他の閲覧方法【
専用ブラウザ
ガラケー版リーダー
スマホ版リーダー
BBS2ch
DAT
】
↓
VIP Service
SS速報VIP
更新
検索
全部
最新50
【艦これ】北方のとある鎮守府の話・改
Check
Tweet
167 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/06/03(土) 16:34:14.49 ID:JeVThg480
バンッ!
神風「ちょっと!朝から一体なんなの!?」
大和「か、神風・・・」
提督「びえええええん!」ギュウ-
大和「ほ、ほら、提督・・・泣かないで・・・」ナデナデ
提督「うぐっ、ひっく・・・」
神風「え、えぇ・・・」
神風(朝早くから下半身丸出しの司令官が、大和さんに泣きついてる・・・)
神風(なにこの状況・・・)
168 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/06/03(土) 16:34:43.80 ID:JeVThg480
数十分後
提督「・・・というわけなの」
大和「・・・」
神風「・・・」
提督「・・・」クスン
大和「提督・・・」
神風「いやいやいや・・・」ハァ
169 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/06/03(土) 16:35:27.75 ID:JeVThg480
神風「なにかおかしくないかしら・・・」
提督「・・・ナニ、だけに?」
神風「司令官・・・?」ジト-
提督「・・・すみません」シュン
神風「はぁ・・・」
神風「・・・それで?」
提督「・・・?」
神風「・・・どうするの、それ」ツイッ
リトル提督「どうも」
神風「・・・」
神風(アレって、その、男の人の・・・だよ、ね・・・)
神風(・・・)チラ
神風(あ、あんなカタチなんだ・・・)ポワポワ
170 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/06/03(土) 16:36:35.33 ID:JeVThg480
提督「うぅ・・・ど、どうしよう・・・」
大和「・・・提督。落ち着いてください」
提督「や、大和ぉ・・・」ギュウ
大和「っ・・・」
大和「え、えっと・・・まずはその・・・こ、股間のソレを隠してもらえませんか・・・?」チラチラ
提督「あっ、ご、ごめん」サッ
提督「・・・」カアッ
大和(・・・)ジ-
大和(・・・どうしてかしら・・・なんだかいつもより、提督が可愛く見えて・・・)ポワポワ
神風(なにこの・・・なに?)
提督「と、とりあえず、なにか履いてくる・・・!」タタッ
171 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/06/03(土) 16:37:19.04 ID:JeVThg480
数分後
ガチャ
提督「お、おまたせ・・・」
大和「あ、いえ・・・」
神風「・・・」
172 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/06/03(土) 16:37:52.90 ID:JeVThg480
神風「それで・・・本当にどうするの、それ」ジト-
提督「う、うーん・・・どうしよう・・・」
大和「・・・」
提督「・・・」
神風「・・・」
神風「・・・抜く、とか」ボソッ
大和「!?!?!?」バッ
大和(抜く!?!?!?)
提督「えっと・・・抜けるの、これ?」チラ
神風「さ、さあ・・・」チラ
神風「・・・とりあえず、引っ張ってみたり・・・」
大和「ひ、ひっぱ・・・!?」
大和(提督の、アレを、ひっ、引っ張る・・・!?)
大和(・・・!)ポワポワ
提督「うぅん・・・そんな簡単に取れたらいいんだけど・・・」
神風「まあ、モノは試しよ。一度やってみましょう?」
提督「う、うん・・・」ゴソゴソ
173 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/06/03(土) 16:38:18.75 ID:JeVThg480
大和「ちょ、ちょっ、ちょっと待って!」バッ
提督「え?や、大和・・・?」
神風「どうしたの?大和さん?」
大和「え・・・」ハッ
大和「あっ、えっと、その・・・」
大和「・・・」
大和「・・・も、もう少し、様子を見てもいいんじゃないでしょうかっ!?」
174 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/06/03(土) 16:38:52.15 ID:JeVThg480
提督「え、えぇ〜・・・なんでよぅ・・・」
提督「こんなのついたままだと、その・・・い、違和感が凄いんだけど・・・」モジモジ
大和「で、でもっ!もし迂闊に手を出して、その・・・よっ、良からぬことになっては、い、いけませんからっ!」
提督「は、はあ・・・?」
神風「や、大和さん・・・?」
神風(なにこの迫力・・・)
大和「だ、だから、しばらくは、よ、余計な刺激は避けた方が、い、いいんではないでしょうかっ!?」ズイッ
提督「そ、そうかなぁ・・・?」
大和「ええ!ええ!」ズイズイッ
提督「うぅ・・・わ、わかったよぅ・・・」
大和「はいっ!」ニッコリ
リトル提督「やったぜ」
提督「う〜・・・」モゾモゾ
大和「・・・」ニコニコ
神風(えぇ・・・)
175 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/06/03(土) 16:39:31.00 ID:JeVThg480
こうして、リトル提督を股間に装備した提督は、しばらくモヤモヤとした日々を送るのだった…
176 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/06/03(土) 16:40:14.82 ID:JeVThg480
おわり
読んでくれた人いたら、ごめんなさい
続かないし続けない
単装砲だろうが連装砲だろうが生やしてはいけない(戒め)
こんなん書く暇あったら本編書け
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/03(土) 17:03:41.85 ID:mcox4bDOo
生やしてはいけない
オーストラリアかあ、お疲れさんです
178 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/06/03(土) 18:03:15.40 ID:JeVThg480
クッソどうでもいいかもだけど、セリフ抜けてました
>>171
の最後に、
ーーーーー
神風(紺のロングスカート・・・)
大和(良い・・・)ジ-
ーーーーー
という部分がありました
まあ、本編には微塵も関係ないから気にしないで
179 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/25(日) 23:52:04.01 ID:yZepvkVHo
必要な食事量が増えてしまった北方鎮守府の行方は
