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穂乃果「ラブライブ!」海未「パーフェクトアンサー」
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385 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:31:24.41 ID:qFtBZJqvO
(数分後)
曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」
曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」
真姫「…うん」コネコネ
曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg
曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」
曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」
曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg
真姫「ふむふむ」
386 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:31:32.54 ID:SbKyHJnjO
9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」
曜「どう?学校には慣れた?」
梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」
曜「そうなの?そっかぁ…」
梨子「うん…」
曜「さ、着替えよっか」
梨子「そ、そうね」
387 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:31:48.77 ID:8Xx+SLNmO
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」
曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」
真姫「このために深めのフライパンを使うのね」
曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」
曜「煮立ったら弱火だよ」
曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」
曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1
真姫「20分…。暇ね」
曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」
388 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:31:56.98 ID:jBsHLxa5O
包装を破いて、お二人の口に突っ込みます。
「んん〜! 甘い! うまい!」
「なにこれ! あまーいっ! すごーいっ!!!!」
二人の顔がほころぶのをみると、こちらも差し上げた甲斐があるというものです。
「だいぶ回復されましたね? ではもう一度トロッコを漕いでください」
「え?」
二人の顔が固まります。
「で、でもこの先って……」
「谷だよねー?」
「ええ、谷です。安心してください、飛びますから」
「はぁ!?」
「え!」
ジャガーさんは驚愕、カワウソさんは期待の表情を浮かべました。
「と、飛ぶって!? あんた鳥のフレンズなの!?」
「いいえ、違います」
「じゃあ無理だよ!」
「大丈夫です。ここからスピードをつけてれば、谷を飛び越せるかもしれません」
「飛び越せなかったら?」
389 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:32:06.09 ID:xjCjs4wAO
9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」
曜「どう?学校には慣れた?」
梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」
曜「そうなの?そっかぁ…」
梨子「うん…」
曜「さ、着替えよっか」
梨子「そ、そうね」
390 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:32:16.17 ID:Ntx7C5LzO
Aqoursの好感度スレまとめ
善子 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1482032895/
曜 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487678425/
ルビィ →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487668185/
千歌 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487693644/
>>2
ダイヤ →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487770928/
花丸 →
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1487777497/
梨子→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488373777/
果南→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488454481/
鞠莉→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488464531/
391 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:32:28.19 ID:8Pq7q5OoO
スレ汚し失礼します
★★★自治スレより重要なお知らせ★★★
>>2
ラブライブ!板で違反スレの乱立、スクリプトによる保守を目的とした板荒らしに対策するため板設定の変更に関する投票を行います
賛成/反対の投票ですので投票お願いします。
投票日:2017年3月12日
詳しくは
自治スレ、荒らし報告相談 Part.5
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1489154599/
392 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:32:36.42 ID:b1EiHRwSO
(数分後)
曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」
曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」
真姫「…うん」コネコネ
曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg
曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」
曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」
曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg
真姫「ふむふむ」
393 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:32:43.19 ID:IDlzAoFGO
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」
曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」
真姫「このために深めのフライパンを使うのね」
曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」
曜「煮立ったら弱火だよ」
曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」
曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1
真姫「20分…。暇ね」
曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」
394 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:32:50.90 ID:PSFktzccO
(数分後)
曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」
曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」
真姫「…うん」コネコネ
曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg
曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」
曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」
曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg
真姫「ふむふむ」
395 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:32:59.23 ID:JFjXWEoJO
包装を破いて、お二人の口に突っ込みます。
「んん〜! 甘い! うまい!」
「なにこれ! あまーいっ! すごーいっ!!!!」
二人の顔がほころぶのをみると、こちらも差し上げた甲斐があるというものです。
「だいぶ回復されましたね? ではもう一度トロッコを漕いでください」
「え?」
二人の顔が固まります。
「で、でもこの先って……」
「谷だよねー?」
「ええ、谷です。安心してください、飛びますから」
「はぁ!?」
「え!」
ジャガーさんは驚愕、カワウソさんは期待の表情を浮かべました。
「と、飛ぶって!? あんた鳥のフレンズなの!?」
「いいえ、違います」
「じゃあ無理だよ!」
「大丈夫です。ここからスピードをつけてれば、谷を飛び越せるかもしれません」
「飛び越せなかったら?」
396 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:33:10.98 ID:7uoYQqlsO
スレ汚し失礼します
★★★自治スレより重要なお知らせ★★★
>>2
ラブライブ!板で違反スレの乱立、スクリプトによる保守を目的とした板荒らしに対策するため板設定の変更に関する投票を行います
賛成/反対の投票ですので投票お願いします。
投票日:2017年3月12日
詳しくは
自治スレ、荒らし報告相談 Part.5
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1489154599/
397 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:33:19.27 ID:iysaiNAMO
9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」
曜「どう?学校には慣れた?」
梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」
曜「そうなの?そっかぁ…」
梨子「うん…」
曜「さ、着替えよっか」
梨子「そ、そうね」
398 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:33:27.10 ID:oJlVs4BwO
9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」
曜「どう?学校には慣れた?」
梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」
曜「そうなの?そっかぁ…」
梨子「うん…」
曜「さ、着替えよっか」
梨子「そ、そうね」
399 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:33:35.81 ID:PABgFn+nO
Aqoursの好感度スレまとめ
善子 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1482032895/
曜 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487678425/
ルビィ →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487668185/
千歌 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487693644/
>>2
ダイヤ →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487770928/
花丸 →
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1487777497/
梨子→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488373777/
果南→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488454481/
鞠莉→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488464531/
400 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:33:47.78 ID:JQARJdowO
9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」
曜「どう?学校には慣れた?」
梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」
曜「そうなの?そっかぁ…」
梨子「うん…」
曜「さ、着替えよっか」
梨子「そ、そうね」
401 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:33:54.63 ID:OR1EpmzQO
9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」
曜「どう?学校には慣れた?」
梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」
曜「そうなの?そっかぁ…」
梨子「うん…」
曜「さ、着替えよっか」
梨子「そ、そうね」
402 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:34:02.93 ID:nAjYaXt0O
包装を破いて、お二人の口に突っ込みます。
「んん〜! 甘い! うまい!」
「なにこれ! あまーいっ! すごーいっ!!!!」
二人の顔がほころぶのをみると、こちらも差し上げた甲斐があるというものです。
「だいぶ回復されましたね? ではもう一度トロッコを漕いでください」
「え?」
二人の顔が固まります。
「で、でもこの先って……」
「谷だよねー?」
「ええ、谷です。安心してください、飛びますから」
「はぁ!?」
「え!」
ジャガーさんは驚愕、カワウソさんは期待の表情を浮かべました。
「と、飛ぶって!? あんた鳥のフレンズなの!?」
「いいえ、違います」
「じゃあ無理だよ!」
「大丈夫です。ここからスピードをつけてれば、谷を飛び越せるかもしれません」
「飛び越せなかったら?」
403 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:34:11.89 ID:wTnhCXmCO
9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」
曜「どう?学校には慣れた?」
梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」
曜「そうなの?そっかぁ…」
梨子「うん…」
曜「さ、着替えよっか」
梨子「そ、そうね」
404 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:34:20.59 ID:h6nFsvsWO
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」
曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」
真姫「このために深めのフライパンを使うのね」
曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」
曜「煮立ったら弱火だよ」
曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」
曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1
真姫「20分…。暇ね」
曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」
405 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:34:28.84 ID:eQ73BlM6O
Aqoursの好感度スレまとめ
善子 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1482032895/
曜 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487678425/
ルビィ →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487668185/
千歌 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487693644/
>>2
ダイヤ →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487770928/
花丸 →
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1487777497/
梨子→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488373777/
果南→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488454481/
鞠莉→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488464531/
406 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:34:37.13 ID:6WlOytUNO
(数分後)
曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」
曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」
真姫「…うん」コネコネ
曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg
曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」
曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」
曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg
真姫「ふむふむ」
407 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:34:43.95 ID:NjuRumQ0O
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」
曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」
真姫「このために深めのフライパンを使うのね」
曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」
曜「煮立ったら弱火だよ」
曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」
曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1
真姫「20分…。暇ね」
曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」
408 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:34:50.92 ID:o/Xj1CnqO
9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」
曜「どう?学校には慣れた?」
梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」
曜「そうなの?そっかぁ…」
梨子「うん…」
曜「さ、着替えよっか」
梨子「そ、そうね」
409 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:34:58.55 ID:dIuSP7r9O
1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」
曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」
梨子「あ、どうも」ペコリ
曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ
梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」
曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」
梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」
曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」
梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」
曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」
410 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:35:06.32 ID:Xf1Wt0OXO
スレ汚し失礼します
★★★自治スレより重要なお知らせ★★★
>>2
ラブライブ!板で違反スレの乱立、スクリプトによる保守を目的とした板荒らしに対策するため板設定の変更に関する投票を行います
賛成/反対の投票ですので投票お願いします。
投票日:2017年3月12日
詳しくは
自治スレ、荒らし報告相談 Part.5
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1489154599/
411 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:35:13.34 ID:PesMFjgXO
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」
曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」
真姫「このために深めのフライパンを使うのね」
曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」
曜「煮立ったら弱火だよ」
曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」
曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1
真姫「20分…。暇ね」
曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」
412 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:35:20.71 ID:wonUk7YaO
包装を破いて、お二人の口に突っ込みます。
「んん〜! 甘い! うまい!」
「なにこれ! あまーいっ! すごーいっ!!!!」
二人の顔がほころぶのをみると、こちらも差し上げた甲斐があるというものです。
「だいぶ回復されましたね? ではもう一度トロッコを漕いでください」
「え?」
二人の顔が固まります。
「で、でもこの先って……」
「谷だよねー?」
「ええ、谷です。安心してください、飛びますから」
「はぁ!?」
「え!」
ジャガーさんは驚愕、カワウソさんは期待の表情を浮かべました。
「と、飛ぶって!? あんた鳥のフレンズなの!?」
「いいえ、違います」
「じゃあ無理だよ!」
「大丈夫です。ここからスピードをつけてれば、谷を飛び越せるかもしれません」
「飛び越せなかったら?」
413 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:35:29.24 ID:lxwSvPEYO
スレ汚し失礼します
★★★自治スレより重要なお知らせ★★★
>>2
ラブライブ!板で違反スレの乱立、スクリプトによる保守を目的とした板荒らしに対策するため板設定の変更に関する投票を行います
賛成/反対の投票ですので投票お願いします。
投票日:2017年3月12日
詳しくは
自治スレ、荒らし報告相談 Part.5
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1489154599/
414 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:35:42.21 ID:iHPkKJt3O
1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」
曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」
梨子「あ、どうも」ペコリ
曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ
梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」
曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」
梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」
曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」
梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」
曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」
415 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:35:51.09 ID:DaQW2Mo2O
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」
曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」
真姫「このために深めのフライパンを使うのね」
曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」
曜「煮立ったら弱火だよ」
曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」
曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1
真姫「20分…。暇ね」
曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」
416 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:36:01.28 ID:i/cUvFFLO
9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」
曜「どう?学校には慣れた?」
梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」
曜「そうなの?そっかぁ…」
梨子「うん…」
曜「さ、着替えよっか」
梨子「そ、そうね」
417 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:36:11.76 ID:hfVYzniYO
(数分後)
曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」
曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」
真姫「…うん」コネコネ
曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg
曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」
曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」
曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg
真姫「ふむふむ」
418 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:36:22.93 ID:k27aYw7KO
包装を破いて、お二人の口に突っ込みます。
「んん〜! 甘い! うまい!」
「なにこれ! あまーいっ! すごーいっ!!!!」
二人の顔がほころぶのをみると、こちらも差し上げた甲斐があるというものです。
「だいぶ回復されましたね? ではもう一度トロッコを漕いでください」
「え?」
二人の顔が固まります。
「で、でもこの先って……」
「谷だよねー?」
「ええ、谷です。安心してください、飛びますから」
「はぁ!?」
「え!」
ジャガーさんは驚愕、カワウソさんは期待の表情を浮かべました。
「と、飛ぶって!? あんた鳥のフレンズなの!?」
「いいえ、違います」
「じゃあ無理だよ!」
「大丈夫です。ここからスピードをつけてれば、谷を飛び越せるかもしれません」
「飛び越せなかったら?」
419 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:36:33.48 ID:nz/lPS5TO
スレ汚し失礼します
★★★自治スレより重要なお知らせ★★★
>>2
ラブライブ!板で違反スレの乱立、スクリプトによる保守を目的とした板荒らしに対策するため板設定の変更に関する投票を行います
賛成/反対の投票ですので投票お願いします。
投票日:2017年3月12日
詳しくは
自治スレ、荒らし報告相談 Part.5
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1489154599/
420 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:36:43.15 ID:dwISv3W+O
1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」
曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」
梨子「あ、どうも」ペコリ
曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ
梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」
曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」
梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」
曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」
梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」
曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」
421 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:37:40.05 ID:dwISv3W+O
9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」
曜「どう?学校には慣れた?」
梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」
曜「そうなの?そっかぁ…」
梨子「うん…」
曜「さ、着替えよっか」
梨子「そ、そうね」
422 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:38:25.23 ID:8m7x8OkXO
包装を破いて、お二人の口に突っ込みます。
「んん〜! 甘い! うまい!」
「なにこれ! あまーいっ! すごーいっ!!!!」
二人の顔がほころぶのをみると、こちらも差し上げた甲斐があるというものです。
「だいぶ回復されましたね? ではもう一度トロッコを漕いでください」
「え?」
二人の顔が固まります。
「で、でもこの先って……」
「谷だよねー?」
「ええ、谷です。安心してください、飛びますから」
「はぁ!?」
「え!」
ジャガーさんは驚愕、カワウソさんは期待の表情を浮かべました。
「と、飛ぶって!? あんた鳥のフレンズなの!?」
「いいえ、違います」
「じゃあ無理だよ!」
「大丈夫です。ここからスピードをつけてれば、谷を飛び越せるかもしれません」
「飛び越せなかったら?」
423 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:39:48.65 ID:KCNSAMUhO
(数分後)
曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」
曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」
真姫「…うん」コネコネ
曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg
曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」
曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」
曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg
真姫「ふむふむ」
424 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:40:02.48 ID:VvBL4zOVO
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」
曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」
真姫「このために深めのフライパンを使うのね」
曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」
曜「煮立ったら弱火だよ」
曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」
曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1
真姫「20分…。暇ね」
曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」
425 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/30(日) 02:43:32.97 ID:VvBL4zOVO
スレ汚し失礼します
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>>2
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426 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/30(日) 22:28:17.43 ID:7u5qtSWTO
ーーーーー
穂乃果「---あなた達、何やってるか分かってるんですかッ!?」
大人達は、ねぎ星人を住処らしい古びた二階建てのアパートまで追い詰めていた。
『ね……ねぎ、あげます……ゆる、して、くだ、さい…』
部屋の扉にもたれかかり、ねぎ星人が辿々しい日本語で命乞いする。
穂乃果の非難を鼻で笑い、稲森が言った。
稲森「バッカじゃねーの?
これは企画、ゲームなんだよ。こいつもどーせ作りモンだし。
大体さ、殺すのがルールなんだから問題ないッしょ?」
吉岡「はは、お嬢サンには刺激が強過ぎたか?
グロいもんに慣れとらンならとっとと離れとけ」
吉岡も続けた。
穂乃果「あの男の子は嘘ついてるんです!これはゲームなんかじゃないッ!
私達は帰ろうとしたあのお爺さんが殺されるのをこの目で見たんですッ!」
そう反論し、穂乃果はねぎ星人を庇うように彼らの前に立つ。
穂乃果「この子は何もしてないッ!自分達が何をしているのかわかって------」
そこまで言った時、畑中が銃を穂乃果に向けて構えた。
畑中「…どけやガキ!テメェから撃ってもいーンだぞッ!」
穂乃果「なッ---!」
427 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/30(日) 22:29:57.76 ID:7u5qtSWTO
その銃は間違い無く本物だった。
にも関わらず、誰も畑中を止めようとしない。
むしろ面白がっていた。
自分をバットで何度も殴りつけたあの少年と、目の前の大人達が重なる。
------こんなの、どうかしてる。
畑中「みっつ数える間にどけな。
いーち、にーい、さんッ!」
穂乃果「---ッ!」
ほとんど反射だった。
畑中がトリガーに力を込めると同時に、穂乃果は横に転がった。
ギョーンッ
そして何度も聞いた、間の抜けたサウンド。
穂乃果「あ------」
起き上がると同時に、ねぎ星人と目が合った。
助けを求めるその視線に、応える事は叶わない。
『ね…』
ねぎあげます、たすけてください。
またそう言おうとしたのだろう。
だが最初の1音を発した瞬間、ねぎ星人の頭が歪に膨張した。
428 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/30(日) 22:32:24.17 ID:7u5qtSWTO
次の瞬間には、ねぎ星人は緑色の体液、脳漿に頭蓋骨をその場に撒き散らした。
倒れ込んだ胴体を、畑中が穂乃果の方に蹴飛ばす。
畑中「はッ、どうだよ。ゲームクリアだ」
山田「いやー、よく出来てますねぇコレ。
あと君---高坂さんだっけ?流石に感受性高すぎないかなぁ。
僕小学校で教師してるんだけど、イマドキ小学生もそんなに純粋じゃないよ?」
穂乃果「あッ…ああぁ……」
先程の老人とは異なり眼前で起きた凄惨な出来事、そして命乞いする幼い者を好んで殺戮する彼らの残虐性に、穂乃果はただ震えている事しかできなかった。
稲森「おッ、おい見ろよ!」
稲森が叫ぶ。
稲森「この部屋の表札、『ねぎ』ってあるぜ!」
吉岡「家族が居んのか?」
山田「なら全部やりましょうよ。
じゃないとクリアにならないでしょ」
畑中が玄関の扉を蹴破る。
4人は土足のまま部屋に踏み込んだ。
そして。
429 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/30(日) 22:33:26.73 ID:7u5qtSWTO
稲森「はははッ!まだ2匹いるぞ!」
畑中「オラオラッ!内臓ブチ撒けろやァッ!」
山田「ちょっと、僕にも撃たせてくださいよ!」
吉岡「テメッ!きたねーモンかけんじゃねーぞネギ野郎がッ!」
銃のサウンドと、皿か何かの割れる音、さらには硬い物で肉を殴打しているような音が立て続けに聞こえた。
穂乃果「もッ、もうやだ……なんなの、これ…」
穂乃果は半狂乱になりながら目を瞑り、さらに耳も塞いで、行われる凶行を拒絶する。
どれくらい経ったか、泣き腫らした顔を恐る恐る上げると、目の前に大きな影が立っていた。
穂乃果「え……?」
長い外套を着ており、胴体だけ見れば人のようだが、その頭部は明らかに違う。
緑色の肌に、頭髪------丁度、ねぎ星人のようだった。
『それ』は穂乃果の傍らの肉塊と蹴破られた扉を察知した瞬間、部屋の中に突貫した。
そして、被虐と加虐が逆転する。
430 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/30(日) 22:35:01.99 ID:7u5qtSWTO
たった今殺戮の快感を享受していた4人のつんざくような悲鳴が、穂乃果の耳にも否応なく届いた。
畑中「テメェ何モン……あがッ!?
