【安価】探偵剣士「一目惚れをしたら冒険が始まった」

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1 : ◆YwfwH67PRHMh :2017/04/18(火) 10:23:17.79 ID:gWX3mpxk0
登場人物の名前やら、細かな設定やらを安価で決めながら書いていきます

かなり細かく決めるので最初のうちはテンポが悪いかもしれません

エログロは基本禁止、書かれても容赦なく安価下もしくは最安価します

よろしくお願いします

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1492478597
2 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/18(火) 10:24:05.50 ID:UzeIXofZ0
晴天の霹靂、突然刺されたような衝撃、夢かとばかり…

この状況を表す言葉は探そうと思えば無数に見つかるかもしれない

とにかく僕は生まれてこのかた味わったことのないほどの動揺に襲われていた

奇跡を感じるほどに似合うドレス、薄暗い場所なのにたなびく髪はまるで煌めいているかのよう、
今、目の前の階段を駆け下りてくる美しい少女にこの僕が…

ーーこんなにも魅了されていたーー
3 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/18(火) 10:24:42.35 ID:UzeIXofZ0
〜時はさかのぼり〜

ニャー!!フニャー!!

探偵「こらこら逃げない、飼い主がどれだけキミのことを心配したのか、考えてもみたまえ!」

その日、僕は少し大きめの猫を腕にがっしりと抱いていた
隙あらば逃げ出そうとするこの猫を飼い主に届けること
それが依頼だった
僕が人の頼みで、人探し、動物探し、物探しをするのは珍しいことじゃないーーなぜなら僕は探偵だからだ





夫人「まあ、本当に見つけて下さったの!?」

探偵「ええ、このくらいの事でしたらこの僕−−…


主人公の名前↓1〜3より選抜
一応夫人の名前↓4〜6
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 10:26:46.83 ID:pwDAYE+bO
ロック
5 : ◆YwfwH67PRHMh [sage]:2017/04/18(火) 10:28:05.99 ID:UzeIXofZ0
主人公の名前は↓1〜3まで選抜、カタカナでファーストネーム、ラストネームまでお願いします

↓4に夫人の名前(これは適当でもいいです)
6 : ◆YwfwH67PRHMh [sage]:2017/04/18(火) 10:28:57.72 ID:UzeIXofZ0
あ、>>4も選抜対象にします
>>5とこのレスは安価下
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 10:34:34.68 ID:nWJONVkv0
ロットン・グラスバレー
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 10:35:27.08 ID:qQPoQUmnO
ジャック・B・クラウン
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 10:36:31.38 ID:+enaj4st0
エドガー・ヴェーレンドルフ
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 10:37:16.10 ID:GkJehd3GO
タニア
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 10:39:17.81 ID:pwDAYE+bO
>>4だけどフルネームでなら
ロック・シャルロット
に変えますね
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 11:19:23.96 ID:0OHB8u9i0
探偵「ええ、このくらいの事でしたら僕−−ロットン・グラスバレーの手にかかれば他愛もありません」

タニア夫人「まあ!」

ニャーゴ!!
ロットン「こ、こら逃げようとしない!」

名乗る時に、ほんの少しだけ大きな声を出したせいか、猫が暴れ出す

タニア夫人「お礼をしなくてはなりませんね、少々お待ちになって?」

ロットン「あ!いえ結構ですよ。私事のついででしたから」

僕はこの町の住人ではない
もっというと、この一向に僕に懐く気配のない猫を探すためにこの町にやってきたわけではない
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 11:19:51.59 ID:0OHB8u9i0
>>11
こちらの不手際でお手数かけて申し訳ないです
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 11:22:35.72 ID:0OHB8u9i0
タニア夫人「しかし、はるばる北からいらしたというのに…」

ロットン「では、少し情報をくださいませんか?この辺りで変わった事などあれば教えて欲しいのです」

猫を手渡しながらそう言った

迷い猫が思った以上に簡単に見つかったため報酬を貰う気はなかった
こういう時はだいたいこの質問をして、依頼主から周りに特に異常はない旨を聞いた末に、その場を後にする
そんな流れが決まっていたーーのだが

タニア夫人「変わったこと……」

ロットン(あれ?)

