【安価】探偵剣士「一目惚れをしたら冒険が始まった」

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102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/20(木) 16:49:03.54 ID:kNq21/ua0
>>100
性別が変わってもキャラの立ち位置は変わらないなら女性の方が面白い気もするんですけどだめですかね…
似た様な立ち位置の女性キャラ応募するのはいいですか
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/20(木) 16:51:27.89 ID:i50Ylld3O
てめえがハーレム脳なだけだろ
自由になんでも書いていいと思うなよ
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/20(木) 17:32:59.29 ID:G6qXHb610
>>101
そんなスレここにはごまんとある。
このスレはそうならないことを祈るだけ


>>1も変な人がいるから気を付けてね
105 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/20(木) 20:49:35.98 ID:fgQd2hp70
怪しい男「ほほう、この人数と戦うおつもりですか……バカな奴めが!!」

ロット「馬鹿とは失敬な、これでも頭脳にはいささか自信があるんだ」

男の仲間1「いいや馬鹿だ、利口な奴はとっくに逃げてるはずだ」
男の仲間2「こんなヒョロっちいの俺で充分ですよっと」

仲間の一人がハンドアクスを構えた

ロット(来るか…?)

男の仲間2「うらぁ!!」
ロット「おっと…!」

ついに豪快な一振りがやって来た
もちろん避ける

男の仲間2「まだまだぁ!!」

それからはラッシュをかけるようにその斧を振り回してきた

ロット「…っ!」
男の仲間2「うらうらうらうらぁっ!!!」

僕はそれをただひたすらに避け続けた
防ぐわけでも反撃に出るわけでもなく
避け続けたのだ

男の仲間3「なんだ?あいつ、手も足も出てねえじゃねえか」
男の仲間4「いいぞ!さっさとやっちまえ」

怪しい男「……」
106 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/20(木) 21:05:12.70 ID:fgQd2hp70
男の仲間2「ちょこまかと…!」

ロット(よし)

そこで僕は一度後ろにステップを踏んで下がると
こう宣言した

ロット「そろそろ飽きて来ただろう?次で終わりにしようか」

男の仲間2「はぁ?てめぇ避けるのがやっとじゃねえか」

ロット「そうだね。でもまぁ、ケガをしたくなければここらでやめた方がいいと思うけどね」

男の仲間2「てめぇ…本物のバカみてえだな?そんなに弱えのにわざわざ挑発してくるたぁな?俄然やる気が出て来たーーな"ぁ!!!!」


男は突貫してくる
殺気を撒き散らしながら、確実に僕の息の根を止めてやろうとの思いで

男の仲間2「だぁ!!」

ロット(まずは、左斜め上からの袈裟斬り…右に避ける)

男の仲間2「うらぁあ!!!」

ロット(そのまま斧の刃の方向を変え、左薙ぎ…一歩下がる)

男の仲間2「しぃぃいねえええ!!!」

ロット(わざわざ振り上げて兜割り!!読み通り!)

男は隙だらけだった、僕はそいつが斧を振り下ろす前に……


107 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/20(木) 21:13:56.89 ID:fgQd2hp70
ーーロット「月閃斬!!!」ーー

僕は一歩踏み出し、下から弧を描くようにレイピアを振るい、そしてそのままクルッと回ってその男に背を向けた


男の仲間2「ぐっ……ぐはぁあ……!!」

僕の見えない方で人が倒れる音がする

男の仲間1「ボ、ボビィィ!!!」

ボビー「冗…談だろ…こんなやつ…に」

ロット「忠告はしたはずだよ?」

男の仲間3「てめぇ!!」


後ろからじりじりと感じる怒りとは裏腹に、僕の目の前には先ほどの少女が心配そうにこちらを見ていた

少女(あ…あの、あまり手荒な事は…)

ロット(大丈夫、人を殺す趣味はないよ。急所は外してる。あの程度じゃ死なないさ)

少女(そうでしたの?ふぅ…)

まあ一般的な人にとってはあまり見たい光景ではないのは確かだ
特に見た所この人はこういった場に全く慣れていない
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/20(木) 21:17:49.06 ID:mz6o+bfa0
ボビーwwwwww
109 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/20(木) 21:32:18.95 ID:fgQd2hp70
ロット(でも、それにも限界がある)

少女(え?)

ロット(おそらく…次は)


男の仲間4「隊長!!次は俺にやらせてください!ボビーの仇は俺が!」

ロット(隊長…?)

ボビー「おれ…死んでねぇぞ…」

男の仲間1「おいボビー、無理するなって!」

男の仲間3「傷は深くねえ、まぐれだまぐれ!」

ロット「あれ?おかしいな、殺す気でやったはずだったのだけどね」

怪しい男(隊長)「下手な芝居はよせよ、お前ーーわざとだろ?」

ロット(やっぱり気づかれてるか…!)

男の仲間4「隊長!」

怪しい男「だめだゾリット、こいつはみんなで徹底的に叩く」


まずい事になってきた
一人減ったとはいえ残りは5人、敵の命を奪わないようになんて気を使ってなんていられないどころか、僕一人で全員倒すのなんてもちろん無理だ
適当に凌いで、さっさと逃げ出すのが懸命…だが

それは僕一人だったらの場合だ
僕の後ろにいる少女を守りながらだと凌ぐも逃げるもかなり難しい
110 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/20(木) 21:47:00.58 ID:fgQd2hp70
隊長「ゾリット、トゥルバー、先にかかれ。俺とグランツは回り込む」

グランツ「ラージャ!」

簡単ではあるが戦略を組んできている
これでは相当余裕がない!

ロット「レディ、手荒な事になるかもしれない、もしも隙があればここから逃げてくれ」

少女「それでは貴方様が!」


トゥルバー「無駄話はそこまでだ!!くらえ!!」

トゥルバーと呼ばれている奴がナイフを突き出してくる
この戦闘で初めて金属音が響く

ロット「くっ…!!」

レイピアで凌ぐも、すぐにゾリッ…なんだっけ?
とにかくそいつが槍を振りかざしてくる

ゾリット「死ねってんだよ!!」

ロット「ちぃっ!!」

紙一重、左の袖の下に隠れている小手で受け止め、弾く


グランツ「ほらよお!」

その後ろから剣を振りかざしてくる
この体勢じゃ避けるも防ぐもできない

ロット「かまいたち!!」

僕は素早くレイピアを振り衝撃波をぶつけようとする

グランツ「おお!!?あぶねえ」

ロット(まあ、避けるよねぇ…それより体勢を立て直さないと…)

僕は残っている隊長の方へ視線を向けた…


111 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/20(木) 21:51:08.19 ID:fgQd2hp70
隊長「終わりだ!!」

ロット「なっ…!?」

男が構えていたのは拳銃だ
全員使っている武器が違う事には気づいていたが、飛び道具は予想していなかった
避けきる事はできない
避けたとしても後ろには少女がいる
なんとか弾くか?非現実的すぎる
いっそ突撃して刺し違えるか?性に合わない

頭ばかり働かせるが、隙だらけの体はそれについていかない
万事休すか?


と思われたその時だった
112 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/20(木) 22:02:50.07 ID:fgQd2hp70
ーー「フローズンスパイク!!!!」ーー

隊長「何!?ぐわぁ!!!」

氷属性の攻撃魔法だ
氷のつららが男を真下から突き飛ばす

隊長「ぎゃあああ!!」

うん、間違いなくノックアウトだ

グランツ「カモン隊長!!!?」



ロット「ふぅ…遅かったじゃないか」

キリュウ「こっちも色々あったんだヨ!!てか何してんだヨ?そんな奴ら相手に」

ロット「今回は状況が特殊でね、助かったよ」


トゥルバー「猫だと!?」

少女「こ、子猫さん…?」

そう、キリュウはただの猫ではない
いやまあしゃべる時点でただの猫ではないのだが
そういう事ではなくて

キリュウ「まったくヨ…ーー具現せよ氷の針、雨の如く降りそそげ!!アイスレイン!!」

氷魔法が得意なのだ
113 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/21(金) 08:04:00.61 ID:C+m7H5tM0
細かな鋭い氷のつららが奴らに降り注ぐ
僕もあの魔法を受けた事があるが…とにかくうっとおしい魔法だ

グランツ「痛い!いってててて!!お、おいどうする?」

ゾリット「ね、猫が……喋ったああああ!!!!??」

トゥルバー「馬鹿今更そんな事に驚いてんなよ、ああチクチクうっとおしい!!」

グランツ「隊長、しっかりしてください隊長!」
カモン隊長「うーん……」
グランツ「ああ、だめだ!逃げよう!隊長は俺が運ぶ」

ゾリット「じゃあ俺はボビーを!!」

ロット(しめた!奴らは撤退する気だね)

トゥルバー「ええい、じゃあ俺は、とにかくあの女だけでも連れて行かねえと!!」

少女「…!」

トゥルバーは迷わず少女の元へ走った

ロット「させないって…はぁ!!」

僕はその進行方向を遮る形で立ちはだかり、なおかつレイピアを雑に振るう

トゥルバー「ぬわっ!邪魔をするな!!」

ロット「お縄にはかけないであげるからさっさと帰りなよ、じゃないと上にいる機嫌の悪い猫が今度は何を詠唱するか分かったものじゃないよ?」

トゥルバー「ちっ… クソが!!」

悪人の群れは逃げていった
これで戦闘終了といったところか

114 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/21(金) 08:20:13.42 ID:C+m7H5tM0
ロット「ーー行ったみたいだね」