やめッ、やめろォォッ!?」
吉岡「撃ッ、撃てッ!撃て撃て撃てェッ!」
穂乃果の目の前に、緑色と赤色の液体を体中に浴びた稲森と山田が飛び出してきた。
山田「ああッ!あああッ!?あの人達死ンだッ、殺されたッ!」
稲森「チクショウッ!なンで俺達がこンな目に遭ってンだよぉ!?」
そんな彼らの前に、別の影が立ち塞がる。
エプロンを纏ったその影もまた、緑色の肌をしていた。
明らかに、ねぎ星人の仲間だ。
稲森「は、はは……。あッちが親父さんで……、これがお袋さんッ、てとこかよ…」
山田「いッ…嫌だッ、死にたくないッ……」
恐怖で歯を鳴らしながら後ずさる2人。
玄関まで戻ると、部屋から肉をグチャグチャにすり潰すような音が聞こえてくる。
逃げ場は無い。
稲森「あッ」
穂乃果の存在を目にとめた稲森は、何を考えついたのか山田を肘で小突き、耳打ちする。
2人の目に希望の光が灯ったように見えた。
431 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/30(日) 22:36:55.82 ID:7u5qtSWTO
稲森「こッ、こいつがヤッたンだッ!」
稲森がそう叫ぶと同時に、2人は銃を放り出して穂乃果に駆け寄り、左右から彼女の両腕を掴んだ。
そのままエプロン姿のねぎ星人に向けて突き飛ばす。
穂乃果「きゃぁッ!?」
稲森「おしッ!逃げろッ!」
山田「はッ、はい!」
穂乃果を囮に、2人が逃げ出す。
同時に、ねぎ星人が動いた。
ダンッ!!
地面を蹴り跳び上がる。
もはや飛んでいると言える程あっさりと宙を舞い、そして。
稲森と山田の進行方向、彼らの目の前に着地した。
山田「ひッ!?ひぁぁァァァッ!!」
ねぎ星人の指先から鋭利な刃が滑り出る。
ソレは、甲高い悲鳴を上げる山田の腹部に突き立てられた。
山田「ごプッ…!?」
引き抜くと同時に肉や内臓が抉り取られ、彼は一瞬で絶命した。
続いて、ガタガタ震えて山田の最期を見ていた稲森に視線を向ける。
怒りに燃えるねぎ星人の両目からは、真っ赤な血涙が流れていた。
432 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/30(日) 22:37:53.37 ID:7u5qtSWTO
稲森「いやだぁ……嫌だぁぁァッ!」
アパートの方へ回れ右をし駆け出した稲森の背を、ねぎ星人の刃が容赦なく斬りつける。
へたり込んでいる穂乃果の目の前へ、稲森は無様に転がった。
穂乃果「はッ…、はッ…、はッ…」
遂に、穂乃果が標的となる。
穂乃果「も、もう…、駄目ッ、だ…」
ここで終わるのか。
自分の意志で始めたスクールアイドルをやり遂げる事も無く。
母校を廃校の未来から救う事も無く。
両親より先に逝き、妹も置いて。
こんな所で、訳のわからない殺し合いで。
穂乃果「死にッ……たく、ない……」
彼女の脳裏に、家族や親友、学校での出来事や遠い昔の思い出が次々と浮かび上がってきた。
走馬灯、などというモノだろうか。
思考を諦めが支配しようとする。
だが。
433 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/30(日) 22:39:10.45 ID:7u5qtSWTO
------なンで、やる前からできねーッて言ッたりすンだよ?
そんな言葉を、思い出した。
穂乃果「……計、ちゃん?」
まだ小学校に入学もしていない、幼い頃。
近所の公園で、とある男の子に言われた台詞だった。
雨上がり、公園にできた大きな水溜り。
穂乃果はそれを跳び越えてみたい、という衝動に駆られた。
だがいざ助走をつけ跳ぼうとしても、踏み込む寸前で止まってしまう。
服を汚して母親に叱られる事。
また、転んで痛い思いをする事。
そんな想像が彼女を縛っていた。
その様子を見ていた同い年位の少年がそう言ったのだ。
彼はこう続けた。
------お前さ、やる前から失敗するかも、とか思ッてンだろ。
負けるかもッて思うから、負けンだよ。
------ほら、見ててやるから飛べよ。
自分なら絶対できるッて思ッて、やッてみろよ。
その後、自分はどうしたんだっけ?
跳べた?
跳べなかった?
434 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/30(日) 22:42:14.45 ID:7u5qtSWTO
穂乃果「そうだ……、負けるかもッて------死ぬかもなんて、思うから駄目なんだ…」
溢れんばかりの殺意を発しつつ近づいてくるねぎ星人を臆せず凝視し、穂乃果は立ち上がった。
足元に転がっている黒い銃を拾い上げる。
穂乃果「私は死なないッ!
------生きて帰るんだッ!!」
ギョーンッ
前方に向けて一発撃つ。
ねぎ星人は射線から逃れようと横に跳んだ。
何もない空間に小さな爆発が起こる。
そのたった一瞬の隙を逃さず、穂乃果は駆け出した。
逃げる為に。
つまりは、生き残る為に。
穂乃果「やッてやるッ!
------計ちゃんみたいに!」
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
435 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/30(日) 22:43:43.22 ID:7u5qtSWTO
とりあえず終わりです。
ねぎ星人編はそんなに時間かけずに終わると思います
436 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/01(月) 00:06:31.43 ID:HIfLOfVIo
誰これ
437 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/14(日) 21:42:22.68 ID:xDrFGm6uO
もう読者つかなそうですが続けます
438 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 21:43:21.66 ID:xDrFGm6uO
ーーーーー
海未「こっちです、残されたターゲットの一つが……」
北条「さっき急に3つも減ったよな。
まさかあいつら、本当に殺しやがったのか?」
海未「わかりません……あッ、あそこ…!」
角を曲がった所に、古びた二階建てのアパートが建っていた。
その前に、複数の人影が倒れ込んでいる。
北条「おッ、おいアレ!」
その一つは、右腕と頭部を失ったねぎ星人だった。
ひと目でわかる。死んでいた。
海未「なッ、なんて酷い事を------あッ…!?」
「…!」
海未と、サダコと彼女に名乗った(?)女は別の人影の正体にも気付く。
ねぎ星人の惨殺死体の近くには、背中に裂傷を負い仰向けのままピクリとも動かない稲森。
その奥には、腹の中身を撒き散らした山田。
北条「誰にやられたンだよ…!?
…あ、あのヤクザっぽいオッサン2人は何処だ!」
北条の問いに答えるかの如く、ねぎ星人の死体の横にある扉の蹴破られた玄関から足音が響いた。
そこから出てきたのは、緑色の肌を持つ大男。
ナイフのように鋭利な爪が生えた両手には一つずつ、丸い何かが握られている------それらが部屋に居た柄の悪い男達の頭だと悟るのに、さほど時間はかからなかった。
439 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 21:44:00.85 ID:xDrFGm6uO
海未「いッ------!?」
北条「なッ、ンだよコイツ!
これもねぎ星人だッてのか!?」
大男が、息を呑み動揺を隠せずにいる3人を察知する。
『グオオオオォォォォッッ!!!』
大男は咆哮を上げ、両手の拳を掲げ、固く握り締めた。
吉岡と畑中の生首が音を立てて握り潰され、中身がそこら中に飛び散る。
付着した肉塊を振り払いながら、大男は北条、海未、サダコという順に睥睨する。
北条「もしかしなくてもさ……俺達、敵だと思われてるんじゃ…」
海未「ど、どうしましょう…」
一体どうするのが正解なのか。
初めて向けられる明確な殺意に、誰ひとりとしてまともに思考する事が叶わない。
硬直する3人に、猛スピードで緑色の巨体が迫る。
反射的に刀へ手を伸ばす海未だったが、遅かった。
海未「あ------」
両腕を大きく広げラリアットのような体勢を取った大男の突進が、海未達全員の体を一瞬にして吹き飛ばした。
何が起こったのか理解する事もなく、あっさりと宙を舞った3人はコンクリートの塀に叩きつけられる。
440 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 21:44:47.28 ID:xDrFGm6uO
北条「がッ…、あァ!?」
サダコ「うッ……!」
激しい衝撃と共に体を襲った激痛に悶絶する北条とサダコ。
一方で。
海未「痛く、ない……?」
ただ一人海未は、『苦痛』に分類される感覚を一切感じていなかった。
塀に激突して倒れ込んだ体を起こす。
その動作にも何ら支障は出なかった。
海未「え?…えぇッ?」
たった今ぶつかった塀を振り返る。
そして愕然とする。
------逆に、コンクリート製の塀がバラバラに砕けていた。
海未「まさかッ…!」
傍らの2人は違った。
北条は吐血しながら荒い息を立て蹲り、サダコの両足はおかしな方向に折れ曲がっている。
海未「北条さんッ…、サダコさんッ!」
返事はない。
海未は、身に纏った服の金属製パーツから聴こえる甲高い音を耳にし、悟る。
海未「この服の……力ですか…!」
部屋に居た少年は知っていたのだ。
この黒い奇妙な服が、この状況下において生存の鍵になる事を。
441 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 21:45:28.92 ID:xDrFGm6uO
『ガアァァァッ!!』
無傷の海未に、再び大男が咆哮する。
その10本の指先から、ナイフのように鋭利な爪がスルリと伸びた。
海未「たッ…、戦えッて……事ですか…」
部屋の黒い球体は、『やっつけろ』という指示を出してきた。
そうしてアレから支給されたのは、オーバーテクノロジーとしか言えない装備。
海未「------サバイバルゲーム」
ようやく、自らの置かれた状況を理解した。
敵を倒さねば------否、殺さなければ帰れない。
何より負傷した北条とサダコも、このゲームが終わらなければ病院に連れて行く事が出来ない。
海未が震えながら刀に手をかけたところで。
「ママー、あの家の塀が壊れてるー!」
能天気な、子供の声を聞いた。
海未「なッ!?」
すぐ近くの民家。その2階のベランダから、小学校低学年位の少年がこちらを見ている。
にも関わらず、その子が触れたのはグロテスクな死体でも負傷した人々でも、怪物のような大男でもなく、海未が激突し砕けた塀。
442 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 21:46:21.97 ID:xDrFGm6uO
「あら、どうしたのかしら?
警察呼んだ方がいいかしらねぇ…」
子供の声に反応し出てきた母親も同じだった。
海未を始めとするこの状況の当事者達を、認識していない。
その母子はすぐにベランダからいなくなった。
海未「まさか……そんなッ…!」
これではまるで、自分達が本当にこの世の存在でなくなったかの様ではないか。
衝撃と絶望に呆ける海未だったが、振り下ろされる五本の刃で我に返る。
海未「くッ…!」
咄嗟に左腕を掲げて受けた。
やはり痛みは感じない。
空いた右手で刀を抜き、刀身を出す。
それを見た大男は後ろに跳び退き間合いを取った。
海未「はあぁぁぁッ!!」
突きの体勢を取った海未が攻勢に出る。
『殺る気』も何もあったものではない、追い詰められた挙句の行動だった。
だがこの服は防御力だけでなく、身体能力全体を上昇させてくれる代物らしい。
そのアシストを存分に受け、彼女は一瞬にして大男との距離を詰めた。
大男の腹部に向けて刀を突き出す海未だったが、そう大人しく攻撃を受けてはくれない。
大男は両手の爪で刀身を掴んだ。
火花が散る。
『グルルァァッ!!』
そのまま刀身を真横に薙ぎ払い、海未ごと吹き飛ばした。
443 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 21:47:08.00 ID:xDrFGm6uO
海未「くぅッ…!?」
数メートル飛ばされ、地面を転がる海未。
辛うじて刀は手放さず保持できた。
即座に跳び起き、体勢を立て直すと同時に気付く。
大男の出てきたドアの手前に、部屋で支給された銃の長柄の方が落ちていた。
海未「あれがあれば…」
接近戦よりは有利にコトが進むだろう。
だがその前には、大男が立ちはだかっている。
一度退くという選択肢は存在しない。
海未がいなくなれば、この大男は即座に北条とサダコに留めを刺すに違いない。
『オオォォッ!』
大男がまた攻勢に出る。
自慢の爪で再び海未を捉えようと走り出した。
海未は刀を一度仕舞い、迫り来る大男に真っ向からぶつかるかのように駆け出した。
海未「ふッ---!」
そして相互の距離が僅かになったところで、地を蹴る。
ここでもやはり、服のアシストは働いた。
アスファルトを軽く陥没させ、海未の体は大きく跳び上がる。
海未「ふッ---!」
大男を越え、銃のすぐそばに着地。
そのまま銃に飛びつき、大男へと銃口を向ける。
いや、実際は銃口など無いのだが、ともかく。
444 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 21:47:54.07 ID:xDrFGm6uO
海未「撃ッて……いいん、ですか…?」
しかし、躊躇なくトリガーを引ける程、海未はこの状況に順応できてはいなかった。
大男がこちらを振り返る。
海未「撃ッ…!撃ちますよッ!
