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山城「シティーハンター?」 五月雨「誰ですか?その人?」
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132 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/05/07(日) 01:57:01.59 ID:j0FExUEY0
リョウ「…現れたな」
香「リョウ、山城さんが!」
提督「…明石!」
明石「はい。ここに」
提督「ちゃんと仕掛けてあるだろうな?」
明石「入渠してるうちに、ちゃんと艦橋かざりに仕込んでおきました。今は、ここですよ」
133 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/05/07(日) 02:02:31.51 ID:j0FExUEY0
提督「…この道…やはり大本営の方向か」
リョウ「…ほう、最近の発信機ってのは精度いいねぇ」
明石「当然ですよ。なんたって、私の特製ですから」
……
提督「…止まったな。ここは、憲兵隊本部か…あらっ?おい、反応が消えたぞ」
明石「そ、そんな馬鹿なぁ」
提督「ばれたんじゃないだろな?」
134 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/05/07(日) 02:51:10.08 ID:j0FExUEY0
明石「まさか……いや、多分地下に潜ったんじゃないですかね…本部の地下ともなるとあんな厳重な所、流石に探知は無理です」
提督「地下か…あそこの地下は憲兵隊の牢屋…噂じゃ非道な事も行われる部屋もあると聞く…憲兵隊か罪人じゃなきゃ出入り不可能な場所だ…確かに可能性としてはありえるな」
リョウ「…決まりだな」
提督「大本営が絡んでいるとはわかってはいたが、まさか本部の地下とはな…あんな所連中の息のかかった連中ばかりだ…戦車でも無きゃ無理…」
「…私も行きます!」
135 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/05/07(日) 03:17:06.83 ID:j0FExUEY0
提督「五月雨」
五月雨「…私も連れて行ってください」
提督「…駄目だ。いくらなんでも危険すぎる。君にもしもの事があったらどうするんだ」
五月雨「…私も提督を助けたいんです。お願いします!」
提督「……」
五月雨「提督さん。お願いします!」
提督「……わかった」
136 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/05/07(日) 03:32:27.84 ID:j0FExUEY0
五月雨「ありがとうございます」
提督「ただし、無茶はするなよ。君はドジっ子なんだから。なんかあったら、俺はあいつに申し訳がたたん」
五月雨「…ひどいです。提督さん」
提督「うっ、すまない…改めて頼むぞ五月雨」
五月雨「はいっ、護衛はお任せください」
137 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/05/07(日) 04:10:28.62 ID:j0FExUEY0
大本営
辻田「…ふふふっ。こうも簡単に山城を手中に入れられるとはな」
青柳「はっ。しかしこうも簡単に確保できるなどとは…もしかしたら、連中の罠ということも」
辻田「そうかもしれんな。だが、ここは大本営の中枢…警備も厳重な上、下手に騒ぎを起こすわけにもいかん。取り戻しにこようなんぞ、それこそ飛んで火に入るなんとやらだ」
青柳「…そうですな。ハッハッハ」
辻田「…それより、ほかの娘たちはどうかね?」
青柳「…順調ですな。明朝には移送しようかと…いよいよですな」
138 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/05/07(日) 04:55:48.58 ID:j0FExUEY0
提督「…大本営へは難無くは入れはしたが…流石憲兵隊本部…連中の本拠地だけはあるな」
香「…すごい数。それに装甲車まであるわ…どうんの?リョウ」
リョウ「……」
「こらっ、そこで何をやってるのかしら?」
提督「!?見つかった!?」
リョウ「…遅かったじゃないか」
香「冴子!?」
冴子「……お待たせ」
139 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/05/07(日) 04:59:09.23 ID:j0FExUEY0
ここまで
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/08(月) 02:27:09.40 ID:7TGeEYoco
おつ
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/08(月) 03:30:26.95 ID:jU1pbS5To
いつの間にか前作超えてたな
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/08(月) 08:32:13.56 ID:KUij7aN9o