180 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/22(土) 00:55:49.01 ID:neXECQyzo
まーつわ
181 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/07/23(日) 00:33:21.71 ID:8LmAS9u/0
最近海外にいることが多いせいか、日本に帰って来ると安心感半端ない、マジで
そんな訳で
>>161
からちょっとだけ続き
回想を入れて、その後は本編に戻るか、短編にするか、いっそ次の章に飛ぶか…
一応短編はいくつかあがってるし、本編もある程度は書き終わってるけど…
とりあえず、予定は未定です
182 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/07/23(日) 00:34:48.68 ID:8LmAS9u/0
数日前
183 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/07/23(日) 00:36:10.69 ID:8LmAS9u/0
五月某日・昼
【???】
カチャカチャ
??「・・・」ゴソゴソ
カチッカチッ
??「・・・」フゥ
??「・・・」ジッ
??「うん・・・こんなところかしら」
コンコン
??「・・・」チラ
??「はい。どうぞ」
ガチャ
「失礼します。神風お姉様」スッ
神風「あら、春風・・・?」
神風「どうしたの?今日は非番だから、睦月型の子たちと買い物に行くと聞いていたけど・・・」
春風「はい。その予定でしたが、先ほど司令官様から神風お姉様を執務室にお呼びするよう託けられましたので」
神風「司令官が?」
春風「はい。急ぎの用事、とのことでした」
神風「・・・」ムゥ
184 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/07/23(日) 00:37:06.15 ID:8LmAS9u/0
神風「・・・わかったわ。すぐに行く」
神風「春風。わざわざありがとう。後は大丈夫だから、貴女は気にせず買い物に行ってきなさい」スッ
春風「・・・あっ・・・」
神風「ん・・・?」
神風「どうかしたの?」チラ
春風「っ・・・」スッ
神風「・・・春風?」
春風「・・・」
春風「・・・い、いえ、なんでもございません」フイッ
神風「・・・」
神風「・・・そう?」
春風「・・・はい」
神風「・・・」ジッ
185 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/07/23(日) 00:38:09.35 ID:8LmAS9u/0
クルッ
神風「・・・それじゃ、行くわね」
春風「はい・・・行ってらっしゃいませ。お姉様」ニコ
神風「ええ・・・貴女も、ね」フッ
コッコッコッ
ガチャ
バタン
春風「・・・」
186 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/07/23(日) 00:38:53.93 ID:8LmAS9u/0
春風「・・・」ギュ
春風「・・・お姉様・・・」
春風「・・・っ」
春風「ぅ・・・」グイッ
春風「・・・」
カツンカツンカツン
春風「・・・」ジッ
ソッ
春風「・・・どうか、ご武運を・・・」
187 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/07/23(日) 00:39:39.99 ID:8LmAS9u/0
「・・・」
「・・・」
「・・・ありがとう」
188 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/07/23(日) 00:40:13.03 ID:8LmAS9u/0
コッコッコッ
189 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/07/23(日) 00:42:09.64 ID:8LmAS9u/0
・・・・・
【執務室】
??「・・・」ジッ
コンコンコン
??「・・・」クシャ
スッ
??「・・・入りなさい」
ガチャ
神風「失礼します」
神風「司令官。駆逐艦神風、参りました」サッ
提督「・・・ご苦労」
神風「・・・」
提督「さて・・・私がわざわざ君をここに呼んだ理由・・・君も、察しがついているのではないかな?」
神風「・・・」
提督「・・・」
神風「・・・解体するんですか。私を」
提督「・・・」
神風「・・・」
190 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/07/23(日) 00:42:51.36 ID:8LmAS9u/0
ギッ
提督「・・・解体。それも悪くはない」
神風「・・・」ギュ
提督「・・・」
提督「・・・」フゥ
提督「・・・だが幸い、この鎮守府は資材に多少なりとも余裕があってね。君ほどの功労者をそのような形で処分することは、私も本意ではない」
神風「・・・では、どのように」
提督「・・・ふむ」
提督「・・・」ジッ
神風「・・・」
191 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/07/23(日) 00:45:44.77 ID:8LmAS9u/0
提督「・・・ひとつ。面白い話がある」
神風「・・・」
提督「君も知っての通り、現在深海棲艦どもの多くは南西方面を激しく攻め立てている」
提督「しかし、戦況は芳しくない様子でね。連中は勢力圏を着々と拡大し続け、ここ最近に至っては、我々にとっても無関係を決め込むには些か難しい塩梅になってきた」
神風「・・・はい」
提督「・・・」
神風「・・・」
提督「・・・そこで、だ」スッ
ギイッ
192 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/07/23(日) 00:48:11.51 ID:8LmAS9u/0
提督「駆逐艦神風。君には、北方の鎮守府へと向かってもらう」
193 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/07/23(日) 00:51:58.87 ID:8LmAS9u/0
回想おしまい
読んでくれた人いたら、ありがとう
ほんとはこの回想の時にもう少し会話があったけど、その辺は後でまた出てくる予定
それにしても、やっぱ法子は可愛いなあ…
ダチャーン最高なのは揺るぎないけど、ゆかゆかのりこもなかなかどうして素晴らしい
194 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/23(日) 11:47:10.31 ID:f6isIDd0o
おつかーレ
195 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/12(土) 17:25:38.49 ID:oFktcQaO0
夏イベントがもう始まってるとか聞いてないぞ!しかも神風の姉妹艦が可愛いぞ!その他の艦娘も可愛いぞ!でもやる時間ないぞ!
