しくなったんだ......生きがいって言うのかな? とにかく俺が言いたいのは......」

男「鈴さん、こんな俺で良かったら鈴さんの隣にずっと居させてください愛してます、結婚しよう!」ギュウ

男のプロポーズに鈴は目を見開きそして目の前のフィアンセを抱きしめる

鈴「......!! ぬし...ぬしぃ!!///」

想いが通じ合った安心からか彼女の瞳から涙が溢れる
54 : ◆TiKUvGS/sQ :2017/05/07(日) 01:33:28.60 ID:acJoRtP0O
鈴「うぅ......我は今一番幸せじゃぁ!!」

男「俺は鈴さんと暮らし始めてからずっと幸せだよ?」

鈴「......っ/// それは卑怯じゃぞぬし///」

男「本心だよ?」

鈴「......!! まったくのう......んん///」

男「これからもよろしくお願いします」ギュウ

鈴「......うむ、よろしくの旦那様......」スリスリ

こうして鈴の想いは無事、男に届きめでたく二人は結ばれた

男「ところでさ、俺と鈴さんで
子供って出来るの?」

鈴「......ふぇ!?/// ぬし、確かに我と主はふ、夫婦じゃが子はもう少し後からでも......」

男「その言い方だと問題無さそうだね? 良いよ聞いただけさ、今はこれで満足だ」

男はそっと鈴を抱き寄せる

鈴「....../// うむ......///」

互いに身を寄せ合いながら暫しの幸福に浸り、これからの仲睦まじい生活へ思いを馳せたのだった
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/07(日) 01:35:19.11 ID:acJoRtP0O
終わりみたいな書き方ですがまだ続きますので
駄文ですが見て頂ければ嬉しいです
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 01:51:16.36 ID:LoUzulKWo
甘ぃ!
おつ
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 09:38:54.45 ID:DMQTDc9VO
更新乙
いいぞいいぞ
58 : ◆TiKUvGS/sQ [saga]:2017/05/08(月) 23:38:02.26 ID:mKshFJz7O
ーーーーーー
ーーーー
ーー

〜翌朝〜

鈴「ふんふふんふふんふーん///」

鈴の心は人生で最大の絶頂期であった

何故かと言われれば

鈴「にょし、朝飯はこれで完成じゃ主を起こそうかの」スタスタ

鈴「主ー! 朝じゃぞ〜」

男「クカー......」

鈴「主、早く起きんと仕事に遅れるぞ」ユサユサ

男「......」zzZ

鈴「起きんのう......なれば///」

鈴「主ー/// んっ///」チュ

鈴「ふふ、主が起きんのなら甘え放題じゃ......///」スリスリ

今眠っている男が原因だ

鈴「(主、我の旦那様......ああ、好きじゃ...大好きじゃぁ......)」ギュウ

男「んん......鈴さん? おはよ」

鈴「やっと起きたか、おはよう主」

男「んん、おはよ......避けてくれると嬉しいな?」

鈴「なんじゃ釣れ無いのう...」

男「ん? かまって欲しい?」ギュウ

鈴「ぁ.../// 主、ん///」コクッ

男「ああ、幸せって奴かなこれは?」ナデナデ

鈴「そうじゃのう我も幸せじゃぁ///」スリスリ
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/08(月) 23:38:41.12 ID:mKshFJz7O
ーーーーーー
ーーーー
ーー