少女「ーーはぁ…」

少女はどさりとヘタリ込む

ロット「ははは。ふぅ…疲れたねーーケガはないかい?」

僕も同じようにどさりと腰を下ろしながら聞く

少女「はい、無事ですわ!ありがとうございます」

笑顔で元気なハキハキとした声が帰ってくる

ロット「そ、そうかい、そりゃ重畳だよ。ははは…」

だめだ、顔を見ると妙にこっ恥ずかしいような感情に襲われる

ロット(落ち着けロットン、冷静に冷静に……)

キリュウ「おい、なんで逃しちゃったんだヨ?」

ロット「うわっ!!ーーキリュウか、言っただろう?状況が特殊なのさ」

階段の上からぴょんと降りてきたキリュウだった
僕は目の前のにいる少女にクイッと視線を送り、キリュウに伝える
当の少女は目を丸くして見ている

キリュウ「あー、本当に囚われてたのかヨ」

ロット「ああ、例の噂が正しかったとすれば他にもいるはずだけどーーどうだい?他にもキミと同じように囚われていたりする人は…?」

少女「いえ、私(わたくし)だけのはずですわ…逃げ出してきた時探してはみましたが、特に他にも連れ去ってきた様子でもありませんでしたの」

ロット「そ、そうか…うん」

キリュウ「……」

115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 08:21:32.56 ID:+gp2tke2O
寝落ちしてのかな
116 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/21(金) 08:37:41.87 ID:C+m7H5tM0
ロット「いろいろ、事情を聞きたいところだけど。まずは自己紹介からいこうか。僕はロットン・グラスバレー、探偵さ」

少女「探偵様なのですか?私はてっきり騎士の方かと…お強いのですね、戦うような職の方ではないと思っていましたわ」

それにしてもこの人は表情がコロコロ変わるなぁ…

ロット「まあ一般的には戦闘する仕事ではないけれどね。それに戦うと言っても僕のこれは護身剣術みたいなもので…はは」

キリュウ「…………??」

ロット「こっちの猫はキリュウ、喋って魔法を使える以外は普通の猫だよ」

キリュウ「ふ、普通!?普通とはなんだヨ!!」

だから遠回しに普通じゃないと言っているんだけど

ロット「見ての通りプライドが無駄に高い」

少女「ふふ、可愛らしいですわ」

キリュウ「可愛いだと!!?ワレ様はただの猫じゃないんだぞ!!高尚な……

ロット「はいはい、あとであとで」

イヴ「私はイヴ・ブラット=レイと申します。よろしくお願いします」

ロット(イヴ…か)

イヴ「ロットンさん、その、助けてもらった身で失礼なのは承知してるのですが…」

ロット「僕のことはロットでいいよ。何かな?」

イヴ「私の素性については、その、お話できないと申しますか…」

ロット「なるほど、まあ名前だけ聞ければ充分さ。状況が状況だし話せないこともあるだろうしね」

イヴ「申し訳ありません」

ロット「とりあえず、一度ここから出て街中に戻ろうか」




キリュウ「…………ん〜?」
117 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/21(金) 08:38:42.23 ID:C+m7H5tM0
>>115
はい、寝落ちしました…
現在電車の中で書いてます
118 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/21(金) 08:49:13.86 ID:C+m7H5tM0


キリュウ「おい、ロト坊」

キリュウが何やら少し小さめの声で、具体的に言えばイヴに聞こえないように話しかけてくる

ロット「どうしたんだい?」

キリュウ「お前なんかおかしくないかヨ?」

ロット(ギクゥ!!)

ロット「お、おかしい?この僕が?はははおかしなことを言うものだね。いやそれとも僕も疲れてるのかな、あはは」

キリュウ「いつもだったら、相手が素性を隠そうものなら、結局言葉巧みに全て聞き出すじゃないかヨ」

ロット「人聞きの悪い言い方をしないでくれ、相手が勝手に話してくれるだけさ」

キリュウ「まあそれはいいヨ。さっきからなんなんだヨ、その気持ち悪い苦笑い」

ロット「勝手に出ちゃうんだよ!」

キリュウ「なんだヨそれ」

ロット「それにイヴさんの素性がまったくわからないわけでもない、ある程度予想できるから聞かなかったんだ」

キリュウ「そうかヨ、じゃあとりあえず今はいいヨ」

119 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/21(金) 08:49:55.27 ID:C+m7H5tM0
とりあえずここまで
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 09:06:05.00 ID:+gp2tke2O
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 09:43:21.56 ID:Uf7um9x8O
銃があるならこんなのもエエかなと。

魔法銃:最近開発された、『ノータイムでの魔法の使用』をコンセプトに作られた銃。弾丸を発射する機構に代わり、特殊な加工を施した魔法石が組み込まれており、そこに魔翌力を込め撃鉄で衝撃を与えて魔法を打ち出すことで、広範囲の殲滅力は無いが貫通力に優れた魔術を打ち出すことができる。
欠点としては『ある程度の魔翌力がないと使用できない』ことと『現状風属性魔法以外で成功例がない』こと。この欠点が仇となり未だに広まっていない。
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 09:58:43.59 ID:Uf7um9x8O
でもって魔法銃を使うキャラクター投下

名前 フリックス・バードロイド

容姿 銀髪赤眼で、身長175cm前後の容姿の整った男。鉄製の軽鎧を身に付け、腰にカットラスと魔法拳銃を差している。また、背中にはリュートを入れたケースを背負っている。

備考 世界中を旅している吟遊詩人。年齢は20歳。自由奔放な風のような性格で、その性格を現してか風魔法を得意とする。また、とても器用で料理、裁縫その他諸々何でもござれ。楽器もリュート以外を巧みに演奏でき、詩もうまい。
右手にカットラス、左手に魔法拳銃をもって立ち回る独特な戦闘スタイルを持ち、その腕は30人の盗賊に囲まれても無傷で切り抜けることができるほど。その腕を買われて用心棒として働くこともある。
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 10:09:04.59 ID:Uf7um9x8O
>>121
長所設定しわすれてました。追加で

長所は『弾薬が無いため比較的コスパがいい』ことと『通常の弾丸より貫通力が高い為重装甲も撃ち抜ける』こと。
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 20:34:37.54 ID:/yJDxkSV0
名前:マルコ・フランデー
 
容姿:紫髪の花形満ヘアーの男。二枚目で長身。
形が入るタイプで探偵らしい服装をしている(場所によって服装を変える場合あり)

備考:キザで高慢でプライドが高い男。
頭の回転が速く、勘が良く、運動神経も高くてとある貴族のフランデー家の息子の一人という性格以外は非の打ち所がない
探偵業は暇つぶしのつもりだったがある日、ロットンに自分より早く事件を解決させられたのを勝手に妬み、それ以来彼に何かと関わってくるというはた迷惑な行為をしている
イケメンであり、口が回るために女にモテる。彼の情報源はそういう彼女たちだったりする。
武器はレイピアで、相棒は(対話できる)オウム。場合によっては家の権力やら金を使って行動したりする。

主人公のライバル探偵。こういうやつが助けてきたりする
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 20:37:14.92 ID:Hmkr8Vvuo
キャラ以外にストーリーの展開を安価したりしないの?
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/22(土) 01:37:16.70 ID:dafMMOUE0
こんな魔物がいてもいいなと思ったリ。

名前 ムート

容姿 白カバに近い魔物。二足で立つ
作務衣を着ていて腹には腹巻がある

備考 移動おでん屋「ばく」の主人。見た目通り魔物
ある日、傷ついたところをおでん屋の主人に拾われてそれからおでんを学んでおでん屋に
きちんと許可をもらって営業しており、最初は魔物が経営していると驚いたり敵意を向けるものもいるが彼のおでんを食べては何も言わなくなる
言葉を理解するほどの知能はあるようだが、あっちからしゃべることはほぼない。
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/23(日) 00:25:17.43 ID:9tshsbBK0
心配しすぎだけど、>>1生きているか?最近、1日来ないだけで疾走する人が多いから心配になる
128 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/24(月) 09:14:52.20 ID:9KjnpWRO0
えー更新が滞って申し訳ない
なかなか書こうと思ってた時間が忙しくて…

>>125
やります、ただこのスタット街を発つまでは大体決まってるのでもう少々お待ちください
129 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/24(月) 09:32:15.39 ID:9KjnpWRO0
僕達はその屋敷を後にし森の道を戻ろうとしていた

キリュウ「暗…」

もうおそらく深夜…どこか宿が空いていればいいけど

イヴ「私、このような場所に連れて来られていたのですね…」

イヴさんはボロくて立派な屋敷を見上げていう
ここまで暗くなるとさらに不気味だ
まるで幽霊屋敷

ロット(ふむ、奴らに連れさられてきた時は目隠しをされていたか)

ロット「イヴさん、見ての通りこの先はしばらく真っ暗だ、できるだけ僕から離れないでついてきて」

イヴ「はい、よろしくお願いしますわ」

ロット「よし行こう、キリュウ」

キリュウ「あいヨ」ぴょん

キリュウは僕の肩に乗ってくる、とりあえずはこれで大丈夫だ

イヴ「あの、灯りなど点けなくてもよろしいのですか?」

ロット「ああ、本来ならマッチに火でも灯すべきなんだろうけどーーこの辺り、魔物がいるみたいなんだ」

イヴ「魔物…」

ロット「だけど、大丈夫。暗い中でも抜群の視力を持つキリュウがナビゲートしてくれるよ」

キリュウ「全く人使いが荒いヨ」

ロット「いやキミは人じゃなくて猫だろう…」

イヴ「ふふ、仲がよろしいのですね」

少し楽しそうだ、表情までは見えないが
誘拐されてさぞかし不安だったはずだ、これくらいのコントでも救いになればいいが
130 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/24(月) 09:49:09.42 ID:9KjnpWRO0
しばらく進む、街灯の光まであと半分かという時

イヴ「キャ…」

ロット「おっと」

何かに躓いたのかイヴさんがよろけてくる
僕はそこで2点ほどハッとすることになる

ロット(やばい…いい匂いが)

これが1つ

イヴ「あ、申し訳ありません」

イヴは僕から離れると謝罪を口にする
僕はそれに返答を返す前に
近くにあった木に頭を打ち付けた

ロット(ガンガン!!