リョウは本気出したら東京を単独で壊滅させられるっていうけど海軍相手では・・・
いやどこぞの軍の一個師団を潰したって話だから大丈夫か
143 :
◆62IWBozqOg
:2017/05/14(日) 01:28:05.50 ID:1Ab0lctg0
冴子「正面は警戒が厳重で突破は無理よ、ついてきて」
リョウ「行くぞ」
提督「……」
香「どうしたの?」
提督「…五月雨、やはり君は一緒に来るな」
五月雨「えっ!?」
144 :
◆62IWBozqOg
:2017/05/14(日) 01:40:01.30 ID:1Ab0lctg0
五月雨「どうしてですか!?……やっぱり、私がドジだから…足でまといに…」
提督「そうじゃない。これを……長官のところへ届けてくれ」
五月雨「これは、提督のデータ」
提督「あぁ。先ほど解析が終わってな。摩耶の件も含めて色々と証拠になるデータが入っている。あいつを助けから、あいつと長官に直訴するつもりだったが…連中の警備が想像以上に厳重で、無事に脱出できる保証もない……もしもの時はそのデータだけが最後の希望だ…頼めるかな?」
五月雨「……」
提督「…危険な賭けであることはわかっている…だが、ここは大本営、連中も連中も下手に騒ぎは大きくできないはずだ」
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/14(日) 01:45:31.05 ID:V5e90MV+O
ぶっちゃけシティーハンターのリョウならエンジェルダスト試作品の影響で痛みも感じないから海軍だろうが陸軍だろうが平気で潰せる
146 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/05/14(日) 02:03:34.34 ID:1Ab0lctg0
提督「…自分の提督が捕まっている君の声なら長官も耳を貸してくれるかもしれない…頼めないかな?」
五月雨「…わかりました。私やってみます」
提督「ありがとう、五月雨」
香「気をつけてね」
五月雨「はいっ」
147 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/05/14(日) 02:06:31.82 ID:1Ab0lctg0
提督(頼むぞ、五月雨。あいつは必ず助けるからな)
五月雨(見つからないようにいかないと…こういう場合はそーっと、そーっと…)
……
憲兵「……」(コツコツ)
五月雨(見つかっちゃう、隠れなきゃ…)
コツン(足元のバケツにあたる)
五月雨「あっ…きゃぁ」
ドンガラガッシャーン!
148 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/05/14(日) 02:10:19.36 ID:1Ab0lctg0
五月雨「あたた…また私、ドジなことを…」
提督「……コンナトコロデドジッコニナラナクテモ…」
憲兵A「なんの音だ!?」
憲兵B「向こうのほうだ」
提督「…まずい…」
冴子「…待って。今下手に動いたら私たちも見つかるわ」
提督「し、しかし…」
149 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/05/14(日) 02:15:50.95 ID:1Ab0lctg0
憲兵A「誰だ!?出てこい!」
五月雨「…逃げなきゃ…」(ダッ)
五月雨「……い、行き止まり!?」
憲兵A「動くな!」
キュラキュラキュラ…
憲兵B「…抵抗しても無駄だぞ」
五月雨「…あぁ…」
150 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/05/14(日) 02:18:02.21 ID:1Ab0lctg0
憲兵A「さぁ、おとなしく来い…」
五月雨「いやっ…」
憲兵A「こいつ、暴れるといくら艦娘とはいえ容赦しないぞ」
提督「くっ…五月雨!」
ドカカァァァァン!
憲兵「!?」
151 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/05/14(日) 02:20:46.60 ID:1Ab0lctg0
憲兵A「そ、装甲車が…」
「…伏せろ!」
五月雨「…はっ」
憲兵A「な、何っ!?」
ガァァン
憲兵A「…ぐわっ」
五月雨「…助けてくれたの?」
152 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/05/14(日) 02:27:50.21 ID:1Ab0lctg0
ズンッ…ズンッ…
五月雨「…冴羽さん?提督さん?」
「……無事か?」
五月雨「…は、はいっ…だいじょ…」
海坊主「……」(ズーン)
五月雨「ひいっ!」
153 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/05/14(日) 02:40:29.89 ID:1Ab0lctg0
「なんだ!?どうした!」「侵入者だー!」
ウ〜っ!
海坊主「…あいつらは俺が引き受けてやる。行けっ」
五月雨「…あの、あなたは一体…」
海坊主「…あの薬で一儲けしようなんざ連中を見過ごせないだけだ…早く行け」
五月雨「…あ、ありがとうございました」
海坊主「…フン」(チャキッ)
ドカァーン!