男「それじゃ行ってくるね」

鈴「ぬ、主......」

男「どうしたの?」

鈴「よ、良かったら......お弁当作ったからの......食べてくれると......」

男「本当!? ありがとう鈴さん、頂くよ」

鈴「そ、それとの......前からしたかった事が......」モジモジ

男「やべっ、仕事遅れそうだ! じゃあ言ってきまーす!」ガチャ、バタン

鈴「って主ぃ! はう......行ってもうた」

鈴「(うぅ、行ってらっしゃいの接吻してみたかったのにのう......)」シュン

ガチャ

鈴「ん? 主? どうしたんじゃ?」

男「いやごめん、忘れてた」

鈴「忘れ物か? なら我が......ん!?」

男「ん、ちゅ......鈴さん、今日もすぐ帰って来るからね、それじゃ」ガチャ、バタン

鈴「............///」

鈴「ほにゃぁ....../// 反則じゃぁ///」ヘナヘナ
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/08(月) 23:44:01.04 ID:mKshFJz7O
うぅ......仕事が、更新出来なくなるかも知れません
落ちる迄には帰ってきます
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/08(月) 23:55:18.19 ID:4JiB7CsKo
おつ
まつ
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/09(火) 00:19:30.84 ID:SLK2LGwCo
おつ
取ってつけたようなシリアス展開とかいらないからこのままほのぼのとやってほしい
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/05(月) 00:21:04.34 ID:XSiGfVIsO
なんかこの板が開けないので移転する事にしました
待ってた方申し訳ない......
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/05(月) 00:23:45.72 ID:vHekBv2ko
書き込めてるじゃん
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/05(月) 00:27:33.03 ID:XSiGfVIsO
誤爆しましたすいません
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/05(月) 00:33:47.07 ID:vHekBv2ko
ええ・・・
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/05(月) 02:58:51.54 ID:C4JKBP9tO
更新したかと思って覗いたらこれは草
68 : ◆TiKUvGS/sQ :2017/06/10(土) 05:22:17.88 ID:URVURK4OO
ーーーーーー
ーーーー
ーー

〜男の勤め先 昼〜

後輩「......」ソワソワ

男「どうした後輩、ソワソワして」

後輩「ひゃぁ!? な、何でも無いですよ!」

男「そうか? もしかして先輩に怒られたり?」

後輩「ち、違いますよぉ......それは先輩が守ってくれてるので......その」

男「? まぁ落ち着けって悩みとかあるなら相談乗るぞ?」ポンポン

後輩「あ......ぁぅ/// せ、先輩、だったら、相談では無いんですけど......」

男「おうなんだ?」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/10(土) 05:23:24.12 ID:URVURK4OO
後輩「あ、あの私......今日先輩にお弁当作って来たんです!!」

男「へぇー、お弁当か.........俺に?」

後輩「その何時もお世話になってるので......よ、良かったら食べてください!!」

男「(今日は鈴さんから弁当もらってるから要らないんだけど後輩が作った弁当を無下にも出来ないし......)」

男「あ、ありがとう後輩......頂くよ」

後輩「! ありがとうございます! か、感相聞かせて下さいね?」

男「お、おう(弁当二つか食えるかな......)」

後輩「(やった! 先輩にお弁当渡せた〜!!)」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/10(土) 05:24:31.79 ID:URVURK4OO
ーーーーーー
ーーーー
ーー

〜お昼〜

男「さてと、飯でも食うか〜」

男「今日は二つもあるからなぁ、まずは後輩の弁当から」カパッ

男「.........おお! 普通に美味そう! 唐翌揚げ弁当って感じだな」

男「後輩俺が唐翌揚げ好きだって前に言ったの覚えてたのかな? 取り敢えずいただきまーす!」パクパク

男「うめぇ!! 普通にうめぇ!! 後輩こんなに料理上手かったのか......」パクパク

〜十分後〜

男「ふぅ〜ご馳走さん!! さて次は鈴さんの弁当でも......」

後輩「せんぱーい!!」

男「おお!?」ササッ
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/10(土) 05:25:25.27 ID:URVURK4OO
後輩「私のお弁当食べてくれました?」

男「ああ、後輩の弁当美味しかった料理上手いんだな?」

後輩「その......料理だけは自信がありまして......へへ///」

男「これは俺からも何かお礼しないとな」

後輩「そ、そんなお礼だなんて私何時も先輩に助けてもらってますし...!」

男「そんな事は気にするな、それくらい後輩の弁当美味かっったぞ? だからお礼させてくれ」

後輩「そ、それなら......///」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/10(土) 05:27:22.61 ID:URVURK4OO
男「おう、なんだ?」