キリュウ「おい、ロト坊?」

イヴ「あ、あのーーどこか、おケガでも?」

どう見たってケガをした時にする行動じゃないが
それくらいしか思いつかなかったのだろう

ロット「いやいや!気にしないでくれ頼むから、こちらも気が利かなくてすまない」

イヴ「は、はぁ…」

キリュウ(お前やっぱおかしいヨ)

ロット(うるさい)

131 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/24(月) 09:57:50.14 ID:9KjnpWRO0
ロット「そ、それより…キミひょっとしてここまで長旅だったのかい?」

これがもう1つ

イヴ「え…はい、あの方達に捕まったあとは長い時間をかけて色んな所を転々とさせられました」

ロット「やはりか、だとするとだいぶ遠くから来たんだね」

イヴ「あの、どうしてお分かりになるんですか?」

ロット「歩き方がたどたどしかったからね、ここまでだいぶ歩いたとはいえ、そんなに消耗するほどじゃない」

イヴ「それだけでそこまで?」

ロット「いやそれだけじゃないよ、それでいて最低限の衣食住は整っていたと思われる。見た所さっきの屋敷では水浴びの類はできなそうだから、別の場所から…それも今日到着したんだろう?」

イヴ「す、すごいですわ!!」

ロット(彼女…いまどんな表情してるんだい?)

キリュウ(目が輝いてるヨ)

キリュウ「でも、なんで衣食住が整ってるってわかるんだヨ?」

ロット「それはさっき、彼女がよろけて来た時…」

しまった

イヴ「はい!」

ロット「え、えっと…勘だよ!探偵の勘さ」

キリュウ「はぁ?」

イヴ「探偵の勘」キラキラ…

言えるわけがない
奴らが攫った人物を長旅の中、杜撰に管理していたら
ドレスもみすぼらしくなるだろうし

何より「彼女からいい匂いなんてするわけがない」なんて

132 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/24(月) 10:18:11.68 ID:9KjnpWRO0
ロット「さて、長旅の後だとしたら、この道は辛いはずだ。何か僕にできることはあるかな?」

イヴ「では、お手をお借りしてもよろしいですか?」

ロット「あ…いや、それくらいならお安い御用だよ」

なんで気がつかなかったんだ
僕は慣れているからともかく
この暗闇を何の支えもなしに歩くのは常人でも辛いはずだ
最初から手を取るべきだった

ロット(はぁ、単独行動ばかりしてきたツケが回ってきたかな)

ロット「はいどうぞ、エスコートさせていただきます、レディ」

イヴ「ふふ、では…」

思ってたよりも強くギュッと手を繋がれる

ロット(ドクン…ドクン…

非常に不服ながら鼓動が早くなる
なるほど、人と手を繋ぐと鼓動が加速するのか
人と手を繋いだことなんて久しくない僕にはだいぶ勉強になる情報だ

ロット(なんて考えてる場合じゃない!キリュウが肩に乗ってるんだ、鼓動なんてすぐに伝わる。平静冷静、ひたすら素数を数えるか?)

キリュウ「ロト坊、お前まさかヨ…」

いけない、キリュウが余計な事に気付き始めてる


ロット「そ、そうだキリュウ、屋敷の中で悲鳴をあげていたじゃないか!何があったんだね?」

キリュウ「聞こえてたのかヨ!」


↓2何があったんだね?
133 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/24(月) 10:22:05.01 ID:9KjnpWRO0
すいません、わかりにくくなってしまいましたが、イヴさんがここまで連れて来られるまで、数日間かかりました
長い時間とはそれぐらいです


この下から↓2
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 10:26:42.03 ID:HpFVZ5gc0
ありのまま起こったことを話すぜ…(中略)
どうやら美しいお嬢さんだと思ったらいつの間にか消えていて、しかもよく周りを探索したら白骨した女性らしき遺体が……
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/24(月) 11:19:10.35 ID:LE4zNV2BO
白骨死体があった
(横のイヴは特に関係ない)
136 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/24(月) 19:07:30.01 ID:4EncXAR10
キリュウ「人間から見たら割と綺麗な感じなんじゃねえのって感じの女が居たんだヨ」

ロット「どうでもいいけど、なんでキミはそんなに口悪いんだね?」


キリュウ「一応追いかけたんだヨ、そしてら居なくなってて、少し見渡したら…」

ロット「ふむ」

キリュウ「目の前に白骨死体があったんだヨ」

イヴ「死体…ですか?」

ロット「うーん、白骨は久々だなぁ」

イヴ「やはり慣れてらっしゃるのですね」

ロット「仕事柄ね、失踪した人を探したら遺体だったなんて事はザラにあるんだよ」

ロット「でもキリュウが、それくらいで悲鳴をあげるのかい?」

キリュウ「暗闇のなか目の前に骨があったら驚くヨ、骨が好きな犬じゃあるまいし」

骨が好きというのはまたコミカルな偏見を

キリュウ「まあそれだけじゃないけどヨ」

ロット「というと?」

キリュウ「少し…動いた、いやこっちを見た気がしたんだヨ」

ロット「彷徨う亡霊にでも取り憑かれたかね。この辺りに魔物がわく原因かもしれない、いずれにしてもここはもう一度調べに来る必要があるかもね」

イヴ「魔物…」

それにしても、放置されていたとされる屋敷に遺体か…
どうもキナ臭くなってきたな
137 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/24(月) 19:19:19.75 ID:4EncXAR10
ロット「そういえば今も周囲に魔物はいるかい?」

キリュウ「うん、チラホラいるっぽいヨ」

ロット「そう、明日一応騎士に報告しておこうか」

イヴ「あのキリュウさん?魔物というとどんなものが見えるのですか?」

キリュウ「んー?巨大なクモっぽいのとか、ヘビっぽいのとか」

イヴ(ゾッ…)

イヴさんの僕の手を握る力が一瞬強くなる

ロット「ま、また面倒なのがいるね、あはは」

キリュウ「一応、バリア張れるように詠唱しとくヨ」

キリュウ「ーー汝は冷気を集わせる聖者、我らの道を遮りし……」

少しだけ冷える感じがする
この魔法は確か突然襲いかかろうと、僕たちに急接近した者を凍らせる類の魔法だったはずだ

僕は密かにキリュウは猫の形をした魔物なんじゃないかと思っている
138 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/24(月) 19:38:19.43 ID:4EncXAR10
さて、少し光が見えてきた
イヴさんの顔も少し見えて来る

ロット「その格好じゃ少々目立つかな?」

イヴはそう言われて自分の服装を見渡す

イヴ「そうですわね…私、ドレスのままで」

ロット「そのまま捕まったのかい?」

イヴ「ええ」

ロット「ふむ…とりあえず」

僕は自分の被っていた鹿内帽を外すと彼女に被せる

イヴ「あ」

ロット「あとは…」

鞄から、チェックのマントを取り出す

ロット「これを身に纏うといいよ、多少不恰好ではあるけどね」

イヴ「いえ、なにからなにまでありがとうございます。なんだか新鮮な気分ですわ」

ロット「でもよく考えてみると、この時間に人が出歩いてるとは思えないけどね」

139 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/24(月) 19:50:53.10 ID:4EncXAR10
〜スタット街(街中)〜

ガヤガヤ

ところが僕らの予想していた風景は何処へやら
街は深夜でも充分すぎるほど賑わっている

イヴ「あら、人がたくさんいらっしゃいますわ」

キリュウ「この街は、夜でもこんな感じなんだヨ」

ロット「そうなのかい!?」

猫のキリュウは夜でも気ままに出歩いている事がある
知っていてもおかしくはないと思うが

ロット「さ、さすがスタットの街…忙しい街だ」

イヴ「スタット……」

ロット「とりあえず宿で夜を明かそうか、といっても朝までそう時間はないけど」

キリュウ「お腹すいたヨ…」

ロット「おつかれキリュウ」

ロット「イヴさん、君もそれでいいかい?詳しい方針は明日決めるとして、疲れてるだろう?」

イヴ「はい、あの…でも私、今お金が…」

ロット「そんなの気にしてる場合じゃないよ、とにかく体を休めるんだ」

イヴ「ロットさん…わかりました!しばらくは甘えさせていただきますわ!でもこのご恩、いつか必ず返させていただきます。お約束します!」

ロット「う、うん」

思ったより元気だな…
というわけで、近くに宿をとった

当然部屋は2つとった
彼女は同じ部屋で構わないと言い張るが、少なくとも僕がよくない
140 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/24(月) 20:01:35.52 ID:4EncXAR10
〜宿(ロットとキリュウの部屋)〜