というわけで
>>161
から続き
ダチャーンの新SRはまだですか…そうですか…
196 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/12(土) 17:27:55.95 ID:oFktcQaO0
・・・・・
数分後
【鎮守府・寝室】
提督「じゃ、早速面接を始めよう」フンスフンス
提督「えーっと。まずは、貴女の名前から・・・」
神風「待って、待って。ちょっと待って」
提督「もうっ。貴女からの質問はこっちの質問の後だよ?」
神風「いやいやいや・・・ちょっと展開が急すぎて、少し・・・ううん、かなり混乱しているの・・・」フゥ
神風「・・・良ければ、まず今の状況を説明してもらえると助かるんだけど」
大和「・・・だそうですよ、提督?」
提督「・・・ふむ」
提督「・・・」
神風「・・・」
提督「・・・却下!」
神風「なんでよ!?」
197 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/12(土) 17:28:32.04 ID:oFktcQaO0
提督「理由は単純だよ」
神風「何」
提督「・・・私が、この鎮守府の、提督だからっ!」ドヤア
神風「・・・」ジトッ
提督「ふふん・・・」ニヤリ
大和(何してるんだか・・・)ハァ
198 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/12(土) 17:29:08.81 ID:oFktcQaO0
大和「・・・提督。権力の乱用は控えてください」
提督「ら、乱用じゃないもん。だって私、ほんとに提督なんだもん」
大和「そういうことではありません。その権限を盾にした、無意味で威圧的な言動は避けてください、と言っているんです」
提督「で、でも・・・」チラ
神風「・・・?」
神風(今・・・)
199 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/12(土) 17:29:42.09 ID:oFktcQaO0
大和「でも・・・何ですか?」
提督「ぇ・・・で、でもぅ・・・」
大和「・・・」ジ-
提督「ぅ・・・」
大和「・・・」ジ-
提督「・・・ご、ごめんなさぃ・・・少し、調子に乗ってましたぁ・・・」シュン
大和「・・・わかって頂けたならいいです。次からはこのようなことはしないでください」フゥ
提督「・・・はぃ」ショボン
神風(これが本当に司令官なの・・・?)
200 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/12(土) 17:30:17.84 ID:oFktcQaO0
提督「・・・神風ちゃんも、ごめんね?」
神風「あ、いえ・・・私はその、気にしていませんから・・・」
提督「・・・ん。ありがと」
神風(・・・)ジ-
提督「・・・よしっ。それじゃあ、気を取り直して・・・神風ちゃん!」
神風「は、はい?」ビクッ
バッ
提督「挨拶が遅れてごめんなさい。私はこの鎮守府の提督よ。そっちは戦艦の大和」
提督「ようこそ、駆逐艦神風。貴女を歓迎します・・・これから、よろしくね」ニコッ
大和「よろしくお願いします。神風さん」フッ
神風「あ・・・」
神風(これ・・・)
提督「・・・ん?」
神風「ぁ・・・は、はいっ!こちらこそ、よろしくお願いしますっ!」サッ
201 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/12(土) 17:31:32.54 ID:oFktcQaO0
提督「ん・・・それで、早速で悪いんだけど・・・」
神風「あ・・・も、もしかして、遠征ですか?それとも、哨戒任務でしょうか?」
神風「なんでも任せてください。この神風、旧型の駆逐艦ではありますが、今まで様々な戦場を渡り歩いてきました。どんな任務であっても、司令官にご満足頂ける成果を出してみせます!」
提督「おー、頼もしいねぇ。それじゃ、いきなりで申し訳ないけど・・・」
神風「はいっ!」
バッ
202 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/12(土) 17:34:22.30 ID:oFktcQaO0
提督「ごはんちょうだい!」
神風「はい!?」
203 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/12(土) 17:35:47.27 ID:oFktcQaO0
神風「・・・」
提督「・・・」
神風「・・・え?」
提督「・・・え?」
神風「・・・えっ?」
提督「・・・ん?あれ?」
神風「・・・えっと・・・それは、その、食事を用意しろ、ということでしょうか?」
提督「うん、そう!すき焼きとか、焼肉とか、ローストチキンとか!」
大和「見事にお肉ばっかりですね・・・」ハァ
神風「えと・・・まあ、材料さえあれば、私でも少しくらいは作れなくもないんですけど・・・」
提督「あれ?大本営から何か渡されてないの?」
神風「・・・何か?」キョトン
提督「うん。私たち宛てに、食糧とか、資材とか、勲章とか」
神風「・・・」ムム
神風「・・・いえ。特には、何も」
提督「」バタッ
204 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/12(土) 17:36:22.17 ID:oFktcQaO0
大和「・・・ところで神風さん。一つ聞かせてもらってもいいかしら?」
神風「あ、はい。構いませんよ」
大和「それじゃあ神風さん。貴女、誰の指示でここに来たの?」
提督「え?そりゃ、大本営でしょ?」ムクッ
大和「・・・提督は少し黙っててください」グイッ
提督「〜〜〜〜〜!」ムガムガ
神風「・・・その、どこからの指示ということまでは、私には・・・」チラ
大和「通達したのは貴女のいた鎮守府の司令官?」
神風「はい。それは間違いありません」
大和「その方は貴女に何か言っていなかった?例えば、ここに来ることになった理由、とか」
神風「・・・いいえ。特には、何も」
大和「・・・そう」
205 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/12(土) 17:36:57.07 ID:oFktcQaO0
大和「話してくれてありがとう、神風さん」
神風「いえ。当然のことです」
神風「ですが、私の方からも一つお願いがあります」
大和「何かしら?」
神風「私はまだここに来たばかりで、この鎮守府のことについても知らないことばかりです」
神風「良ければ、どなたかに教えていただきたいんですけど・・・」キョロキョロ
大和「・・・どうかしたの?」
神風「あ、えっと・・・その、他の艦娘の方の姿が見えないな、と・・・」
大和「・・・あぁ・・・なるほど、そういうこと・・・」
神風「・・・?どうかしましたか?」
大和「・・・いいえ、なんでも」
