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ヨウ「リーリエ・・・!?」アニポケリーリエ「・・・どなた様でしょうか?」
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110 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:13:12.34 ID:QgB+6NfI0
――――――
アニポケマオ「今晩の料理は、みなさんにもお手伝いしてもらいながら、
私が腕を振るわせていただきましたー! ご協力ありがとぉー!」
アママイコ「あっまーい♪」
アニポケスイレン「おいしそう!」
アニポケリーリエ「そうですね! …この前の試食会のシチューも美味しかったです!」
サトシ「10万ボルトシチューは勘弁だったけどな!」にか
アニポケマオ「たはは…! 今日の料理の味は自信をもって保障するから安心してちょうだい!」
アニポケマーマネ「ねぇ、はやく食べようよぉー!」
アニポケカキ「ああ! 腹が減った!」
ヨウ「…!(…マ、マオの…料理かー…!)」びくびく
111 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:13:43.25 ID:QgB+6NfI0
―――ヨウの回想・アーカラ島 シェードジャングル
マオ『…あれ?ラランテス、料理を残してる? ほら!カキもスイレンも食べて食べて!』にかっ
カキ『それでは……』仏頂面…
スイレン『ペロッ!っと』にこっ!
ヨウ『……。』
ぱくぱくもぐもぐ
スイレン『“きちょうなホネ”のフレーバーが口の中、広がって……』
カキ『ほっぺが蕩けるだけでなく、舌が痺れ、痺れて……?』
カキ『うっ……!』
スイレン『こっ、これは……!?』
ヨウ『……!?』
カキ&スイレン『『みっ、水ッッッーーーー!!!』』
ヨウ『…ひっ!!』
マオ『? ええっ!どうしたの、みんなっ!ちょっと待ってよー!』
―――ヨウの回想終了
ヨウ「……………!」
112 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:14:13.06 ID:QgB+6NfI0
いっただきまーす!!
ヨウ「……はっ!」
ガツガツ!むしゃむしゃ!ガツガツ! ガツガツ!むしゃむしゃ!ガツガツ!
ガツガツ!むしゃむしゃ!ガツガツ! ガツガツ!むしゃむしゃ!ガツガツ!
ヨウ(……!!)
アニポケスイレン「おいしー!」
アニポケマーマネ「おかわりー! マオー!」
アニポケカキ「はやっ! 早いぞっマーマネ!」
サトシ「ウマいなー! またレベルアップしたんじゃないのか、マオ!」
アニポケリーリエ「本当、流石ですね…! …わたくしにもお料理、本格的に教えてもらえないかしら?」
アニポケマオ「…んー、何かイメージしてた風味とちょっと違うような…だけど、まーこれはこれでアリかなー」
ヨウ(!? ……みんな、だ、大丈夫なのか…?)
アニポケマオ「? ヨウも食べて食べて! ……ヨウのお口にも合うと嬉しいなっ。にへへ!」
ヨウ「……! ……。 ……うん…、…いたただきます…!」
ぱく
ヨウ「…! ? ……おい、しい…!」
アニポケマオ「…ほんと?良かったー。
…喜んでもらえたなら何より! 料理人冥利に尽きるよぅ! ふふふ!」
113 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:15:12.33 ID:QgB+6NfI0
ヨウ「うん…!おいしい!…その、何か謝りたいくらい…! …凄い!…マオの料理! おいしい!」
アニポケマオ「…え? …、あ…、ヨ、ヨウは何か凄く…大げさだなぁ…?」
ヨウ「だって本当に凄いよ、マオ…!」ぱあっ
アニポケマオ「そ、そんなに、褒めないでってばぁ…わかったから!
…それ以上、褒めちゃだーめ。オーバーすぎだよ? えへへ!///」
ヨウ「感激だ…こんなにマオが凄いなんて…!」ばくばく!
アニポケマオ「だ、だめ、だってばぁ…/////」どきどき
ヨウ「こんなマオの料理なら毎日食べたい…!」
アニポケマオ「……………ふぇ?……///////」まっか
アニポケリーリエ「……………マオ?」きょとん
アニポケマオ「…はっ!」びくっ
アニポケリーリエ「………………」
アニポケリーリエ「……マ、マオ…? ……ま…、…まままま、ま…さか…!?」あわわわ…
アニポケマオ「…あ、いや! 違うの! 違うよ…!////」あせあせっ!
アニポケカキ「カ キ で す !
揉め事は良くない…。 さぁ、俺のダンスでも見て、気を静めるが良いぞ…!」ピヨピヨ
114 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:16:30.79 ID:QgB+6NfI0
ヨウ「………?」
アニポケマオ「………?」
アニポケカキ「……………………………………!!!(くるくるくる!)」ピヨピヨ
ヨウ「………………。」
アニポケマオ「………………。」
アニポケカキ「……………………………………!!!(ぐるぐるぐる!)」ピヨピヨ
ヨウ「……? カキの様子が…おかしい…? どうしたんだろう…?」
アニポケマオ「…何かファイヤーダンスを踊ってるね…! …黙々と…! 怖い!」
ヨウ「…………これはまるで…正気を失ってしまっているような…?」
アニポケマオ「…はっ!? ま、まさか、ひょっとして…、私がさっきの料理の隠し味に入れた
“フィラのみ”“ウイのみ”“マゴのみ”“バンジのみ”“イアのみ”が中っちゃったー、とか…!」
ヨウ「そ、それって、ぜ、全部“こんらん”作用のあるきのみじゃないか…! …なんでそんなものが…」
アニポケマオ「……あー、いや、でも、隠し味の調味料として目分量入れただけのはずだよ…?
落ち着いて考えてみれば………、混乱作用なんて引きおこすはず、無いと思うんだけどな…!?
………………………えっと、これの投入を担当してもらったのは…、確かサトシだ…。
…ね! サトシ? 目分量に、ちょっこっと…、入れただけだよね?」
サトシ「ああ!メブンリョウだろ! だから、めぇいっぱい入れてやったぜぇ!!」
ヨウ&アニポケマオ「「えええええええぇ…!!?」」
115 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:17:20.19 ID:QgB+6NfI0
サトシ「ん? なんか悪いことしちゃった? …昔の旅の仲間達にもさー、
料理作ってる時はよく、『サトシは何もしなくて良い…』とか『手伝わなくて大丈夫だからね!』とか
『サトシは座っててくださいっ』って言われてた。 懐かしいなー! へへへ…!」てへっ
アニポケマオ「…ば、ばかぁーっ…! じゃあ絶対、それのせいだよー!!」
ヨウ(そんな危険な食材をサトシに任せたマオにも問題があったのでは、と思ったのは黙っておこう…)
くら…
ヨウ「う…! まずい…、ぼ、僕にも効果が回ってきたかも知れない…。
なんかあたまがくらくらする…。 …………マオは大丈夫…?」
アニポケマオ「うん!大丈夫っす!! 私には全然効いてないでっす!」ピヨピヨ
ヨウ「…………」
ヨウ「…………マ、マオ…?」
アニポケマオ「…アレ? おかしいな?やっぱ、ダメかもしれないでっす…! ふふふふふ…!」ピヨピヨ
ヨウ「…………!」
ヨウ「…はっ!! ………ス、スイレン、マーマネは!?」バッ
116 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:18:10.99 ID:QgB+6NfI0
アニポケスイレン「大丈夫です!釣りをなさりたい気持ち…スイレンにはよーく解ります!」ピヨピヨ
アニポケマーマネ「大丈夫。マーマネは強いコだから……」ピヨピヨ
ヨウ「……」
ヨウ(…大丈夫じゃ…、ないな……。 …た、大変なことになってしまった。
………うーん、しかし、…今のみんなの方が何故か、既視感があるな………)
ヨウ「…! そ、そうだ……サトシは?」バッ
サトシ「すっげぇ気分いいぜぇぇっ! もう、俺!歌でも歌っちゃうから!! 〜♪ 」ピヨピヨ
ヨウ(……あー、サトシもかー…。 …それしてもサトシ…、歌上手いんだなぁーー…)
ヨウ(……おくちあんぐり…)ピヨピヨ
ヨウ(……………………ッ!)
ヨウ(………ま、まずいッ……! ぼ、僕自身もなんかおかしくなってきたかも……!?)
ヨウ「……ロ…、ロトム…。 悪いけどみんなが大変なんだ…。協力して…!
ロトム図鑑「ぐぉぉ、むにゅむにゅ…」ZZZ
ピカチュウ「ちゅうちゅう」ZZZ
他のみんなの手持ちポケモン達「「「「「ぐーぐー」」」」」ZZZ
ヨウ(ほにゃあ! 寝ておる!)ピヨピヨ
117 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:19:03.75 ID:QgB+6NfI0
ヨウ(……い、いや、待てよ…。 “ねむり”の上書きで“こんらん”状態時の行動自体を封じる…。
こ…、これだ。今はこれしかない…。 しかし…、ぼ、僕も意識が持ちそうもない…。急、がなきゃ…、)
ヨウ(………!!)
アニポケリーリエ「……///」じとー
ヨウ「…リ」
ヨウ「……リーリ、エ…!?」たじっ
アニポケリーリエ「……///」てくてく
ヨウ「…?」
アニポケリーリエ「…///」ぎゅ!
ヨウ「…!!」
アニポケリーリエ「〜〜//////」ぎゅ〜
ヨウ「……!!(…あわわ!予感はしてたけどやっぱりリーリエも混乱してる!///)」
118 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:20:07.23 ID:QgB+6NfI0
ヨウ「…リ、リーリエ…あの、どうしたの…、かな…?」
アニポケリーリエ「……ヨウにお話ししなければならないことがあると思って近づいたら、
なぜか…こうなってしまいました…」ぎゅ
ヨウ「へぇ、な、なるほど…。 …って、あの、リーリエ?
…その、そんなにくっ付かれると、ちょっと、僕、動けない…かな…?」
アニポケリーリエ「しりません。わたくしだって動けませんからおそろいです。論理的な結論としてなかよしです。
それとも、その…、ヨウは…スイレンやマオとお話しするほうが楽しいですか?
もしそうならつらいです。くるしいです。もうどうしていいかわかりません……///」ぎゅう…
ヨウ「(だ、誰か助けてっ…!もうどうしていいかわかんないよ!)
……僕は…リーリエのソファベッドで…眠りたい…、違うそうじゃない、みんなを眠らせなきゃいけない。
だからお願い…。ちょっと離してほしい。 …リーリエ…はきっと今、正気を失ってるんだ…」ピヨピヨ
アニポケリーリエ「……、わたくしは正気です…」ぷくー
ヨウ「わがまま言わないで? 良い子だから…」よしよし
アニポケリーリエ「正気ですもん…!
…そ、それ、より…、あ…///、…あたまをなでないで…ください……!!////////」かあー…っ
ヨウ「…! ご、ごめんごめん……、………う!」ピヨピヨ
119 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:21:04.91 ID:QgB+6NfI0
ヨウ「……うう、ううう……」ピヨピヨピヨピヨ…
ヨウ「…………」
アニポケリーリエ「……?」
ヨウ「……」
ヨウ「……『リーリエ』… ? あいたかった、『リーリエ』… でも、どうして… ここに… ??」
アニポケリーリエ「………? どうして、って? こ、ここは…わたくしのお家だから、ですけど…///////」
ヨウ「………………?」
アニポケリーリエ「……?」
ヨウ「…………」
ヨウ「………………!」
ヨウ「………っ!?(意識飛んでた…) …ご!ごめん…! …と、とにかく、話はまた明日、ね…!
……だめ、だ…、やばい…。…なんか僕も、本格的に…混乱が回ってるみたい……」ふらふら
アニポケリーリエ「……む、むぅ…!」ぷくー!
120 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:21:32.44 ID:QgB+6NfI0
サトシ「少しずつだけどっぉ!♪」
アニポケリーリエ以外のクラスメイト達「「「「たいぷわいっ!!」」」」
ヨウ「……なにしてやがる みんな。 このまま起きてるとか ない!」ぐらぐら
サトシ「ええー?どうして? こっから良いとこなのにー?」
アニポケカキ「なっ、なんということだ!」
アニポケスイレン「あらまあ」
アニポケマオ「勝負の味も色々だね!!」
アニポケマーマネ「ヨウさん、頑張ってる!」
ヨウ「いいからー はやく ねるのー」はうはう
―――――
―――
―
121 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:22:59.57 ID:QgB+6NfI0
「…ウ!…ヨウ!」
ヨウ「……ううん…」
ロトム図鑑「ヨウ!…ヨウ!起きるロト!もう朝ロト!!今日もスクールに行くんだロ?」
ヨウ「……朝…? もう…?」ぱち
ヨウ(……。……また、夢の中でほしぐもちゃんと会っていた…。
今日がUBとの闘いの準備ができる最後の日…。そして、さらにその明日が決戦日…。
いよいよウツロイドとの再接触まで…近づいてきた…。…頑張らなきゃ)
ヨウ(……でも、……あれ?