リョウ「…相変わらず派手だねぇ」
冴子「…今のうちよ。さぁ、早く」
154 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/05/14(日) 02:40:58.31 ID:1Ab0lctg0
今回はここまで
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/14(日) 04:06:52.96 ID:GHG4OvQ/o
乙
まぁ海坊主は来るよね
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/14(日) 10:34:21.41 ID:vbKexCblo
乙〜
>>155
ファルコンだ
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/14(日) 18:51:16.07 ID:cJBUyWYeo
乙
他に大暴れできるのは美樹とか麗香とかブラッディ・マリィーとか
158 :
◆62IWBozqOg
:2017/06/03(土) 15:08:17.97 ID:IiB0CHxM0
憲兵隊本部 地下牢
提督「…ここのどこかに山城が」
冴子「えぇ、だけどさすがにどこかまでは調べられなかったわ」
提督「…手分けして探すしかないか。冴羽さんたちは向こうをお願いします」
リョウ「…連中がうようよしてるんだ、気をつけろよ」
提督「えぇ、私だって軍人ですから。大丈夫ですよ」
159 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/03(土) 15:13:21.53 ID:IiB0CHxM0
バン!
「な、何!?」「だ、誰なのです?」
冴子「…助けに来たわ。こっちよ」
香「…彼女はここにはいないみたいね」
リョウ「…次に行くぞ」
……
提督「……くそっ、ここも空か…山城、どこだ…」
160 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/03(土) 15:17:25.44 ID:IiB0CHxM0
提督「…はぁ…はぁ…」
バン!
山城「……」
提督「山城!」
山城「…てい…とく?」
提督「…山城…無事か」
161 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/03(土) 15:56:25.56 ID:IiB0CHxM0
山城「…提督…」
提督「…無事でよかった。立てるか」
山城「…提督、私なんかのために…」
提督「…お前を見捨てることなんてできるか…」
「…仲がよろしいですな」
162 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/03(土) 16:03:39.86 ID:IiB0CHxM0
提督「…青柳大尉」
青柳「…飛んで火にいるなんとならですな」
部下達「動くな!」(チャキッ)
提督「…くっ」
青柳「…ここまでこれた事のはお見事でしたな…だが、それもここまで」
163 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/03(土) 16:08:02.37 ID:IiB0CHxM0
提督「……くっ…」
青柳「…
164 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/03(土) 16:13:06.14 ID:IiB0CHxM0
ミスりました
提督「……くっ…」
青柳「…残念でしたな」
提督「…どうかな?こんなことをして…お縄につくのはお前らの方じゃないのか」
青柳「ほう、大した自身ですな…大方、あの駆逐艦をあてにしているようですが、協力者がいるといえあの警備網をすり抜けるなど、不可能だったようですな。上はだいぶ静かになりましたよ」
提督「……」
165 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/03(土) 16:16:45.25 ID:IiB0CHxM0
地上 本部地域
憲兵隊「そっちへ行ったぞ!」
五月雨「あっ」
ドドドドッ
憲兵隊「ぐわっ」
海坊主「……」
憲兵隊「…戦車を盾にしろ!」
海坊主「…ちっ、戦車だと。バズーカを残しておきゃよかったぜ」
166 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/03(土) 16:19:54.94 ID:IiB0CHxM0
五月雨「あぁ…」
「…ファルコン!」
ガチャン(どこかからか投げられたバズーカ)
海坊主「!!」(チャキッ)
ドカァーン!
憲兵隊「!?ぐわっ」
美樹「…ファルコン、大丈夫?」
海坊主「…心配ない。行くぞ、美樹」
167 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/03(土) 16:26:02.81 ID:IiB0CHxM0
青柳「…いくらシティーハンターとはいえあの戦力相手には無茶だったようですな。さぁ、大人しくしてもらいましょうか?」
提督「……山城、俺が注意を惹く。その隙に突破するんだ。艦娘の君なら、偽装がなくてもあの程度なら行けるはずだ」
山城「…えっ、それでは提督が…」
提督「…俺の事は構うな。君だけでも逃げるんだ…提督として部下を…いやっ、惚れた女性一人守れなくて何が男だ」
山城「て、提督…」
168 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/03(土) 16:30:04.49 ID:IiB0CHxM0
青柳「…ふん。おとなしく降伏するようなら助けてやったものを…残念ですな。では、お望み通りにしてあげましょうか」
チャキッ
提督「…山城、元気でな」
山城「提督!」
ダァーン! ダァーン!
