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【艦これ】北方のとある鎮守府の話・改
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2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/26(水) 03:21:48.13 ID:Zm8otfVcO
とりあえず、こんな感じ
【北方のとある鎮守府】
すっごく寒い所にあるらしい鎮守府。「海に面してるから色々危なくない?」とは提督談。結局その心配が見事的中し、先日敵の攻撃を受け、現在は執務室と一部の施設が機能停止している
工廠も酒保も資材も装備も無く、お風呂はドラム缶、寝室は一つと、そもそも鎮守府として機能しているのか怪しいレベル
近くに鳳翔さんのお店がある。直線距離で500mくらい?
最近の悩みは潮風で洗濯物の乾きが悪いこととお風呂関係全般
【主な登場人物】
・提督
女の人
黒髪ショートポニー、赤目と青目のオッドアイ、肌がやたら白い、アホ
「基本的に不真面目で子供っぽいが、決める時はそれなりにちゃんと決める人」とは大和談
知識の偏りが酷い
時々、人間を卒業したレベルの力を見せる
趣味は釣りと昼寝
・大和
運用コストの高さから、呉では腫れ物扱いされていた戦艦艦娘。提督に関しても最初はあまり信用していなかったが、なんやかんやあって現在は提督の良き保護者
・鳳翔
第一線を退いた空母。現在は鎮守府近くで居酒屋を営んでいる
提督と大和はよくこの居酒屋を訪れており、鳳翔も交えて歓談に花を咲かせている
お艦
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/26(水) 03:22:29.27 ID:Zm8otfVcO
最初に3つくらい短編
《東方のとある鎮守府の話》
《夢追人》
《ファイアーフォーメーション》
この辺りで
それはそうと、肇関ちゃん柚辺りは声つきそうですね…おめでとございます
個人的には柚とか大好きだし、結構嬉しかったり
あと、今井ちゃんとか茄子さんも良い線いってるから、その辺りも含めて全員声ついて欲しいなあ
でも、まだまだ終わってないから、とにかく最後までダチャーンの支援がんばるよ
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/26(水) 03:25:24.29 ID:Zm8otfVcO
スレタイ間違えてすいませんでした
【艦これ】って入れるの大事だしね…
というわけで、こちらの方のスレを使っていきますね
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/26(水) 09:58:55.95 ID:tyK/lDDSO
>>1
乙です
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/26(水) 11:24:25.88 ID:1dduJ2E0o
おう、舞ってる
7 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/01(月) 02:24:44.84 ID:+H88ZG6CO
てすてす
なんとなくこれからはこの酉でいきます
そういや今はGWなんだね…知らなかったなあ…(すっとぼけ)
8 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/01(月) 02:34:05.07 ID:+H88ZG6CO
《東方のとある鎮守府の話》
9 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/01(月) 03:02:02.20 ID:+H88ZG6CO
四月某日・夜
【東方のとある鎮守府・工廠】
カーンカーンカーン・・・
バーン!
オワアッ!?
長門「・・・」
提督「チッ!また失敗かよ・・・」
長門「・・・」
提督「くそっ・・・どうすっかなあ・・・」
長門「・・・」ハァ
長門「まったく・・・」
提督「・・・!」チラ
提督「なんだ、長門かよ・・・」
長門「せっかくの装備をこんなにも・・・」
ボロッ
長門「・・・」
提督「俺は今までこんなこと、一度もやったことなかったからな。仕方ねえだろ」
長門「・・・ともかく。これはお前が準備を怠ったからだ。猛省しておくんだな」
提督「チッ・・・まあ・・・悪かった」
提督「いや、だが、まさかなあ・・・」
長門「・・・」フー
長門「・・・お前がやったんだ。後始末は自分でやるんだぞ。いいな?」
提督「わーったわーった・・・チッ・・・ったく、そもそも明石もいないってのに、なんだって俺はこんなことを・・・」ブツブツ
ガチャンガチャン
長門「・・・」フゥ
10 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/01(月) 03:04:10.77 ID:+H88ZG6CO
【東方のとある鎮守府・食堂】
ガチャ
長門「はぁ・・・まったく、いつになっても提督としての自覚が足りていないな・・・今度、改めてキツく言っておかなければ・・・」ブツブツ
??「あ・・・!」ピクッ
??「長門さん!グーテナハト!」
長門「ん・・・?」チラ
長門「ああ、ろーか」
呂500「はい!ろーちゃんですって!」
11 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/01(月) 03:05:28.37 ID:+H88ZG6CO
長門「帰っていたんだな・・・今、夕食か?」
呂500「はい!日本食、慣れたら美味しい、ですって、はい!」
呂500「特にこのカレーは、最高、なんですって!」
長門「そうか」フッ
長門「今日はカレー洋か?」
呂500「はい!イムヤとはっちゃんとろーちゃんで、行ってきましたって!」
呂500「鋼材、たっくさん、確保しましたって!」フンスー
長門「そうか・・・」
長門「・・・」
12 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/01(月) 03:06:48.21 ID:+H88ZG6CO
呂500「???」
呂500「長門さん?どうしたのって?」
長門「ん・・・ああ、いや、な」
長門「・・・お前は慣れない環境の中、本当に良くやってくれている」
長門「これからも、よろしく頼むぞ」クシャクシャ
呂500「・・・!」パアッ
呂500「ダンケ!です!長門さん!」
呂500「これからも、ろーちゃんがんばりますって!」ガルルー
長門「・・・ああ。無茶だけはするなよ」
13 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/01(月) 03:08:00.50 ID:+H88ZG6CO
長門「そういえば、お前一人か?他の者たちの姿が見えないが・・・」キョロキョロ
呂500「えっと・・・イムヤは疲れたから今日はもう寝るって。はっちゃんはさっきまで一緒にいたよ。でも、お風呂入るーって、言ってたって!」
長門「そうか・・・」
長門「・・・ん?では、朧はどこだ?」
呂500「朧?んー・・・」ポクポク
呂500「・・・そういえば、今日は見てないですって。どこにいるんだろ?」
長門「む。お前も見ていないのか・・・」
長門「あいつ・・・一体どこをほっつき歩いてるんだ・・・」ムムム
14 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/01(月) 03:09:38.96 ID:+H88ZG6CO
長門「ふぅ・・・食事の邪魔をして悪かったな。ろー」サッ
呂500「んー?長門さん、夕食、食べないですって?」
長門「元々はそのつもりだったんだがな・・・とりあえず、先に朧を見つけて来る」
長門「お前は気にしなくていいから、今日はもうゆっくり休むんだぞ」ガチャ
呂500「はい!了解、ですって!」
呂500「長門さん。お疲れ様でしたって!」
長門「ああ。ではな」
バタン
15 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/01(月) 03:11:48.50 ID:+H88ZG6CO
・・・・・
バタン
長門「部屋にもいない・・・か」
長門「・・・」チラ
長門(もう夜も遅い・・・)
長門(鎮守府の中にいないとなると・・・外か?こんな時間に用も無く外に出るとは思えんが・・・)
長門(・・・)
長門(・・・そう言えばここ数日、なんとなく元気が無いように見えたな)
長門(・・・)
長門「一応、後で憲兵にも確認しておくか・・・」チラリ
長門「・・・ん?」
長門(今・・・)ヒョコ
長門(・・・)ジー
長門(あれは・・・)
16 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/01(月) 03:16:09.77 ID:+H88ZG6CO
残りは明日にするよ
長編まだ半分くらいしか書けてない…なかなか時間ないんだよねえ
提督がなんでもするらしいから許してください
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/01(月) 03:53:22.50 ID:RiYG5x2eo
じゃあ提督は
>>1
の仕事手伝ってよ
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/01(月) 12:36:34.97 ID:F7xRjbC/o
おつ
19 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/03(水) 12:53:16.12 ID:6PzCY4BCO
>>17
余計な手間がかかるだけだから…(真顔)
ちょっとゴタゴタしてるのがあと何日かで終わりそうだから、そこからはささっと終わりまで行きたい
それと、原田美世を知らない人のために、今度から少しずつ画像を貼っていくぞ!ああもう可愛いなあ!誰がなんと言おうと、ダチャーンがナンバーワンだ!