夢の中の記憶はあるのに…なんか、…昨日の起きていた記憶が途中から無いぞ…。
料理に入れていたきのみの効果でみんな、混乱してしまって…、サトシが歌を歌い始めて…?
……、それからどうなったっけ? …………?
……………………………ところで…?)
アニポケリーリエ「……すぅすぅ…」
ヨウ「(また一緒に寝てる…!)
リーリエっ…!起きて…!他のみんな、起きてきちゃうよっ…!?(小声)」ゆさゆさ
アニポケリーリエ「……ふにゃ…」
ロトム図鑑「みんなぁーっ!!早く起きるローっ!!スクールに遅刻するロトー!!」ワーワー!
ヨウ「ち、ちょっと待って!!ロトム!!///」
122 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:23:35.89 ID:QgB+6NfI0
――――ポケモンスクールまでの通学路
アニポケスイレン「…なんかきづいたら、あさになってた…」
アニポケカキ「…途中から飯を食い終わった後くらいから何があったか全然覚えてない…」
ヨウ「……僕もそんな感じ…」
アニポケマオ「なんか勿体無い…」
アニポケマーマネ「ま、まーね…」
アニポケリーリエ「どうしてこうなったのです…?」
サトシ「……………………」
サトシ「…ま、まぁ、これはこれで良い思い出になったろ!
ある意味、絶対忘れないよ、こんな思い出! 逆に良かったじゃんっ!!」
サトシ以外「「「「「「良くない!!」」」」」」
123 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:24:06.40 ID:QgB+6NfI0
アニポケマオ「……くぅー…! みんな! こうなったら、お泊り会、リベンジするしかないね!」
アニポケスイレン「うん!そのとーり!」
アニポケマーマネ「えええ? 普通あんなことあったら、今後は自重も考えない?
…まぁ楽しかったのは確かだけどさー」
アニポケリーリエ「楽しかったなら、またやりましょう! 是非またやりたいです! お泊り会!」
アニポケカキ「いつもはストッパーのリーリエがこれじゃあ、またやるしかなさそうだな」にやり
アニポケリーリエ「ふふふ! だって、楽しかったんだから仕方ありません!」
ヨウ「ふふ」
サトシ「……」
サトシ「……そんときはさ、もちろんヨウもまた一緒だからな?」にか
ピカチュウ「ぴっかちゅう!」
ヨウ「…………。…うん…! ありがとう…」
124 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:24:47.89 ID:QgB+6NfI0
アニポケスイレン「…あれ?」
アニポケスイレン「…? こうもんのまえにだれかいるね?」
アニポケマーマネ「!? あ、アイツは!?」
ベテラントレーナー「………………」
ヨウ「……」
アニポケカキ「…一昨日のスカル団の用心棒…! まさか仕返しきたのか?」
ヨウ「……」
ヨウ「…みんな、先に行ってて」
アニポケリーリエ「だ、ダメですよ…、…ヨウ。 迂回するか、人を呼ぶか、しましょう?」
ヨウ「大丈夫大丈夫。……ほら? スクール遅れちゃうよ?」にこ
サトシ「……行こうぜ?リーリエ? …ヨウなら心配ないよ」ぐいぐい
アニポケリーリエ「…で、でも…!?」
125 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:25:20.70 ID:QgB+6NfI0
アニポケカキ「……おい、ヨウに何かしてみろ。俺たちがただじゃおかなからな」
ベテラントレーナー「……」ちら
すたすたすた…
ヨウ「……」
ベテラントレーナー「……」
ヨウ「……あの? 一昨日の再戦ですか?」
ベテラントレーナー「……。 …一昨日から思ってるが、アンタは全然俺を怖がらんな?」
ヨウ「怖がってますよ?
でも、もっとおっかない人と何度も闘ったことがあるから…。それで少し慣れてしまったのかも」
ベテラントレーナー「……。…もう、スカル団からの仕事を受ける気はない。
あんたとやる理由はもう無い…。残念ながらな」スッ
ヨウ「……?」
ベテラントレーナー「賞金だ。あんたは俺に勝った。あんたには受け取る権利がある」
ヨウ「……。 …どうして?」
126 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:26:45.58 ID:QgB+6NfI0
ベテラントレーナー「……あの時のバトルは、あんた曰く、ポケモンバトルだったん、だよな…?」
ヨウ「そのとおりです」
ベテラントレーナー「……………」
ヨウ「……わかりました。 賞金、ありがたく頂戴します。対戦ありがとうございました」
ベテラントレーナー「……、…じゃあな。………、 …悪かった…」
ベテラントレーナー「…」スタスタ
ヨウ「………」
ヨウ「あの…」
ベテラントレーナー「…?」
127 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:27:13.73 ID:QgB+6NfI0
ヨウ「良かったら、今度また勝負しましょう。…スカル団とかは抜きに。
ただのトレーナー同士の試合で。 今度は僕もちゃんと自分の手持ちで闘いますから」
ベテラントレーナー「……………」
ベテラントレーナー「………つくづくあんたは、ムカつく…、野郎だ…」
ベテラントレーナー「……………」
ベテラントレーナー「…………」ペコ
ベテラントレーナー「……………」
ベテラントレーナー「………」スタスタ
ロトム図鑑「………」
ロトム図鑑「……良かったロトね…。ヨウ…」
ヨウ「…うん。良かった…」
128 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:28:13.35 ID:QgB+6NfI0
――――ポケモンスクール・校舎入り口前
アニポケマーマネ「…ヨウ…、ああ言ってたけど、本当に大丈夫かな…」
アニポケマオ「…うーん?」
アニポケリーリエ「…ヨウに何かあったら…、嫌です…。 や、やっぱり戻りましょう!」そわそわ
サトシ「俺は心配ないと思うけどなー」
アニポケカキ「はっきり言って俺もサトシに賛成だ。
ヨウは、恐らく俺達が考えている以上に凄いポケモントレーナーだと思うぞ」
アニポケスイレン「でも、ヨウはいまポケモンもってないじゃない」
アニポケナリヤ「やあやあアローラ!ククイ学級の諸君!
そろそろ授業始まるよ? …立ち止まってどうしたネンドール?」
アニポケリーリエ「! アローラ。校長先生。……ちょっと、ヨウが大変で…!」
アニポケナリヤ「? それはUB再出現の件かね?
…まぁ無理もない。明日は厳しい闘いになるのは間違いないだろうカラマネロ…」
アニポケリーリエ「……」 アニポケスイレン「……」
アニポケカキ「……」 アニポケマオ「……」 アニポケマーマネ「……」
サトシ「…い?」
サトシ「…いいいいいぃっっ!!!?」
ピカチュウ「ぴかあああ!?」ガーン
129 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:29:12.18 ID:QgB+6NfI0
アニポケリーリエ「…校、長? …い、今、何て仰いました…? …ど、ういう、ことですか…!??」
サトシ「ち、ちょっと!!オーキド校長っ!それは、みんなには内緒だってっ!!」わたわたっ
アニポケナリヤ「え? だ、だってククイ君曰く、サトシ君はUBの件、知ってるって…。
私はククイ学級のみんな知ってるとばかリグレー!レパルダスゥ!」
アニポケマーマネ「U、B…?」
アニポケマオ「明日、何か…、あるの…?」
アニポケカキ「…とりあえず、なるほどサトシ…。 つまり、お前も何か知ってるんだな…?」
サトシ「……ぎっくーぅ…!!」
アニポケスイレン「……サトシ…、こうちょうせんせえ…?
…しってること…、ぜんぶ……、はなして……?」ゴゴゴ…
サトシ(ひえ〜〜…!)だきっ
アニポケナリヤ(ひえ〜〜…!)だきっ
アニポケスイレン以外のクラスメイト「「「「…スイレン頼もしい…」」」」
ピカチュウ「ちゃあ〜…」ヤバイゾコレ
130 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:29:55.45 ID:QgB+6NfI0
―――――ポケモンスクール・ククイ学級の教室 午前授業終了 放課後
ヨウ(授業…楽しかったな…。もうこれで終わりだと思うと…名残惜しい…。
……………いけない。 …これから闘いの準備だ…。切り替え切り替え…)
アニポケスイレン「…さて、ヨウ…。 そろそろだね?」にやり
ヨウ「……? そろそろ…って……何が?」
アニポケマオ「…ふふふ、明日のUBとの闘いの準備に決まってるじゃない?」にやり
ヨウ「…! …え!? な、なんでそのことを!?」
サトシ「……えっとー、ヨウ…。 …その、なんていうか…」ごにょごにょ
サトシ「……UBが出ること、みんなにバレたって…いうか…。…その…ごめん…」目線反らし
ヨウ「…えええええ…! …バ、バレちゃったの…!!?」
サトシ「あ…でもさ…、オーキド校長も、ヨウが他の世界から来たってことは知らなかったみたいで…
そのことはやっぱりみんなもまだ知らない。 ……どうする?」ぼそぼそ
131 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:30:36.59 ID:QgB+6NfI0
アニポケマーマネ「ここはボク達のスクールだよ? 何もしないわけにはいかないじゃん。
ヨウのポケモンを取り戻すために、ボク達も協力するよ、ヨウ!」
ヨウ「…!! …あ、みんなの気持ちはすごく…嬉しいんだけど…、UBは…!!!」
アニポケカキ「おっと! 勘違いするなヨウ。
さすがに直接戦いに加わるなんて、ずうずうしいことは考えちゃいない。
…だが、一緒に作戦を考えるなり、何か事前準備するなりなら、人手は多いに越したことないだろ?」
アニポケリーリエ「ちゃんとククイ博士に許可はとりました。 勿論、ヨウが了解するならという条件ですけど…。
…でも、水臭いじゃないですか?ヨウ。 ……わたくし達、みんな心配してるんですから!」くす
ヨウ「……………」
ヨウ「……な…なんで…、 なんでみんな、そんなに優しいの?」
サトシ「…? …ヨウ…、それは決まってんだろ…」
ヨウ「……………」
サトシ「……………だって俺達、友達じゃんか!!」にか
ヨウ「…………!」
ヨウ「……………」
ヨウ「………みんな…、ありがとう……!」
132 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:31:58.94 ID:QgB+6NfI0
アニポケカキ「はは! …じゃあ早速…、俺たちに手伝えそうなこと、何かあるか?」
ロトム図鑑「…。…そーロトねぇ…? ぶっちゃけ、昨日の時点で準備は結構はかどっていて…、
しまキング達と打ち合わせさえ済めば、今からでも闘えるくらいなんだロトが…。
…今回のUBは能力的に未知数なところが多くて、闘ったことのあるボクたちだからこそ、
固定概念に囚われて、見落としていることがあるかもしれないロト。
後で作戦概要を説明するから、気になった点があればキタンない意見を聞かせてほしいロト!
あ! …あと、校庭にバリケードを設置する予定なので、それを作ってもらえると凄く有り難いロ!」
アニポケマーマネ「なるほどね! …バリケード制作なら、ボクに任せてよ〜!
ケンタロスの大群に“とっしん”されてもビクともしない頑丈なの作ってやるさ!」
サトシ「よーし!そうと決まったら頑張るぜぇ!」
アニポケマオ「おー!!」
アニポケスイレン「おー!!」
アニポケリーリエ「おー!!」
133 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:32:42.38 ID:QgB+6NfI0
ヨウ「(…あ、そうだ。) ……みんな、お昼ご飯、まだだよね?
これから買い出しに行くつもりだから、お礼にご飯奢らせてよ」
アニポケスイレン「え? いいの?」
サトシ「そりゃあうれしいけど…、お金、大丈夫なの? ヨウ」
ヨウ「うん! さっきのベテラントレーナーさん、賞金を渡しに来てくれたんだ。それでありったけ買ってくる…!」
サトシ「…そっか! 良かったな!」にか
アニポケマーマネ「あ! それならさー、
ショッピングモールのアイス屋の隣にある人気行列店のマラサダドーナツが食べたいなぁー!