後輩「こ、これからもお弁当作らせてくれませんか? 先輩にもっと私の手料理食べて欲しいです!!」

男「え......」

後輩「駄目、ですか?」

男「それだとお礼じゃ無くなるんだけど......」

後輩「わ、私がそうしたいんです!!」ズイッ

男「わわ! そ、そこまで言うならお願いしようかな?」

後輩「!! ありがとうございます!」

男「あ、あはは」

後輩「リクエストがあれば言って下さいね? 私頑張って作りますので! それでは戻りますねー!!」タッタッタ

男「お、おう」

男「.........弁当二つか太らないよう気をつけないとなぁ......さて鈴さんのお弁当は......お! ハートマークがある......俺愛されてるなぁ」パクパク

男「うん、美味い」
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/10(土) 05:30:34.98 ID:URVURK4OO
ーーーーーー
ーーーー
ーー

〜後輩宅〜

後輩「やった......やったやったやったぁーー!!」

後輩「先輩に褒められたぁ///」

後輩「お弁当美味しいって言ってくれた......!」

後輩「う、嬉しすぎるぅ〜///」

後輩「しかもこれから先輩に作ってあげられるなんて......はぅ///」

後輩「先輩......先輩......///」

後輩「(失敗ばっかりの私を嫌な顔をしないで支えてくれてる人)」

後輩「(上司さんに怒られて泣いていた私をそっと撫でて励ましてくれた人///)」

後輩「先輩....../// 先輩....../// 大好きぃ....../// はぁ、早く明日にならないかなぁ......先輩に会いたいよぉ......」
74 : ◆TiKUvGS/sQ :2017/06/10(土) 05:34:55.52 ID:URVURK4OO
見ない内に事故がw
移転はしないです
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/10(土) 11:15:32.02 ID:5dE1gUIho
生きてたか!
待ってた
76 : ◆TiKUvGS/sQ :2017/06/11(日) 21:19:33.96 ID:S9w8hynzO
ーーーーーー
ーーーー
ーー

〜一方の男宅〜

鈴は男を送り出した後、気持ちを切り替えて家事に精を出す。とは言っても男と暮らし始めて、もといこの姿で生活してからは毎日欠かさずこなしている事もあり短時間で終わってしまう。

鈴「(ふむ、後は洗濯物だけじゃな)」

家の掃除と食器も洗い、夕飯の献立も考えた、後はもう洗濯物だけ......だが

鈴にとっては至福の時間だ

鈴「(ぬしぃ....../// にゃうー///)」スンスンッ

鈴は昨日男が着ていたシャツに顔を埋めて恍惚とした表情を浮かべる

鈴「(おかしいのう......以前はここまで気にして無かった筈なんじゃが......好いてる人間の匂いがこんなに心地よいとは....../// ふみぃ......///)」クンクンッ
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/11(日) 21:20:18.99 ID:S9w8hynzO
ギュウっとシャツを抱き締めて、男の匂いを胸一杯に吸い込む

すると愛しいあの人に抱き締められているような感覚に陥る鈴

鈴「(ぬし......ぬし......ぬしぃ///)」

男が仕事で留守にしている間、彼女はこうして洗濯物以外の家事を終わらせては男の残り香を堪能している

本当は直接嗅いでみたい気持ちを、拒否されてしまったらと思う恐怖心から、このような解決策を考えてしまっていた

だが、匂いが胸に広がれば広がる程それに比例するように鈴の男への思慕メーターがうなぎ登りで上昇してゆく

もはやガチ惚れである

鈴「(さり気なく嗅げば......さり気なーく嗅げば大丈夫かのう? はよ帰ってこんかのう......ぬしぃ/// ふぅん...///)」クンカクンカ
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/12(月) 12:45:22.41 ID:tSGI5VDSo
( ・,_ノ・ )b グッ!!
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/07(金) 00:00:46.77 ID:svDTq3bpO
生きてます。 投下します!
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/07(金) 21:57:04.41 ID:8FQeGWqP0
まだか
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/26(水) 00:48:17.15 ID:rVeqLhMno
エタった?
82 : ◆TiKUvGS/sQ :2017/07/27(木) 22:15:09.13 ID:mOnez0ilO
生きてます! 近い内に投下します!
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/15(火) 10:36:11.12 ID:tWewVzMHo
|ω゜ )……
84 : ◆TiKUvGS/sQ [saga]:2017/08/20(日) 11:58:38.85 ID:OHCk/ZkKO
ーーーーーー
ーーーー
ーー