20 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/03(水) 22:50:44.04 ID:6PzCY4BCO
続きいくよ
21 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/03(水) 23:39:19.40 ID:6PzCY4BCO
【海岸】
ザアァァァ・・・
蟹「」トコトコ
朧「・・・」ジー
蟹「」ジー
朧「・・・」ジー
蟹「」トコトコ
朧「・・・」
22 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/03(水) 23:40:21.79 ID:6PzCY4BCO
「なんだ、こんなところにいたのか」
朧「・・・?」クルッ
朧「あ、長門さん・・・」
長門「もう就寝時間だぞ・・・夜間の一人歩きは感心しないな」
朧「う・・・ごめんなさい・・・」
長門「・・・なにをしているんだ?」
朧「えっと、その、カニさんを見てたんです」
長門「・・・こんな時間にか?」
朧「あ、あはは・・・すいません・・・」ポリポリ
長門「あぁ、いや・・・」
長門「・・・」
23 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/03(水) 23:40:56.39 ID:6PzCY4BCO
朧「・・・?」
朧「長門さん?」
長門「・・・朧」
朧「は、はい?」
長門「お前・・・」
長門「ん・・・」
朧「・・・」ジッ
24 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/03(水) 23:41:30.05 ID:6PzCY4BCO
長門「・・・」
長門「いや・・・すまない。なんでもない」
朧「え・・・?」
長門「・・・そろそろ部屋に戻れ。また明日も早いぞ」クルッ
ザッザッザッ・・・
朧「あ、はい・・・」
25 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/03(水) 23:42:09.01 ID:6PzCY4BCO
朧「・・・」
朧「・・・」
朧「・・・っ!」パッ
朧「長門さん!」ザッ
長門「・・・」チラ
長門「・・・どうした?」
朧「・・・」ギュ
朧「長門さんは、その・・・」
朧「えっと・・・」
長門「・・・」
朧「・・・」フルフル
朧「・・・ご、ごめんなさい」フイッ
長門「・・・」
長門「・・・」フゥ
26 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/03(水) 23:43:14.81 ID:6PzCY4BCO
長門「朧」クルッ
朧「・・・」
長門「・・・お前も聞いているかもしれんが、来月には私も南方へ転属することが決まった」
朧「・・・はい」
長門「今、深海棲艦との戦いが最も激しいのは南西方面だからな・・・私も少しばかり心残りはあるが、仕方あるまい」フゥ
長門「もうしばらくもすれば、軍の方針でほぼ全ての艦娘は南西の戦場へと集められ、東には戦艦や航空母艦はほとんどいなくなるだろうが・・・とは言え、まだまだ東方面が連中の脅威に晒されているのも事実だ」
長門「朧。私がいなくなってからも、ここの守りは頼むぞ」
朧「・・・はい」
長門「・・・」
長門「・・・」フッ
ザッザッザッ・・・
ポンポン
朧「ぁ・・・」
長門「・・・ほら、そんな顔をするな」クシャクシャ
朧「わっ、わっ!?ちょっと、長門さん!」ワタワタ
長門「ははは」クシャクシャ
朧「も、もうっ・・・」
朧「・・・」
朧「・・・」シュン
27 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/03(水) 23:43:43.51 ID:6PzCY4BCO
長門「・・・?」
長門「朧?」
朧「・・・」
朧「私も・・・」
朧「・・・」
朧「・・・私も、一緒に行きたいな・・・」
長門「・・・」
28 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/03(水) 23:45:12.41 ID:6PzCY4BCO
朧「・・・前はこの鎮守府にもみんなが居たのに、気がついたら、どんどんいなくなっていって・・・」
朧「ついこの間も、秋雲が西方の鎮守府に異動になって・・・」
朧「・・・それで長門さんまでいなくなったら、潜水艦の子たち以外には、もう私しか残ってないよ・・・」
長門「朧・・・」
朧「私・・・」
朧「・・・」
朧「寂しいよ・・・」
朧「また、一人になっちゃう・・・」フルフル
長門「・・・」
長門(そうか・・・)
長門(これは、“朧”の記憶・・・)
長門(・・・)
29 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/03(水) 23:45:45.62 ID:6PzCY4BCO
サァァァ・・・
長門「・・・」
朧「・・・」
朧「スー・・・ハー・・・」
長門「・・・?」
朧「スゥー・・・」
パンッ!