提督「……」
憲兵隊「…ぐわっ」
青柳「なっ…」
169 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/03(土) 16:36:27.73 ID:IiB0CHxM0
リョウ「…惚れた女のために覚悟を決めるとは結構だな」
提督「…冴羽さん」
青柳「ば、馬鹿な…なんで貴様が…ぐわっ」
リョウ「…人の恋路を邪魔するような趣味はないんでね…」
香「大丈夫、二人とも?」
提督「えぇ…」
170 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/03(土) 16:42:58.22 ID:IiB0CHxM0
リョウ「…無事だったようだな」
提督「えぇ、私も山城も無事です」
山城「……提督、あ、あの…さっきのは…その///」
提督「えっ、あぁ…あ、あれはだな…」
リョウ「……!」
「続きはあの世でやってもらおうか」
香「り、リョウ…」
171 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/03(土) 16:50:39.02 ID:IiB0CHxM0
辻田「よくも我々の計画を破壊してくれたな」
提督「…辻田副参謀」
リョウ「……」
辻田「おっと、動くな。動いたらこの女の命はないぞ」
部下「……」(チャキッ)
香「リョウ…どの道私たちを殺す気よ。なら、一思いに」
部下「…おとなしくしろ!」
172 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/03(土) 16:59:21.36 ID:IiB0CHxM0
リョウ「やめろ!…わかったよ」
ガチャっ(銃を捨てる)
提督「なっ…」
辻田「ふん、シティーハンターもその程度か…提督といい、愛する者のために死ぬという覚悟には屈服するよ。だが、色恋だのにうつつを抜かして命を落とすなど、所詮は…」
リョウ「……勘違いするな。提督はどう思ってるかはしらないがね、俺は愛する者を守る為に死のうなんて考えちゃいないぜ。」
香「……私もリョウの為に死のうだなんて考えてないわ。撃つなら一思いにやってちょうだい!」
部下「なっ、大人しく…」
リョウ「……」(バッ)
部下「…はっ」
173 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/03(土) 17:05:37.34 ID:IiB0CHxM0
香「……」(サッ)
ガァーン! ガァーン!
部下「…ぐわっ」
辻田「…ば、馬鹿な…」
リョウ「…残念だったな。俺は…」
香「…愛する者の為には何がなんでも生き延びる」
リョウ「…ふっ…それが俺の愛し方なんでな」
174 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/03(土) 17:08:56.10 ID:IiB0CHxM0
辻田「お…己…」
憲兵隊「動くな!」
辻田「…ふっふっふ。さっきは甘く見ていたが、今度は違うぞこの数を相手にして…」
ガチャン(手錠)
辻田「へっ?」
「残念だが、捕まるのは君の方だよ、副参謀」
提督「…閣下…」
175 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/03(土) 17:16:17.54 ID:IiB0CHxM0
五月雨「提督さん、大丈夫ですか?」
提督「五月雨」
元帥「…副参謀でありながら、こんなことに手を染めるとは…残念でならんよ。おい、連行しろ」
憲兵「はっ。立てっ!」
辻田「ば、馬鹿な…」
冴子「…さぁ、こっちよ」
「俺のデータが役に立ったみたいだな」
176 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/03(土) 17:19:52.76 ID:IiB0CHxM0
五月雨「て、提督」
提督「友提督!無事ったか」
友提督「心配かけてすまなかった、五月雨」
五月雨「提督!」(ギュっ)
友提督「よしよし」
リョウ「…ふっ」
177 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/03(土) 17:23:30.74 ID:IiB0CHxM0
元帥「…副参謀があの様な悪事に走るとは…君たちが知らせてくれなければ海軍に汚点を残すところであった。感謝する」
提督「い、いえっ…そんな」
友提督「…光栄であります」
元帥「…やり方は多少強引だったかもしれないがね」
香「…いっ」
元帥「いやぁ、まぁ…いい…責任は取ってもらえればね」(チャキッ)
