【安価】三人目の勇者

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832 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/08(木) 06:57:56.66 ID:2fBp+ajA0
〜現実〜

シスター「ふぅ」

戦士「よ」

シスター「!?」ビクッ

戦士「起きたか。寝るならベッドで寝ろよ」

シスター「あ、あぁ、ごめん」
833 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/08(木) 07:02:13.23 ID:2fBp+ajA0
〜数時間後〜

司書「...」

司書「だれも居ませんね」

勇者はまだ寝ていたが、枕元には書き置きが置いてあった

司書「...ん。なんでしょう。これ」

そこには、こう書いてあった
834 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/08(木) 16:34:48.77 ID:2fBp+ajA0
『これを一体誰が読んでいるかは分からないが、恐らく誰が読もうと問題なかろうと思う』
『これからの目標についてだが、国王からの指令があった』
『なにやら物騒な獣が目覚めたらしい。どうにかする為に宇宙での調査を行う』
『宇宙には酸素とやらがないらしい。特殊な装備で行く事になりそうだ』
『俺の体調については気にしなくていい。皆を見ると変になるのは何故なんだ?』
『こんな奴ですまない』

司書「これは...」

司書「勇者...どうしてこんな事に...」
835 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/08(木) 16:47:03.43 ID:2fBp+ajA0
〜その後〜

シスター「やぁ、私から一つ提案があるのだけど」

魔法使い「提案?」

シスター「実は、勇者に宿った初代勇者に念話で話をしたの」

シスター「初代勇者は、『我にはまだやるべき事がある』って言ってた」

シスター「だから、また話をしようと思うの」

シスター「そうすれば、何をしたいのか分かるし、それを解決すれば勇者もきっと」

魔法使い「じつは私もさっき勇者の寝ている所に行って来た」

魔法使い「封の開けられた書き置きがあって」

魔法使い「そこに書いてあった。勇者が次、何をするのかね」

魔法使い「国王の命令で宇宙に行くらしいんだけど、多分急がねばならないようで」

魔法使い「つまり、初代勇者のやりたい事...」

魔法使い「それがこれからを左右すると思うわ」
836 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/08(木) 16:58:05.11 ID:2fBp+ajA0
魔法使い「という訳で、これ」サッ

シスター「...これって」

魔法使い「そう。魔法の聖水よ」

魔法使い「これ飲んでもっぺん会話してきなさい」

シスター「...分かった。分かりました!」

シスター「じゃあ頑張ってきます」

魔法使い「うん」
837 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/08(木) 17:03:09.96 ID:2fBp+ajA0
〜精神世界〜

シスター「む」

初代勇者「ふー!...ん?またお主か」

シスター「さっき言った、やるべき事ってなんですか?」

初代勇者「そういえば、まだ話してなかったな」
838 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/08(木) 17:03:44.00 ID:2fBp+ajA0
直下>>初代勇者のやるべき事とは
839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/08(木) 17:22:32.56 ID:0lxoBzpDO
巨大な魔翌力を持ってしまった為に狂い、人間・魔族問わず殺戮を繰り返し、
最終的に初代魔王によって封印された初代魔王の息子の完全な討滅
840 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/10(土) 16:09:01.67 ID:I7g7wDo90
初代勇者「初代魔王には息子がおってな」

初代勇者「とにかく強いのだこれが」

初代勇者「しかし,..奴は殺戮を得意とし、実際にそうした」

初代勇者「ま、そのせいで初代魔王に封印されたのだが」

初代勇者「奴を討ち滅ぼすのが我のすべき事だ」

シスター「分かりました...」ドサッ

初代勇者「お主、気を失うのが早いな」
841 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/11(日) 15:44:36.19 ID:5JgACzT/0
勇者「...」カッ

勇者「うむむ...」

勇者「ちょっと外にでも出るかな」ガチャッ

勇者「...?」

勇者は異変に気付いた

まず、船が停泊している。それも、王国の大陸にである

勇者「...代わりに装備取ってきてくれんのかな?」

勇者の立てた仮説は即効で砕けた

何故なら、そこに特殊装備____いわゆる宇宙服があったのだ

ガガガガ...