ところが今回はそうはいかなかった
タニア夫人は明らかに思い当たる節がある顔をしていたからだ

ロットン(なるほど、これは帰れなくなりそうだね)
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 11:28:11.80 ID:0OHB8u9i0
ロットン「なにかあるのですか?」

タニア夫人「え、ええ。でも、外からのお客様にお話するような内容では…」

ロットン「いえ、ぜひ話を聞かせてはもらえませんか?」

タニア夫人「分かりました−−しかし、話すなら私よりも相応しい方がいるわ。少々お待ちになってくださいまし」

ロットン「もちろんです」


そういうわけで、タニア夫人の家でしばらく待たせてもらう事になり
そう時間のかからないうちにある人物がやってきた

↓1誰?どんな人物?名前も

※基本的に名前もお願いします。主要人物以外の名前は適当で構いません。モブレベルのキャラにすら名前をつけていきますが、その都度こっちで記録していくので、どっかでまた再登場するかもしれません

16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 11:38:14.24 ID:mcSFP1o50
フランソワーズ
執事にあたる人物
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 12:11:56.03 ID:0OHB8u9i0
「失礼致します」

入ってきたのは僕よりは年上、しかしまだ若いと言える女性だった
ちなみに僕は17歳だ

ロットン「こんにちはーー彼女は?」

タニア夫人「私の執事よ」

ロットン「執事の方ですか」

メイドなら何人も見たことがあるものの
女性の執事に会うのは初めてだった
女性の執事がいないわけではないと知ってはいるが、実際に見てすぐにピンとくるほどでもない

フランソワーズ「以後お見知りおきを」

きっちりとしたタキシードを着こなしているその人の佇まいからは、只者ではないということが伝わってくる

改めて周りを見回すと、やはりかなり立派な部屋だ
これだけ腕の立ちそうな執事が付いているところを見ても
成り行きで猫探しを依頼してきた夫人はそれなりに富豪と言えるだろう

……報酬をまともに貰おうとしていたら何が出てきていたのだろうか

18 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/18(火) 12:34:19.34 ID:0OHB8u9i0
ロットン「それで本題の方ですが」

タニア夫人「フラン、話してくれるかしら?」

タニア夫人は返答の代わりに一度頷くと、執事に促した

フランソワーズ「かしこまりました。僭越ながらこの街の皆様から相談を受けることが多々ありまして」

ロットン(うん、そんな感じはする)

フランソワーズ「その中でも最近よく耳にする噂がございます」

ロットン「なるほど」

フランソワーズ「この街のはずれに、放置されている屋敷があるのですが…」


ちなみにこの街の名前↓1
その屋敷で何が起こっているとされている?↓2
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 12:41:00.08 ID:nWJONVkv0
スタット
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 12:43:09.96 ID:+enaj4st0
若い女性達が誘拐され捕らわれている
21 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/18(火) 13:05:28.29 ID:0OHB8u9i0
フランソワーズ「若い女性達が誘拐され囚われていると…」

ロットン「……」

ロットン(思ってたより大変な内容だった)

ロットン「そ、それは僕よりも、このスタット街の騎士にでも動いてもらった方がいいんじゃ…」

フランソワーズ「ええ、それが実はもう騎士の調査隊が一度見に行ったそうなのですが、特に異常はないとのことで…」

ロットン「異常はない…」

フランソワーズ「それに実際にこの街の若い女性で失踪したものは特にいないのですが…何しろ街の外れ、それも放置されている廃屋敷、そこへ通づる道付近で怪しい人物の目撃もいくつかあったそうなのです」

騎士達が本当に仕事を果たしたかどうか…は置いておくとして
外れとはいえ、街の中。異常が本当にあるならば、噂程度に収まっているというのはおかしい
しかし、放って置いても問題ないと思うには早計だ
22 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/18(火) 16:38:15.24 ID:0OHB8u9i0
ロットン「おそらく、若い女性達が囚われているというのは、噂が広まるに連れてある事ない事で情報が膨らんでしまったに過ぎないでしょう」

フランソワーズ「……」

フランソワーズはその顔に少し落胆の表情を浮かべた
このまま話を終わらせられてしまうとでも考えたのだろうか
騎士達にも『異常はない』という言葉でうやむやにされてしまっただけなのかもしれない

ロットン「しかし、だからと言って何もないとは言い切れません」

フランソワーズ「ええ!私もそう考えています!!」

今度は露骨に明るい顔をした

ロットン(この人意外と表情にでるな…)

フランソワーズ「コホン…失礼。ですから私も一度見に行こうと思ったのですが、私はタニア様から離れるわけにはいきませんので」

タニア夫人「フランは心配性すぎるのよ、気にせず行ってくればいいのに…」

フランソワーズ「そうはいきません。攫われているのが女性かもしれない以上、あなた様の身にもなにが起こるかわかりません」

タニア夫人「狙われているには『若い』女性でしょう?あなたはともかく、私のようなおばさんは大丈夫よ」

フランソワーズ「しかし…!」

なんとなくこの二人が普段どんな感じなのかが分かってきた
このまま見ているのも面白そうだと思ったが




23 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/18(火) 17:34:16.69 ID:0OHB8u9i0
ロットン「若干専門外な気もしなくはないですが−−よければ僕の方で調べてみます」

