穂乃果「ラブライブ!」海未「パーフェクトアンサー」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/24(月) 14:32:15.08 ID:Is9rxdeVO
以前ラブライブとGANTZのクロスssを立て、自らの構成力不足と推敲不足からエタらせてしまった者です。
大まかな流れは変えないまま、新たにプロットを作成して書き直させて頂きます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1493011935
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/24(月) 14:39:54.02 ID:Is9rxdeVO
・GANTZに関しては原作、アニメ、実写、CG映画全要素あり
・当然グロ有り
・オリ星人多数、またオリ設定有り
・GANTZモブ総動員
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/24(月) 14:40:54.83 ID:Is9rxdeVO

『御覧くださいッ!渋谷スクランブル交差点付近では、多くの車両が炎上しているのが見えます!
街が破壊され、まるで戦場のようです!』


深夜、炎上する渋谷の上空を飛ぶ報道ヘリでナレーターが叫ぶ。

逃げ惑う人々が車両の爆発に巻き込まれ、火達磨になる様がはっきりと見えた。


『あッ、警察の特殊部隊の車両が現れました!
巨大不明生物の処理を図る模様です!』


けたたましくサイレンを鳴らし現れた黒塗りの車両から、頭にはヘルメットとバイザー、胴には防弾ベストを装備した者達が飛び出した。言うまでもなく、その肩からは特殊部隊仕様の短機関銃を提げている。彼らは、即座に爆煙の中心部へその銃口を向ける。


「撃てッ!!」


隊長らしき男が叫ぶと、一斉に全隊員の銃口が火を吹いた。
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/24(月) 14:41:36.54 ID:Is9rxdeVO

パラララララッ、というタイプライターのような発砲音が木霊するが、高レートの短機関銃がそのマガジンを撃ち尽くすまでは5秒もかからなかった。


「やッたか!?」

「油断するなッ!総員マガジンを交か------」


隊長がそう声を張り上げた瞬間だった。
黒い煙の中から、ヒトの胴ほどのサイズはあるであろう頭蓋骨が飛び出してきた。頭蓋骨、と形容するしかないソレは、かなりヒトの物とは異なっていた。下顎はクワガタよろしく左右に裂け、眼窩が二対あり、その奥は妖しく輝いている。

隊員達は、「巨大不明生物」と呼称される異形の全貌を遂に目の当たりにした。頭蓋骨に続いて飛び出したのは、腕のような形をとる骨の先に接続された、2メートル近いふた振りの巨大な鎌。さらに異常な程長い背骨からは、カシャカシャと蠢動する無数の肋骨がムカデの脚の如く伸びている。

唖然とする隊員達は、自らに向かって振るわれるその大鎌の前に、ただ立ち尽くしている事しか出来なかった。
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/24(月) 14:42:22.16 ID:Is9rxdeVO

胴体を一瞬で両断される警官隊から50メートルほど離れた所に、漆黒のラバースーツを纏った金髪の少女、絢瀬絵里は居た。


絵里「あッ…、あぁ……」


警官隊を一撃で屠った『骨ムカデ』は、もう片方の鎌を振るって彼らの乗ってきた車両を邪魔だとばかりに両断、炎上させる。

そして、絵里の元へと無数の脚を蠢かして進んできた。


絢瀬「いッ、嫌ぁぁぁぁッ!!」


彼女は反射的にその手に持った円柱状の銃身をもち、青白く発光する銃口の無い拳銃を骨ムカデに向けた。

まともに狙いもつけず引き金を引く。
すると、ギョーンという間延びしたサウンドとともに本来銃口のあるべき箇所が青白く発光した。

そのまま何度も乱射するが、3回発射したところで青白い光が赤いものに変化し、エネルギー切れを示す低いサウンドが鳴った。


------お願い、当たって!


絵里の願いが通じたのか、骨ムカデの頭部に2ヶ所、右側の鎌に1ヶ所小さな爆発が起こる。

しかし。
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/24(月) 14:43:18.55 ID:Is9rxdeVO

骨ムカデの体を構成する骨格は、青白い爆発を受けたところでビクともしなかった。

いや、その表現すら適切でない。
正確には爆発が通ってもいなかった。


絵里「そんな……」


モデル顔負けの美貌を誇る端整な顔が絶望に歪む。
両足がガタガタと恐怖に震え、逃げ出す事も叶わなかった。

骨ムカデは、警官隊同様彼女も両断すべく、自慢の鎌を振りかぶる。


絵里「いやッ…わた、しッ、死にたくな……」


丁度首元へと振るわれたその鎌が彼女の命を刈り取る寸前、黒い人影が飛び出して絵里を突き飛ばし、鎌の軌道から助け出した。

絵里とその人物はゴロゴロと転がり、アスファルトの上に折り重なって倒れた。

絵里を救ったのは、襟足の長いオールバックの若者だった。
彼も絵里同様のスーツを身につけている。
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/24(月) 14:43:54.47 ID:Is9rxdeVO

「絢瀬さん無事かッ!?」


若者の叫びに、茫然自失としていた絵里の顔がパッと明るくなる。


絵里「加藤くん!」


加藤と呼ばれた若者は起き上がると、スーツのホルスターに吊り下げたサーベルの柄のような物を手に取り、振り下ろした。すると一体どこに収納されていたのか、先端から日本刀のような刀身が滑り出る。


加藤「あいつに銃は効かない…、別の方法を使う」

絢瀬「接近戦をする気!?危険すぎるわ!」

加藤「いや、まだ他に手はあるよ」


そういうと彼は、刀の刀身を20メートル近くまで伸ばし、しっかり両手に保持して頭上に掲げた。


加藤「おおぉぉォォッ!!」


そしてそれを、雄叫びと共に眼前の骨ムカデへと振り下ろす。
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/24(月) 14:44:30.60 ID:Is9rxdeVO

