【安価】探偵剣士「一目惚れをしたら冒険が始まった」

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270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/15(土) 20:58:28.04 ID:NhrcLFyq0
名前 ガーロ
年齢 58歳
性格 外道。我利私欲
容姿 胸元が開いた服。成金趣味身を思わせる装飾を付けた黒人
備考 高利の金貸しで、武器売りや奴隷売りなどをしている完全に"黒"の人物。
人呼んで「黒金のガーロ」(黒い金ばかり金の手元にあるから)
「金で買えないものはねぇ」という考えを持ち、信頼や人も金で買おうとする。
ほしいものはどんな手を使っても買おうとしている。遊び好きで女好きでもある。
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/15(土) 21:03:56.27 ID:NhrcLFyq0
>>270に容姿に「意外とガタイはいい。金色の趣味が悪いサングラスをかけている」と備考に「不動産もしている(どれも悪徳なものだが)」も追加で
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/17(月) 00:41:53.78 ID:SJ8GbQbB0
>>265の土曜日に更新とは何だったのか……

名前:エリス・カーバイン
年齢:15歳
性格:大人しくドジッ子。ただし、自分を意見を通すときははっきりとモノを言う
容姿:魔女らしい黒い三角帽・黒マントの服装をしており、髪色は緑で薄い緑目。眼鏡で三つ編み
備考:昔から続く魔女の家系に生まれた少女。魔女の血を引く魔法使い。
ただし、昔から大切にされた来たので大人しいの少女。このままではいかないという祖母の考えより旅に出される。
基本的に箱入り娘でトラブルが起きることが多い。だが、意外もタフであり前向きな所もある。
得意魔法は「風」「土」。他に植物魔法や回復魔法が得意であり、魔法を使うために親に持たされた魔導書を使って魔法を安定させる。
おばあちゃん(もちろん魔女)子で魔法の師匠でもある。両親との関係は良好…というか親が過保護すぎるというレベル(旅のために色々渡しすぎている)
特技は魔法以外だと触媒の発掘と趣味は読書。読書は王道系の恋愛小説が好きだとか……(いつか自分もこういう恋愛したいという憧れもあるようだ)

名前 ラミィ
容姿 兎に似ている生物。
備考 エリスが旅前に祖母が渡した魔法生物(魔法で作られた人工生物)。耐久性は普通の生物と同じぐらい。
体に魔翌力を蓄積していて、最悪この子を使った魔法を使うことができる。
意識もあり、最悪エリスを守るために戦うように作られている。
普通の生物のように生きているように見える。エネルギーは周りの魔翌力から微弱に吸い取っている。
273 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/07/18(火) 01:00:16.77 ID:mfJ5f+H3o
更新予定を守れず申し訳ないです
ちょっとやり直しをしていました
274 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/07/18(火) 01:01:53.00 ID:mfJ5f+H3o
〜???の町の宿のテラス〜

この町に到着したその夜、宿のテラスでイヴはただずんでいた
今の彼女はあの立派なドレスではなくフランさんに分けてもらった服を纏い、相変わらず僕の帽子を被っている
流石にあのドレスをこの先も着続けているのは一緒に行動する身としては恐れ多い

(フラン「申し訳ありません、あまりふわふわした服は得意ではなくてこのくらいしかないのです」)

と渡してきたスーツは、言っちゃ悪いが本当に地味な色だったが、イヴは文句も言わずに着こなしている。
――そう、着こなしているのだ。もともとすらっとしたスタイルなおかげなのか、帽子からはみ出た髪が夜風にたなびかせられている様はなんと褒めるべきなのかすら分からない。

ロット(ああ、こんな助手が欲しい…)

スーツに鹿内帽、まさに探偵姿だ。そうでなくとも凄腕の仕事人に見える。



ロット(――いけないいけない、このまま凝視していたのがばれたら、どう思われるか)

耐えきれず話しかけることにした

ロット「何を眺めているんだい?」

イヴ「いえ、夜風が気持ちよくて――やっと、静かだなって少しぼうっとしていたのですわ」
275 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/07/18(火) 01:04:33.71 ID:mfJ5f+H3o
ロット「そうかい」

なるほど、スタット街は真夜中でも騒がしい場所だった
それだけじゃなく彼女の話が本当なら誘拐されてきた身、落ち着ける時間なんてなかっただろう
とはいえここも、そこそこに血気盛んな町だ
昼間の騒がしさはスタット街と比べても引けをとらない

イヴ「――そういえば、やっと落ち着いてお話できますね」

ロット「え?」

少し見回してみる

ロット「ああ、そうだね」

キリュウはまた勝手にどこかへ行ってしまった
やつが茶々を入れてくることはとりあえずないが



ロット「え、えっと、なにか話したいことはあるかな?」

イヴ「え?いえ、ロットさんこそ、聞きたいことがあるのでは?」



ロット(そうか、なにか質問すればよかったのか)

突然二人きりだったという状況に戸惑った故、何を話せばいいのか全く思いつかなかった
しか、現時点で彼女の素性についてをこれ以上問いただす気は元々なかった

じゃあどうする?趣味とか聞けばいいのだろうか?
いやそれはいきなり踏み込みすぎだろうか?
276 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/07/18(火) 01:07:53.45 ID:mfJ5f+H3o
ロット(ええと、ええと)

イヴ「??」


心なしか冷や汗をかきはじめた気がする

ロット(いけない、これ以上沈黙を続けては変に思われるじゃないか――そうだ!)

ロット「いや、今は特に君に質問する気はないよ、せっかく君も久々に心を休められる状況なんだしね」

ロット(うん、ごく自然に沈黙を破れたぞ)

イヴ「はい、お気遣いありがとうございます。確かに、私も今何をお答えするべきかまだ判断がついていないのです」

ロット「気に病む必要はないさ、隠しごとの一つや二つ慣れているからね」

イヴ「ふふ、ご職業柄ですか?」

ロット「まぁね――そうだ、それなら僕にも何か聞きたいことはないかい?」

聞いてばっかりいるより、僕の事を話してみるのも信頼を得る意味では建設的だ


イヴ「あ、えっとでは、なぜこの町に?」

ロット「この町?」

意外にもすぐに質問が返ってきたのはいいものの、それは僕に関することじゃなかった
277 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/07/18(火) 01:19:52.85 ID:mfJ5f+H3o
イヴ「はい、たまたま近かったからここに来たとは思えなかったので」


求めていた答えとは違うが、気になるのは分かる

ロット「なるほど、いい質問だね」

ロット「もちろんこの『ツカーテ』を訪れたのにも理由はあるよ」


そう、僕たちはタニアさん達御一行にこの町「ツカーテ」の付近まで乗せてきてもらったのだ
この町に既に追手来ていないことを確認したうえで入り、この宿をとったわけで


ロット「この町は別段大きな町ではないけれど、職人と冒険者の町って言われている。独自のギルドという自治体があって、ギルドの支援の元、この町の商業はスタット街とはまた違う発展の仕方をしているんだ」

ロット「そのおかげか、まずなんでも揃う。物価は少々高いけどね」

だがボッタくりな物は見たことがない、高かろう良かろうというか、この町で出回る売り物の品質の信頼度は随一と言える

イヴ「なるほど、先ほどお見かけした雑貨屋の品揃えには、わたくしも驚愕いたしましたわ!できれば後で行ってみたいのですが」

ロット「もちろん構わないさ、明日行ってみようか」

女性は買い物好きと言うイメージがあるが、イヴもその例に漏れず少し楽しみそうだ

イヴ「ありがとうございます!!――あ、もちろん見るだけです!この後に及んでなにかをねだるなど…」//

ロット「まあそこまで深く考えなくてもいいさ、必要なものがあったら気軽に言ってくれたまえ。必要経費かどうかは僕が判断するよ」

イヴ「うっ…申し訳ありません」

そりゃ必要なものはあるだろう、なにしろ彼女はほぼ丸腰なのだから


イヴ「――つまり、ロットさんもなにかお求めなのですか?」

ロット「あ、いや――ま、強いて言うなら僕のレイピアにひびが入ってるから、安物の武器があれば取り替えたいけど」

ロット「どちらかというと、もう一つの理由がポイントなんだ」
278 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/07/18(火) 01:21:20.73 ID:mfJ5f+H3o
イヴ「それは?」

ロット「うん、どういうわけかこの町の住人は基本的に騎士団の事を良く思っていないみたいなんだ」

イヴ「そうなのですか?」

ロット「ギルドが組織してる自警団があるんだけど、ほら今もそこで見回りをしてる人がいるだろう?」

僕はちょうどテラスから見える、屈強な人影を指さした


イヴ「あの槍を持った方がそうなのですか?」

ロット「ああ、自警団の腕章を付けてるね。ここの住人かもしれないし、たまたま立ち寄った旅の人がギルドからの報酬目当てでパトロールをしてたりするんだけど」

ロット「とにかく、この町でギルドの自警団である彼らと、何かに付け込んで立ち入ろうとする騎士達とのけんか騒ぎは日常茶飯事だ」

イヴ「ふふ、聞いただけだと治安が良いのか悪いのか…」

とイヴは苦笑いを浮かべる
279 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/07/18(火) 01:23:06.12 ID:mfJ5f+H3o
ロット「いや、その点は安心していいと思うよ。ギルドもなかなか悪事は見逃さないから」

僕からみても、ギルドという組織は上手く機能しているように見える
頼まれて調査をしたことがあったけど、特に裏も無いようだった


イヴ「でしたら、むしろ親近感が湧いてきますわ!」

ロット(おっと)

今までイヴは比較的上流階級にいる人物そうに見えてたけど、やはり先入観に過ぎないのだろうか?
国に逆らう町の話を聞いて、価値観の違いを訴えたり、困惑する様子もない


イヴ「国に縛られず己が道を行く町…勇ましい感じがいたします!」

ロット(というか、本気で惚れ惚れしてるように見えるなぁ)



イヴ「――あれ?ところでロットさんがここを選んだ理由は?」

ロット「ん?ああ、だから僕たちに追手の騎士たちが迫ってきても、騎士が来るだけで騒ぎになるからすぐに分かるし、最悪この町にいればなんとかなったりもするだろうからね。この状況で一時身を置くなら打ってつけの場所なんだ」

イヴ「そこまで考えてこの町に」

ロット「まあできるだけ早く出発したいから、明日中には準備完了させるつもりだけどね」
280 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/07/18(火) 01:26:51.38 ID:mfJ5f+H3o
ところで、僕は今、そこまで手持ちに余裕がないのを話すべきかを迷っている
元々スタット街から帰るだけのところだったし、イヴには悪いが宿代が倍増した事と
キリュウの生意気なおねだりを聞いてしまったのも手痛いものだった

ロット(うーん、できれば馬を一頭借りていきたいぐらいなんだけどなぁ)

最悪ギルドですぐに済む仕事を見つけて、少し稼ぐ必要があることも頭に入れておかねばならない
それとも誰かちょうど良く、この探偵を頼ってはこないだろうか?