ロット「どうだった?」

キリュウ「すっかり寝てるヨ、死んだように」

ロット「やめたまえ、縁起でもない」

僕はキリュウにイヴさんの様子を見に行ってもらってきたところだった
この点小さな猫は勝手がいい

キリュウ「それで?いい加減説明してもらえるんだヨな?」

ロット「ああ、答え合わせと行こうか」

ロット「まず彼女の素性だけど、これは正直大した問題じゃないし単純だ」

キリュウ「どっかの金持ち?」

ロット「の令嬢か何かだね、もしくは有権者の娘、帝族関係者」

キリュウ「見たまんまって感じだヨな」

ロット「誘拐されていたわけだし、助けてもらったとはいえ初対面の僕相手だ。バカ正直に身分を打ち明けたりはしないだろう。賢明な判断だよ」

キリュウ「で、どうするつもりなんだヨあの子」

ロット「明日ブラット=レイ家についての情報を探してみるよ。うまくいけば彼女の故郷も特定できるさ。そして送り届ける算段をつける」

キリュウ「そこまでするのかヨ?やっぱりお前…」

ロット「も、もちろん!護衛を雇って送ってもらう方向も考えてるさ!!僕だってそんなに暇じゃない!!」

キリュウ「ふーん」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/25(火) 03:59:41.92 ID:k/kHDniP0
名前:ラモン・アールガルト

容姿:黒髪ロングの身長180以上の男。ジャケット着用など現実に居たらチンピラポイ感じ

備考:人材派遣及び人材紹介などをする仲介屋のような仕事をしている。
だが、実は裏では人や魔物を売るなどの非合法の仕事をしている。
実際、彼の性格は表では紳士的な態度をとっているが、人の命より金を優先させる下種な男である。
142 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/25(火) 07:59:38.22 ID:6AVFt1ja0
ロット「でも引っかかる事が他にもあるんだ」

キリュウ「んー?」

ロット「彼女をさらった奴らだよ。あの5人を束ねていたリーダー、なんて呼ばれてたか覚えてるかい?」

キリュウ「忘れたヨ、あんなつまんねえ奴ら」

僕はそのつまらない奴に危うく殺されかけるところだったわけだけど

ロット「『隊長』だよ」

キリュウ「……で?」

ロット「本当になんとなくだけど、違和感を覚えるんだ。戦略を組み立て連携を取りながら標的を攻撃する事が奴らにはできていた。ハンドアクスの奴は大した事なかったけど」

キリュウ「ただの悪者じゃないっていうのかヨ」

ロット「うん、ありえないとは思うけど、なにかもっと大きな力が動いてるような気がするんだ」

キリュウ「へー」



ロット「……なんだ?今日はやけに興味なさそうだな?」

キリュウ「ああ約束を果たさない相棒のせいでヨ」

ロット「?」

キリュウ「ロイヤル猫缶はどうしたんだヨ!」

ロット(覚えてたか…)

ロット「明日…もう今日か、買ってくるよ。もうすぐ朝日が昇るし、休むには今しかないんだ」

キリュウ「本当だな?こちとらスタットには美味しいやつがあるって聞いてワクワクしてるんだヨ」

ロット「はいはい、おやすみ」

キリュウ「ロト坊!」
143 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/25(火) 08:05:55.64 ID:6AVFt1ja0
ー次の日ー

目が醒める
体を起こし、まずは周囲を確認
うん、宿の一室。寝る前と同じ光景だ

ロット「ふわぁあ…」

伸びをする、体の節々が多少筋肉痛のようだ

ロット(昨日はハードだったからね)

ロット「キリュウ?」

キリュウはいない、どこかへ行ったらしい

ロット(帽子帽子…ん?どこだ?)

いつも被っている帽子がない
ああそうだ、昨日イヴさんに渡していたんだ

そういえばイヴさんはどうしているだろうか?

部屋からでて隣の部屋の前に立つ

ロット(……どうすればいい?ノックすればいいのかな?)

中には彼女がいるはずだ
まだ寝ていたら邪魔になってしまう
あるいは着替えていたり…変えの服がないか

……宿の女将さんに聞けばいいか
144 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/25(火) 08:13:09.56 ID:6AVFt1ja0
「あら、おはようロットンさん」

ロット「おはようございます、僕の連れの子は出てきました?」

「あの綺麗な子かい?見てないよ?猫ちゃんはさっきどこかへ行っちゃったけどね」

ロット「奴はそのうち戻ってくるから大丈夫です」

「そうかい、朝ごはんはどうするんだい?だいぶ時間は過ぎちゃったけど出せるよ?」

ロット「僕はとりあえず大丈夫です。でもイヴさんが出てきたら、彼女にお願いできますか?」

「お安い御用だよ、お出かけかい?」

ロット「ええ、そんなに長い時間はかけません」

「はいよ、行ってらっしゃい」



ふぅ、とりあえずこれで大丈夫だろうか?
散歩がてら自由に散歩してみようか

↓1〜3自由行動選抜

※なんでもありです。誰かに出会うでも、戦闘イベントでも、買い物でも。詳しく書いてもらっても簡単に書いてもらっても構いません。参考にスタットの街は大きな街なので割とできる事は多い方です。
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/25(火) 08:20:15.70 ID:/pI0vmSf0
ブラッド=レイ家について調べる(情報屋など)
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/25(火) 08:24:53.17 ID:9fxuBxAyO
女性がチンピラに絡まれていたので助けたら故郷にいるはずの幼馴染みだった。
どうやら自分を追ってきたらしい。
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/25(火) 08:26:53.62 ID:9JPOrDYGO
広場に行くと吟遊詩人が詩っていた。その隣には昨夜すれ違い意味深なことをいっていた人物が…。終わったあとに話を聞こう。
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/25(火) 18:17:32.19 ID:k/kHDniP0
名前 カイザー・ブラット=レイ
年齢 55歳
性格威厳が溢れる厳しい人……は仕事関連で基本的に好々爺然の人
容姿オールバックの金髪。顎鬚を蓄えた50代の立派な体格の持ち主
昔、戦場で怪我で左目に眼帯をしている
備考 ブラットレイの現当主でイヴの父親。戦場で数々の功績を挙げて成り上がった男し
今は戦場から身を引いたとはいえ、その威圧は十分であり、初対面ではびびる人もいるが軽い感じですぐにそのイメージはなくなる。
しかし、今でも鍛錬は行っており、実力は十分ある。二刀流の使いで過去には「戦場殺し」という異名があったらしい。眼帯にも何か力秘められているとか……(真偽不明)
家族に甘く、親バカで妻の尻に敷かれているとかいないとか……


なんとなく当主を考えて見た。もう考えているなら元当主の叔父あたりとかで
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/26(水) 10:05:23.93 ID:PRXxH8hk0
名前:シャーロット・J・ヘヴンズソード
年齢:19歳
性格:黙っていれば美女、口を開けばハーフボイルド
容姿:ボサついた赤髪、180cm。爆乳。見えそうで見えない、ギリギリな服装。
備考:何でも屋。
大柄ながらデタラメに俊敏で、そこに魔法に腰まで浸かってるレベルの体術が合わさり戦闘力はかなりのもの。
戦闘スタイルは蹴り技主体の徒手格闘術、銀のブーツと黒い手袋をつけている。
ロットンとは何度か組んだことがある。男は顔より中身派。
経営難で、居候先の家主には頭が上がらない。
銀のブーツには、ある特殊な力があるとかないとか…


戦闘力極振りキャラです、よろしければ使ってやってください



150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/26(水) 10:26:39.21 ID:O+CopGfj0
名前:ジョー・J・リスパー

容姿:優しい感じのおじさん。基本的に細目
白いハットに白いトレンチコート

備考:ロットンの先輩の探偵。渋い大人という雰囲気を出している
面倒見がよく、ロットンも彼から色々教わった。
座標の銘は「何事も身も心も白くなければならない」


詳しい設定がない方が>>1が動かしいのかも
151 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/26(水) 18:27:39.71 ID:awDWa1Dbo
ガヤガヤガヤガヤ

ロット「それにしても、忙しい街だなぁ」

街は賑わい、人々は先を急ぐ
散歩するために町にでたというのに、あまり落ち着けなそうだ
田舎育ちの僕としてはそろそろ故郷に帰りたくなってくるが

ロット(とりあえず、これからの行動について考えるか)

やらなければいけないことと言えば

1、屋敷の異変について騎士団、または然るべき人物、機関に報告する
2、…ロイヤル猫缶とやらを買ってくる

そしてもう一つは…当然、「ブラット=レイ」つまりはイヴさんについての情報収集だ
彼女の身元を調べなくてはいけない
勝手に調べるのはどうかとも思うが、このままなぁなぁにしてしまうわけにもいかない

ロット(さて、動いてみようか)
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/26(水) 18:35:46.45 ID:h1RF7S/D0
待ってたぜ
153 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/26(水) 18:44:11.95 ID:awDWa1Dbo





ロット「やっぱり、そう上手くはいかないか…」

僕はロイヤル猫缶の入った袋を片手に街中でただずんでいた
結論から言ってしまうと彼女に関してはほぼ何も掴めなかった

何もだ

この町の役所、図書館、その他情報の集いそうな場所、人物を訪ねてみたが
ブラット=レイの名がヒットする事はなく、令嬢が攫われていたなんて話も聞けなかった

考えられる可能性としては大きく分けて2つある

彼女が一般階級またはそれ以下に位置する人間だった場合
僕の見立てが間違っていたということになる
だがその手の専門かではない僕でも、彼女の装いを一般の物とは思えない
あのドレスはどう考えても富豪か有力者関係の持ち物だ
あの集団が用意した服というのも考えにくい

そしてもう一つは…


ロット(ん?この匂いは…)

僕は妙に知っている匂いを感じて、そこで思考を途切った
煙の臭いだ

ゆっくりと振り返ると

「おっと、気づかれたか」
154 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/26(水) 18:53:47.05 ID:awDWa1Dbo
ロット「やっぱりヒュードさん!なんでここに?」

ヒュード「よう、なんでって言われても仕事だよとしか返せねえが…お前帽子どうしたんだよ?」


この万年タバコを口にくわえてる男は、僕の知り合いのヒュード・スクヤードだった
元傭兵の雑貨屋兼情報屋…らしいが、正直僕の知り合いの中でも最も胡散臭い人物で実際は何者なのやら

ロット「帽子はちょっと、貸していてね」

いや待てよ、この人がいるのは願ったり叶ったりじゃないか?