朧「・・・」
朧「・・・よしっ!休憩終わりっ!」パッ
長門「・・・朧」
30 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/03(水) 23:46:46.53 ID:6PzCY4BCO
ザアァァァ・・・
朧「・・・」
朧「・・・ね、長門さん?」
朧「昔、マキン島っていう島で、そこにいたドイツ人たちにある歌を教えて貰った駆逐艦の話・・・知ってる?」
長門「・・・」
長門「・・・ああ」
朧「・・・」フッ
クルッ
朧「・・・私、昔はいつもあっちこっちに飛び回っていたんです。中国へ行ったり、グアムに行ったり・・・それから、あのキスカ島にも・・・」
朧「・・・結局、姉妹艦と一緒にいられたことなんて、ほとんどなかったし、その時は全然気にもとめてなかった。だって、私のやるべきことは他でもない、私の大切な人や故郷を守る為に必要なことだったから・・・」
長門「そうだな・・・」
朧「それで・・・また、こうして私は独りぼっちになって・・・つい少しだけ、昔を思い出しちゃって・・・」
朧「・・・」ギュ
31 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/03(水) 23:47:31.73 ID:6PzCY4BCO
朧「・・・でも、ね。その時も、同じだったの」
長門「・・・?」
朧「私の船員の人たち。皆んな、故郷に帰りたい、大好きな人たちに会いたい、って、いつも思ってた」
朧「あんまり口には出さなかったよ?『俺は泣く子も黙る日本男子だぞー!』なんて、いっつも強がっちゃって・・・」クスッ
32 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/03(水) 23:48:04.13 ID:6PzCY4BCO
朧「・・・でも、だからこそ・・・マキン島で教えて貰ったあの歌は・・・蛍の光は、私たちの希望だった」
朧「どんな時でも、いつだって、楽しい思い出を胸に抱いて、またそこに帰って、また一緒に笑い合うんだって」
朧「その気持ちが、私の、ううん・・・私たちを、前に進ませてくれたの」
33 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/03(水) 23:48:48.54 ID:6PzCY4BCO
長門「そうか・・・」
朧「うん・・・」
朧「・・・勿論、寂しい気持ちはいつもあるんです。綾波型の子や、それ以外の皆んなにも会いたいなって」
朧「でも、それだけじゃない・・・」
朧「だからこそ、また会う為に・・・今を力一杯戦い抜こうって、思うんです」
朧「それが、それでこそ、駆逐艦の朧なんだって。ここにはいないあの人たちに、大きな声で伝えてあげられるように・・・」
34 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/03(水) 23:49:33.48 ID:6PzCY4BCO
長門「・・・」
朧「あっ・・・」
朧「ご、ごめんなさいっ!」ペコッ
長門「ん?なぜ謝るんだ?」
朧「あ、えっと、その・・・夜間に無断外出していた上に、話まで聞いて貰って・・・」
長門「ああ・・・いや、気にするな」
長門「・・・むしろ、私の方こそすまなかったな」
朧「えっ?」
長門「これだけいつも近くにいるのに、お前がそこまで思い詰めていたことに気付いてやれなかった」
長門「秘書官など務めていながら・・・本当に情けないな」
朧「そ、そんな!長門さんが気に病む必要ないですっ!私が一人で勝手に落ち込んでただけなんですから!」ワタワタ
朧「そ、それに・・・長門さんに話を聞いてもらえて、少しすっきりした部分もあるから・・・本当に気にしないでください!」
35 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/03(水) 23:50:39.45 ID:6PzCY4BCO
長門「む・・・」
長門「・・・そうか。だが、何か悩み事があれば、誰にでもいいから遠慮なく相談するんだぞ?これからは、お前が一人で全て抱え込む必要はない」
長門「辛いことや悲しいことも、嬉しいことや楽しいことも、なにもかもを分け合うのが、仲間というものだ」
朧「・・・っ」
長門「いいな。朧?」
朧「ぅ・・・!」グスッ
ゴシゴシ
朧「・・・は、はい!」
朧「その・・・これからも、よろしくお願いしますっ!」ペコリ
長門「・・・!」
朧「・・・」ギュ
長門「・・・」フッ
長門(これからも、か・・・)
長門(・・・)
長門(ふっ・・・どうやら、私が心配するまでもなかったのかもしれんな・・・)
長門「・・・ああ。こちらこそ、な」ニコ
36 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/03(水) 23:51:31.89 ID:6PzCY4BCO
長門「・・・それで。お前はいつまでそこにコソコソと隠れているつもりだ?」チラ
朧「え・・・?」キョロキョロ
長門「・・・」ジー
朧「・・・」コソッ
・・・・・
??「はぁ・・・」
37 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/03(水) 23:52:31.31 ID:6PzCY4BCO
ガサガサ
??「・・・ったく。気付いてたんならさっさと言えよな・・・」
朧「え、ええっ!?提督!?」
提督「・・・おう、朧」
長門「鎮守府の提督ともあろう人間が、草むらに隠れて女子の話を盗み聞きとはな・・・」ジトー
長門「・・・この不埒者め」
提督「うるせえ。俺が何してようと、俺の勝手だ」
長門「はぁ・・・」
朧「え、えぇーっと・・・」ワタワタ
朧「そ、そのー・・・提督は、いつからその草陰に・・・?」
提督「ん?あー・・・いつからだったか・・・」ボリボリ
長門「・・・始めから、だろうが」
朧「え、えぇー!?」
提督「・・・おい、長門。お前は余計なこと言うんじゃねえよ」
長門「自業自得だ。馬鹿者」
提督「チッ・・・」
38 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/03(水) 23:53:49.89 ID:6PzCY4BCO
朧「あ、あのー・・・えっと・・・」
提督「あー・・・」ボリボリ
朧「・・・?」
提督「・・・おい、朧」
朧「は、はいっ!?」ピシッ
提督「そら」ポイッ
朧「えっ?・・・わっわっ、とっ!」パシッ
朧「て、提督?これは・・・?」ガチャ
提督「12.7cm連装砲の改良版だ」
提督「お前にやる。好きに使え」プイッ
朧「え、えー・・・っと・・・」チラ
提督「・・・」
朧「あ、ありがとう、ございます・・・?」
提督「・・・おう」
長門「・・・」チラ
39 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/03(水) 23:54:37.11 ID:6PzCY4BCO
提督「・・・そら。ガキはもう寝る時間だ。とっとと寝ろ」シッシッ
提督「明日からもこき使ってやるんだからな」
朧「あ、あぁっ!そうだった!もうこんな時間!」
朧「長門さん!今日はありがとうございました!」ペコリ
朧「提督も!これ、大切に使わせていただきますね!」ガチャ
提督「おー」ヒラヒラ
長門「ああ。おやすみ」
朧「おやすみなさい!」
タッタッタッ
40 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/03(水) 23:55:19.84 ID:6PzCY4BCO
サァァァ・・・
提督「・・・」
長門「・・・」
提督「・・・さーて、俺もとっとと寝るとするか・・・」クルッ
長門「待て」
ムンズ
提督「うぐぇ!」
提督「おい!いきなり襟引っ張んじゃねえよ!」ウガー!