動かないでくださいッ!」
言葉は通じてくれなかった。
向けられる銃口に構わず、大男がまた迫る。
海未「ひッ---」
ギョーンッ、ギョーンッ、ギョーンッ
ほとんど無意識だった。
咄嗟に目を下に背けつつ3発撃った。
次の瞬間、意外に強い反動で跳ね上がった銃の感触が消える。
海未「えっ?」
顔を上げた海未の目と鼻の先に、血走った眼でこちらを睨みつける大男の姿があった。
その右手で、たった今彼女が撃った銃を取り上げていた。
大男が拳を握り締めると、銃身がポキリと折れる。
それと同時に、大男の右腕が弾け飛び、生温い体液が海未の顔に飛び散った。
痛みにのたうち回る事もなく、大男は残った左腕で海未の首を掴み、持ち上げる。
大男が海未の首をへし折らんと締め上げる。
黒い服に血管のような筋が浮かぶ。
圧倒的な防御力だったが、無限である訳がなかったのだ。
攻撃を受け続けた場合、いつまで持ってくれるのかわからない。
445 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 21:48:31.66 ID:xDrFGm6uO
キュイイイィィィィ…
所々に取り付けられた金属パーツから甲高い音が響く。
海未「やはりッ……限界がッ?」
依然として殺意しか感じない大男と、不穏な音を出す戦闘服。
このままでは死ぬ、殺される。
はっきりわかった。
------迷ってなどいられない。
海未「死ぬッ---ものですかッ!!」
そう叫び、ジョイントから逆手で刀を抜き取ると同時に刀身を伸ばす。
今度は一切躊躇う事なく、切っ先を大男の胸部に突き立てた。
海未「はあぁぁぁぁッ!!」
大男が呻く。
拘束する力が弱まった。
海未はそのまま、大男の首元へと刀を押し上げようとする。
徐々にその刀身が動く。
海未「あとッ!少ッしッ…」
戦闘服のアシストが効くにつれ、手応えが軽くなっていく。
刀の斬れ味が増したような錯覚を、海未は感じた。
そして------
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
446 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 21:49:22.38 ID:xDrFGm6uO
ーーーーー
穂乃果「はッ、はッ、はッ------」
自分に出せる限界の速度で走る穂乃果の後方から、エプロン姿の怪物が迫る。
『オオォォォッ!!』
憤怒と悲嘆の入り混じった咆哮を聞くのも何回目だろうか。
穂乃果「死なないッ……、生きてッ、帰るんだ!」
単なるスピード勝負で勝てるとは思っていない。
そもそも、ある程度距離を詰められると先程の大人達の様に跳躍で抜かれ、終わりだ。
故に彼女は、入り組んだ路地裏を何度も曲がって進み、その度に部屋の銃で牽制を行なっていた。
ギョーンッ、ギョーンッ、ギョーンッ------ブブッ…
エネルギー切れを示すサウンドが鳴る。
連射するとすぐこれだ。
命中の確認もせず、次の曲がり角を探し、そこに飛び込む。
だが。
穂乃果「行き……止まり…」
ついに、ハズレを引いた。
振り返る穂乃果の視界に、ちょうど緑色の体躯が写り込んだ。
こちらを脅す様に、鋭い爪をカチカチと鳴らしてくる。
ねぎ星人は穂乃果に逃げ場が無い事を理解すると、緑色の顔を歪め、笑みの様な表情を作った。
447 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 21:50:08.45 ID:xDrFGm6uO
ゆっくりと近づく脅威に対し、穂乃果は叫ぶ。
穂乃果「死ぬッ…もんかぁッ!!」
そして、ねぎ星人に向かって駆け出した。
流石に予想がつかなかったのか、動揺したねぎ星人が右腕を雑に振るう。
その瞬間、穂乃果はスライディングの要領で攻撃を潜り抜けた。
穂乃果「よしッ!」
ギョーンッ
すれ違うと同時に銃をねぎ星人の右腕に向け発射。
当然命中の確認はまた行わず、立ち上がってその場から逃走を図る。
路地裏から抜け出した時、背後から何かの弾ける音がした。
穂乃果「当たッた…!?」
どれ程のダメージになったかは分からないが、多少の足止めにはなったと信じたかった。
------しかし、逆だった。
『グオオオオォォォッッ!!』
激しい咆哮が響く。
反射的に後方へ目を向けると、右手を手首から失って鮮血を迸らせるねぎ星人が、今までより明らかに速いスピードで接近していた。
穂乃果「そんッ、な…」
無駄かもしれないという考えを振り切り、穂乃果も走る。
448 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 21:50:57.92 ID:xDrFGm6uO
『オオォォォォォッ!!』
次第に大きくなっていく足音と咆哮に恐怖しながらも足を動かす穂乃果------だったが、バァン、という硬い何かが激突する音を聞き、立ち止まった。
穂乃果「えッ?」
足音も咆哮も止んでいた。
ねぎ星人を確認しようと振り返る。
まず目に入ったのは、車体の前方が大きく凹み、フロントガラスが粉々になった黒塗りのセダン。
そのすぐ前に、地面に倒れ伏したねぎ星人がいた。
「オイオイ、なんか轢いたのかよ」
セダンからスーツ姿の男性が出てくる。
穂乃果「そこの人、逃げてッ!」
穂乃果はそう叫ぶが、何故か男性は反応しない。
「なんもねぇなぁ…。車がこんなんなッてんのによぉ」
状況を不審がりながらも車の大破を嘆く男性の傍らで、ねぎ星人がゆっくりと身を起こした。
それにも、男性は一切気づく素振りを見せない。
穂乃果「見えて……ないッ!?」
ねぎ星人の残された左手の爪が、男性の胴を薙いだ。
「えっ?」
綺麗に5枚切りされた男性の残骸が地面を転がった。
------また、人が死んだ。
この男性は何もしてなかった。
ただ車に乗り、通りかかっただけ。
そして、殺された。
449 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 21:52:04.29 ID:xDrFGm6uO
穂乃果「……私の、所為だ」
自分が、街中であんな怪物を引き連れて逃げ回らなければ。
あるいは、殺す事、殺される事に怯え、戦闘を避けなければ。
穂乃果「こンな事にッ…!ならなかッたッ…!」
右手首からの激しい出血と車両との激突で相当なダメージを受けたねぎ星人が、それでも尚穂乃果に向けて進んでくる。
穂乃果「決着ッ…つけるッ!」
銃を構え、トリガーに指をかける。
今度は外す気など無い。
銃身の後方のディスプレイを覗き、射程圏内へ入ったねぎ星人に狙いをつける。
穂乃果「はッ---、はッ---」
トリガーに触れさせた指に力を込めた。
ねぎ星人は避けようともしない。
体を左右に揺らしながら、操り人形の如く機械的に穂乃果へと進む。
穂乃果「ごめん…なさい」
穂乃果は固く目を瞑った。
震える指を、無理矢理トリガーへ押し込もうとする。
------だがそこで、彼女の真横を何かが高速で横切った。
それに続いて、ねぎ星人の呻き声と硬い物の打ち込まれる乾いた音が聞こえた。
穂乃果「な---」
目を開けた穂乃果の眼前で、ねぎ星人は光るワイヤーにグルグル巻きにされていた。
「よォ、生きてたンだな」
何もない空間から少年の声が響く。
450 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 21:53:19.83 ID:xDrFGm6uO
穂乃果「誰ッ!?」
叫ぶ穂乃果の前で火花が散った。
次第にそこから人影が見えてくる。
穂乃果「君は---」
その正体は、公園で大人達を扇動していた少年だった。
「すぐ死ぬと思ッてたンだけどな……スーツ着てねぇし。ま、運が良かッたな」
ねぎ星人を拘束しているワイヤーが赤く変色し、レトロなゲームで流れるような明るいサウンドが響いた。
すると、遥か上空から光線がねぎ星人の頭頂へと伸び、その体を穂乃果達の経験した『転送』のように消去していく。
穂乃果「これッて…?」
「送ッたンだ」
『送った』などと言われてもよく分からなかった。
他にも訊かねばならない事は山ほどあるのだが、多過ぎて逆に言葉にできない。
「もうそろ時間無くなッてきたな……。
もう一体の方も…、あ?」
左手首から表示された立体映像を見ていた少年が声を上げる。
「---あの女、やりやがッたか」
そして、口の端を歪めて笑った。
戸惑う穂乃果だったが、そこで少年の体がねぎ星人同様に頭頂から『転送』されている事に気づく。
「終わッたな」
「何が?」と言おうとしたところで、不意に視界が変わり、人工の照明に目が眩んだ。
視界には、漆黒の球体。
あの部屋だった。
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
451 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 21:54:19.50 ID:xDrFGm6uO
ーーーーー
海未「ほ、北条さん!?サダコさんも!」
不意に球体の部屋に戻され困惑する海未の目の前に、北条とサダコが転送されてきた。
五体満足で。
北条「えッ?あれ?」
サダコ「……」
2人も自分の体をくまなく確認するが、おかしな所は見当たらなかった。
攻撃を受けた際に傷付いたり血で汚れた筈の衣服も、綺麗に元通りだ。
「みんな!無事だったんだ!」
明るい声が部屋に響く。
先程別れた穂乃果が、上半身まで転送されていた。
隣には公園で企画物だと語っていた少年。
海未「穂乃果っ!」
ひとまず穂乃果の無事に安堵する海未。
北条「おい中坊……こんなのが企画だッて言うのかよ」
鋭い口調で問い詰める北条を、当の少年は軽く無視する。
続けて何か言おうとする北条の制服の裾を誰かが引いた。
北条「なんだよ……ッてうわぁぁッ!?」
サダコだった。
彼女は部屋のある箇所を指差している。
そこには、見覚えのある金髪の頭がうつ伏せで転送されてきていた。
穂乃果「この人……」
それを見て穂乃果が顔を顰め、海未の背に隠れる。
452 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 21:55:43.52 ID:xDrFGm6uO
海未「あの人は…、確か稲森とかいう名前の…」
北条「無事だったのか」
転送が終わり、稲森が身を起こす。
稲森「え?俺、確か斬られたよなぁ?」
彼は背中に手を回しまさぐった。
稲森「はは、治ってる…、生き残った!」
歓喜の叫びを上げる稲森だったが、背後の穂乃果と目が合った途端に表情を凍りつかせた。
ともかく、負傷した全員が無傷の状態に戻っていた。
最初に死にかけ、この部屋に送られた時と同じだ。
海未「穂乃果、あの人と何かあったんですか?」
穂乃果「…ううん、なんでもない」
理不尽にも程がある仕打ちを受けたが、ここで言い出しても無意味だった。
北条「おいこの球、タイマーみたいのが動いてるぞ」
北条の言葉に、穂乃果達は鎮座する球体へ目を向ける。
『00.12.51』
カウントが止まった。
チーンッ
電子レンジのようなベルが鳴る。
数字が消えて別の文章が映し出された。
『それではちいてんをはじぬる』
穂乃果「採点?」
穂乃果が首を傾げた。
他の者達も同様だった。
未だに名も知れない少年だけは、静かに次の表示を待つ。
453 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 21:57:46.59 ID:xDrFGm6uO
『ぱつきん
1てん total1てん
あと99てんで終わり』
あまり出来のよろしくない似顔絵と共に、『採点』なるものは表示された。
稲森「はぁ?1点って何の点数……あッ」
大方予想はついた。
北条「『ねぎ星人』とかいうのを殺した点数か?」
穂乃果「…うん、そうだと思う」
アパートでの凶行を思い出した穂乃果が表情を暗くする。
『サダコ
0てん
ホモに付きまといすぎ』
海未「え……ホ、ホモって…」
北条「しッ、死んだ奴にいたんだろ」
海未から向けられる視線を躱しつつそんな事を言う北条だが、球体は容赦しなかった。
北条の似顔絵が球体に映る。
『ホモ
0てん
サダコにビビりすぎ』
ただでさえ重かった部屋の空気が凍りついた。
北条「ちッ、違ッ…!俺はホモじゃッ……誤解だ!」
稲森「離れろや!きめーンだよ!」
北条「ちげーッつッてんだろ!
そもそもお前なンかッ…!」
海未「大丈夫ですよ北条さん、私はそういうのに偏見は…むしろその気持ちも分かるというか」
北条「お前は何言ッてンだ!?」
穂乃果「『ホモ』…何それ、ホルモンみたいなやつ?」
騒ぎ出す面々に構わず、球体は次の表示を出した。
『ホッノ
0てん
わめきすぎ。うるさい』
海未「あとは、私と…貴方ですか」
海未が、球体から目を離さない少年に声をかけた。
454 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 21:58:50.79 ID:xDrFGm6uO
「おいガンツ、0点の連中なんてどーでもいーから早くしろ」
少年が球体に言った。
海未「『ガンツ』って名前なんですか?」
「誰が名付けたのかは知んねーけどな。
俺がここ来る前から、皆そう言ッてた」
続いて、海未の番がやってくる。
『ウッミ
5てん total5てん
あと95てんで終わり』
海未「5点……」
穂乃果「点数、入ってる…」
表示を見つめる2人。
穂乃果は理解する。
つまり、海未はねぎ星人を仕留めたという事だった。
「はッ、やッぱお前がブッ殺したのか」
少年が面白そうに言った。
「大きな生きモン殺すのとか初めてか?
それても慣れてたりすンのか」
海未「違ッ…私はただ…!」
煽るような事を言う少年に、海未は食ってかかった。
『西くん
3てん total34てん
あと66てんで終わり』
最後は少年の番だった。
彼は西という名前らしい。
西「たッた3点かよ。
ま、あの程度じゃこんなもンか」
北条「なぁおい、これ一体何なんだよ」
北条が率直な疑問をぶつけた。
西と球体に表示された少年があっけらかんと答える。
455 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 22:02:12.72 ID:xDrFGm6uO
西「何ッて、採点だよ採点。
ガンツが今回のミッションの点数を発表してんだ」
穂乃果「ミッション?」
この少年が今の状況の事情を知っているのは明白だった。
全員の視線が彼に向けられる。
西「最初に指示されたろ、星人をやっつけろッてさ。
そーゆーゲームなンだよ、コレ。
倒したらその分点数が貰える。何もしなけりゃ0点」
北条「お前…こんなミッションに何回も参加してんのか?
点数、結構貯まッてたろ」
西「ん?ああ、何回もやッてる
……もう1年くらいか?」
やはり彼は、全ての事情を知っていた。
だとしたら、今一番問わねばならない事はこれだ。
穂乃果「な……なんで最初から、本当の事を言ってくれなかったの?」
全員の疑問を、穂乃果が代弁した。
しっかりと説明が行われていれば、あそこまでの惨劇が起こる事もなかっただろう。
海未「そうです。こんな危険なミッションの事を、何故テレビの企画だと偽ったのですか?」
海未が続ける。
西が、フンと鼻で笑った。
西「どーせ馬鹿共に何言ッても無駄だろ?
そンならテキトーな理由つけて囮にでもした方が使えるじゃねーか。
お前ら見てねーか?帰ろうとした奴が頭吹っ飛ばされンの。無駄死にさせるよりは活用しなきゃな」
そんな台詞が、微塵の罪悪感も滲ませずに発せられた。
穂乃果「なッ---!」
海未「貴方は…なんて事を!」
北条「お前ッ…!」
稲森「テメッ、舐めてンのか!!」
訳も分からず危険な殺し合いに送り込まれた側からすれば、たまったものでは無かった。
非難の視線を無視し、西はただ一人得点した初心者、海未に近づく。
456 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 22:03:37.21 ID:xDrFGm6uO
西「でもお前だけは違ッた---。
ほぼ直感でスーツの重要性に気づいて、星人をブッ殺した」
海未「殺した……」
海未の手に、無我夢中で刀を振るった時の感触が蘇る。
思わず顔を引攣らせる彼女へ西が続けた。
西「オイオイ、責めてる訳じゃねーッて。
殺すのがルールなンだから当たり前だろ?
---そンでどうだ、気分は良かッたか?」
海未「そンな訳ッ…!」
西は意地悪く笑う。
西「まぁそのうち慣れるッて。
けッこーいるンだ。このミッションを楽しめる連中。
お前も------」
穂乃果「やめてッ!!」
穂乃果が西の言葉を遮って叫ぶ。
穂乃果「えっと……西くん、だよね?
海未ちゃんに、もう変な事言わないで------それと、教えて欲しいの。
こんなミッションを、また何度もやらなきゃいけないの?私達、家には帰れる?」
西「要求ばッかしてンなよ図々しい。
…まぁ帰れるぜ。見ろよ」
西が球体を指差した。
稲森「は?またなんかあンのか?」
北条「帰れるッて……」
不意に球体から光線が伸び、部屋にいた全員の頭頂を捉えた。
海未「転送…」
瞬く間に転送が目に至り、またも視界が反転した。
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
457 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 22:05:01.03 ID:xDrFGm6uO
ーーーーー
穂乃果はハッ、と目を覚ました。
背中に感じる、慣れ切った柔らかい感触。
自室のベッドだった。
穂乃果「私の部屋…」
服装は制服のままだった。
困惑しながらも、とにかく着替えようと身を起こす。
そこで気になって時計を見た。
時刻は深夜零時を過ぎていた。
穂乃果「もうこんな時間…!
お母さん心配してるんじゃ……」
部屋を飛び出す。
階段を駆け下りて居間に向かうが、既に灯りは消えていた。
メールに何か文句の一つでも送られていると思い、制服のポケットから携帯を取り出して開く。
穂乃果「あれ、ことりちゃんからの連絡だけだ。
お母さんからは何も来てない…」
着信も無かった。
年頃の子供が断りもなく深夜まで帰宅しなければ、親というものは心配したり怒ったりするのが普通だ。
少なくとも穂乃果の両親はそうだった。
穂乃果「夢だったのかな…、でも寝た記憶ないし…」
共にあの状況を経験した海未に連絡しようと、携帯の電話帳をタップする。
『海未ちゃん』という連絡先の電話番号に発信した。
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
458 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 22:06:23.40 ID:xDrFGm6uO
ーーーーー
♪Big shooter 生き急いで blazing
♪Beat you up 切り開いてbreak
海未「…電話?」
胸元から聞こえる着信音で目を覚ます。
海未「制服のまま寝てましたか…皺にならないといいのですが」
発信先は『穂乃果』。
携帯を取り出し通話に出た。
穂乃果『あ、もしもし海未ちゃん。起きてる?』
海未「今、起きたところです。どうかしましたか?」
穂乃果『海未ちゃんは覚えてるよね?
路地裏で襲われて…気づいたらおっきな黒いボールのある部屋にいてさ…』
忘れる筈がなかった。
自分がつい今まで体験していた不条理なゲーム。
それが終わって、気づけば自室で寝ていたのだ。
海未「も、勿論覚えています!
穂乃果も無事に帰れたのですか?」
穂乃果『うん、気づいたら部屋で寝てた。
でもこんな遅く帰ってきたのに家族から連絡のひとつも来てなくて…』
そういえば海未も、電話に出ようとした時にひとつの通知も見つけなかった。
海未「私も、多分そうです。気づかれていない、という事でしょうか…」
穂乃果『変だよね…』
通話しながら部屋を出て、居間や両親の寝室を確認する。
灯りは無い。
寝てしまっているようだ。
海未「とにかく、今日はもう寝ましょう。
詳しくは明日の練習の後に…」
穂乃果『うん、そうだね…。おやすみ』
そう言って穂乃果が通話を切る。
海未は部屋に戻り携帯を置くと、寝巻きに着替えるべく制服を脱いだ。
459 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 22:07:30.64 ID:xDrFGm6uO
海未「そういえば、私の荷物は…」
スクールバッグもあの部屋から戻されていたらしい。
部屋の端に置かれていた。
中身を確認しようとして、気づく。
バッグの裏に、銀色の四角いケースが隠れていた。
海未「これは…!」
あの戦いで自分が身に付け、その命を救った戦闘服の入ったケースだった。
中には刀も押し込められていた。
海未「くッ……」
思い出す。
自分を襲ってきた大男---ねぎ星人を、首元から頭頂まで真っ二つにした感触を。
海未「はッ---はッ---」
動悸が激しくなり、眩暈がする。
あの大男が球体に表示された子供のようなねぎ星人の親であろう事は明らかだった。
子供のねぎ星人は、稲森達大人が殺してしまったのだろう。
子供を殺されたなら、親はどうする?
海未「違うッ…私はッ…」
何もしていないのに襲われた。
北条とサダコは重傷を負い、一刻も早くその場を切り抜けねば危険だった。
海未「仕方…無かったんです」
歯を食い縛り己に言い聞かせる海未。
だが多少の落ち着きを取り戻した彼女の脳裏に、西の台詞が蘇る。
『---そンでどうだ、気分は良かッたか?』
良い筈がない。
殺し合いに恐怖以外の感情を感じる訳が無いのだ。
460 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 22:08:30.19 ID:xDrFGm6uO
海未「怖かった---それだけの、はず…」
記憶を手繰り、思い出したくもないあの瞬間を思い浮かべる。
自分の振るう刀が、徐々に大男の顔を滑っていく光景。
あの時自分は、何を感じていたのか。
------恐怖だけじゃない。
------今まで経験の無い危険な昂揚を、感じていたのではないか?
海未「違う……違うん、です…」
間違った事はしていない。
それは事実だった。
北条とサダコを見捨てて逃げる事など出来ないし、話し合いに応じてくれる相手ではなかった。
だが---だが本当に、ああするしか選択肢は残っていなかったのか?