リョウ「……!」
178 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/03(土) 17:28:02.17 ID:IiB0CHxM0
今回はここまでです
179 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/03(土) 22:49:35.39 ID:PPiUTwNGO
乙
クライマックスか
180 :
◆62IWBozqOg
:2017/06/25(日) 03:03:46.09 ID:BmtWWdME0
提督「…か、閣下…」
友提督「い、一体何の真似ですか?」
リョウ「…あんたが本当の黒幕ってわけか」
元帥「…いかにも。おっと、動かないでもらおうか…この部屋にはいざという時の為の仕掛けがあってね…下手に動くなら皆仲良くドカンだよ」(カチッ)
冴子「…くっ。迂闊だったわ…元帥まで裏で繋がっていたなんて…」
元帥「…ふっふっふっ」
181 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/25(日) 03:21:20.65 ID:BmtWWdME0
提督「閣下…貴方まで…最高司令官自ら悪事に手を染めるなんて…それでも海軍軍人ですか!?」
元帥「……」
友提督「懸命に戦っている彼女達に大して失礼だとは思わないんですか!?」
元帥「…連中との戦いはどうかね?今は大分海も平和になった…この戦いにも先が見えてきた。そうなれば艦娘はお役ご免だ。戦う為に作られた存在なのだからね」
提督「…それがどうしたというのですか?終われば彼女達は解体されて一人の女性として生きてくのではないですか」
182 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/25(日) 03:53:20.89 ID:BmtWWdME0
元帥「連中との戦いが終わろうと、戦争なんてものは世界中至る所で起きるのだ。そうなれば莫大な物資が動き、大勢死人が出るのだ…できる事なら犠牲は少ない方がいい違うかね?」
友提督「…それが何です!だからって、彼女達を洗脳して海外へ売り飛ばすだんて…そんな汚い真似が許されるわけがない!」
元帥「汚い真似ねぇ。確かに薬で洗脳して戦わすなんてのは、非人道的すぎる行為だ。だが、見た目は麗しい女性でも彼女達は艦娘…戦車や戦闘機と同じ、武器に過ぎん。中古の装備品を諸外国へ払い下げるとの同じ事…一種のビジネスさ」
提督「何がビジネスだ!元帥自ら海軍を使っての密売じゃないか!」
元帥「戦争では莫大な金が動く。誰だって負けて死ぬよりは金持ちになりたいはずだ。それに勝ちさえすれば多少の事は目を瞑られるものだ、真面目だけでは生きていけんよ」
183 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/25(日) 04:05:26.79 ID:BmtWWdME0
提督「この下種が…」
元帥「何とでも言いたまえ。どんなに叫ぼうがどの道君達はここで死んでもらうのだ。この事件の首謀者としてな。安心したまえ、その山城と五月雨は売り飛ばしたりはせんよ。皆仲良く逝ってもらう」
友提督「…許さん、絶対に許さんぞ」
元帥「あの世で好きなだけ叫びたまえ…では、さよならだ……」
リョウ「……」
184 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/25(日) 04:12:08.36 ID:BmtWWdME0
元帥「…ふっふっふっ」(起爆ボタンに手をかける)
山城「…提督…」
提督「…っ」
友提督「…くそっ…」
五月雨「…提督さん…摩耶さん…ごめんなさい…」
シュッ ブスッ!
提督「…ぐっ」
ガシャン(手から起爆装置が落ちる)
「…五月雨、伏せな!」
185 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/25(日) 04:13:26.68 ID:BmtWWdME0
すいません、打ち間違えました
元帥「…ふっふっふっ」(起爆ボタンに手をかける)
山城「…提督…」
提督「…っ」
友提督「…くそっ…」
五月雨「…提督さん…摩耶さん…ごめんなさい…」
シュッ ブスッ!
元帥「…ぐっ」
ガシャン(手から起爆装置が落ちる)
「…五月雨、伏せな!」
186 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/25(日) 04:18:21.02 ID:BmtWWdME0
元帥「…なにっ!?」
ドォーン!