長門「帰る前に一つ聞かせろ」
提督「てめえは俺の話を聞かねえクセにか」
長門「朧に渡した連装砲・・・あれは、さっき工廠でお前が弄っていたものなのか」
提督「・・・知らねえな」
長門「・・・」ジッ
提督「・・・」
長門「・・・」
提督「・・・んだよ」ジロリ
長門「・・・」
長門「・・・」フッ
41 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/03(水) 23:56:06.36 ID:6PzCY4BCO
長門「そうか」
提督「・・・おいコラ。何一人で納得してやがんだ」
長門「なんでもないさ」
提督「チッ・・・まあ、別にどうでもいいけどよ・・・」
42 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/03(水) 23:58:28.70 ID:6PzCY4BCO
提督「・・・ああ、それと、お前の分の装備は工廠に置いてあるからな」
長門「ん?私のもあるのか?」
提督「どうせ改造するなら、まとめたやった方が楽だろうからな」
長門「・・・そうか」フッ
提督「ああ・・・」
提督「あー・・・」
提督「・・・」ガシガシ
提督「まあ・・・大したもんじゃねえが、餞別みたいなもんだ」
提督「・・・しっかりやれよ」
長門「・・・ああ」
43 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/03(水) 23:59:05.08 ID:6PzCY4BCO
長門「・・・では、私からもお前にこれを渡しておこうか・・・ほら」スッ
提督「あぁ?今更俺がお前から貰うもんなんざ、なにも・・・」チラ
つ指輪
提督「」
44 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/03(水) 23:59:39.24 ID:6PzCY4BCO
長門「どうした。受け取ってくれ」
提督「・・・」
提督「お前、これ・・・」
長門「?」
長門「なんだ?」
提督「あ、いや・・・」
提督「・・・」ンググ
提督「・・・わ、分かった」ギュ
長門「ああ」
45 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/04(木) 00:00:15.74 ID:a0vcLsScO
提督「・・・」ズーン
長門「・・・」チラ
長門「・・・?」ムー
提督「はぁ・・・」
長門「・・・」ジー
長門「・・・む?」
長門「おい・・・まさかお前、なにか勘違いしているんじゃないだろうな」
提督「・・・」ピクッ
提督「・・・勘違い?」チラ
46 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/04(木) 00:01:29.33 ID:a0vcLsScO
長門「別にそれは・・・アレだ、その、お前との関係を無しにしたいとか、そういう話ではないぞ?」
提督「・・・なら、なんで返すんだよ」
長門「返したわけではない。預かっておいてもらうだけだ」ハァ
チラ
長門「・・・これから私が向かう場所は、生半可なところではないからな。正直、いつ誰が命を落としても不思議ではない。それほどまでに苛烈な戦いが日夜繰り広げられている」
長門「そんな砲声のやむことのない戦場へ向かうのに、大切なものを身につけたままでは、汚れてしまうだろう?最悪、戦闘中に失くしてしまうことも考えられる」
長門「だから、私がいない間、お前が持っていてくれ」
47 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/04(木) 00:02:08.22 ID:a0vcLsScO
提督「・・・」
提督「はぁー・・・」
提督「・・・バーカ。んなこと、気にしてんじゃねえよ」
長門「ん・・・?」
提督「お前は戦いにだけ集中すりゃいいんだ・・・他の厄介ごとは、全部俺がなんとかしておいてやる」
提督「それに・・・んなもん、最悪なくなったら、また別のをくれてやるよ」
長門「ふっ・・・そうやってさっきも、落ち込んでいた朧を元気づけてやるために、心得のない装備の改良なんかをコソコソとやっていたわけか」
提督「・・・んだよ。悪いか」
長門「いいや?」クスッ
48 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/04(木) 00:02:42.71 ID:a0vcLsScO
長門「そうだな・・・うん。お前のその気持ちは、とても嬉しい」
長門「だが、やはり、この指輪はお前に渡しておく」
提督「・・・さっきの話聞いてたか?」
長門「ああ」
提督「なら、なんで・・・」
長門「・・・皆まで言わせるな」
提督「・・・いや、マジで」
長門「・・・」ハァ
長門「・・・私にとってはな。お前が初めて私にくれたこの指輪が、特別だということだ」
長門「だから、それを預かっていて欲しい」
提督「・・・」ポカン
提督「お、おお・・・?」
49 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/04(木) 00:03:14.00 ID:a0vcLsScO
長門「それに・・・」
提督「な、なんだ・・・?」
長門「無事にここに戻ってきた時には、またお前が手ずから私に嵌めてくれるんだ」
長門「そのためなら、私はどんな戦いでも乗り越えてみせるぞ」ニヤリ
提督「」パクパク
長門「・・・」クックック
50 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/04(木) 00:04:12.43 ID:a0vcLsScO
長門「・・・そら。もう夜も遅い。ガキは寝る時間だぞ?」
提督「あ、あぁ・・・?誰がガキだ、誰が」
長門「無駄に歳だけは一丁前にとった、不器用極まりない誰かさんのことだ」
提督「お、お前・・・相変わらずいい度胸してやがんな・・・」
提督「へっ、いい機会だ・・・積年の恨みを晴らされる覚悟は出来てんだろうなあ・・・?」ピキピキ
長門(まだせいぜい二年程度の付き合いだと言うのに・・・)
長門(全く・・・)クスッ
提督「・・・何笑ってやがんだ」ジロリ
長門「いや・・・」
提督「・・・」ンー
長門「さて・・・私もそろそろ寝るとするか」クルッ
ザッザッザッ
51 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/04(木) 00:04:45.93 ID:a0vcLsScO
提督「」ポツン
提督「・・・あっ!?ちょっ、コラ!待ちやがれ!」タタッ
長門「ではな。おやすみ。また明日」
提督「帰る場所同じだろうが!」
長門「お前は外で寝るといい。どうやら、草むらがよほどお気に召したようだしな」クスクス
提督「てんめぇ・・・!」
ドタドタ!