限界だ。
海未は頭を圧迫する思考を振り払う。
海未「もう考えるのはやめましょう……疲れました…」
自室に転送された際寝かされていたが、その時間は数分か数十分だろう。
寝るべきだ。
布団に潜り込む海未だったが、結局一睡も出来なかったのは言うまでも無い。
尤も、寝直したところで今夜の出来事を夢に見かねない為、寝不足のまま朝を迎える方がマシかもしれないが。
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
461 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/14(日) 22:09:53.58 ID:xDrFGm6uO
次からは田中星人編いきます
462 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:09:09.39 ID:V3JL1LQ9O
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」
曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」
真姫「このために深めのフライパンを使うのね」
曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」
曜「煮立ったら弱火だよ」
曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」
曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1
真姫「20分…。暇ね」
曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」
463 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:09:16.97 ID:/i5m8YoXO
(数分後)
曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」
曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」
真姫「…うん」コネコネ
曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg
曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」
曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」
曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg
真姫「ふむふむ」
464 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:09:26.09 ID:RaR6gFMzO
9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」
曜「どう?学校には慣れた?」
梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」
曜「そうなの?そっかぁ…」
梨子「うん…」
曜「さ、着替えよっか」
梨子「そ、そうね」
465 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:09:34.11 ID:/i5m8YoXO
1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」
曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」
梨子「あ、どうも」ペコリ
曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ
梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」
曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」
梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」
曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」
梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」
曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」
466 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:09:42.69 ID:Qn7wAJFVO
包装を破いて、お二人の口に突っ込みます。
「んん〜! 甘い! うまい!」
「なにこれ! あまーいっ! すごーいっ!!!!」
二人の顔がほころぶのをみると、こちらも差し上げた甲斐があるというものです。
「だいぶ回復されましたね? ではもう一度トロッコを漕いでください」
「え?」
二人の顔が固まります。
「で、でもこの先って……」
「谷だよねー?」
「ええ、谷です。安心してください、飛びますから」
「はぁ!?」
「え!」
ジャガーさんは驚愕、カワウソさんは期待の表情を浮かべました。
「と、飛ぶって!? あんた鳥のフレンズなの!?」
「いいえ、違います」
「じゃあ無理だよ!」
「大丈夫です。ここからスピードをつけてれば、谷を飛び越せるかもしれません」
「飛び越せなかったら?」
467 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:09:50.92 ID:/o+5gE5cO
スレ汚し失礼します
★★★自治スレより重要なお知らせ★★★
>>2
ラブライブ!板で違反スレの乱立、スクリプトによる保守を目的とした板荒らしに対策するため板設定の変更に関する投票を行います
賛成/反対の投票ですので投票お願いします。
投票日:2017年3月12日
詳しくは
自治スレ、荒らし報告相談 Part.5
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1489154599/
468 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:09:58.85 ID:px0w7scKO
(数分後)
曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」
曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」
真姫「…うん」コネコネ
曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg
曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」
曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」
曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg
真姫「ふむふむ」
469 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:10:07.25 ID:AJE9+BYRO
Aqoursの好感度スレまとめ
善子 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1482032895/
曜 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487678425/
ルビィ →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487668185/
千歌 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487693644/
>>2
ダイヤ →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487770928/
花丸 →
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1487777497/
梨子→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488373777/
果南→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488454481/
鞠莉→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488464531/
470 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:10:16.61 ID:zsTQNSbXO
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」
曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」
真姫「このために深めのフライパンを使うのね」
曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」
曜「煮立ったら弱火だよ」
曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」
曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1
真姫「20分…。暇ね」
曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」
471 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:10:24.97 ID:qp91rTaWO
(数分後)
曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」
曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」
真姫「…うん」コネコネ
曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg
曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」
曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」
曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg
真姫「ふむふむ」
472 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:10:33.56 ID:uGK2OCb8O
9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」
曜「どう?学校には慣れた?」
梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」
曜「そうなの?そっかぁ…」
梨子「うん…」
曜「さ、着替えよっか」
梨子「そ、そうね」
473 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:10:43.25 ID:smB8U/wBO
スレ汚し失礼します
★★★自治スレより重要なお知らせ★★★
>>2
ラブライブ!板で違反スレの乱立、スクリプトによる保守を目的とした板荒らしに対策するため板設定の変更に関する投票を行います
賛成/反対の投票ですので投票お願いします。
投票日:2017年3月12日
詳しくは
自治スレ、荒らし報告相談 Part.5
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1489154599/
474 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:10:51.32 ID:zeIDvRQuO
Aqoursの好感度スレまとめ
善子 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1482032895/
曜 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487678425/
ルビィ →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487668185/
千歌 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487693644/
>>2
ダイヤ →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487770928/
花丸 →
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1487777497/
梨子→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488373777/
果南→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488454481/
鞠莉→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488464531/
475 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:11:00.08 ID:QUfii0QsO
1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」
曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」
梨子「あ、どうも」ペコリ
曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ
梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」
曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」
梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」
曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」
梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」
曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」
476 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:11:08.36 ID:Q+2D2CgrO
包装を破いて、お二人の口に突っ込みます。
「んん〜! 甘い! うまい!」
「なにこれ! あまーいっ! すごーいっ!!!!」
二人の顔がほころぶのをみると、こちらも差し上げた甲斐があるというものです。
「だいぶ回復されましたね? ではもう一度トロッコを漕いでください」
「え?」
二人の顔が固まります。
「で、でもこの先って……」
「谷だよねー?」
「ええ、谷です。安心してください、飛びますから」
「はぁ!?」
「え!」
ジャガーさんは驚愕、カワウソさんは期待の表情を浮かべました。
「と、飛ぶって!? あんた鳥のフレンズなの!?」
「いいえ、違います」
「じゃあ無理だよ!」
「大丈夫です。ここからスピードをつけてれば、谷を飛び越せるかもしれません」
「飛び越せなかったら?」
477 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:11:18.63 ID:od3i0GYAO
(数分後)
曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」
曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」
真姫「…うん」コネコネ
曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg
曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」
曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」
曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg
真姫「ふむふむ」
478 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:11:26.68 ID:hOwIEYEFO
9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」
曜「どう?学校には慣れた?」
梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」
曜「そうなの?そっかぁ…」
梨子「うん…」
曜「さ、着替えよっか」
梨子「そ、そうね」
479 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:11:35.15 ID:uX5lgIzdO
1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」
曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」
梨子「あ、どうも」ペコリ
曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ
梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」
曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」
梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」
曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」
梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」
曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」
480 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:11:42.72 ID:qYEBSSvYO
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」
曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」
真姫「このために深めのフライパンを使うのね」
曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」
曜「煮立ったら弱火だよ」
曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」
曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1
真姫「20分…。暇ね」
曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」
481 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:11:53.22 ID:Mz5C/4cTO
Aqoursの好感度スレまとめ
善子 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1482032895/
曜 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487678425/
ルビィ →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487668185/
千歌 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487693644/
>>2
ダイヤ →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487770928/
花丸 →
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1487777497/
梨子→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488373777/
果南→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488454481/
鞠莉→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488464531/
482 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:12:02.53 ID:WZcHFdkuO
スレ汚し失礼します
★★★自治スレより重要なお知らせ★★★
>>2
ラブライブ!板で違反スレの乱立、スクリプトによる保守を目的とした板荒らしに対策するため板設定の変更に関する投票を行います
賛成/反対の投票ですので投票お願いします。
投票日:2017年3月12日
詳しくは
自治スレ、荒らし報告相談 Part.5
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1489154599/
483 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:12:12.98 ID:2v5dta53O
包装を破いて、お二人の口に突っ込みます。
「んん〜! 甘い! うまい!」
「なにこれ! あまーいっ! すごーいっ!!!!」
二人の顔がほころぶのをみると、こちらも差し上げた甲斐があるというものです。
「だいぶ回復されましたね? ではもう一度トロッコを漕いでください」
「え?」
二人の顔が固まります。
「で、でもこの先って……」
「谷だよねー?」
「ええ、谷です。安心してください、飛びますから」
「はぁ!?」
「え!」
ジャガーさんは驚愕、カワウソさんは期待の表情を浮かべました。
「と、飛ぶって!? あんた鳥のフレンズなの!?」
「いいえ、違います」
「じゃあ無理だよ!」
「大丈夫です。ここからスピードをつけてれば、谷を飛び越せるかもしれません」
「飛び越せなかったら?」
484 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:12:21.86 ID:vnClfNlEO
(数分後)
曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」
曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」
真姫「…うん」コネコネ
曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg
曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」
曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」
曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg
真姫「ふむふむ」
485 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:12:31.71 ID:OihtVoVbO
9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」
曜「どう?学校には慣れた?」
梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」
曜「そうなの?そっかぁ…」
梨子「うん…」
曜「さ、着替えよっか」
梨子「そ、そうね」
486 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:12:42.57 ID:9ZOxJ9p5O
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」
曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」
真姫「このために深めのフライパンを使うのね」
曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」
曜「煮立ったら弱火だよ」
曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」
曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1
真姫「20分…。暇ね」
曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」
487 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:12:51.06 ID:qjz1Ne/3O
Aqoursの好感度スレまとめ
善子 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1482032895/
曜 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487678425/
ルビィ →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487668185/
千歌 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487693644/
>>2
ダイヤ →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487770928/
花丸 →
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1487777497/
梨子→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488373777/
果南→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488454481/
鞠莉→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488464531/
488 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:12:59.07 ID:i7C9hRinO
スレ汚し失礼します
★★★自治スレより重要なお知らせ★★★
>>2
ラブライブ!板で違反スレの乱立、スクリプトによる保守を目的とした板荒らしに対策するため板設定の変更に関する投票を行います
賛成/反対の投票ですので投票お願いします。
投票日:2017年3月12日
詳しくは
自治スレ、荒らし報告相談 Part.5
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1489154599/
489 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:13:08.95 ID:urZC4WL8O
1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」
曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」
梨子「あ、どうも」ペコリ
曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ
梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」
曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」
梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」
曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」
梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」
曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」
490 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:13:17.50 ID:nWSCy1R9O
9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」
曜「どう?学校には慣れた?」
梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」
曜「そうなの?そっかぁ…」
梨子「うん…」
曜「さ、着替えよっか」
梨子「そ、そうね」
491 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:13:26.10 ID:Iy1rqZ8/O
包装を破いて、お二人の口に突っ込みます。
「んん〜! 甘い! うまい!」
「なにこれ! あまーいっ! すごーいっ!!!!」
二人の顔がほころぶのをみると、こちらも差し上げた甲斐があるというものです。
「だいぶ回復されましたね? ではもう一度トロッコを漕いでください」
「え?」
二人の顔が固まります。
「で、でもこの先って……」
「谷だよねー?」
「ええ、谷です。安心してください、飛びますから」
「はぁ!?」
「え!」
ジャガーさんは驚愕、カワウソさんは期待の表情を浮かべました。
「と、飛ぶって!? あんた鳥のフレンズなの!?」
「いいえ、違います」
「じゃあ無理だよ!」
「大丈夫です。ここからスピードをつけてれば、谷を飛び越せるかもしれません」
「飛び越せなかったら?」
492 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/14(日) 23:13:33.68 ID:pg7IWwrhO
(数分後)
曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」
曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」
真姫「…うん」コネコネ
曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg
曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」
曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」
曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg
真姫「ふむふむ」
493 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:28:19.32 ID:v9c9KvYeO
Chapter:2
だッて戦争終わらない
494 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:29:01.16 ID:v9c9KvYeO
ーーーーー
やや古びた、ありきたりなデザイン。
そんな木造二階建てアパートの一階、『加藤』という表札の掛けられた部屋の前に、金髪の少女、絢瀬絵里は立っていた。
手には野菜など食品の入った買い物袋を提げている。
ちなみに部活帰りのため制服だ。
チャイムを鳴らす。
すぐに扉が開き、小学校高学年くらいの少年が顔を出す。
絵里「久しぶりね、歩くん。変わったことは無い?」
歩と呼ばれた少年が答える。
歩「久しぶりッて……絵里サン5日前にも来たじゃん」
絵里「それでも久しぶりなの」
そう言って絵里は部屋に入る。
勝手知ったるとはこの事で、彼女はテキパキと買い物袋の中身を冷蔵庫に入れ、反対に賞味期限の近づいた物から取り出していく。
歩「いーよ、そこまでして貰わなくても。
だいたい俺だって料理できるし」
絵里「はいはい。じゃあ一緒にしましょ」
そう言って、絵里はバッグからエプロンを取り出した。
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
495 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:29:48.98 ID:v9c9KvYeO
調理を終え、生姜焼きに豆腐の味噌汁という夕食を2人で食べていると、歩が不意に訊いた。
歩「なぁ、結局絵里サンッて、兄ちゃんの彼女なの?」
絵里が『ブッ』と味噌汁を噴き出す。
賢い可愛いエリーチカ、などと言えたものではない。
絵里「ち、違うわよ!大体私は---」
---彼の事、覚えていないんだから。
思わずそう言いかけて、咄嗟に口を噤む。
歩「…私は?」
絵里「あ、いや…私は、じゃなくて。
確か加藤くん、彼女みたいな人いた気がするのよ」
歩「え、嘘。どんな人?」
それも、覚えていなかった。
歩「そーだッたんだ。前から絵里サンのコトたまに連れて来てたから、てッきり彼女だと思ッてた」
そんな記憶も、無い。
あるのは、『加藤勝』という人物と、自分が彼と何らかの形で関わっていたという曖昧なイメージだけ。
少なくとも恋仲ではない。
それとも、『なれなかった』のか。
そこでぼんやりと、ショートカットの少女の姿が脳裏に浮かぶ。
名前は確か、岸本---
496 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:30:20.59 ID:v9c9KvYeO
歩「絵里サン…?」
思索に耽りかけた絵里だが、歩の声で我に帰る。
絵里「あ…ごめんなさい、ぼけッとしちゃッて。冷めないうちに食べないとね」
週に何回かこうして彼が一人ぼっちで暮らすアパートを訪問する生活も、もう数ヶ月になる。
まだ幼い少年が一人で暮らしているのにも事情があった。
彼の両親は数年前に他界し、その後共に暮らしていた兄、勝も行方不明になっているのだ。
親戚は、お世辞にも彼の事を歓迎しているとは言えないらしい。
絵里(…そう。歩くんの事、頼まれた。
---でもいつ?どこで?)
肝心な事を思い出せない。
記憶が抜け落ちているのだ。
1年ほど前から、一人でこの部屋に来るようになった辺りまでの記憶が。
家族や友人にその時期の事を訪ねても、変わった様子は無かったと言われた。
また病院にも行ったが、原因は判らず仕舞いだった。
絵里(本当におかしい……一体何が…)
ただ一つ覚えているのは、『加藤勝』との約束だけだった。
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497 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:31:07.39 ID:v9c9KvYeO
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家路の途中にあるファストフード店のボックス席に、穂乃果と海未は浮かない顔で座っていた。
海未「眠れましたか…」
穂乃果「ううん、全然…」
寝不足のまま行う事になった練習は散々なものだった。
海未「今日の事はともかく、状況を整理しましょう」
海未の提案に、穂乃果はコクリと頷く。
海未「まず、昨夜私達が行ッたゲームは本物で…『星人』などと言う生物も実在する」
海未がテーブルに新聞を広げた。
『多摩市の路上で男性のバラバラ死体』
『同市住宅街で破壊痕、爆弾か!?』
そんな記事が載っていた。
穂乃果「やッぱり、あの人…」
『ねぎ星人』との戦いに巻き込まれ、唐突に命を奪われた男性。
人体が容易く切り刻まれるあの光景を思い出し、穂乃果は歯噛みした。
海未「こういッた原因不明の破壊痕や殺人の類は、かなり前から全国で頻発しているみたいです。
正確にいつ頃からは分かりませんが…」
穂乃果「誰かに話す訳にもいかない……頭に爆弾が埋められてる」
海未「その通りです。あのミッションの最中に帰ろうとした人が殺されてましたが、恐らくは情報を拡散しようとしても同じかと」
家族や友人、警察に相談するという選択肢も封じられている。
498 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:31:44.46 ID:v9c9KvYeO
穂乃果「…逃げ出す事ができないなら、あのミッションを繰り返すしかない。
大事なのは、どうすれば解放されるかッて事なんだけど---」
ミッションの後に行われた『採点』。
あれが鍵だろう。
海未「あと何点で終わりなどと言われていました。
ミッションで『星人』を倒して点数を貯めれば、自由になれるのかも…」
穂乃果「うん。私はあと100点、海未ちゃんは確か95点……だったと思う」
一体何回のミッションをこなし、何体の星人を殺せばいいのか。
考えただけで嫌になる。
海未「あの西とかいう人が色々と詳しい筈です。どうにか連絡を取れればいいのですが」
穂乃果「流石に無理だよ。学校もわからないんだし」
歓迎できる事ではないが、次のミッションであの部屋に呼ばれた時に探りを入れる他無い。
穂乃果「あッ、そういえば」
穂乃果が何かを思いつき、声を上げた。
穂乃果「昨日部屋にいた北条くんはUTXだよね?」
海未「確かに…そう言ッてました」
穂乃果「会いに行ッてみよう!」
少なくとも無意味ではないだろう。
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499 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:32:33.35 ID:v9c9KvYeO
海未「色々と大変な事が続いていますが、もう一つ重要な問題があります」
UTXへと向かう道中、海未が言った。
穂乃果「……あの人達のこと?」
ミッションや星人以前の、そもそもの元凶である者達。
穂乃果と海未を路地裏で襲った少年と男の事だ。
海未「ええ、私はすぐに意識を失ッてしまったのでよく分かりませんが、恐らくホームレス狩りの類ですよね?
放置しておく訳にはいきません」
だが、文字通り爆弾を抱えた2人には警察に名乗り出る事など不可能だ。
穂乃果「…うん、そうだね。
ああいッた事件を起こす人達ッて、何度も繰り返すから…」
海未「それでも爆弾がある以上、ひとまず放置するしかありませんね…」
自分達を殺しかけた者を見逃さぜるを得ないのはあまりにも気分の悪い話だが、どうしようもない事だった。
そんな会話をしている間に、秋葉原お馴染み、『A-RISE』の『Private Wars』が大音量で聞こえてくる。
UTXのスクリーンにいつも流されている曲だった。
穂乃果「『A-RISE』…」
海未「着きましたね」
すでに夜だが、部活や遊びで残っているかもしれない。
流石に直接探すのは無謀なので、周囲の生徒達に聞き込みを行う事にした。
500 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:33:08.31 ID:v9c9KvYeO
穂乃果は校舎から出てきた数人の女子グループに駆け寄った。
穂乃果「あッ、すみませーん。
北条政信ッていう男の子を知りませんか?