ロット「ちょうどよかった!!実は早急に知りたいことがあるんだ」

ヒュード「ほう、こいつは珍しいな。やっと俺の頼もしさが分かってきたか?今まで面倒見てきた甲斐」


僕が幼いころからの付き合いというだけで、面倒を見てもらった事はさらさらないが
突っ込むのはまた今度にしようか


ロット「ブラット=レイ、この名に聞き覚えがないかい?」

ヒュード「ブラット=レイ?なんだ貴族か何かか?」

ロット「おそらくは…」

ヒュード「ふーむ、そうだなぁ」


ヒュードは手帳をめくり始める
どうやら外れらしい、彼が手帳を見るということは、ブラット=レイについてピンときていないということだ
普段の彼なら辞書の如くさっと、その答えが出てくる
155 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/26(水) 19:03:12.13 ID:awDWa1Dbo
ロット「わからないみたいだね」

ヒュード「ああ、知らねえな。何かあったのかロト坊?」

彼は一度口からタバコを離すと、煙を吐きながら言った
ちなみに、キリュウが僕の事を「ロト坊」と呼ぶのは彼が原因だ

ロット「うん、実は…この町外れに屋敷があるんだ」

ヒュード「そうだな」

ロット「そこで、ある集団に捕らわれていた少女を助けたんだよ。僕と同じくらいの子だ」

ヒュード「ヒュー!やるじゃねえか」

ロット「うるさい、その子が名乗った名前がイヴ。イヴ・ブラット=レイ」

ロット「一般人だとは思えない、攫われるような人だ。なにか事情があるのか素性は隠したがっているんだよ」

ヒュード「それで、どうするつもりなんだ?」

ロット「どうしたいって、とりあえず素性を調べて、故郷まで送りたいところだけど…」

ヒュード「へぇ、別に依頼されたわけでもないのにか?」

ロット「え、いやまあそうだけれど」


156 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/26(水) 19:10:52.96 ID:awDWa1Dbo
ヒュード「単純にその子が、偽名を使ってるんじゃないか?」

ロット「あ、ああ…やはりそう思うかい?」

そうこれが、もう一つの可能性
彼女は素性どころか、名前も偽っている場合だ
そりゃ見つかるわけがない

ロット「でも、嘘をつくような子には…」

僕はハッとする
それは先入観じゃないか
外見や雰囲気から得られる情報など、先入観にしか繋がらない
何かを考える上で、真っ先に除外しなければならない要素だ

ロット「どうかしてるかもね、僕」

ヒュード「そういうこった、助けてくれた人間にまで何もかもをひた隠しにするなんざ、相当な厄介者だ」

ロット「うん…」

ヒュード「でもまあ、お前がそうなるのも珍しいな。なんだその子に惚れたか〜?」

ロット「んな!!ば、バカを言わないでくれ!!僕がそんな…」

ヒュード「フハハ、いやこいつは傑作だ。ロト坊、いいんじゃねえの?長年一切なかった青春がお前の元にもご降臨されたってこった」

ロット「だから違うってヒュードさん」


参ったな、この人にだけは取り乱した姿を見せたくはなかったんだけど…
157 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/26(水) 19:58:06.50 ID:awDWa1Dbo
ロット「まったく…ん?」

鎧を纏った男たちがこちらにズカズカと歩いてきた
2人の騎士だ
ちょうどいい、屋敷について話をしておこうか

騎士「あー、少しお時間よろしいかな?ロッ――

ところが騎士の言葉が途切れた
僕は絶句する

騎士「ぬわぁ!!」

ドサッと、騎士が地に伏せる

ヒュード「一丁上がりっと…」

一本背負い
ヒュードさんが投げ飛ばしたのだ

騎士2「貴様!何をする!!」

ロット「ホント何してるんだいヒュードさん!?」


ヒュード「ロト坊、実は俺お前の言ってた屋敷を調べにはるばる来たんだよ」

ロット「…?」

ヒュード「いろいろ怪しい噂があるのに騎士が何もしねえって話を聞いてな」

ロット「何かあるのかい?」

ヒュード「さぁな?騎士様達が一枚噛んでるってことぐらいしか知らねえな?なあ?」
158 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/26(水) 20:03:31.58 ID:awDWa1Dbo
隊長…そんな響きが蘇る
あの連中の妙なチームワーク
マニュアルがありそうな丁寧な戦闘術

ロット「なるほど…奴らも、騎士団の関係者というわけだね」

ヒュード「どうやら、そうらしいな。俺が投げたってのに目の前の騎士様はお前に話を聞きたくてしょうがねえってツラだ」


顔は兜で隠れて見えないけれどね


騎士2「抵抗せずにこちらへ来てほしいのだがね」

騎士「いや、構わん!二人とも拘束しろ!!」

騎士(ピ―――――!!)


騎士が笛を吹くと、あらゆる所から鎧、鎧、鎧…
また囲まれていた


イヴさんが心配になってきた
一刻も早く戻りたいが…
159 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/26(水) 20:08:38.67 ID:awDWa1Dbo
ヒュード「よう、ロト坊。今でもその子をどうにかしたいか?」

ロット「うん」

ヒュード「ろくでもねえ事情を抱えてるかもしれねえぞ?」

騎士がこう出てくるくらいだ
もはや彼女の事情については検討もつかない

ロット「分かってるさ」

ヒュード「やりたくない事はやらねえってのがお前のモットーだろ?」

ロット「別にやりたくないわけじゃないさ、俄然やる気とも言えないけど」

ヒュード「女を抱えるんだ。覚悟はあるんだろうな?」

ロット「そんなものはないよ」


ヒュード「おいおいロト坊、そこはウソでもかっこいい一言をだな」

ロット「いいから、どうにかしてくれるんだろう?」

ヒュード「つまんねえ若造だぜ…じゃあやるか」


ヒュードは床に何かを叩きつけた
160 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/26(水) 20:15:09.86 ID:awDWa1Dbo
モクモクモク
真っ白な煙が辺りを覆った

騎士「ぬおっ!煙幕とは小癪な!!」



ロット「例の屋敷だけどね、キリュウがそこで白骨死体を見つけたらしい。女性のものだよ」

ロット「女性の霊か幻か、何かいるらしい」

恐らく、女性たちが捕らわれているなんて噂が生まれた原因だ

ロット「あと、周りに魔物が湧いていたみたでね。街中には出てきていないけど気を付けてくれヒュードさん」

ヒュード「おお怖え」


僕は走り去ろうとした


ヒュード「おいロト坊!餞別だ。持ってけ!」

ヒュードさんは、さっさとその場を後にしたい僕に何かを投げてきた

キャッチ!!

ロト坊「恩にきるよ」

ヒュード「あのニャー公によろしくな〜」








騎士2「煙が晴れてきた…いないか」

騎士「探せ、まだ遠くには行っていないはずだ!!」
161 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/26(水) 20:24:35.29 ID:awDWa1Dbo
〜宿〜

ロット(よし、ここにはまだ誰も来ていない)

僕は急いで宿に入った
中には楽しそうに談笑している、イヴさんと女将さんがいた


イヴ「あ、おはようございますロットさん。先日はどうもありがとうございます」

女将さん「お帰りなさい、アンタ、相当なイケメンじゃないか。イヴちゃんを悪者たちから救い出したんだろう?」

ロット「残念ながら、僕も悪者と見なされたらしいですけどね」

女将さん「あら、なにかあったのかい?」


イヴ「ロットさん?どうかなさったんですか?できれば少し落ち着いてお話がしたいのですが…」

ロット「僕も色々聞きたかったんだけどね、イヴさんすぐに出発できるかい?どういうわけか騎士団が僕たちを捕まえようとしてるらしい」

イヴ「騎士様が…!?」


そのまま僕の泊まっていた部屋に転がり込んだ

ロット「キリュウ!!」

キリュウ(zzzZZZ)

良かった戻ってきていたようだ
寝てるけど

僕は自分の荷物とその猫をつかむとすぐに戻る
162 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/26(水) 20:33:09.82 ID:awDWa1Dbo
戻ると、事態を察してくれたのかイヴさんも準備をしてきたようだ

昨日渡した、帽子を被り、マントを羽織っている

ロット「いつぶりだろうね、こんなに余裕がないのは…女将さん、宿代はこれで!おつりは取っておいてくれ」

女将「あらま、毎度」

僕はお札を何枚か雑に渡した
その場を出ようとすると

ドンドン!!