52 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/04(木) 00:06:00.02 ID:a0vcLsScO
提督「もう許さねえ!今日こそ決着つけてやる!覚悟しやがれこのゴリラ女!」
長門「フッ・・・仕方のない奴め!いいだろう!連合艦隊旗艦も務めたこの戦艦長門の力、その身を以て知るがいい!」
53 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/04(木) 00:08:41.63 ID:a0vcLsScO
【東方のとある鎮守府・朧の部屋】
・・・・・
ドン!ドン!
ドカーン!!!
ギャアアア!!!シヌワアアア!!!
ハッハッハッ!ソロソロアキラメラドウダ!?
フザケンジャネエエエ!オレヲナメンジャネエエエ!
イイゾ!ソノイキダ!ソラ・・・ゼンシュホウ、セイシャ!!!
エッ、チョッ、ソレシャレニナラン・・・
ドッカーーーン!!!
朧「・・・」
朧「・・・」
朧「・・・」ムクッ
朧「相変わらず・・・うるさい・・・」ポワポワ
朧「・・・」コクリ、コクリ
ポフッ
54 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/04(木) 00:11:52.51 ID:a0vcLsScO
《東方のとある鎮守府の話》
おしまい
読んでくれた人いたら、ありがと
番外編的な感じでした
この世界では南西の戦いが特に激しいので、艦娘もそっちに集中してたり
ちなみに東は一番コメディ要素が少ない
このダチャーンを見たその時から、ずっと彼女に首ったけですよ…可愛い…
55 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/04(木) 00:12:44.46 ID:a0vcLsScO
続けていくよ
56 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/04(木) 00:13:27.63 ID:a0vcLsScO
《夢追人》
57 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/04(木) 00:24:42.00 ID:a0vcLsScO
4月某日・夕方
【鎮守府・執務室】
提督「・・・」
大和「ん・・・」カリカリ
提督「・・・」
大和「これは・・・こうかしら・・・いや、でも・・・」
大和「うぅん・・・」ムムム
提督「・・・」
大和「んー・・・」カリカリ
提督「・・・大和」ガタッ
大和「あ、はい。どうしたんですか?」パッ
大和「一応、もうすぐ試算は終わりますけれど・・・」
提督「・・・」スッ
提督「・・・ついて来な」クイッ
コツコツコツ
ガチャ
バタン
大和「・・・」
大和「・・・えっ?」
大和(なに、今の・・・)
ガチャ
提督「・・・」ヒョコ
提督「・・・」ジー
大和「・・・」
提督「・・・いいからついて来て!」ヒョイヒョイ
大和「・・・あ、はい」ガタッ
大和(なにかしら・・・)スタスタ
58 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/04(木) 00:25:18.55 ID:a0vcLsScO
【居酒屋・鳳翔前】
大和「・・・なんだか最近、事あるごとに鳳翔さんのお店を訪ねてる気がします」
提督「それ多分気のせいじゃないけどね・・・」
大和「・・・それで、今日はどうしてまた?」
提督「実はね・・・」
59 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/04(木) 00:26:55.64 ID:a0vcLsScO
・・・・・
大和「えっ、一般人の方が?」
提督「そっ。ほら、私たちってここの鎮守府に来てから、何度も鳳翔のお店を訪ねてるけど、私たち以外の人がいたところを見たことがないじゃない?」
大和「確かに、言われてみれば・・・」
提督「でしょ?それに、私たちも辺りを結構練り歩いてきたけど、まだ誰にも会ったことないじゃない」
提督「ところが!こないだ鳳翔さんに話を聞いたところ・・・なんと、この時期になると、夕方から夜にかけて、いつも鳳翔のお店でお酒を飲んでいる人がいるんだってさ!」
提督「・・・どう?気になるでしょ?」
大和「・・・はい」コクリ
大和「というか、この辺りに私たち以外の方がいらっしゃることに驚きました・・・」
提督「それも含めて、真相の解明に来た訳だよ!」
ササッ
提督「・・・準備はいい?」
大和「あ、はい。私はいつでも・・・」
提督「・・・よし」コソコソ
大和(なんで入り口に張り付いてるんだろう・・・)
提督「・・・」
提督「!」
提督「今だっ!」ダッ
ガタッガタッガタッ
提督「・・・!?」ピタッ
提督「しまった、引き戸だった・・・!」ガラガラ
大和(・・・やっぱりこの人おかしい)
60 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/04(木) 00:27:40.48 ID:a0vcLsScO
【居酒屋・鳳翔】
提督「失礼するよ!」バアアアン
大和「こんばんは」
鳳翔「あら、お二人とも。いらっしゃいませ」ニコ
提督「あ、うん。どうも」ペコリ
提督「・・・じゃなくて!」
鳳翔「・・・?」キョトン
大和「何やってるんですか・・・もう・・・」チラ
大和「・・・」
大和「・・・えっ!?」
61 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/04(木) 00:28:13.98 ID:a0vcLsScO
大和「て、提督・・・」ツンツン
提督「んぅ・・・なに?」
大和「あ、あそこ・・・」ツッ
提督「んー・・・?」チラ
62 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/04(木) 00:29:12.76 ID:a0vcLsScO
残りは今日の夜書くよ…
眠い…おやすみ…
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/04(木) 08:48:48.08 ID:5nyE4yDm0
おつかれ
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/04(木) 09:33:35.82 ID:pmEJ8TnSO
乙です
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/04(木) 18:14:38.08 ID:FaDtzk6Ko
おつかーレ
66 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/04(木) 19:05:31.74 ID:a0vcLsScO
寝ぼけてたから間違えた…
>>50
の下から3行目
提督「・・・」ンー
のセリフは提督のじゃなくて長門のセリフでした
ごめんなさい。許してください。何でもはしませんが、提督がハイファイデイズをノリノリで歌って踊りますから
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/05(金) 00:05:14.40 ID:0VPu68l0o
踊ってるとこ撮影してネットに動画投稿しよう
68 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/06(土) 20:04:52.26 ID:fPBz1UTKO
>>67
それ大和や鳳翔さんを初めとした関係者が見まくって再生数爆上げした挙句、本人も勘違いして大はしゃぎするやつだから…
まあ、歌って踊るネタは那珂ちゃんのツアー絡みの短編書けた時には入れたいなあ