身長がこのくらいで、あと芸能科にいた」
名前だけでは分かりようがないので、手を上げて大まかな身長を示す。
そして、芸能科にいたというのは大きな手掛かりだ。
「北条?確か最近芸能科やめた子にいなかッたッけ。
モデルやッてたよね」
「あ、見た事ある!超イケメンだよね〜」
一発目から当たりのようだった。
海未「ちょッと用事があるのですが…、今どちらにいるかわかりますか?」
「いや、友達ッて訳じゃないし…。
ちょッとわかんないかなぁ」
無論そこまでの期待はしていない。
女子達に礼を言い、別れる。
穂乃果「やっぱりUTX生だッたんだ」
海未「間違いないですね。次は男子に聞きましょう。
友人なら居場所が分かるかもしれません」
穂乃果「そうだね」
男子生徒はあまり見かけず、数分間そのまま待つ事になったが、やがて付近のファミレスの前でたむろしているグループを見つけた。
穂乃果「行ッてみよう」
海未「ええ」
501 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:33:54.62 ID:v9c9KvYeO
話しかけようと彼らに近づいた時。
そのファミレスの自動ドアが開き、見知った男子生徒が出てくる。
丁度彼女達が探し求めていた、北条政信その人だった。
北条「え?」
ファミレスの前の少女2人を発見し、唖然とする北条。
「おい北条、どーしたンだ?」
男子生徒の1人が不審がる。
北条「わりぃお前ら。ちょっと用がある」
「は?これからカラオケ行くッて---」
「え、ナニ?彼女?」
北条はそういい放つと、穂乃果と海未の手を引いてたった今出てきたファミレスの中へと戻る。
海未「き、昨日ぶりですね北条さん。
まさかこんな早く見つかるとは…」
穂乃果「元気だッた……?」
苦笑しながら発せられた穂乃果の問いかけに、北条は「ンな訳ないだろ」と即答する。
北条「あぁチクショウ……やっぱ夢じゃないのか…」
1分も間を空けずに再入店した北条に目を丸くした店員が、3人をボックス席に案内した。
席に着くなり、北条が切り出す。
北条「お前らもあの後、自分んちに戻されたのか?」
海未「そうです、気がついたら自室で寝かされていました」
穂乃果「私もだよ」
502 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:34:41.18 ID:v9c9KvYeO
どうやら北条も帰宅できたらしい。
海未「北条さんは、家族の人に何か気づかれましたか?」
北条「いや、深夜までいなかッた事にも気づかれてなかッた…」
穂乃果「それも私達と一緒なんだね」
そう言いながら、穂乃果がメニュー表を開く。
時間的に夕食を済ませてしまった方がいいという判断だ。
穂乃果と海未はリーズナブルな価格設定で人気のパスタを、既に食事を終えていた北条はコーヒーのみを注文した。
穂乃果「ちょッと待ッてね。家に連絡入れるから」
海未「あ、私も…」
携帯を取り出す2人に北条が問う。
北条「なぁ、俺の事探してたのか?」
穂乃果「うん、昨日のこと話した方がいいかなッて。
学校も近いみたいだしね」
北条「よく会えたよな…どンな確率だよ」
北条は呆れたように笑った。
海未「一応地元が同じですし、高校も分かッているので」
穂乃果「色々と話しておいた方がいい事だしね」
それには北条としても異論は無かった。
あの部屋は何なのか、またあのゲームは行われるのか、それはいつなのか。
そして、どうすれば抜け出せるのか---。
話さねばならない事は山ほどある。
503 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:35:28.97 ID:v9c9KvYeO
海未「さッき穂乃果には見せましたが、これを…」
海未が例の新聞を北条に差し出す。
北条「多摩市に男性の死体と破壊痕…。
死体ッて何だ?ねぎ星人に殺された部屋の連中か?」
穂乃果「ううん、違う。偶然ねぎ星人の近くにいた人」
海未「ミッションで死んだ人の死体は発見されてませんね」
北条「あの黒いボールが処理したンじゃないか?たぶん」
穂乃果「うん、そうかも…」
『転送』なる超技術を持つ球体だ。
死体を綺麗さっぱり消してしまうのも造作無い事だろう。
海未「『ガンツ』、ですか…」
西が言っていた、球体の名。
由来も言語も分からないが、言いようのない不穏さを感じる。
穂乃果「あ、そういえば……2人は気づいてた?
ミッションの最中、私達やターゲットは他の人達に見えてないみたいなの」
海未「確かに…そうでした」
北条「は?それッてマジかよ…。
道理で誰も警察とか呼ばなかった訳だ」
被害は反映されるのに、無関係の人々は危険な戦闘に気づく事はない。
つまり。
穂乃果「場合によッては、大勢の人が巻き込まれちゃうかも…」
まさにそういう事だった。
504 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:36:05.20 ID:v9c9KvYeO
北条「…だからッて、どうすンだ?」
北条が返す。
北条「俺達だって命懸けなんだ。
星人とかいう連中から他の人守ッてる余裕なんて皆無だぞ?」
海未「それはその通りですが…」
穂乃果「それでも、覚悟は決めるべきだと思う」
穂乃果が毅然と言った。
穂乃果「星人を倒さなきゃ帰れない。
なら、襲ッてくる星人に躊躇するべきじゃないと思う。逃げていても、被害が広がるだけなんだから」
北条「まぁ、その通りだよな。
タイマーみたいなの動いてたし、制限時間とかあるのかも…」
海未「制限時間、ですか。
もしリミットまでに敵を倒せなければ---」
何らかのペナルティが発生するのだろう。
例えば---
穂乃果「頭の、爆弾が…?」
自分達の生殺与奪は、完全にあの球体に握られている。
命令に従えなければ、容易く切り捨てられかねない。
穂乃果の発言を最後に、気味の悪い沈黙がテーブルを支配した。
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505 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:36:57.27 ID:v9c9KvYeO
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「おい氷川、女釣れたから飯だぞーッて、まだやッてンのか」
派手な装飾の施されたホストクラブ風の広間。
それを見下ろす二階部分へ、黒い縮れ毛を伸ばしたラテン系の男が叫ぶ。
そこの豪奢なソファで何事か作業をしていた青白い髪の美男子が手を止めた。
氷川と呼ばれた彼の前に置かれたテーブルには、頭を切り開かれ絶命している犬が横たえられている。
氷川「先食ッてろ」
「ッたく。よく飽きねェなそンなの」
氷川「『ハンター』を根絶やしにする手掛かりがあッかもしれない。
手を抜く理由はねーだろ」
犬の血肉に汚れた氷川の手は、百円玉サイズの機械部品のような物を保持している。
「しッかし運が良かッたな。『転送』直前に確保できるとは」
氷川「結構前に試した事はあッたが、そン時は抵抗されて失敗したしな。
ジーンズの連中が襲ッてこなけりゃ、多少は上手くいッてたかもしれねーけど」
「ンで、結局わかッたのか?それが何なのか」
氷川がラテン系の男にソレを投げる。
氷川「発信機兼、爆弾ッてとこだな。
こッから俺らの五感を刺激する信号も出てるし、逃げようとしたハンターのアタマを吹ッ飛ばすのもコレらしい」
「ふーン」とその機械を眺めていた男だったが、やがて興味を無くしたように氷川へ投げ返した。
506 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:37:28.08 ID:v9c9KvYeO
「まァ細けー事はいい。連中を根絶やしにする手はありそうか?」
氷川「お前らは血の気が多過ぎンだよ。
コレからゴキブリ共の巣を逆探知できッかは微妙だし、東京にも『岡』や『前嶋』のよーな奴がいないとも限らねぇ」
「それはいッぺンやり合えば分かる事じゃねーか」
その時、別の人物が2人現れた。
発言した方は丸刈りの頭にサングラスをかけた男。
もう1人は白髪の大柄な老人。
「あンなねぎ一家に殺されてるよーな連中だ。大した事ねーとは思うがな」
と、丸刈りの男が続ける。
「俺達だけでも動くぜ、氷川。
連中が狩りに出てきたとこで---こッちが狩ッてやる」
ラテン系の男が言った。
氷川「好きにしろ」
氷川の了承を得ると、他の3人は広間へと降りていく。
そこでは大勢の黒服の人物が、若い女の生首から滴る鮮血を享楽的に浴びていた。
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507 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:38:07.36 ID:v9c9KvYeO
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------うおぉ!?コレほんとに俺と同じ高校生かよ!
どーやッたらこんなデカくなるんだ!?
昼休みの教室。
これといって特徴の無い私立高校に通う少年---玄野計の目は、雑誌の扉絵を水着姿で飾るおっとり系巨乳美少女、優木あんじゅへと釘付けになっていた。
これは別に如何わしい代物ではなく、ごく一般的な情報誌である。
たまたまスクールアイドル界のトップグループ、『A-RISE』の特集が組まれただけなのだ。
「やッぱ玄野はあんじゅちゃんかー、童貞くせー」
隣の席でパソコンをいじっていた友人が言う。
玄野「うッせーな!つーか誰が童貞だよ」
実際、こう見えて玄野は彼女持ちだったりする。
「そーいや最近は『A-RISE』ばッかだけどさ、秋葉原にもう一ついい感じのグループできたッぽいぞ。
コレ見てみろよ」
玄野はパソコンを覗き込んだ。
スクールアイドルによる投稿が盛んな動画サイトの新着に、『μ's』というグループ名が載っている。
玄野「『μ's』?」
「ああ。音ノ木坂学院ッてとこのスクールアイドルらしい」
友人が最初の投稿をクリックする。
曲名は『START:DASH!!』。
508 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:38:46.67 ID:v9c9KvYeO
「最初はこの3人組だけだッたンだと。
今は9人だな」
玄野「あッれ…この真ん中の奴、見覚えあンな…」
桃色の衣装を纏いセンターで踊る少女に、どこか見覚えがあった。
玄野「昔どッかで会ッて…?あれ?」
「お、新しいのアップされてンじゃん」
μ'sの新曲、『僕らのLIVE 君とのLIFE』の動画が投稿されていた。
オープンキャンパスの際に校庭で披露されたものらしい。
「何見てるンだ?」
動画を再生しようとした時、長身長髪の男子生徒が2人に話しかけてきた。
玄野「お、和泉。スクールアイドルの動画だッてさ」
「お前も観るか?」
和泉と呼ばれた少年は誘いを受け、近くの椅子を引いてきて腰かけた。
和泉「最近何処でも流行ッてるな…。
これはどこのヤツだ?」
「秋葉原の音ノ木坂学院だな」
和泉「ああ…少子化の影響をモロに受けて大変なとこらしいな」
動画が読み込まれ、再生が開始される。
軽快なリズムに合わせ、9人の少女達が息ピッタリに踊っていた。
509 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:39:17.95 ID:v9c9KvYeO
玄野「すげー。ほんとに新しいグループなのか?」
曲、衣装、ダンス。
どれを取ってもかなりのクオリティだ。
「プロフィール見たけどさ、作曲できるピアノ経験者と衣装製作がそーとー得意な子がいるらしいぜ。
あ、この金髪の子はロシアで本場のバレエやッてたンだとさ」
和泉「---絢瀬、絵里?」
その少女を目にした途端、和泉がそう呟いた。
玄野「え、この子知ッてンの?」
「なンだ、和泉ッてμ'sファンなのか」
和泉「…いや、違う…どッかで見た気がすンだよな」
「昔の知り合いとかか?サイン貰ってくれよ〜」
などと冗談めかして言われるが、和泉本人は至って真剣に考えていた。
和泉「中学の時か…?いや、そもそも男子校だッたし…」
曲が終わるまで『絢瀬絵里』を凝視していた和泉だったが、結局思い出す事は叶わなかった。
玄野「このグループいいな…。
次どッかでライブしたりすンの?」
「えーと、アキバで何かやるみたいだな。
うわ、俺この日行けねーし」
510 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:39:56.40 ID:v9c9KvYeO
ならば、と玄野は和泉に目を向ける。
玄野「なぁ和泉、俺達4人で行かないか?
多恵ちゃんもけッこースクールアイドル好きだしさ」
「おいおい羨ましーなリア充共!」
和泉が首肯する。
和泉「涼子もこの日空いてたし、いいぞ」
玄野「じゃあ決まりだな」
「お前らライブ行くなら、プロフィールくらい見とけよ?」
そう言うと、彼はパソコンの画面が切り替える。
玄野「えッと…、リーダーの子は高坂穂乃果……やッぱ昔会ッたよなぁ。
どこでだろ……あッ!」
ようやく思い出した。
幼い頃、家が近所でよく遊んでいたのだ。
「アイドルと面識あンのか、すげーじゃンか」
玄野「いや、ほんとに小さい頃だし。
向こうは俺の事なンか忘れてンじゃね?」
パソコンの前で駄弁っているうちにチャイムが鳴り、昼休みの終わりを告げた。
ーーーーー
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511 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:40:36.36 ID:v9c9KvYeO
ーーーーー
穂乃果「いやー、それにしてもまさか、ことりちゃんがメイドカフェでバイトしていたとは…」
海未「結構有名だッたのですね。通称ミナリンスキー……でしたっけ?」
『あの日』から数日後。
部活動等で多忙な生活を送っている中で、段々と例のゲームに対する意識は薄れてしまっていた。
ひょっとすると、もう呼ばれる事は無いのかもしれないとまで2人は考えている。
「ほんッとにお母さんには内緒にしてね、絶対!」
秘密を知られた親友2人にそう懇願するのは、共通の部活動で衣装製作を担当している少女、南ことりだ。
海未「大丈夫ですよ、μ's内での秘密にしておきます」
穂乃果「そうそう。
あ、それよりも…歌詞、決まりそう?」
ことり「うん、あのアドバイスのお陰で何とかなりそう!」
穂乃果「そッか〜、楽しみにしてるね」
近日中に控えた秋葉原でのライブ。
全員がメイド服を着用する事は確定しているが、新曲の用意が遅れていた。
海未「しかし、μ'sほど新曲のペースの速いグループも珍しいですよね」
海未がふとそんな事を呟く。
事実、彼女達の創作頻度はスクールアイドルの中でも稀に見るレベルだった。
512 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:41:25.07 ID:v9c9KvYeO
穂乃果「それは海未ちゃんと真姫ちゃんのお陰かな?
ね、ことりちゃん」
ことり「ほんとだよね。あんなにたくさん作れるなんて、尊敬しちゃう」
ちなみにことり自身も、平然とライブごとに衣装を新調できる程の実力者だったりする。
海未「いえいえ、大した事では……あ、私はここで失礼しますね」
穂乃果「うん、またねー」
ことり「じゃあ、明日ね」
そう言って親友達と別れ、自宅へ向かう海未。
連れがいないと自然に歩く速度も上がり、数分で家が視界に入る。
海未「さて。明日も早いことですし、すぐに寝ますか」
両親とも用事で遅くなるようだった。
食事を一人で済ませ、入浴の準備をする。
そこで、シャンプーが切れている事に気付いた。
ストックがあるかもしれないと思い洗面所を探すが、見つからない。
海未「仕方ありませんね、近くの薬局まで行きましょう」
面倒ではあったが、無い以上買う他ない。
財布と鍵だけ持ち、家を出る。
外はすでに暗くなり、街頭が灯っていた。
多少雲行きが怪しく、濡れたくはないので小走りで薬局へと向かう。
513 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:41:57.07 ID:v9c9KvYeO
その時だった。
ゾク------
首筋に、強い悪寒が走る。
海未「…風邪でもひきましたか?
気味が悪いですね…」
そこに手を当てて見るが、何かが付いている様子はない。
首を傾げながら薬局へ入店した。
目当ての物を購入し、そそくさと店を出る。
小走りで家へ戻ると、財布と鍵を置きに自室の扉を開ける。
------すると、目の前に漆黒の球体。
海未「---ッ!?」
あまりにも脈絡無く視界に飛び込んできたソレに、海未は絶句する。
そして気づく。
ここは自室などではなく、『あの日』の部屋だった。
海未「私はッ、いつの間に……!」
視線を真下に向けると、自分の下半身が転送の真っ最中だった。
514 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:42:30.89 ID:v9c9KvYeO
転送が完了し歩けるようになると、海未は部屋の周囲を見渡した。
海未の後方、玄関へ続くドアの近くに、ガラの悪い4人の青年と高齢の女性、そして彼女の孫らしき幼い少年が立っていた。
海未「新しい人が呼ばれたのですか…」
球体側に視線を戻すと、丁度2つの光線がそこから伸びていた。
片方からは金髪、もう一方からは見慣れた明るい茶髪が出現する。
稲森と、先ほど別れた穂乃果だ。
稲森「うわッ!またこの部屋かよ…」
穂乃果「あッ、海未ちゃん!」
海未「穂乃果…。どうやらまたミッションのようですね」
穂乃果は稲森を見ると、対し恐れと軽蔑の入り混じった表情を形作ったが、その訳は海未の預かり知るところではない。
さして間を空けず、北条とサダコ、西も部屋へと転送されてきた。
計12人。
これが今回の参加者だ。
穂乃果「また、始まるんだ---」
北条「前回ッきりで見逃して貰えるとか、期待してたンだけどなぁ…」
海未「私もです。甘い考え、でしたね…」
ともかく、これから起こる事を新たな参加者達に説明せねばならない。
特に小さな子供と老婆については、要注意だ。
515 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:42:59.80 ID:v9c9KvYeO
「オイ、ここ何なンだよ!」
「なぁ鉄ちゃん!俺達襲われて---大ケガしたよなッ!?」
青年達が叫び出す。
北条が彼らに歩み寄り、口を開いた。
北条「この黒いボールみたいのが、俺達をここに送り込んだンだ。
怪我を治したのもコイツ。
…ま、そんな事より大事な話があるンだ」
彼の言葉を穂乃果が引き継ぐ。
穂乃果「急に言ッても信じてくれないかもしれませんけど、聞いてください。
私たちはこれからこの球体に、訳の分からない怪物と戦うように命令されます。
拒否する事はできません」
「はぁ!?何言ッてンだよお前」
「冗談抜かすなや、こッちは死にかけてたンだぞ!」
当然、強い反発を受けてしまう。
穂乃果「嘘じゃありません!
これからラジオ体操の歌が流れて、武器が支給されます。そして---」
---殺し合いに送り込まれる。
そう言いかけたところで、球体から穂乃果の言った『ラジオ体操の歌』が流れ出す。
彼女の発言通りになったので、青年達も多少は話を信じてくれるだろう。
「おばあちゃん…」
少年が、不安げに老婆の裾を掴んだ。
老婆は彼の頭を優しく撫でる。
516 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:43:39.46 ID:v9c9KvYeO
『てめえ達の命は、なくなりました。
新しい命をどう使おうと私の勝手です。
という理屈なわけだす』
「はッ、俺らいッぺん死ンだッてよ」
青年の1人が鼻で笑う。
『てめえ達は今からこの方をヤッつけに行って下ちい』
海未「今回は…何星人でしょうか」
北条「わかンねーけど、何にせよやるッきゃないだろ」
前回の戦いを経験している者達が緊張した面持ちで見つめる中、球体が標的を発表する。
『田中星人
特徴 つよい (・8・)
好きなもの チョコボール
口ぐせ 雄三くん?』
『田中星人』などと称された今回の敵は、一昔前の露店か何かで売られていそうな、パッとしない人形の様な姿をしていた。
「お前ら、コレが宇宙人で、俺らと殺し合うッてのか?」
青年達の中でもリーダー格らしい、鋭い目付きの男が穂乃果達に問う。
穂乃果「そうです。これから本当に、危険な戦いをする事になるんです」
球体の両側面と背面が音を立てて開く。
517 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:44:21.71 ID:v9c9KvYeO
「なンだ、これ」
「オモチャかぁ?」
球体の内部に格納されている大量の銃を、青年達は興味深げに取り出した。
北条「俺達も、今回はちゃんと持って行こう」
穂乃果「そうだね。
あ、あの黒いツナギみたいな服も着た方がいいよね、海未ちゃ---」
ギョーンッ
唐突に、銃の発射音が部屋に鳴り渡った。
穂乃果「なッ…!?」
青年の1人が、球体に近づき銃を取ろうとしている西に撃ったのだ。
北条「お前ッ!何してンだッ!!」
北条が青年を張り倒し、銃を取り上げる。
「痛ッ!オモチャで何騒いでンだよ!?」
北条「オモチャじゃねーよッ!