骨ムカデは両腕の鎌を交差させ、その一撃を受け止める。


加藤「グッ……!」


骨ムカデの巨体に鍔迫り合いで勝てる道理は無かった。
しかし加藤はニヤリと笑い、叫ぶ。


加藤「今だッ、河内さん!岸本さん!」


すると、骨ムカデの左右両側から三角形の光るワイヤーのような物が飛び出し、その長い背骨に命中した。
2つのワイヤーはクルクルと骨ムカデの巨体に巻き付き、完全に拘束する。

火花を散らしながら骨ムカデの右側からは精悍な顔つきの男性が、左側からはショートカットの少女が出現した。
2人も加藤達同様のスーツを着用している。


「加藤くんッ!大丈夫?怪我は…!」

加藤「平気だよ、この通り無キズさ。岸本さん」


岸本と呼ばれた少女は真っ先に加藤の元へ駆け寄った。

続いてもう一方、河内もやってくる。


河内「良かった。Yガンは効いてくれるみたいだな」

加藤「流石にこれがダメだったら危ないところでしたね」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/24(月) 14:45:13.78 ID:Is9rxdeVO

4人は拘束から逃れようともがく骨ムカデを見上げた。
いつの間にか、ワイヤーは赤く変色している。


絵里「Yガンの転送はまだなの…?」

加藤「しっかり捕まえてるし…大丈夫なハズだけど……」


バキッ!!


彼らの立つアスファルトに無数のヒビが入った。



------丁度、拘束された骨ムカデを中心として。



河内「不味いッ!ワイヤーから脱出する気かッ!?」

加藤「もう一回撃つ!」


加藤が傍らの岸本からYガンと呼ばれた銃身が3つに割かれた銃をひったくり撃つが、手遅れだった。

骨ムカデは自らを捕らえていたワイヤーを引き千切ると、先ず右の鎌で新たに放たれたワイヤーを切断。そして流れるように左の鎌も加藤へと振るった。

10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/24(月) 14:45:53.05 ID:Is9rxdeVO



岸本「駄目ッ------!」


岸本は叫び、加藤の前に躍り出ると、彼に覆い被さるようにして押し倒した。




岸本「あッ……」




加藤にも、河内にも、そして絵里にも、その光景はスローモーションのように見えた。

岸本の左脇腹に鎌の先端がスルリと入り込み、そのまま滑らかに刃が彼女の体を通過していく。

加藤に抱きついていた上半身を置いて、その下半身が血飛沫を上げながら飛んでいった。


加藤「あ、あぁぁ…」


掠れるような声を上げる加藤の両目から涙が零れる。

まだ辛うじて機能を残した岸本の口が動いた。



岸本「か、とう…く、ん、…好、き……、かとう、くん……」


11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/24(月) 14:46:42.94 ID:Is9rxdeVO

その言葉を最後に、岸本の身体は完全に沈黙した。

加藤は彼女の上半身を静かに降ろすと、再び刀を手にする。


河内「お、おい…、逃げるぞ……このままじゃ全員……」

絵里「無理よ!こんなの倒せないッ!」


骨ムカデは無力な彼らを嘲笑うように、裂けた下顎をカチカチと鳴らした。


加藤「だからこそ、誰かがやんなきゃならない……、逃げたところで、追いつかれて殺されるだけだ…」


加藤はそう言うと、雄叫びを上げながら骨ムカデの懐へと飛び込んだ。


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ーーー
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12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/24(月) 14:47:25.34 ID:Is9rxdeVO

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「あーあ、早速死ンでやがんの」


ビルの屋上から加藤達の戦闘を見下ろしながら、ジャケットを着込んだ少年、西は冷ややかに呟く。
ジャケットの襟元からは彼らと同様のラバースーツの一部が覗いていた。


「おッ、おいヤバいぞ茨木!俺達も早く行こう!」

「わかッた、だが慎重にいくぞ南!」


茨木、南と互いに呼び合ったラバースーツ姿の2人の男性が屋上から飛び出す。

一方で、西にはわざわざ加勢してやる気など無かった。


西「スーツ無視か、久し振りだな…。
つーか、不可視モードとタイマーまで解除ッてのはどういう事だ?」


もともと不条理な状況がさらに不条理になったところで、どうする事も出来ない。
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/24(月) 14:48:14.63 ID:Is9rxdeVO

戦闘に視線を戻す。

懐に潜り込んだ加藤の斬撃が胴に叩き込まれるが、骨ムカデはものともせずに加藤を飛び越え、援護に入ろうとした河内に接近。その右腕を容易く斬り飛ばした。


加藤「河内さんッ!」

河内「俺はいいッ!攻撃しろ!」


そこに茨木と南が加勢に現れた。
南が牽制としてYガンを撃ち、その隙に大柄な茨木が負傷した河内の元に急行し保護する。

骨ムカデは飛来するワイヤーを今度も切断し、撃ってきた南を標的と定めた。


南「俺を狙ッてる!走り回ッて逃げるから側面か背後から攻撃してくれ!」

加藤「わかッた!」


道路の中央を全力疾走し出した南を、骨ムカデが餌を見つけた蛇よろしく体躯を左右に揺らしながら追跡する。

加藤と、河内を離脱させた茨木が刀を構え、さらにその後を追う。

西はひとり戦闘に参加せず、荒い息をする河内の腕を止血している絵里に視線を移し、鼻で嗤った。
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