イヴ「ところで、あのご婦人方はあの後どうするご予定でいらしたんですか?」

ロット「いや詳しくは聞いてないけれど、タニアさん達の向かった方角的には、『ノーソン』あたりを訪れるんじゃないのかな?近くに『ゴールデン・クレセント』もあるけど、まさかそっちに向かうとは思えないしね」

イヴ「ノーソン…ゴールデン・クレセント…ですか」

イヴはどこか釈然としていないようだった
というかピンと来ていないというべきだろうか?

これもまた憶測に過ぎないが、いかに箱入り娘だったとしても
ノーソンはともかく、あの問題だらけのクレセントを知らないとは思えない


いやいや、そろそろ彼女について事細かに分析するのは控えよう
しばらくは僕の事務所に向かうことを重要視しなければ



281 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/07/18(火) 01:27:28.09 ID:mfJ5f+H3o
とりあえず、ここまで〜
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/18(火) 01:28:37.44 ID:6oC/2ArI0
結局、ノーソン採用したのか……都市と書いてあるけどいいの?
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/18(火) 01:32:45.94 ID:pO13dCqG0
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/18(火) 01:39:02.53 ID:mfJ5f+H30
>>282
ええ、もともとあまり条件を細かくするつもりはありませんし、都市について統一された定義付けはありませんから町のようなものでしょう

それ以外にも挙げられた設定は例外なく全部記録してるので
後々使うかもしれません
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/18(火) 01:40:54.54 ID:6oC/2ArI0
>>284
把握。できたらミスっている所や変な所は修復やそっちの都合で少しの設定変更は許されると思う
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/18(火) 13:23:28.34 ID:pO13dCqG0
名前:エルヴィン・レックスファング
年齢:54
性格:男気に溢れるが、血の気の頑固親父
容姿:筋骨粒々で50代とは思えない若々しさを持つが、紫色の髪に所々白髪が生えている。立派な髭を生やしており、胸に刀傷と火傷の痕がある。背中には身の丈ほどの大剣を背負っている。
備考:「ツカーテ」のギルドの元締め。部下や住民からは「ボス」と慕われており、その男気に溢れる性格を慕われている。
レックスファング家は代々ギルドの元締めであり、その昔騎士団内による陰謀により追いやられた一族。昔から続く因縁と騎士団の腐敗した現状に対する敵対心が強い。
騎士団のニーナは実の娘(妻の旧姓がホリーロック)であり、ニーナが騎士団上層部に嫌われているのはこの為。現在は勘当状態であり親子仲は最悪だが、ひとかどに親心はある。

念のため言っておきますと「ニーナ」と「ツカーテ」を考えたものです。娘設定とかは>>1にお任せします。
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/18(火) 13:34:31.51 ID:jCG2AQof0
ロットがところどころ少年らしいな
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/18(火) 19:03:26.09 ID:6oC/2ArI0
>>197は「ツカーテ」にあいそうなのでキャラに困るときは
それぞれ名前は「ギラン」と「エリア」で(元の名前は被っているのがいたので)

名前:トロンボ・ファクシー
年齢:26(詐称の可能性あり)
性格:クズ。小物
容姿:出っ歯でとがった赤っ鼻。にきびがあり、髪の色はオレンジ。
備考:「ゴールデン・クレセント」にあるカジノのオーナー。
自分より立場が部下など立場の下のものには威張るが逆に立場が高かったりお得意様には媚びるという救いような男

オネェ語でしゃべる
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/18(火) 19:15:07.25 ID:6oC/2ArI0
ごめんなさい🙇。途中送信してしまった
備考の完成版

備考:「ゴールデン・クレセント」にある高級宿のオーナー。
自分より立場が部下など立場の下のものには威張るが逆に立場が高かったりお得意様には媚びる
しかも同業の客を取ったり、あることないことを噂にしたり、部下を使って営業妨害するなど救いようがない男
騎士や政治家に賄賂を渡しており、色々助けてもらっている。最近には薬物にも手を出している……という噂。
成長する前のクレセントにいたらしいが今のようになったのは謎。夢は政治家になることに
オネェ語でしゃべるが、好きなは年頃の女子(15〜18歳あたり)一人称は「アタシ」「ボクチン」
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 13:12:44.65 ID:kijX40UNO
名前:ジャック・テンペル
年齢:30
性格:飄々として捉え所がないおっさん
容姿:無精髭を生やした細マッチョの偉丈夫
備考:「ツカーテ」の自警団のリーダー。普段は酒と女を愛する飄々としたおっさんだが、実はかなり聡明で槍の腕も立つ元勇騎士。仲間思いの人柄から部下からの人気が高い。
 昔は将来を嘱望されていたが、上司の作戦失敗の責任を取らされ騎士を辞職。家族からも縁を切られ浮浪していた所を拾われ、晴れて自警団のリーダーとなった。その経歴から誰よりも騎士を憎んでいる。
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/19(水) 21:02:03.45 ID:AI5btJ8m0
名前:ミルカ・テンペル
年齢:10
性格:しっかりもの。
容姿:栗色髪の少し古着を着ている
備考:>>290のジャック・テンペルの娘。ただし、実の娘ではなく拾い子。ボロボロだった所を拾われた。
親に捨てられて、行く当てがない旅をしている所でジャックに拾われた。
それ以降、ジャックを「おとうさん」と言って慕っている。ジャックが酒や女にだらしない時は叱るなど自警団からは「娘より嫁だな」と茶化される。
自警団にはリーダーのジャックのサポートしている。元の親のことは嫌っており、顔も思い出したくないほど


>>290じゃないけど娘を作ってみた。>>1が良いなら使って
あと名前が他のキャラと被ったら>>1の判断で変えてほしい所
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/20(木) 01:50:29.88 ID:PJvc5CMy0
町の名前:水の都市「ベルマール」
潟「アマーレ」の上に築かれた、運河が縦横に走る水の都。
(元ネタはイタリアのヴェネツィア)
水上バスなどが使われており、これで市街など移動することある。
この街では海上輸送が盛んであり、いろんな船が外交に来ていたりする。
またこの街で見られる力を使った水中サーカスというものも存在する。

水の都市と考えたけど上手く書けなく適当になってしまった
もし使うとなる場合は色々追加や変更していいかも
293 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/07/20(木) 23:07:09.52 ID:j4n5adjHo
「ロットさん、私…あの時本当はロットさんの事を…」

ロット「イ、イヴ?」


何だか物々しい雰囲気が立ち込めている
ここはどこだ?
なんだか微妙に意識がはっきりせず、状況が呑み込めない
彼女は顔を赤らめ、何かを恥ずかし気に躊躇して打ち明けようとしているように見える

ロット(ん?待て…なんだこの状況は)//

「ロットさん、お願いします。一度目を瞑っていただけませんか?」

ロット「え、あ、ああ、分かったよ」

素直に目を瞑…
いややはり何かがおかしい、何も見えないはずなのに不思議と次の彼女の行動が映し出される
そして何故か目を瞑っている僕の姿も

誰の視点だこれは?

彼女の顔がどんどん、ロットン少年に近づいてゆく

ロット(いや、ちょっと待ってそれ以上近づいたらまずい事になるじゃないか!!)//

慌てて、その場から足を引こうとするが…

ロット(ええい、なぜ動かないんだ僕は!)


そろそろカウントダウン開始といったところか
5…4…3・・2・・1・・
294 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/07/20(木) 23:12:54.34 ID:j4n5adjHo
バシーン!!


ロット「んん?」

キリュウ「いい加減起きろヨ!!寝坊なんて珍しい」

顔に妙な衝撃を受けて、目を開けると、目の前にキリュウがいて
後方には宿の天井の、控えめな花柄模様が写る

どうやらネコパンチで叩き起こされたようだ

ロット「……」

キリュウ「飯だせヨ」

ロット「……」

キリュウ「??――おい、ロト坊?」


ロット「年頃の少年か僕は!!!」
キリュウ(ビクゥ!!