これはなぁッ---」
西「---説教はいらねー、どけよホモ」
冷たい声が響く。
タイムラグは、とっくに過ぎた筈だった。
だが西は平然としており、銃を北条と揉み合う青年に向けている。
彼の首元から2つほど覗く円形の金属パーツから、キュィィィと甲高い音が鳴っていた。
518 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:45:02.56 ID:v9c9KvYeO
穂乃果「やっぱり、その黒い服---」
前回の『採点』が終わった後、西が海未に言っていた事を思い出す。
『スーツ』の重要性。
ミッションを生き残る上で不可欠な要素の一つが、この服だったのだ。
西「『オモチャ』なら当たッてもいーンだよな……死ね」
北条「おいッ、落ち着けよッ!」
西がトリガーに指をかける。
穂乃果「待ッて!」
穂乃果は彼に飛びついた。
ギョーンッ
銃が明後日の方向に発射される。
西「テメッ、何しやがンだ!」
穂乃果「殺すのはやめてッ!お願いッ!」
ポンッ!
西を撃った青年の斜め後方に、青白い爆発が起こる。
北条「これで分かッたろ!本物なンだよこの銃は!」
北条が叫んだ。
519 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:45:38.20 ID:v9c9KvYeO
「いーから中島離せや!」
「ゾク舐めてンのかコラッ!」
他の青年達が北条を取り囲んだ。
彼らも銃を手にしている。
北条「ゾクッておい……そんなのまだいンのかよ…」
とにかく、かなりマズい状況になった。
いつ過酷なミッションが開始されるかわからないにも関わらず、準備どころか仲間割れをしているのだ。
西「オイ、お前から殺されたいのか?
俺はそこの馬鹿にスーツの耐久力を削られた。生存率がだいぶ下がッたンだよ」
穂乃果「だからッて殺す必要はない!」
西「テメェが指図してンなよッ!!」
穂乃果を振り払い、銃を突き付ける西。
海未「やめなさいッ!」
さらに、海未が球体から素早く銃を取り出し、西へ向けた。
西「ははッ、撃てンなら撃てよ」
海未「くッ…」
そもそも西は『スーツ』なる物を着ている為、撃たれてもまだ余裕はあるだろう。
一方、穂乃果と海未に防御手段は無い。
520 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:46:21.21 ID:v9c9KvYeO
「うわぁぁん!おばーちゃぁん!」
「亮太!大丈夫だからね、おばあちゃんが守るから…」
泣き叫ぶ少年を老婆が抱き締め、互いに凶器を向け合う惨状を見せまいとする。
稲森「あーあ。どーすんの、これ」
稲森は我関せずといった様子だ。
「鉄ちゃん!こいつボコるぞッ!」
「ヤキ入れてやるッ!」
『鉄ちゃん』と呼ばれたリーダー格が北条に歩み寄り、右の拳を上げ---突如として襲来した黒い影に吹き飛ばされた。
「がぁッ…!?」
「鉄ちゃんッ!」
「なンだよこの女!?」
顔まで覆い隠す長い黒髪---サダコだ。
彼女はいつの間にか、前回海未が着用したのと同じ黒い服を纏っている。
「いッてぇなぁ!」
『鉄ちゃん』なる青年がサダコの腹に右ストレートを叩き込む。
が、次の瞬間には彼の方が拳を抑えて蹲った。
「かッてェ…コンクリかよこのアマ…」
北条「た、助かッたぜサダコ…」
ひとまず、こちらの騒動は収まった。
521 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:47:17.81 ID:v9c9KvYeO
穂乃果「初めての人が囮なら…、殺したらそれこそ生存率が下がる。
そうだよね?わかッてるでしょ」
穂乃果がそう言うと、西は舌打ちして銃を下ろした。
西「お前らよく聞け。次俺を撃ッたりしたらソッコー殺す。
俺の足を引ッ張ッたりしても殺す」
本気なのは間違いなかった。
沈黙する人々に、穂乃果が呼びかける。
穂乃果「これでわかッた筈です!
この武器も服も本物ッ…私達はこれから殺し合いをしに行くンです!」
彼女は球体後方のラックから、次々と銀色のケースを取り出していった。
穂乃果「自分の名前が書かれたのを取ッていッて、中の服を着てください!
時間がない、早くッ!」
「コレ、何だよ。コスプレか?」
『鉄男』と刻印されたケースを手に取ったのは、サダコに撃退されたリーダー格。
ゾクを自称する他の面子も、『沼田』『西川』『中島』と刻印された物をそれぞれ開ける。
北条「そこのお婆さん、お孫さんにも着せてやッてくれ」
「は、はい…」
北条が老婆と少年にもケースを渡し、玄関へと誘導した。
522 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 01:48:00.67 ID:v9c9KvYeO
北条「よし、女は玄関の方行ッて…男はここだ。早く着替えてくれ」
稲森「うッわ、コレ裸になンねーと着れないのかよ」
「水着みてーなモンかぁ?」
稲森とゾク達が黒い服を不思議そうに眺めている。
男性陣の着替えのため、既に済ませたサダコも玄関に向かった。
穂乃果「私のは…あ、あッた。
海未ちゃんも早く行こ、転送が始まッちゃうよ?」
北条「おい園田、お前も早くあッちに---どうした?」
着替えの話になってから無表情で立ち尽くしている海未へ、北条が不審そうに問いかけた。
海未「穂乃果…北条さん……」
海未が2人に向き直る。
その声は震えていた。
海未「…スーツ、家に置いてきちゃいました……」
突然の告白。
穂乃果と北条が絶句する。
その一方で先ほどの剣幕は何処へ行ったのやら、西が「ふッ」と吹き出した。
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
523 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/01(木) 02:07:36.69 ID:v9c9KvYeO
終わります
524 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/01(木) 04:02:48.33 ID:dHbYpGxLO
(数分後)
曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」
曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」
真姫「…うん」コネコネ
曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg
曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」
曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」
曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg
真姫「ふむふむ」
525 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/01(木) 04:02:56.84 ID:5mAPo0PkO
1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」
曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」
梨子「あ、どうも」ペコリ
曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ
梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」
曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」
梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」
曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」
梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」
曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」
526 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/01(木) 04:03:06.60 ID:roRXtdZbO
包装を破いて、お二人の口に突っ込みます。
「んん〜! 甘い! うまい!」
「なにこれ! あまーいっ! すごーいっ!!!!」
二人の顔がほころぶのをみると、こちらも差し上げた甲斐があるというものです。
「だいぶ回復されましたね? ではもう一度トロッコを漕いでください」
「え?」
二人の顔が固まります。
「で、でもこの先って……」
「谷だよねー?」
「ええ、谷です。安心してください、飛びますから」
「はぁ!?」
「え!」
ジャガーさんは驚愕、カワウソさんは期待の表情を浮かべました。
「と、飛ぶって!? あんた鳥のフレンズなの!?」
「いいえ、違います」
「じゃあ無理だよ!」
「大丈夫です。ここからスピードをつけてれば、谷を飛び越せるかもしれません」
「飛び越せなかったら?」
527 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/01(木) 04:03:14.43 ID:y9132Pn4O
9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」
曜「どう?学校には慣れた?」
梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」
曜「そうなの?そっかぁ…」
梨子「うん…」
曜「さ、着替えよっか」
梨子「そ、そうね」
528 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/01(木) 04:03:22.21 ID:tZovkVW/O
Aqoursの好感度スレまとめ
善子 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1482032895/
曜 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487678425/
ルビィ →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487668185/
千歌 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487693644/
>>2
ダイヤ →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487770928/
花丸 →
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1487777497/
梨子→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488373777/
果南→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488454481/
鞠莉→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488464531/
529 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/01(木) 04:03:30.33 ID:CqMHJnJiO
ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ
ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル
ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)
果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」
果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」
ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク
ルビィ「…………」ビク...
鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン
ルビィ「はい……」スッ...
果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」
ダイヤ「……わかりました」スタスタ
530 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/01(木) 04:03:38.07 ID:MWQPFZE1O
初投稿です。別板で荒れたので立て直し。
ドラマ『電車男』のパロディ(ほぼパクリ)です。
キャラ崩壊オリジナル設定あり。
長くなりますがお付き合いください。
いくつかレスついたら始めます。
再開したんか
ここでも埋め立てくらったらここの方がいいよ
ラブライブ!ss総合【転載禁止】
http://jbbs.shitaraba.net/anime/10627/
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1495543304
531 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/01(木) 04:03:46.97 ID:2rGCMcvmO
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」
曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」
真姫「このために深めのフライパンを使うのね」
曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」
曜「煮立ったら弱火だよ」
曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」
曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1
真姫「20分…。暇ね」
曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」
532 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/01(木) 04:03:54.90 ID:nFSrf9ZwO
スレ汚し失礼します
★★★自治スレより重要なお知らせ★★★
>>2
ラブライブ!板で違反スレの乱立、スクリプトによる保守を目的とした板荒らしに対策するため板設定の変更に関する投票を行います
賛成/反対の投票ですので投票お願いします。
投票日:2017年3月12日
詳しくは
自治スレ、荒らし報告相談 Part.5
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1489154599/
533 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/01(木) 04:04:04.13 ID:nmlM6sAaO
(数分後)
曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」
曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」
真姫「…うん」コネコネ
曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg
曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」
曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」
曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg
真姫「ふむふむ」
534 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/01(木) 04:04:13.02 ID:hYf0xbq1O
1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」
曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」
梨子「あ、どうも」ペコリ
曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ
梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」
曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」
梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」
曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」
梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」
曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」
535 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/01(木) 04:04:22.77 ID:ywMAXAnpO
包装を破いて、お二人の口に突っ込みます。
「んん〜! 甘い! うまい!」
「なにこれ! あまーいっ! すごーいっ!!!!」
二人の顔がほころぶのをみると、こちらも差し上げた甲斐があるというものです。
「だいぶ回復されましたね? ではもう一度トロッコを漕いでください」
「え?」
二人の顔が固まります。
「で、でもこの先って……」
「谷だよねー?」
「ええ、谷です。安心してください、飛びますから」
「はぁ!?」
「え!」
ジャガーさんは驚愕、カワウソさんは期待の表情を浮かべました。
「と、飛ぶって!? あんた鳥のフレンズなの!?」
「いいえ、違います」
「じゃあ無理だよ!」
「大丈夫です。ここからスピードをつけてれば、谷を飛び越せるかもしれません」
「飛び越せなかったら?」
536 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/01(木) 04:04:31.78 ID:AT74/9C+O
9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」
曜「どう?学校には慣れた?」
梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」
曜「そうなの?そっかぁ…」
梨子「うん…」
曜「さ、着替えよっか」
梨子「そ、そうね」
537 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/01(木) 04:04:40.93 ID:8RB7V0ycO
Aqoursの好感度スレまとめ
善子 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1482032895/
曜 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487678425/
ルビィ →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487668185/
千歌 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487693644/
>>2
ダイヤ →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487770928/
花丸 →
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1487777497/
梨子→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488373777/
果南→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488454481/
鞠莉→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488464531/
538 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/01(木) 04:04:53.69 ID:Hhgl+ObDO
ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ
ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル
ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)
果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」
果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」
ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク
ルビィ「…………」ビク...
鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン
ルビィ「はい……」スッ...
果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」
ダイヤ「……わかりました」スタスタ
539 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/01(木) 04:05:04.65 ID:JM0tRt59O
初投稿です。別板で荒れたので立て直し。
ドラマ『電車男』のパロディ(ほぼパクリ)です。
キャラ崩壊オリジナル設定あり。
長くなりますがお付き合いください。
いくつかレスついたら始めます。
再開したんか
ここでも埋め立てくらったらここの方がいいよ
ラブライブ!ss総合【転載禁止】
http://jbbs.shitaraba.net/anime/10627/
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1495543304
540 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/01(木) 19:27:18.91 ID:vw9ioAJ9o
埋め立てってどんだけ暇人なんだか
541 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/21(水) 20:03:13.76 ID:Kj+TuvBHO
ーーーーー
海未「こッ…ここは…?」
転送されてまず視界に入ったのは、コンクリートのフロアに整然と並ぶ無数の乗用車だった。
海未「デパートか何かの駐車場、でしょうか…」
しかし周りに店舗への入り口は見られず、人影もない。
単なる立体駐車場のようだ。
ともかく、他のメンバーと合流しなければならない。
海未「穂乃果ぁ!
北条さん、サダコさん!」
呼び掛けるが返事はない。
建物の構造上、かなり響く筈だった。
柱に掛けられた案内図を確認する。
海未「…5階建て、ですか」
さらに屋上まである。
今彼女がいるのは1階。
他のメンバーの転送先が上階だった場合、声はそう届かないだろう。
敵が潜んでいるのはこの建物の内部であろうから一度外に出るという手もあるが、禁止エリアの存在が躊躇わせる。
銃を構え、周囲を警戒しつつ上階へ続くスロープを目指す。
部屋着のポケットには、予備の銃の他に刀も押し込んでいた。
もっとも、『あの服』無しで接近戦が出来るとは考えていないが。
542 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/21(水) 20:03:57.17 ID:Kj+TuvBHO
海未「私はともかく……初めての人達が孤立していたら大変ですね」
特に注意すべきは老婆とその孫だ。
部屋で支給された戦闘服を着せ、また老婆には銃を持たせたとはいえ、実際に戦えるとは思えない。
あの青年達は------まだ大丈夫だろう。
見るからに修羅場を経験していそうな集団だった。
そもそもゾクとは何なのか。
海未「そういえば、あの服がないとディスプレイも使えません…」
『ねぎ星人』の時は、あれで大まかな標的の位置を確認できた。
今の彼女には防御手段に加え、索敵手段も無いのだ。
転送直後に仲間の名を叫んだのは、本当に失敗だった。
物音を立てぬよう、神経を張り詰めさせて移動する。
海未「ん……?」
キョォォォォォッ!
ふと、何処からともなく甲高い音が聞こえてきた。
周りの車両を見ても、特に音を発していそうなものは無い。
そもそも、どれもエンジンはかかっていないようだった。
上のフロアから、だろうか。
訝しむ海未の耳に、続いてバシュッ!という音が届く。
543 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/21(水) 20:04:49.97 ID:Kj+TuvBHO
海未「まさかッ、星人の…!?」
誰かが襲われたのか。
小走りでスロープへと向かう。
彼女は一番端にあるミニバンを越え---
ドンッ
---そこから飛び出してきた人影と衝突した。
海未「痛ッ…」
尻餅をつく海未。
このフロアにも転送されてきた者が居たのか。
顔を上げる。
『雄三くん?』
人影の正体は、『人』ではなかった。
無機質なボディに、安っぽいペイントで描かれた服。
そして不気味な笑みを形作る、胡桃割り人形のような顔。
海未「……田中、星人」
今回の標的、田中星人そのものだった。
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
544 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/21(水) 20:05:35.89 ID:Kj+TuvBHO
ーーーーー
立体駐車場、2階フロア。
黒いラバースーツのようなモノを纏った老婆とその孫である少年が、コンクリートの床に倒れ伏していた。
その服の所々に取り付けられた円形の金属パーツからは、ジェル状の物質が溢れ出している。
「お、ばあ、ちゃ……」
目、耳、鼻---顔中の穴から血を流しながら、幼い少年は隣の祖母へと手を伸ばす。
視覚も聴覚も嗅覚も、殆ど残っていなかった。
グチャ
老婆の頭に何かが振り下ろされ、彼女の脳漿を撒き散らす。
「ひッ、ひッ、ひッ---」
発狂し痙攣を起こす少年。
だがそれも長く続かなかった。
ドンッ!
少年の胴に、重たい何かが着地する。
破裂した腹部、また口から、赤黒い臓器が吐き出された。
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
545 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/21(水) 20:06:14.51 ID:Kj+TuvBHO
ーーーーー
立体駐車場、3階フロア。
穂乃果「そッちッ!
なるべく広いとこで戦おうッ!」
北条「ちッくしょッ!なンでこいつら飛んでンだよッ!?」
転送先の目の前にいた、3体の田中星人。
足の裏からジェットエンジンよろしく推力を出して飛び、迫る来る彼ら(?)に、穂乃果も北条も逃げ惑うしかなかった。
北条「がぁッ!?」
急に加速した田中星人の1体が北条に突っ込み、車のボンネットへ押し倒した。
穂乃果「ほッ、北条くん!」
咄嗟に助けようとする穂乃果だが、彼女の前に残った2体が着地する。
『雄三くん?』
『雄三くん?』
などと、訳の分からない言葉を発した。
穂乃果「こんなのが、星人---宇宙人だッての…?」
回答に迷っていると、田中星人達の見るからに硬質な顔面の表情が、作ったような笑みから目を剥いて『怒り』へと切り替わった。
546 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/21(水) 20:06:49.40 ID:Kj+TuvBHO
ガチャリ、と田中星人達の口が上下に開いたかと思うと、その奥が発光し出した。
攻撃が来る。
穂乃果「ふッ…!」
自分でも信じられない程に素早く、黒い戦闘服のジョイントから銃を抜き出した。
ギョーンギョーンギョーンッ
より近い方の田中星人の胴に突き付け、迷わず撃った。
バババンッ!!
タイムラグを経て1体目の田中星人が爆散するのと、残りの個体の口から不可視の衝撃波が放たれるのは、ほぼ同時だった。
穂乃果「ぐッ…!?」
バシュッ、と風を切るような音と共に、穂乃果の体が後方へと吹き飛ばされる。
北条「おッ、おい高坂!?」
車の上で別の田中星人と揉み合っていた北条が叫ぶ。
その一瞬の動揺を突き、星人が北条の肩を押さえつけた。
コオォォォッ…
この個体も衝撃波を放とうと、口内にエネルギーを溜め始める。
547 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/21(水) 20:07:28.15 ID:Kj+TuvBHO
北条「こンッ、のォッ!」
北条の戦闘服が、血管のような筋を浮かばせ膨張する。
北条「らァッ!!」
拘束を振り解き、北条の右拳が星人の?を捉えた。
星人は回転しながら斜め上に飛んでいき、天井の梁に激突して落下する。
北条は銃を抜き出し、四肢がおかしな方向に曲がり動かなくなった標的に撃った。
撃破を見届けるや否や、穂乃果と交戦する最後の1体へと駆ける。
北条「無事かッ!?」
穂乃果「なんとか!」
起き上がった穂乃果と北条で、星人を前後から挟撃する形になる。
穂乃果「お互いを撃たないように!」
北条「わかッてる!」
星人の頭部が180度回転し、北条の側を見た。
そして再度正面、穂乃果を向くと、その作ったような顰め面を元に戻す。
ダンッ!