タニア夫人「あら本当に?なんだか押し付けるような形になってしまって申し訳ないわ」

ロットン「これも仕事ですから。それに僕はやりたくない事はやらない主義です。この件は僕としても興味深い」

タニア夫人「でも今日はもう夜も遅いわ。もしよかったら、朝まで休んで行かれては?」

ロットン「いえ、すぐに発ちます。夜は夜で都合がいい事も多いので」

タニア夫人「そう…?でも一人だとーーあら!そうだロットンさん、だったらこのフランを連れていくといいわ」

フランソワーズ「タニア様!?」

ロットン「ありがたい申し出ですが、それについても、問題ありません。僕にも相棒がいますし、それにもしもの時の心得もあります」

ロットン(正直フランソワーズさんが来たら100人力な気はするけれど)

どうやらこの人、タキシードの裏にいくつかナイフを仕込んでいる
多分この人は強い人だ

24 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/18(火) 17:44:03.39 ID:0OHB8u9i0
そういうやり取りをした後、いよいよお暇しようと玄関までやって来た

フランソワーズ「ロットン様、最近王国の方から良くない者達が紛れ込んでいるとも聞きます。くれぐれもご注意を」

ロット「はい、肝に命じます。それと僕の事は『ロット』と呼んでください。その方が呼びやすいですから」

フランソワーズ「かしこまりました」

タニア夫人「またいつでもお越しになって?歓迎します」

ロット「ええ、機会があればぜひ」

ニャーゴニャーゴ!!

猫はタニア夫人の腕のなかでも暴れている
夫人はもう慣れているのか物ともしていないが

ロット(に、人間嫌いなんじゃないかなぁ…)

ロット「フランソワーズさん…」

フラン「私の事もフランとお呼びください。同じくその方が呼びやすいでしょう」

ロット「ではフランさん。待ち時間中に出てきた紅茶はとても美味しかったです。ごちそうさま」

フラン「それは良かった、恐縮です」

ロット「では、失礼します」

そう言って僕は、立派な玄関から外に出た
25 : ◆YwfwH67PRHMh [sage]:2017/04/18(火) 17:46:22.60 ID:0OHB8u9i0




タニア「あれ?私、彼に紅茶を淹れたのがフランだって言ってないわよ?使用人は他にもいるのに…」

フラン「作用ですか?私が淹れたものだと完全に分かっていたご様子でしたが…なぜ?」
26 : ◆YwfwH67PRHMh [sage]:2017/04/18(火) 17:49:59.65 ID:0OHB8u9i0
また後で書いていきます
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 19:57:26.76 ID:JRVvosKOO
出遅れた、乙
次の更新の時には参加できるといいな
28 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/18(火) 21:57:21.14 ID:0OHB8u9i0
あ、では次書くまでに思いついた世界やキャラ設定があれば教えてください
大まかには考えてますが、取り入れるかもしれません
小さなことでもいいです
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 22:04:37.46 ID:JRVvosKOO
ありがとう
じゃあ質問。世界観、という事だけど、>>1的には大まかにどんな感じのものを考えてる?
時代背景(中世風、あるいは現代風みたいな)が知りたい
あと魔法の存在はあり?それとも我々の世界のように科学オンリー?
変なのを出すわけにもいかないので、一応聞いておきたい
30 : ◆YwfwH67PRHMh [sage]:2017/04/18(火) 22:09:51.96 ID:0OHB8u9i0
>>29
魔法あり科学もあり
今の所全くそんな要素ありませんがファンタジーです
魔物とかいます
31 : ◆YwfwH67PRHMh [sage]:2017/04/18(火) 22:10:39.07 ID:bDQZOJqv0
どちらかというと中世風です
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 22:19:47.30 ID:TYbKpgcO0
ならちょっと
『怪奇』…なにかの現象の一種。オカルト染みたもので基本的に誰も相手しなく騎士団に話したら笑われるだけ
ただし、それは存在し、いつかどこかで人々が巻き込まれているらしい
『職業』…この世界では現実より大事なものできちんとした職業センターに申請しなければならない。
自称=ニートできちんとセンターで申請して、試験を受けて…という手順を踏まなければ職業餅として認められない
基本的に1人に一つの職業だが、主人公のように複数の職業を持っているものは珍しくない(ただし、持ちすぎると器用貧乏とみられてしまうこともある)
『探偵』…職業の一つ。この世界では「探偵役所」という機関があり、そこで色んな探偵の種類などを分けている
例えば、武道派や完全頭脳派や能力系など色んな探偵に分けられており、そこで管理や統一されている(組織的なものではなく、交流場所が正しい)
探偵になったものは証明書としてカードが渡されるが、再発行には金と時間が掛かるため注意。
カードには名前と写真(時代背景に合わないなら絵)と分類や得意分類とランク(F〜S)が書いてある