なんてベタでどうしようもない夢を見てるんだ僕は…
恥ずかしくてしょうがない



キリュウ「…いや、お前は年頃の少年だろうがヨ」
295 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/07/20(木) 23:28:19.42 ID:j4n5adjHo
〜食事処〜

イヴ「話に聞いた通り、ここも賑やかですわね」

ロット「うん、こっちの方がスタット街よりも忙しい街じゃないかな」


僕たちは宿の食事処で朝食を取っていた
彼女はきちんとスーツに着替えている
早朝でもアピアランスに抜かりはないようだ

この場所は宿の中ではあるものの、あまりゆっくりと落ち着いて食べるには向かない場所かもしれない
というのも、僕たち以外にも屈強な冒険者や少しイカツイ職人達が周りにいて
行儀の悪い事に大声で本日の予定などを語り合いながらガツガツと食べているのだ

ここは宴会場かと少々突っ込みたくなる

イヴ「今日はどうされるんですか?」

ロット「ああ、昨日も話した通りここを立つ準備をするよ。この町を回ってね」

イヴ「では今日はご一緒させてもらってもよろしいですか?」

ロット「もちろん構わないよ、例の雑貨屋も行くわけだしね」

イヴ「まあ!」


296 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/07/20(木) 23:44:16.62 ID:j4n5adjHo
ロット「あ、あとギルドの方で手ごろな仕事があれば、やってみようと思ってる」

イヴ「お仕事…あ、探偵業でしょうか!」

ロット「まあ情報集めや探し物があればそれが一番理想的なんだけど、多分雑用、ちょっとしたお手伝いとかが大半じゃないだろうか…」


ちなみに、そういった仕事の報酬は大したものじゃないことがほとんどだ、小遣い稼ぎ程度にはなるだろうけど
もっとしっかりした見返りを求めるなら、やはり魔物退治や、少なくともこの町の外でやる仕事になってくる
別にそれをやること自体は吝かでもないのだが、短時間では終わらないから、先を急ぎたい身としてはちょっと都合が悪い

イヴ「あ、その…申し訳ありません、やはり金銭的な負担は増えますよね…」

ロット「いやいや!…まあ、そうだね。仕方ないことさ、だから簡単な仕事があったら手伝ってくれないかね?」

変に、ごまかすよりもこの方がやりやすいだろう

イヴ「はい、もちろんです!なんでもやりますわ!」


キリュウ「ロト坊…」

ここはうるさくてかなわんとばかりに、気だるげなキリュウが何かを訴えてくる

ロット「ああ、食べ終わったらすぐに行動しようか。モーニングコーヒーも飲む気になれないしね」

297 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/07/20(木) 23:48:17.60 ID:j4n5adjHo
↓1〜3自由行動選抜

※なんでもありです。誰かに出会うでも、戦闘イベントでも、買い物でも。詳しく書いてもらっても簡単に書いてもらっても構いません。これからこの自由行動系の安価を増やそうと思います


パーティメンバー
◎ロットン
・イヴ
・キリュウ

>>257より 職人と冒険者の町【ツカーテ】

冒険者や職人を支援するギルドを中心とした町。
石造りの家屋と市場に集う屋台。絶えず響く鍛冶屋の鎚の音が印象的。
二つの大きな街道の交差点に位置し、東側には海に向かう大河が流れており、交通の要所としても有名。
宿、商店、鍛冶屋などなど、「ツカーテに来て揃わぬものなし」と言われるほど商業が発達していると同時に、多くの情報が集うため情報屋の激戦区でもある。
町全体を通して自立意識が高く、ギルドの組織している自警団は騎士団や国とのいさかいを起こすことが多い。その為国とは仲が悪いが、多くの冒険者や商人達を味方につけているため国としても手を出しづらい町である。
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/20(木) 23:52:54.86 ID:PJvc5CMy0
ロットン、新しい武器を探しに色んな武器屋を回る
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/07/21(金) 00:13:15.44 ID:o3k7hzfr0
イヴがガラの悪い相手に絡まれそうな時に>>266のロゼッタが助けて、その縁で一緒に街を回る
キリュウは>>45のアリアと出会い飯を貰う。猫のキリュウに色々話しかけるアリア。
最終的にキリュウとイヴは合流する(同行者と共に)


長すぎて無理なら前半のイヴの部分だけで
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/21(金) 01:14:05.40 ID:tomPCjQIO
仕事を探すために掲示板を見に行ったらみすぼらしい格好の男がいて...
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/21(金) 01:40:38.60 ID:tomPCjQIO
あ、男は>>35のことです、念のために
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/21(金) 21:43:26.53 ID:o3k7hzfr0
名前:トーマ・アクゼリット
年齢:18歳
性格:お調子者。女好きだが情に熱い。
容姿:赤いバンダナを額に巻いている茶髪の青年。
備考:何でも屋兼モンスター使い。何でも屋を名乗っており、場合によってはトレジャーハンターなどをして生計を立てている。
極度の女好きで美女にあったら速攻で口説くほど。勿論、男に対しての態度は冷めている。(ただし、ロリNO。美少女、熟女OKという基準)
顔は悪くないが軽い性格と第一印象が良くないのが多いため、基本的に女性から好かれない。子供と(ある程度、知力がある)魔物にはなぜか好かれる。
女性相手に調子に乗ってあることないこと言ったリ、美女からのお願いなら報酬など後先考えずに受けたりしてしまう。
本人は「依頼人とあわよくばいい関係に…」と甘い考えをする(大抵、その目論見は失敗する)
そんな彼だが、無害なのに人間に親を殺された魔物や行く当てがない魔物などをほっとけずについ仲間にしてしまう場面がある。
魔物を外に残して自分だけ町の宿に泊まったり、依頼に失敗したら攻めたりする時もあるが本質的には彼は仲間の魔物に対しては思いやりがある方で信頼している。舎弟みたいなもの(普通の魔物使いは魔物を道具や奴隷など同じように使うのが普通)
戦闘はモンスター達と共に戦うスタイルで武器は手のガントレッド(爆薬が仕込んであるなど色々ギミックがある)。
魔法は使えないが、その分色んなものを使って戦う。相手によってビビって逃げ出すことも…(それでも仲間ほっときはしない)
1人称は「オレ」調子に乗っている時は「トーマ様」。願いは「ハーレムを作ること」

無駄に長くなってしまった。魔物は>>1に任すけど、無理ならこちらから何か考える。
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/22(土) 13:59:10.77 ID:NsR0S9Pk0
名前:ガッツ・ビックマン
年齢:40
性格:剛毅にして豪快、面倒見がよい兄貴分
容姿:褐色肌で筋骨隆々の巨漢。鉄の軽鎧に革のガントレットにグリーブを装着した冒険者らしい格好。首に黄色い鉱石のネックレスをつけている。
備考:ツカーテを頻繁に訪れるベテラン冒険者。気前がよく新米冒険者に指導をしたり仲間に気前よく奢ったりしているため、その人柄を含め冒険者に人気がある。細かいことを考えることは苦手で、何かと精神論になることが多いが指導そのものは分かりやすいらしい。
武器はフレイル型のモーニングスターでゴリ押しを好む。勿論素手の戦闘でも強く、土魔法も扱うことができる(媒体は黄色い鉱石のネックレス)。また、ベテランなだけあり戦闘時の直感はかなり優れている。

名前:アニ・リーメル
年齢:15
性格:サバサバしており常にマイペース
容姿:茶髪碧眼、ロングポニーテール。スレンダーな体格で美脚美尻。異国の民族衣装である蒼の「アオザイ」を着用しており、常に鉄棍を持ち歩く。
備考:ガッツと行動を共にする新米冒険者。元は孤児であり、15歳になったのをきにガッツに弟子入りして冒険者となった。戦闘スタイルは天性のスピードを生かした鉄棍術。魔法は水魔法を使用できるが苦手らしい。
 ガッツの事を「師匠」と呼び慕っている。また、男ばかりの所で育った為か羞恥心がかなり薄い。
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/22(土) 17:41:32.54 ID:ad8pCPZ80
名前:ジェネリック・ノーベイン
年齢:32
性格:真面目で几帳面
容姿:金髪ロングの眼鏡をかけたにーちゃん。見た目は26くらいに見える。
備考::「ツカーテ」のギルドのボスの右腕。こちらは冷静にギルドを仕切る。仲間内や親しい仲では「ジェネ」と呼ばれている
ボス一人だけではまとまらないこともあり、彼は中間管理職(例:財産管理など)として毎日、色々奔走している。
ギルドの金の無駄使いや問題などを起こすと彼から制裁を受ける(ただし、祝いの場などで多少の無駄使いは許すぐらいは、頭は柔らかい)
過去は詳しくは不明だが、幼い頃にギルドにボスに拾われたらしい。ボスの娘とはまるで兄妹のように仲良くやっていたようだ(彼女とは今でもひそかに手紙で連絡を取っている模様)
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/23(日) 20:57:30.94 ID:Ykds8akK0
名前:ライ
年齢:12
性格:ハングリー精神、仲間思い
容姿:みすぼらしい服装をしている茶髪の少年。
備考:「ゴールデン・クレセント」に住むスラムの少年。
スラムにあるグループのリーダー的な少年で活発。
生まれたころからスラム育ちで親の顔を知らない。元々は一人で行動していたが住む家や食べ物に困っていた子供を満つてることができるグループを作る。
どんなに貧困でも希望を忘れずに生きていく少年。