騎士「出てきなさい!ロットン・グラスバレー!!その少女を引き渡してもらおうか!」

ロット「追いつかれたのか、気を付けていたつもりだったのに」

イヴ「あのロットンさん。やはりこれ以上迷惑をかけるわけにはいきませんわ…私のことはもう」

ロット「気にすることはないよ、イヴさん。僕もとっくに追われる身になってるんだ。運命共同体さ」

イヴ「ですが…!」


ええい、どうすればいい!

そうだ!さっきヒュードさんが渡してきたものはなんだ?
163 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/26(水) 20:34:45.35 ID:awDWa1Dbo
ヒュードが渡してきた小包を開けると


「スタット街の特産!ロイヤル猫缶」×5

ロット(買わなきゃよかったあああ)


キリュウによろしくってそういうことだったのか…
164 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/26(水) 20:37:02.73 ID:awDWa1Dbo
次回へ続く
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/26(水) 20:49:57.80 ID:h1RF7S/D0
一旦乙
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/26(水) 21:12:46.51 ID:O+CopGfj0
名前:ブラッククロウ(あだ名はブラック)
容姿:黒カラス。
備考:キリュウと同じくしゃべる動物。こちらはカラス
キリュウとは知り合いでおせっかい焼き。風魔法が得意
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/27(木) 03:32:03.77 ID:TKPH3qHw0
名前 リビア・クランシェル

容姿 金髪の胸が豊満な美女。妙に色っぽいお姉さん 
服装は時々によって変わるが基本的に露出が高い踊り子の衣装(それ以外でもどれも露出が高い服ばかり)

備考 旅をしている踊り子……ということになっているが、実際は依頼を受けたらどんなところにも潜るスパイまがいなことをしている
性格は軽めでセリフをエロい方向に想像させるような意味深なセリフを言う(勿論わざと)。特技は色仕掛け
武器は、服や太もも辺りに隠してあるナイフ。また魔法も使えるようだ(どういう系統かは>>1に任す)
元は貧困街出身で色々と苦労したらしい。基本的に攻めるのは得意だが、逆に攻められると戸惑うことも。
経験があるように見えて実は処女
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/27(木) 11:41:07.53 ID:fhF0V+FRO
名前 フリック・レオンハルト

容姿 金髪碧眼、高身長細マッチョの容姿の整った爽やかな青年。プレートメイルを着用しロングソードを腰に刺している。

備考 騎士団の新人騎士。正義感が強く曲がったことが許せない性格。感情的になりやすくお目付け役の隊長に手綱を握られている。剣の腕前は新人騎士なかでもトップクラスで、新人騎士限定の剣術大会で優勝しているほど。実践経験は少ないが学習能力が高いため将来を期待されている。
辺境伯の次男坊で、兄と妹いる。家族とは定期的に連絡を取り合っている。
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/27(木) 11:43:51.52 ID:fhF0V+FRO
>>168
追記
年齢 18歳
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/27(木) 12:03:30.04 ID:Re9fTfPgO
名前 ニーナ・ホリーロック

年齢 20歳

容姿 紫髪でロングヘア。スレンダーなモデル体型で凛々しい顔つき。

性格 凛々しくクールで、清濁併せ飲める気概の持ち主

備考 弱冠二十歳にして小隊長を任されている女騎士。隊員や同期からの人望は厚いが、上層部にはあまり好まれていない。
個人戦では剣術と魔法を扱い、集団戦でも隊員との連携や巧みな戦術をみせる。また、物事を正確に把握する洞察力を持つ。
可愛いもの好きだが、彼女の可愛いの基準は少しずれている(この辺は>>1に任せます)。
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/27(木) 17:19:13.56 ID:TKPH3qHw0
>>167
追記
年齢 20歳

なんとなく世界観が掴めないところもあるから世界観は難しい
172 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/28(金) 16:54:36.14 ID:MmKQoYlA0
僕たちは宿から、いや街から出ようとしていたが
宿の前には僕たちの事を捕らえようと騎士達が待ち構えている

ヒュードにもらったものはこの状況では役立たずに等しい

ロット(どうする…そもそもここから出られなければ、何も始まらないぞ)

女将さん「ロットンさん、裏口から行くといいよ!鍵を開けておいたからさ」

ロット「裏口…!助かります!」

女将さん「いいのいいの、お釣りのかわりさね」

ロット「さぁ、行こうイヴさん!」

イヴ「え、ええ…お世話になりました、おばさま」

女将さん「頑張りな、応援してるよ!」


裏口の扉を開け、外を覗く
古めかしく目立たない扉のせいか、誰かが待ち構えている様子はない…一見だけど


ロット「走るよ、準備はいいかい?」

イヴ「あ、あのロットさん」

まだ迷いがあるようだ
とても心の準備ができている様子じゃない
173 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/28(金) 17:57:13.11 ID:L8TSeix/0
ロット「イヴさん、キミは騎士に追われる理由について心あたりはあるのかい?」

イヴ「……はい、多分私の想像通りです」

誰だってそうだが身に覚えもないのに騎士なんかに追われたら是が非でも逃げるはずだ

そうでないと言うことは彼女は追われる理由を知っている
だからこそ僕を巻き込むことに躊躇しているのだ

ロット「では、捕まったとして、その後キミがどんな目に合うのかも想像がつくのかい?」

イヴ「はい、それも分かってます。そして私が捕まってしまうとそれはきっと…その……」

彼女はそこで口を濁す
詳しく聞いている時間はないから気には止めない

しかしこれは意外だった
追われる理由は知っていても、捕まったあとどうなるかなんて罪を犯した人でも検討がつくわけがない
それこそ処刑されるほどの大罪でも犯さない限りは

もちろん彼女は罪人の類じゃない
罪人だとしたらあんなこそこそと攫ったりしないはずだ
それこそ写し絵付きで大々的に指名手配されてる輩は何人もいる
最近だとマスカレイドとかいう謎の怪盗とか

今でこそ大っぴらに僕たちの事を捕まえに来ているが
それは僕が彼女を救い出したせいで、計画が頓挫したからだ

174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/29(土) 21:39:38.33 ID:8VfqZLyJ0
貴族.....社会階級の上位にいる人物のこと。現実ヨーロッパの中世の貴族に近い。
基本的に自分の私腹を肥やしたりする性悪のものが多い。国民のためを考える貴族は稀
酒場.....情報を得るための場所。旅するものが良く集う。基本的に賑やか
幽霊.....現実と同じで死んだ人間がこの世にとどまる魂のこと。基本的に霊感がなければ見えない
この世界では『ネクロマンサー』や『シャーマン』などの職業があるため現実より人々にその存在は認められている
チョコボ(仮).....首は長く、大きな頭をしており大きな幅広のクチバシがある。長い2本の足があり、走るときは背中を曲げないので、乗用に用いることができる。また、成人を数名乗せられる程度の大きな体躯を持つ。ダチョウのように羽が退化しており、一部の種類を除けば飛翔することができない。
人々の生活にかかわりが強く、陸上用移動手段としてもいられることが多い。
色々な種類がいて、パーティーとしてもいられるものもある。種族は正確には不明だが動物と魔物中間と言われている。


最後はネタみたいなもの。使う倍は名前とともに少し変化させた方がいいかも。
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/30(日) 01:40:09.31 ID:BWqdob/O0
名前:ジョパンド・ジョード

容姿:薄い黄色のぼさぼさ頭にみすぼらしい服。ただ相当の筋肉質の男
口髭を蓄えている

備考:指名手配犯の連続殺人犯。
異名は「肉盗みのジョパンド」。異名だけならただの肉泥棒だと思われるが、実際は人間の肉部分を気づかれずに手で引き裂き、バラバラになって死んだ者は数知れず
人間の肉を求めるのは「手の中にある人の肉が気持ちいいから」という異常者。
基本的に一人だが、人間の肉を求めるため犯罪組織に入ったりするが、我慢できずカニ仲間の肉を引きちぎることもある
176 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/30(日) 17:23:17.00 ID:ithtB5iXo
「おい!いたぞ!!」

まずい!やっぱり話をしてる場合じゃなかったか

ロット「結論を急ぐ必要はないよ。でも今は、今ばかりは逃げるのが先決だ。わかるね?」

イヴ「ええ……いえ、はい!!」

ロット「いい返事だね。行こう!」


僕は右手で彼女の左手を取り
左手でレイピアを抜いた

騎士「まて!!ここは通さんぞ!」

ロット「ならば押し通る!!」

騎士「上等!来い!!」


僕はレイピアを構え直し、でも彼女の手は取ったままで突撃する


騎士「…!」

騎士は剣を横にして防御の構えを取り
そして僕は…

ロット「うおおお!!」

177 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/30(日) 17:31:19.98 ID:ithtB5iXo
騎士「……ん?」

――何もせずにその騎士の横を走り去った
そこそこ気合の入った大声を出しながら

タッタッタ…

騎士「き、貴様ああああぁぁぁぁぁ…


ロット「悪いね、生憎僕は騎士道精神は持ち合わせていないし、正々堂々なんて興味がないんだ」

イヴ「な、なんだか少し気の毒ですわ…」

ロット「気の毒なのは僕たちの方さ、さっきの人はすぐに上に報告するだろう。そしてたちまち…





「まてえええ」
「やつをとッ捕まえろおおお」
「卑怯者目が!!」

ロット「わいのわいの、愉快な騎士達が大勢で追ってくるというわけさ」

イヴ「凄い迫力…」

ロット「後ろを振り返ってる余裕もないね」



178 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/30(日) 17:44:47.14 ID:ithtB5iXo
騎士「来たな、卑怯者!!」

ロット「くっ…!」


進行方向に騎士が待ち伏せていた
まわり込むのはまあ当然だ

騎士「先ほどの屈辱忘れん。一切容赦はしないぞ!」


しかもさっきの奴だ
2度同じ手は通じないだろう
後ろからも追いかけられてる以上止まるわけにもいかない

騎士「うおおお!!!!」

ついにその騎士は凄い殺気でなりふり構わず切りかかってきた

イヴ「ロットさん!」

攻撃をかわして通り過ぎることはできないだろう
だが、レイピアで受け流すことができるのか?