206 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/12(土) 17:40:04.07 ID:oFktcQaO0
大和「・・・そうね。鎮守府のことについて詳しく知りたいなら、この提督から直々に説明を受けてもらうのがいいんじゃないかしら」パッ
提督「ぶはぁ!・・・はぁ、はぁ・・・」
提督「ちょっと大和!何するのさ!?」ウガ-
大和「提督がうるさいからです」
提督「もー・・・だからって艦娘の力で口を押さえられたらどうしようもないよ・・・」ジト-
大和「自業自得です」ツ-ン
提督「ぐぬぬぅ・・・」
神風「・・・あ、あの・・・」
提督「あ・・・ご、ごめんね、神風ちゃん!」
提督「でも、話は聞かせてもらったわ!鎮守府のことが知りたいなら、何を隠そうこの私にお任せだよ!」ボムッ
神風「は、はあ・・・それじゃあ、よろしくお願いします。司令官」ペコ
提督「うん、任された!」
大和「・・・提督。私は別件で少し席を外しますから、神風さんのこと、よろしくお願いします」
提督「おっけい!」バチン
大和「・・・私がいないからといって、サボっちゃ駄目ですからね?」ニッコリ
提督「・・・」
大和「・・・返事は?」ニコォ
提督「お、おっけい!」ガクガク
神風(本当に大丈夫なのかな・・・)
207 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/12(土) 17:48:18.77 ID:oFktcQaO0
ここまで読んでくれた人いたら、ありがとう
旗風手に入ったら続き投下するよ
いつものことだけど、あんま時間なくて思いつきで書いたのをそのままのっけてるだけだから、変なとこあったらごめんね
208 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/12(土) 21:07:30.73 ID:xNBz1dDeO
>>206
から続きいくよ
209 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/12(土) 21:08:16.50 ID:xNBz1dDeO
・・・・・
提督「よ〜し。それじゃ鎮守府の案内、サクッといっちゃうね!」
神風「はい。よろしくお願いします」
210 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/12(土) 21:08:52.77 ID:xNBz1dDeO
【鎮守府・執務室】
提督「まずは執務室!」
神風「部屋の半分が削れてなくなってますね」
提督「涼しげで自然を身近に感じられるよ」
神風「・・・普段はここでお仕事をされてるんですか?」
提督「ううん。寝室で」
神風(・・・執務室?)
211 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/12(土) 21:09:27.08 ID:xNBz1dDeO
【鎮守府・玄関】
提督「玄関!」
神風「履物の数が少ないですね」
提督「配属されてる艦娘が少ないからねぇ」
神風「そう言えば、提督はどうして軍靴を履かれていないんですか?」
提督「だって、可愛くないもん」
神風(理由になって・・・る・・・?)
212 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/12(土) 21:10:11.96 ID:xNBz1dDeO
【鎮守府・風呂場】
提督「お風呂!」
神風「湯船がありませんね」
提督「そこにあるよ?」
神風「・・・これ、ドラム缶ですよね?」
提督「予備があってよかったよ〜」
神風(・・・焼け野原の中にドラム缶がポツンと立っているのは、なんともシュールな光景ね・・・)
213 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/12(土) 21:10:48.54 ID:xNBz1dDeO
【鎮守府・厠】
提督「トイレ!」
神風「手動で水を流せるんですね」ガションガション
提督「衛生面はバッチリだよ」
神風「・・・ところで、流れたものはどこへ?」
提督「さあ・・・?」
神風(えぇ・・・)
214 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/12(土) 21:11:57.32 ID:xNBz1dDeO
【鎮守府・寝室】
提督「寝室!」
神風「布団が二式・・・私がここで寝るなら、一つ足りませんね」
提督「あ、ほんとだ」
神風「予備の布団は・・・無いみたいです」ゴソゴソ
提督「ありゃりゃ。どうしよっか・・・」
神風「・・・仕方ありません。万が一に備えて寝袋を持参して来ましたから、私はそれを使います」
提督「一緒に寝ない?」ワクワク
神風「寝ません」
215 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/12(土) 21:12:37.51 ID:xNBz1dDeO
【鎮守府前】
提督「これで大体回ったかなあ」
神風「司令官。お忙しい中、ありがとうございました」ペコリ
提督「あはは、いいよ。気にしないで」パタパタ
提督「で、どうだったかな?この鎮守府の感想は?」
神風「そうですね・・・」フム
216 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/12(土) 21:13:07.77 ID:xNBz1dDeO
神風「最悪です」
提督「・・・ですよねー」
217 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/12(土) 21:16:27.06 ID:xNBz1dDeO
とりあえずここまで
読んでくれた人いたら、感謝です
神風型と秋月型はいいぞ
218 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/13(日) 01:16:19.97 ID:sjEiGhKp0
>>211
の神風のセリフ
神風「そう言えば、提督はどうして軍靴を履かれていないんですか?」
の「提督」は「司令官」でした
細かいことだけど、申し訳ないです
219 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/13(日) 02:50:28.14 ID:+NEUTDwqo
おつ
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/13(日) 09:31:17.24 ID:58lbgAR20
乙です
221 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 10:16:28.62 ID:CMU318IJO
>>216
から続き
旗風可愛いぞ!流石は神風の妹だ!てかもう神風型はみんな可愛いぞ!まったく、駆逐艦は最高だぜ!