男「たっだいま〜」ガチャ

鈴「主、おかえりじゃ」

愛しい旦那さんが帰って来た
相変わらず帰って来るのが早いことから鈴は自然と笑顔になる

男「......!」

鈴「ん? どうした主」

男「嫁さんのスマイル頂きましたー!!」ナデナデッ

鈴「/// (こ、これはチャンスかの!?)」

鈴の笑顔にご満悦の男はすかさず鈴の白髪を愛でる

その油断仕切っている旦那の胸元に今なら飛び込んで行けるのでは無いかという考えが、鈴の脳裏をよぎる

鈴「ぬしぃー///」

男「なんだこいつめ! 可愛いなぁもー!」

思った時には胸元にダイブしていた
だが男は尚更そんな彼女に愛おしさを感じ抱きしめ返す

鈴「(ぁ、ぁぁぁ......何て良い匂いなんじゃぁ/// ぬしぃ/// ん......ん?)」
85 : ◆TiKUvGS/sQ [saga]:2017/08/20(日) 11:59:40.20 ID:OHCk/ZkKO
鈴が違和感を感じたのは直ぐだった

鈴「.........ぬしや」

男「ん〜 何鈴さん?」

鈴「女子の匂いが混ざってるんじゃが......?」

男「..................え?」

旦那さんの匂いに紛れて別の女の匂いが混ざっていた

男「.........」

鈴「ぬし、これはなんじゃ?」

バッと鈴が男の前に出した物は
男の後輩が作ってくれた弁当箱だった

男「.........」

鈴「これは何じゃと聞いておる」

男「き、今日さ俺の後輩が弁当を作ってくれたんだ!! 洗って返さないと失礼だろ?」

鈴「.........ほー」

男「あー、その後輩がさ日頃のお礼ってな? やましい事は断じてないぞ!」

鈴「.........ぬしや、こんな言葉を知っておるか?」
86 : ◆TiKUvGS/sQ [saga]:2017/08/20(日) 12:00:26.03 ID:OHCk/ZkKO
男「な、何かな?」

鈴「男性を堕とす為には胃袋から、じゃ!!」ババン!

男「鈴さん物知りー!?」

鈴「不倫は......許さんぞぬしー......」ゴゴゴッ

男「まって! 誤解だよ鈴さん!」

鈴「ぬしの......ぬしの......バカ者ー!! アホんだらー!! 我に好きって言ってくれたのは嘘なのかー!!」ポカポカ

男「お、落ち着いて鈴さん!」

鈴「ふん! 他の女子に目移りするぬしなんて嫌いじゃー」

男「そんなぁ......」

鈴「......ふん!」

キッと睨みつけた後、鈴は寝室へと引っ込んでしまった

男「.........はぁ、軽率だったかぁ」
87 : ◆TiKUvGS/sQ [saga]:2017/08/20(日) 12:02:06.04 ID:OHCk/ZkKO
ーーーーーー
ーーーー
ーー

寝室の電気もつけないまま鈴は部屋の隅で膝を畳みそこへ顔を埋めた

鈴「.........やってしまったのう」

なんてこったと鈴は自分自身を責める

鈴「(ぬしの事じゃあ、下心何てない事は分かっとるんじゃ......)」

先ほどはつい頭がカッとなってしまい、あまつさえ嫌いだと言ってしまった己に後悔してしまう

心から好きだからこそ、自分が拵えた弁当だけを食べて欲しかった

だが、帰って来てみれば知りもしない女性の匂いを纏わせてさらに弁当まで作らせているなんてと鈴からしたら信じられない事だった

しかし、さらに驚いているのが自分自身がこんなにも嫉妬してしまうような性格だとは思ってもみなかった

それはつまり、鈴にとって男は自分という存在を認めてくれた唯一の存在であり、大好きだからこそ自分だけを見て欲しいという彼女の本音なのだが

ついさっき、そんな彼を突き放す言葉を言ってしまった

鈴「にゃぁ.........何ていわれるんじゃろなぁ」
88 : ◆TiKUvGS/sQ [saga]:2017/08/20(日) 12:03:13.98 ID:OHCk/ZkKO