ロット(ええい、ままよ!!ってやつだね)



だがその騎士に再び予想外が襲った

179 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/30(日) 17:53:09.36 ID:ithtB5iXo
瞬時に何かの…凍る音?

イヴ「え?」

ロット「なんだ?」

騎士は凍っていた

―――――――――――――――

キリュウ「一応、バリア張れるように詠唱しとくヨ」

キリュウ「ーー汝は冷気を集わせる聖者、我らの道を遮りし……」

少しだけ冷える感じがする
この魔法は確か突然襲いかかろうと、僕たちに急接近した者を凍らせる類の魔法だったはずだ

―――――――――――――――


ロット「ああ、あの魔法まだ解いてなかったのか…」

キリュウ「zzZzzZZzZZZ」

しかしこの灰色の生き物はなぜこの状況でも寝ていられるのだろうか
しかも僕の肩の上で


イヴ「あの…無事なのでしょうかこのお方」

ロット「放っておけば時期に元に戻るはずだよ。割ったりしなければ――とはいえ」


いきなりの事で自然と足を止めてしまっていた僕たちの前に
他の騎士たちがじりじりと接近してきていた

ロット「まぁ、待ち構えているのが一人なわけがないだろうね」
180 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/30(日) 18:30:13.01 ID:ithtB5iXo
騎士「ここまでのようだな、観念しろ!ロットン・グラスバレー!」

ロット「観念したらどうなるんだい?」

騎士「貴様を拘束する。処罰に関しては我々の決めるところではない」

ロット「僕の事じゃない。このレディーの事さ、なぜだか教えてもらえないからね」

イヴ「ロットさん…」

騎士「…それに関しても我々の知るところではない」

ロット「じゃあ、君たちは罪人かすらわからない少女を大義名分もなく捕まえようとしているわけかい」

騎士「ふん、それは貴様もだろう。どうしてその少女を庇う?」

ロット「どうしてだって?さぁ、どうしてだろうね?」

騎士「ふん、ぬかしておけ」


騎士「みんなかかれ!!」


あーこりゃ捕まるかな




181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/30(日) 18:47:26.03 ID:383w/IMo0

自覚はないが、どうやら僕は運が良い方らしい
彼らがかかってくる中に一台の馬車が突っ込んできた

「ヒヒーン!!」

キキィ!と車両を止める音

「な、なんだ!?」
「誰だ、邪魔をするのは?」

馬車を操る運転手の男に見覚えはない
ではイヴさんの知り合いだろうか?

イヴ「……?」

いやそんな様子ではないな
じゃあ誰が?

その男はこちらを見向きもしないが代わりに
その馬車の中からある女の人が顔を出してきた

「ハーイ」と挨拶しながら
182 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/30(日) 18:55:26.62 ID:383w/IMo0
ロット「た、タニア夫人!?」

タニア「ご機嫌麗しゅう、ロットンさん」

他でもなくあの屋敷を調べるきっかけになった人物

騎士「ええい!次から次へと、構わんかかれ者共!」


騎士達が再び動き始めたその時
シュっと馬車から飛び出す影が

「ぬあ!?」
「ぐわぁ!!?」
「トホホ!!!?」

一気に3人蹴散らした

騎士「誰だ誰だ!!なんなのだ!!」

騎士が声を裏返しながら言う
あまりに上手く行かなすぎて、腹わたが煮えくり返るといった表情だ

183 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/30(日) 20:09:47.82 ID:ithtB5iX0
フラン「…ふぅ、失礼いたしました」

ロット「フランソワーズさん!!」

騎士を蹴散らしたフランさんは服のホコリを払うと
一礼していた
その手にはコンバットナイフが握られている

ロット(と言うか強……)

ロット「いやまずいですよ!あなた達まで騎士に刃向かったら…」

タニア「あら、そう?」

しかしタニア夫人は余裕を崩してはいない
今もなお逃げ出そうとする例の猫を愛でている

タニア「ところでロットンさん。私達、これから少し他の街まで旅行に行こうと思っているの。もし街を発たれるなら少しご一緒しないかしら?送っていってもよろしくてよ?」

184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 01:04:41.13 ID:LhZoGIAn0
・紙幣......通貨。紙幣は国によって違い、国を越えると使えなくなることが多い。そのため特定の場所で紙幣を変えてもらうか質屋とかで物々交換などしてその国の紙幣を手に入れるしかない。ちなみに硬貨の方はどの国も共通


名前:ロゼッタ・オルフェイス

容姿:金髪の縦ロールの美少女。服装はお嬢様らしくドレス

備考:貴族のオルフェイス家の次女(長女と長女がいる5人家族)。1人称は「私(わたくし)」。お嬢様なので大抵のことはできる(家事関連は除く)
デンプレの高飛車お嬢様で顔を見ただけで「私に美貌にうっとりしましたの?」と少し自意識過剰。初対面の相手にも好き勝手に言う
ただし、根はいい子で友達(と取り巻き、使用人)など親しい仲には優しいく、家族が何より自慢で尊敬している。
武器はレイピアと鞭。努力家であり、負けたら「次は絶対勝つ!」と思って修行を励むほどの努力家+プライドが高い
昔から自分の「運命の人」が現れるのを待っている。恋愛には直進タイプで「これと決めた!」相手にはアタックしていく。


イヴの友達のイメージで作ってみた。それ以外に使ってOKということで
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/02(火) 08:15:25.33 ID:iwQ0V2pO0
名前:ジャック
容姿:オオカミ。
備考:キリュウと同じくしゃべる動物。傲慢で態度がでかい。
キリュウとは知り合いで炎属性の魔法が得意。
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 02:27:26.78 ID:DB0Q1naH0
名前 バロック・クラウン

年齢 38歳

容姿 金髪のショート
大柄で筋骨隆々としており、角張った輪郭の持ち主。

性格 朗らかの性格で面倒見がいい性格。大雑把なところあり

備考 騎士団所属の1人。古参の方で新人の面倒見役させられている
大雑把で少し不真面目目な所があるが面倒見が良くきちんと新人の教育はしている。
ベテラン出会って腕は中々立つ方。弱点は酒。ずくによっぱらって人に愚痴る
実は妻とは別居中。娘とたまに会っているようだ(別居の理由は前述の酒が原因があるようだ)
187 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/05/03(水) 13:20:47.69 ID:ZHZMzmXoo
ロット「街から出るおつもりなんですか?」

タニア「ええそうよ、どうする?」

ロット「……」

運転手の男「まったく…なんでこんな事に」

タニア「あなた文句でも?」

運転手の男「ないと言えば、普通に嘘になるぞ〜」

タニア「あら、私の愛する夫は随分情けないのね」


なるほど運転手の男は夫人の夫か…


フラン「タニア様、これ以上ここに留まるのはよろしくないかと思われますが」

タニア「そうねぇ…」


とはいえ、フランさんは呼吸一つ乱していない

イヴ「あの…この方たちは?」

ロット「信用はできる人達だよ、屋敷を調査するキッカケになった人達さ」


188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 13:24:50.36 ID:26/mDdoi0
待ってたぜ
189 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/05/03(水) 13:32:56.19 ID:ZHZMzmXoo
少し考えてはみたが、お言葉に甘えて馬車に乗せていってもらうのが
この状況において、もっとも確実だろう

ロット「うん、乗せていってもらえますか?」

タニア「ええ、もちろん。お乗りになって?」

ロット「イヴさん乗って!」

イヴ「は、はい!」

レディーファーストだ
タニア夫人がイヴさんの手を取り、馬車へと引っ張り上げる

騎士「奴ら逃げる気だ!!許すな!」


ロット「そう簡単に逃がしてはくれないか、これもお願いします」

見れば弓兵も何人か出てきている
銃に比べれば劣るとはいえ、充分厄介な代物だ
僕はキリュウと荷物を馬車の中へ放り投げ、騎士のいるほうへ向き直る

「構え!!」

号令にならい、横一列に並んだ兵が弓を引き始めた

フラン「邪魔はさせません」

「ぐわっ」
「ぬん!?」

フランさんが今まさに矢を放とうとしている兵を蹴り飛ばし、または切り付け体制を崩していく

「ええい構うな!放てる者だけ放てぃ!!」
190 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/05/03(水) 13:41:21.90 ID:ZHZMzmXoo
ヒュン、ヒュンヒュン!

ロット「かまいたち!!」

こっちに向かってくる大半を矢を衝撃波で落とそうと試みた
が全部対処できるわけもなく

いくつかの矢はすり抜けて僕に向かってくる

キンッ!カキン!!

レイピアで2本弾く

ブス!!