69 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/07(日) 05:25:46.80 ID:MhcrspwWO
>>61
から続きいくよ
70 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/07(日) 05:26:21.64 ID:MhcrspwWO
??「・・・」ジー
??「ふ、ふふ・・・また今年も早速夜戦病院ね・・・」
??「ハタケヤマ・・・カワバタ・・・それに、新人のテラシマまで・・・」
??「あぁ、不幸だわ・・・まるで、この私のよう・・・」
??「うふふふ・・・」ドヨン
71 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/07(日) 05:27:52.88 ID:MhcrspwWO
提督「・・・」
大和「・・・」
提督「いたね、一般人・・・」
大和「は、はい・・・」
提督「でも、店内なのに半纏に帽子にサングラスって・・・」ジー
大和「あの人、一体何をしているんでしょうか・・・ぶつぶつと独り言を言いながら雑誌を眺めていますけれど・・・」
提督「さあ・・・」
提督「ていうか・・・」ジー
大和「・・・?」
提督「・・・あの人、なんか変じゃない?」
大和「変・・・ですか?」
提督「だって、なんて言うか、その・・・」
提督「・・・うーん・・・勿論見た目も怪しいんだけど・・・そうじゃなくて・・・」
提督「んー・・・???」ポワポワ
大和「・・・?」
72 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/07(日) 05:28:22.39 ID:MhcrspwWO
提督「うぅん・・・ま、気にしてもしょうがないかな」
提督「とりあえず、話してみよ?」タタッ
大和「・・・そうですね」
トテトテ
73 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/07(日) 05:29:16.29 ID:MhcrspwWO
・・・・・
??「ふふふ・・・」
提督「あのー。すいませーん」
??「・・・鳳翔さん?なんです・・・」チラ
??「・・・え?」
提督「こんばんは!」
??「・・・」ジッ
提督「・・・?」
??「・・・」ジー
提督「・・・えっ、と・・・」
??「・・・貴女、誰?」
74 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/07(日) 05:30:14.43 ID:MhcrspwWO
提督「あ、私?私はこの辺りの鎮守府の提督だよ」
??「・・・提督?」
提督「う、うん。一応・・・」
??「・・・」ム・・・
提督「・・・」ソワソワ
提督「あ、あのぅ・・・?」
??「・・・なんです?」チラ
提督「え、ええっと・・・貴方は一体、どちら様なんでしょうか・・・?」オズオズ
??「は・・・?」
提督「・・・?」
??「・・・」ジトー
提督「・・・な、なに?」
??「・・・」ジー
提督「・・・?」
??「・・・」
??「はぁー・・・」ガックリ
提督「???」
??「・・・別に、なんでもないです」
??「・・・私は・・・」チラ
??「・・・!?」ビクッ
75 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/07(日) 05:31:12.61 ID:MhcrspwWO
鳳翔「・・・」ニッコリ
??「ぁ・・・」ガクガク
76 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/07(日) 05:32:49.24 ID:MhcrspwWO
提督「・・・どうしたの?」
??「・・・あ、いえ、その、なんでも・・・」
提督「んー・・・?」
大和「・・・」チラ
鳳翔「・・・」ニコニコ
大和「・・・」
大和「・・・!」ハッ
大和「・・・はぁ」
77 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/07(日) 05:33:37.46 ID:MhcrspwWO
提督「で、貴方、名前は?どこから来たの?」
??「・・・な、名前?え、えっと・・・!」アワアワ
??「や・・・や・・・」
提督「ん・・・?」
??「・・・」ムムム
??「・・・!」ピコン
??「ヤ、ヤマギ!ヤマギですっ!私の名前!」
78 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/07(日) 05:34:19.67 ID:MhcrspwWO
提督「ヤ、ヤマギさん?そうなんだ・・・」
ヤマギ「え、ええ!そう、そうなんです!」
提督「へ、へぇ〜・・・」
ヤマギ「な、なんですか・・・わ、悪いですか・・・!?」ジトッ
提督「いやいや・・・そうじゃなくて、なんとなく大和に名前が似てるなあって思ってね」
大和「・・・確かに似てますね」ジトー
ヤマギ「ぅ・・・」
提督「あ。それに、どっちもなんとなく男の子っぽい名前だよね」
ヤマギ「おっ、おとっ・・・!?」
ヤマギ「な、なに言って・・・!わ、私は、これでもれっきとした、か・・・!」
ヤマギ「ぁ・・・っ!?」ビクッ
鳳翔「・・・」ニッコリ
ヤマギ「」ガクガク
79 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/07(日) 05:35:19.72 ID:MhcrspwWO
大和「・・・そんなに男らしい名前でしょうか?」ボソッ
提督「かっこいいし、大和にもよく似合ってるよ?」
提督「私は好きだな。大和って名前」
大和「・・・ありがとうございます」ポワポワ
鳳翔「・・・」クスクス
提督「ん・・・?」チラ
ヤマギ「ぉ・・・おぉ・・・」パクパク
提督「え、えっと・・・?」
ヤマギ「・・・ぅ、うぅ・・・」
ヤマギ「わ、わたし・・・」
ヤマギ「わたしは、その・・・ぅ・・・た、ただの町娘です・・・」ボソボソ
提督「そ、そうなんだ・・・」
ヤマギ「く、うぅ・・・そ、そう・・・じゃ・・・な・・・」
キラリ
ヤマギ「・・・く・・・ない、です・・・」グスグス
提督「そっかぁ・・・なんとなく雰囲気とかから、てっきり艦娘の人なんじゃないかと思ってたよ・・・ごめんね」ペコリ
ヤマギ「!?」
ヤマギ「う、うぅ〜・・・!」ブンブン
80 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/07(日) 05:36:13.28 ID:MhcrspwWO
ヤマギ「・・・」
ヤマギ「はぁ・・・」ガクッ
ヤマギ「いいです、もう・・・」
ヤマギ「・・・」イソイソ
提督「う、うん・・・?」
大和「・・・」チラ
鳳翔「?」ニコニコ
大和「・・・」ハァ
81 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/07(日) 05:37:27.47 ID:MhcrspwWO
ヤマギ「あぁ・・・私って、本当に、本当に・・・不幸だわ・・・」ズーン
ヤマギ「うぅ・・・姉さま・・・姉さま・・・」イジイジ
提督「・・・ね、ね。ところで、ヤマギさん?」ヒョコ
ヤマギ「・・・はぁ・・・はいはいなんですか・・・」ショボン
提督「貴方って、この辺りに住んでる一般人の方なんだよね?」
ヤマギ「・・・なにを以て一般人と言っているのか知りませんけど・・・」チラ
ヤマギ「・・・まあ、そうですね・・・貴女から見れば、一般人でいいんじゃないですか・・・」
提督「じゃあ、貴方以外にもこの近辺には人がいるの?」
ヤマギ「はあ・・・?何言ってるんですか、いるに決まってるじゃないですか・・・」
提督「ほんとに!?」バッ