今の時間帯がベストな買い時だってデータに出てる!」にひ
アニポケカキ「おいおい、マーマネ…。 わざわざ距離あるところに買い出しに行かせるなよ…。
…………っていうか飯っていうより、おやつだろ、それ……?」
ヨウ「ふふふ、大丈夫! そこのマラサダも一緒に買ってくるよ!」
ヨウ「……………。」
ヨウ「……それ、から…、お昼の時、みんなに聞いてほしい話があるんだ……」
アニポケマオ「? うん。何でも聞くよ?」にこ
ヨウ「…ありがとう」
134 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:33:58.61 ID:QgB+6NfI0
ヨウ(………僕はみんなに…、僕がこの世界の人間ではないことを打ち明けていない……。
事実を信じてもらえるにせよ…もらえないにせよ…、間違いなくみんなを混乱させてしまうはずだし、
そもそも、それはUBにほしぐもちゃんを奪われた事とは、直接関係の無い事だ…。
わざわざ引けらかすような真似をしてまで、明かす理由はないと思っていた……)
ヨウ(………………………違う………)
ヨウ(…………多分…僕は……、
…こんな、良くしてくれるみんなに……奇異の目で見られてしまうのが…怖かったんだ…)
ヨウ(…でも…、もうこれ以上黙ったままは絶対にダメだ。それはあまりにも卑怯だ。
こんなに…僕のことを想ってくれる人たちに…、友達に…隠し事なんてしていいはずがないじゃないか。
………勇気を出して言おう。 大丈夫だ。きっとみんななら信じてくれる………)
アニポケマオ「…えーと、じゃあ、結構荷物になっちゃうねぇ? …ヨウだけに行ってもらうの悪いなぁー。
もう一人くらい一緒について行こうか? それで、ついでにお菓子とか飲み物とかも買ってきてもらおう」
アニポケリーリエ「…あのう? 対策会議とかをするんですよね…? …おやつパーティになっちゃうのでは…?」
アニポケスイレン「ヨウ! かいだし、リーリエがいっしょにてつだうって!」
ヨウ「? …良いの、リーリエ? 何か、リーリエには本当にお世話になりっぱなしだ…。ありがとう…」
アニポケリーリエ「え?//// あ、えっと…、いえ、気にしないでください…!(スイレンったら、もう〜///)
………その、一緒にお買い物…、参りましょう……////」にこ
アニポケスイレン「えへへ! いってらっしゃい♪」てへぺろ
135 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:35:09.22 ID:QgB+6NfI0
―――――
―――
―
アニポケカキ「…しまった…。 ヨウが買い出しに行ったら、ヨウが戻ってくるまで、
俺達、手持ち無沙汰じゃないか…。 …ヨウのロトム図鑑くらい、置いて行ってもらえばよかったか?」
アニポケマーマネ「じゃあー、こっちのバリケード作るの手伝ってよー、カキ!サトシ! …力仕事だよ!!」
サトシ「…ははは! 悪い悪い!」
アニポケマーマネ「…………。 …あのさ? …みんなはどう思う? ヨウのこと」
アニポケカキ「……良いやつだと思うよ。 多分…、みんなも同じことを感じてるんじゃないかと思うが、
出会って間もないはずなのに、不思議とそんな気がしない。
……それから…、あいつ、何か俺たちに明かしてない事情みたいなものがあるみたいだな。
……妙に親しみがわくのも、その秘密と何か関係があるのかな?」
アニポケスイレン「…さいしょにあったときへんなこと、いってたよね。
ぼくたちはしょたいめんなのか……とか、なんとか」
アニポケカキ「今だから言うが、あいつ…、
俺たちの名前を出会いがしらに覚えたんじゃなくて、…あらかじめ知っていたみたいだった…」
アニポケマーマネ「…まさか宇宙人とか未来人とか〜? そんなフィクションじゃあるまいし…!」
アニポケマオ「多分だけど、お昼の時に聞いてほしい話って、その辺りの秘密についてなんじゃないかな?
………ヨウ、…言いにくい事なら、別に無理に言わなくても良いのに……」
136 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:35:51.36 ID:QgB+6NfI0
アニポケカキ「ああ…、そうだな。 …正直、俺はヨウが何者だっていいんだ。
あんな凄いZワザを使える奴が、 …いや、危険を顧みず命がけでリーリエを助けてくれた、
あんな気の良い奴が…今更、悪い奴とは思えない…。思いたくない…。
何者であれ、俺はヨウの人となりを信じるさ」
アニポケスイレン「……うん…!」
サトシ「……カキは…、良いやつだなー…!」にへへ
アニポケマーマネ「ホントだねぇー!」
アニポケカキ「…何だよ…! ちゃかすな…///」
アニポケマオ「照れてるしー! ふふふ!」
――――ジャリボォォォオオイイイイィィイ!!!!
サトシ達「「「「「………………。」」」」」
サトシ「………。 ……あの声は…」ウンザリ
ムサシ「あの声は、と言われたら!!!」
コジロウ「聞かせてあげよう我らが名を!!!」
137 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:36:34.83 ID:QgB+6NfI0
ムサシ「花顔柳腰!羞月閉花!儚きこの世に咲く一輪の悪の花ぁ…、 ムサシッ!!」
コジロウ「飛龍乗雲!英姿颯爽!切なきこの世に一矢報いる悪の使徒っ…、 コジロウッ!!」
ニャース「一蓮托生、連帯責任、親しき仲にも小判輝く悪の星…、 ニャースでにゃーすぅ!」
ムサシ&コジロウ「「…ロケット団参上ッッ!!」」
ニャース「なのにゃ!」
ソーナンス「そーなんすっ!」
アニポケスイレン「…また、あんたたち…!?」
アニポケカキ「よくもまぁ飽きないなぁ…」
アニポケマオ「でもスクールに乗り込んでくるなんて珍しいねぇ?」
コジロウ「なーはっはぁ!
まどろっこしいこと考えず、スクール中のポケモン全てをいただくことにしたのだぁ!」
アニポケマーマネ「………でも今日、午前授業だけだから他の生徒みんな、もう帰っちゃったよ?」
ロケット団「「「…………。」」」
ロケット団「「「………なぁああああああああああああ!!!!!!」」」
138 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:37:21.48 ID:QgB+6NfI0
ムサシ「ちょっとぉー! 生徒たちー! そのポケモーン! 引き返して来なさいよぉー!」がば
コジロウ「戻ってこぉーーい!」がば
ニャース「にゃああー!」がば
ソーナンス「そーなんすっ!」がば
アニポケカキ「まっ、たく…」
サトシ「今日はもういいだろ? これから俺達、忙しいんだから出てけよぉー」
ムサシ「あー…ん? 忙しいぃ…? なんでぇ?」
コジロウ「………………」
コジロウ「なぁ? …ところで、お前らの学校、随分変わったポケモンを放し飼いにしてるんだな?
…あんなの、初めて観たぞ。 俺のガイドブックにも載ってない…」
コジロウ以外「「「「「……?」」」」」
コジロウ「頭の丸っこいマーイーカみたいで…ちょっと不気味なだけど綺麗な感じがするな…」
サトシ達「「「「「………!!」」」」」
コジロウ「・・・・・・ほら、あんなにたくさん。 ・・・・・・うじゃうじゃ居る・・・。」
UBの大群「「「「「「「「「「「「「「「じぇるるっぷ…!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」
139 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:38:17.38 ID:QgB+6NfI0
―――ハウオリシティ?・商店街
アニポケリーリエ「………以前、この辺りでポケモンパンケーキレース大会があったのです。
ちょうどその時、シロンが孵化する直前だったので、わたくしは出ることが叶いませんでしたが、
ククイ学級のみんなは全員出場したんですよ」
ヨウ「へぇ? メレメレ島にそんな催しが…? すっごく楽しそう…!」
アニポケリーリエ「ええ…! …来年こそは、わたくしもシロンと共に出場したいと思っているのです。
……あ。そうです…。 …その時は是非ヨウも出られてはいかがでしょうか?
ヨウは…、明日取り返すほしぐもちゃんで出場するんです。
そうしたら、わたくしとヨウ。 どっちが良い成績を残すか、勝負ですよ? …ふふっ!」にこ
ヨウ「…うん…。…凄くいいかも…、それ…。 ありがとう…リーリエ」にこ
アニポケリーリエ「ふふっ! じゃあ、約束ですね…! ………あら?」ぴた
ヨウ「?」ぴた
アニポケリーリエ「………」じー
ヨウ(…? …リーリエが立ち止まって、何かの露店を見てる…。
………『くじ屋トレジャーハント』……。 一等賞は限定激レア“ピッピにんぎょう”…か…。
…なんだか、僕がリーリエから譲り受けたあの“ピッピにんぎょう”を思い出す…)
140 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:38:58.70 ID:QgB+6NfI0
アニポケリーリエ「………」ぽー
ヨウ「リーリエ? …あのぬいぐるみが欲しいの?」
アニポケリーリエ「…! あ…、いえ…別に何でもないです…。 ……ピッピ人形自体はすでに持っているのですが、
…あの景品になっているものは…とても珍しいタイプだったので、……その、可愛いなって」
ヨウ「ふふ。そういえばリーリエの本棚の横にも、ぬいぐるみがいっぱい飾ってあったもんね」スタスタ
アニポケリーリエ「あ…! ヨウ…、」
くじ屋さん「いらっしゃい!」
ヨウ「一回いいですか」
アニポケリーリエ「…よ、ヨウ…!」
ヨウ「ダメだったらごめんね。 …でも今日はくじ屋でハッピー…な感じだから。 …なんて」
くじ屋さん「……では発表します。 …おめでとうございます。10等 きのみジュースが当たりました!」
ヨウ「……あ…。 …だ、だめか。ごめん…」
アニポケリーリエ「……。……いえ。 …ふふ、いいんですっ」にこっ
くじ屋さん「ラッキーチャンス! おめでとうございます。 もう一度くじが引けますよ」
ヨウ「…!」
141 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:40:07.86 ID:QgB+6NfI0
くじ屋さん「…では発表します。
…おめでとうございます! 1等 限定激レア“ピッピにんぎょう”が当たりました!」
ヨウ&アニポケリーリエ「「………!!」」
ヨウ「……あ、当たった…っ!! やった!!」
くじ屋さん「おめでとうございます!
良かったですねぇ、カノジョさん! カレシさんに感謝しないと! …こちらが景品になります!」
ヨウ「…い、いや、そういうのではないんですが…。 …ありがとうございます。 ……はい、リーリエ」
アニポケリーリエ「………か……、カノジョ……?/////」
ヨウ「……リーリエ?」
アニポケリーリエ「……あ! …いや…、ありがとう、ございます…! …やった!えへへ!////」
―――――
―――
―
142 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:40:59.99 ID:QgB+6NfI0
アニポケリーリエ「〜♪///」ぎゅー!
ヨウ(お礼に何かできればと思って、
少し厚かましいことしたかもしれないけど、結果的に喜んでくれたみたいで…良かった)
ヨウ「…その子、意外と大きいね? 大丈夫? しばらくの間、僕が持ってようか?」
アニポケリーリエ「いいえ、大丈夫です…! ……。このぬいぐるみ、本当はすっごく欲しかったんです…。
この子、宝物にしますね……。 ほんとうにありがとう…、ヨウ…//////」ふわっ
ヨウ「いえいえ、どういたしまして!」
アニポケリーリエ「………///」てくてく
ヨウ「……」てくてく
アニポケリーリエ「……」ぴた…
ヨウ「?」
アニポケリーリエ「…///」
ヨウ「……? どうか、した? …リーリエ?」きょとん
アニポケリーリエ「…………///」
143 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:41:44.66 ID:QgB+6NfI0
アニポケリーリエ「……わたくし…、こんな風に男の子と歩くのって…、生まれて初めてです…。」
アニポケリーリエ「…まるで、その……、デート……、してるみたい、って思って…、しまいます……//////」
ヨウ「……? ………リー、リエ……?」
アニポケリーリエ「………………///」
アニポケリーリエ「……ヨウの、 カノジョさん……。 ですって……///」
アニポケリーリエ「…………、///////」
アニポケリーリエ「…………本当に……、そうだったらいいのに………///////」
ヨウ「…………………………」
ヨウ「…!!!?」
144 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:42:25.76 ID:QgB+6NfI0
アニポケリーリエ「…///」
ヨウ「…」
アニポケリーリエ「…?」
ヨウ「…」
アニポケリーリエ「……ヨウ…? …どうして…、そんなに、辛そうな顔を…しているんですか…?」
ヨウ「…………」
ヨウ「…………」
ヨウ「…り…、リーリエ……、」
ヨウ「僕は…、 …ぼくは…、……!」
アニポケリーリエ「………………」
145 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:43:23.48 ID:QgB+6NfI0
アニポケリーリエ「………………」
アニポケリーリエ「……………ヨウが…言いたいこととは 違う…かも知れませんが…、」
アニポケリーリエ「………………」
アニポケリーリエ「………………わたくしは、知っているつもりです……」
ヨウ「………?」
アニポケリーリエ「……………………」
アニポケリーリエ「……………………ヨウには、他に好きな子がいらっしゃるんですよね?」
ヨウ「…………………」
ヨウ「・・・・・・・・・・・・え?」
アニポケリーリエ「………それで…、その子は多分………」
アニポケリーリエ「………………わたくしと…同じ…、リーリエ、という…お名前なんです…………」
ヨウ「…………ど…、」
ヨウ「………………ど、う…、して……?」
146 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:44:43.09 ID:QgB+6NfI0
アニポケリーリエ「……………」
アニポケリーリエ「……ごめんなさい……。
根拠はありませんでしたが確信はありました。 …そんなの…全然、論理的じゃないですけど…。」
ヨウ「…」
アニポケリーリエ「例えば…。ヨウ…? …わたくしはソファベッドで眠ったりは致しません」
ヨウ「??? ……何の…、話…?」
アニポケリーリエ「やっぱり覚えていませんか?