222 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 10:17:46.20 ID:CMU318IJO
神風「いやもう本当に・・・突っ込みどころばかりで、どこから聞いたらいいのか・・・」ハァ-
提督「いやあ・・・」テヘヘ
神風「褒めてないです・・・」ゲンナリ
提督「あはは・・・で、でもしょうがないんだよ。私たちにも色々と事情があってね」
神風「事情・・・ですか・・・」
提督「そうそう」
神風「はぁ・・・」
提督「・・・」ニコッ
神風「・・・」ジイッ
神風「・・・わかりました。その辺りのことは、また別の機会にお話してもらいます」ハァ
提督「そうしてくれると助かるよ〜」
神風「・・・」ムゥ
提督(・・・)
223 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 10:18:15.18 ID:CMU318IJO
神風「ですが、それにしても鎮守府や辺りの惨状は一体どういうことなんですか?」キョロキョロ
神風「これではまるで、つい最近この辺りで戦闘が行われたように見えますけど・・・」
提督「あー、うん。えっと、それはね・・・」
224 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 10:19:05.43 ID:CMU318IJO
数分後
神風「・・・なるほど。概ね理解できました」
神風「鎮守府周りの荒れ方は尋常じゃないとは思っていましたが・・・やはり深海棲艦による被害だったんですね」
提督「まったく、迷惑な話だよねぇ」
神風「・・・ですが、戦いとはそういうものです。敵は私たちが準備を済ませるのを待ってはくれません。むしろ、私たちの隙を狙ってくるものです」
神風「今回、この鎮守府が強襲されたのは、恐らく敵が鎮守府に十分な戦力が整っていないことを感知したためでしょう」
提督「うーん・・・でも、そんなのってわかるものなの?」
神風「え・・・?」
提督「ん?」
神風「あ、いえ、その・・・」チラ
神風「・・・」
神風(この人・・・)
225 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 10:19:43.78 ID:CMU318IJO
神風「・・・敵が戦闘を行えるかどうかを判断することは容易です。例えば、遠方から偵察機を飛ばして様子を窺ったり、偵察や哨戒をどの程度の頻度で行なっているか、などを確認することで、敵の内情を大まかに把握することはできます」
提督「ほえ〜・・・なるほど・・・」ポワポワ
神風「・・・敵方のそういった動きは確認できませんでしたか?」
提督「うーん・・・どうだろ・・・」ムムム
神風「・・・まさか、警戒していなかったんですか?」ジト-
提督「いやぁ・・・そういうわけじゃないんだけど・・・」ポリポリ
提督「・・・だって敵の動向を確認しようにも、ウチには偵察機なんて無いし・・・そもそも偵察やら哨戒なんてやったことないからなぁ・・・」
神風「・・・」ポカン
神風「・・・」
神風「・・・は?」
226 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 10:20:41.96 ID:CMU318IJO
神風「え・・・あ、あの・・・い、今、なんて・・・?」プルプル
提督「ん・・・?えっと、だからね。この鎮守府には偵察機なんて一機も無いし、そもそも飛ばせる人もいないし・・・あとあと、神風ちゃんが来てくれるまでは艦娘は大和一人だったんだけど、艤装も資材も素寒貧だったから、出撃することもできなかったんだよねぇ」
神風「え」
提督「うぅ〜ん・・・一応目視で巡回はしてるんだけど・・・でも、やっぱりそうだよね・・・むぅ、困ったなぁ・・・」ブツブツ
神風「」
提督「んぅ・・・ん?神風ちゃん?どしたの?」
神風「」
提督「おーい。神風ちゃーん?おーい!」ヒラヒラ
神風「」チ-ン
227 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 10:21:12.75 ID:CMU318IJO
・・・・・
【鎮守府・寝室】
神風「・・・」
神風「・・・」
神風「・・・はっ!?」パッ
228 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 10:23:18.86 ID:CMU318IJO
神風「・・・こ、ここは・・・」キョロキョロ
提督「・・・あ。やっと戻ってきたね」
神風「ぁ・・・し、司令官・・・?」
提督「神風ちゃんったら、急に動かなくなっちゃうんだから、私もビックリしたよ〜」
提督「どう?身体は大丈夫?どこかおかしい所とかない?」
神風「あ・・・はい・・・それは、問題ない・・・」スッ
神風「・・・?」
神風(あれ・・・なんだろ・・・少し、違和感が・・・)モジッ
229 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 10:24:07.32 ID:CMU318IJO
提督「ん・・・?どうかしたの?」キョトン
神風「あっ・・・えっと、その・・・」ワタワタ
神風「・・・し、司令官が、私をここへ・・・?」チラ
提督「うん。だって神風ちゃん、何しても反応なくって、とりあえず外に放置するのもなんだったから」
神風「そ、そう・・・ですか・・・」
スッ
神風「・・・その、ご迷惑をおかけして、ごめんなさい」ペコリ
提督「いーよいーよ。気にしないで。私もよく立ったまま居眠りしちゃうもん」アハハ
神風「あ、あはは・・・」
神風「・・・」
神風「はぁ・・・」
230 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 10:24:34.62 ID:CMU318IJO
・・・・・
231 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 10:25:52.42 ID:CMU318IJO
神風(・・・聞いた話によれば、この鎮守府にはありとあらゆるモノが不足しているらしい)
神風(艦娘、艤装、資材、食料、その他諸々の設備・・・挙げ始めればキリがないわね。良くこの状態で鎮守府を維持できていたものだわ)
神風(・・・)
神風(でも・・・この鎮守府の一番の問題は、間違いなくあの司令官)
232 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 10:26:49.79 ID:CMU318IJO