ヤマギ「う、嘘ついても仕方ないでしょ・・・」
提督「どこどこ!?」キョロキョロ
ヤマギ「も、もっと内地の方ですよ・・・ここから車で三時間も走らせれば、小さな町が幾つかあります」
提督「えぇー・・・三時間もかぁ・・・遠いよぅ・・・」シュン
大和「海に近いところでは深海棲艦の攻撃を受ける可能性がありますから、仕方ないですね・・・」
ヤマギ「まあ、他にも理由があるらしいけれど・・・私はよく知らないわ・・・ふふふ、やっぱり不幸・・・」ドヨン
提督「そっかあ・・・残念・・・」シュン
82 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/07(日) 05:38:46.50 ID:MhcrspwWO
提督「・・・あれ?じゃあ、ヤマギさんはどうしてここにいるの?」
ヤマギ「・・・え」
提督「そんな事情があるのに、わざわざこんな危険な場所に来るなんて・・・」ジー
ヤマギ「え、えーと、それは・・・」ワタワタ
提督「・・・」ジー
ヤマギ「・・・えっと・・・」
提督「・・・」ポクポク
提督「・・・!」ハッ
提督「・・・そっか。そういうことだったんだね・・・」
大和「え?」
ヤマギ「あ・・・ぅ」
鳳翔「・・・」
提督「ヤマギさん・・・!」
83 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/07(日) 05:40:05.43 ID:MhcrspwWO
ガシッ!
提督「それだけの危険を冒してでも、鳳翔さんのごはんが食べたかったんだね・・・!」
ヤマギ「・・・」
ヤマギ「・・・」
ヤマギ「・・・え?」
84 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/07(日) 05:43:26.96 ID:MhcrspwWO
とりあえずここまで
読んでくれた人いたら、ありがと
お仕事とか副業で忙しいから、次はしばらく空くかも
すいませんなんでも島風
まあ、遅くても来週中には最初の長編まで終わらせます…多分
ダチャーンのボイス入り目覚まし時計とかあればなあ…
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/07(日) 12:03:29.53 ID:cKl37mu3o
不幸さん可愛い
86 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/07(日) 17:48:33.48 ID:MhcrspwWO
そう言えば、ついこないだ実装された新艦娘のガングートが可愛いなーって思ったから、仕事の合間にしばらくぶりにブラウザ版の艦これ起動してみたら、バケツが3つしかなくて泣いた…そういやマレー沖海戦終わってそのまま放置してたんだっけ…頑張ろう
ーーーーー
提督「ガングートちゃあああああん!!!」ギュウウウ
ガングート「な、なんだ貴様は!?くっ、このっ!ええいっ、離れんか!」グイー
提督「可愛い!かっこいい!抱きしめたい!」
ガングート「しがみつきながら何を言っている!いい加減離れろ!銃殺刑にしてやろうか!?」
提督「堪能した後でならいいよー!」グリグリ
ガングート「あああああ!!!」
大和「・・・提督?」ドン☆
提督「・・・はっ!?や、大和!?」ビクッ
提督「ち、違うの!これは、その・・・ガ、ガングートちゃんがあまりにも可愛いから、つい・・・」アセアセ
ガングート「」
提督「し、仕方なかったの!こ、これは・・・そ、そう!義務!義務のようなものよ!」
提督「鎮守府を預かる提督として、新たに誕生した艦娘への、歓待の意味も込めた・・・」
大和「・・・」ジー
提督「込め・・・た・・・」
大和「・・・」
提督「・・・」ガクガク
大和「・・・」キュ!
提督「」
大和「・・・」ニッコリ
ーーーーー
ナーーーーー!!!
鳳翔「あら・・・またネコかしら?」
ガングート「・・・帰るか」
ーーーーー
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/08(月) 00:13:57.64 ID:8i+dGs/Zo
提督はネコ
88 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/13(土) 17:52:06.00 ID:z0UPSohQ0
やっと日本に帰って来れた…
明日から少しずつ投下していくよ
GWには終わるはずだったのになあ…まあいいや
あ、艦これの春イベントは無事完走しました
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/13(土) 19:09:27.75 ID:L+MbJ6DOo
ういーっす
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/13(土) 19:33:07.46 ID:0HtLYoiSO
了解です
91 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/18(木) 21:05:52.26 ID:rFHwUgzwO
NZオージーの弾丸ツアー(仕事のみ)とか、もう二度と行きたくないです…
まあそんな感じで、
>>83
から続きいくよ
92 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/18(木) 21:06:46.11 ID:rFHwUgzwO
提督「わかる、わかるよ、その気持ち!なんたって、鳳翔さんのつくる料理はなにを取っても一級品、いや、天下一品の数々!」
提督「豪華でありながらもなんとも家庭的!大胆さや豪快さに、繊細さや素朴さが見事に調和!」
提督「味が美味しいのは言うまでもなく、加えてこの綺麗で可愛い女将!温かな店の雰囲気!海を見渡せる絶好の景観!」
提督「例え深海棲艦の脅威が迫ろうとも、ここに来たくなる気持ち・・・わかるよ・・・!」ポンポン
ヤマギ「は、はあ・・・」
鳳翔「・・・な、なんだか、恥ずかしいですね・・・」ポワポワ
大和「まあ、否定はしませんけれど・・・」
鳳翔「も、もうっ・・・お二人とも、お上手なんですから・・・」ポワポワ
大和「・・・」ハァ
93 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/18(木) 21:07:22.36 ID:rFHwUgzwO
提督「そっかそっかあ・・・そういうことなら仕方ないよね!」
ヤマギ「え、えぇ・・・そう、そうなんです仕方ないんです・・・!」コクコク
大和「・・・でも、やっぱり危ないと思いますよ?万が一ということもありますから、これからはなるべく・・・」
スッ
大和「・・・提督?」チラ
提督「大和・・・」ポン
大和「は、はい?」
提督「・・・」ジッ
提督「食べることはね・・・生きることなの」キリッ
大和「・・・」
提督「・・・」ジ-
大和「・・・」
大和「・・・あ、はい」
提督「・・・」ウンウン
大和「・・・」
提督「・・・」フイッ
提督「そういうことよ・・・」フッ
大和(どういうことなの・・・)
ヤマギ(なんなのこの人・・・)
94 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/18(木) 21:08:50.83 ID:rFHwUgzwO
数分後
ガラガラ
提督「それじゃ、お邪魔しましたー!」
鳳翔「はい。またいらしてくださいね」ニコニコ
提督「はーい!」
大和「すみません、鳳翔さん。せっかくお邪魔したのに、何も注文せずに・・・」
鳳翔「構いませんよ。お気になさらないでください」ニコッ
大和「・・・ありがとうございます」ペコリ
提督「今度来た時には、お酒もごはんもたくさん頼みます!」パッ!