とりあえず考えて見た。考えるかも
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 22:32:51.32 ID:JRVvosKOO
ありがとう
取り敢えずキャラ案を1つ投下。またなにか思い付いたら書かせてもらう
設定とかは>>1のやり易いよう、ある程度弄ってくれて構わないので

名前 リリィ

容姿 蒼いフード付きローブを目深に被った小柄な女性。バストは平坦
基本的に口元しか見えず年齢不祥だが、老人のような口調で語るその声は少女めいて若々しい

備考 占い師。視線を合わせた相手に将来起こることを「視る」事ができる、正真正銘の魔眼の持ち主
ただし見えるヴィジョンは抽象的で、それがいつ起きることなのかは彼女にはわからない
実は年齢は十代半ばで、老人口調は箔付けのためにやっているらしい
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 23:00:25.13 ID:nWJONVkv0
ふむ。こんな感じかな?キャラ投下

名前 クロウ

容姿 黒いフード付きローブを身に付けた男。常に飄々としていて軽薄な態度を崩さない優男。

備考 情報屋にして元盗賊。様々な裏の人脈に精通しており、大衆の噂から政治家の裏事情まで幅広い情報を仕入れ、売っている。戦闘術は二流だが、逃走と潜伏、サバイバルといった生存術と相手との交渉術に長ける。
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 23:09:53.14 ID:MUOVXPqLO
それじゃあ私も便乗させて貰いますかね
>>1が登場させたくなかったり、扱いずらい場合はバッサリ切っちゃて構わないです

名前:フェンリル

容姿:肩まで伸ばした銀髪と右目を覆う眼帯が特徴の寡黙な男。年齢は20代半ばほどでみすぼらしい格好をしている。

備考:探偵役所に属さないフリーの探偵であり、誰ともつるまないことで有名な一匹狼である。そのため一般の探偵には依頼されなかったり解決できない事件などを扱う、通称『闇探偵』として活躍する。理由として彼の過去が関係してるとも言われてるが詳細は不明。
犯人や追跡者の痕跡や匂いを嗅ぎ分ける鋭い洞察力と、自ら捕縛したり時には始末するために鍛え上げた高い戦闘能力が武器。
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 23:18:25.30 ID:TYbKpgcO0
名前 ヒュード・スクヤード

容姿 金髪の短髪(前髪一本垂れている)。顔は三枚目と言った所。
ラフそうな服装にほぼいつも加えているタバコがトレードマーク
軽そうな雰囲気だが、体格はがっちりしている。

備考 雑貨屋…とは言うが、武器、情報、日常用品など色んなものを扱っている(個人的な情報ネットワークやらがあるらしい)
元々は傭兵だったが、怪我をして退役している(だが、日常生活に影響はなく、たまに古傷が痛む程度)
一見軽そうな奴だが、仕事には誇りを持っているらしくいい加減なものや値段でけして売ったりしない。
店は『信頼が第一』の言葉が飾られている
ロットンとは昔から知り合いで彼の面倒見の良さから色々面倒を見てやったらしい(あくまでヒュード談)
好きなものはタバコ(ヘビースモーカー)と美人で胸が大きい女性


設定とか>>1によっていくつか消してもいい
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 23:28:35.55 ID:MUOVXPqLO
>>35
非常に申し訳ないのですが名前を変えます
ダメなら結構です

名前:フェンリ・ウルフ
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 23:59:19.60 ID:+enaj4st0
では僕も

名前:マスカレイド

容姿:白いシルクハットに白いタキシード。顔は仮面で隠している。

備考:最近世間を騒がせている謎の怪盗。ちなみにマスカレイドというのは市民が名付けた呼称である。
魔術や武術にも長け、どんなお宝も華麗に盗み去るとされている。一部では彼を英雄視する者達も少なくない。
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 01:13:46.91 ID:u+QetKSTO
ちょっと設定を付け足してみる
一応矛盾がないようにしてみたけど採用は>>1にお任せします