そして足の裏からのジェット噴射で飛び上がり、駐車場の奥へと消えた。
穂乃果「逃げた…」
北条「追うか?」
穂乃果「ううん、こッちから攻める必要は無いと思う。
それより他のみんなと合流しないと…」
548 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/21(水) 20:08:02.83 ID:Kj+TuvBHO
周囲を見渡すと、長髪の女性、サダコがこちらへ向かってきていた。
戦闘の騒音を聞きつけたのだろう。
北条「うわ…」
ストーカーされている北条としてはあまり嬉しくないが、あの部屋でも助け船を出された以上ぞんざいには扱えない。
穂乃果「サダコさーん」
穂乃果で手を振ると、サダコも応じた。
北条「なぁ高坂、奴らの死体見てみろよ」
北条が、銃撃を受け爆散した2体の田中星人を指差した。
ロボットのように見えたが、その残骸からは血肉が飛び出し、また毒々しい色合いの羽毛や嘴まである。
穂乃果「何、これ……」
北条「鳥か?気味悪いな…」
こんな妙な連中が、地球を侵略する宇宙人だとでも言うのか。
訳が分からない。
それはともかく、まずは他のメンバーを探さなければならない。
特に新入りと戦闘服を着ていない海未は危険だ。
そして当然、他の星人も全滅させねば、帰る事は叶わない。
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
549 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/21(水) 20:08:50.75 ID:Kj+TuvBHO
ーーーーー
立体駐車場、4階フロア。
鉄男、沼田、西川、中島---『ゾク』と称する4人の若者達は、部屋の球体に映っていた奇妙な人型の何かと対峙していた。
沼田「鉄ちゃん、こいつ田中星人だぜ」
西川「よくできてンなぁ」
中島「ンだよコイツ。撃ッていーの?」
余裕ぶって銃を突きつける3人と異なり、このグループのリーダーである鉄男は露骨に警戒心を露わにした。
鉄男「なンかおかしーッてそいつ。
離れた方がいーんじゃねェか?」
中島「何ビビッてンだよ、コイツ殺せばクリアなンだろ?」
西川「こーいうの興奮するぜホント」
この面々で唯一、長柄の銃を持ってきていた沼田が前に出る。
沼田「おッし、俺が殺る」
彼は銃口を田中星人の額に押し当てた。
沼田「あ、引き金2つあンだけどコレ」
そのまま振り返り、仲間に問う。
田中星人の口が開き発光し出した事には気づかない。
550 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/21(水) 20:09:30.67 ID:Kj+TuvBHO
中島「どッちも引いたら出たぜ」
沼田「そーなの?ンじゃ、撃つわ」
バシュッ!!
引き金に指をかけた、その瞬間。
4人の中でも一番大柄な沼田の体が宙を舞う。
鉄男「ぬッ、沼田ッ!?」
西川「コイツッ、何か撃ッたぞ!」
中島「おッ、おい撃てよ!
撃て撃て撃てッ…!」
中島と西川が銃を撃とうとするも、寸前に田中星人は飛び上がっていた。
何もない空間を2つの銃口が照らす。
西川「さッ、3発で弾切れかよ!?」
乱射するとすぐに青白い照明が赤く変わった銃を見て西川が叫んだ。
鉄男「そンな事いーだろ!あいつ沼田んとこ飛ンでッたぞ!」
中島「やべッ、マジかよ!?」
床に転がる沼田のすぐ横に、田中星人がズンと着地する。
そして再び、その口内を発光させた。
沼田「じゅッ…銃落としたッ!
助けてくれッ!」
沼田が震えながら叫ぶ。
551 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/21(水) 20:09:34.47 ID:JC47hsjSO
おつかいのスレは間違っています
552 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/21(水) 20:10:04.89 ID:Kj+TuvBHO
鉄男「テメッ!!」
鉄男が田中星人の背後から飛びついた。
彼のスーツが膨張し、急激に筋肉が発達したかのように見える。
田中星人の硬質な体がミシミシと音を立てるのを、鉄男は感じた。
沼田「テッ、鉄ちゃんヤベーよ!
攻撃翌来るぞッ!」
鉄男「はァッ!?」
田中星人の頭部が180度回転し、その目は鉄男を見据えていた。
その口から、光るエネルギーが溢れ出る。
鉄男「ヤッベッ…!?」
鉄男が照準から逃れるべく首を捻ったその瞬間、田中星人の口内から不可視の衝撃波が放たれる。
それはコンクリートの床に命中し、反動で鉄男と田中星人が組み合ったまま宙を舞った。
鉄男「うおォッ!?」
西川「おッ、おい大丈夫かよ!」
中島「ンな訳ねーだろッ!加勢すンぞ!」
そう言って西川と中島が駆け寄り、銃を回収した沼田も続く。
鉄男「お前ら撃つなよッ!?
俺も巻き込むッて!」
倒れ込みながらも田中星人を離さずに、鉄男が叫んだ。
553 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/21(水) 20:10:37.77 ID:Kj+TuvBHO
鉄男「おッ…おおォォォッ!!」
バキッ…
鉄男の締め上げが効き、ついに田中星人の胴に亀裂が入る。
沼田「鉄ちゃん…すげ…」
中島「やッ、やれるぞォッ!」
沼田達が見守る中。
パカり、と田中星人の頭頂が展開した。
鉄男「…は?」
唐突に抵抗が無くなる。
西川「なンか…見えてンぞ」
西川が、田中星人の頭部に見える空洞を指差した。
『ギィエエェェェッッ!!』
そこからズルリと飛び出したのは、毒々しい色の体毛を持つ二足歩行の鳥類。
羽は無かった。
鉄男「ンだよコイツ!?」
中島「逃げてくぞ!」
『ヒューッ、ヒューッ』
その鳥は荒く空気を吸いながら、ヨタヨタとその場を離れようとする。
鉄男「アイツ、息できてなくねェか?」
沼田「どーでもいーッて。
つーか、今なら殺せンじゃね?」
554 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/21(水) 20:11:19.47 ID:Kj+TuvBHO
沼田が長柄の銃を拾い上げ構えても、鳥は反応しなかった。
スコープらしき物を覗いて照準を定め、2発続けて撃つ。
ギョーンッ、ギョーンッ
沼田「当たッたか?」
西川「さァ?」
バババンッ!
鳥の体、その上半分が体液を撒き散らして吹き飛んだ。
中島「すッげ、倒したじゃンか」
沼田「どーだよ!俺がヤッてやッた!」
鉄男「つーかアレ何もんなンだよ?
地球にいるか、あンな鳥」
西川「作り物にしちゃァ出来過ぎだよな」
田中星人の正体である鳥の死体に近付き観察する。
やはり見覚えなど無かった。
沼田「写真撮ッとこ……あ、ケータイあの部屋に置いてきた」
鉄男「時間もわかンねーな。
中島、西川…お前らは持ッて---」
振り向いて、気づいた。
555 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/21(水) 20:12:37.10 ID:Kj+TuvBHO
並ぶ車両の間から、複数の人影らしき何かが顔を出している。
『雄三くん?』
『雄三くん?』
『雄三くん?』
『雄三くん?』
『雄三くん?』
たった今倒した田中星人が、5体。
鉄男「お前らぁッ!!
------まだ終わッてねーぞッ!!」
鉄男は咄嗟に叫んだ。
西川「どンだけいンだよ!」
中島「おい!どーする鉄ちゃん!?」
沼田「全部殺すッきゃねーだろッ!」
田中星人達の口が一斉に開く。
攻撃する気だ。
鉄男「ゾク…舐めンじゃねェぞォッ!!」
雄叫びを上げ突貫する鉄男に、全員が続いた。
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
556 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/21(水) 20:13:48.25 ID:Kj+TuvBHO
ーーーーー
立体駐車場、5階フロア。
安っぽい塗装のされた金属の破片と羽毛の混じった血肉が、コンクリートの床中に散らばっていた。
そこで無傷で佇むのは、メンバー随一のベテランたる西と、前回は子供のねぎ星人を一方的に殺戮しただけの稲森。
西「ンでお前、何で俺に付いて来てンの」
稲森「まァ、そー言うなッて。一人よりか効率いいだろ?
足引ッ張ッたりしないからさ」
同じ階層に西を見つけるや否や、稲森は常に彼の後に付いていた。
分かりやすい生存戦略である。
稲森「てかさ、さッきのアレどーやッたのか教えてよ。姿消すヤツ」
西「教える義理とかねーし…つーか今、1匹獲物横取りしたよな?」
カチャリ、と長柄の銃の先を稲森に向ける西。
稲森は作り笑いを浮かべ、「いやいや」と反論する。
稲森「今の奴、例の見えないビーム出そうとしてたじゃん。
助けるつもりだッたンだッて」
西「余計なマネすンな。助けとか俺には要らねー」
攻撃の予備動作には気づいており、助けが要らないのは事実であるが、西としても稲森を遠ざける気はさして無かった。
戦力としてはおこぼれに与るだけの無能だが、敵の数が多い今回のミッションにおいて囮は居るに越した事はない。
557 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/21(水) 20:14:37.09 ID:Kj+TuvBHO
西「このフロアの連中は片したか…」
戦闘服の左手首から立体映像を表示し、確認する。
敵影はゼロだった。
稲森「どーすンの、上行く?下行く?」
西「まず上、屋上だ」
西がスロープへと進み、稲森も続く。
屋上の駐車場にも、屋内フロア同様多くの車両が停められていた。
しかし田中星人は見当たらない。
稲森「屋上にはいないのか」
西「いや、来るぞ」
立体映像に逆三角形で表示される敵影。
駐車場を表しているであろう四角形のエリアの外から、ソレが一つ、高速で近付いていた。
西「…飛ンでやがる」
これまで撃破した田中星人とは、恐らく性質の違う相手だろう。
稲森「飛ンでるッて……あッ!」
頭上を見上げた稲森が声を上げた。
巨大な何かが風を切り進む音が、西の耳に届く。
西「ははッ、来やがッたッ!」
558 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/21(水) 20:16:22.92 ID:Kj+TuvBHO
西は歯を剥き、獰猛に笑った。
そして遂に、上空から漆黒の存在が飛来する。
『グルルルァァァァァッッッ!!!』
全長5mは軽くあるだろう。
強靭な翼に、鋭い歯の並んだ嘴。
ファンタジー作品に登場するような怪鳥が、田中星人のボスだった。
稲森「おッ、オイオイオイッ!?」
西「随分とでッけーカラスじゃねーか」
動揺する稲森とは対照的に、西は平然と銃のスコープを覗いていた。
稲森「こッンなのッ、どーやッて倒すンだよッ!?」
西「別に…、ふつーに殺ればいンだよ」
漆黒の怪鳥が2人を睥睨する。
視線を向けられた途端、稲森は西と同じ銃を震えながら構えた。
『許…すまじ……小さき者共……』
地の底から響くような低い声が、怪鳥から発せられた。
不思議とソレは、女声であるように感じられる。
西「喋ンのかコイツ。珍しーな」
相変わらず西は動じなかった。
559 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/21(水) 20:17:03.37 ID:Kj+TuvBHO
『我が子らを殺めた者共……この身滅ぶまで滅してくれよう…ッ!』
怪鳥が翼を大きく広げ、飛び上がる。
突風が西と稲森を直撃した。
『覚悟せよッ!!小さき者共ッ!!』
咆哮しながら、怪鳥が迫り来る。
西「じゃーな」
ほぼ同時に、パチパチと火花を散らしながら西がその姿を消した。
稲森「えッ…?はあぁぁぁッ!?」
当然の事だが、怪鳥の狙いは稲森に絞られてしまう。
『グラァッ!!』
稲森「あッ、あぁッ、チクショォッ!?」
ギョーンギョーンギョーンッ
錯乱しながら銃を乱射する彼の目の前に、怪鳥の嘴が突き出された。
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
560 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/21(水) 20:17:37.32 ID:Kj+TuvBHO
ーーーーー
『雄三くん?』
『雄三くん?』
『雄三くん?』
気づけば、囲まれていた。
海未「えッ、と……」
立ち尽くしたままの海未だったが、銃だけは固く握り締めて離さなかった。
ところでこの問い、どう返すのが正解なのだろうか?
『雄三くん?』
また同じ質問。
意を決し、海未は答える。
海未「は、はい……そうです…」
肯定すれば見逃して貰えるかもしれない、などという思いがあった。
『スイカの名産地?』
しかし、さらに意味不明な質問を投げかけられる。
561 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/21(水) 20:18:28.62 ID:Kj+TuvBHO
海未「すッ、スイカ…!?」
3体分の視線が突き刺さる。
海未 (何処ですかソレ!?)
全く、本当に全く知らなかった。
海未「や…、山梨」※正解:熊本等
勘で答え、恐る恐る田中星人達の顔色を伺う。
いつの間にか、作ったような笑みが顰め面へ豹変していた。
海未「ちッ、違ッ…!本当は…えッと…」
慌てて訂正を図る海未だが、もう遅い。
田中星人達の口が一斉に開き、甲高い音と共に発光し出す。
海未「ちょ…!?嘘ですよね!?」
戦闘は避けられない。
一か八かで銃を1体に突きつけた。
海未「やッ、やめなさい!
撃ちますよッ!?」
だが、田中星人達には通じなかった。
そもそも銃が何なのか理解していないのかもしれない。
562 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/21(水) 20:19:04.20 ID:Kj+TuvBHO
海未「------!」
ならば、やられる前に。
ギョーンギョーンギョーンッ
1体目に銃撃を浴びせ、同時に星人達の間を縫って飛び出し、脇目も振らずに駆け出した。
そして背後から爆発音が響く。
海未「やりましたかッ!?」
距離を取り背後を振り返ると、銃撃した田中星人の上半身が消失し、残された下半身から鮮血が噴き出して残り2体を濡らしていた。
海未「やッた…」
その2体の口内もいつの間にか発光しなくなっていた。
両目を見開き、驚いたような表情を形作っている。
ギロッ…
次の瞬間、先ほどよりも数段険しい2つの『顰め面』が海未に向けられる。
海未「あ---」
前回戦った巨大なねぎ星人と同程度に痛烈な殺気を感じた。
563 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/21(水) 20:19:44.45 ID:Kj+TuvBHO
海未「だッ…!誰かッ!!」
つい助けを求めてしまう。
そんな海未の目の前で2体の田中星人がロケットの如く飛び上がった。
海未「はッ、はぁッ!」
回れ右して逃亡を図るが、あの服のアシスト無しでまともに立ち回れるはずがない。
文字通りの一瞬で追いつかれ惨殺されるのがオチだろう。
海未「こうッ、なッたらッ!」
手近な車両のボンネットに跳び乗る。
制服より多少は動き易い部屋着なのが幸いした。
予備の銃を左手で掴む。
海未「燃料は…この辺ですねッ!」
ギョーンギョーンギョーンッ
ギョーンギョーンギョーンッ
車両の上を伝いながら銃を車体に乱射し、そのまま飛び降りた。
今出せる限界の速度でその場を離脱する。
銃の照明はどちらも赤くなっていた。
ドゴォォォォッ!!
銃撃とは比べ物にならない爆音がフロア中に轟く。
直接撃った車両が、両隣のものも巻き込んで爆発したのだ。
564 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/21(水) 20:20:25.33 ID:Kj+TuvBHO
『ギェェェェッ!?』
田中星人1体が爆発に巻き込まれて吹き飛び、転がる。
頭部がスライドし、毒々しい体毛の鳥が叫び声を上げて飛び出す。
海未「なんですかアレッ!」
二足歩行をしており、翼は無い。
喘ぎながら周囲を走り回るが、目に見えて衰弱していっていた。
『ヒューッ、ヒューッ…』
最後の星人が海未の前に着地した時、その鳥は倒れ込み、そのまま動かなくなった。
海未「呼吸ができない…のですか」
ともかく、ついに一対一に持ち込めた。
チャージを終え撃てるようになった二丁の銃を目の前の田中星人に向け---
バシッ
海未「---えッ?」
彼女の動体視力を遥かに超えるスピード。
一歩踏み出し距離を詰めた田中星人が右腕を振るい、両手に握った銃を瞬時に払い落としたのだ。
565 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/21(水) 20:21:52.03 ID:Kj+TuvBHO
海未「いッ、たッ…!」
手首にビリビリと激痛が走る。
捻挫したかと感じるほどだ。
確かに海未は2体の星人を仕留めた。
だが、1体目は単なる不意『撃ち』に過ぎず、2体目も似たようなものだ。
---つまり、こちらが手を晒したここからが本番である。
海未「忘れて、いました……星人は……」
人間より、強い。
ブンッ!
ボクシングでいうところのコンビネーションよろしく、右腕を戻す動きと合わせて左腕が振るわれる。
海未「くぅッ…!」
反射的にバックステップをとる海未。
膂力はともかく、彼女の運動神経はそこいらの高校生と比べ数段上である。
武道の経験が活きた。
ブンッ、ブンッ、ブンッ!
顔の向きだけは海未を見据えたまま一切変えずに同じ動きが繰り返される。
単純な動作だが、一発で相当なダメージになるであろう。
油断はできない。
566 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/21(水) 20:22:57.31 ID:Kj+TuvBHO
コオォォォッ…!
田中星人の口内が再び発光する。
先ほどは仲間を撃って中断させたが、間違いなく強力な攻撃を放つのだろう。
海未「そンッ、な…」
パンチの回避で手一杯の海未に、対策する余裕は無い。
武器はポケットの刀のみ。
海未 (…そういえばこの刀、どこまで伸ばせるのでしょうか)
不意にそんな事に思い至る。
海未 (ボタンを押せばいくらでもいけるなら…!)
何度目か分からないパンチを、今までより大きく跳び、避ける。
ポケットに手を入れ、刀を素早く取り出した。
後方へ移動しながら円柱形の鍔を星人へ突き出す。
海未 (狙うなら……体内ッ!)
発光する口に狙いを定め、握りと鍔の間にあるボタンを押した。
高い音を出し滑らかに伸びていく刀身。
一般的な長さを超えても止まらなかった。
比例して質量が増大する。
567 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/21(水) 20:23:44.14 ID:Kj+TuvBHO
海未「おッ、もい…!」
金属製である以上、刀とは重い物である。
取り落とさぬよう気を張りながらも、切っ先を星人の口にかける。
海未「---はぁッ!!」
そこからは一切躊躇なかった。
仲間を銃撃された時同様に目を見開く田中星人の体内へ、柄頭に右手を添えて刀を押し込む。
海未「らああァァァッ!」
ブチブチと肉の裂ける音が聞こえる。
田中星人の四肢はもう動いていなかった。
『ギッ、ギェェッ!?』
海未「早ッくッ…!