昨日の夜、ヨウ、仰ってましたよ? …『僕はリーリエのソファベッドで眠りたい』って」
ヨウ「…え/// …ぼ、僕、そんなこと、言ったの…/// …! いや、リーリエは昨日の記憶が、あるの…?」
アニポケリーリエ「“フィラのみ”“ウイのみ”“マゴのみ”“バンジのみ”“イアのみ”は
確かに混乱作用のあるきのみですが、それは味との相性が悪い時のみです。
きのみは一緒くたに入っていたから、誰もが混乱を引き起こしていたようですが、どうやら、
わたくしには効かなかったようですね。 …すみません。みんなに隠すつもりはなかったのですが」
ヨウ「…リーリエは、昨日…混乱して…いなかった…?」
アニポケリーリエ「だから……、ちゃんと言ったじゃないですか? …『わたくしは正気です』って」にこ
ヨウ「……?」きょとん
アニポケリーリエ「………」
アニポケリーリエ「……////// …ご、ごめんなさい…。 ……い、今のは忘れてください…//////」
147 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:45:59.96 ID:QgB+6NfI0
ヨウ「…?? …つまり、…昨日混乱を起こしているときに
僕は、君に変なことをいってしまって、それで君は何かに気づいた…ってこと…?」
アニポケリーリエ「…勿論、そんな冗談みたいなことだけで確信を得たわけではありません。
ヨウやロトムの態度や会話を思い返せば、他にも気付けるヒントはいくつかあったと思います。
……でも…、わたくしはそれらをあえて無視していたんです。 …きっと認めたくなかったんです……」
ヨウ「…………、……」
アニポケリーリエ「………正直に言えば…、ヨウにとっての『リーリエ』が別にいるというのは
最初から分かっていたような気がします…。…同じ『リーリエ』でも込められているものが違うから…」
ヨウ「………込め、られているもの…?」
アニポケリーリエ「…上手く、説明はできませんけど…、
初めて逢った時やUBから助けてくれた時、寝言の時とか混乱している時にヨウが呼ぶ『リーリエ』と、
普段わたくしを呼ぶときの『リーリエ』は、言葉の中に込められているものがまったく違うんです。
……わたくしには…、何故かそれが、わかっちゃうんです。 以前、ヨウが…、
…わたくしが困っているのを黙っていても気付いてくれたみたいに……、わかっちゃうんです…。
…………不思議…、ですよね…?」にこ
148 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:46:39.95 ID:QgB+6NfI0
ヨウ「……、…リーリエ………」
アニポケリーリエ「……ほら…、それがわたくしを呼ぶときの、リーリエ、です。
…………………。 ……ヨウ、教えてくれますか? ヨウにとってのリーリエはどういう方なのか?
……いえ…、ヨウはどこから来たのか? ……一体、何者なのか?」
ヨウ「……リーリエ…。 …僕は、
ぎゅいいーん!!
ロトム図鑑「ヨウ! 緊急通信が入ったロ!!」ぴょん!
ヨウ「…? ……通信? ロトム、悪い…。 後で掛けなおすから、ちょっと今は…
ロトム図鑑「でも、緊急回線で、ククイ博士からロトよ? 余程、至急の連絡ではないロトか…?」
ヨウ「…………ククイ博士から?」
アニポケリーリエ「……どうぞ、ヨウ。大丈夫ですから」
ヨウ「………………」
ヨウ「…………………ごめん……。 …ロトム。回線、開いて…」
149 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:47:36.18 ID:QgB+6NfI0
アニポケククイ「“!! …ヨウか!? …良かった!繋がった!!”」ザザッ
アニポケククイ「“ヨウ!!大変なことになっちまった!!! …UBだ!! UBが出ちまった!!!”」
ヨウ「・・・・・・・え!!?」
アニポケククイ「“しかも一体じゃない…!とんでもない数だ…。ウツロイド以外のタイプもいる…!!”」
ヨウ「なっ…!!!?? 」
アニポケククイ「“時間経過で自然に開くはずの、時空の歪みの穴が、いきなり開いちまったんだ…!!
俺には、原因が…、さっぱり解らない…!! 拡大速度が増したとかそういうレベルの話じゃない…、
それらが完全に無視されたみたいに、突然…、全開状態になって、いた……!! ”」
ヨウ「……そ、そんな…!!?」
アニポケククイ「“……校舎内に人が残っていなかったのは幸いだが……、サトシ達が…、ヤバい…っ!!”」
ヨウ「!? い、今、そっちに向かいます!!」
アニポケククイ「“いや!!来ちゃいけない! 奴らは危険すぎる! 君とリーリエは、その場から助けを…、!!?
………、やばいッ!! …うおおぉっ!!”」…ブツ
ヨウ「!!!? ククイ博士ッ!!!」
ロトム図鑑「つ、通信、切れ、…!!
―――――――――――――――ドドォンッ!!!
150 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:48:54.44 ID:QgB+6NfI0
ヨウ「!!!?」バッ
アニポケリーリエ「!!!?」バッ
ロトム図鑑「!!!?」バッ
「何かでけえ音したな」「何?爆発?」「あれってポケモンスクールのある方角じゃない?」ざわざわ…
ヨウ「………!!」
アニポケリーリエ「………!!」
ロトム図鑑「………!!」
ヨウ「みんな、が……!!……行かなきゃ…!!! ……!?」
―――ぐっ
ヨウ「…!?」
アニポケリーリエ「…!」ぐっ
ロトム図鑑「……リ、リーリエ…!?」
アニポケリーリエ「………」ぐっ…
ヨウ「……ごめん、リーリエ……!! ククイ博士に言われたことならわかってる…!!
でももう、今から助けなんて呼んで待ってる状況じゃない…!! このまま何もしないわけには…、
アニポケリーリエ「そんなことわたくしだってわかってます!!! …………。
…だから……、……とめたいけど、とめるべきなんでしょうけど、……ヨウが行くのを、とめません…。
…………………………。
……たし、か…、ショッピングモール内の施設で、ライドポケモンの貸し出しがおこなえたはずです…。
それに乗っていく方が…、走って戻るよりは…、早いです……」
ヨウ「……!…」
151 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:49:36.83 ID:QgB+6NfI0
アニポケリーリエ「わたくしは…、ヨウが危ないの、嫌です……。…でも…、知っています…。…信じています…」
アニポケリーリエ「………………………ヨウは、絶対…負けないって……!!」
ヨウ「………………、………………………………リーリエ……?」
アニポケリーリエ「……違いますよ…? …わたくしは…、リーリエ、です…。
…ヨウ…。みんなを…、ほしぐもちゃんを助けて下さい…。それでヨウ自身も必ず無事でいてください…」
ヨウ「…………。…………」こく!
ヨウ「……ロトム、行こう…!!」
ロトム図鑑「……お…、おうともロ!!!」
―――だっ!!
アニポケリーリエ「…………」
アニポケリーリエ「…………」
アニポケリーリエ「…………………ヨウ…」ぎゅ…
152 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:50:12.88 ID:QgB+6NfI0
―――――ポケモンスクールまでの道
ライドケンタロス「ぶもぉ〜!!」┣¨┣¨┣¨┣¨ドド…!
ヨウ「……頼む…。急いでくれ…、ケンタロス…!」
ロトム「!!」
ロトム図鑑「ヨウ! また通信が入ったロト!!」
ヨウ「!! ククイ博士か!!?」
ロトム図鑑「…い、いや! こ…、これは…! と…、とにかく繋ぐロト!!!」
「“…あー、聞こえるかー? ボンジュー…、じゃねーな。 …アローラ! チャンピオン!!”」
ヨウ「………え?」
グリーン「“ははっ、意外とあっさり繋がったなぁー。
やっぱりこの見立てで正しかったか…! … やっぱ俺様、天才だな。ハッハー!”」
ヨウ「……え…! な…、!?」
グリーン「“聞かれる前に応えてやるよ…。
俺は…、元の世界から君を捜しにやってきた、 君の知ってるグリーン様だ。”」
ヨウ「…!!???」
153 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:51:55.34 ID:QgB+6NfI0
ヨウ「……グ、グリーン…さん…!? 、 え…?、 なん…、で…???」
グリーン「“だから、君を救助しに来たんだっての!
…『アローラの若きチャンピオン、突然の失踪』。こっちの世界じゃちょっとした騒ぎなってんだぜ?”」
ヨウ「……あ、 ……ああっ…!?」
グリーン「“デクシオ君とジーナさんなんて責任感じちゃって不眠不休で君を探してる。
他にも各島のキャプテンやらキングやらクイーンやらといったトレーナー達の有志、
国際警察に、さらに何故かエーテル財団からも捜索の人員が出てるらしい。 ハウ君って子もいたぞー。
…とにかくまー、アローラ全土で大わらわさ。
…でもまぁ一番大変なことになってるのは、君を探しに行こうとして落ち着かない、君のポケモン達だな。
ククイ博士やらナリヤのじーさんやら、ポケリゾートのモーン氏やらが
それを一日中なだめすかし回って、てんてこ舞いみたいだぜ?”」ニヤリ
ヨウ「…っ!! …し、しまった…! …みんなに悪いことしちゃった…! …謝らまらなきゃ…!!」
グリーン「“まぁ、元気だったならみんなも報われただろ。……正直、俺も安心したよ。・・・ふぁ…”」
ヨウ「……本当に…、すみませんでした…!
……、…ひょっとして…、グリーンさんも僕を捜してくれていて、寝てなかったん、ですか…?」
グリーン「“ん? …あ、いや、違うぞ。たまたま欠伸が出ただけだ。
デリケートな俺様、遅れてやってきた時差ボk…、”
ヨウ「……ごめんなさい…!!!」
グリーン「…………」
グリーン「“……謝んな。 良いんだよ、本当に。 …本当に無事で良かった。
君はみんなに必要なヤツなんだ。 君と出逢って間もない俺ですら、そう思うよ”」
154 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:52:51.56 ID:QgB+6NfI0
ヨウ「…はい…。 ……ありがとう、ございます…!」
グリーン「“…さて、実はもうそっちに迎えを寄越してあるんだ。
そいつと合流してすぐにこっちの世界に戻って来い”」
ヨウ「迎えって…? ほしぐもちゃん無しで空間の歪みの穴が開いてるってことですか…!?」
グリーン「“君が昼夜逆転の世界で捕まえたっていう、コスモッグって言ったか?
君が直接育てて進化させた、もう一体のアローラ伝説のポケモンの力を借りて、
こっちとそっちの世界の時空を繋げたんだ。 今、通信ができているのもその影響だろうよ。
……ちなみに君がいるこの世界のことがわかったのは、また別のポケモンのおかげなんだけどな。
ま、その辺のことは迎えのヤツに直接聞いてくれ”」
ヨウ「あ、いや、でもそれが…!!! 今はまだここを離れるわけにはいかないんです!!」
グリーン「“? 何があった?”」
―――――
―――
―
155 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:53:53.16 ID:QgB+6NfI0
グリーン「“……。 やべぇな…。 認めたくねーけど…、……まずったかもしれねぇ…”」
ヨウ「…? どういう…ことですか?」
グリーン「“…俺達がこっちの世界への穴を空けた時間と、UBが再出現した時間が完全に一致しちまう…。
時空の歪み同士は、…連動している、ってことなのかも、しれない…!”」
ヨウ「………そ…、そんなっ…!!?」
グリーン「“……確証はねぇが、このクソマズい状況は俺達が招いちまった可能性があるってことか…?
チッ、洒落になんねぇぞ、こりゃあ…。 ……ヨウ、助けに来といて締まらねぇ話だが…、
迎えの奴と合流して、ほしぐもちゃんとやらの救出ついでに、UBの出現の収拾を頼む…!
……時空の歪みだか叫びだか知らねーが、こっちの世界の危機をほっとくつもりはさらさら無ぇ。
……そうだろ?”」
ヨウ「…はい! …それで、『その迎えのヤツ』っていうのは…?」
ロトム図鑑「!? ヨウ! 上空から高速で接近する反応ありロト!」
ヨウ「!!? まさか、UB……!!?」
ロトム図鑑「…いやUBとは違うロト! …一人、人間が乗っているポケモンだロ…! …あ、あれは…!」
―――バサッ
グリーン「“…やっと来やがったか…。まったくいつもそうなんだよ…。
…………お前は、いつも俺様より一歩、遅れて現れんだ………”」ニヤリ
156 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:56:47.58 ID:QgB+6NfI0
―――――ポケモンスクール・校庭
UBの大群「「「「「じぇるるるるるうるるる……」」」」」
ムサシ「なによなによなんなのよぉ!!あれぇー!!」
コジロウ「カンベンしてくれよォ〜!!(泣)」
―――ドゴーン!!
ニャース「ぎにゃああああああ…!!」
ムサシ&コジロウ「「ひえぇえ、ニャースぅ!!」」
ソーナンス「そーなんすぅっ!!」
―――ズガァアン!!
サトシ「……!! ピカチュウッ…!!!!」
ピカチュウ「……………………ぴ……」ボロボロ
アニポケスイレン「…!! サトシの…、ピ、ピカチュウが、ぴくりともしてないよ…!!」
アニポケカキ「あれは…ヤバいぞ…!! 早く助けに行かないと…!!」
アニポケマーマネ「で、でもボク達のポケモンだって、もうやられちゃったし…!、 …!!!!」
157 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:57:33.04 ID:QgB+6NfI0
ウツロイド「…………じぇる……」
――――ズガ! …バキ!ベシャ!!