名前:ルナ(本名:ルーナ・H・アルドナイツ)
年齢:13
性格:少し気が強い、素直でない(若干ツンデレ)
容姿:紫色のハイブリット・ツインテールの少女。服は他のスラムの子供達よりは立派
備考:「ゴールデン・クレセント」に住むスラムの少女。ライ達のグループに所属。
数か月前にスラムで襲われている所を助けて、そのままライ達の仲間になった。
最初は我儘な所があったが順応していった。
グループではお姉ちゃん的な存在で子供たちに勉強を教えていたりする。
ライとはよく喧嘩するが、それは「喧嘩するほど仲が良い」という関係で本当に仲悪くはない。ライに対してツンデレな所がある(根はいい子であり、自分が悪いと思ったら謝ろうとはする)
実は、お嬢様で自分のことを周りが決めていく生活に嫌気がさしてスラムに来た。教養はよくたまにお嬢様らしいところが出たりする。
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/25(火) 02:42:11.39 ID:T4XH/Mq/0
魔法都市:シュトルベルン
住んでいるものすべてが魔法を使える…もとい魔法使いの都市。
日常でも魔法使っていて、魔法に関する本や道具などが普通に売っていたりする。
魔法学校という魔法を学ぶべき施設があるなど色々安定している。
観光や商業などに来たものはいいが、この都市に住む者は魔法が使えないと人間扱いされないなど黒い部分なども存在する。
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/26(水) 21:37:32.18 ID:rOZ0xRyn0
名前:ロベルト・カッツ
年齢:90歳
性格:お茶目で温厚で優しい人
容姿:麦わら帽子を被った農業服の白髪の爺さん。顎髭がチームポイント
備考: 大農園都市「ノーソン」の農業者の1人。
どこにもいそうな農家のおじさんらしさを漂わせており、ワザとボケて相手をからかうお茶目な一面も。
実は「黄金小麦」を作り出した張本人だが、騒ぎ立てられるのが嫌いで一般人のフリやボケたフリをしている。
90歳なのにエネルギッシュでまだまだ元気そうである。今でも自分で黄金小麦を栽培している。
「ノーソン」を農業都市にするまで何をしていたかは一切不明。噂だと冒険家をしていて荒稼ぎしていたらしい……
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/27(木) 12:28:47.15 ID:HVL5nr6e0
科学都市:ツクローゼ
科学が発展した都市。
見た目はただの板に見えるが遠くのものと連絡が取れる機器や「写真」という景色などを一定に収める事ができる機械など機械関係レベルがこの世界ではありえないほどの発展している
(ここで挙げられているのは日常レベル程度で詳しく所ではもっとすごいものが作られている)
最近では、どこかでは「超能力」という魔法と違うモノも研究されているというが詳細は不明
秘密保持のために出入りの検査は厳しく、違反した者には厳しい罰則が科される。

ギャンブル街:バルカラ(仮)
名の通りに街全体がギャブルする場所であふれている街。
黄金色の建物が多く、客も成金や金持ちなどが多い。
色々なカジノがあり、ここで一攫千金を狙うものも多い。
だが、実は裏では金を払えないものや借金しているものが重労働で死ぬまで働かせられている。
賄賂などは当たり前でそれで騎士団から目をつられていない。


自分の説明だと何か足りない所があるかもしれないから使うときは設定を追加をお願いします。>>1
バルカラは仮なのでいいので思いついたらそっちに変更で
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/27(木) 22:50:25.25 ID:UVli3EJm0
名前:ローミリア・レナンシェル
年齢:不明(見た目年齢は20代前半)
性格:真面目。ミステリアスで感情が乏しい。
容姿:普段は眼鏡をかけているきりっとした女性。黒髪ロング。175cm程度
備考:真面目でまさに「仕事女」というイメージを持たせる女性。
真面目で冗談を言われてもそれを冗談とわからないタイプ。物静かで普段何を考えているかわからない。
その正体は魔物の「ラミア」。行き場を失ったラミアが人間に擬態して人間社会に紛れていた。
眼鏡は伊達で本来の姿では半人半蛇(色は紫色)で鉱石なしで魔法を使っても負担がないなど色々謎の所が多い。
本人は人間に敵意は無く、寧ろ人間社会に興味があるようだ。好きな食べ物は甘いもの。
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/31(月) 11:22:37.12 ID:iGlJKid+0
マダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/10(木) 11:28:21.83 ID:0cShytTF0
せめて、生存報告だけでもしてほしい
312 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/14(月) 15:56:31.41 ID:Os00isueo
またまた間が空いてしまい申し訳ありません
書き手としての信用は減るばかりですが再開していきます
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/14(月) 16:02:31.10 ID:5sVGmO/N0
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
314 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/14(月) 16:12:12.14 ID:Os00isueo
「はーい、よってらっしゃーい!」

「うちの商品は余すことなく全部極上の一品だ!!」

「あんちゃん!盾が欲しけりゃ寄ってかないか?良いもん用意してるぞ」

ロット「悪いね、生憎盾は使わないんだ」

怒号のような呼び込みの中、防具屋か何かの商人が話しかけてくる

軽く断りを入れると、商人は大人しく引き下がってくれた
それもそのはず、この町では押し売りは厳禁されている
破ろうものなら然るべき集団から鉄槌が下されるのだ
…噂で聞いただけだが

イヴ「こ、ここの方達は売り込みに気合が入ってますわね」

ロット「ああ、いつ来ても驚かされるよ。経済が回るわけだ」

キリュウ「ハ、うるさいだけだヨ」

ロット「そういえばキリュウ、昨日の夜どこをほっつき歩いてたんだ?」

キリュウ「別に、モグラに会ってきただけだヨ」

ロット「モグラ?」

そんな話をしながらとりあえずギルドの役所に向かっていた

簡単な仕事があるか確認しておきたかったし
あわよくば、僕たちの追手の情報も聞けるかもしれない
315 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/14(月) 16:27:15.66 ID:Os00isueo
ドンッ!

イヴ「キャッ!」

ロット「ん?」

なにか鈍い音とともに、イヴの小さな悲鳴が漏れる

ガラ悪「おいおい、譲ちゃん痛いじゃねえか、え?」

ガラ悪2「前見て歩けや!」

イヴ「も、申し訳ありません…」

ロット(はぁ…)

迂闊だった、もっと周りを見ておけばこんな事態には
人が多いとこういう連中も少なからずいるものだな
まったく嘆かわしい

ロット「やぁ、すまなかったね君たち。しかしこう人も密集する場所の中だ」

僕はイヴの前に押し入る

ロット「勘弁しては貰えないだろうか」

ガラ悪「うるせぇ!関係ねえ奴はすっこんでろ」ブン!!

ロット「うっ!」

僕はあっさりと殴り飛ばされた
316 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/14(月) 16:35:37.56 ID:Os00isueo
ロット「いててて…」

キリュウ「おい大丈夫かヨ、ロト坊」

ロット「ああ、大したことないよ」

キリュウ「にゃろう氷漬けに…」

ロット「騒ぎが大きくなるからやめてくれ」

肩に乗っていたキリュウは上手く受け身を取ったようだ


イヴ「ロットさん!」

ガラ悪「おい、譲ちゃん。落とし前、どうつけるつもりだ?」

ガラ悪2「へへ、上玉だなこいつは」

ロット(随分悪質な奴らだなぁ…)

ロット「随分古典的な手でレディに詰め寄るんだね君たち、とても紳士の行いとは言えないけれど」

僕は少し大きな声でそう語りかける

ガラ悪「ああ?」

ロット「その趣味の悪い防具のクリーニング代でも欲しいのかい?」

ガラ悪「んだとてめえ?」

ガラ悪2「二度と喋れなくしてやろうか?」

狙い通り標的が変わったようだ
お約束すぎる鈍器を構えて僕に、ズガズガと詰め寄ってくる

イヴ「あ、あのあまり乱暴事は…」

ロット「まいったな、こんなところで剣を抜きたくはなかったんだけど」

キリュウ「挑発しといてよく言うヨ」

僕がレイピアを抜こうとすると
317 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/14(月) 16:54:27.71 ID:Os00isueo
「待ちな、アンタたち」

ロット「ん?」

ガラ悪「ああ?」

赤い紙の女性が大きなハンマーを手に向かってくる
凄い気迫だ

女性「このツカーテで、荒れ事を起こそうたぁ、舐めてくれたねえ?」

ガラ悪2「おいおい、女が何しに来たか知らねえが、次々と部外者が…ぬぐっ」

詰め寄っていった男の胸倉をいともたやすく掴むと低い声で言った

女性「部外者?誰の事を言ってるんだいアンタ?このアタシの目をみて同じことを言ってみるんだね」

ガラ悪2「え、えぇ?」

キリュウ(誰だヨ、あのハンマー)

外野からはいくつか「姐御」とか「姉さん」といったワードが飛び交っている事に気が付いた

ロット(そう言えば前に聞いたことがあるぞ、この町には若くして「姐御」と呼ばれ慕われてる人物がいるとか)

名前は確か…

318 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/14(月) 17:05:43.19 ID:Os00isueo
ロット「リゼッタ、だったかな?」

ガラ悪「な…に…?リゼッタ!?」
ガラ悪2「ヒェ!!」

男二人から極めて高い悲鳴のような声が漏れるのが分かった

リゼッタ「へぇ、坊やアタシの事を知っているみたいだねぇ。それでいて喧嘩しようとしてたのかい?」

リゼッタさんが僕を睨んできた
あれ?誤解されてる?

イヴ「あの、違うんです。私があの方達にぶつかってしまったのが発端で…その」

リゼッタ「…うーん?」

ガラ悪2「ああ、あのそろそろ話していただけるとその、幸いと言いますか?アハハッ」

リゼッタ「黙りな盆暗、それで先に吹っかけて来たのはどっちなんだい?」


ガラ悪「そりゃもちろんその坊主だ!!俺の防具の趣味が悪ぃだのなんだの…侮辱してきやがったんだ!!」

キリュウ「あ、こいつきたねえ!」

リゼッタ「本当かい?坊や、貧弱そうな割には随分言うじゃないか」

貧弱とは失敬な、まあ強くはないけど
とはいえ、詭弁だけど安い挑発をしたのが僕なのは事実だった

だけど、この場合状況証拠が僕の助けになる

ロット「いえいえ、お姉さん」
319 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/14(月) 17:12:49.98 ID:Os00isueo
ロット「僕はまだ、剣を抜いてませんよ?」

ガラ悪「…な」

ガラ悪2(そろそろ首が苦しい…)

リゼッタ「うんうん、確かにそうさね。覚悟は良いんだろうね盆暗ども?」

リゼッタさんは空いた右手でハンマーを地に叩きつけ

ずし―――ん!!