・探偵養成所......探偵を志す者達が集う場所。入学後に各学科に別れ、それに沿った授業を受けられるようになっている。また、養成所によっては助手コースも用意され、3年時には職場体験として探偵候補生とコンビを組む場合もある。3年の修学期間を経た後、国家認定の『探偵国家試験』に合格することで晴れて探偵となれる。イメージとしては現実の専門学校や運転教習所に近いものである。
・探偵国家試験......国家が認定した特定の試験場、特定の試験官によって行われる国家試験のこと。試験は毎年3月と11月に行われ、日程は3日間となっている。1日目は筆記試験、2日目と3日目には実技試験が行われる。特に実技試験が鬼門とされ、毎年ここで涙を飲む受験者があとを絶たない。ちなみによく誤解されがちだが、探偵養成所を卒業せずとも試験を受けることはできる。ただし、毎年数千倍の倍率とも呼ばれる激しい競争に勝ち抜かなければならないため、養成所卒業後に受験するのが一般的である。
・第一級探偵資格......探偵国家試験に合格した者のみに与えられる第一級資格。この時に授与される『第一級探偵資格』がないと探偵役所に探偵として受理されない仕組みになっている。また、業務中に過失を犯した場合、その罪が重ければ証明カードとともに資格も剥奪されることがある。
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 01:17:25.98 ID:HZjsxoHIo
モンスターテイマー?っていうのかな
魔物使いとかいる世界観だといいな
心優しいモンスターもいるよー、みたいな
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/04/19(水) 01:25:40.23 ID:x8hkbRBC0
リン・リーリア

容姿:小柄でひんぬー、綺麗な黒髪をお団子にしている。動きやすい格好をしており、露出は多め。腰につけてるポーチに暗器が入っている。

備考:暗殺者集団頭領の娘。実力も13歳ながら父に次ぐNo.2。周りには血生臭い男しかいないため、知的な男性に密かに憧れている。クールなふりをしているが、関わり始めると割とすぐにボロがでる。素は素直な良い子で、本当は甘えさせてくれる人を求めている。
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/04/19(水) 01:30:31.43 ID:x8hkbRBC0
>>41
備考に追加。
得意技は人・動物・魔物問わず、的確に弱点を突くことで殺さずに標的の動きを止める攻撃。そのため、未だに殺しをしたことはない。(父が殺しをさせたくないため、殺さずに済む依頼しかさせてない)
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 01:30:44.62 ID:+0/6oNCZ0
それっぽい用語集

『魔物』…世界に存在する普通の動物とは違う異形の生物。いつから存在して、何処から来たのかは詳しいことは不明
種類は動物型、植物型、岩石型、機械型……etcといろんなタイプの種類があり、日々増えているという。
また生態系も様々。雑食もいれば全く食べない魔物もいる
食事のために生物を襲うこともあれば、襲うことが存在理由の魔物も存在する(全く無害なものも)
知能は基本的に低く、人とコミニケーションが取れないものばかり(取れても交友ができるとは限らない)
基本的には食料として持ちられないが、場所や生物によっては魔物を食料として食べるところもある
またペットとして買われたり、商売道具として捕まえられたり、裏の闘技場で使われたりする
(だが、基本的に魔物は恐れられているものなのでそういうことは好きくない)
そんな魔物を狩るための専用の職業が「魔物ハンター」であり、また魔物を使役する「魔物使い」なども存在する

『魔法』…人間が魔物と対抗するために作られた力の一つ。その歴史は何百年も前に遡る。
人間の体内にある魔翌力(これは誰の中にも存在する)を使い、それを具現化して外に出すのが魔法である。
誰の中にもあるからと言って、簡単に使えると限らない(生まれてすぐに使える天才も存在する)
使えるようにするには一般的に2つ。1つは厳しい修行を続けてコツコツとあげること。
2つは魔翌力を操れるものに魔翌力を注入してもらい無理やり眠っている魔翌力を引き出す。
2つ目はすぐに魔翌力を使えるようになるが高い可能性で死亡する可能性があるためお勧めはできない。
魔法の種類は基本は4属性「火」「水」「土」「風」であり、魔翌力を使えるようになったものはどれかを習得するのが普通である
ただし、これ以外の魔法は数多に存在し、↑の4属性を使えない特殊なものもいるいう
魔法の種類は魔物と同じくらいに日々増えており、図書館にある「魔法全書」など毎年書き換えられるほどである。
また古い魔法使いが書き残し本自体に魔翌力が残っている「魔導書」が存在するが、未だ誰も見たことがない

『魔翌力』…人間もとい生物に体内に存在する力。生命エネルギーの一種とも言われている。
魔法は魔翌力を変換して発動する。表に出せなくても生物なら誰にも持っているもの(持っていないものは特殊中の特殊)
魔翌力は魔法という形にしなくてもオーラのような不明慮の形で外に出すことができる
オーラは肉体や物の強化、回復として使うことができるが普通に強化魔法や回復魔法に使った方が効果が強かったりする
(ただし、オーラだとコストが魔法で使うよりいいらしく完全にどっちがいいとも言えない。強化法などが苦手な人はこっちの方が使えたりする)
生物の誰にも使えるので魔物も使えるはずだが……未だその例を見たものはいない
近年、魔翌力を使った装置や魔翌力を使うこと使える武器などを考案されているが……実用化には至っていないようだ。