ピカチュウ「…………、…………、………!!」
UBの大群「「「「「じぇるるるるるうるるるるるるる……!!!」」」」」
アニポケカキ「あ…、あいつら…!? …ピカチュウを……、」
アニポケスイレン「……いたぶって……る……!?」
アニポケマオ「なんでっ…! こんな…! 酷すぎるよ……!!」
アニポケマーマネ「……あ、いつら、まるで…笑ってる…みたいだ………」ぞく
158 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:58:00.90 ID:QgB+6NfI0
サトシ「…や、」
――――ズゴ!バキン!ガリ!!
ピカチュウ「……、…………………!」
サトシ「……やめろ、よ…!」ふらふら
――――バキ!メリ!ドゴ!!
ピカチュウ「………………………」
サトシ「…やめろぉおおおおおおおおおお!!!!」だっ!
アニポケスイレン「あ、サトシっ!!」
サトシ「ピカチュウを…、離せぇええええ!!!!!」
ウツロイド「じぇるるっぷ…!!」カッ
――――ドゴォオン!!!
サトシ「……ぐ…、あ…!!」
159 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:58:27.23 ID:QgB+6NfI0
サトシ「………………く」
サトシ「………………う…うう……」
サトシ「………………ピカ、チュウ…………を……」
サトシ「………………離せよ…俺のピカ、チュウ…………を…………離せ……」
サトシ「……………………ま…………」
サトシ「…………………………待って…ろ……おれ……が…!!」
ピカチュウ「…」
サトシ「……………ピカ、チュウ……? ……ピカチュウ…、 ………!」うる
サトシ「……………ううっ…、 くそっ……、 …!」ぽろ…
サトシ「……………………………ちく、…しょう……っ!!!」ぽろぽろ…!
160 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/27(木) 23:59:42.98 ID:QgB+6NfI0
アニポケマオ「……サトシがっ…!!」
アニポケカキ「マオも前に出るなっ!! ……俺が行…、!?」
ウツロイド「じぇるるるるるうる…」ビュッ!!
クラスメイト達「「「「サトシーーーッ!!!!!!!」」」」
サトシ「………!!!」
――――ピョン!
ウツロイド「…!?」
――――ボボボボッ!!ボボボボッ!! ズバンッ!!!!
ウツロイド「………、」
ウツロイド「………………じ、じぇる?」ぐら…
――――ズシン
ウツロイド「」
全員「「「「「!!!!!?」」」」」
もう一匹のピカチュウ「ぴっかっちゅう!!」どやっ!
161 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:00:20.82 ID:2rq1lS+J0
クラスメイト達「「「「……………!?」」」」
アニポケスイレン「…………なに……、あれ……?」
アニポケカキ「い、いきなり…、もう一匹…、ピカチュウが…現れ、て……」
アニポケマーマネ「…サトシ達に止めを刺そうとする…UBを、倒した…。 ……一撃で……っ!」
アニポケスイレン「……………ちがう…、そっちじゃ、ない…」
アニポケマオ「……スイ、レン…?」
アニポケスイレン「ほら…、あそこ…。…こっちにむかって…、あるいて、きている……」
アニポケスイレン「…………………あかいぼうしのひと…………………!!!」
―――――すたすた
レッド「…………………………………」
162 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:00:57.16 ID:2rq1lS+J0
レッド「…………………」すたすた
レッド「…………………」
レッド「………」ひょい
サトシのピカチュウ「………ぴ…」
サトシのピカチュウ「…………………ぴ、…か、ぴ……?」
レッド「…………………」すたすた
サトシ「………!…」
レッド「……………………」すっ
サトシ「!! ………ピ、ピカチュウ!!…よかった…!! …ピカチュウっ!!!」だきっ!
サトシのピカチュウ「…………ぴか、ぴぃ……」
レッド「……………………」
レッド「……………………よく持ちこたえたな………。……君も…、君のピカチュウも………」
サトシ「……!…」
レッド「……………………………後は任せろ…………」くる
レッド「……………………」すたすた
サトシ「…あ」
163 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:01:32.31 ID:2rq1lS+J0
サトシ「………あ! あの!!」
レッド「………………?」ちら
サトシ「…お、俺のピカチュウを助けてくれて、ありがとうございます…! あ…、あなたは、誰…?」
レッド「…………………………」
レッド「…………………………俺はレッド………。 …………マサラタウンのレッドだ………」
レッド「…………………………」
レッド「…………………………」すたすた
サトシ「………マサラ…、…タウ、ン……?」
「サトシ!!」
サトシ「!?」
164 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:02:16.33 ID:2rq1lS+J0
ヨウ「…サトシ…! …はぁはぁ、やっと、追い付いた…!!」
サトシ「…!? ヨ、ヨウ! 戻って来て、くれたのか…!」
ヨウ「…! …ピカチュウ…、酷いダメージだ…。 待って、すぐに“かいふくのくすり”で治療する…
……よく…あんなとんでもない数のUB相手に……。 …しかも、あのUB達…、全部色違いだ…!」
サトシ「ああ…、…ピカチュウを頼む!! …ヨウ? ……あのレッドさんって人は…?」
ヨウ「…あの人は、僕の世界から僕を迎えに来て来てくれた、僕の仲間だ…。
アローラで強者のみが集うポニ島のバトルツリーで頂点に立つ、バトルレジェンド…。
いや、それ以前に、ポケモンリーグ本部がある、
あのカントー地方で一番強いかも知れないポケモントレーナー……」
サトシ「………………。」
165 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:03:05.15 ID:2rq1lS+J0
レッド「…。 ……………ヨウ……。
……あのUB、“みず”タイプかと思ってピカチュウで嗾けたが…、“でんき”は等倍での通りだった……」
ヨウ「…。 ……ウツロイドは“いわ”と“どく”の複合タイプ。
素早さはやや高めで特殊アタッカーに適したステータス傾向をしています。
………人間に寄生して、理性を狂わせる性質を持っているので…気を付けてください……!」
レッド「……………わかった……。 ………“いわ”と“どく”の複合………。
………これまで、それなり多くの相手と闘ってきたつもりだが……、
………ここまで外見と実際のタイプが一致しないヤツは……中々記憶にない……」すたすた
レッド「………なるほど………UB…、か………」すたすた
UBの群れ「「「「「「「じぇるるるうるるうるうるうるるッるるるるるるるる…!!!!」」」」」」」
レッドのピカチュウ「ぴかちゅう?」ぴょこん
レッド「………ん…、…一回…戻っていいよ……。………最初は……あいつでやる……」
サトシ「!! ヨウ! レ、レッドさんは…、 ひ、一人であの大群と闘う気なのか!!?」
ヨウ「…大丈夫」
レッド「………行け……、カメックス……」
―――ボン!
カメックス「……ゴオォアン!!」
166 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:03:43.12 ID:2rq1lS+J0
ウツロイド×5「「「「「じぇるるっぷ!!!!!」」」」」ビュンッ!
レッド「………“なみのり”……」
―――ズブブブバ!ズブブブバ!ドシュゥドシュゥドシュゥーン…! ズバーン!!
ウツロイド×5「「「「「」」」」」
ヨウ以外「「「「「!!!!??」」」」」
UBの大群「「「「「!!!!??」」」」」
ヨウ「ほらね」
レッド「………“ハイドロポンプ” ……」
―――ドシュゥドシュゥドシュゥーン…!ドシュゥドシュゥドシュゥーン…! ズバーン!!
UBの群れ「「「「「「「グガァアアアアアアアアア……ッ!!!!!」」」」」」」
カメックス「…ゴオオオオオォォォァオアアアン……ッ!!!!!」
アニポケスイレン「…す…、すごい…!」ビリビリ…
アニポケマオ「あの人…、一人であの大群と渡り合ってる……、どころじゃ…、ない…」
アニポケカキ「……あのカメックス一体で、あの大群を……」
アニポケマーマネ「圧倒…してる……!!」
167 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:04:34.13 ID:2rq1lS+J0
サトシ「…………つ、強ぇ……」ぽかーん
ヨウ「……サトシ…」
サトシ「…? …どうした…ヨウ…?」
ヨウ「…サトシ。よく聞いて。 ……きっと僕の世界にも…、君は、いる……。
つまり今まで僕は君に数えきれないほど助けてもらっていた…。何で気づかなかったんだろう…?」スッ
サトシ「…? ヨウ…? き、急に…どう、した…? …、 ……!!?
……こ、……こいつは……!!? な、なんで…ヨウが……!!?? …??」
ヨウ「……。 ……やっぱり…そうなんだね……?
…この子がレッドさん達をこの世界に導いてくれたみたいなんだ…。 …正直、詳しいことは解らない。
…ただ…間違い無く一つ言えるのは…、」
ヨウ「…このポケモンの本来の“おや”は……、君だってことだ……!」
サトシ「・・・・・・!」
サトシ「・・・ゲッコウ、ガ・・・!」
サトシ「・・・こ、こいつは・・・、俺の、ゲッコウガ・・・だ・・・!」
168 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:05:04.34 ID:2rq1lS+J0
―――――
カミツルギ「…!!」ビュン!
レッド(……。 ………ウツロイドとは違う別種のUB……。……かなり小さい……)
「“つじぎり”!!」
―――ザシュンッ!!
カミツルギ「」
レッド「………………?」
ゲッコウガ「コウガァ…!!」トッ
サトシ「……レッドさん…! 俺も一緒に闘います…!」たたっ
レッド「………。 …心配いらない……。 ……君のその気持ちと…俺のポケモン達だけで…十分だ……」
サトシ「……へへ! …俺、マサラタウンのサトシ…!」
レッド「……。 …………何…?」
サトシ「足手まといにはならないから…、見てて下さい…! ………ふー…」
169 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:05:34.41 ID:2rq1lS+J0
―――――
ムサシ「……ちょっとぉ…? …生きてる…? ニャース…?」
ニャース「……ひ…ひひ、酷い目にあった…にゃ……!」ボロボロ…
ヨウ「…ニ、ニャースが…、喋ってる…っ!??」わなわな…!
アニポケスイレン「…やっぱり、はじめてみるひとはおどろくよね…」
アニポケマーマネ「ま、まーね…」
ソーナンス「そーなんすぅ!!」
アニポケマオ「…ピカチュウも助け出せて、本当に良かったよ……」ぎゅ…
ピカチュウ「……ぴかちゅう…」にこ
アニポケカキ「…ああ…。 それにしても…サトシは、大丈夫なのか……?」ちら
コジロウ「……。 …今のところ、あの滅茶苦茶強い赤い帽子の男が一緒に…、
…って、あれは…ゲッコウ…ガ…? …アイツがなんで、アローラに? …お! まさか!」
ロケット団「「「あ、あれはぁッ!!」」」ぱぁっ
クラスメイト達「「「「……??」」」」」
ヨウ「…!」にやり
170 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:06:06.51 ID:2rq1lS+J0
サトシ「久しぶりに・・・・、行くぜぇ、ゲッコウガっ! 俺達の・・・フルパワーだッッ!!!」
―――バシューゥゥン…!!
サトシゲッコウガ「…………」
サトシゲッコウガ「……………ゲッ、コゥーガァーッ!!」カッ!
カミツルギ「…!!」ビュン!
カミツルギ「…!!」ビュン!
カミツルギ「…!!」ビュン!
サトシゲッコウガ「……!」シュン!
―――ザンッ!ザンッ!ザンッ…!!!
カミツルギ「」
カミツルギ「」
カミツルギ「」
サトシゲッコウガ「………コウガァ……!」スタッ…
サトシ「……やっぱりお前は超頼りになるぜっ…!
……ヨウが言うには、本当の俺のゲッコウガとは、ゲンミツには違う俺のゲッコウガ…らしいけど…、
まさか…今またお前と一緒に闘えるなんて……、俺、すっげー嬉しいよ…!」
サトシゲッコウガ「こーが♪」にこにこ!
171 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:06:43.98 ID:2rq1lS+J0
レッド「…………。 ……なるほど……やるな……。
……それなら……同じ故郷を持つ者同士……一緒に闘うとするか……? ……サトシ……」
サトシ「…へへへ! …はい! レッドさん!」にかっ
アニポケスイレン「……な、に? …あのゲッコウガ…? ……なん、なの…?」
ヨウ「あれはサトシゲッコウガだ…!」ニヤリ
ロケット団「「「なーはっはぁっ!!」」」」得意顔
アニポケスイレン「…いや、だから…なんなの…、…それ…?」
アニポケカキ「な…、何にせよ、これなら…!」
アニポケマーマネ「行ける…!」
アニポケマオ「希望が出てきた…!」
ソーナンス「そーなんすうッ!!」
UBの群れ「「「「「「「グガァアアアアアアアアア……ッ!!!!!」」」」」」」
カメックス「ゴオォアン!!」ゴォ!
サトシゲッコウガ「コウガア!!」ゴォ!