ロット(えぇ、そんな音するの!?)

ガラ悪「ひっ…許してくれえええ!!」ドタドタドタ

稀に見る、見苦しい逃走劇だ

ガラ悪2「ああ、逃げるなんてズルいやズルいや!!」

リゼッタ「情けないねまったく…ほらアンタも」

ガラ悪2「へっ」

掴まれていた男は少し宙に浮くと

リゼッタ「一緒に」

ガラ悪2「ま、待って」

リゼッタさんは大きなハンマーを振り被り

320 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/14(月) 17:16:03.80 ID:Os00isueo
リゼッタ「帰っちまいな!!」

男を叩き飛ばした

ガラ悪2「ぎゃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁ……



ガツンッ


ロット「」

キリュウ「んなバカな」

イヴ「す、凄い…逃げた方に命中ですわ」

リゼッタ「んー、久しぶりに良い打ち心地だったねぇ!!」
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/14(月) 19:07:05.61 ID:5sVGmO/N0
終わりにする時は一声言ってほしい
322 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/16(水) 00:20:04.65 ID:INNZOixg0
リゼッタ「さて…と、気をつけな、ここはよそ者だらけだからああいう奴もいるんだよ」

イヴ「あの、ありがとうございます!私が不注意だったばかりに…」

リゼッタ「いいさいいさ、アンタみたいな娘さんよりもそっちの坊やに言ったのさ」

リゼッタ「アンタ、お嬢さんを連れてるんだ。もっとしゃっきりしなさいな」

ロット「いやぁ、面目ないです。あまり団体行動は慣れていないもので、以後気をつけます」

キリュウ「まったく情けねえ奴だヨ」

ロット「なんだよ手厳しいな」

リゼッタ「へぇ、喋る猫ときた…珍しいねこりゃ」

ロット「えっと、僕はロットン・グラスバレーと申します。探偵です。その子はイヴ、こっちの猫はキリュウって言います」

イヴのラストネームはあえて言わないでおいた
名乗るかどうかは彼女の判断に任せている
ちなみにスタット街で彼女のことを調べた時は逆にイヴの名を挙げず、あくまで「ブラット=レイ」というラストネームを元に収集しようと試みていた。

323 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/16(水) 00:30:17.64 ID:INNZOixg0
リゼッタ「うんうん、アタシはリゼッタ・ローゼス。周りにはリゼって呼ばれてるよ。まだピチピチの23歳だけど、残念な事に彼氏は募集してないよ、へへ」

うん、別に聞いていない

イヴ「え、そんな。勿体無いですわ!美人ですのに!」

リゼッタ「う、うん?珍しい反応するね、アンタ」

両手を前でぎゅっと握りながらそう返すイヴに少し引き気味になるリゼッタさん、いやリゼさんでいいんだろうか?

リゼッタ「あ、そう言えばアタシの事は知ってたみたいだね」

ロット「いえ、噂に聞いた程度です。僕は初めて訪れたわけではないので」

リゼッタ「なんだそうなのかい?」

おっと、この町について探った事があるのを知られるのは良くない
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/16(水) 00:31:45.29 ID:9p53Erj60
仕方がないけど、幼馴染は出せなかったか……
まあ、リゼの方が不自然じゃないから別にいいか

イヴと正反対と言うべき幼馴染はいつか出してほしいな
325 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/16(水) 00:43:14.92 ID:INNZOixg0
ロット「でも、こうして町中を巡るのは初めてなんです。だから油断していたというのもあるのですが…」

キリュウ(初めて…ねぇ?)

ロット(キリュウ、こんなところで気まぐれないでくれよ?)

ないとは思うが、間違ってもあのハンマーで叩かれたりするのはゴメンだ

リゼッタ「ふんふん、ならアタシが案内してやるよ。ちょうど見回りしてたところなんだ」

イヴ「本当ですか、心強いですわ!」

ロット「実は明日には立つ予定なので、次の目的地まで旅の支度がしたい程度なんですが」

リゼッタ「なんだそんな事かい、だったら酒場の隣のある雑貨屋やよろず屋紛いのことをやってる店があるよ。大抵はそこで揃うだろうねぇ」

ロット「でも、その前に手持ちにそんなに余裕がなくて、簡単な仕事でもあれば見てみたいんですが」

リゼッタ「仕事……そういえば、坊やは探偵なんだっけね?うん、じゃあ親方のとこに来てくれないかい?少し話を聞いてやってほしい事があるんだけどさ」

ロット「……親方?」

326 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/16(水) 00:44:00.34 ID:INNZOixg0
>>324
あ、すいません
実は後に出す予定があるので今は控えてます
327 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/16(水) 01:00:12.56 ID:INNZOixg0
リゼ「いやちょうど良かったよ、アタシは頭でごちゃごちゃ考えるのは苦手でね、親方の相談を聞きたいのは山々なんだけどねぇ」

僕達はリゼさんについて歩いていた
助けてもらった上に、仕事の紹介とあっちゃ話を聞くこともせず断る訳にもいかない
いかに気が進まなくとも

なぜこんなに後ろ向きなのかというとそれは…

イヴ(あの、ロットさん顔色が少し悪そうですが、大丈夫ですか?)

どうやら青ざめているらしいな僕の顔

ロット(ああ、少し事情があってね…大丈夫だよ多分)

キリュウ「親方ってのはどういう奴なんだヨ?」

リゼ「んー?アタシのいる鍛冶屋の長のことさ、頑固な人だよ」

うん?ギルドのトップかと思ったら鍛冶屋の人か
良かった、心配事は杞憂に過ぎなかったみたいだ


328 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/16(水) 01:11:34.21 ID:INNZOixg0
〜グラン鍛冶屋〜

リゼ「親方ァ、面白い奴を連れて来たよ」

彼女は建物に入るなり大きな声で呼びかけた

イヴ「それで、何か心配事があったのでしょう?」

ロット「うん、僕はこの町について調査した事があるんだけど」

イヴ「調査ですか?」

ロット(うん、裏があるとかないとかそういう調査だよ。何しろ騎士団と対立してる町だからね

キリュウ(そん時ロト坊は身分を隠して、ギルドの長を口車に乗せて色々聞きだしたんだヨ)

ロット(ああ、調査が完了して裏がない健全な町だって事がわかったのはいいんだけど。その後僕が秘密裏に調査に踏み込んでた事がギルドに知れ渡り、トップの方は大層ご立腹だったらしい)

イヴ(あらまあ…)

キリュウ(でもお前偽名使ってたんじゃないのかヨ)

ロット(そうだけど、変装も控えめだったし流石にまた本人と面を向かわすわけにもいかないだろう?)

329 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/16(水) 01:25:49.35 ID:INNZOixg0
リゼ「なぁに、こそこそしてんだい?」

イヴ「キャッ!」
キリュウ(ビクッ

リゼ「へえ、お前も猫らしくビビるんだねぇ」

キリュウ「ビ、ビビっちゃいないヨ!ワレ様を誰だと思ってるんだよ」

リゼ「へへ、待たせたね。鍛冶屋の長でアタシの親代わり」

奥から作業着を着て、帽子を被った老年の方が歩いてくる

リゼ「でもってツカーテのギルドの長でもある」

ロット「へ?」

グラン「ああそうだ俺がグラン・ハンツだが?なんだ?面白い奴ってのはお前達のことか?いやに若えな」


ロット(ってご本人!?)
キリュウ(あーあ)

そういえばギルドのトップも凄腕の職人だとは聞いていた

330 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/16(水) 01:46:08.06 ID:INNZOixg0
リゼ「まあそう言わないでおくれよ、親方。なんでもこの坊や、探偵をやってるんだってさ」

グラン「探偵だぁ?あのいけ好かねえ奴を思い出すなおい」

ロット(絶対僕の事だ…)

そうだ先に名乗ってしまおう、リゼさんがいるから本名以外は使えないし
ポーカーフェイスだポーカーフェイス

ロット「お初にお目にかかります。ロットン・グラスバレーと申します。先ほどリゼさんに助けて貰った者でして、お役に立てる事があれば是非お聞きしたいと思っています」

イヴ「私は……助手のイヴ・ブラット=レイと申します。こっちの猫ちゃんはキリュウちゃんです」

キリュウ「猫ちゃんとか言うんじゃねえヨ!!」

イヴ「え?でも猫じゃないですか」

キリュウ「そーじゃねえヨ、言い方の問題だヨ」


僕はそのどうでもいいキリュウの肩書きや、イヴが突然助手を騙った事に対してすら気にする余裕はなかった
331 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/16(水) 01:59:48.57 ID:INNZOixg0
グラン(じーーー

明らかに目の前のお方の目つきが変わってらっしゃるのだ

リゼ「なんだ、イヴちゃん助手やってたのかい?」
イヴ「は、はい!今なりました!」
リゼ「へぇ????」

グラン「ほぉう?まだガキなのに生意気にも肝が座っている目をしてやがる。誰かを思い出すな?」

ロット「そうでしょうか?いえ僕などまだまだ若輩者ですよ。あ、ロットとお呼びください親方様」

表情を崩すな僕、1ミリたりとも

グラン「お前、ロン・スクヤードって作家の若者を知っちゃいねえか?」

ロット(はい僕のことでーす)