神風(私は今までに多くの提督を見てきたけれど、ここまで酷いのを見たのは初めてね。彼女は私の中での過去最低を鮮やかに更新してくれたわ)
神風(戦場を正確に俯瞰し、そこからありとあらゆる可能性を読み取る洞察力。豊富な知識と経験に裏打ちされた、適切な判断力。そして、部下を力強く牽引し、勝利を導くカリスマ性)
神風(そういった要素全てを兼ね備えてこそ、司令官たる立場に相応しい人間と言える。なのにあの人は、それらの要素の何一つとして基準を満たしているように見えなかった)
神風(ずさんな調査、行き当たりばったりの行動、浮わついた態度・・・どれをとっても司令官にあるまじきものだわ・・・おまけに凄く不健康そうだし・・・)
神風(どうして彼女が提督になれたのか、どうして鎮守府がこんな有様のままなのか・・・疑問は尽きないわね。大本営は一体何を考えているのかしら・・・)
神風(・・・)
神風(・・・まあ、だからと言って、私が何か口を出すことはないだろうけど)
233 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 10:27:20.30 ID:CMU318IJO
・・・・・
234 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 10:29:11.66 ID:CMU318IJO
私は彼女に対して、一切意見をぶつけることもないし、こちらから何かを進言することもない。
ただ、彼女から命じられたことを、粛々とこなすだけ。
ただ、彼女の心に従うだけ。
この環境は私にとってあまりにも厳しいけれど・・・関係ない。そんなことは。
235 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 10:29:45.78 ID:CMU318IJO
だって・・・そうじゃないと、また捨てられちゃうもの、ね
236 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 10:35:24.23 ID:CMU318IJO
とりあえずここまで
読んでくれた人いたら、ありがとう
アークなんたらさんを手に入れたら続き投下するよ
237 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 20:53:49.43 ID:btgUAqK10
>>235
から続き
アークなんたらさんは…うん…無理やこれ…
238 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 20:54:26.98 ID:btgUAqK10
同日・夜
【海岸】
提督「・・・」ジ-
提督「・・・」
提督「・・・」
ピクッ
提督「!」
提督「ここだぁ!」バッ
ザバァッ!
提督「よーし手応えあり!今度こそ、大物が・・・」パシッ
提督「・・・ん?」
古びた靴「Good evening.」
提督「・・・」
古びた靴「・・・」
提督「ぬあああああ!」ポ-イ
古びた靴「Good‐by.」
ジャボン!
239 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 20:55:36.30 ID:btgUAqK10
提督「うぬぬぅ・・・なんで釣れないの・・・これだけやってれば、一匹くらいはいけると思ったのにぃ・・・くそぅ・・・」ギリギリ
提督「・・・いや!諦めるもんか!今度こそ、もう一度・・・よ〜し、いっく・・・!」ヒュンヒュン
「・・・こんな時間に何やってるんですか」
提督「ぞおぉぉぉう!?」ズルッ
ドテッ!
ポチャン!
提督「いったたたぁ・・・またお尻ぃ・・・」
コッコッコッ
「熊野さんみたいな声を出して・・・大丈夫ですか?提督?」
提督「あ、うん。大丈夫・・・」チラ
提督「・・・って、大和!?」ビシッ
大和「・・・?はい、そうですけど・・・」
提督「もぉ〜!こんな時間までどこ行ってたの!?夜は真っ暗だし、一人で出歩くのは危ないんだよ!」プンスカ
大和「私は艦娘ですから、何かあっても十分対処できますよ」
提督「そーゆー問題じゃないでしょー!女の子の夜の一人歩きなんて、提督は許しませんー!」
大和「・・・」ム
大和「・・・そう言う提督も一人歩きしてますけど?」フイッ
提督「私はいいの!だって、提督だもん!」ドヤア
大和「それ、理由になってませんから・・・」ハァ
240 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 20:56:47.95 ID:btgUAqK10
大和「・・・ところで、神風さんは?」ストッ
提督「もう寝ちゃったみたい。移動とかで疲れてたみたいだしね。仕方ないよ」
大和「そうですか」
提督「うん」
大和「・・・」
提督「・・・」
241 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 20:57:17.61 ID:btgUAqK10
ザアァァァ
提督「・・・」
提督「・・・あ。そういえば」
大和「はい」
提督「さっき。どこ行ってたの?」
大和「・・・鳳翔さんのところですよ。色々と聞いておきたいこともありましたから」
提督「ふぅん・・・そっか」
大和「はい」
提督「・・・」
大和「・・・」
242 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 20:58:12.47 ID:btgUAqK10
ザアァァァ
提督「・・・あーあ。釣れないなぁ・・・」ポイッ
大和「この辺りは魚が少ないのかもしれないですね」
提督「それにしても、これだけ続けて一匹も釣れないなんて・・・はぁ・・・私って釣りの才能無いのかなぁ・・・」グニャリ
大和「・・・」ジッ
大和「ふふっ・・・」
提督「・・・なによ」ム-
大和「いえ、その・・・」クスクス
大和「・・・」チラ
大和「・・・可愛いな、と思っただけです」
提督「・・・」ムスッ
提督「・・・ふーんだ。褒めても何も出ませんよーだ」プイッ
大和「もう、拗ねないでください」クスクス
提督「拗ねてないもん」ツ-ン
大和「ふふふ・・・」クスクス
243 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 20:59:09.90 ID:btgUAqK10
提督「はぁ・・・でも、このままじゃまずいよねぇ・・・」