172 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:07:23.51 ID:2rq1lS+J0
――――――――
―――
アニポケマーマネ「すっごいよ…!あの二体!! 攻撃するたびにUBを倒してってる!!」
ヨウ「……? い、や…? ……なにか…おか…、しい…?」
ムサシ「なーに言ってんのよぉ! あんなに押しまくってんじゃないっ!」
アニポケカキ「そういえば…、もう…かなりのUBを倒したはずだが…、…奴らの数が全然減ってない!?」
――――――――
サトシ「……はぁ…はぁ…」
サトシ「…。 UBを倒せる…。 …問題なく、倒せるんだけど…、なんかさっきからキリが、無いぜ…?」
レッド「…………どうやら、例の時空の歪みの先から…UBが際限無く出現し続けているようだな……。
……そろそろ…ヨウのポケモンを取り返す方法を本気で考えないと面倒か………」
サトシ「…? ヨウのポケモンならその歪みを閉じれて、これ以上UBが増えるのを防げるってこと?」
レッド「………おそらくは……。 ……一応、今までヨウのモンスターボールを取り込んだウツロイドを
…捜しながら戦っていたんだが……はっきりいって俺にはまったく見当がつかない………。
……ただ…これまで俺達が倒した個体の中に…そいつがいなかったのは間違いないと思う……」
サトシ(やっぱすげーな…この人…。 ……んーと…そういえば…?
ククイ博士が、ヨウのポケモンは凄いエネルギーを持ってるみたいなこと、言ってたっけな…?)
173 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:07:56.64 ID:2rq1lS+J0
サトシ「…………。 …レッドさん、少しだけUBを任せられる? 試したいことがあるんだ」
レッド「……?… ……構わないが……」
サトシ「さんきゅ! ……………………。
(この状態のゲッコウガの、ジガルデを上回る感知能力を応用すればきっとできるはずだ…。
カロスの負のエネルギーや、マノンのハリさんを見つけ出した時みたいに…!!)」
サトシゲッコウガ「………コウガ…」スッ
―――……………。
サトシ「…………………………」
サトシゲッコウガ「…………………………」
サトシ「…………………………」
サトシゲッコウガ「…………………………」
サトシ「…! ………見えたぜ…!」
174 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:08:24.51 ID:2rq1lS+J0
サトシ「レッドさん…。 正面の右側の奥にいるウツロイド…、アイツの動きを止めることって出来る?」
レッド「………………。」
レッド「………戻れ、カメックス……。 …………行け、」
レッド「……………フシギバナ………」
―――ボン!
フシギバナ「……ギャアアーンッ!!」
レッド「………フシギバナ……、正面右奥のウツロイドに……“ねむりごな”………」
―――フー、サーーッ…
ウツロイド「…!」
ウツロイド「…ZZZ」
レッド「………あれでいいか……?」
サトシ「…! さっすがぁ! …じゃ、今度は俺達が気合入れる番だぜ、ゲッコウガ!」
サトシゲッコウガ「クゥーガッ!!」ビュン!!
175 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:08:57.58 ID:2rq1lS+J0
――――ダダダダダダ…ッ!!
UBの群れ「「「「「「「グガァアアアアアアアアア……ッ!!!!!」」」」」」」
レッド「…………邪魔はさせない……。 ……フシギバナ…、…サトシのゲッコウガを援護だ……」
フシギバナ「ギャアーーンンッッ!!!!」
サトシゲッコウガ「…!」バッ…!!
ウツロイド「…ZZ…Z…、 …!!」ビク!
サトシ「目が覚めたか…! だけど…、もう遅いぜ…!」
ウツロイド「じぇるるっぷッ!!!」“パワージェム”
サトシ「ゲッコウガ……、よけろっ!! …それで、そのまま…!
…ヨウのほしぐもちゃんが入ったモンスターボールを………!」
サトシゲッコウガ「ゲッコウガッッ!!」
ウツロイド「………!!」
―――バシィ…ッ!!
サトシ「………ゲットだぜ……!!」
ウツロイド「」
サトシ「…いよっしゃ! 戻れ!ゲッコウガ!!」
176 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:09:27.72 ID:2rq1lS+J0
サトシゲッコウガ「コゥガッ!!」ダッ!
フェローチェ×4「「「「…!!!!」」」」ビュン!
サトシ(!! 追ってくるUBがいる…! 俺のゲッコウガより、速い…! 振り切れな、…ッ! )
レッド「……大丈夫だ……サトシ……。 ……構わず突っ込め……。 ……ゲッコウガには当てない……」
サトシ「!? …はい!」
レッド「……ついでにまとめて倒させてもらおうか……。 ……フシギバナ…、“はっぱカッター”……」
フシギバナ「ギャオーーッ!!」
―――ジャッ、ジャッ、ジャッ、ジャア…!ズン、ズン、ズン、ズァーン…!ド、バン…
フェローチェ「」
フェローチェ「」
フェローチェ「」
フェローチェ「」
サトシゲッコウガ「…!!」
177 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:10:16.19 ID:2rq1lS+J0
―――ザザッー!
サトシゲッコウガ「コゥガ!!」スッ
サトシ「…よくやったぜ…、ゲッコウガ! ……ありがとう、レッドさん! 助かったよ!」
レッド「……それはこちらの台詞だ……。 ……サトシ……」
サトシ「?」
レッド「……よくヨウのポケモンを取り戻してくれた……。 ……君がいてくれて…本当に助かった……」
サトシ「へっへっへ…!///」
レッド「…………フシギバナもよくやったな………」ぽんぽん
フシギバナ「ぎゃうぎゃう!」
サトシ「……ヨウ!」シュッ!!
ヨウ「あ! …!!」パシ!
サトシ「取り返したぜ…! ヨウのポケモン…」
ヨウ「……………。」ぐっ…
178 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:10:51.70 ID:2rq1lS+J0
ヨウ「……」
ヨウ「…よかった、…ほしぐもちゃん…っ、…ほんとに…、良かった……!!」ぎゅ…
ヨウ「……………」
ヨウ「ありがとう…、レッドさん…! …サトシ…!!」
レッド「………」こく…
サトシ「決めてやれ! ヨウ!」にか
ヨウ「……うん…」コク!
ヨウ「…………行けっ………、……………ほしぐも……!」ビッ…!
―――ボンッ!!!
ほしぐもちゃん「…………………」
ほしぐもちゃん「……グォォオアアアアアアアアアアアアアアアァ………ッ!!!!!!」
UBの大群「「「「「「「………!!!!!!????」」」」」」」ビリビリ…!!
179 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:11:32.32 ID:2rq1lS+J0
アニポケカキ「あ…、あ…れが…、ヨウの…、ポケモン……っ!!?」
アニポケククイ「………アローラの二大伝説ポケモンの内、一体だぜ…!
どうやら無事、取り戻すことができたみたいだな。 やったぜ、ヨウ…!!」
アニポケナリヤ「…まさか…、あのポケモンを直にこの目で見る日が来ようとハギギシリ…!」
アニポケマーマネ「! ククイ博士に、オーキド校長…!」
アニポケスイレン「ぶじだったんですね!」
アニポケククイ「ああ! 心配かけたな…! 通信装置を破壊された後、校長に助けもらってたんだ」
ほしぐもちゃん「…………がう?」きょろきょろ?
ヨウ「………ほしぐもちゃん、ひょっとして寝てた…? アクシデントだったんだけど、
みんなの協力で、少し早く君を取り戻すことができたんだ…。 ………おかえり…!」
ほしぐもちゃん「! が〜う〜♪」すりすり〜
ヨウ「えへへへへ…!/// ……ほしぐもちゃん? 出てもらったばかりで悪いけど、……行ける?」
ほしぐもちゃん「……がう!」
ヨウ「……うん…、頼んだ…!」ぽん
ほしぐもちゃん「……グォゥゥ……ッ!」グッ…!
ウツロイドの群れ「…!」
フェローチェの群れ「…!」
カミツルギの群れ「…!」
180 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:11:58.04 ID:2rq1lS+J0
―――ビュオゥンッ!
ほしぐもちゃん「グアアアッッ!」
ウツロイドの群れ「」
ほしぐもちゃん「グオウ!」
フェローチェの群れ「」
ほしぐもちゃん「ガオウッ!」
カミツルギの群れ「」
デンジュモク「…!!!!」バリバリバリ…!!
ほしぐもちゃん「…グォオオオオッ!!」バシュン!
アニポケククイ「ヨウの伝説のポケモン…、体の色が変化して、額に眼のような模様が浮かび上がっている…」
アニポケマオ「…綺麗……」
ほしぐもちゃん「…グァアアアアアアアアア……ッ!!!!!」
―――ズガアァーーーーンッッ!!!!!
デンジュモク「」
ほしぐもちゃん「グォォォォオオオオオオオオアアアアァッ……!!!!!!」
181 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:12:30.46 ID:2rq1lS+J0
サトシ「…う、おおおっ…!!」
レッド「………………流石だな……」
コジロウ「…な、なんて、でたらめな強さだよ……! …あのポケモン…!」
ヨウ「…。 ちょっと体がなまっちゃってるかな? ゼンリョクはまだまだこれからだよな? ほしぐも…!」
ほしぐもちゃん「グオオウ!」
レッド「………ヨウ……」
ヨウ「? はい、なんでしょう?レッドさん」
レッド「……UBを倒すのは俺とサトシのポケモンでどうとでもなる……。
……悪いが君のポケモンは…時空の歪みの方を頼めるか……」
ヨウ「…あっ!/// …す、すいませんっ…! …ほしぐも、歪みを塞ぐのをお願い!」
ほしぐもちゃん「…ぐあ」てれっ
―――バッ…!
UBの大群「「「「「「「…!!!!!!」」」」」」」
サトシ「…おっと、ヨウ達の邪魔は俺達がさせないぜ…!」
レッド「………ああ……。……もう攻撃でヨウのポケモンを巻き込んでしまう心配もない……。
………遠慮なくいかせてもらおうか……」
182 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:13:25.05 ID:2rq1lS+J0
サトシ「ゲッコウガ!!“みずしゅりけん”!!」
サトシゲッコウガ「コウーガッ!!」
―――パン! バシュバッシュバシュッ!!!
レッド「……戻れ、フシギバナ……、……行け……ピカチュウ……
……ピカチュウ……、“かげぶんしん”、続けて“かみなり”……」
レッドのピカチュウ「ピッカー!!」
―――ティリリリリ!ザー…シャッ!!
―――ズガアァーーーーン!ボボボボ……! ズバーン!!!!
レッド「………戻れ、ピカチュウ……、……行け……カメックス……
……カメックス……、“ふぶき”……」
カメックス「……ゴオォアン!!」
―――ズシュ!ズシュ!ズシュ!ズシュゥ…! ズバーン!!!!
レッド「………戻れ、カメックス……、……行け……フシギバナ……
……フシギバナ……、“はかいこうせん”……」
フシギバナ「……ギャアアーンッ!!」
―――カッ…、ディリリリリリリリリ…!!! ザァアアン、ガッッ!!!
183 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:13:50.82 ID:2rq1lS+J0
レッド「………戻れ、フシギバナ……。 …………行け、」
レッド「……………リザードン………」
―――ボン!
リザードン「……ガワンガァ!!!」
レッド「………リザードン……、…“だいもんじ”………」
―――ガウガウガウガウーンッ ジャッ!!!
UBの大群「「「「「「「………………!!」」」」」」」
――――――――
―――
184 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:14:41.01 ID:2rq1lS+J0
アニポケナリヤ「残るUBは、あとわずかダーテングゥ!!」
ロケット団「「「いい感じぃー!」」」
ほしぐもちゃん「……!?」
ヨウ「? ……どうした、ほしぐも? ……。 !! …レッドさん、サトシ…、ちょっと不味いです…」
レッド「………?」
サトシ「!?」
ヨウ「…時空の歪みを閉じるのに、ほしぐもちゃんの力が引っ掛からなくなりました…。
…多分、もう間もなく歪みは自動で塞がります!」
サトシ「……い、良い知らせじゃないの? それ?」
レッド「……いや…。 ……その歪みが消えてしまう前に…、…残るUBをすべて撃破して、
奴らの時空に戻してやらなければならないということだ……。 ……もうあまり時間がない……」
サトシ「でも、奴らも残り少ない…! もうちょっと頑張れば…いけるぜ…! …!!」
アクジキング「…………」
アクジキング「……!!!!」“ドラゴンテール”
―――ビュンッッ!!!
サトシゲッコウガ「!? ………こ、…ガッ…!?」
185 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:15:28.72 ID:2rq1lS+J0
サトシ「……ど…、ドラゴンテール…? ……ぐ、…あっ!?」
ヨウ「(しまった! サトシゲッコウガはトレーナーにも感覚が共有されるんだ!) …サトシ!!」
レッド「……!…… ……リザードン……、ゲッコウガを守、 ……!?」
テッカグヤ「…………」
テッカグヤ「……!!!!」“ストーンエッジ”
―――ドガァッッ!!!
リザードン「ガランガ…!」回避
レッド「…………ち……! (………不味い……、サトシが……!)」
アクジキング「……!!!!」グォ!