ロン・スクヤードという作家は僕がこの町を調査した時に作った架空の人物だ
ちなみにラストネームはヒュードさんから勝手に借りた

ああ、イヴに渡した帽子を被ってしまいたい

ロット「い、いえどちら様でしょうか?もしかしてその人物を探し出して欲しいとかでしょうか?」

まずい、初めて噛んだ

グラン「おう、そいつはいい提案だな……だが、まあいい」

ふう、助かった
いやもしかしたらバレているかもしれない
332 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/16(水) 16:36:05.98 ID:INNZOixg0
グラン「リゼの奴が連れてきたんだ、ロクでなしだとしても話くらいは聞かせてやる。おいリゼ、茶入れろ」

グランはそこにあるソファーにどしんと腰を下ろし
そう構えた

リゼッタ「あいよ、じゃあちょっと聞いてやってくれよロットくん」

ロット「はい、それじゃあお伺いします」

グラン「さてな…俺がこの町のドンであるわけだ。ツカーテの事情は誰よりも知っている。そう自負しているつもりだが、同じだけ面倒事も入ってくるってもんだ」

イヴ「さっきみたいに、その、あまり良い人とは言えない人達がやはりいるのでしょうね…」

キリュウ「あんなのは可愛いもんだろヨ、まあ何かと色々あるだろうヨな、ここ」

ロット「こらキリュウ」

グラン「ああそいつの言う通りだ、だがまあ大抵の事はなんとかなる。この町にゃ腕っ節のある旅の輩は常に多くいるし、リゼがあの得物をぶん回してりゃ、小物のロクでなしはケチョンケチョンだ」

つまりさっきの可哀想な荒くれ者のような光景は珍しくないと…

グラン「そんじょそこらのロクでなしぐらいなら、俺だって一捻りにしてやるさ、なぁ坊主?」(ボキッ、ゴキッ!

そういいながら彼はなぜか僕のことを睨みつけ、手の指や首を回し、おっかない音を出す

ロット「ええ、ごもっともです。関節鳴らすのやめてもらえますか?怖いので」

333 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/16(水) 16:38:03.48 ID:INNZOixg0
グラン「だが、最近ちょっと厄介な事になっててな…」

ロット「と言うと?」

さっきの前振りの内容から考えると
きっと力技でなんとかできない問題が起こってるんだろう


ギルドのドン、グランが困っている事とは?↓3まで選抜(なんでも構いませんが、内容は多少弄るかもしれません、出なければこちらで考えた展開を展開します)
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/16(水) 16:43:03.56 ID:9p53Erj60
期限はいつまで?
安価は「大切な孫娘が悪い奴らに捕まってしまった。そいつらの要求で昔、グランが作ったと言われる幻の名刀を渡せと言われているが、そんなものは存在しないためどうすればいいか困っている」で
孫娘も一緒に作られたのに出てこないので
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/16(水) 17:02:47.50 ID:/Olv1j1R0
なんとなく最近荒くれ者や盗賊団が襲撃してくる回数が明らかに多い
誰かの差し金ではないか?といった内容
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/16(水) 17:13:17.14 ID:Ptd3g0l+0
最近自警団と騎士団の対立が一層激しくなってきた。最近は騎士達の差し金とも思える嫌がらせも多くなってきて商売にならない。
最近はボス(>>286)もピリピリしてる。
337 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/16(水) 17:22:11.48 ID:INNZOixg0
ああ、いらっしゃいましたか元締めの方!!
ギルドのボスを登場させる時に>>286の人物のような人がいたような気がして探したんですが、なぜか見つからず

ちょっと設定を考えなおします
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/16(水) 17:32:40.14 ID:Ptd3g0l+0
乙。
すっかりギルドは複数あって
元締めー各ギルド長ーギルド職員
って感じの上下関係かと思ってた。
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/16(水) 17:56:55.78 ID:9p53Erj60

何かを探すときはCTRL+Fで検索が出るからそれで探せるよ
最近早くなっているから遅くならないで欲しい(強欲)
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/16(水) 21:59:57.91 ID:9p53Erj60
あと>>334の「存在しない」より「心当たりはない」で
341 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/23(水) 18:33:07.91 ID:82HbZJsA0
???「盗賊団ならず者山賊とかのつまらねえ奴ら…が来るんだ」

その一言を発したのはグランさんではなく
後ろから現れた男だった

グラン「…おめぇ、どういう風の吹きまわしで入ってきたんだ?えぇ?」

???「アンタこそ、どういう意図があるのか知らないが。町の問題を勝手に漏らさないで欲しいな」


喧嘩が始まりそうな予感…
入ってきたその男とグランさんは存分に睨み合っている

キリュウ「誰だヨ今度は?」

リゼ「あっと、リーダーじゃないか!いらっしゃい」

???「おう、元気かリゼちゃん」

グラン「リゼ、挨拶なんぞいらん、こんな奴追い出してしまえ」

???「おいおい随分な話だな?そんな硬い頭持ってるとそのうち『老害』って言われるぞ?」

グラン「ああ??話の邪魔しに来ただけかと思いきや喧嘩しに来たのか??上等じゃねえか」

イヴ「え、えっととにかく落ち着いてください!!暴力で解決するのは良くありませんわ?」

リゼ「いいっていいってイヴちゃん、あの人達はいつもこうなんだ好きにやらせ……

と荒れる雰囲気よそに僕は考え事にふけっていた

342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 18:39:14.20 ID:cn3AoUB90
更新きてた乙
343 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/23(水) 18:41:15.75 ID:82HbZJsA0
ロット(賊…来るんだと言っていたが…)

全部まとめて「賊」として
この町のある場所であれ流通具合や発展具合をみて、賊が来るのは想像できなくも無い
例えばこの町を占拠して職人達を脅迫し、その技術力を好きにしようなんて考える輩は沢山いそうだ
そこまでしなくてもここには喉から手が出るほど略奪したくなる価値があるものは沢山あるし
騎士団とは違うアプローチの仕方で良質な情報も手に入る

だがそれには大きな問題がある
この町の防衛力だ
ここには強い旅人が何人もいる、常にだ
さらにはもともとこの町に住んでる人だって強い人が多い
リゼさんみたいにいるだけで抑止力になる人材がゴロゴロいる
戦力が多すぎる

つまりこの町で悪事を働こうとするには、どこからやって来てどんな強さを持つのかわからない旅人達や、この町の強者達を一度に相手することになる

グランさんも言っていた
賊がやって来ること自体たいした問題にならない筈なんだ
だが結局グランさんの言っていた困りごとは、「族の襲来」
何かベクトル違う話なんだろう
一体何が…
344 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/23(水) 18:49:11.77 ID:82HbZJsA0
グラン「よっしゃもう我慢ならん、その性根を叩き直してやる!!」

???「は、アンタに叩き直されるほど性根は腐っちゃいない。そちらこそ大怪我でもして隠居する羽目にならなきゃいいがな」

キリュウ(結局話の続きはどうなったんだヨ)

リゼ「お、楽しくなって来たねぇ!」

イヴ「なってません!!」

ロット(思考中)

イヴ「ってロットさん!」ユサユサ

ロット「うん?」

不意に体を揺らされ、僕は無意識に遮断していた視界を取り戻す

ロット「どうしたの?」

イヴ「えぇ…?…見てくださいよ、お二人が喧嘩しそうなんです!」

ロット「あ、ああそうみたいだね…気は進まないけどそろそろ仲裁しないとか…話の続きも聞かなきゃいけないし」

っと立ち上がろうとした時に新たなる乱入者
345 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/23(水) 19:00:02.61 ID:82HbZJsA0
女性「お父さん!また何しにここに来たの??」

???「すまないが、こっちは今忙しいんだ。話なら後に…お父さん??」

グラン「ぬぉ!!?エリス!?」

エリス「お爺ちゃんも、仲良くしないならもうお仕事手伝いに来てあげないんだから!」

グラン「うあああ頼むそんな寂しいこと言わないでおくれぇ」

エリス「まったく、なんで親子でここまで仲悪くするの?」

???「ふん、俺は一度だってこの人の事を親父だとは…」

グラン「やかましい、俺だっておめぇの事なんか」

エリス「はぁ…もうこの町出ようかな」

???・グラン「「ごめんなさい仲良くします許してください」」

エリス「分かればよろしい」

エリス「ごめんなさいリゼさん。毎回毎回こんなんで…お客様もいらっしゃるのに」

リゼ「いいよいいよ見てるぶんには楽しいからね!ご苦労様」


346 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/23(水) 19:08:46.87 ID:82HbZJsA0
イヴ「えっと、なんとかなったのでしょうか?」

ロット「みたいだね」

エリス「ごめんなさいお客様、すぐに父を連れて帰りますので」

そう丁寧に挨拶してきた女性、どうやらエリスと言うらしいが、その子は見た所僕たちと同じくらいの年齢だと思われる

キリュウ(こいつがここの苦労人ポジションだヨな)

ロット「あ、それには及びません」

エリス「え?」

ロット「どうやら君の父からもお話を聞くべきだと思うので」

−−−−−−−−−−

さて、どうやらリゼさんがリーダーと称した彼の正体は「エルヴィン・レックスファング」という人物で「現在」のギルドの元締めをやっているらしい

長と称されたグランさんは元・元締めだったと言う事だ

ちなみに喧嘩を沈めた彼女は「エリス・H・レックスファング」と名乗った
ラストネームは違うがグランさんとエルヴィンさんは列記とした親子でエルヴィンさんの娘であるエリスさんはエルヴィンさんの娘であり、グランさんの孫だと言う事だ

そんなグランさんとエルヴィンさんを見て思う

ロット・イヴ(歳近いなぁ)
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/08/23(水) 19:14:00.52 ID:lQLGDb/70
グランの年齢をもっと上にしておくんだった……せめて77とか
スマン、>>1
348 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/23(水) 19:16:16.32 ID:82HbZJsA0
ちなみに

イヴ「えっと、グランさんが長とお聞きしましたが」

リゼ「ああそうさ!」

イヴ「でも、エルヴィンさんはリーダーと…」

リゼ「うん、あの人はリーダーだよ!」

キリュウ「いやどっちがトップなんだヨ???」

リゼ「ん?どっちもこの町の頂点に立つ男だろ?アタシはそう思ってるけど?」

エルヴィン「リゼはまだ理解してないのか…」

エリス「あのリゼさん、前にも説明しましたけど…」


キリュウ(どうやらこのハンマー女はあまりオツムがいい方じゃないらしいヨ…)

ロット(筋金入りの体育系ってやつかな?)