なんか考えすぎてこんな長い文章に……
>>1さん、採用は本当に好きにしてください。深夜ノリで筆が進んだだけですから!
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/04/19(水) 11:55:39.49 ID:2e6j/6ED0
設定追加で。採用に>>1にお任せ
・騎士団......街などで必ず1つは存在する組織。名前通りメンバーは騎士で構成されており、子供たちの憧れの的でもある。
現実でいう警察のようなもの。街や国によって色々特色が違ったりする
騎士団に入るためには半年に一度行われる試験をクリアしなければならない。合格には履歴書と試験3つ(筆記、面接、実技)クリアが必要
合格は厳しいらしく、場所や場合によっては合格者0というのもなくはない。
騎士になる人たちのための養成所も存在するが、あまりの厳しさに毎年脱走者が出るらしい。
・神殿......街など大きな場所に存在する神を祭る所。都などではいくつか存在する。
神官がいて、そこにある神聖なものや貴重な資料など管理している。内部には女神銅像や英雄などの銅像なども存在する。
基本的に一般公開されているが、中には関係者以外は入れない場所があるなど謎が多い。
またそこには「女神様がいる」という噂があり、女神銅像の前で強く祈った人の余命いくばくもなかった息子が全治したと言う例もある(ただし、眉唾物扱いされているが)
・霊装......英雄やら怪物といわれたものが使ったという武器や物。普通とは逸脱した力を持つ。場所によっては「神器」や「魔装」ともい言われている
基本的に教会などに大事に保管されているが、物によってはどこかに放置されていたりするものもある。また力が大きすぎて普通の人には使えず使えても命の危険にさらされるかもしれない。
・列車......レールの上を動く移動機関。動力は石炭。椅子の座り心地はあまりよくない。
十数年前ぐらいに移動手段として作られて、それから多くの人が使っている。ただし、レールがないと動けないためまだ開通していない場所も多く存在する
危険な場所や魔物が多く生息する場所に騎士団も同行する場合もある。
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/04/19(水) 14:36:39.55 ID:2e6j/6ED0
名前:アリア・クライシス

容姿:赤毛のポニーテールで赤目。手に黒い手袋をしている(これは手に傷や汚れをつけないため)
動きやすい格好をしていて、見た目は子供ぽい。ちなみに巨乳

備考:いつも元気で明るく天真爛漫な少女。小さいことはあまり気にせず、考えるよりも先に体が動くタイプ
職業は冒険家で色んな功績を残している。冒険の「ワクワク感」が楽しくって好きらしい。じっとしているのが好きではない。
武器はドリルやらハンマーやらつるはしなど壁などや者を破壊するものを使うが、素手でも十分強い。
基本的に異性相手が一緒でもスカートをパタパタしても平気など無防備ところがあるが、あまり女の子扱いされたことがなかったのかそういう扱いされるとドギマギしてしまうなど乙女心はあるようだ


ロットンの幼馴染のイメージで作ってみた。別に幼馴染どうか他人かは>>1次第ですが……
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 16:28:09.34 ID:oFvspdA80
>>38ですが少し修正、追加させていただきます

名前:マスカレイド

容姿:白いシルクハットに白いタキシード。顔は仮面で隠している。

備考:近頃世間を騒がせている謎の怪盗。ちなみにマスカレイドというのはもちろん本名ではなく、怪盗としてのコードネームである。
魔術や武術にも長け、どんなお宝も華麗に盗み去ると言われている。
また、悪人からしか盗みを行わず無益な殺生はしないといったポリシーを持っているようで、そういった面から彼を英雄視する者達も少なくない。
探偵と怪盗という立場からロットンとは敵対関係にあるが、ロットン自身のことは何故か気に入っている様子。
たまに彼の前にふらりと現れては助言をしたり、時には共闘したりすることもある。


良ければ使ってください
47 : ◆11nx.E09nc [saga]:2017/04/19(水) 19:06:19.28 ID:srpZoAIKo
さてと…このあたりに…

ロット「おっと、悪いね遅くなったよ」

そこには僕の相棒を待たせていた

↓1〜3選抜、どんな相棒?(人間ではなく割とちっちゃい生き物)
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 19:08:03.01 ID:kWvbsbkF0
しゃべる猫
49 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/19(水) 19:09:01.47 ID:srpZoAIKo
トリップ打ち間違えましたけど本人です
とりあえずタイトルと関係したトリップに設定してるため、そのうちまた変わるかもしれません
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 19:09:17.57 ID:+0/6oNCZ0
しゃべる剣(ファンタジーにありそうなやつ)
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 19:11:18.67 ID:qpn1aDPKO
対話できるオウム
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 19:11:43.90 ID:+0/6oNCZ0
ごめん。きちんと読んでいなかった>>50はハムスターに変更で
53 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/19(水) 19:12:50.10 ID:srpZoAIKo
じゃあしゃべる猫で