ロット「痛っ…!」

一つ右肩をかすめる


イヴ「ロットさん!!」

タニア「ロットンさん、早く乗って!」

馬車の中に飛んできた矢をガードしていたのか、ボロボロの傘を持ったタニアさんが僕にそう促してきた


ロット「いえ、先に走りだしてください!!このまま僕たちが乗ってもハチの巣にされます!」

フラン「その意見に同意します。タニアさま」

191 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/05/03(水) 13:50:54.95 ID:ZHZMzmXoo
タニア「…分かりましたわ。フラン?」

フラン「了解しています。この場はお任せください」


フラン「行って!!」

馬の声と共に馬車が動きだした

イヴ「ロットさん!!お願い、無事に戻ってきてください!お話ししたいことが…」


僕は離れていく馬車に大声で返答をする気はなかったので、とりあえず手を振った

フラン「ロット様、お怪我は?」

ロット「大丈夫です、この程度のかすり傷。問題ありませんよ」

フラン「では、騎士の攻撃を凌ぎながら私たちも町の外へ急ぎましょう」



――キリュウがパーティから外れました――
――フランソワーズがパーティに加わりました――
192 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/05/03(水) 13:57:55.18 ID:ZHZMzmXoo
弓は依然として、馬車を狙っている
あと一回凌げば射程圏外にはなりそうだが

「構え!!」

ロット「フランさん弓兵は無視して、僕の援護をしてもらえませんか?」

フラン「何かお考えが?」

僕は頷き走りだした
猶予はあまりない

僕は馬鹿正直に正面から騎士の群れに突っ込んでいく
途中途中、周りから攻撃がくるが、どこからともなく飛んでくる投げナイフがそれを防いでいる
恐らくフランさんが凌いでいるんだろう

「射程に一般市民はもういません!」

「よし、次の合図で一斉に掃射しろ!!」

ロット(間に会え!)
193 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/05/03(水) 14:05:10.64 ID:ZHZMzmXoo
僕が狙っていたのは弓兵の号令役、指揮官ただ一人
でもこのままでは間に合いそうになかった

ロット(くそう、なにかないのか!!このままでは…)

僕は全力で走っている
割と死ぬ気で走っている
それでも間に合わなくて、馬車が停止する羽目になったら割に会わない
正確な援護をしてくれてるフランさんにも示しがつかない
何よりかっこ悪い

しかし、迂闊なことに鞄は馬車に投げ入れてしまった
いっそレイピアを指揮官に投げてみるか?
もしかしたらフランさんの投げナイフ並に勢いが出るかも
どうせ安物のシルバーレイピアだ、思い入れなんてない

でもその後が問題だ
丸腰になった僕に残される選択肢なんて素直に両手をあげることぐらいだ

その時僕はポケットに入っているあるものに気が付いた

ロット(そうだ!これがあった…!)
194 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/05/03(水) 14:15:43.66 ID:ZHZMzmXoo
指揮官「よし、では放…

カランコロン

指揮官「ん?なんだ?」
「なにかの缶が飛んできたようですが?」
「缶?」

ロット「隙あり!!」

僕は体勢を崩した指揮官の喉元に刃先を向けた

指揮官「ぬぉ、いつの間に!?」

ロット「ゼェ…ハァ…弓を降ろさせたまえ、他の人達も動きを止めろ」

僕が投げたのは例のロイヤル猫缶
ヒューゴがくれたセットではなく、僕がもともと買ってきていた単品の方だ
一瞬でも矢の発射が遅れればそれでよかった

指揮官「中止!中止!!」

これで、馬車には矢が届かない
195 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/05/03(水) 19:47:48.81 ID:ZHZMzmXoo
さて、馬車への対処はできた
あとはどうにか逃げるだけだけど

騎士の集団の懐に飛び込んだ僕は当然いま囲まれているわけで

ロット「さて…」

フランさんが宙返りしながら、僕の背後に飛んできた

フラン「どうされるおつもりで?」

ロット「フランさん…そのまま逃げてくれてもよかったのですが」

フラン「申し訳ありません、もう後の祭りです」

ニヤっと笑みを浮かべながら言われる
わざわざここまで来てしまったら、フランさんもそう簡単には出られない

ロット「とりあえず…」

僕は未だにレイピアを突きつけた状態の指揮官を起こし

騎士団「な、何をする気だ!?」

右腕を指揮官の首元に回し
レイピアの刃を同じ首に向ける

196 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/05/03(水) 19:51:49.36 ID:ZHZMzmXoo
要は人質だ

ロット(下手すりゃ僕も指名手配かな…)

ロット「これくらいしか思いつきませんでした」

フラン「いえ、最善の手です」

ロット「君たちに次ぐ!この首は君たちの行動次第だ!!道を開けたまえ!!」

指揮官「ひぇ…!!」


「う、どうする?」
「どうするって…」
「しかし馬車を行かせてしまった今、奴らをみすみす逃がすわけには…」

指揮官「な、何をやっておる!!道を開けんか!!」

ザザザッと騎士たちが動き始めた
流石は指揮官といったところか

僕たちは開いた道の方へ恐る恐る
だけど、急ぎ足で動き始めた
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 23:58:31.37 ID:DB0Q1naH0
名前 グラン・ハンツ
年齢 67歳
性格 基本的に頑固爺。ただし、話が弾むと結構気立てがよい人物
容姿 白髪のボーズでいつも帽子をかぶって作業着を着ている人物
備考職業は鍛冶屋。その道50年以上のベテラン。妻には先立たれている。
実力はありながらも好き嫌いが激しく嫌いの相手には絶対作らないと決めているほどの頑固爺
ただし気に入った相手にはお代はただでも作ってやるという気前がいい人物である。
孫には甘く、お願いしたらついつい断れなくなってしまう

名前 エリス・ハンツ
年齢 15歳
性格 常識人。どちらかと現代っ子。
容姿 赤に近い茶髪の外ハネ。こちらは作業着じゃなくて普通の服(仕事中は作業着だが)。胸はC〜Dの間
備考↑のグラン・ハンツの孫娘。よく祖父の手伝いをしている。
頑固爺で暴走しやすい祖父のブレーキ役。小さい子供からしたらお姉さん系
鍛冶屋の手伝いをしているが将来は鍛冶屋を継ぐ気はないようだ(両親は別の仕事をしている)


主人公の武器がいつまでも安物のレイピアだと不安なので鍛冶屋を
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 00:05:26.75 ID:BH2FFFDS0
>>197
すまん。ギラン・ハンツの概要の「50年以上」は「40年以上」に変更で
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/05/04(木) 12:24:57.87 ID:OoWYo3jd0
名前:ゴート
容姿:おっさん顔の大男。おたずね者のような服装で右手にはでかい鉄の義手をしている
備考:職業はハンター…というより金さえ積めば何でも引き受けるゲスな男
ある依頼中に右手を失い科学が発展した国で攻撃的な機会義手を手に入れた。
義手はそのまま攻撃として使えて、そこからマシンガンを撃ったりできる。義手をある程度伸ばして攻撃することも可能

名前:イヤード・ノンクライシス
容姿:金髪で片方が前に流れている。顔でムカツクやつだとわかる顔(イケメン)。ひょろい
備考:昔からその騎士団の国を支えているノンクライシス家の息子で親に甘えさせられてきた(しかもいい年こいて「パパ、ママ」呼び)
そのため、年ながらも騎士団副隊長の地位にいる
性格は一言で言えば「ナルシス、イヤミ、卑怯なゲスでクズ」で事足りる。
卑怯(他人を何かと動かすのに自分は動かない、すぐに自分の保身を考える……ect)や何事もすぐに人を責めては自分のことになると濁すなど卑怯な奴&自己保身しか考えない奴の典型的である
そして自分に楯突くものにはパワハラを行ったり、女性の隊員にはセクハラをしたりと遣りたい放題
しかも自分より上のものにはゴマをすったり調子がいいことを言ったりしてご機嫌取り。不満を持っている騎士団の隊員もいるようだ
実力は一応、名家出身であってなかなか脳で舞だが副団長の地位にいるほどではない。また、魔法も使えるがそれほどたいしたことない


イヤな奴が少ない気がしたので追加
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 07:53:18.65 ID:t51pTeOM0
カトウ・ジュウベイ

サムライをやっている青年
爽やかな性格だが、真面目すぎて冗談が通じないきらいがある
一人称は「拙者」だが、「ござる」は使わない
過去になんらかの悲劇に見舞われている
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 22:02:37.06 ID:4TFIx6CR0
名前リリア・クルーレア
容姿金髪ロングの美女。青色のシスター服を着ている
全体的にスタイルが良い。身長は160cm以上
備考とある教会で拾われた少女。それ以降シスターとして生きている
自分がこうして生きているのは神のおかげだと思っており、神を何より信仰している。
そのため他人に自分の州起用を進めてしまうが悪気はなく、相手が迷惑だとわかればすぐにやめる。
彼女自身純心な心の持ち主で世話焼き。教会の神父と神様に恩を返すために今日も頑張る。

名前クロード・クラシェルド
容姿髭が濃くオーバル眼鏡をかけたゴツイ男性。神父服を着ている
備考孤児園を兼ねた教会の神父。見た目と対照的に知的で紳士的
子供たちに人気で世話を見ている男。実は右手に十字架らしいあざがあるが手袋をして隠している。
その正体は昔、裏の世界で恐れられた殺し屋「クロス」(手の×と二刀流の剣をクロスさせるため)
ある日、殺し疲れた時の今いる教会の神父に出会い心を入れ替えることを決めて今のように神父になった。
子供たちや教会を守るために彼はまた剣を構えるだろう……



神父とシスター追加。何の意味があるかわからないけどこういうキャラは増やした方がいいかと思って
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