こんなやりとりもあったせいで僕達もこのややこしい関係を理解するのに時間がかかった

2人の不仲の原因はギルドの元締めの入れ替わりの時かららしい、なんでも強引な方法でエルヴィンさんがグランさんを下ろしたとか
349 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/23(水) 19:30:13.36 ID:82HbZJsA0
ロット「さて、話を戻しましょうか?」

先が気になっていた僕が仕切る形になってしまったが
リゼさんが出してきたお茶を一口含んでからこう切り出した
いよいよ本題だ

ロット「賊がやって来る事の…何が問題になっているんですか?」

エルヴィン「ん?君は賊が来る事自体は問題じゃないと思っているのかね?」

ロット「ええ、さっきグランさんが仰っていましたから」

エルヴィン「ああそうなのか。確かに、賊ごときたいした問題じゃないが、こうあっさり言われてしまうのもどうなのかね…」

エルヴィン「問題は回数だ」

リゼ「ああやっぱり気のせいじゃないんだね。最近の襲撃の多さは」

エリス「ええ、ギルドでも対策を練っているみたいなんですが…」

ロット「つまり、襲撃が不自然に多くなってきたと?」

グラン「そうだ。いろんな奴らが来るが、金を出せだの町娘を差し出せだの、技術を洗いざらい吐きやがれだのそんなのは慣れてるもんだが」

イヴ「な、慣れちゃいけない気がしますわ」

キリュウ「人間の世界ってのは、汚ねえ世の中だヨな。くだらねえ」

エルヴィン「猫に言われちゃたまらないな…」

エリス(喋ってる…)
350 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/23(水) 19:43:22.99 ID:82HbZJsA0
グラン「最近になって、幻の名刀はどこだ。だとか財宝が埋まってるなんて話を聞いて襲撃ついでに大穴を掘ってく奴らとか。あと酷えのだと、海賊が一枚で全域の水路状況がリアルタイムに移る魔法の海図ってのを求めてやってきた事もあったな」

イヴ「そんな凄い物もあるのですか!?」

エルヴィン「お嬢さん、君も訳のわからない情報に踊らされないように気をつけた方がいい」

イヴ「…つまり」

エリス「全部嘘なんです。誰がそんなこと言ったのか知りませんが」

キリュウ「なんだ、鍛冶屋のおっさんが幻の名刀作ったのかと思ったヨ」

リゼ「そうさな、幻レベルの名刀なんざいくらでもあるけど」

ロット(それはもう幻と言わないんじゃ…)

ロット「なるほど、虚偽の情報を流してここを襲わせてる誰かがいると」

エルヴィン「そういうことだ。住人も少しずつだが疲弊し始めているし、ここの治安がこのまま悪化し続けると、立ち寄る人も減っていくだろう」

ロット「町としての弱体化、そこをつくのが目的…?」

エルヴィン「そこまではわからないが…どちらにせよ…


351 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/23(水) 19:46:55.46 ID:82HbZJsA0
ゴーン…ゴーン!ゴーン…ゴーン!

エリス「大変!」

イヴ「大きな鐘の音…この音ってもしかして」

グラン「ほらな、噂をすればなんとやらだ」

エルヴィン「ったく、3日程はゆっくりできてたのにな。今度はどちらの団体様が遊びに来たのやら」

2人は立ち上がって流れるように外に出ていく

ロット「リゼさん、襲撃の合図ですか?」

リゼ「みたいだねぇ」ボキッゴキッ

ロット「キリュウ、僕も行くから、イヴとエリスさんの事をお願いできる?」

キリュウ「ワレ様なしで大丈夫なのかヨ?」

ロット「まあ強い人はいっぱいいるし、様子を見ないと」

キリュウ「じゃあ仕事は受けるってことかヨ?」

ロット「愚問だよ。この謎、解かないと」

352 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/23(水) 20:24:04.89 ID:82HbZJsA0
リゼ「アンタ、戦えるのかい??」

ロット「ええ、このレイピアは飾りじゃないので」

リゼ「そういや、さっきのならず者相手にも怯えた様子は見せなかったね、お手並み拝見と行こうか」

ロット「ご期待に添えるかはわからないけど」

リゼ「エリス、アタシは一応鍛冶屋の前を離れないけど一応しっかり隠れてなよ!」

エリス「ええ、手当ての準備はしておきます」

イヴ「ロットさん、あんまり無茶しないでくださいね?」

ロット「心配には及ばないよ、そこまで強くないなりには引き際はわきまえてるしね」
353 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/23(水) 20:29:25.30 ID:82HbZJsA0
〜鍛冶屋の外〜

さて、町の広場にあった人混みはなりを潜め
襲撃者達とそれに立ち向かうエルヴィンさんやその他腕に自信のある旅人達、防衛者の真っ二つに分かれていた

防衛に手を貸せば報酬が支払われることからこちらの戦力も充実するわけだ

ならず者リーダー「聞いて驚くなよ?俺たちゃ、3つほど村を潰した事があるんだぜ??」

エルヴィン「はぁ…」

ならず者リーダー「………おい、なんとか言いやがれ」

エルヴィン「悪いな、こちらもそろそろ飽きてるものでね」

ならず者リーダー「っち、野郎どもやれぇ!!」

ウォォォ!!!

かくして戦闘は始まった
354 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/23(水) 20:31:51.63 ID:82HbZJsA0
一旦ここまで
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 20:32:07.03 ID:cn3AoUB90
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/23(水) 23:18:36.00 ID:lQLGDb/70
名前:コウ
年齢:不明(見た目は11〜13あたり)
性格:生意気で皮肉屋。ただ子供らしいぽい所もあり
容姿:銀髪で銀目の少年。身長は153cmとやや低め
備考:賞金稼ぎとして生計を立てている少年。
親に捨てられたためか大人にはきつい言葉言う所あり。苗字は捨てられたときに捨てた
スケボーが好きで大体それで移動している。風魔法が使え、スケボーと併用することで空を自由に移動することができる。
武器は、改造ヨーヨー。普通のヨーヨー違い外側から針が出たり、針を飛ばしたりする特別製。他に色々ギミックあり。
子供には色々いいながらも優しいが大人には基本的に毒舌。ただ、優しそうな女性や大人の女性には素直な方(それでも完全に心を許したわけではない)
相手の挑発につい乗ったり、甘いものが好きなど子供らしい所は結構見られる。

名前:ビーク
年齢:15(当時、人間時)
性格:あまり喋らないが細かいことに気が利く。落ち着いている。
容姿:豚の獣人。 ある程度体を守る防具を着て、鎌槍を武器として使う
備考:元々は人間だったが、人間の頃からタラコ唇で[ピザ]だったためみんなからいじめられていた。15歳時にいじめられっ子に無理やり村の魔物の森に行かされて、それが原因で魔物になってしまった。
それ以外、村から拒絶されられて、彼は村を出て行った。
それ以来、元の姿を取り戻すために冒険を続けている。ただ、見た目が魔物であるため色々苦労が絶えない。
冒険途中で人を助ける。本人は元々あまり喋らない人間で勘違いされることもあるが彼の優しさはわかる人にはわかる。
魔物になったことで身体能力が向上しており、魔物と会話できるという利点がある。
いじめられっ子に対しては「恨んでいないと言ったら噓になる」ということだが、復讐しようとは思っていない。
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/08/24(木) 03:35:47.06 ID:V/aIu/Wp0
名前:ヴァン・イェーガー
年齢:38歳
性格:豪快で小さいことは気にしない。気分屋。非情
容姿:ドレットヘアーの赤い鉢巻を巻いたオッサン。よく言って三枚目。ちょっと色黒い。
備考:トレジャーハンターであると同時に場合によっては賊に入る男…それが彼である。
社交的で初めて相手でさえすぐに仲良くなることができる能力を持っている。
目的のためには手段を選ばなく、味方だった相手にも簡単に殺すことができるほど非道になる。ただし、気分屋であるため殺すかその時の気分である。
好きなもの:女、酒、財宝、自分にとって価値があるもの。嫌いなもの:その時に自分にとって「ムカツク奴」。
トレジャーハンターしているための色々な魔法道具を手にしており、それを使って戦う。
主力武器はその時の気分しだいだが、最近は鉄球(アメリカンクラッカーに似たもので先のボールが鉄球になっている)を武器にしている。
ナイフも使い中々の腕を持つ(奥の手として一般的に珍しい銃を使う)