サトシゲッコウガ「…!?」
サトシ「…やばい…!?」
――――ピョン!
ピカチュウ「……ピッッカァ!!!」“アイアンテール”
――――ガキィ―ン!!
サトシ「ピ、ピカチュウ……!」ぱぁっ
186 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:16:15.33 ID:2rq1lS+J0
レッド「……サトシ…、…無事か……」
ヨウ「…今のは危なかった…。 …サトシのピカチュウ、本当に良いところに…!」
ピカチュウ「ぴかちゅうっ!ぴかぴーか!!ぴーぴか、ぴかちゅう!ぴーか!」
サトシゲッコウガ「…………コウガァ…?」
ニャース「…ジャリボーイ…!
ピカチュウは…、自分も闘う!ゲッコウガに、後は任せろ!、って言っているにゃ!!」たたっ
サトシ「………ピカチュウ……」
ムサシ「ちょっと、ニャース! いきなり走り出すんじゃないわよぉっ!」たたっ
コジロウ「っていうか…、思わず俺達まで敵の前に来ちゃってないかぁー…、これ…」たたっ
レッド「………ニャースが…、 ……喋ってる……。
………ひょっとして、またポケモンとくっ付いてしまったクチか……?」
ヨウ「……え…? …あのニャースを見て、驚かないんですか…!」
サトシ「…でも、ピカチュウ…? ……ダメージは…、大丈夫なのか…?」
ピカチュウ「…ピッカァチュ…!」よろよろ
サトシ「…んな、わけないよな……」ぎゅう
187 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:16:58.56 ID:2rq1lS+J0
サトシ「……………」
サトシ「………わかった…。 ゲッコウガ、控えに戻されちゃったし、お前もやられっぱなしは嫌だよな…!
………わかったぜ、ピカチュウ…! ……最後は、…君に決めた!!」
ピカチュウ「ピッカチュウ!!」
サトシゲッコウガ「こーが!」タッチ
ピカチュウ「ぴーか!」タッチ
アクジキング「…………」
テッカグヤ「…………」
レッド「………最後に残ったあの二体………。……今まで倒した奴らとはまるでレベルが違うな……」
ヨウ「……どうやら、この色違いUB達の群れのボス格のようですね…。
…アクジキングは“あく”・“ドラゴン”の複合。 テッカグヤは“はがね”・“ひこう”の複合。
…どちらも速くはありませんが、その分耐久力があります……」
サトシ「ドラゴンタイプは厄介だぜ…。リザードンの炎も、ピカチュウの電気も、相性が良くない。
…最後の最後でかなり厄介なのが残っちゃったみたいだな…!」
ヨウ「もうすぐ歪みが閉じる…。 もうポケモンを入れ替える猶予もない…」
コジロウ「は、話はよくわかんないけど、 つま…り…、
“今、場に出てるポケモンで、かつ次の一回の攻撃で、あの二体を戦闘不能”まで持ち込めって事かぁ?」
188 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:17:33.14 ID:2rq1lS+J0
ヨウ「…ほしぐも!」
ほしぐもちゃん「ぐあ!」ビュン
ヨウ「…レッドさん。サトシ。 ほしぐもちゃんもこの最後の攻撃に参加させます」
サトシ「…なら…、きっと楽勝だぜ……」
ヨウ「………。 …………いや、それがそうとも言い切れない……」
サトシ「…え?」
レッド「………………」
レッド「……ヨウ……。 ……アクジキングは、俺のリザードンだけでやろう…。…それならどうだ……?」
ヨウ「………!…」
コジロウ「はぁ!? あのテッカナントカってポケモンは鋼タイプなんだろ?」
ムサシ「あんたの強いリザードンなら確実に倒せるじゃない!? バカなの?」
レッド「……ヨウ……。 ……俺のリザードンと…、…俺を…、信じてくれるか……?」
ヨウ「…はい…! 勿論です! …アクジキングはお願いします、レッドさん…!」
ヨウ「………サトシ、やっぱり君の言う通りだ…。 この勝負はもう楽勝だ…!」
189 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:18:16.68 ID:2rq1lS+J0
サトシ「……それじゃあ、行こうぜッ…!」
ピカチュウ「ピッカァ!」
レッド「…………ああ……」
リザードン「ガワンガッ!!」
ヨウ「ラストターンだ…!」
ほしぐもちゃん「グォアアァッ…!!」
190 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:18:47.49 ID:2rq1lS+J0
アクジキング「…………」
テッカグヤ「…………」
ピカチュウ「…!」バッ
リザードン「…!」バッ
ほしぐもちゃん「…!」バッ
ヨウ「サトシ…! ピカチュウはダメージでまだ本調子じゃない…。
奴らに接近するまでは、ほしぐもちゃんに乗って体力を可能な限り、温存すると良い…」
サトシ「ああ!さんきゅ! ピカチュウ!ほしぐもちゃんの背中に乗っかるんだ!」
ピカチュウ「ピッカ!」ピョン!
ほしぐもちゃん「がう!」
レッド「………先行させてもらうぞ……。 ……まずは……俺達からだ……」
リザードン「ガワンガ!」ビュン!
アクジキング「…!!!!!」ゲラゲラゲラ…!
ムサシ「げぇぇええ…! なんかアイツ、余裕あるわよ! やな感じぃー!」
コジロウ「やっぱ、不味かったんじゃないのかぁ!?
ほのおタイプで、しかも、たった一体でドラゴンタイプに挑むの!!」
レッド「…………いや、これでいいんだ……」
ムサシ&コジロウ「「…!」」
191 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:19:19.98 ID:2rq1lS+J0
レッド「……タイプ相性的には一見、有利だからこそ…、……奴は警戒しないで打ち合いにくる……。
……油断を誘うことこそ、リザードンをアイツに当てた理由だった……。
…………奴にトレーナーが入れば、この手は食わなかったろうにな……………」
レッド「……………………………」
レッド「…………………………………メガシンカ…………………………………!」
―――キュィイイイーン………、ズバァアアアアアアアンッ!!!!!
メガリザードンX「・・・・・・!!!」
アクジキング「・・・!??」
レッド「…………“げきりん”……」
―――プシュー!! ズガズガ、ズガズガズガァーーーーンッ!!!!!
アクジキング「」
メガリザードンX「・・・ガワァアアアアアアァァン・・・・・・!!!!」
192 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:19:46.79 ID:2rq1lS+J0
ヨウ「…特性補正込みかつタイプ一致技で弱点を突いた…。 申し分なく確一で撃破。 流石だ…」ちら
サトシ「こっちも負けてらんねーな!」
ヨウ「うん! ………!?」
テッカグヤ「……」
テッカグヤ「・・・・・・!」ニヤニヤァ!
―――ビューン!!
マッシブーン「…!!」
ほしぐもちゃん「!?」
ピカチュウ「!?」
サトシ「!?」
ヨウ「!?」
レッド「!?」
サトシ「…!(う、打ち漏らしていた、いや、どっかに隠れてたUBが…、…もう一体…!?)」
ヨウ「…!(ほしぐもちゃんの進路上に割り、込んできた…!?)」
レッド「…………!(……まずい…、…このままでは……!)」
193 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:20:26.53 ID:2rq1lS+J0
ヨウ「……………!(…くっ…!)」
ヨウ「…ほしぐもっ!! 迎撃だ!!」
ほしぐもちゃん「グアッ!!」(開眼)
マッシブーン「…!?」
――――バシュンッッ!!
マッシブーン「」
コジロウ「す、スゲェ…。乱入してきたヤツ、…一撃で倒した…。
…だ、だけど……、あの反則みたいに強いポケモン…、最後の攻撃…、終わっ…ちまった、ぞ………」
ヨウ「………………!」
ムサシ「じ…、じゃあ、あの一番デッカいの…、
ジャリボーイの…、ヘロヘロ状態のピカチュウの攻撃だけ…で…、倒せってことじゃない…!」
サトシ&レッド「「……!」」
ヨウ「……………それは違う。 …まだだ……」
ヨウ以外「「「!!?」」」」
194 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:21:06.71 ID:2rq1lS+J0
ヨウ「…ラストアタック前に、場に出ていたポケモンは…
レッドさんのリザードン、サトシのピカチュウ…、僕のほしぐも…、 ……だけじゃない…」
ヨウ「……今、ほしぐもの背中に乗ってるのは、サトシのピカチュウ、だけじゃない……」
ほしぐもちゃん「…」
ピカチュウ「…」
ニャース「………………………」
ムサシ&コジロウ「「!? ニ、ニャースゥ! いつの間にィ!!!」」
ニャース「……。 ……ヨウ…、とかいったにゃ……。 …おみゃー、滅茶苦茶にゃ…!」
ヨウ「さらに僕は、ロケット団のニャースに指示を出す。 …ニャース、本当に悪いけどよろしく…!」
ニャース「……き、今日は…厄日にゃ…!! ……。 …ええい、もぉお、ピカチュウッッ!
おみゃー、にゃーの足を引っ張ったら承知しないにゃ!!」
ピカチュウ「ぴかちゅう!」
ヨウ「…! ………そろそろ、テッカグヤに攻撃が届く距離だ…!」
サトシ「ピカチュウ!ニャース! あとはお前たちが頼りだ!頼んだぜ!!」
195 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:21:37.83 ID:2rq1lS+J0
テッカグヤ「……!!」
ピカチュウ「ピカー!!」ピョン
ニャース「うにゃあー!!」ピョン
テッカグヤ「………」にやり…
テッカグヤ「・・・・・・・・・・・!!!!」“まもる”
ピカチュウ「…!?」
ニャース「…!?」
アニポケククイ「…………ま…!!」
アニポケククイ「……ま、“まもる”…だと…!? そのターン中に受ける相手のわざを防いでしまう効果…!
連続で使用するほど成功率が下がるが、初回ならまったく問題ない…!!」
アニポケナリヤ「そ、そのターン中って…!!? …このターンの攻撃で、倒さねばならんのだぞ…!
このタイミングでなんという行動をとりおるのだ!!!」
クラスメイト達「「「「「……!!??」」」」」
ムサシ「ちょ…、ちょっと、アンタぁ!! ズルいわよ!!!!」
コジロウ「じゃあもう、手数を増やしたって…、何したって…、無駄だったって…事かよォ!!?」
ニャース「もぉおおー、やけくそにゃああーー!!! …うにゃあああ!!!」だっ!
ピカチュウ「ぴかーちゅ!!?」
196 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:22:07.35 ID:2rq1lS+J0
ヨウ「………………………………」
ヨウ「テッカグヤ…。 この戦力差だ。もう君に本来の意味での、勝ちはとっくに無い。
でも、時間稼ぎなら、…このターンだけなら、誤魔化すことは…できるかもしれない…。
ここさえ凌げば、条件的に君の勝ちなんだ。 …君は、正しくそれを理解していた」
ヨウ「………………ここで“まもる”を打ってくることは、理に適った判断だ…」
ヨウ「だからこそ…」
ヨウ「………………ここで“まもる”を打ってくることは、」
ヨウ「………………………………完全に読み通りだ・・・。」
テッカグヤ「・・・・・・?」
ニャース「……。」ピタッ…
テッカグヤ「・・・!?!?!?!?!??」
コジロウ「ニ、ニャース…、あのデカいのに攻撃する寸前で……、…止まっ、た…?」
ニャース「………。 …にゃーはっはーっ!!! なーんてにゃー!」
197 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:23:07.10 ID:2rq1lS+J0
ヨウ「一度“まもる”を張ってしまったポケモンを真っ向から倒すのはこの上なく困難だ。
それなら…まず、“まもる状態”そのものを打ち消してしまえばいい…。
そんな、対“まもる”用のメタともいえるものが、ポケモンのわざの中で現状一つだけ存在する」
ヨウ「………僕が、ニャースに指示したのは、テッカグヤに”フェイント”をかけること………」
テッカグヤ「・・・・・・!!?」
ヨウ「“フェイント”は、リザードンやほしぐもでは覚えない…。今、この局面で最重要だったのは…、」
ヨウ「君に刺さっていたのは…、」
ヨウ「君を縛っていたのは……、」
ヨウ「……僕たちの切り札は…、ピカチュウとニャースだったんだよ」
テッカグヤ「・・・・・・!!!」
ヨウ「君は守りに入るべきじゃなかった。 すでに弱っているピカチュウか、ニャースか、
こちらの本命の攻撃担当を潰すべく先制の攻撃に出るべきだったんだ。 ……残念だったね」
ヨウ「…………これで君は、がら空きだ…。 ……とどめは…」
サトシ「俺達だ。 決めるぜ…!」
ピカチュウ「ピッカァ!」
198 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:23:58.00 ID:2rq1lS+J0
テッカグヤ「・・・!!!!?」
ヨウ「……ごめんね…。
まだこの世界は君たちを迎える準備ができてないんだ。 その時が来るまで今は、お帰り」
サトシ「でもさ、その時が来たら、絶対…!」
サトシ「…………………………友達になろうぜ…!!」
テッカグヤ「・・・・・・・・・。」
サトシ「…これがっ!!」
ロケット団「「「ジャリボォォォイィィィイッ!!!」」」
サトシ「俺たちのっ!!!」
クラスメイト達「「「「「行っけぇえええーーーーっ!!!」」」」」
サトシ「・・・・・・ゼンリョクッ、だぁあああああああああぁぁーーーーーーーーッッ!!!!!!」
――――Zワザ スパーキングギガボルト
ピカチュウ「ピィーーカァアアアア、チュウウウウウウウウウゥゥーーーーーーーーッッ!!!!!!」
――――バチバチバチバチバチバチバリバリバリバリィィイイイイイイイイ!!!!!!!