コンコンッ

鈴「にゃ......!」ビクッ

男「鈴さん、入っても良い?」

鈴「.........うー」

男「.........鈴さーん」ガチャ

男は恐る恐るドアを開ける、すると部屋の隅っこで此方を居た堪れなさそうな顔で伺う鈴の瞳が映った

男「鈴さん隣座るね」

鈴「.........」

男「.........ごめんね」

鈴「.........!」

男「自分の嫁さんの弁当が有るのに他の女の子からもお弁当作ってもらってたのはデリカシーがなかったよ」

鈴「.........」

男「でもその後輩は俺の仕事仲間だからさ、突然作って来たんだよ......要らないって流石に言えなかったんだ......」

鈴「.........」

男「鈴さんの気持ちを裏切るようなことしてごめん!! このとうり!!」

鈴「.........何でそんなに優しいんじゃ?」

男「え?」
89 : ◆TiKUvGS/sQ [saga]:2017/08/20(日) 12:04:05.50 ID:OHCk/ZkKO
鈴「仕事での付き合いがあるのはわかっちょるし......主は優しいから断われないのも理解出来る」

鈴「本当に悪いのはそれを許容出来なん我の方じゃないのか......何で怒らないんじゃ主は」

男「怒る理由何てないよ、鈴さんの気持ちが分からなかった俺の方が悪い」ギュウ

鈴「はぅ......主///」

男「でも鈴さんも悪いって思うならおあいこって事で、ね?」

鈴「うぅ.........このヤキモチな我を許してくれるとは主は優しい男じゃぁ......」スリスリ

男「誰にでも優しさをってのが俺のモットーだからな!」

鈴「.........むぅ、じゃが主に弁当を作るのは我だけじゃ! 他の女子が作ったのは駄目じゃぞぉ」

男「そ、それは許容して頂けると.........作ってくれる後輩ちゃんに申し訳ないし.........」
90 : ◆TiKUvGS/sQ [saga]:2017/08/20(日) 12:05:25.63 ID:OHCk/ZkKO
鈴「やじゃぁ! 断ればええじゃろー!」

男「だって仕事仲間だし......」

鈴「むー! 主がそんな優柔不断で八方美人じゃから誤解する女子が出来るんじゃ!」

男「いやいや、後輩ちゃんは日頃のお礼にって弁当作って来たんだ、そういう気持ちで作ってる筈は.........」

鈴「たわけ! 何とも思わない男に弁当を拵える女子がいるかー!」

男「.........確かに」

鈴「そうじゃろ? 主には我がいるんじゃ......その女子に弁当はもう作らなくて良いと伝えるんじゃ!」

男「そう、だな.........俺には鈴さんがいるし」

鈴「約束じゃぞ?」

男「分かった、そこはちゃんとハッキリさせるよ。約束だ」
91 : ◆TiKUvGS/sQ [saga]:2017/08/20(日) 12:06:15.41 ID:OHCk/ZkKO
鈴「ふふ、なれば約束のチューじゃ/// 主.........んん///」