名前:レイン・イェーガー
年齢:34歳
性格:クール
容姿:髪の色はグレーの長身のイケメン。二枚目。
備考:苗字で分かるがヴァンの弟(ただし似ていないため「兄弟の契りを交わした仲」だと思われる)
ヴァンのことを「兄者」と言って慕う。ただ、ヴァンの行動などに怒る時もあり、決して彼を持ち上げてばっかりではない。
ヴァンからも信頼しており、自分で決められなかったことは彼に任せている(単にめんどくさいことを押し付けているともとれる…)
性格はクールで真面目でヴァンに振り回されることも多々あり。女性には紳士的な態度で対応し、モテるが異性に興味はない(同性愛者でもない)
好きなもの(こと):鍛錬、刀の手入れ、兄者。嫌いなもの(こと):自分達の邪魔をするもの。
東にあるとある島国いたことがあるのか、彼の武器は日本刀である。熟練者なのか斬撃を出すことができ、得意な技は居合である。
日本刀はいつも腰にさげていて、いつでも使えるように手入れている。
ヴァンとは何で兄弟になったのか、過去に何があったのか、どこ出身なのか全て謎に包まれている。
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/24(木) 23:09:00.71 ID:V/aIu/Wp0
名前:アイル・ウォルス
年齢:不明(結構長生き)
性格:紳士。おせっかい焼き。
容姿:黒い紳士服の着た、猫(茶トラ猫)の獣人。
備考:猫の獣人で「案内人」という仕事をしている。
紳士的な男で人間や魔物関係なく優しく接する。紳士なので特に女性に優しい。
いくつもの魔法が使えるようで、いつも持っている杖に魔法石がはめられており、場合よって変えていく(道案内できるのもそういう魔法があるためだと思われる)
神出鬼没で場合には人間姿で現れたりする(その姿はダンディなおっさん的な感じ)
自分で言うくらいのおせっかい焼き。
棒術にも心得があるようで持っている杖でそこら辺の盗賊を倒すなんて朝飯前。

案内屋:名の通りに道案内をするのが主だが、場合によっては人生の悩みやこれからのことなどのアドバイスするアドバイザーの役割も兼ねている。
どこかの街や村で腰を落としている者もいるが、神出鬼没もいたりと様々。
戦闘能力もちまちまだが、少なくてもサーチ系や精神系の魔法を使えるものは多い。
359 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/25(金) 17:54:35.75 ID:IovC9HCy0
レイピアをいつでも抜けるような状態にしておきながら少し周りを見渡しながら走ってみる

戦っているのはエルヴィンさん率いる少しきっちりとした服を着たギルドの人
どこから出てきたのか、この町で「冒険者」と呼称される旅の人

雇われパトロールにあたっていた人は意外にも後方に構えていた
なるほどこれでバックアップは万全ということか
確かに守らなきゃいけない民家や店がこの町には多い
防衛戦術をしっかりと練ってある事がわかる

一方「賊」側の人間を見てみる
不思議なものでどれも悪そうな顔をしているが、それ以外にはこれといって共通点は感じない
町を歩いていた時に見た顔もあるので、当然最初から何人かは既に潜入していたのだろう
いや、もしくは偶然居合わせた悪い冒険者が騒ぎに乗じてそちら側についているのだろうか?
360 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/25(金) 18:18:22.28 ID:IovC9HCy0
ロット(おっと、あの3人組…)

騒ぎの裏をこそこそと足早に移動している3人組を見つけた

ロット(よし、ここは一つ僕はあの3人を対処しに行こう)





賊A「おい、どこかに手頃なガキでもいねえか?」
賊B「ちっ、民家は完全にガードされてやがる」
賊C「鍛冶屋に女がいただろ?あっちに行った奴らはどうしたんだよ?」

ロット「さぁ、どうなっただろうね?例えばハンマーで潰されてるとか」

心配ないとは思うが鍛冶屋には早めに戻った方がいいかもしれない

賊A「おい、ガキ。ちょうどいい、ちょいとこっちに来てくれや」

ロット「なるほど、正攻法で行っても勝てないから、人質を確保しようと企んでいたんだね」

賊C「なんだこいつ」

ロット「でも人質に取るには僕よりもっと小さな子を狙うべきだと思うがね?僕15だし」

賊B「は!いいか?ここの人間ってのはな、誰であれ若人には寛大なんだよ。てめえのような雑魚そうなガキには特にな!!」

慣れてはいるものの僕はそんなに弱々しそうに見えるだろうか?
あ、でもリゼさんにも同じことを言われたっけ
361 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/25(金) 18:44:46.67 ID:IovC9HCy0
ロット「ところで何しに来たんだい君達は、幻の名刀?海図?」

賊B「あぁ?」

ロット「どこの情報に踊らされてここまで来たのかってことさ、きっと嘘っぱちだろうけどね」

すると3人はこそこそと話し始めた
耳をすませば聞こえてくるぐらいの声で

「……なんだ…?」
「…こいつ………知ってるのか…?」

図星を突いたらしい
ついでにもう一つ突こうか

ロット「それで薄々気づいてはいると願いたいけど、多分君達の軍団は勝てないだろうから逃げ帰った方がいいと思うよ?」

ロット「どうせただの寄せ集めだろう?別に通す筋もないじゃないか」

賊C「な!?」

ロット「おっと失礼、君達3人は長い付き合いかもね」

ロット「さっきトップが言った、村を3つ潰した云々がハッタリなのは自明として、共通点もなければ盗賊団としての常套手段すら見えてこないんだ」

ロット「真偽不明の情報を聞いた悪者達がどうやって集まったのかは知らないけど」
362 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/25(金) 18:51:12.23 ID:IovC9HCy0
賊B「このガキャ生意気にベラベラと…!」

1人が勢いよく襲いかかってくる

賊B「ここまでわざわざ来といて手ぶらで帰ってたまるかってんだ!」ブン

振るわれた拳をサッと避け

ロット「抜剣・俊斬!」

レイピアを抜き切る

賊B「ん…ぐふぅ!!」バタ
賊A「な、なに!?」

363 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/25(金) 18:56:13.83 ID:IovC9HCy0
ロット(いや本当簡単なお仕事…)ポキン



ん?なんだ今変な音がしなかった?

妙にレイピアを持っていた手が妙に軽い
目を移すと、どういうわけか刀身が短くなったものがそこに……

ロット「……あ」

賊C「ふへ…へへへ…」
賊A「どうしたんだよその情けねぇエモノはよ」

ロット(わ、忘れてたあああ!!!)

賊B「こ、この野郎」ヨロッ

ロット(わぁ、しぶとい…)

ロット「え、えっと…エスケープ!」

踵を返して走りだす
364 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/25(金) 19:10:12.79 ID:nhQhfpuU0
僕のレイピアはスタット街で、女騎士の手によってヒビを入れられていた
僕はというとそんなことすっかり失念していた

いつだか誰かさんに「武器に愛着を持て」なんて言われた事があるけど、確かに一理ある

賊B「待てこらぁぁぁ!!!」

ロット(えぇ、なんで走れるの…?くそう、何かないか何かないか!?)

僕は走りながらも肩から下げているカバンに手を突っ込む

マッチ、包帯、ポーション(期限切れ)、針金、ルーペ、サングラス

果物ナイフ!

ロット(これでもいいけど、もっと良いものは…お、これは!)


僕は足を止めて向きなおる
365 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/25(金) 19:19:32.63 ID:nhQhfpuU0
賊C「お、観念したのか??」

僕は格闘家をイメージしてファイティングポーズを取る

「札をちらつかせ勘弁してくださいからの騙しうち作戦」も考えたが、こっちの方が試してみたかった

賊A「おい、なんだそりゃ?」

ロット「僕が武道を心得てないと思う?まあ思うだろうね、試してみなよ」

賊B「今度は全員で滅多打ちだ!」
賊A「だらっしゃああ!!」

今度は3人でかかってくる、1人はナイフを持ってるからそれにだけ注意だ

息を吐きながら、いく数回の攻撃を避け下がる

賊C「!!」

ロット(今だ!)




366 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/25(金) 19:32:29.19 ID:nhQhfpuU0
ロット「結氷拳!!!」(仮)

そんな言葉を叫びながら手に持っている「ソレ」を賊Cに叩きつけた

賊C「フガッ

カシーン

賊Cは凍った

賊A・B「」

ロット「ふっふっふ、どうだい?何を隠そう僕の本業は氷の格闘家なのさ」(手、冷たい!!)

僕は冷えた手をブラブラしながらそう言った

賊A・B「」

ちょっと効きすぎたな…

ロット「ほら、マッチあげるから炙ってあげなよ、死なないとは思うけどね」

というわけで僕は呆然とする2人にマッチ箱を投げつけ、鍛冶屋にダッシュする
367 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/25(金) 19:41:34.39 ID:nhQhfpuU0
〜鍛冶屋〜

リゼ「お、来た来た。アンタやるじゃないか、まさか格闘家だったなんてねぇ。どうやったんだい?」

鍛冶屋に戻ると何人か打ちのめした後とみられる汗だくのリゼさんが待っていた
口ぶりからすると見ていたらしい

ここまで来る間にも、伸びていたり、逃げ出している賊の人影が何人か見えたので、そろそろ収束すると思われる

ロット「いえ…はぁはぁ」

少し息を整える

ロット「種明かしをすると大した話じゃないですよ。それっぽい技を叫びながら、ただの綺麗な石を押し付けただけです」

リゼ「石?」

ロット「ええ、ただ氷の魔法が封じ込められてるだけのね」

リゼ「あぁ、魔法ねぇ…なんだ」

あからさまにがっかりされた…

368 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/08/25(金) 19:42:36.45 ID:nhQhfpuU0
次ロットが使う武器を募集します
鍛冶屋に余ってる、比較的大したものではない武器です

↓3から選抜
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/25(金) 19:44:17.28 ID:HRwhRmfa0
大小2つのカタナ(打刀と小太刀)
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