勇者「アナウンスの音?機材は弄ってないと思うのだが」
842 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/11(日) 15:50:08.22 ID:5JgACzT/0
アナウンス「これより、上昇を開始します」

勇者「上昇?何を言っているんだ?」

勇者「まさか!」クルッ

勇者は船内を走り回ったが、仲間はどこにも居なかった

アナウンス「甲板にいらっしゃる方は、船室へとお入り下さい」

ゴゴゴゴ...

勇者「この音!間違い無く王国製の魔力式上昇炉!」ダダダダ

勇者は船室に避難した
843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/11(日) 15:53:56.29 ID:me4gArlSo
ファンタジー世界なら宇宙服じゃなくて特殊な魔法アクセサリとかを身に付けて行くもんだと思ってた
844 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/11(日) 15:57:42.98 ID:5JgACzT/0
〜船室〜

勇者「くっ...」

船室には、一つの置き手紙があった

勇者「ん?置き手紙か?」カサッ

勇者「どれどれ」

『私達はあなたを解放する為、成すべき事をしてきます』
『別れは心苦しいですがあなたが真の勇者であるなら、私達は最大限手助けをします』
『今回はこの行動が最善であると判断しました』
『いずれまた出会える事を願っています』

勇者「...何...!?」

勇者「あ、あいつらはどうしたんだ?」

勇者(きっと、それを書いていたら俺が無理矢理にでもそっちに行っていた)

勇者「俺は...!俺は何て事を...!」
845 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/11(日) 16:03:54.35 ID:5JgACzT/0
アナウンス「高度上昇します」ゴゴゴゴ...!

勇者「...おいおい!?まさかこれ」

勇者はここで気付いた事がある

勇者「この!この声!!」

アナウンスの音声...それは勇者の仲間達の声で同時に録音されていた

勇者「くそっ!」

勇者「俺には...何があるんだ...?使命か!?」

勇者「勇者である事はやはり辛いなぁ...」
846 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/11(日) 16:08:50.60 ID:5JgACzT/0
暫く経っただろうか___

アナウンスに異変が起きた

アナウンス「...ぅ...うう」

勇者「...?」

アナウンス「ごめんよ...ごめんな...」

その言葉を皮切りに、次々と謝罪の言葉が述べられる

アナウンス「ぐすっ...ぐすっ...」

泣き出す者も居た

勇者「もういい...もう十分だよ...俺は...」

アナウンス「...ううん」

アナウンスが急に静かになる

勇者「...」
847 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/11(日) 16:15:53.16 ID:5JgACzT/0
アナウンス「宇宙に到達しました。船体は特殊な魔法アーマーで守られています」

アナウンス「しかし、乗員の方は念のため、特殊装備を着ておいて下さい」

アナウンス「また、船外に出る際も特殊装備の着用をお願いします」

その声は最早バラバラで、聞き取りずらかった

しかし、聞き慣れた仲間の声を勇者が聞き逃す筈は無い

アナウンス「最後に...」

アナウンス「勇者。頑張ってね(な)!!」

勇者「えっ」

勇者「う、ぁぁ...」グスッ

勇者「分かった。みんなの気持ち、痛い程伝わった」ポロポロ

勇者「だ、だからこそ!!」ゴシゴシ!

勇者「成し遂げてみせる!!」

勇者「絶対にッ!!」グッ!!!
848 : ◆7M0syXftfg [saga]:2017/06/11(日) 16:19:14.21 ID:5JgACzT/0
以上です。多量の安価・コンマの数々に付き合って下さりありがとうございました
風呂敷を広げたままの形でのENDとなりますが何卒ご容赦下さい
849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/11(日) 16:28:58.39 ID:me4gArlSo
あら、終わんのか。おつ
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/09(火) 08:28:58.67 ID:KeYz4hg30
オリバト
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