提督「神風ちゃんが来てくれたのは嬉しいけど、食糧は底をついてるし、相変わらず艤装や資材のアテも無いし・・・」
大和「・・・そうですね」スッ
提督「う〜ん・・・どうしたものか・・・」ムムム
大和「・・・」ジイッ
244 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 20:59:53.51 ID:btgUAqK10
提督「むむむ・・・」
大和「・・・」ハァ
大和「・・・そういえば、さっき・・・鳳翔さんと少しお話をしていた時に、気になる噂を耳にしました」
提督「む・・・気になる噂・・・?」チラ
大和「はい。なんでも近々、北方方面にも補給艦を派遣する計画があるそうです。まだ具体的な部分まではわからないそうですが・・・」
提督「補給艦・・・」
245 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 21:02:45.22 ID:btgUAqK10
提督「う〜ん・・・もしそれがほんとなら、私たちにとっては願ってもないことだけど・・・」ムムム
大和「そうですね・・・」チラ
大和「・・・」
大和「・・・まあ、とは言ってもこの鎮守府に派遣される可能性は、残念ながら低いと思います」
大和「場所や規模を鑑みる限り、優先度では他の鎮守府や基地には劣るでしょうから・・・」
提督「そっかぁ・・・うぅむ・・・」
大和「・・・」チラ
大和「・・・ごめんなさい。変に期待させてしまって・・・」ペコリ
提督「・・・ううん、大和は悪くないよ。むしろ・・・ありがと」ニコッ
大和「え・・・?」
246 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 21:03:35.17 ID:btgUAqK10
スクッ
提督「なにも可能性が無いわけじゃないんだもん。もしかしたら、その補給艦がこの鎮守府に来てくれることだってあるかもしれないじゃない。それに、大本営からの贈り物だって届いてないし・・・これから何が起こるかなんてわからないものだよ。悪い方に転ぶかもしれないけど、良い方に転ぶことだってあるよ、きっと」
提督「大和が教えてくれたから、こうやって色々と考えられるわけだもん。それって、すっごく無駄な希望的観測かもしれないけど・・・それって今の私たちにとっては必要なことだよ。きっと」
大和「必要なこと・・・」
提督「うん。だってほら、希望的観測や憶測は良くないっていう人が昔いたみたいだけどさ、私はそれが生きる活力になるのなら、別に構わないと思うから。だって、妄想するのはタダだしね」クスッ
提督「常にリスクを考えて行動するのは大切だけど・・・悪い結果ばっかり考えてたら、結局現実もそっちに寄って行っちゃうよ」
提督「こんな状況だもん。少しでも前向きにいかないと!」グッ
大和「提督・・・」
247 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 21:04:38.38 ID:btgUAqK10
提督「ね?だから・・・あーだこーだ言いながら、せいぜい期待しないで待ってよ?」パチッ
大和「・・・」
大和「・・・」フッ
大和「・・・そうですね。そうしましょう」
提督「うんうん。良きに計らえ」ドヤア
大和「ふふっ」クスクス
大和「・・・」チラ
大和「・・・ありがとうございます。提督」ボソッ
248 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 21:05:57.91 ID:btgUAqK10
・・・・・
(大和の手前、ああは言ったけど・・・ほんとどうしたらいいんだろ・・・)
(結局何も解決しないまま、時間ばっかりが過ぎていってる)
(このままじゃ・・・)
(・・・)
(早く・・・早くなんとかしないと・・・)
(こんな時だからこそ、提督の私がなんとかしないと・・・)
(なんとか・・・)
(・・・)
・・・・・
249 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/16(水) 21:14:59.40 ID:btgUAqK10
とりあえずこの辺りで
読んでくれた人いたら、ありがと
なんかやたら指示語連続してるとこ多いのはミスです。ごめんなさい!提督が何でもするから許してください!
…それはそうと、実は後1レスで二章を畳むことができる…けど、どうしようか考え中
そもそも今回の提督と大和の会話とか無しで、凄いあっさり終わるはずだったのに…ドウシテコウナッタ
今後についてはやっぱり未定
なんか要望とかあったら言ってもらえると嬉しいです(実行するとは言ってない)
250 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/17(木) 02:33:25.62 ID:Or4ubPJ+o
乙カレー
251 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/17(木) 09:01:49.07 ID:WrVuxSjmO
>>248
から続き
明日で休みが終わって即中国送りなんて、嘘に決まってるさ…hahaha…
252 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/17(木) 09:02:19.28 ID:WrVuxSjmO
気がついたら、暗闇にいた
深海よりも暗い世界に放り込まれて、自分の姿すら視認できない
音も、匂いも、気配も、なーんにも感じない
そこまで意識して、ようやくこれが夢なんだなって思い出す
そうして、私は私なんだと思い知る
253 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/17(木) 09:02:56.40 ID:WrVuxSjmO
ーーーで、何を悩んでいるのーーー
不意に、頭に声が響く
いや、正確には頭がどこにあるのか、そもそも頭ってなんなのか、よくわからないんだけど
とにかく、私に向けられた言葉には違いない
相手の姿は見えない
その声は鈴を転がすようでありながら、厳しさと優しさを多分に含んだ声だった
多分、聞いたことのない声
じゃあ、私が知らない人なんだろうね、きっと
254 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/17(木) 09:05:52.20 ID:WrVuxSjmO
う〜ん・・・でも、初対面の人にいきなり人生相談っていうのもなあ・・・
あ。もしかして、貴方って占い師か何か?