199 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:24:42.16 ID:2rq1lS+J0
テッカグヤ「……………」
レッド「……!」
サトシ「…!」
ヨウ「…!」
テッカグヤ「……………」にや…り…
ぐら・・・
――――ズズーン・・・・・・!
テッカグヤ「」
200 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:25:34.54 ID:2rq1lS+J0
――――――――
―――
ヨウ「… 間に…合った……。 時空の、歪みも…、UBも…」
サトシ「……全部…、消えた…!」
レッド「…ああ…。 ……、二人とも…、」
ヨウ「…はい!」
レッド「…俺達の勝ちだ…」
サトシ「俺達の勝ちだ!」
ヨウ「僕達の勝ちだ…!」
メガリザードンX「ガワアアアン!!」
ピカチュウ「ぴっぴかちゅうーー!!」
ほしぐもちゃん「ぐああああああ!!」
ニャース「うにゃああああああ!!」
サトシゲッコウガ「こうがぁあああああ!!」
201 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:26:04.29 ID:2rq1lS+J0
サトシ「いいぃやっったぜぇええ!!!」
コジロウ「……一時は、ホント…どうなることかと思ったぜー…」ヘナヘナ…
ムサシ「んあん……」コクコク
アニポケカキ「今日ばかりは…アンタたちと同意見だ…」
ソーナンス「そーなんすううう!」
――――ブワン…
アニポケククイ「!! …全壊した校舎や闘いで破壊された全てのものが元通りになっていくぜ…」
アニポケスイレン「さいしょにUBとたたかったときといっしょだ…」
アニポケナリヤ「摩訶不可思議現象だが、学校関係者として……、いやあー、正直凄く助ガルーラ!!」
アニポケマーマネ「い、いいのぉ!? そんな軽くてっ!」
「みんなー! 大丈夫ですかーー!!」
全員「「「「!」」」」
アニポケマオ「! ああ…リーリエだ! …おぉーーい!!」ぶんぶん!
ほしぐもちゃん「!? …!!!」ぴゅう!!
全員「「「「…!?」」」」
ヨウ「………え?」
202 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:26:35.06 ID:2rq1lS+J0
ヨウ「………あ!!? ほ、ほしぐもちゃん!!!
そ、そのリーリエは、きみの知ってるリーリエじゃな、…! …あ、ダメだ……お…、遅かった……」
アニポケリーリエ「? …え、何ですか、あの大きなポケモン…や!、きゃあああああ…! ……!!」カチーン
ほしぐもちゃん「ぐあ〜〜♪」すりすり〜
サトシ以外のクラスメイト「「「「「リ、リーリエー!!」」」」」
サトシ「あっはっはっは! いいじゃん、リーリエ!
ヨウのほしぐもちゃんに、何だかよくわかんないけど、すっげー懐かれてるぜ!」
ピカチュウ「ぴかちゅう…」
ニャース「…に、にゃつかれてる本人は驚きのあまり、顔が真っ青で固まっているようにゃけど…」
ソーナンス「ソォォオナンスッッ!!」
レッド「………大丈夫か……、……あの女の子……?」
サトシ「あっはっはっは…!!」
ほしぐもちゃん「ぐぁああ〜♪」すりすりすり〜
アニポケリーリエ「………!!」カチーン!
―――――
―――
―
203 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:28:10.37 ID:2rq1lS+J0
グリーン「“…てっめー、時空の歪みを完全に閉じちまうとか、こっちに許可とってからやれよ!
歪み同士は連動してるかも知れないつっただろうが!! てめぇが居ながら…、ったくよう…!!”」
レッド「……すまん。 ……元の世界に繋がる歪みの穴は閉ざされてしまったのか……?」
グリーン「“……もしもそうだったら今、この通信自体ができてねーだろうよ。
歪み同士は完全にシンクロしてるわけじゃなかったのか、こちらの歪みは伝説ポケモンが自力で開けた分、
強くて大きな穴だったのかはわからねーが、とにかく…こっちの歪みはまだ生きてる…。
…とはいえ、かろうじて、だぞ。 かなり縮んじまったのは間違いない。 ………早く戻って来いよ…”」
レッド「………………」
グリーン「“…あとな、この歪みについて観測してもらってる空間研究所のバーネット博士によるとだ。
その世界は、ウルトラスペースですらまったく比較にならない程、人知の及ばない未知の時空だそうだ。
そっち側から案内でも出してもらわない限り、通常行きつくことなんてありえない程、
お互いの時空が複雑な関係にあるらしい。 今こうして繋がってる事自体が天文学的な奇跡だってよ。
……いいか、歪みが閉じちまったら、こっちの世界帰れる保証は無え…”」
レッド「………要するに…、もうこの世界に行き来することはできないということ…か………?」
グリーン「ああ。 まぁ、俺も話の全部を理解したわけじゃねーけど、そう思っていいと思うぜ」
レッド「……………」
レッド「……なら…、グリーン……、頼みがある……。
……その歪みをもう少し持たせてくれ……。 ……せめて夜明けまでで、良い……」
204 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:29:33.18 ID:2rq1lS+J0
グリーン「“……!! …おい、お前、話…聞いてたか…? 無茶苦茶言うんじゃねぇ…!
こっちの歪みだって、もう伝説ポケモンの力で干渉できるレベルじゃないくらい弱ってんだ。
それを一体どう持たせろってんだよ…! 俺様は空間学者様じゃねーっての!」
レッド「……………」
グリーン「……安全が確保されてる内にヨウを家に帰すのが…、俺達の義務だ…。 …違うか?”」
レッド「……その通りだ……」
グリーン「“なら…!”」
レッド「………ヨウがサトシたちに別れを言う時間を稼いだ上で……、
……安全にヨウを家に帰すのが…、大人としての俺達の義務だ…。 …違うか?」
グリーン「“………………。”」
レッド「………………」
グリーン「“………………”」
グリーン「“………あああもうっ! しょうがねぇなっ! …いいか! 夜明けまでだぞ!
………なんとかしてやろうじゃねーか…っ! …俺様を一体誰だと思っていやがんだ…!!”」
レッド「知ってるさ。流石、俺のライバルだ。 ……ありがとう」
205 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:33:04.52 ID:2rq1lS+J0
グリーン「“…はっ! ……貸しだぜ、レッド…。 …ヨウに替わってくれ”」
レッド「……」テクテク
ヨウ「…あ、レッドさん。 あっちの世界への歪みの穴の状況はどうでしたか?」
レッド「…………」ぐい
ヨウ「…。 …通信に出ろって、事ですか?」
レッド「…………」ぐいぐい
ヨウ「…ど、どうも」
グリーン「“お疲れ、ヨウ! こっちは何も心配いらねぇ!
お前の帰り待ちの奴らには、もう少しお預けだって話しつけといてやるから、
思い残すことねぇように、こっちの友達としっかりお別れして帰ってきな!”」
ヨウ「…あ…、はい! …本当にありがとうございますっ! …みんな、まだ大丈夫そうだって…!!」
サトシ達「「「「「やったっ!」」」」」
グリーン「“あはははは…っ!!“」
ヨウ「? どうかしました、グリーンさん? 何か…、嬉しいことでも…ありましたか?」
グリーン「“…ん? …まぁな…。 ……あの野郎は……流石、俺様のライバルだ、と思ったのさ…”」
ヨウ「…??」
206 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:33:49.41 ID:2rq1lS+J0
―――――
―――
―
―――――ポケモンスクール・校庭 日没後
ほしぐもちゃん「がーう!(にこにこっ)」じー
アニポケリーリエ「…………きゅう…」
アニポケスイレン「リーリエ…、まだきぜつしてるねぇ……」
アニポケマーマネ「ほしぐもちゃんにじゃれつかれたの…、完全にキャパオーバーだったんだね…」
アニポケカキ「アホみたいな話だが、こうなるとヨウが急に帰るなんてことにならなくて良かったな」
ヨウ「…グリーンさんには、本当に感謝だ…」
アニポケマオ「でも、驚いたなぁ…。まさか、ヨウは別の世界の人間で…、
その別の世界に別の私たちがいるなんて…。 流石に思い至らなかったよ……!」
アニポケマーマネ「………ヨウの世界にいるボクは、ウラウラ島のキャプテンの一人で、
ホクラニ天文台のエンジニアで、フェスサークルなる施設のオーナー! …でも人見知り!」
ヨウ「うん。それで暗いところが苦手みたいだった」
アニポケマーマネ「ふふ、そういうところは一緒っぽいや! すっごい…!」
アニポケスイレン「あっちのわたしは…、わたしとおなじつりずきで、…やたら…かいぱんやろう…おし…?」
ヨウ「でも僕は、スイレンの楽しい冗談が大好きなんだ…」
207 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:34:22.91 ID:2rq1lS+J0
アニポケカキ「あ、あっちの俺は…、俺と違ってファイヤーダンサー志望…。まぁ、それは良いとして……、
……やまおとこと一緒に間違い探しの試練…って、一体、何なんだ…、それ……? …嘘だろ…!?」
ヨウ「……………」
アニポケカキ「おい…! なんかフォローくれよ! ヨウ!?」
アニポケマオ「私は大まかな性格は違わなそうな感じだねぇ…? でもウチの店がアーカラ島にあるのかぁー」
ヨウ「もちろんみんな、雰囲気は全然違うんだけれど、でもやっぱり何かしら似た部分はあると思う」
アニポケスイレン「そういえばカキもとてもゆにーくなひとっぽいあたり、おんなじかもしれないね!」
アニポケカキ「なるほどそうか!(ぱぁっ) …って、おい待てスイレン…、どういう意味だ…!?」
ヨウ「…でも、ほんとにごめん……。この事はみんなもっと早く打ち明けるべきだった……」
クラスメイト達「「「「………。」」」」
アニポケスイレン「あたまをあげてよ、ヨウ」
アニポケマーマネ「そんな荒唐無稽な話、打ち明けられないと思って当然じゃん!」
アニポケマオ「そうだよぉ。 気にしないで!」
アニポケカキ「それよりもっと聞かせてくれ、ヨウの世界の俺たちの事……」
ヨウ「………」
ヨウ「……みんな…、すごく素敵な良い人達なんだ。 …それだけは本当に、何も変わらない……」
208 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:34:53.15 ID:2rq1lS+J0
―――――
ロトム図鑑「…………………」
サトシのロトム図鑑「…………………」
ロトム図鑑「図鑑登録率対決…、………圧倒的にボクの勝利ロトーーーッ!!!」
サトシのロトム図鑑「ロトー!! 『アローラ探偵ラキ』の二徹ぶっ続け視聴ループからのぐっすり快眠で
凄くいい気分だったのに…。起きて早々…、何たる屈辱だロトォー!!」
ロトム図鑑「こっちはヨウと一緒にアローラ全土を廻ったんだロ! 挑戦なんて百万光年はやいんだロ!」
サトシのロトム図鑑「ぐぬぬううううー…! …ククイ博士、ククイ博士ェー!」
アニポケククイ「あっはっはっは…、気にすんな気にすんな。 お前はこれから伸びていくんじゃないか。
データは先々、サトシに埋めてもらっていけばいいぜ」くすくす
209 :
やまおとこのダイチ
◆hpfVx8RTHY
:2017/04/28(金) 00:35:33.54 ID:2rq1lS+J0
アニポケナリヤ「なんなら、今回の一件で手に入れたUBのデータだけでも、今ここの端末からコピーするかね?
大変、貴重なデータなんダイケンキ」
サトシのロトム図鑑「おお!それはありがロトー! …では早速……ポチッとな! ………?
………あのー? この端末の中に……UBのデータなんて何もないロトよ?」
アニポケククイ&アニポケナリヤ「「!?」」
アニポケククイ「! ほ、本当だ…、UBに纏わるデータ…、
いや、それどころか時空の歪みに関する記録も、丸ごと綺麗に消えちまってる…!!」
アニポケナリヤ「なんだっテッシード!?」
アニポケククイ「消えたタイミングを考えるなら、さっき破壊された校舎などが元通りになった怪現象と同時に、
データも消されたとしか思えない…。 どうなってる…? わけわかんねぇ?」
アニポケナリヤ「ククイ君…。 恐らくこれはすぐに原因が突き止められるような類のものではないと見た…。
とりあえず、今はヨウ君とレッド君の送別だ。消えたデータの関してはまた後ほど検証するとしよう…」
アニポケククイ「………そうです、ね…。 仰る通りです…。 …………?」
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