元帥「…ぐわっ」
五月雨「…一体何が?」
「五月雨、怪我無いか?」
五月雨「…ま、摩耶さん…」
187 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/25(日) 04:29:49.80 ID:BmtWWdME0
友提督「摩耶…お前…」
摩耶「…提督、心配かけてご免な」
提督「…よかった、彼女元に戻ったんだな」
「…彼女の努力と、艦娘の回復力に感謝するんだな」
提督「…えっ、貴方は?」
香「ミック!」
188 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/06/25(日) 04:31:39.72 ID:BmtWWdME0
今回はここまで。
次で終わらせる予定です
189 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/25(日) 15:24:01.51 ID:pj39Amouo
乙です。
190 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/25(日) 22:11:42.52 ID:4UU1Qj2no
何が元帥に刺さったのかと思ったらミックのダーツ攻撃か
191 :
◆62IWBozqOg
:2017/07/09(日) 01:27:08.85 ID:jHGVdsn50
ミック「やぁ、香。無事かい?…危ないところだったぞ、リョウ。最近腕がなまったんじゃないのか?」
リョウ「フン…。発火装置見てみろよ」
ミック「…あの状況で見事なもんだな。そんな制服の何処に仕込んだんだか」
元帥「…うぅ…」
摩耶「ちっ、クソが。まだ生きてやがった」
元帥「…き、貴様ら…元帥である私に…手を出して…タダで済むと思うなよ…反逆罪で…全員豚箱にぶち込んでやる…」
提督「逮捕されるのはあなたの方ですよ」
元帥「フッハハハ。証拠も無いのにかね?君たちの証拠とやらは海の藻屑と消え失せたよ」
192 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/07/09(日) 01:33:47.74 ID:jHGVdsn50
友提督「なっ…」
元帥「…この程度のこと、私の権力を持ってすればもみ消すなど簡単な事…ここで撃つのは構わんが、証拠も無しに元帥を撃ったとなれば君たちはどうなるな?」
提督「き、貴様!」
ミック「残念だが、捕まるのはあんたの方みたいだぜ」
元帥「何だと!?」
ミック「…見てみなよ。ほらよ」
193 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/07/09(日) 01:47:22.98 ID:jHGVdsn50
元帥「っと、なんだ、ただの新聞ではないか…な、何ぃ!?」
「海軍元帥、海軍を私物化し兵器を不当に売買か?!違法薬物の製造も?」「海軍提督、正義の告発」
元帥「…な、なんだこれは…ば、馬鹿な…」
リョウ「こっちがバックアップも取らずにホイホイ証拠を渡すかよ」
ミック「…ついでに言うと、今までのあんたの会話はその娘(山城)にリョウが仕掛けた盗聴器(発信機の中)でバッチリ録音させてもらったぜ」
元帥「な、何っ?!」
提督「あ、あなたは一体…」
ミック「…おっと、申し遅れました。私はこういうものです」
提督「…WEEKLY NEWS特派員…新聞記者だったんですか」
元帥「な、何だとー!?」
194 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/07/09(日) 01:59:44.16 ID:jHGVdsn50
PRRR
冴子「はいっ。えぇ、わかったわ…。港の倉庫からも密輸されそうになっていた艦娘と大量のエンジェルダストが見つかったわ…もう言い逃れはできないわよ」
憲兵隊「…動くな!」
警官隊「…元帥閣下、閣下には逮捕状が出ております。ご同行願います」
元帥「…ば、馬鹿な…くそぉ…」
憲兵隊「ほら、立てっ!」
警官隊「野上警部、連行いたします」
冴子「よろしく」
195 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/07/09(日) 02:03:59.11 ID:jHGVdsn50
地上 憲兵隊司令部前
リョウ「…終わったな」
提督「えぇ、冴羽さんこのたびは本当にありがとうござい…」
ドカァン!
提督「な、何だ!?」
青柳「……」
提督「青柳大尉!?馬鹿な、死んだはずじゃ…」
リョウ「…ちっ、そいつから離れろ!」
196 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/07/09(日) 02:08:06.48 ID:jHGVdsn50
提督「何っ、ぐっ…なんて力だ……まさかあの薬を…」
青柳「死ねぇー!」
提督「ぐっ…ぐっ…」
リョウ「……」(チャキッ)
青柳「…ぬわっ」
提督「ごほっ…ごほっ……や、山城?」
青柳「…この小娘がぁ!」
ドォォン!