夢の中でまで占いなんて、仕事熱心なんだねぇ
ーーーー・・・早くしないと、帰るわよ?ーーー
あー!ちょっと待って!すいません!また調子に乗ってました!ごめんなさい!
そう急がないで!慌てないで!一人にしないで!私、暗いの怖いの!
わかった、今!とりあえず、今言うから!
相談でしょ!悩みでしょ!?えっと・・・
・・・
えと、えと、そのー・・・
えーっとぉ・・・
・・・
255 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/17(木) 09:06:33.84 ID:WrVuxSjmO
ーーー?ーーー
・・・
あ、あはは・・・
悩みが多すぎて、どれを言えばいいのやら・・・
ーーー・・・ーーー
ーーーはぁ〜・・・ーーー
あ、なんかすっごい呆れられてる
それはなんとなくわかった
256 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/17(木) 09:07:28.98 ID:WrVuxSjmO
ーーー・・・ーーー
うっ・・・な、なんか、すみません・・・
ーーー・・・いいわ。なら、せっかくこうして会えたことだし、貴女に一つだけ良いことを教えておいてあげるーーー
え、いいの?
ーーーいいの。わかったら、黙って聞いておきなさいーーー
・・・(コクコク)
ーーー・・・いい? には、気をつけなさいーーー
・・・ ?
ーーー・・・ のことよ。貴女はまだ、知らないでしょうけどーーー
???
なんでまた、 ・・・だっけ?それに気をつけないといけないの?
ーーーいいから。いつか私が言ったことの意味がわかるはずよーーー
ーーーだから、今はせいぜい頭の片隅にでも留めておきなさいーーー
う〜む・・・
257 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/17(木) 09:09:05.14 ID:WrVuxSjmO
・・・
・・・よくわからないけど・・・とりあえず、わかったよ。占い師さんの言うことだし、一応覚えとくね
ーーー・・・そうーーー
ーーーじゃあ、もういいわね・・・ーーー
258 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/17(木) 09:09:59.03 ID:WrVuxSjmO
そう満足げに言ったきり、声は聞こえなくなった
同時に私の意識も急速に薄れてゆく
最後にせめて声の主の姿形だけでも視界に捉えようと、よくよく辺りに目を凝らしてみると、真っ黒な視界の向こうに、なんだかユラユラ揺れているものが見えた気がした
それだけだった
259 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/17(木) 09:14:44.99 ID:WrVuxSjmO
ここまで
読んでくれた人いたら、ありがとうございます
そんなことより、今回の夏イベント厳しすぎませんかね…乙に下げたのにいける気がサッパリしない…
明日までにクリアできるかなあ…
260 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/17(木) 11:51:11.14 ID:ej/SJtq1o
オーストラリアのつぎ
261 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/17(木) 11:51:40.94 ID:ej/SJtq1o
は中国っすか大変っすねえ
262 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/18(金) 15:04:46.72 ID:O0lu4QgL0
入れ忘れてた短編を一つ
>>261
本当にねぇ
どうせならアメリカとかヨーロッパ行きたいのになぁ
263 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/18(金) 15:05:33.51 ID:O0lu4QgL0
《レポート1》
264 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/18(金) 15:06:30.11 ID:O0lu4QgL0
ー1月8日ー
久し振りに昔の知り合いを尋ねてその施設に来てみれば、なにやら面白いことをやっているとのことだった。
私がここにいたのは、もう三年近くも前のことになるが、外観も辺りの風景も変わっていないので、特に代わり映えしないものだと思ったのだが、どうもそうでもないらしい。
到着して早々、旧友に案内されたのはいかにもといった風情の部屋であった。見覚えのないその部屋を牢獄と形容するのか、それとも天国と呼称するのかまでは、私の知るところではない。ともかく、非常に気色の悪い場所であることだけは確かである。空気がよどんでいる、というよりは、存在そのものが不快感を煽っているようにさえ感じられる。なんにせよ、長居はしたくないところだった。
265 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/18(金) 15:07:23.12 ID:O0lu4QgL0
そこに、なにかがいた。
266 :
◆PhE6LVcl/M
[sage]:2017/08/18(金) 15:09:11.45 ID:O0lu4QgL0
部屋の中心部にいるそれを見て、私は言葉を失ってしまった。
話によれば、それは彼らの実験の賜物であるらしいが、私にはとてもそうは見えない。
そもそも、それは生物と呼ぶべきか、あるいは単なる物体と呼ぶべきか。酷く全体が砕けちったゼリーのようであり、それでいて時折思い出したかのようにピクリピクリとその口角を上げるのだから、気味が悪いといったらありゃしない。
なんだこれは、と尋ねる私を、旧友しげしげと、それこそ不思議な未知の物質を見るかのように眺めていた。そして、こともなげにこう言った。
124.50 KB
Speed:0.1
[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
VIPService!]
↑
VIP Service
SS速報VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
名前:
E-mail
(省略可)
:
書き込み後にスレをトップに移動しません
特殊変換を無効
本文を赤くします
本文を蒼くします
本文をピンクにします
本文を緑にします
本文を紫にします
256ビットSSL暗号化送信っぽいです
最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!
(http://fsmから始まる
ひらめアップローダ
からの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)
スポンサードリンク
Check
Tweet
荒巻@中の人 ★
VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By
http://www.toshinari.net/
@Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)