↓1〜3 名前
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 19:13:35.48 ID:+0/6oNCZ0
キリュウ
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 19:13:44.10 ID:kWvbsbkF0
リリィ
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 19:14:39.44 ID:oQIeqXgyO
バーバラ
57 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/19(水) 19:32:53.99 ID:srpZoAIKo
ロット(さてと…このあたりに…)

ロット「おっと、悪いね遅くなったよキリュウ」

キリュウ「ほんとだヨ、まったくだヨ!どれだけ待たせりゃ気が済むんだヨ」


グレー色でさっきの迷い猫に比べるとだいぶ小さい猫が僕を待っていた


ロット「元はと言えば、キミがあの迷い猫と打ち解けられなかったのが原因じゃないか」

キリュウ「冗談じゃないヨ!この高尚なるワレ様がそんじょそこらの猫と仲良しこよしなんてできるわけないヨ」

ロット「確かにまあ僕が猫だとしたら、人間の言葉でしゃべる猫とは仲良くなれる気はしないね…」

キリュウ「な!ワレ様が悪いって思ってるのかヨ!」

ロット「さぁね」


この妙に饒舌にしゃべる猫こそが、残念ながら僕と行動を共にする相棒と言えるポジション、キリュウだ
タニア夫人に相棒がいるなんてタンカを切ってしまったけれど、状況的に言えば、単独行動と大差ない

キリュウ「さぁとはなんだヨ、さぁとは!」

長い間待たせていたせいか、いつもより一層機嫌が悪いみたいだ

プライドが無駄に高く、他の猫と差別化を図るためなのか、語尾に「ニャー」とかつけたりしない
代わりに「ヨ」と言うために、本人曰くそれなりに訓練したらしいが…

キリュウ「ガミガミガミ・・・!!」

ロット(しゃべる時点で差別化には大成功してるんだけどねぇ)

58 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/19(水) 20:16:08.96 ID:srpZoAIKo
ロット「さ、無駄話はこのくらいにして行くよキリュウ」

キリュウ「分かってるヨ、お腹空いたヨ、今日止まる宿はそれなりのグレードの…」

ロット「考えとくよ、この後もそれなりに骨が折れそうだしね」


僕は町の地図を見ながらそう言った
フランさんが言っていた町はずれの屋敷というのは思っていたよりも遠そうだ

キリュウ「何が折れるって?――まさか、宿に行くんじゃないのかヨ!?」

ロット「うん、これから仕事さ」

キリュウ「シ〜ゴ〜トォ〜?」

ロット「なんだ、気が乗らないのかい?嫌なら、先に宿だけ取ってキミを置いて行こうか?」

キリュウ「いつもいつも勝手に決めるなって言ってんだヨ!ワレ様が付いてないでロト坊に何ができるんだヨ」

ロット「いや、割と色々できるけど」

キリュウ「……」


キリュウは少し黙ると何も言わずに僕の肩に飛び乗ってくる

キリュウ「一緒に行ってやるって言ってんだヨ」

ロット「だったら最初からそう言えばいいじゃないか」

キリュウ「探偵ならそれぐらい察しろヨ」

ロット「めんどくさいなもう」
59 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/19(水) 20:43:41.27 ID:srpZoAIKo
こんなやり取りは日常茶飯事だ
僕意外にこの生意気な猫とうまく付き合っていける人はそうはいないと自負できる

※しばらく考えてみましたが国の名前も安価を決めます

↓1〜4までで2つ選抜(カタカナ)
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 20:45:27.44 ID:kWvbsbkF0
アルスタリス
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 20:46:08.33 ID:ZPqEI9qBO
テルミッド
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 20:46:52.33 ID:x7IMhxOrO
カンタレス
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 20:51:31.02 ID:DFNTCDXW0
エルマゲド
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2017/04/19(水) 20:53:45.20 ID:V2kLW5ap0
ジャイヤン
65 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/19(水) 21:16:31.98 ID:srpZoAIKo
僕たちは街灯が綺麗な街中を進んでいく…

やはり時間がかかりそうだ
この世界の情勢のついてでも整理してみようか

この世界は僕の居る「アルスタリス帝国」、そして「エルマゲド王国」のおおきな二つに分かれている
二つの国は人の行き来はあるものの、手を取りあっているわけではない
貿易、経済連携、その他あらゆる政治的協力は一切なく、かといっていがみ合っているわけでもない
二国はお互いにほぼ不干渉という形で平静を保っていた