死になッ…、さいッ…!」
田中星人の口から血液が溢れる。
キュゥゥゥン…
そして遂に、機械仕掛けの体がその機能を停止した。
海未「---ふッ」
568 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/21(水) 20:24:15.16 ID:Kj+TuvBHO
星人に背を向け、一気に刀身を引き抜く。
ビシャァァッ!
鮮血が勢いよく飛び出し、海未の背中を濡らした。
海未「やッた…」
勝利と同時に、激しい脱力感に襲われる。
無理もない事だった。
周囲に新たな敵影がないのを確認し、海未は手近なセダンのボンネットに座り込む。
海未「…穂乃果と、合流する前に…少し、休憩を---」
荒い呼吸を整える。
そういえば、星人に飛ばされた銃も回収せねばならなかった。
また敵と遭遇する直前に上層から聞こえた攻撃らしい騒音も気にかかる。
だが今は、疲労に勝つ事は叶わなかった。
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
569 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/21(水) 20:24:43.98 ID:Kj+TuvBHO
終わります
570 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/22(木) 02:13:05.48 ID:Qjbk9ITRO
1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」
曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」
梨子「あ、どうも」ペコリ
曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ
梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」
曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」
梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」
曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」
梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」
曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」
571 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/22(木) 02:13:15.50 ID:szV7ANmLO
>>569
9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」
曜「どう?学校には慣れた?」
梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」
曜「そうなの?そっかぁ…」
梨子「うん…」
曜「さ、着替えよっか」
梨子「そ、そうね」
572 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/22(木) 02:13:23.75 ID:EWmAOL4eO
>>568
穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1496555035/
ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ
ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル
ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)
果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」
果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」
ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク
ルビィ「…………」ビク...
鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン
ルビィ「はい……」スッ...
果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」
ダイヤ「……わかりました」スタスタ
穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1496555035/
573 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/25(日) 09:21:17.27 ID:wetHYdPSO
気力のない荒らしだな
574 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/30(金) 20:41:17.00 ID:GIEhTDC/O
ーーーーー
穂乃果「5体…あと5体いる」
戦闘服の左手首から表示される立体映像を見て穂乃果が言った。
北条「どうする高坂、全員で行ッて倒しちまうか?」
穂乃果「そうしたいとこだけど、初めての人達や海未ちゃんと合流しないと。
他にも敵はいるだろうし」
北条「つッても制限時間があッたろ。
1時間で全部倒さなきゃなンなくて、もう15分は経ッてる」
北条も立体映像を出し確認する。
西あたりが他の敵を全て殲滅してくれれば有難いが、それは甘い認識だろう。
穂乃果「なら私は他の人を探してくる。
2人はこのフロアにいる敵を、1体でいるのから各個撃破してくれない?」
北条「おい、1人で行動する気かよ?」
ストーカーと組む事以上に、単独行動を許すのは乗り気になれない。
穂乃果「戦闘はできるだけ避けるから大丈夫…。
やっぱりあのお婆さんと小さい子や、この服着てない海未ちゃんが心配だから」
よろしく、と言うと、穂乃果は他のフロアへと続くスロープへ走って行った。
こちらを振り返り、人差し指を立て下に向ける。
1・2階から回るつもりのようだ。
575 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/30(金) 20:41:50.61 ID:GIEhTDC/O
北条「大丈夫かなアイツ…、とにかく俺らも動くぞサダコ」
立体映像を今一度確認すると、手近な位置にいる光点が別のものへ接近していた。
恐らく先ほど逃げた星人だろう。
仲間と合流し北条達の存在を伝える気だ。
北条「ちッ、5体同時に来られたら流石にやべーッて…!」
まずはこの2体を排除すべきだろう。
そう判断し、北条はサダコを手招きして進んだ。
サダコ「……」
相変わらず何も喋らない不気味な女であるが一応戦闘に参加する意思はあるのか、長柄の銃をしっかりと保持していた。
北条「なぁ、そッちの銃ッてなんか機能付いてンのか?」
言葉は無い。
まさか照れているのか。
ともかく、武器については把握しておきたいところだ。
北条や穂乃果が使った拳銃サイズの物とは違い、サダコの持つ銃の長い銃身にはポンプアクションショットガンのようにスライドが付いている。
一方で、側面からはスコープが突き出し、またストックもある。
散弾銃なのか狙撃銃なのかわからない。
576 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/30(金) 20:42:27.05 ID:GIEhTDC/O
北条「…あ」
そのような事を考えているうちに、空いた駐車スペースに立つ2体の田中星人が視界に入った。
ギョーンッ
不意に銃のサウンドが鳴る。
北条「サダコ?」
北条の後ろに続いていたサダコがスコープを覗き撃ったのだ。
バンッ!
発射から間を開け、田中星人の1体が爆散する。
北条「すッげ……当てやがッた」
いちいち感嘆している余裕は、勿論ない。
残りの一体はしばし目を丸くし驚いていたが、北条達に気付くと即座に行動に出た。
ガチャンッ
田中星人の右腕と左足が90度曲がる。
その次の瞬間には、滑稽さすら感じる機械的な姿勢を保持したまま駆け出してきた。
577 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/30(金) 20:42:59.01 ID:GIEhTDC/O
北条「おッ、おいおい!?
コイツ走れンのかよッ!」
サダコ「ッ…!」
ギョーンッ
サダコが再び狙撃するも、田中星人は速度は維持したままクルリと方向転換し、その射線から逃れていた。
ドンッ!
コンクリートの太い柱が銃撃を食らい抉られる。
飛んだ破片が周囲の車両を凹ませた。
北条「動き回られちゃ銃はダメだ!
下がッてろッ!」
北条が前に出て仁王立ちする。
田中星人は彼に向け真っ直ぐ進んだかと思うと、床を蹴って滑空に移行した。
北条「ぐぅッ…!?」
頭から突っ込まれるも、北条は辛うじて田中星人を受け止めた。
コォッ!
田中星人も負けじとばかりに推力を上昇させる。
578 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/30(金) 20:43:31.22 ID:GIEhTDC/O
北条「うッ、おォッ!?」
力負けし、北条の足が床を離れた。
咄嗟に田中星人から手を離すが、逆に向こうが北条の胴に組みついていた。
田中星人は北条を拘束したままフロアを滑空しつつ、何度も高度を下げて彼を硬い床に叩きつけた。
ガンッ! ガンッ! ガンッ!
衝撃を受け、戦闘服の円形パーツから甲高い音が響く。
北条「やッべッ!壊れるッ、てッ…」
留めとばかりに、田中星人が口内を発光させ出した。
北条「こッンのッ、離せッ…つのォッ!」
血管のような筋を浮かべ、北条の右腕が膨張する。
北条「はあぁぁッ!!」
今にも何かを発射しようとしていた田中星人の顔面に、北条は渾身の力で拳を叩き込んだ。
金属製の無機質な顔が潰れ、ヒビ割れた箇所から体液が溢れる。
続いて、ポンッと田中星人の頭部が丸ごと吹き飛んだ。
579 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/06/30(金) 20:43:58.09 ID:GIEhTDC/O
北条「うわッ!?」
田中星人の残骸と共に落下し、北条はコンクリートの床に仰向けに倒れる。
北条「いッてー…急に爆発しやがッて、エネルギー充填してたッてとこか?」
食らっていたらマズかっただろう。
動かなくなった敵を押し退け起き上がる。
サダコが駆け寄って来るのが見えた。
北条「あと3体だ。とッとと済ませよう」
立体映像を確認する。
残りの星人はバラバラにこのフロアを動き回っており、近い位置にも1体いた。
北条「やれそうだッたら狙撃してくれ」
そう言うと、サダコはコクリと頷く。
北条 (なんつーか、段々コイツに慣れてきてねぇか?俺)
などと思いながら、北条は歩き出した。
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
580 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/01(土) 02:54:43.22 ID:8Xm68aqSO
(・8・ )
( ・8・)
( ・8・ )わかった、この話はやめにしよ?はいチュンチュン
581 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/01(土) 03:48:13.93 ID:66TdBpZWO
>>82
>やっぱりちかっちはみかんだよね
>
http://q2.upup.be/f/r/FqMXUU3jso.jpg
初投稿です。別板で荒れたので立て直し。
ドラマ『電車男』のパロディ(ほぼパクリ)です。
キャラ崩壊オリジナル設定あり。
長くなりますがお付き合いください。
いくつかレスついたら始めます。
再開したんか
ここでも埋め立てくらったらここの方がいいよ
ラブライブ!ss総合【転載禁止】
http://jbbs.shitaraba.net/anime/10627/
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1495543304
582 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/01(土) 03:48:21.17 ID:CKmECa+mO
>>580
穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1496555035/
ダイヤ「ルビィ……手を握りましょう、少しは安心できるかもしれませんわ」ギュ
ルビィ「ありがとう、お姉ちゃん」プルプル
ダイヤ(やはり……怖くないなんてことありませんわよね……)
果南「ルビィ、難しいとは思うけど……身体を強張らせてると余計に辛くなるから」
果南「できる限りリラックスした状態でいてね?」
ルビィ「は、はい……」
果南「……話は済んだかな?」ゴムソウチャク
ルビィ「…………」ビク...
鞠莉「ルビィ……膝枕、ここに頭を乗せて?」ポンポン
ルビィ「はい……」スッ...
果南「ダイヤ……そんな遠くにいないでルビィの傍で励ましてあげてよ」
ダイヤ「……わかりました」スタスタ
穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1496555035/
583 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/01(土) 03:48:29.18 ID:CSKeoc8yO
>>580
9 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:32:29.95 ID:DV9Bek1G
曜「梨子ちゃん♪行こ?」
>>2
梨子「え、ええ…」
曜「どう?学校には慣れた?」
梨子「うーん…まだ、かな…
曜ちゃん以外に喋る子あんまりいないし…」
曜「そうなの?そっかぁ…」
梨子「うん…」
曜「さ、着替えよっか」
梨子「そ、そうね」
584 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/01(土) 03:48:37.02 ID:hwRUkR2SO
1 名前:名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@無断転載は禁止 [sage] :2017/03/11(土) 00:24:27.16 ID:DV9Bek1G
アニメ本編とは別時空です
>>2
梨子「はぁ…転校して来た途端変な人に絡まれるし付いてないな…私…」
曜「ん?あっ、転校生の子だ♪」
梨子「あ、どうも」ペコリ
曜「千歌ちゃんに追いかけられてばっかりで大変そうだね」アハハ
梨子「千歌ちゃん…あぁ、うん…そうですね…」
曜「んーと…同い年だからタメ口でいいよ?」
梨子「そっか、じゃあそうするね
えーっと…」
曜「あっ、私?私は渡辺曜!曜でも曜ちゃんでも好きに呼んでね♪」
梨子「ふふっ、じゃあ曜ちゃんて呼ぼうかしら」
曜「了解♪じゃあ私は梨子ちゃんって呼ぶね!」
585 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/01(土) 03:48:45.08 ID:ojTARSKQO
真姫「さっきのハンバーグの肉汁を無駄なく利用するためね」
曜「フライパンにトマト缶、水、コンソメを加え、煮立てる」
真姫「このために深めのフライパンを使うのね」
曜「煮立ったらハンバーグ、エリンギを加え、再び煮立たせる」
曜「煮立ったら弱火だよ」
曜「このとき砂糖、ソースを加え、塩、ブラックペッパーで味を調えておこう」
曜「アクを取りながら弱火で約20分煮込む」
http://imgur.com/6IvFaq1
真姫「20分…。暇ね」
曜「煮込み時間は長くすると濃厚になるけど、煮込みすぎるとハンバーグがカチカチになるから様子を見ながら気を付けてね」
586 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/01(土) 03:48:52.89 ID:Y/inWQb2O
Aqoursの好感度スレまとめ
善子 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1482032895/
曜 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487678425/
ルビィ →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487668185/
千歌 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487693644/
>>2
ダイヤ →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487770928/
花丸 →
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1487777497/
梨子→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488373777/
果南→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488454481/
鞠莉→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488464531/
587 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/01(土) 03:49:00.75 ID:2PYXSPqeO
スレ汚し失礼します
★★★自治スレより重要なお知らせ★★★
>>2
ラブライブ!板で違反スレの乱立、スクリプトによる保守を目的とした板荒らしに対策するため板設定の変更に関する投票を行います
賛成/反対の投票ですので投票お願いします。
投票日:2017年3月12日
詳しくは
自治スレ、荒らし報告相談 Part.5
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1489154599/
588 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/01(土) 03:49:15.46 ID:WrdNB4ltO
>>586
包装を破いて、お二人の口に突っ込みます。
「んん〜! 甘い! うまい!」
「なにこれ! あまーいっ! すごーいっ!!!!」
二人の顔がほころぶのをみると、こちらも差し上げた甲斐があるというものです。
「だいぶ回復されましたね? ではもう一度トロッコを漕いでください」
「え?」
二人の顔が固まります。
「で、でもこの先って……」
「谷だよねー?」
「ええ、谷です。安心してください、飛びますから」
「はぁ!?」
「え!」
ジャガーさんは驚愕、カワウソさんは期待の表情を浮かべました。
「と、飛ぶって!? あんた鳥のフレンズなの!?」
「いいえ、違います」
「じゃあ無理だよ!」
「大丈夫です。ここからスピードをつけてれば、谷を飛び越せるかもしれません」
「飛び越せなかったら?」
589 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/01(土) 03:49:22.94 ID:dT6cdIecO
>>585
(数分後)
曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」
曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」
真姫「…うん」コネコネ
曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg
曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」
曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」
曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg
真姫「ふむふむ」
590 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/01(土) 03:49:31.98 ID:JzmkhKpkO
>>582
>>82
>やっぱりちかっちはみかんだよね
>
http://q2.upup.be/f/r/FqMXUU3jso.jpg
初投稿です。別板で荒れたので立て直し。
ドラマ『電車男』のパロディ(ほぼパクリ)です。
キャラ崩壊オリジナル設定あり。
長くなりますがお付き合いください。
いくつかレスついたら始めます。
再開したんか
ここでも埋め立てくらったらここの方がいいよ
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http://jbbs.shitaraba.net/anime/10627/
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1495543304
591 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/01(土) 15:59:53.51 ID:D0pPZvBe0
荒らしのせいでイマイチ見辛い
エタった前スレの方が見やすいならURL知りたい
592 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/02(日) 01:34:02.85 ID:o7gyvPjRO
>>591
Aqoursの好感度スレまとめ
善子 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1482032895/
曜 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487678425/
ルビィ →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487668185/
千歌 →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487693644/
>>2
ダイヤ →
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1487770928/
花丸 →
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1487777497/
梨子→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488373777/
果南→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488454481/
鞠莉→
http://karma.2ch.net//test/read.cgi/lovelive/1488464531/
593 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/02(日) 01:34:11.36 ID:Iz8QMgSzO
>>591
穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1496555035/
穂乃果「ベイスターズファイトだよっ!」 Part69 [無断転載禁止]©2ch.net
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1496555035/
594 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/02(日) 01:34:20.78 ID:fGc+MH2dO
>>591
スレ汚し失礼します
★★★自治スレより重要なお知らせ★★★
>>2
ラブライブ!板で違反スレの乱立、スクリプトによる保守を目的とした板荒らしに対策するため板設定の変更に関する投票を行います
賛成/反対の投票ですので投票お願いします。
投票日:2017年3月12日
詳しくは
自治スレ、荒らし報告相談 Part.5
http://karma.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1489154599/
595 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/02(日) 01:34:28.77 ID:H5R3goNzO
>>591
(数分後)
曜「粘りが出てきたね。それくらいでいいかな?」
曜「それを4等分にして、空気を抜き小判型に丸め、真ん中を少しへこませておいて」
真姫「…うん」コネコネ
曜「ハンバーグ(タネ!)完成」
http://imgur.com/C3GvPwb.jpg
曜「その間にフライパンに油を少しひいて暖めるね」
曜「このときフライパンは深めなのを使うとあとあとの処理が捗るよ」
曜「充分に暖まったら、並べ強火で焦げ目が付くまで焼く」ジュー
http://imgur.com/QusePK0.jpg
真姫「ふむふむ」
596 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/02(日) 01:34:43.21 ID:+PK32+YTO
>>82
>やっぱりちかっちはみかんだよね
>
http://q2.upup.be/f/r/FqMXUU3jso.jpg
初投稿です。別板で荒れたので立て直し。
ドラマ『電車男』のパロディ(ほぼパクリ)です。
キャラ崩壊オリジナル設定あり。
長くなりますがお付き合いください。
いくつかレスついたら始めます。
再開したんか
ここでも埋め立てくらったらここの方がいいよ
ラブライブ!ss総合【転載禁止】
http://jbbs.shitaraba.net/anime/10627/
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1495543304
597 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/20(木) 21:01:08.44 ID:VcX6leGL0
荒らしどんだけだよ
598 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/21(金) 01:41:57.33 ID:2TPXHe0V0
え、続きはないの?
599 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/27(木) 04:06:21.97 ID:KWjSOHMB0
あく
600 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/27(木) 13:32:38.83 ID:wPdw2CFrO
>>599
アホ
601 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/06(日) 11:38:21.16 ID:6FiOA4/V0
まだか
602 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/19(土) 22:50:19.78 ID:OmlIX0fS0
また駄目かいな
603 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/08(金) 13:34:23.29 ID:x/oEaYhV0
おいおいおいおい
604 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/18(月) 21:44:20.18 ID:3vLz7ccW0
あく
605 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/01(日) 15:29:01.89 ID:DqDs8pbC0
ああも荒らしに粘着されちゃ距離も置くわな
606 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/02(月) 21:57:46.56 ID:eLo8YUA8O
>>1
とかいう荒らし
607 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/22(日) 19:39:54.77 ID:+m/0HYQy0
あくしろよ
608 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/24(金) 21:04:24.47 ID:7ndhpYZf0
もうダメやろか
609 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/10(水) 22:17:19.88 ID:9At/PBfs0
まだあったのか。期待してたんだがなぁ
610 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/08(木) 18:01:45.06 ID:DIET4QtI0
個人的には期待だけどもう需要なさそう
611 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/14(水) 02:42:43.40 ID:vMMZtUpn0
ほ
612 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/04/12(木) 20:15:49.80 ID:INQSaaMI0
ho
613 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/06/06(水) 12:57:29.74 ID:D53BeWwP0
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