男「それを言うなら指切りげんまんだと思うんだけど?」

鈴「.........嫌か?」

男「上目でその顔はズルイよ鈴さん!! ああもう可愛いよー!!」

鈴「ぁ.........んん/// ちゅ、ちゅく」

男「ヤキモチで心配症な猫さんを安心させないと」ナデナデ

鈴「そ、そうじゃ.........我は主が居ないと駄目なんじゃ......もっと、もっと主の愛情が欲しい///」

男「満足するまで注いで上げるよ、俺の大切なお嫁さん」チュ

鈴「にゃぁ.........ん/// 主、ぬし/// 好きじゃ、大好きじゃ〜///」

男「俺もだよ鈴さん」

こうしてヤキモチな白猫さんとの一悶着は無事に収まりましたとさ

鈴「じゃが、約束を破ったら覚悟せぇよ」ギュ

男「は、はいぃ.........!」ゾクリッ
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/20(日) 12:07:13.98 ID:OHCk/ZkKO
続く、エタらない程度に書いていきます!
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/20(日) 17:21:19.56 ID:STawpfJYO
乙!
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/20(日) 22:08:36.69 ID:zzuT4vgUo
頼むで!
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 16:56:18.12 ID:PM5WgV+8O
可愛いなこのねっこ
俺ん家にも一匹
96 : ◆TiKUvGS/sQ [Saga]:2017/08/27(日) 18:51:58.70 ID:GEdhmFd/O

ーーーーーー
ーーーー
ーー

〜翌日〜

後輩「んっふっふ〜」

同僚「今日はエラくご機嫌だね?」

後輩「同僚ちゃん! 私遂にやりましたよ!」

同僚「何を?」

後輩「先輩に毎朝お弁当を作るという目標を達成しましたよ〜!」

同僚「先輩......ああ、後輩の想い人ね? だからお弁当二つあるんだ?」

後輩「ふふ、今迄言いだせませんでしたが上手くいって良かったです!」

同僚「んー、後輩の惚気は聞いてる身だし、応援してるよー」

後輩「えっへへー///
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/27(日) 20:02:13.26 ID:GHzh3lLSo
お?
98 : ◆TiKUvGS/sQ [Saga]:2017/08/27(日) 23:28:41.43 ID:iwfCNlNPO
ーーーーーー
ーーーー
ーー

〜昼〜

男「後輩ちゃん、悪い......俺なんかに弁当は作らなくて良いよ」

後輩「え......どうして」

男「ほら二人分作るのって大変だろ? だからさ、な?」

後輩「そ、そんな......」

男「弁当は美味しかった、不味いから要らないってわけじゃないんだ」

後輩「だ、だったら良いじゃないですか!! 私先輩だったら全然......」

男「ごめんな......後輩に作ってもらうってのは......」

後輩「......」

男「その......分かってくれると嬉しいな?」
99 : ◆TiKUvGS/sQ [Saga]:2017/08/27(日) 23:29:27.25 ID:iwfCNlNPO
後輩「......先輩」

男「なに?」

後輩「私が作らなくて良いって理由はその弁当箱が関係してるんですか?」ジトッ

男「............!? は、しまっーー」

後輩「しまった......ですか?」

男「!?」ビクゥ

後輩「誰が作ったんですか? 私の先輩に、私を差し置いて弁当を作ったのは......」

男「え、私のって?」

後輩「......先輩」

男「は、はい......」

後輩「隠し事は無しですからね......」

男「............はいぃ」
100 : ◆TiKUvGS/sQ [Saga]:2017/08/27(日) 23:30:23.19 ID:iwfCNlNPO
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ーーーー
ーー

〜男宅〜

鈴「..................」

後輩「わぁ! 可愛い子ですね! 名前は何て言うんですか?」

鈴「......鈴蘭じゃ」

後輩「私後輩って言います! 先輩にはお世話になってます!」

鈴「ほう......お主が後輩かっ」キッ

男「............ぅ」

鈴「......で、後輩は何しに来たんじゃ?」

後輩「宣戦布告しに来ました」

鈴「......は?」

後輩「私先輩のこと好きです」

男「え」

鈴「......」
101 : ◆TiKUvGS/sQ [Saga]:2017/08/27(日) 23:31:13.14 ID:iwfCNlNPO
後輩「だから取られたくないので......私もここにお世話になります!!」

男「えええ!? ちょっと待って流石にそれは......」

後輩「大丈夫です! 私実家暮らしなので!!」

男「だからそう言う問題じゃ......鈴さんも何か言って!?」

鈴「......おい小娘」

後輩「小娘って......年の割には生意気ですねー鈴ちゃん?」

鈴「ああん? 小娘より歳は重ねておるわ」

後輩「え......?」

鈴「取られたくないか......ええじゃろうどっちが主に相応しいか受けて立とうじゃないかえ?」ズイッ

後輩「ま、負けませんから......!」ズイッ
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