だが――最近になって王国に変化が訪れた
何が原因かはわからないが、王国で環境問題、経済難、悪いことが起こるようになった
魔物も増えたという

これを受けて、王国の王が互いの沈黙を破り帝国に協力を申し出た
ところがこちらの皇帝はそれを無慈悲に却下、相変わらず王国に対し「何もしない」という方針を貫いている

王国の協力の意思は皮肉にも、互いの関係に亀裂を入れることにつながってしまったのだ

フランさんが王国から良くない連中が紛れ込んでいると言う噂について言っていたが――多分事実だろう
苦渋の決断による協力の申し出を跳ね除けられた王が、どんな思いでどんな奴らを送り込んでくるかは想像に難くない
実際に国境の検問所のいくつかで襲撃事件もあったそうだ

治安は徐々に悪くなってくる
そもそも僕が遠くの町からこの大きなスタット街にやってきたのだって、何かの仕事に役立つだろうと、その手の情報を得たかったからだ

ロット(もうこのままいけば、戦争でも起こるんじゃないんかな…)


66 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/19(水) 21:54:37.90 ID:srpZoAIKo
ロット「……」

キリュウ「ロト坊?」

ロット「……」

キリュウ「ロト坊!!」

ロット「……」

キリュウ「ロットン・グラスバレエエエ!!!」

ロット「うわっ!!――やめたまえ、耳元でうるさいな」

キリュウ「なんど呼んでも反応しないからだヨ!なに考えてるんだヨ!?」

ロット「…この先の未来の事とか?」

キリュウ「そんなつまんないこと考えるより道を見ろヨ…こっちだヨ?」


キリュウは尻尾を進行するべき方向に向けた
申し訳程度にしか整備されていない森の道だ

ロット「これ、本当に街の中なのかい?」

キリュウ「先が思いやられるヨ…」

ロット「ま、立ち止まっても仕方ない。行こうか」



???「そなた」

67 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/19(水) 22:04:00.50 ID:srpZoAIKo
ロット「はい?」

誰かに呼び止められる
比較的高い女性の声のほうへ振り向くと相手はこっちを見ずに続けた

???「その先に行くのかえ?」

ロット「え、ええ…それがなにか?」

???「ならば用心することじゃな、人生を変えるほどの大きな転機がそなたに起こるかもしれん」

ロット「はぁ…」

女性はそう告げると去っていった



ロット「・・・?何者?」

キリュウ「さっきすれ違ったんだヨ。――考えことをしたら周りが見えなくなる癖、いい加減治せヨ…」

ロット「性分だからね。それにしても転機って…」

キリュウ「人生を変えるって言うくらいだから、ひょっとしたら探偵を止めることになるかもしれないヨ?」

ロット「まさかぁ」


そのまま迷わずその道を進んでいった
68 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/19(水) 22:26:57.63 ID:srpZoAIK0
ガサガサ……
所々に何かの影が見える

ロット(ここって、まだスタット街の中…のはずだよね?)

小さな声で肩の上に話しかける

キリュウ(そうだヨ)

察してくれているのか、小さな声で返答が帰ってくる

ロット(じゃあなんで−−魔物がいるんだい?)

キリュウ(知らないヨ、どうするんだヨ?)

ロット(まあ幸いにも見つかっていないみたいだから、このまま屋敷に向かおう。無駄な戦いは避けるべきだ)

キリュウ(帰りも大変そうだヨ…)


騎士が調査をしたという情報がいよいよ怪しくなってきた
これだけいるんだから騒ぎが起こってもおかしくないだろう
さっきの人が言っていたのはこういうことか?
いや、でも転機とは程遠いような…
69 : ◆YwfwH67PRHMh [saga]:2017/04/19(水) 22:41:01.66 ID:srpZoAIK0
〜屋敷〜

コソコソと進み続けてやっとのところで目的地に辿り着いた
日は完全に落ち、当然街中とは違い街灯もない
一応街の中なのだが

肝心の屋敷の第一印象は…

ロット「でかっ」

キリュウ「なんでこんな立派なもん放置してるんだヨ」

これは屋敷というより豪邸ではないだろうか?
表札にも名が掘ってあるので間違いなく誰かが住んでいいたのだろうが

ロット(なぜこんな寂れた場所に…)

キリュウ「入るのかヨ?」

ロット「入るよそりゃ、これは街の誰もが気になってはいたけど恐れ多くて実際に調べる人はいなかったパターンだ」

キリュウ「えぇ…」


ガチャ…キィィ…

ロット「こう、ドアがあっさり開いてしまうのもどうなんだろうね」

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