鳳翔「ふふふ。わかりました。では、腕によりをかけてお待ちしていますね」
提督「うん!」
95 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/18(木) 21:15:56.79 ID:rFHwUgzwO
提督「・・・あ。それと、ヤマギさん!今度からもし鳳翔さんのお店に来たいときには、鎮守府の方に一言お願いね!」ビシッ
大和「安全確保のためですから・・・どうかよろしくお願いします」ペコリ
ヤマギ「はぁ・・・あぁ、もう・・・はいはいわかりました・・・」
提督「おっけー!」グッ
96 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/18(木) 21:16:41.74 ID:rFHwUgzwO
提督「じゃ、またねー!」ブンブン
大和「鳳翔さん。やま・・・ヤマギさん。お休みなさい」
鳳翔「はい。お休みなさい」ニコニコ
ヤマギ「・・・お休みなさい」
ピシャン
ヤマギ「はあぁぁぁ・・・」ズルズル
ヤマギ「うぅー・・・なんだかどっと疲れたわ・・・」ガクッ
鳳翔「ふふっ」クスクス
ヤマギ「・・・笑い事じゃないですよ、鳳翔さん・・・」ハァ
ヤマギ「・・・というか、結局何しに来たんですか・・・あの二人・・・」
鳳翔「・・・さあ?でも、良いじゃないですか。沢山お客さんが来てくださって、私は嬉しいですよ」
鳳翔「〜〜〜♪」トントントン
ヤマギ「・・・」ジト-
ヤマギ(なんだか少し、心配になってきたわ・・・)
ヤマギ(はあ・・・やっぱり私って、どこへ行っても不幸なのね・・・)フフフ
97 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/18(木) 21:17:55.29 ID:rFHwUgzwO
鳳翔「・・・あ。それはそうと、やまし・・・ではなくて、ヤマギさん?今度、新作メニューを作ってみたんですけれど・・・良ければ試食していただけませんか?」
ヤマギ「・・・それ、もういいんですけど・・・」ムスッ
鳳翔「ふふっ・・・何のことかしら?」クスクス
ヤマギ「・・・」ムゥ-
ヤマギ「・・・もういいです」プイッ
ヤマギ「・・・で、その新メニューってなんですか?」
鳳翔「はい。こちらになります」コト
ヤマギ「・・・」チラ
ヤマギ「・・・」
ヤマギ「えっ」
98 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/18(木) 21:19:34.74 ID:rFHwUgzwO
鳳翔「・・・」ニコニコ
ヤマギ「」パクパク
ヤマギ「・・・こ、これっ、て・・・?」
鳳翔「昔、間宮さんが作られていた甘味を参考に、ポーラさんやアイオワさんの意見を取り入れて作ったものなんです」
鳳翔「洋風の甘味を作るのは初めてでしたし、私自身も一度しか食べたことがありませんでしたけれど・・・頑張ってみました」グッ
ヤマギ「」
ヤマギ(え、え、なにこのカラフルとかいう次元を越えて、虹色の輝きに目がチカチカしてくる酒臭いパフェは・・・)
ヤマギ(見るからに危険そう・・・というか、まず間違いなく、甘味どころか人類の食べ物ではないわ・・・むしろ兵器よ・・・これは、ダメ・・・食べれば、生きていられる保証はない・・・)
ヤマギ(・・・そもそも、助言した連中は明らかに人選ミスでしょ・・・)
ヤマギ(いくら私が普通の人間よりも頑丈な艦娘といっても・・・これは、さすがに・・・)
99 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/18(木) 21:20:58.27 ID:rFHwUgzwO
ヤマギ「・・・」チラ
鳳翔「?」ニコッ
ヤマギ「う・・・」
鳳翔「さ。遠慮なさらず、どうぞ?」
鳳翔「見た目だけでなく、風味にも自信があるんですよ」フンスフンス
ヤマギ「っ・・・」
ヤマギ(ダメ・・・ダメよ、やま・・・ヤマギ・・・)
ヤマギ(こんなにイキイキとしている鳳翔さんを悲しませるわけには・・・)
ヤマギ(・・・)
ヤマギ(くうっ・・・い、いくしかない・・・のね・・・)
100 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/18(木) 21:21:41.99 ID:rFHwUgzwO
ヤマギ「で、では・・・い、いただきます・・・」スッ
鳳翔「はい。どうぞ、召し上がれ」
ヤマギ「・・・」ジッ
パフェ「おいしいよ!」
ヤマギ「・・・」ブルブル
ヤマギ(あぁ、姉様・・・最期に貴女の側にいられなかったことだけが、私の心残りになりそうです・・・)
ヤマギ(・・・申し訳ありません・・・私は、先に逝きます)ギュ
ヤマギ(さようなら・・・姉様・・・)スッ
パクッ!
101 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/05/18(木) 21:22:52.91 ID:rFHwUgzwO
・・・・・
ヤマギ(あぁ・・・私ってやっぱり、どこまでも・・・不幸、だわ・・・)
ヤマギ(でも、それも、もういい・・・)
ヤマギ(だって・・・鳳翔さんの、あんなに嬉しそうな顔が見れたんだから・・・)
ヤマギ(姉様・・・どうか、お元気で・・・)
ヤマギ(・・・)
ヤマギ(・・・あとついでに、西村艦隊の子たちと、その他諸々の子たちも・・・)
ヤマギ(私の分も、どうか・・・強く・・・生き、て・・・)
ヤマギ(さよ、う・・・な・・・ら・・・)
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