山城「…私の…提督を…傷つけるのは…許さない…」
197 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/07/09(日) 02:17:38.29 ID:jHGVdsn50
提督「…山城、た、助かったよ…」
山城「……愛する人を失うなんて不幸は…味わいたくないですから…」
提督「山城…お前…」
リョウ「…ふっ」
五月雨「…提督さん、よかったですね」
リョウ「……」
198 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/07/09(日) 02:46:56.60 ID:jHGVdsn50
リョウ「…うらやましいかい?」
五月雨「…そ、そんな事ないです…よ…」
リョウ「…君の提督には彼女(摩耶)がいるから、言いずらいか」
五月雨「……」
リョウ「…成功するか失敗するかはやってみなきゃ分らないと思うけどね」
五月雨「…でも、提督には私なんかより…摩耶さんの方が…」
リョウ「…例え叶わぬ思いだったとしても、自分の気持ちに嘘をついて逃げるよりはよっぽどいいと思うけどね」
五月雨「……」
リョウ「…どうするかは君次第だ…だけど、君が本当に提督のことを思っているなら取る道は一つだと思うけどね」
199 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/07/09(日) 02:56:15.90 ID:jHGVdsn50
友提督「…五月雨、こんなところに居たのか」
五月雨「て、提督!?」
リョウ「…ちょうどいいじゃないか。君も提督に用があったんだろ?」
五月雨「えっ!?えっ…」
リョウ「じゃあ、俺は失礼するよ(…がんばれよ五月雨)」
友提督「…五月雨、どうしたんだい?」
五月雨「えっ…えっと…」
200 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/07/09(日) 03:19:14.34 ID:jHGVdsn50
リョウ「さて、そろそろ帰るか、香」
提督「…冴羽さん。このたびは本当にありがとうございました!」
リョウ「…俺ができるのはこれまでだ。この後の方が色々と大変だと思うが、頑張れよ」
提督「…この件の後始末に、深海棲艦との戦いも続きますが…彼女と力を合わせて頑張っていきます」
リョウ「ふっ…二人でならどんな不幸も乗り越えられるさ」
山城「…はいっ」
201 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/07/09(日) 03:25:32.33 ID:jHGVdsn50
リョウ「…頑張れよ」
提督「あっ、冴羽さん…」
リョウ「ん?」
提督「…あっ、あの…例の報酬の件ですが…」
リョウ「…へっ?」
香「…リョウ?」
五月雨「えぇー!わ、私にですか!?」
友提督「あぁ…。今回の件では五月雨には本当に頑張ってもらったからな。それに…今まで一番苦楽を共にしてきたから、一番は君はどうしても君にと思ってな…」
摩耶「…悔しいけどよ。こればかりは五月雨に譲るぜ」
五月雨「…グズッ…提督…ありがとう…」
202 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/07/09(日) 03:32:22.10 ID:jHGVdsn50
リョウ「……今回は遠慮しとくよ」
提督「えっ!?本当によろしいんですか!?だって、来る前はあんなに…」
リョウ「深海棲艦との戦いが終わる時まで、あんたに預けとくぜ。俺の分のもっこりをしっかりと守っといてくれよ」
提督「了解です」
リョウ「行くぞ、香」
提督(冴羽さん…ありがとうございました)
……
香「…リョウ、あんた本当によかったの?」
リョウ「けっ、あんなの見せつけられたらそんな気も起きるかってんだ…それに、俺には二人を平等に愛するなんて器用な真似はできないんでね…」
香「…リョウ」
FIN
203 :
◆62IWBozqOg
[sage saga]:2017/07/09(日) 03:33:56.08 ID:jHGVdsn50
以上で終わりです。前回執筆中に、スレを落としてしまったりと色々と不手際がありましたが、何とか完結させる事が出来ました
今までお付き合いいただきありがとうございました
204 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/09(日) 05:00:58.64 ID:q36dG7KA0
乙。完結おめでとう
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/09(日) 11:16:58.56 ID:23Rl44uM0
ちょっとしか読んだことなかったから全巻買おうかしら
206 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/09(日) 11:18:51.31 ID:pbe2aMdlO
おつつ
良かったっす
最後、止め絵になって例の曲が頭の中で流れたっす!
207 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/09(日) 13:02:58.04 ID:cizheT8to
乙
あいかわらずリョウちゃんはカッコイイなぁ
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